JP2017180247A - エンジンの制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】点火時期がリタード限界近傍まで遅角されている場合においても、ノッキングの発生を確実に抑制することができる、エンジンの制御装置を提供する。
【解決手段】エンジン(10)の制御装置は、点火プラグ(14)による基準点火時期をエンジンの運転状態に応じて設定し、ノッキングを抑制するために点火リタードを行い、リタード限界と点火リタード量との差に基づき目標トルクの減少量を決定し、ノッキングが発生した場合、目標トルクを、決定された減少量だけ第1の変化率により減少させ、目標トルクを減少させている場合においてノッキングが発生していない場合、目標トルクの減少を解除して第1の変化率よりも小さい第2の変化率により目標トルクを増大させ、目標トルクをエンジンに出力させるための目標空気量を、エンジンの運転状態に応じて設定するPCM(60)を有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、エンジンの制御装置に係わり、特に、目標トルクを出力させるようにエンジンを制御するエンジンの制御装置に関する。
一般に、火花点火式エンジンの運転領域が例えば相対的に低回転且つ高負荷領域である場合に、点火プラグを中心に広がる火炎が伝播する前に未燃焼の混合気(エンドガス)が自己着火して衝撃波を生じさせるいわゆるノッキングが発生し易いことが知られている。特に近年では、エンジンの性能向上を目的として、高圧縮比化や過給機による吸入空気の過給が行われるようになっており、ノッキングが一層発生し易くなっている。
ノッキングは騒音の増大やエンジン損傷の原因となり得るので、ノッキングを抑制するために必要に応じて点火時期の遅角(点火リタード)が行われる。具体的には、エンジンに取り付けられたノックセンサによりノッキングが検出された場合、点火時期を遅角させることにより燃焼圧力のピークを低下させ、ノッキングを抑制する。ノッキングが検出されない場合には、点火時期を徐々に進角させる(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−64032号公報
ところで、火花点火式のエンジンにおいては、点火時期を過度に遅角させると燃焼安定性が悪化し失火を招くので、予め点火時期の最大許容遅角量(リタード限界)が設定されている。したがって、点火時期がリタード限界の近傍まで遅角されている状況においてノッキングが発生した場合、リタード限界を超えて点火時期を遅角させることができないので、点火リタードだけではノッキングの発生を確実に抑制することができない。
本発明は、上述した従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、点火時期がリタード限界近傍まで遅角されている場合においても、ノッキングの発生を確実に抑制することができる、エンジンの制御装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明のエンジンの制御装置は、目標トルクを出力させるようにエンジンを制御するエンジンの制御装置であって、エンジンの点火装置による基準点火時期を、エンジンの運転状態に応じて設定する点火時期設定手段と、ノッキングを抑制するために、基準点火時期を遅角側に補正する点火時期補正手段と、運転状態に応じて予め設定されている最大許容遅角量と、点火時期補正手段による遅角量との差に基づき、目標トルクの減少量を決定するトルク減少量決定手段と、ノッキングが発生した場合、目標トルクを、トルク減少量決定手段により決定された減少量だけ減少させ、目標トルクを減少させている場合においてノッキングが発生していない場合、目標トルクの減少を解除する目標トルク補正手段と、目標トルクをエンジンに出力させるための目標空気量を、エンジンの運転状態に応じて設定する目標空気量設定手段とを有し、目標トルク補正手段は、目標トルクを減少させる場合、第1の変化率により目標トルクを減少させ、目標トルクの減少を解除する場合、第1の変化率よりも小さい第2の変化率により目標トルクを増大させることを特徴とする。
このように構成された本発明においては、目標トルク補正手段は、ノッキングが発生した場合、目標トルクを、第1の変化率により、最大許容遅角量と点火時期補正手段による遅角量との差に基づき決定した減少量だけ減少させ、目標トルクを減少させている場合においてノッキングが発生していない場合、目標トルクの減少を解除し、第1の変化率よりも小さい第2の変化率により目標トルクを増大させるので、ノッキングが発生したときに点火時期がリタード限界近傍まで遅角されている場合には、目標トルクを減少させて吸入空気量を減少させることによりノッキングの発生を抑制することができ、これにより、点火時期がリタード限界近傍まで遅角されているために点火リタードによるノッキング抑制が難しい場合においても、ノッキングの発生を確実に抑制することができる。
また、本発明において、好ましくは、目標トルク補正手段は、発生したノッキングの強度が大きいほど第1の変化率を大きくする。
このように構成された本発明においては、目標トルク補正手段は、点火時期がリタード限界近傍まで遅角されている場合において、ノッキングの強度が大きいほど目標トルクの減少に応じて吸入空気量を迅速に低下させることができ、これにより、再び強いノッキングが発生することを確実に抑制することができる。
また、本発明において、好ましくは、トルク減少量決定手段は、運転状態に応じて予め設定されている最大許容遅角量と、点火時期補正手段による遅角量との差が小さくなるほど、目標トルクの減少量を大きくする。
このように構成された本発明においては、トルク減少量決定手段は、ノッキングが発生した場合において、最大許容遅角量と点火時期補正手段による遅角量との差が小さいために点火リタードによるノッキングの抑制が難しくなるほど、目標トルクの減少量を大きくして吸入空気量の減少量を増大させることによりノッキングの発生を確実に抑制することができる。また、最大許容遅角量と点火時期補正手段による遅角量との差が大きい場合には目標トルクの減少量を小さくして吸入空気量の減少を抑えることにより、点火リタードも利用してノッキングの発生を確実に抑制しつつ、不要なトルク低下を回避することができる。
また、本発明において、好ましくは、目標空気量設定手段は、目標空気量を、基準点火時期又は点火時期補正手段により遅角側に補正された点火時期に応じて設定する。
このように構成された本発明においては、目標空気量設定手段は、ノッキング抑制のために点火リタードが行われている場合においても、点火リタードされた点火時期に対応する吸入空気量が得られるようにスロットル開度や吸気バルブの開閉時期を制御して目標トルクをエンジンに出力させることができ、これにより、トルクダウンを行う必要がない状況では、ノッキング抑制のための点火リタードに伴うトルク低下を抑制できる。
本発明によるエンジンの制御装置によれば、点火時期がリタード限界近傍まで遅角されている場合においても、ノッキングの発生を確実に抑制することができる。
本発明の実施形態によるエンジンの制御装置が適用されたエンジンシステムの概略構成図である。 本発明の実施形態によるエンジンの制御装置の電気的構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態によるエンジン制御処理のフローチャートである。 本発明の実施形態によるエンジンの制御装置がトルクダウン量を決定するトルクダウン量決定処理のフローチャートである。 本発明の実施形態によるトルクダウン量決定処理を実行した場合のタイムチャートの一例である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態によるエンジンの制御装置を説明する。
<システム構成>
まず、図1及び図2により、本発明の実施形態によるエンジンの制御装置が適用されたエンジンシステムについて説明する。図1は、本発明の実施形態によるエンジンの制御装置が適用されたエンジンシステムの概略構成図であり、図2は、本発明の実施形態によるエンジンの制御装置の電気的構成を示すブロック図である。
図1及び図2に示すように、エンジンシステム100は、主に、外部から導入された吸気(空気)が通過する吸気通路1と、この吸気通路1から供給された吸気と、後述する燃料噴射弁13から供給された燃料との混合気を燃焼させて車両の動力を発生するエンジン10(具体的にはガソリンエンジン)と、このエンジン10内の燃焼により発生した排気ガスを排出する排気通路25と、エンジンシステム100に関する各種の状態を検出するセンサ40〜54と、エンジンシステム100全体を制御するPCM60(エンジンの制御装置)とを有する。
吸気通路1には、上流側から順に、外部から導入された吸気を浄化するエアクリーナ3と、通過する吸気を昇圧させる、ターボ過給機4のコンプレッサ4aと、外気や冷却水により吸気を冷却するインタークーラ5と、通過する吸気の量(吸入空気量)を調整するスロットルバルブ6と、エンジン10に供給する吸気を一時的に蓄えるサージタンク7と、が設けられている。
また、吸気通路1には、コンプレッサ4aによって過給された吸気の一部を、コンプレッサ4aの上流側に還流するためのエアバイパス通路8が設けられている。具体的には、エアバイパス通路8の一端は、コンプレッサ4aの下流側で且つスロットルバルブ6の上流側の吸気通路1に接続され、エアバイパス通路8の他端は、エアクリーナ3の下流側で且つコンプレッサ4aの上流側の吸気通路1に接続されている。
このエアバイパス通路8には、エアバイパス通路8を流れる吸気の流量を開閉動作により調節するエアバイパスバルブ9が設けられている。エアバイパスバルブ9は、エアバイパス通路8を完全に閉じる閉状態と完全に開く開状態とに切り換え可能な、いわゆるオンオフバルブである。
エンジン10は、主に、吸気通路1から供給された吸気を燃焼室11内に導入する吸気バルブ12と、燃焼室11に向けて燃料を噴射する燃料噴射弁13と、燃焼室11内に供給された吸気と燃料との混合気に点火する点火プラグ14と、燃焼室11内での混合気の燃焼により往復運動するピストン15と、ピストン15の往復運動により回転されるクランクシャフト16と、燃焼室11内での混合気の燃焼により発生した排気ガスを排気通路25へ排出する排気バルブ17と、を有する。
また、エンジン10は、吸気バルブ12及び排気バルブ17のそれぞれの動作タイミング(バルブの開閉時期に相当する)を、可変バルブタイミング機構(Variable Valve Timing Mechanism)としての可変吸気バルブ機構18及び可変排気バルブ機構19によって可変に構成されている。可変吸気バルブ機構18及び可変排気バルブ機構19としては、公知の種々の形式を適用可能であるが、例えば電磁式又は油圧式に構成された機構を用いて、吸気バルブ12及び排気バルブ17の動作タイミングを変化させることができる。
排気通路25には、上流側から順に、通過する排気ガスによって回転され、この回転によってコンプレッサ4aを駆動する、ターボ過給機4のタービン4bと、例えばNOx触媒や三元触媒や酸化触媒などの、排気ガスの浄化機能を有する触媒装置35a、35bが設けられている。以下では、これらの触媒装置35a、35bを区別しないで用いる場合には、単に「触媒装置35」と表記する。
また、排気通路25上には、排気ガスの一部をEGRガスとして吸気通路1に還流させるEGR装置26が設けられている。EGR装置26は、一端がタービン4bの上流側の排気通路25に接続され、他端がコンプレッサ4aの下流側で且つスロットルバルブ11の下流側の吸気通路1に接続されたEGR通路27と、EGRガスを冷却するEGRクーラ28と、EGR通路27を流れるEGRガス量(流量)を制御するEGRバルブ29と、を有する。このEGR装置26は、いわゆる高圧EGR装置(HPL(High Pressure Loop)EGR装置)に相当する。
また、排気通路25には、排気ガスを、ターボ過給機4のタービン4bを通過させずに迂回させるタービンバイパス通路30が設けられている。このタービンバイパス通路30には、タービンバイパス通路30を流れる排気ガスの流量を制御するウェイストゲートバルブ(以下「WGバルブ」と称する)31が設けられている。
また、排気通路25においては、EGR通路27の上流側の接続部分とタービンバイパス通路30の上流側の接続部分との間の通路が、第1通路25aと第2通路25bとに分岐されている。第1通路25aは第2通路25bよりも径が大きく、換言すると第2通路25bは第1通路25aよりも径が小さく、第1通路25aには開閉バルブ25cが設けられている。開閉バルブ25cが開いている場合には、排気ガスは基本的には第1通路25aに流れ、開閉バルブ25cが閉じている場合には、排気ガスは第2通路25bにのみ流れる。そのため、開閉バルブ25cが閉じている場合には、開閉バルブ25cが開いている場合よりも、排気ガスの流速が大きくなる。開閉バルブ25cは低回転数領域において閉じられ、流速が上昇された排気ガスをターボ過給機4のタービン4bに供給して、低回転域でもターボ過給機4による過給が行えるようになっている。
エンジンシステム100には、当該エンジンシステム100に関する各種の状態を検出するセンサ40〜54が設けられている。これらセンサ40〜54は、具体的には以下の通りである。アクセル開度センサ40は、アクセルペダルの開度(ドライバがアクセルペダルを踏み込んだ量に相当する)であるアクセル開度を検出する。エアフローセンサ41は、エアクリーナ3とコンプレッサ4aとの間の吸気通路1を通過する吸気の流量に相当する吸入空気量を検出する。温度センサ42は、エアクリーナ3とコンプレッサ4aとの間の吸気通路1を通過する吸気の温度を検出する。圧力センサ43は、過給圧を検出する。スロットル開度センサ44は、スロットルバルブ6の開度であるスロットル開度を検出する。圧力センサ45は、エンジン10に供給される吸気の圧力に相当するインマニ圧(サージタンク7内の圧力)を検出する。クランク角センサ46は、クランクシャフト16におけるクランク角を検出する。吸気側カム角センサ47は、吸気カムシャフトのカム角を検出する。排気側カム角センサ48は、排気カムシャフトのカム角を検出する。温度センサ49は、エンジン10の冷却水の温度(水温)を検出する。WG開度センサ50は、WGバルブ31の開度を検出する。O2センサ51は、触媒装置35aの上流側の排気ガス中の酸素濃度を検出し、O2センサ52は、触媒装置35aと触媒装置35bとの間の排気ガス中の酸素濃度を検出する。車速センサ53は、車両の速度(車速)を検出する。ノックセンサ54は、例えばエンジン10のシリンダブロックに設けられ、エンジン10のノッキングによる振動を検出する。これらの各種センサ40〜54は、それぞれ、検出したパラメータに対応する検出信号S140〜S154をPCM60に出力する。
PCM60は、上述した各種センサ40〜54から入力された検出信号S140〜S154に基づいて、エンジンシステム100内の構成要素に対する制御を行う。具体的には、図2に示すように、PCM60は、スロットルバルブ6に制御信号S106を供給して、スロットルバルブ6の開閉時期やスロットル開度を制御し、エアバイパスバルブ9に制御信号S109を供給して、エアバイパスバルブ9の開閉を制御し、WGバルブ31に制御信号S131を供給して、WGバルブ31の開度を制御し、燃料噴射弁13に制御信号S113を供給して、燃料噴射量や燃料噴射タイミングを制御し、点火プラグ14に制御信号S114を供給して、点火時期を制御し、可変吸気バルブ機構18及び可変排気バルブ機構19のそれぞれに制御信号S118、S119を供給して、吸気バルブ12及び排気バルブ17の動作タイミングを制御し、EGRバルブ29に制御信号S129を供給して、EGRバルブ29の開度を制御する。
特に、本実施形態では、PCM60は、点火プラグ14による基準点火時期をエンジン10の運転状態に応じて設定すると共に、ノッキングを抑制するために基準点火時期を遅角側に補正(点火リタード)する。そして、ノッキングが発生した場合には、点火リタード量と点火時期の最大許容遅角量(リタード限界)との差に応じて目標トルクを減少させることにより、目標トルクをエンジン10に出力させるために必要な充填効率(吸入空気量を無次元化した値)を低下させ、ノッキングの発生を抑制する。PCM60は、本発明における「エンジンの制御装置」に相当し、本発明における「点火時期設定手段」、「点火時期補正手段」、「トルク減少量決定手段」、「目標トルク補正手段」、及び「目標空気量設定手段」として機能する。
PCM60の各構成要素は、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを記憶するためのROMやRAMの如き内部メモリを備えるコンピュータにより構成される。
<エンジン制御処理>
次に、図3を参照して、本発明の実施形態において行われるエンジン10の基本制御について説明する。図3は、本発明の実施形態によるエンジン制御処理のフローチャートである。このエンジン制御処理は、車両のイグニッションがオンにされ、PCM60に電源が投入された場合に起動され、繰り返し実行される。
エンジン制御処理が開始されると、図3に示すように、ステップS1において、PCM60は車両の運転状態に関する各種情報を取得する。具体的には、PCM60は、アクセル開度センサ40が検出したアクセル開度、エアフローセンサ41が検出した吸入空気量、車速センサ53が検出した車速、ノックセンサ54が検出したノッキングの有無、車両の変速機に現在設定されているギヤ段等を取得する。
次に、ステップS2において、PCM60は、ステップS1において取得された車両の運転状態に基づき、目標加速度を設定する。具体的には、PCM60は、種々の車速及び種々のギヤ段について規定された加速度特性マップ(予め作成されてメモリなどに記憶されている)の中から、現在の車速及びギヤ段に対応する加速度特性マップを選択し、選択した加速度特性マップを参照して、アクセル開度センサ40によって検出されたアクセル開度に対応する目標加速度を決定する。
次に、ステップS3において、PCM60は、ステップS2において決定した目標加速度を実現するためのエンジン10の目標トルクを決定する。この場合、PCM60は、現在の車速、ギヤ段、路面勾配、路面μなどに基づき、エンジン10が出力可能なトルクの範囲内で、目標トルクを決定する。
また、ステップS2〜S3の処理と並行して、ステップS4において、PCM60は、ステップS1においてノックセンサ54から取得した検出信号に基づき、ノッキングが検出されたか否かを判定する。
その結果、ノッキングが検出された場合、ステップS5に進み、PCM60は、ノッキングを抑制するために点火時期を遅角側に補正するときの補正量(点火リタード量)を増大させる。一方、ノッキングが検出されなかった場合、ステップS6に進み、PCM60は、点火リタード量を減少させる。これにより、ノックセンサ54によりノッキングが検出される度に点火時期は徐々に遅角側に補正され、ノッキングが検出されない場合、点火時期は進角側に戻される。ただし、点火リタード量は、燃焼効率の著しい悪化や失火を考慮した燃焼安定性の観点から予め実験により定められたリタード限界を超えないように設定される。
ステップS3、及び、ステップS5又はS6の後、ステップS7に進み、PCM60は、ステップS1において取得した現在のエンジン回転数及びステップS3において決定した目標トルクを含むエンジン10の運転状態に応じて、点火プラグ14による基準点火時期を設定する。具体的には、PCM60は、目標トルクにフリクションロスやポンピングロスによる損失トルクを加味した目標図示トルクを算出し、種々の充填効率及び種々のエンジン回転数について点火時期と図示トルクとの関係を規定した点火進角マップ(予め作成されてメモリなどに記憶されている)の中から、現在のエンジン回転数に対応し且つノッキングが発生しない範囲(各点火進角マップにおいて予め設定されたノック限界点火時期よりも遅角側の範囲)で可能な限りMBTに近い点火時期の場合に目標図示トルクが得られる点火進角マップを選択し、選択した点火進角マップを参照して、目標図示トルクに対応する点火時期を基準点火時期として設定する。そして、PCM60は、設定した基準点火時期を、ステップS5又はS6において設定した点火リタード量だけ遅角側に補正する。
次に、ステップS8において、PCM60は、ノッキングの抑制を目的とした目標トルクの減少量(トルクダウン量)を決定するためのトルクダウン量決定処理を実行する。このトルクダウン量決定処理について、図4を参照して説明する。
図4に示すように、トルクダウン量決定処理が開始されると、ステップS21において、PCM60は、クランク角センサ46やエアフローセンサ41から入力された検出信号に基づき、現時点のエンジン回転数及び充填効率を取得する。
次に、ステップS22において、PCM60は、ステップS21において取得したエンジン回転数及び充填効率に対応するエンジン10の運転領域が、ノッキングが発生し易い運転領域(ノック発生領域)に含まれるか否かを判定する。ノック発生領域は、例えば、相対的にエンジン回転数が低く且つ充填効率が高い運転領域に設定されている。
その結果、エンジン10の運転領域がノック発生領域に含まれていない場合、ステップS23に進み、PCM60は、トルクダウン量を0に設定する。すなわち、エンジン10の運転領域がノック発生領域に含まれておらず、ノッキングの抑制を考慮する必要がない場合には、トルクダウンを行わない。
一方、ステップS22において、エンジン10の運転領域がノック発生領域に含まれている場合、ステップS24に進み、PCM60は、エンジン回転数や充填効率を含むエンジン10の運転状態に応じて予め設定されているリタード限界と、図3のエンジン制御処理のステップS5又はS6において設定した点火リタード量との差(点火マージン)を算出する。
次に、ステップS25において、PCM60は、ステップS24において算出した点火マージンと現時点のエンジン回転数とに基づき、トルクダウン量を算出する。具体的には、PCM60は、点火マージン及びエンジン回転数とトルクダウン量との関係が規定されたトルクダウン量マップ(予め作成されてメモリなどに記憶されている)を参照して、ステップS24において算出した点火マージンと現時点のエンジン回転数とに対応するトルクダウン量を算出する。例えば、トルクダウン量は、点火マージンが所定の閾値以上である場合は0に設定され、点火マージンが所定の閾値未満の場合には点火マージンが小さくなるほどトルクダウン量が大きくなるように設定されている。
次に、ステップS26において、PCM60は、ノックセンサ54から取得した検出信号に基づき、ノッキングが発生しているか否かを判定する。PCM60は、例えば、ノックセンサ54によりノッキングが検出されたときから所定時間が経過するまでの間、ノッキングが発生していると判定する。
その結果、ノッキングが発生している場合、ステップS27に進み、PCM60は、検出されたノッキングの強度(ノック強度)が予め定められた閾値Kより大きいか否かを判定する。
その結果、ノック強度が閾値Kより大きい場合、ステップS28に進み、PCM60は、トルクダウンを実行するときの目標トルクの変化率を第1変化率r1に設定し、この第1変化率r1により、ステップS25において算出したトルクダウン量だけ目標トルクを減少させる。第1変化率r1は、トルク変動に伴う過度のショックを車両に発生させない範囲において目標トルクを速やかに低下させ、強いノッキングを迅速に抑制できるように設定されており、予めメモリなどに記憶されている。
一方、ステップS27において、ノック強度が閾値K以下である場合、ステップS29に進み、PCM60は、トルクダウンを実行するときの目標トルクの変化率を第1変化率r1より小さい第2変化率r2に設定し、この第2変化率r2により、ステップS25において算出したトルクダウン量だけ目標トルクを減少させる。第2変化率r2は、トルク変動に伴うショックを抑えながら目標トルクを低下させ、ノッキングを抑制できるように設定されており、予めメモリなどに記憶されている。
また、ステップS26において、ノッキングが発生していない場合(例えば、ノッキングが検出された後、ノッキングが検出されない状態が所定時間継続した場合)、ステップS30に進み、PCM60は、トルクダウンを実行中か否かを判定する。その結果、トルクダウンを実行中ではない(すなわちノッキング抑制のために目標トルクを低下させていない)場合、ステップS23に進み、PCM60は、トルクダウン量を0に設定する。すなわち、エンジン10の運転領域がノック発生領域に含まれているものの、ノッキングは発生しておらず、トルクダウンを実行していない場合には、そのままトルクダウンを実行しない状態を維持する。
一方、ステップS30において、トルクダウンを実行中である場合(すなわちノッキング抑制のために目標トルクを低下させている)場合、ステップS31に進み、PCM60は、トルクダウンを解除して目標トルクを増大させるときの目標トルクの変化率を第1変化率r1及び第2変化率r2より小さい第3変化率r3に設定し、この第3変化率r3により、トルクダウン量が0となるまで目標トルクを増大させる。第3変化率r3は、トルク変動に伴うショックを抑えながら目標トルクのトルクダウンを解除できるように設定されており、予めメモリなどに記憶されている。
ステップS23、S28、S29又はS31の後、PCM60はトルクダウン量決定処理を終了し、メインルーチンに戻る。
図3に戻り、ステップS8のトルクダウン量決定処理を実行した後、ステップS9に進み、PCM60は、ステップS3及びS8により決定された目標トルクをエンジン10に出力させるための目標充填効率を設定する。具体的には、PCM60は、目標図示トルクを出力するために必要な熱量(要求熱量)を求め、この要求熱量を発生させるために必要な目標充填効率を求める。PCM60は、ステップS7において基準点火時期をステップS5又はS6において設定した点火リタード量だけ遅角させる場合には、この点火リタード量に応じて目標充填効率を増大させ、目標トルクがエンジン10から適切に出力されるようにする。
次に、ステップS10において、PCM60は、ステップS9において設定した目標充填効率に相当する空気がエンジン10に導入されるように、エアフローセンサ31が検出した空気量を考慮して、スロットルバルブ6の開度と、可変吸気バルブ機構18を介した吸気バルブ12の開閉時期とを決定する。
次に、ステップS11において、PCM60は、ステップS10において決定したスロットル開度及び吸気バルブ12の開閉時期に基づき、スロットルバルブ6及び可変吸気バルブ機構18を制御するとともに、エンジン10の運転状態等に応じて決定された目標当量比と、エアフローセンサ41の検出信号S141等に基づき推定した実空気量とに基づき、燃料噴射弁13を制御する。
また、ステップS10〜S11の処理と並行して、ステップS12において、PCM60は、ターボ過給機4による目標過給圧を取得する。例えば、種々のエンジン回転数について目標トルクと目標過給圧との関係を示すマップが予めメモリ等に記憶されており、PCM60は、そのマップを参照し、現時点でのエンジン回転数及びステップS3及びS8において決定した目標トルクに対応する目標過給圧を取得する。
次に、ステップS13において、PCM60は、ステップS12において取得した目標過給圧を実現するための、WGバルブ31の開度を決定する。
次に、ステップS14において、PCM60は、ステップS13において設定した開度に基づき、WGバルブ31のアクチュエータを制御する。この場合、PCM10は、ステップS13において設定した開度に応じてWGバルブ31のアクチュエータを制御すると共に、圧力センサ43により検出される過給圧を、ステップS12において取得した目標過給圧に近づけるようにアクチュエータをフィードバック制御する。
また、ステップS10〜S11及びステップS12〜S14の処理と並行して、ステップS15において、PCM60は、ステップS7において設定した点火時期に点火が行われるように、点火プラグ14を制御する。
ステップS11、S14及びS15の後、PCM60は、エンジン制御処理を終了する。
<エンジンの動作>
次に、図5を参照して、本発明の実施形態によるトルクダウン量決定処理を実行した場合のエンジンの動作を説明する。図5は、本発明の実施形態によるトルクダウン量決定処理を実行した場合のタイムチャートの一例である。具体的には、図5では、上から順に、アクセル開度、エンジン回転数、充填効率、ノック領域判定、点火時期閾値、点火リタード量、点火マージン、ノック強度、トルクダウン量を示している。なお、この図5は、アクセル開度が最大となるまでアクセルペダルを踏み込んだときの、エンジン10の動作を例示している。また、充填効率のタイムチャートにおいて、実線はトルクダウンを行った場合の充填効率を示し、点線はトルクダウンを行わない場合の充填効率を示している。また、点火時期閾値のタイムチャートにおいて、実線は実際の点火時期、点線はノック限界点火時期、一点鎖線はリタード限界まで遅角した点火時期を示している。
まず、時刻t0において、アクセル開度が最大となるまでアクセルペダルが踏み込まれると、このアクセル開度を含む車両の運転状態に応じて設定された目標トルクをエンジン10に出力させるように、スロットルバルブ6、可変吸気バルブ機構18、WGバルブ31などが制御され、充填効率が増大する。また、充填効率の増大に応じて、ノック限界点火時期及びリタード限界の点火時期が遅角され、これらのノック限界点火時期とリタード限界の点火時期との間において点火が行われるように点火時期が制御される。
さらに充填効率が増大し、時刻t1において、エンジン10の運転領域がノック判定領域内に入ると、トルクダウン量の算出が行われる。ただし、時刻t1においてはノッキングが発生しておらず点火リタードが実行されていないので、十分な点火マージンが確保されており、トルクダウン量は0のままである(すなわちトルクダウンは実行されない)。
さらに充填効率が増大し、時刻t2においてノッキングが検出されると、PCM60は点火リタードを実行する。これにより、点火時期は基準点火時期から所定の点火リタード量だけ遅角され、それに応じて点火マージンが低下する。この時刻t2においても、必要な点火マージンが確保されているので、トルクダウン量は0に維持されている。時刻t2の後、ノッキングが発生しない間は、PCM60は点火リタード量を徐々に減少させる。
その後、充填効率がさらに増大し、時刻t3において強いノッキングが検出されると、PCM60は点火リタード量を増大させる。図5においては、時刻t3において点火リタード量がリタード限界に達し、点火マージンが0になる。このとき、PCM60は、時刻t3において検出されたノック強度に応じて、トルクダウン時の目標トルクの変化率を第1変化率r1又は第2変化率r2に設定し、点火マージン及びエンジン回転数に基づき算出したトルクダウン量だけ目標トルクを迅速に減少させる。これにより、時刻t3の後、目標トルクの減少に応じて充填効率の増大が制限されるので、ノッキングの発生が抑制される。
時刻t3の後、ノッキングが検出されない間、PCM60は点火リタード量を徐々に減少させる。これにより、点火マージンは徐々に増大する。また、ノッキングが発生していない場合(例えば、ノッキングが検出された時刻t3の後、ノッキングが検出されない状態が所定時間継続した場合)、PCM60はトルクダウンを解除し、第1変化率r1及び第2変化率r2より小さい第3変化率r3で目標トルクが緩やかに上昇するように、トルクダウン量を減少させる。
図5の例では、点火リタード量がある程度減少したときにノッキングが再び発生しているので、その後ノッキングが発生しなくなるまで、各時点における点火マージン及びエンジン回転数に応じたトルクダウン量が維持され、トルクダウンを実行しない場合(ノッキングが発生しなかった場合)と比較して充填効率が低減されている。
その後、アクセル開度が0まで低下したことに伴い充填効率が低下すると、時刻t4においてエンジン10の運転領域がノック判定領域外となり、トルクダウン量が0に設定される(すなわちトルクダウンが解除される)。これにより、PCM60は、第3変化率r3で目標トルクが緩やかに上昇するように、トルクダウン量を減少させる。
次に、本発明の実施形態のさらなる変形例を説明する。
上述した実施形態では、PCM60は、ノッキングが発生していない場合にトルクダウンを解除すると説明したが、他の条件に基づきトルクダウンを解除するようにしてもよい。例えば、エンジン10の運転状態がノック発生領域外となった場合や、点火マージンが所定の閾値以上となった場合にトルクダウンを解除するようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、ターボ過給機4を備えたエンジン10を例示したが、ターボ過給機を備えない自然吸気型のガソリンエンジンにおいても本発明を適用することができる。
<作用効果>
次に、上述した本発明の実施形態及び本発明の実施形態の変形例によるエンジンの制御装置の作用効果を説明する。
まず、PCM60は、ノッキングが発生した場合、目標トルクを、第1変化率r1又は第2変化率r2により、点火マージンに基づき決定した減少量だけ減少させ、目標トルクを減少させている場合においてノッキングが発生していない場合、目標トルクの減少を解除し、第1変化率r1及び第2変化率r2よりも小さい第3変化率r3により目標トルクを増大させるので、ノッキングが発生したときに点火時期がリタード限界近傍まで遅角されている場合には、目標トルクを減少させて充填効率を減少させることによりノッキングの発生を抑制することができ、これにより、点火時期がリタード限界近傍まで遅角されている場合においても、ノッキングの発生を確実に抑制することができる。
また、PCM60は、発生したノッキングの強度が大きいほど目標トルクを減少させるときの変化率を大きくするので、点火時期がリタード限界近傍まで遅角されている場合において、ノッキングの強度が大きいほど目標トルクの減少に応じて充填効率を迅速に低下させることができ、これにより、再び強いノッキングが発生することを確実に抑制することができる。
また、PCM60は、点火マージンが小さくなるほど、目標トルクの減少量を大きくするので、ノッキングが発生した場合において、点火マージンが小さいために点火リタードによるノッキングの抑制が難しくなるほど、目標トルクの減少量を大きくして充填効率の減少量を増大させることによりノッキングの発生を確実に抑制することができる。また、点火マージンが大きい場合には目標トルクの減少量を小さくして充填効率の減少を抑えることにより、点火リタードも利用してノッキングの発生を確実に抑制しつつ、不要なトルク低下を回避することができる。
また、PCM60は、目標トルクをエンジン10に出力させるための目標充填効率を、基準点火時期又は点火時期補正手段により遅角側に補正された点火時期に応じて設定するので、ノッキング抑制のために点火リタードが行われている場合においても、点火リタードされた点火時期に対応する目標充填効率が得られるようにスロットル開度や吸気バルブ12の開閉時期を制御して目標トルクをエンジン10に出力させることができ、これにより、トルクダウンを行う必要がない状況では、ノッキング抑制のための点火リタードに伴うトルク低下を抑制できる。
1 吸気通路
4 ターボ過給機
4a コンプレッサ
4b タービン
6 スロットルバルブ
10 エンジン
13 燃料噴射弁
14 点火プラグ
18 可変吸気バルブ機構
25 排気通路
31 WGバルブ
40 アクセル開度センサ
53 車速センサ
54 ノックセンサ
60 PCM
100 エンジンシステム

Claims (4)

  1. 目標トルクを出力させるようにエンジンを制御するエンジンの制御装置であって、
    上記エンジンの点火装置による基準点火時期を、上記エンジンの運転状態に応じて設定する点火時期設定手段と、
    ノッキングを抑制するために、上記基準点火時期を遅角側に補正する点火時期補正手段と、
    上記運転状態に応じて予め設定されている最大許容遅角量と、上記点火時期補正手段による遅角量との差に基づき、上記目標トルクの減少量を決定するトルク減少量決定手段と、
    ノッキングが発生した場合、上記目標トルクを、上記トルク減少量決定手段により決定された減少量だけ減少させ、上記目標トルクを減少させている場合においてノッキングが発生していない場合、上記目標トルクの減少を解除する目標トルク補正手段と、
    上記目標トルクを上記エンジンに出力させるための目標空気量を、上記エンジンの運転状態に応じて設定する目標空気量設定手段とを有し、
    上記目標トルク補正手段は、上記目標トルクを減少させる場合、第1の変化率により上記目標トルクを減少させ、上記目標トルクの減少を解除する場合、上記第1の変化率よりも小さい第2の変化率により上記目標トルクを増大させる
    ことを特徴とするエンジンの制御装置。
  2. 上記目標トルク補正手段は、発生したノッキングの強度が大きいほど上記第1の変化率を大きくする請求項1に記載のエンジンの制御装置。
  3. 上記トルク減少量決定手段は、上記運転状態に応じて予め設定されている最大許容遅角量と、上記点火時期補正手段による遅角量との差が小さくなるほど、上記目標トルクの減少量を大きくする請求項1又は2に記載のエンジンの制御装置。
  4. 上記目標空気量設定手段は、上記目標空気量を、上記基準点火時期又は上記点火時期補正手段により遅角側に補正された点火時期に応じて設定する請求項1乃至3の何れか1項に記載のエンジンの制御装置。
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