JP4306642B2 - 内燃機関の制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の制御システムに関し、特に、排気のエネルギーによって吸気を過給する過給機を有する内燃機関の制御システムに関する。
排気のエネルギーによって吸気を過給する過給機(以下、単に過給機と称する)を有する内燃機関において、吸気弁と排気弁とが共に開弁状態となっているバルブオーバーラップ期間が長いほど、また、過給圧が高いほど、燃料噴射時期を遅角させる技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、過給機を有すると共に、燃料噴射弁が吸気ポートに設けられている内燃機関において、過給機による過給が行われているときは、バルブオーバーラップ期間中に燃料噴射を開始させ、過給機による過給が行われていないときは、過給が行われているときよりも燃料の噴射開始時期を進角させる技術が知られている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2002−266686号公報 特開平5−1581号公報 特開平7−151006号公報 特許第3323542号公報 特開2000−73800号公報 特開2000−192820号公報
本発明は、過給機を有する内燃機関において、過給機によって過給圧を上昇させているときの排気エミッションの悪化をより好適に抑制することが出来る技術を提供することを課題とする。
本発明は、過給機を有すると共に排気通路に排気浄化触媒が設けられている内燃機関において、過給機によって過給圧を上昇させているときは、排気の空燃比が目標空燃比となるように、バルブオーバーラップ期間を制御することで該バルブオーバーラップ期間中に吸気ポートから排気ポートに流出する吹き抜け空気の量を調整する。
より詳しくは、本発明に係る内燃機関の制御システムは、
排気のエネルギーによって吸気を過給する過給機と、
排気通路に設けられており排気を浄化する排気浄化触媒と、
吸気弁と排気弁とが共に開弁状態となっているバルブオーバーラップ期間を制御するオーバーラップ制御手段と、
を備える内燃機関の制御システムにおいて、
前記過給機によって過給圧を上昇させているときは、オーバーラップ制御手段によって前記バルブオーバーラップ期間を制御することで該バルブオーバーラップ期間中に前記吸気ポートから排気ポートへ流出する吹き抜け空気の量を調整し、それによって、排気の空燃比を目標空燃比に制御する。
過給機によって過給圧を上昇させているときは、吸気通路内の圧力が排気通路内の圧力よりも高くなる、即ち、吸気ポート内の圧力が排気ポート内の圧力よりも高くなる。そのため、バルブオーバーラップ期間中においては、吸気ポートから気筒内に流入した空気の
少なくとも一部が気筒内での燃焼に供されることなく排気ポートに流出することになる。このバルブオーバーラップ期間中に吸気ポートから排気ポートへ流出する空気を吹き抜け空気と称する。
そして、本発明では、排気の空燃比を目標空燃比に制御すべく、オーバーラップ制御手段によってバルブオーバーラップ期間を制御する。ここで、目標空燃比とは、排気エミッションの悪化を抑制することが可能な値である。この目標空燃比は、排気通路に設けられている排気浄化触媒に応じてその値が決定されても良い。また、この目標空燃比は、内燃機関の運転状態に応じて変更される値であっても良い。
排気弁の閉弁時期を遅角する、もしくは、吸気弁の開弁時期を進角すると、バルブオーバーラップ期間はより長くなる。また、排気弁の閉弁時期を進角する、もしくは、吸気弁の開弁時期を遅角すると、バルブオーバーラップ期間はより短くなる。
そして、バルブオーバーラップ期間が長いほど吹き抜け空気の量は多くなり、バルブオーバーラップ期間が短いほど吹き抜け空気の量は少なくなる。このように、バルブオーバーラップ期間を制御することで、吹き抜け空気量を調整することが出来、それによって、排気の空燃比を制御することが出来る。
内燃機関での燃料噴射量を制御することでも排気の空燃比を制御することは可能であるが、燃料噴射量を変化させた場合よりも吹き抜け空気量の量を変化させた場合の方が、気筒内での燃焼に供される混合気の空燃比に与える影響が小さい。つまり、吹き抜け空気の量を調整することで排気の空燃比を制御することによって、内燃機関の運転状態に与える影響を抑制しつつ、排気の空燃比を目標空燃比に制御することが出来る。
従って、本発明によれば、過給機によって過給圧を上昇させているときに、吹き抜け空気の量を調整することによって排気の空燃比を目標空燃比に制御することで、排気エミッションの悪化をより好適に抑制することが出来る。
本発明において、排気浄化触媒が三元触媒である場合、前記目標空燃比を理論空燃比近傍の値としても良い。
三元触媒は周囲雰囲気の空燃比が理論空燃比近傍であるときに排気をより浄化することが出来る。従って、吹き抜け空気の量を調整することよって排気の空燃比を理論空燃比近傍に制御することで、排気エミッションの悪化をより好適に抑制することが出来る。
また、本発明においては、前記目標空燃比をリーン空燃比または弱リッチ空燃比としても良い。
ここで、弱リッチ空燃比とは、理論空燃比よりもわずかに低い値であって、排気中の未燃燃料成分量が、排気浄化触媒の過昇温を招く虞があるほどの量となる可能性が低い値である。
吹き抜け空気の量を調整することよって排気の空燃比をリーン空燃比または弱リッチ空燃比に制御することで、排気中の未燃燃料成分量、即ち、排気浄化触媒に供給される未燃燃料成分量が抑制されることになる。その結果、排気浄化触媒の過昇温を抑制することが出来、それにより、排気浄化触媒の過昇温に伴う該排気浄化触媒の排気浄化能力の低下を抑制することが出来る。従って、上記制御によっても、排気エミッションの悪化をより好適に抑制することが出来る。
本発明において、吸気ポート内もしくは気筒内に燃料を噴射する燃料噴射弁と、該燃料噴射弁による燃料の噴射時期を制御する燃料噴射時期制御手段と、該燃料噴射弁による燃料噴射量を制御する燃料噴射量制御手段をさらに備えている場合、過給機によって過給圧を上昇させているときは、燃料噴射弁による燃料の噴射時期を、噴射された燃料の少なくとも一部が吹き抜け空気と共に排気ポートに流出するような時期に制御しても良い。
この場合、例えば、燃料噴射弁が吸気ポート内に燃料を噴射するものであれば、過給機によって過給圧を上昇させているときに排気工程中もしくはバルブオーバーラップ期間中に燃料を噴射させることで、噴射された燃料の少なくとも一部を吹き抜け空気と共に排気ポートに流出させることが出来る。また、燃料噴射弁が気筒内に燃料を噴射するものであれば、過給機によって過給圧を上昇させているときにバルブオーバーラップ期間中に燃料を噴射させることで、噴射された燃料の少なくとも一部を吹き抜け空気と共に排気ポートに流出させることが出来る。
過給機によって過給圧を上昇させているときに吹き抜け空気と共に燃料を排気ポートに流出させた場合、該燃料が排気通路内で燃焼するために排気の温度を上昇させることが出来る。そのため、排気のエネルギーを増加させることが出来る。
このときに、吹き抜け空気と該吹き抜け空気と共に排気ポートに流出した燃料との混合気(以下、吹き抜け混合気と称する)の空燃比が低いほど、燃料が燃焼することで発生するエネルギーは大きくなる。しかしながら、燃料の比熱は空気の比熱よりも大きいため、吹き抜け混合気の空燃比が低いほど該吹き抜け混合気の比熱もより大きくなる。そのため、燃料が燃焼した場合であっても排気の温度自体は上昇し難くなる。従って、吹き抜け混合気の空燃比が理論空燃比のときに、吹き抜け混合気中の燃料が燃焼したときにおける排気の温度上昇分は最も大きくなり、そのために、排気のエネルギーも最も大きくなる。
そこで、本発明では、吹き抜け空気と共に燃料を排気ポートに流出させる場合、燃料噴射弁による燃料の噴射時期を制御すると共に燃料の噴射量を制御することで、吹き抜け混合気の空燃比を理論空燃比近傍に制御しても良い。
これにより、過給機によって過給圧を上昇させているときに排気のエネルギーをより増加させることが出来る。その結果、過給圧をより速やかに上昇させることが可能となる。
また、上記のように、過給機によって過給圧を上昇させているときに、吹き抜け空気と共に燃料を排気ポートに流出させる場合であっても、さらに、吹き抜け混合気の空燃比を理論空燃比近傍またはリーン空燃比、弱リッチ空燃比に制御する場合であっても、バルブオーバーラップ期間を制御することによって吹き抜け空気の量を調整することで排気の空燃比を理論空燃比に制御することは可能である。
従って、過給機によって過給圧を上昇させているときに、排気の空燃比のみならず吹き抜け混合気の空燃比をも理論空燃比に制御することによって、排気エミッションの悪化をより好適に抑制しつつ、過給圧をより速やかに上昇させることが出来る。
また、本発明においては、過給機によって過給圧を上昇させる場合、要求されている過給圧である要求過給圧よりも低い所定過給圧に過給圧が達するまでの間のみ、燃料噴射弁によって噴射される燃料の少なくとも一部を吹き抜け空気と共に排気ポートに流出させ、過給圧が所定過給圧に達した後は、燃料噴射弁によって噴射される燃料が吹き抜け空気と共に排気ポートに流出するのを禁止しても良い。
上述したように、過給機によって過給圧を上昇させているときに、吹き抜け空気と共に
燃料を排気ポートに流出させた場合、過給圧をより速やかに上昇させることが出来る。しかしながら、過給圧を要求過給圧にまで上昇させる場合であっても、過給圧がある程度にまで上昇すれば、排気通路中で燃料を燃焼させることによる排気のエネルギーの増加がなくても、過給圧は要求過給圧にまで速やかに上昇する。
そこで、過給機によって過給圧を上昇させる場合に、燃料噴射弁による燃料噴射時期を制御することで、吹き抜け空気と共に燃料を排気ポートに流出させるのは、要求過給圧よりも低い所定過給圧に過給圧が達するまでの間のみとする。そして、その後は、燃料が吹き抜け空気と共に排気ポートに流出するのを禁止する。即ち、燃料が吹き抜け空気と共に排気ポートに流出しないよう燃料噴射弁による燃料噴射時期を制御する。
ここで、所定過給圧とは、該所定過給圧にまで過給圧が上昇すれば、排気通路中での燃料の燃焼がなくても過給圧が要求過給圧にまで速やかに上昇すると判断出来る値である。この所定過給圧は要求過給圧に応じて定められる値である。
上記によれば、排気のエネルギーを増加させるために使用する燃料の量をより少なくすることが出来る。従って、燃費の悪化を抑制しつつ、過給圧をより速やかに上昇させることが出来る。
本発明に係る内燃機関の制御システムによれば、過給機によって過給圧を上昇させているときにおける排気エミッションの悪化をより好適に抑制することが出来る。
以下、本発明に係る内燃機関の制御装置の具体的な実施の形態について図面に基づいて説明する。
<内燃機関とその吸排気系の概略構成>
本実施例では、本発明を車両駆動用のガソリンエンジンに適用した場合について説明する。図1は、本実施例に係る内燃機関とその吸排気系の概略構成を示す図である。内燃機関1は、気筒2を有しており、気筒2内にはピストン4が摺動自在に設けられている。気筒2内上部の燃焼室5には、吸気ポート6と排気ポート7とが接続されている。
吸気ポート6および排気ポート7の燃焼室5への開口部は、それぞれ吸気弁8および排気弁9によって開閉される。また、吸気弁8および排気弁9には、吸気側可変動弁機構10および排気側可変動弁機構11がそれぞれ設けられており、それぞれの開閉時期が可変となっている。また、気筒2には、燃焼室5に燃料を噴射する燃料噴射弁3および燃焼室5内の混合気に点火するための点火プラグ15が設けられている。
吸気ポート6および排気ポート7は、それぞれ吸気通路12および排気通路13に接続されている。吸気通路12の途中には、ターボチャージャ(過給機)14のコンプレッサ14aが設置されている。一方、排気通路13の途中には、ターボチャージャ14のタービン14bが設置されている。
コンプレッサ14aより上流側の吸気通路12には、吸入空気量の流量に対応した電気信号を出力するエアフロメータ23および吸入空気量を制御するスロットル弁15が設けられている。また、コンプレッサ14aより下流側の吸気通路12には、該吸気通路12内の圧力に対応した電気信号を出力する吸気圧力センサ24が設けられている。
一方、タービン14bより上流側の排気通路13には、該排気通路13内の圧力に対応した電気信号を出力する排気圧力センサ25および排気の空燃比に対応した電気信号を出力する空燃比センサ26が設けられている。また、タービン14bより下流側の排気通路13には三元触媒16が設けられている。
さらに、内燃機関1には、アクセル開度に対応した電気信号を出力するアクセル開度センサ21およびピストン4の往復運動と連動して回転するクランクシャフトの回転角に対応した電気信号を出力するクランクポジションセンサ22が設けられている。
以上述べたように構成された内燃機関1には、この内燃機関1を制御するためのECU20が併設されている。このECU20は、内燃機関1の運転条件や運転者の要求に応じて内燃機関1の運転状態を制御するユニットである。ECU20には、エアフロメータ23や吸気圧力センサ24、排気圧力センサ25、空燃比センサ26、アクセル開度センサ21、クランクポジションセンサ22等の各種センサが電気的に接続されている。そして、これらのセンサの出力信号がECU20に入力される。
また、ECU20には、スロットル弁15や燃料噴射弁3、点火プラグ15、吸気側可変動弁機構10、排気側可変動弁機構11が電気的に接続されている。そして、ECU20によってこれらが制御される。例えば、ECU20は、吸気側可変動弁機構10および排気側可変動弁機構11を制御することによって、吸気弁8および排気弁9の開閉時期をそれぞれ制御する。これにより、吸気弁8と排気弁9とが共に開弁状態となっているバルブオーバーラップ期間が制御される。
<吸排気弁の開閉時期および燃料噴射時期>
ここで、本実施例に係る、吸排気弁8、9の開閉時期および燃料噴射弁3からの燃料噴射時期について図2に基づいて説明する。図2は、本実施例に係る吸排気弁8、9の開閉時期および燃料噴射弁3からの燃料噴射時期を示す図である。図2において、横軸は時間を表し、縦軸は、吸気弁8および排気弁9の開度を表している。
図2に示すように、本実施例では、排気弁9が閉弁する前の時期に吸気弁8が開弁する。そのため、期間Tovがバルブオーバーラップ期間となる(以下、この期間をバルブオーバーラップ期間Tovと称する)。加速時等のようにターボチャージャ14によって過給圧を上昇させているときは、吸気通路12内の圧力が排気通路13内の圧力よりも高くなる。そのため、このバルブオーバーラップ期間Tov中においては、気筒2内での燃焼に供されることなく吸気ポート6から排気ポート7に流出する吹き抜け空気が生じる。
そして、本実施例では、図2に示す期間Tfinの時期に燃料噴射弁3による燃料噴射が実行される(以下、この期間を燃料噴射時期Tfinと称する)。図2に示すように、本実施例に係る燃料噴射時期Tfinは、バルブオーバーラップ期間Tovが終了した後となっている。そのため、燃料噴射時期Tfin中に噴射された燃料がバルブオーバーラップ期間Tov中に吹き抜け空気と共に排気ポート7に流出することはない。
<過給圧上昇時のバルブオーバーラップ期間制御>
次に、本実施例において、ターボチャージャ14によって過給圧を上昇させているときのバルブオーバーラップ期間Tovの制御について説明する。
上述したように、過給圧を上昇させているときは、バルブオーバーラップ期間Tov中に吹き抜け空気が生じる。この吹き抜け空気の量は、バルブオーバーラップ期間Tovが長いほど多くなり、バルブオーバーラップ期間Tovが短いほど少なくなる。つまり、バルブオーバーラップ期間Tovを制御することで吹き抜け空気の量を調整することが出来
る。
そして、本実施例では、過給圧を上昇させているときに、吹き抜け空気の量を調整することで排気の空燃比を理論空燃比近傍に制御する。本実施例では、排気通路13に三元触媒16が設置されている。そのため、排気の空燃比を理論空燃比近傍に制御することで、この三元触媒16で排気をより浄化することが可能となる。
<バルブオーバーラップ期間制御の制御ルーチン>
以下、本実施例に係るバルブオーバーラップ期間制御の制御ルーチンについて図3に示すフローチャートに基づいて説明する。本ルーチンは、ECU20に予め記憶されており、内燃機関1の運転中、規定時間毎に繰り返されるルーチンである。
本ルーチンでは、ECU20は、先ずS101において、アクセル開度が増加したか否かをアクセル開度センサ21の検出値に基づいて判別する。S101において、肯定判定された場合、ECU20は、ターボチャージャ14によって過給圧を上昇させていると判断し、S102に進む。一方、S101において、否定判定された場合、ECU10は、過給圧は上昇していないと判断し、本ルーチンの実行を一旦終了する。
S102において、ECU20は、エアフロメータ23によって検出される吸入空気量Ga、および、クランクポジションセンサ22の検出値に基づいて算出される内燃機関1の機関回転数Neを読み込む。
次に、ECU20は、S103に進み、排気弁9の閉弁時期および吸気弁8の開弁時期からバルブオーバーラップ期間Tovを算出する。
次に、ECU20は、S104に進み、吸気圧力センサ24によって検出される吸気通路12内の圧力Pin(以下、吸気圧力Pinと称する)、および、排気圧力センサ25によって検出される排気通路13内の圧力Pex(以下、排気圧力Pexと称する)を読み込む。
次に、ECU20は、S105に進み、吸入空気量Gaおよび機関回転数Ne、バルブオーバーラップ期間Tov、吸気圧力Pin、排気圧力Pexに基づいて、吹き抜け空気量Qaoutを推定する。ここでは、吸入空気量Gaが多いほど、また、機関回転数Neが高いほど、吹き抜け空気量Qaoutは多くなる。また、上述したように、バルブオーバーラップ期間Tovが長いほど吹き抜け空気量Qaoutは多くなる。また、吸気圧力Pinと排気圧力Pexとの差が大きいほど吹き抜け空気量Qaoutは多くなる。吸入空気量Gaおよび機関回転数Ne、バルブオーバーラップ期間Tov、吸気圧力Pin、排気圧力Pexと、吹き抜け空気量Qaoutとの関係は実験等によって定められており、ECU20に予め記憶されている。
次に、ECU20は、S106に進み、吸入空気量Gaから吹き抜け空気量Qaoutを減算することで、気筒2内での燃焼に供される筒内空気量Qcを推定する。
次に、ECU20は、S107に進み、推定された筒内空気量Qcに基づき、要求されている機関出力を得ることが可能な燃料噴射量Qfおよび燃料噴射時期Tfinを決定する。尚、燃料噴射時期Tfinは、バルブオーバーラップ期間Tovが終了した後におけるいずれかの時期として決定される。
次に、ECU20は、S108に進み、燃料噴射弁3による燃料噴射および点火プラグ15による点火を実行する。
次に、ECU20は、S109に進み、空燃比センサ26によって検出される排気の空燃比AFexが理論空燃比AF0よりも大きいか否かを判別する。S109において、肯定判定された場合、ECU20はS110に進み、否定判定された場合、ECU20はS111に進む。
S110に進んだECU20は、排気の空燃比AFexを理論空燃比AF0に制御すべく、排気側可変動弁機構11および/または吸気側可変動弁機構10を制御することでバルブオーバーラップ期間Tovを短縮させる。つまり、吹き抜け空気量Qaoutを減少させる。尚、バルブオーバーラップ期間Tovを短縮させるためには、排気弁9の閉弁時期を進角させても良く、また、吸気弁8の開弁時期を遅角させても良い。バルブオーバーラップ期間Tovを短縮させた後、ECU20は本ルーチンの実行を一旦終了する。
S111に進んだECU20は、排気の空燃比AFexが理論空燃比AF0よりも小さいか否かを判別する。S111において、肯定判定された場合、ECU20はS112に進む。一方、S111において、否定判定された場合、ECU20は、排気の空燃比AFexは理論空燃比AF0であると判断し、本ルーチンの実行を一旦終了する。
S112において、ECU20は、排気の空燃比AFexを理論空燃比AF0に制御すべく、排気側可変動弁機構11および/または吸気側可変動弁機構10を制御することでバルブオーバーラップ期間Tovを延長させる。つまり、吹き抜け空気量Qaoutを増加させる。尚、バルブオーバーラップ期間Tovを延長させるためには、排気弁9の閉弁時期を遅角させても良く、また、吸気弁8の開弁時期を進角させても良い。バルブオーバーラップ期間Tovを延長させた後、ECU20は本ルーチンの実行を一旦終了する。
以上説明した制御ルーチンによれば、過給圧が上昇しているときにおいて、吹き抜け空気量Qaoutを調整することで排気の空燃比AFexを理論空燃比AF0に制御することが出来る。その結果、三元触媒16において、排気をより浄化することが可能となる。
尚、燃料噴射弁3による燃料噴射量Qfを調整することによって排気の空燃比AFexを制御することも可能であるが、燃料噴射量Qfを変化させた場合よりも吹き抜け空気量Qaoutを変化させた場合の方が、気筒2内での燃焼に供される混合気の空燃比に与える影響が小さい。つまり、吹き抜け空気量Qaoutを調整することによって排気の空燃比AFexを制御することで、内燃機関1の運転状態に与える影響を抑制しつつ、排気の空燃比AFexを理論空燃比AF0に制御することが出来る。
従って、本実施例によれば、ターボチャージャ14によって過給圧を上昇させているときにおいて、排気エミッションの悪化をより好適に抑制することが出来る。
本実施例においては、過給圧を上昇させているときに、吹き抜け空気の量を調整することで排気の空燃比を理論空燃比近傍に制御する場合について説明したが、排気の空燃比をリーン空燃比または弱リッチ空燃比に制御しても良い。
ここで、弱リッチ空燃比とは、理論空燃比よりもわずかに低い値であって、排気中の未燃燃料成分量が、三元触媒16の過昇温を招く虞があるほどの量となる可能性が低い値である。排気の空燃比をリーン空燃比または弱リッチ空燃比に制御する場合、目標空燃比の値を内燃機関1の運転状態に応じて決定する。目標空燃比の値と内燃機関1の運転状態との関係は実験等によって予め定めることが出来る。
吹き抜け空気の量を調整することよって排気の空燃比をリーン空燃比または弱リッチ空
燃比に制御することで、排気中の未燃燃料成分量、即ち、三元触媒16に供給される未燃燃料成分量が抑制されることになる。その結果、三元触媒16の過昇温を抑制することが出来、それにより、三元触媒16の過昇温に伴う該三元触媒16の排気浄化能力の低下を抑制することが出来る。従って、このような制御によっても、排気エミッションの悪化をより好適に抑制することが出来る。
尚、排気の空燃比をリーン空燃比または弱リッチ空燃比に制御する場合、排気通路13に設けられる触媒は三元触媒に限られるものではない。
本実施例に係る内燃機関とその吸排気系の概略構成は、図1に示した構成と同様であるため、その説明を省略する。
<吸排気弁の開閉時期および燃料噴射時期>
ここで、本実施例に係る吸排気弁8、9の開閉時期および燃料噴射弁3からの燃料噴射時期について図4に基づいて説明する。図4は、本実施例に係る吸排気弁8、9の開閉時期および燃料噴射弁3からの燃料噴射時期を示す図である。図4において、横軸は時間を表し、縦軸は、吸気弁8および排気弁9の開度を表している。
図4に示すように、本実施例に係る吸排気弁8、9の開閉時期は、図2に示す時期と同様である。つまり、排気弁9が閉弁する前の時期に吸気弁8が開弁するため、期間Tovがバルブオーバーラップ期間Tovとなる。
そして、本実施例では、燃料噴射時期Tfinの一部がバルブオーバーラップ期間Tovと重なっている。つまり、燃料噴射弁3による燃料噴射の開始時期がバルブオーバーラップ期間Tov中であって、燃料噴射の終了時期がバルブオーバーラップ期間Tovの終了後となっている。そのため、燃料噴射時期Tfinで噴射された燃料の一部がバルブオーバーラップ期間Tov中に吹き抜け空気と共に排気ポート7に流出する。以下、バルブオーバーラップ期間Tov中に吹き抜け空気と共に排気ポート7に流出する燃料を吹き抜け燃料と称する。
加速時等のようにターボチャージャ14によって過給圧を上昇させているときに、燃料噴射時期Tfinを上記のような時期とすることで吹き抜け燃料を生じさせた場合、該吹き抜け燃料が排気通路13内で燃焼するために排気の温度を上昇させることが出来る。そのため、排気のエネルギーを増加させることが出来る。
そして、本実施例においては、過給圧を上昇させているときの燃料噴射量および燃料噴射時期を、吹き抜け燃料量を考慮して決定する。
<バルブオーバーラップ期間制御の制御ルーチン>
以下、本実施例に係るバルブオーバーラップ期間制御の制御ルーチンについて図5に示すフローチャートに基づいて説明する。本ルーチンは、図3に示すフローチャートにおけるS107を、S207およびS208に代えたものである。そのため、S207およびS208についてのみ説明する。尚、本ルーチンは、前記と同様、ECU20に予め記憶されており、内燃機関1の運転中、規定時間毎に繰り返されるルーチンである。
本ルーチンでは、ECU20は、S106の次にS207に進む。S207において、ECU20は、S105において推定された吹き抜け空気量Qaoutと、前回の本ルーチン実行時の吹き抜け燃料量Qfoutおよび燃料噴射量Qf、吹き抜け空気量Qaoutとから、今回の燃料噴射時の吹き抜け燃料量Qfoutを推定する。
次に、ECU20は、S208に進み、推定された筒内空気量Qcおよび吹き抜け燃料量Qfoutに基づき、要求されている機関出力を得ることが可能な燃料噴射量Qfおよび燃料噴射時期Tfinを決定する。ここでは、筒内空気量Qcに基づいて算出される燃料噴射量に吹き抜け燃料量Qfoutを加算することで燃料噴射量Qfを決定しても良い。S208の後、ECU20はS108に進む。
本実施例によれば、過給圧が上昇しているときに吹き抜け空気と共に吹き抜け燃料が生じる場合であっても、吹き抜け空気量Qaoutを調整することで排気の空燃比AFexを理論空燃比AF0に制御することが出来る。従って、排気エミッションの悪化をより好適に抑制することが出来る。
<変形例>
さらに、本実施例においては、排気の空燃比のみならず、吹き抜け空気と吹き抜け燃料との混合気である吹き抜け混合気の空燃比が理論空燃比近傍となるように、燃料噴射弁3による燃料噴射時期および燃料噴射量を制御しても良い。
燃料噴射時期とバルブオーバーラップ期間とが重なる時間がより長くなるように燃料噴射時期を制御すると共に、燃料噴射量を増加させることにより、気筒2での燃焼に供される燃料の増加を抑制しつつ吹き抜け燃料を増加させることが出来る。一方、燃料噴射時期とバルブオーバーラップ期間とが重なる時間がより短くなるように燃料噴射時期を制御すると共に、燃料噴射量を減少させることにより、気筒2での燃焼に供される燃料の減少を抑制しつつ吹き抜け燃料を減少させることが出来る。このように、燃料噴射時期および燃料噴射量を制御することで吹き抜け燃料量を調整することが出来る。そのため、燃料噴射時期および燃料噴射量を制御することによって吹き抜け混合気の空燃比を理論空燃比近傍に制御することが出来る。
上記のように、吹き抜け燃料を生じさせた場合、該吹き抜け燃料の燃焼により排気のエネルギーが増加する。そして、排気のエネルギーが最も大きくなるのは吹き抜け混合気の空燃比が理論空燃比の場合である。
従って、上記のように、排気の空燃比のみならず吹き抜け混合気の空燃比をも理論空燃比近傍に制御することで、ターボチャージャ14によって過給圧を上昇させているときに、排気エミッションの悪化をより好適に抑制しつつ、過給圧をより速やかに上昇させることが出来る。
尚、本実施例においては、燃料噴射弁3による燃料噴射を複数回に分けて行っても良い。つまり、バルブオーバーラップ期間Tov中に実行される噴射と、バルブオーバーラップ期間Tov終了後に実行される噴射とに分けて燃料噴射を実行しても良い。この場合、バルブオーバーラップ期間Tov中に実行される燃料噴射によって吹き抜け燃料を生じさせることが出来、また、バルブオーバーラップ期間Tov終了後に実行される噴射によって気筒2内での燃焼に供される燃料を噴射することが出来る。
尚、本実施例においても、実施例1と同様、排気の空燃比をリーン空燃比または弱リッチ空燃比に制御しても良い。
本実施例に係る内燃機関とその吸排気系の概略構成は、図1に示した構成と同様であるため、その説明を省略する。
<過給圧上昇時の燃料噴射時期制御>
ここで、本実施例において、ターボチャージャ14によって過給圧を上昇させるときの燃料噴射時期の制御について図6に基づいて説明する。図6は、本実施例に係る、過給圧を上昇させているときの燃料噴射時期制御の制御ルーチンを示すフローチャートである。本ルーチンは、ECU20に予め記憶されており、内燃機関1の運転中、規定時間毎に繰り返されるルーチンである。
本ルーチンでは、ECU20は、先ずS301において、アクセル開度センサ21の検出値に基づいてアクセル開度が増加したか否かを判別する。S301において、肯定判定された場合、ECU20は、ターボチャージャ14によって過給圧を上昇させていると判断し、S302に進む。一方、S301において、否定判定された場合、ECU10は、過給圧は上昇していないと判断し、本ルーチンの実行を一旦終了する。
S302において、ECU20は、要求されている過給圧である要求過給圧Prをアクセル開度に基づいて算出する。この要求過給圧Prは、内燃機関1の機関負荷を要求されている機関負荷にまで上昇させることが可能な過給圧である。要求過給圧Prとアクセル開度との関係は実験等によって予め定められている。
次に、ECU20は、S303に進み、要求過給圧Prに基づいて所定過給圧Ptを算出する。ここで、所定過給圧Ptとは、該所定過給圧Ptにまで過給圧が上昇すれば、排気通路13中での燃料の燃焼がなくても過給圧が要求過給圧Prにまで速やかに上昇すると判断出来る値である。要求過給圧Prと所定過給圧Ptとの関係は実験等によって予め定められている。
次に、ECU20は、S304に進み、吸気圧力センサ24によって検出される吸気圧力Pinが所定過給圧Ptより高いか否かを判別する。S304において、肯定判定された場合、ECU20は、過給圧がすでに所定過給圧Ptより高くなっていると判断しS305に進む。一方、S304において、否定判定された場合、ECU20は、過給圧が所定過給圧Ptにまで達していないと判断しS306に進む。
S305に進んだECU20は、燃料噴射時期Tfinを、図2に示すように、バルブオーバーラップ期間Tov終了後の吸気工程中の時期、つまり吹き抜け燃料が生じない時期に制御する。その後、ECU20は本ルーチンの実行を一旦終了する。
一方、S306に進んだECU20は、燃料噴射時期Tfinを、図4に示すように、その一部がバルブオーバーラップ期間Tovと重なるような時期、つまり吹き抜け燃料が生じる時期に制御する。その後、ECU20は本ルーチンの実行を一旦終了する。
以上説明した制御ルーチンによれば、ターボチャージャ14によって過給圧を上昇させる場合、過給圧が所定過給圧Ptに達するまでの間は、上述した実施例2のように、吹き抜け燃料を生じさせ、過給圧が所定過給圧Ptに達した後は、上述した実施例1のように、吹き抜け燃料の発生を禁止する。
つまり、本実施例によれば、過給圧を上昇させる場合において、該過給圧が要求過給圧Prにまで達していなくても、該過給圧が十分に上昇した判断出来る場合は、吹き抜け燃料を発生させないようにする。これにより、排気のエネルギーを増加させるために使用する燃料の量をより少なくすることが出来る。従って、燃費の悪化を抑制しつつ、過給圧をより速やかに上昇させることが出来る。
尚、上記実施例1から3では、燃料噴射弁3が気筒2内の燃焼室5に燃料を直接噴射す
る場合を例に挙げて説明したが、燃料噴射弁3が吸気ポート6に設けられ該吸気ポート6内に燃料を噴射する場合にも、本発明を適用することが出来る。
この場合、燃料噴射弁3による燃料噴射時期を、バルブオーバーラップ期間終了後の吸気工程中とすると、実施例1と同様、吹き抜け燃料は生じない。一方、燃料噴射弁3による燃料噴射時期を、排気行程中とするか、もしくは、バルブオーバーラップ期間と重なるようにすると、実施例2と同様、吹き抜け燃料が生じることになる。
また、吹き抜け燃料を生じさせる場合、排気工程中での燃料噴射量を増加させるか、または、燃料噴射時期とバルブオーバーラップ期間とが重なる時間をより長くすることで、吹き抜け燃料を増加させることが出来る。一方、排気工程中での燃料噴射量を減少させるか、または、燃料噴射時期とバルブオーバーラップ期間とが重なる時間をより短くすることで、吹き抜け燃料を減少させることが出来る。
また、気筒2内の燃焼室5に燃料を直接噴射する燃料噴射弁と、吸気ポート6内に燃料を噴射する燃料噴射弁との両方を備えている場合にも、本発明を適用しても良い。また、ディーセルエンジンに本発明を適用しても良い。
本発明の実施例に係る内燃機関とその吸排気系の概略構成を示す図。 本発明の実施例1に係る吸排気弁の開閉時期および燃料噴射弁からの燃料噴射時期を示す図。 本発明の実施例1に係るバルブオーバーラップ期間制御の制御ルーチンを示すフローチャート。 本発明の実施例2に係る吸排気弁の開閉時期および燃料噴射弁からの燃料噴射時期を示す図。 本発明の実施例2に係るバルブオーバーラップ期間制御の制御ルーチンを示すフローチャート。 本発明の実施例3に係る、過給圧を上昇させているときの燃料噴射時期制御の制御ルーチンを示すフローチャート。
符号の説明
1・・・内燃機関
2・・・気筒
3・・・燃料噴射弁
6・・・吸気ポート
7・・・排気ポート
8・・・吸気弁
9・・・排気弁
10・・吸気側可変動弁機構
11・・排気側可変動弁機構
12・・吸気通路
13・・排気通路
14・・ターボチャージャ
14a・・コンプレッサ
14b・・タービン
15・・スロットル弁
16・・三元触媒
20・・ECU
21・・アクセル開度センサ
22・・アクセルポジションセンサ
23・・エアフロメータ
24・・吸気圧力センサ
25・・排気圧力センサ
26・・空燃比センサ

Claims (2)

  1. 排気のエネルギーによって吸気を過給する過給機と、
    排気通路に設けられており排気を浄化する排気浄化触媒と、
    吸気弁と排気弁とが共に開弁状態となっているバルブオーバーラップ期間を制御するオーバーラップ制御手段と、
    吸気ポート内もしくは気筒内に燃料を噴射する燃料噴射弁と、
    該燃料噴射弁による燃料の噴射時期を制御する燃料噴射時期制御手段と、
    前記燃料噴射弁による燃料噴射量を制御する燃料噴射量制御手段と、
    を備える内燃機関の制御システムにおいて、
    前記過給機によって過給圧を上昇させているときは、オーバーラップ制御手段によって前記バルブオーバーラップ期間を制御することで該バルブオーバーラップ期間中に前記吸気ポートから排気ポートへ流出する吹き抜け空気の量を調整し、それによって、排気の空燃比を目標空燃比に制御し、さらに、前記燃料噴射時期制御手段によって前記燃料噴射弁による燃料の噴射時期を制御すると共に前記燃料噴射量制御手段によって前記燃料噴射弁による燃料の噴射量を制御することで、噴射された燃料の少なくとも一部を前記吹き抜け空気と共に前記排気ポートに流出させ、且つ、前記吹き抜け空気の量と該吹き抜け空気と共に前記排気ポートに流出する燃料の量との比を理論空燃比近傍に制御することを特徴とする内燃機関の制御システム。
  2. 前記過給機によって過給圧を上昇させるときは、要求されている過給圧である要求過給圧よりも低い所定過給圧に過給圧が達するまでの間のみ、前記燃料噴射弁によって噴射される燃料の少なくとも一部を前記吹き抜け空気と共に前記排気ポートに流出させ、過給圧が前記所定過給圧に達した後は、前記燃料噴射弁によって噴射される燃料が前記吹き抜け空気と共に前記排気ポートに流出するのを禁止することを特徴とする請求項記載の内燃機関の制御システム。
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