JP2017180318A - 蒸発燃料処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 パージ通路に大気を十分に供給することができる技術を提供する。
【解決手段】 蒸発燃料処理装置20は、燃料タンク14内の蒸発燃料を吸着するキャニスタ19と、エンジン2の吸気管34とキャニスタ19との間に接続されており、キャニスタ19から吸気管34に送られるパージガスが通過するパージ通路22と、パージ通路22上に配置されており、負圧を発生するエゼクタ50と、エゼクタ50を介してパージ通路22に連通するとともに、大気に連通する大気管52を有する。
【選択図】 図1

Description

本明細書は、燃料タンク内の蒸発燃料を処理する蒸発燃料処理装置を開示する。
特許文献1に、キャニスタに吸着された蒸発燃料を内燃機関に供給する蒸発燃料処理装置が開示されている。蒸発燃料処理装置は、キャニスタと、内燃機関の吸気通路とキャニスタとを連通するパージ通路と、パージ通路に空気を導入する空気供給経路と、を備える。
実開2000−205167号公報
上記の蒸発燃料処理装置では、内燃機関の駆動によって発生する吸気通路内の負圧によって、キャニスタからパージガスがパージ通路内に流入するとともに、空気供給経路から大気がパージ通路内に流入する。
しかしながら、給油後や高温環境下でキャニスタに吸着されている蒸発燃料量が多い状況、あるいは、車両駆動中の車両の揺れにより蒸発燃料が多量に発生した状況等、パージガスの濃度が高い状況では、パージガスが内燃機関に供給されると、空燃比が大きく変動する場合がある。
本明細書では、パージ通路に大気を十分に供給することによって、空燃比の変動を抑える技術を提供する。
本明細書は、蒸発燃料処理装置を開示する。蒸発燃料処理装置は、燃料タンク内の蒸発燃料を吸着するキャニスタと、内燃機関の吸気通路とキャニスタとの間に接続されており、キャニスタから吸気通路に送られるパージガスが通過するパージ通路と、パージ通路上に配置されており、負圧を発生する負圧発生部と、負圧発生部を介してパージ通路に連通するとともに、大気に連通する大気通路と、を有する。
この構成では、大気に連通する大気通路が負圧発生部に連通している。このため、負圧発生部によって発生された負圧によって、大気をスムーズにパージ通路に供給することができる。これにより、内燃機関の駆動によって発生するパージ通路内の負圧が小さくても、十分に大気をパージ通路内に供給することができる。この結果、パージガスの濃度(以下では「パージ濃度」と呼ぶ)を抑えることによって、空燃比の変動を抑えることができる。
第1実施例の自動車の燃料供給システムの概略を示す。 実施例のエゼクタの縦断面図を示す。 第2実施例の自動車の燃料供給システムの概略を示す。 第3実施例の自動車の燃料供給システムの概略を示す。 第4実施例の自動車の燃料供給システムの概略を示す。 変形例の自動車の燃料供給システムの概略を示す。
以下に説明する実施例の主要な特徴を列記しておく。なお、以下に記載する技術要素は、それぞれ独立した技術要素であって、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。
(特徴1)本明細書の蒸発燃料処理装置では、負圧発生部は、エゼクタを含んでいてもよい。
(特徴2)本明細書の蒸発燃料処理装置では、負圧発生部は、ポンプを含んでいてもよい。ポンプは、キャニスタ内の蒸発燃料を、パージ通路を介して吸気通路に送ってもよい。この構成によれば、キャニスタ内の蒸発燃料とキャニスタから吸入される大気との混合気体(以下では「パージガス」と呼ぶ)を、吸気経路に供給するポンプを、負圧発生部として利用することができる。
(特徴3)本明細書の蒸発燃料処理装置では、大気通路は、負圧発生部を介してパージ通路と吸気通路のスロットルバルブよりも上流側とを連通してもよい。
(特徴4)本明細書の蒸発燃料処理装置では、大気通路は、負圧発生部を介してパージ通路とキャニスタの大気ポートよりも上流側とを連通してもよい。
(特徴5)大気通路からパージ通路に流入する大気の流入量を調整する調整部をさらに備えていてもよい。この構成によれば、大気通路から流入した大気によって、パージガスが希釈され過ぎる事態を回避することができる。
(特徴6)パージ通路の負圧発生部よりも下流側に燃料濃度検出部をさらに備えていてもよい。この構成によれば、大気通路から流入した大気を含むパージガス、即ち、大気による希釈後のパージガスの蒸発燃料濃度を検出することができる。
(第1実施例)
図1を参照し、蒸発燃料処理装置20を備える燃料供給システム6について説明する。燃料供給システム6は、ガソリン自動車やハイブリッド車等のエンジン2を有する車両に搭載される。燃料供給システム6は、燃料タンク14内に貯留されている燃料をエンジン2に供給するためのメイン供給経路10と、燃料タンク14内で発生した蒸発燃料をエンジン2に供給するためのパージ経路22を備えている。
メイン供給経路10には、燃料ポンプユニット16と、供給管12と、インジェクタ4が設けられている。燃料ポンプユニット16は、燃料ポンプ、プレッシャレギュレータ、制御回路等を備えている。燃料ポンプユニット16は、ECU100(Engine Control Unitの略)から供給される信号に応じて燃料ポンプを制御する。燃料ポンプは、燃料タンク14内の燃料を昇圧して吐出する。燃料ポンプから吐出される燃料は、プレッシャレギュレータで調圧され、燃料ポンプユニット16から供給管12に供給される。供給管12は、燃料ポンプユニット16とインジェクタ4に接続されている。供給管12に供給された燃料は、供給管12を通過してインジェクタ4に達する。インジェクタ4は、ECU100によって開度(即ち燃料噴射時間)がコントロールされる弁(図示省略)を有している。インジェクタ4の弁が開かれると、供給管12内の燃料が、エンジン2に接続されている吸気管34に供給される。
なお、吸気管34は、エアクリーナ30に接続されている。エアクリーナ30は、吸気管34に流入する空気の異物を除去するフィルタを備えている。吸気管34内に、スロットルバルブ32が設けられている。スロットルバルブ32が開くと、エアクリーナ30からエンジン2に向けて吸気が行われる。スロットルバルブ32は、吸気管34の開度を調整し、エンジン2に流入する空気量を調整する。スロットルバルブ32は、インジェクタ4より上流側(エアクリーナ30側)に設けられている。
パージ経路22には、蒸発燃料処理装置20が配置されている。蒸発燃料処理装置20は、キャニスタ19と、ポンプ25と、制御弁26と、エゼクタ50と、大気管52と、制御弁72と、を備える。燃料タンク14とキャニスタ19が、連通管18によって接続されている。キャニスタ19とポンプ25が、連通管23によって接続されている。ポンプ25とエゼクタ50が連通管24によって接続されている。エゼクタ50と制御弁26が、連通管27によって接続されている。制御弁26と吸気管34が、連通管28によって接続されている。連通管28は、インジェクタ4とスロットルバルブ32の間で、吸気管34に接続されている。
キャニスタ19は、燃料タンク3内で発生した蒸発燃料を吸着する。キャニスタ19は、パージポート,大気ポート及びタンクポートを備えている。タンクポートは、連通管18に接続されている。パージポートは、連通管23に接続されている。キャニスタ19は、蒸発燃料を吸着することが可能な活性炭を収容している。活性炭は、燃料タンク14から連通管18を介してキャニスタ19の内部に流入する気体から蒸発燃料を吸着する。蒸発燃料が吸着された後の気体は、大気ポートを通過して大気に放出される。キャニスタ19は、燃料タンク14内の蒸発燃料が大気に放出されることを防止することができる。
ポンプ25は、キャニスタ19と制御弁26の間に配置され、連通管24に蒸発燃料を含む空気(以下「パージガス」と呼ぶ)を圧送する。ポンプ25は、ECU100によって制御される。エンジン2が駆動している場合、吸気管34内は負圧である。そのため、キャニスタ19に吸着された蒸発燃料は、吸気管34とキャニスタ19の圧力差によって吸気管34に導入することができる。しかしながら、蒸発燃料処理装置20がポンプ25を備えているため、エンジン2による負圧が小さい場合であっても、キャニスタ19に吸着された蒸発燃料を吸気管34に供給することができる。
制御弁26は、ECU100によって制御される電磁弁である。詳細には、制御弁26は、ECU100によって決定されるデューティ比に応じた電力が供給されることによって(即ちデューティ制御されることによって)、開弁と閉弁とが切り替えられる。制御弁26は、キャニスタ19と吸気管34とをパージ経路22を介して連通する連通状態と、キャニスタ19と吸気管34とをパージ経路22上で遮断する遮断状態と、に切り替わる。遮断状態では、制御弁26は、デューティ制御されておらず、継続して閉弁されている。一方、連通状態では、制御弁26は、デューティ制御によって、開弁と閉弁とが周期的に繰り返されている。即ち、連通状態では、キャニスタ19と吸気管34とが連通している状態が連続しているのではなく、制御弁26の開弁によってキャニスタ19と吸気管34とが連通され、制御弁26の閉弁によってキャニスタ19と吸気管34とが遮断される状態が周期的に切り替えられている。これにより、パージガスの供給量が制御される。デューティ制御では、公知の手法を用いて、ECU100は、パージ濃度、パージガス流量、及びエンジン2の空燃比に応じて、デューティ比を決定する。なお、制御弁26は、ステッピングモータ式制御弁等の開度を調整することが可能な弁を用いてもよい。
ポンプ25と制御弁26との間には、エゼクタ50が配置されている。エゼクタ50は、円筒形状の外形を有する。図2は、エゼクタ50の中心軸を含む縦断面図を示す。なお、図2の矢印は、パージガス又は大気の流れを表している。図1の下側が図2の左側であり、図1の上側が図2の右側である。エゼクタ50は、ケース60と、縮小部62と、拡大部66と、を有する。ケース60は、円筒形状を有する。ケース60内には、負圧空間64が形成されている。負圧空間64は、円柱形状の空間を有する。負圧空間64内には、縮小部62が配置されている。縮小部62の上流端(図2の左端)には、連通管24が接続されている。縮小部62の上流端の内径は、連通管24の内径と同一である。縮小部62の内径は、上流端から下流に向かって中間位置まで変化しない。そして、中間位置から下流端(即ち右端)に向って、縮小部62の内径が徐々に小さくなる。縮小部62の下流端は、負圧空間64に連結されている。負圧空間64の下流端側には、拡大部66が配置されている。拡大部66の上流端の内径は、縮小部62の下流端の内径と同一である。拡大部66の内径は、上流端から下流に向かって中間位置まで変化しない。そして、中間位置から下流端(即ち右端)に向って、拡大部66の内径が徐々に大きくなる。拡大部66の下流端の内径は、拡大部66の下流端に連結されている連通管27の内径と同一である。
ケース60の負圧空間64の外壁部分には、ケース60の外壁を貫通する貫通孔68が配置されている。負圧空間64は、貫通孔68を介して、大気管52に連通している。図1に示すように、大気管52の下流端は、エゼクタ50に連結している。大気管52の上流端は、吸気管34のスロットルバルブ32よりも上流側に連結している。
大気管52の中間位置には、制御弁72が配置されている。制御弁72は、ECU100によって制御される電磁弁である。詳細には、制御弁72は、ECU100によって決定されるデューティ比に応じた電力が供給されることによって(即ちデューティ制御されることによって)、開弁と閉弁とが切り替えられる。これにより、大気管52内を大気が通過可能となる通過状態と、大気管52内の大気の通過を禁止する禁止状態と、に切り替わる。禁止状態では、大気管52は、デューティ制御されておらず、継続して閉弁されている。一方、通過状態では、大気管52は、デューティ制御によって、開弁と閉弁とが周期的に繰り返されている。即ち、通過状態では、大気管52内を大気が通過可能な状態が連続しているのではなく、通過可能な状態と通過不可能な状態とが周期的に切り替えられている。これにより、エゼクタ50に供給する大気の供給量が制御される。なお、変形例では、ECU100は、制御弁72をデューティ比制御せずに、開弁と閉弁とを切り替えることによって、禁止状態と通過状態とを切り替えてもよい。あるいは、制御弁72は、ステッピングモータ式制御弁等の開度を調整することが可能な弁を用いてもよい。この場合、ECU100は、制御弁72の開度を調整してもよい。
連通管27の中間位置には、濃度センサ80が配置されている。濃度センサ80は、連通管27を通過するパージガスの蒸発燃料濃度を検出する。濃度センサ80は、様々な種類のセンサを利用することができる。例えば、ベンチュリ管やオリフィス板を利用して差圧を検出することによって濃度を検出する濃度センサや、毛細管式粘度計を利用して毛細管の上流側と下流側の差圧を検出することによって濃度を検出する濃度センサでもよい。
ECU100は、CPU及びROM,RAM等のメモリを含む。ECU100は、インジェクタ4、蒸発燃料処理装置20、スロットルバルブ32等に接続されて、これらを制御する。ECU100のメモリには、蒸発燃料処理装置20の処理に必要な値やデータマップ等が予め格納されている。
次いで、蒸発燃料処理装置20の動作について説明する。エンジン2が駆動中であってパージ条件が成立すると、ECU100は、制御弁26をデューティ制御することによって、パージガスを吸気管34に供給する処理(以下では「パージ処理」と呼ぶ)を実行する。パージ条件とは、パージガスをエンジン2に供給するパージ処理を実行すべき場合に成立する条件であり、エンジン2の冷却水温や濃度センサ80による濃度の検出状況によって、予め製造者によってECU100に設定される条件である。ECU100は、エンジン2の駆動中に、パージ条件が成立するか否かを常時監視している。ECU100は、濃度センサ80で検出したパージガスの濃度に基づいて、ポンプ25の出力及び制御弁26のデューティ比を制御する。ポンプ25が始動すると、キャニスタ19に吸着されていたパージガス及びエアクリーナ30を通過した空気が、エンジン2に導入される。
なお、ECU100は、スロットルバルブ32の開度を制御する。また、ECU100は。インジェクタ4による噴射燃料量も制御する。具体的には、インジェクタ4の開弁時間を制御することによって、噴射燃料量を制御する。
ECU100は、パージ処理が実行されている間、濃度センサ80によって検出されるパージガス中の蒸発燃料濃度(以下では単に「濃度」と呼ぶ)を検出する。切替弁72によって大気管52が禁止状態に維持されている状態では、連通管27を流れるパージガスの濃度は、キャニスタ19から供給されるパージガスの濃度に等しい。例えば、車両の走行路の凹凸等によって車両が揺れると、燃料タンク14内の燃料が多く蒸発し、キャニスタ19に供給される。この結果、パージガスの濃度が急激に上昇する場合がある。また、給油後や高温環境下では、蒸発燃料が多く、キャニスタ19内には、多くの蒸発燃料が充満している場合がある。この場合、キャニスタ19からのパージガスだけでは、エンジン2に供給される燃料量が多くなり、空燃比がリッチ側に大きく変動する。
この場合、濃度センサ80によって検出される濃度が高くなる。ECU100は、検出濃度が高くなると、切替弁72を禁止状態から通過状態に切り替える。大気管52の下流端は、エゼクタ50の負圧空間64に連通している。図2に示すように、エゼクタ50では、連通管24から縮小部62に流入するパージガスが縮小部62によって減圧される。これにより、縮小部62の下流端に連通する負圧空間64内のパージガスは、負圧になる。この結果、大気管52から負圧空間64に大気が導入される。これにより、パージガスが希釈されて、濃度が低下する。負圧空間64内で希釈されたパージガスは、拡大部66を通過することによって、加圧され連通管27に流入する。ECU100は、濃度センサ80によって検出される濃度に応じて、切替弁72のデューティ比を制御する。
この構成によれば、パージガスの濃度を大気によって希釈するために、濃度が急激に高くなることを抑制することができ、空燃比の変動を抑えることができる。また、大気管52の下流端にエゼクタ50を配置することによって、エンジン2の駆動によってパージ経路22内に十分な負圧が発生していない場合であっても、パージ経路22内に大気を導入することができる。
また、濃度センサ80がエゼクタ50よりも下流側に配置されている。これにより、ECU100は、大気による希釈後のパージガスの濃度を検出することができる。これにより、ECU100は、希釈後のパージガスの濃度を利用して、切替弁72を制御することができる。
また、切替弁72を制御して大気量を調整することによって、パージガスが希釈され過ぎる事態を回避することができる。
(第2実施例)
図3を利用して、第1実施例と異なる点を説明する。第2実施例の蒸発燃料処理装置20は、連通管24の下流側では、三方弁56によって、連通管27と分岐管54とに分岐している。分岐管54の上流端は、三方弁56に連結している。分岐管54の下流端は、濃度センサ80よりも上流側で連通管27に連通している。
エゼクタ50は、分岐管54の中間位置に配置されている。このため、大気管52からの大気は、分岐管54に導入される。
ECU100は、三方弁56を、連通管24が連通管27に連通する状態と、連通管24が分岐管54に連通する状態と、に切り替える。ECU100は、三方弁56が連通管24と連通管27とを連通する状態である場合であって、パージガスを希釈すべき場合(即ちパージガスの濃度が高い場合)、三方弁56を連通管24が分岐管54に連通する状態に切り替える。これにより、パージガスを希釈することができる。
第2実施例の構成によれば、大気による希釈の必要が無い場合に、三方弁56を連通管24が連通管27に連通する状態に維持することによって、パージガスがエゼクタ50を通過せずに済む。これにより、パージガスの圧力損失を抑制することができる。
(第3実施例)
図4を利用して、第1実施例と異なる点を説明する。第3実施例の蒸発燃料処理装置20では、キャニスタ19の大気ポートに大気導入管19aが連結されている。大気導入管19aには、大気管52の上流端が連結されている。この構成によっても、大気管52に大気を導入することができる。
(第4実施例)
図5を利用して、第1実施例と異なる点を説明する。第4実施例の蒸発燃料処理装置20は、エゼクタ50を備えていない。大気管52の下流端は、キャニスタ19とポンプ25との間の連通管23に連通している。また、濃度センサ80は、キャニスタ19と大気管52の下流端との連結位置との間の連通管23に配置されている。
この構成では、ポンプ25を駆動すると、ポンプ25の上流側の連通管23に負圧が発生する。即ち、ポンプ25が「負圧発生部」の一例である。ポンプ25によって発生する負圧により、大気管52から大気が連通管23に導入される。
この構成によれば、エゼクタ50のように、負圧を発生させる専用の装置を配置せずに済む。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
(変形例1)大気管52の上流端の連結先は、吸気管34や大気導入管19aに限られない。例えば、大気管52の上流端は、大気に開放されていてもよい。
(変形例2)大気管52には、切替弁72が配置されていなくてもよい。この場合、パージ処理では、常に大気管52に導入されていてもよい。
(変形例3)蒸発燃料処理装置20では、濃度センサ80の配置は限定されない。例えば、キャニスタ19とポンプ25との間の連通管24に配置されていてもよい。蒸発燃料処理装置20は、濃度センサ80を有していなくてもよい。この場合、ECU100は、エンジン2の排気管内に配置されている空燃比センサによって検出される空燃比を用いて濃度を特定してもよい。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2 :エンジン
6 :燃料供給システム
10 :メイン供給経路
14 :燃料タンク
18 :連通管
19 :キャニスタ
19a :大気導入管
20 :蒸発燃料処理装置
22 :パージ経路
25 :ポンプ
34 :吸気管
50 :エゼクタ
52 :大気管
54 :分岐管
56 :三方弁
60 :ケース
62 :縮小部
64 :負圧空間
66 :拡大部
68 :貫通孔
72 :切替弁
80 :濃度センサ
100 :ECU

Claims (7)

  1. 燃料タンク内の蒸発燃料を吸着するキャニスタと、
    内燃機関の吸気通路とキャニスタとの間に接続されており、キャニスタから吸気通路に送られるパージガスが通過するパージ通路と、
    パージ通路上に配置されており、負圧を発生する負圧発生部と、
    負圧発生部を介してパージ通路に連通するとともに、大気に連通する大気通路と、を有する、蒸発燃料処理装置。
  2. 負圧発生部は、エゼクタを含む、請求項1に記載の蒸発燃料処理装置。
  3. 負圧発生部は、ポンプを含み、
    ポンプは、キャニスタ内の蒸発燃料を、パージ通路を介して吸気通路に送る、請求項1に記載の蒸発燃料処理装置。
  4. 大気通路は、負圧発生部を介してパージ通路と吸気通路のスロットルバルブよりも上流側とを連通する、請求項1から3のいずれか一項に記載の蒸発燃料処理装置。
  5. 大気通路は、負圧発生部を介してパージ通路とキャニスタの大気ポートよりも上流側とを連通する、請求項1から4のいずれか一項に記載の蒸発燃料処理装置。
  6. 大気通路からパージ通路に流入する大気の流入量を調整する調整部をさらに備える、請求項1から5のいずれか一項に記載の蒸発燃料処理装置。
  7. パージ通路の負圧発生部よりも下流側に燃料濃度検出部をさらに備える、請求項1から6のいずれか一項に記載の蒸発燃料処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020118107A (ja) * 2019-01-25 2020-08-06 愛三工業株式会社 発電用エンジンを搭載した電気自動車のパージシステム

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