JP2017178407A - 包装容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】五角形の筒形状を有する包装容器を側壁の連結を解かずに折りたたみ、再組立てを可能にする技術を開示する。【解決手段】五角形の筒形状を有する包装容器を折りたたむ場合、側壁20の壁面21を、折曲線40において側壁20の外側に折り曲げ、底壁を、底壁の底部31および底部32の折曲線と、底部38の折曲線44と、において側壁20の内側に折り曲げることによって、包装容器を折りたたむ。【選択図】図6

Description

本明細書は、包装容器に関する。
特許文献1,2には、筒形状の側壁の連結を解かずに折りたたみ、その状態から展開して再度組立可能な包装容器が開示されている。特許文献1には、側壁が四角形の筒形状を有する包装容器が開示されている。この包装容器では、側壁のうち、互いに対向する2枚の壁面のそれぞれの中央に折目線が配置されている。また、底壁は、2枚の側壁の折目線を結ぶ折目線と、底壁の2本の対角線上のそれぞれに配置された折目線と、を有する。この包装容器では、側壁の互いに隣接する壁面の境界で折り曲げるとともに、各折目線に沿って折り曲げることによって、包装容器を折りたたむことができる。
特許文献2には、六角形の筒形状を有する包装容器が開示されている。この包装容器では、底壁に、対角線上に延びる1本の折目線が配置されている。底壁を折目線に沿って折り曲げるとともに、互いに隣接する側壁を広げることによって、包装容器を折りたたむことができる。
特開2012−101844号公報 実用新案登録第3181457号公報
上記した技術は、偶数角形の筒形状を有する包装容器を折りたたむ技術であり、五角形の筒形状を有する包装容器の折りたたみ、再組立てについては検討されていない。
本明細書では、五角形の筒形状を有する包装容器を側壁の連結を解かずに折りたたみ、再組立てを可能にする技術を開示する。
本明細書で開示される技術は、包装容器に関する。包装容器は、五角形の筒形状を有する側壁と、側壁の一端を閉塞する底壁と、を備える。側壁は、五角形の筒形状の側面に配置される平板状の第1〜第5壁面を有する。第1壁面は、筒形状の軸方向に垂直な方向の中央に、筒形状の軸方向に平行な第1折曲線を有する。底壁は、第1壁面に両端のそれぞれに隣接する第2壁面と第3壁面とのそれぞれに回動可能に連結されている第1底部と、第1底部の下面に接触しており、第4壁面と第5壁面とのそれぞれに回動可能に連結される第2底部と、を備える。第1底部は、第1折曲線の底壁側の端と第4壁面と第5壁面との境界線の底壁側の端とを結ぶ底部中心線上に位置する第2折曲線を有する。第2底部は、底部中心線上に位置する第3折曲線を有する。第1壁面は、第1折曲線において筒形状の外側に折り曲げ可能である。底壁は、第2折曲線と第3折曲線とにおいて筒形状の内側に折り曲げ可能である。
上記の構成では、第1折曲線に沿って第1壁面を筒形状の外側に折り曲げて、第2折曲線と第3折曲線とに沿って底壁を筒形状の内側に折り曲げることによって、第1壁面が2等分に折り曲げられ、第4壁面と第5壁面とがその境界線で互いに回動して接近する。これに伴って、第2壁面と第3壁面とが接近する。この結果、第2壁面と第3壁面との間及び第4壁面と第5壁面との間に、第2折曲線及び第3折曲線に沿って折り曲げられた底壁を挟んだ状態で、包装容器を折りたたむことができる。また、折りたたまれた状態から、第1〜第3折曲線を折りたたむ場合と反対側に折り曲げることによって、包装容器を再度組立てることができる。この構成によれば、五角形の筒形状を有する包装容器を側壁の連結を解かずに折りたたみ、再度組立てをすることができる。
第1実施例の蓋が閉じられている状態の包装容器の斜視図を示す。 第1実施例の蓋が開かれた状態の包装容器の斜視図を示す。 第1実施例の包装容器の展開図を示す。 第1実施例の底壁を上方から見た平面図を示す。 第1実施例の底壁を下方から見た底面図を示す。 第1実施例の包装容器を折りたたむ途中の上方から見た図を示す 第1実施例の包装容器を折りたたんだ後の側方から見た図を示す。 第2実施例の包装容器の斜視図を示す。 第2実施例の底壁を上方から見た平面図を示す。 第2実施例の包装容器の展開図を示す。 第2実施例の包装容器を折りたたんだ後の側方から見た図を示す。 変形例の包装容器の展開図を示す。
以下に説明する実施例の主要な特徴を列記しておく。なお、以下に記載する技術要素は、それぞれ独立した技術要素であって、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。
(特徴1)本明細書で開示される包装容器では、底壁は、第1底部の上面に接触しており、第1壁面に回動可能に連結されている第3底部を備えていてもよい。第3底部は、第1折曲線の底壁側の端と第4壁面と第5壁面との間の頂点とを結ぶ線上に、筒形状の内側に折曲可能な第4折曲線を有していてもよい。この構成によれば、包装容器を組み立てた状態で、第3底部が第1壁面に対して角度を有して連結されているために、第1壁面が第1折曲線おいて筒形状の外側に折れ曲がることを抑制することができる。
(特徴2)本明細書で開示される包装容器では、第1底部は、第2壁面に回動可能に連結される第1底片と、第3壁面に回動可能に連結される第2底片と、を備えていてもよい。第1底片は、第2壁面から底部中心線を越えて、第3壁面側まで延びていてもよい。第2底片は、底部中心線よりも第3壁面側に位置していてもよい。第1底片と第2底片とは、底部中心線よりも第3壁面側で互いに固定されていてもよい。第2折曲線は、第1底片に配置されていてもよい。この構成によれば、第2壁面に連結されている第1底片と第3壁面に連結されている第2底片によって、第1底部が下方に撓むことを抑制することができる。
(特徴3)本明細書で開示される包装容器では、第2底部は、第4壁面に回動可能に連結される第3底片と、第5壁面に回動可能に連結される第4底片と、を備えていてもよい。第3底片は、第4壁面から底部中心線を越えて、第5壁面側まで延びていてもよい。第3底片と第4底片とは、底部中心線よりも第5壁面側で互いに固定されていてもよい。第3折曲線は、第4底片に配置されていてもよい。この構成によれば、第4壁面に連結されている第3底片と第5壁面に連結されている第4底片によって、第2底部が下方に撓むことを抑制することができる。
(特徴4)本明細書で開示される包装容器では、側壁の他端を閉塞する蓋を、さらに備えていてもよい。蓋は、第2〜第4壁面のいずれかの壁面に回動可能に連結されていてもよい。
(第1実施例)
図1は、蓋12が閉じられている状態の包装容器10の斜視図を示す。包装容器10は、例えばお菓子等の物品を包装するために用いられる。図2は、蓋12が開かれた状態の包装容器10の斜視図を示す。図3は、包装容器10が展開されたブランクBL1を示す。包装容器10は、1枚のブランクBL1を組み立てることによって、作製される。包装容器10は、厚紙等の丈夫な紙で作製されている。なお、包装容器10の材料は、紙に限定されず、樹脂等の紙以外の材料であってもよい。
図1及び図2に示すように、包装容器10は、側壁20と、底壁30(図4、図5参照)と、蓋12と、を備える。側壁20は、5枚の壁面21,22,23,24,25を備える。壁面21,22,23,24,25は、同一の矩形の平板形状を有する。側壁20は、壁面21,22,23,24,25によって、五角形の筒形状を構成している。
壁面21の上端には、フラップ21aが配置されている。フラップ21aは、蓋12が閉じられる際に、壁面21に対して側壁20の内側に回動して、包装容器10内に配置される。壁面21は、側壁20の中心軸Xに垂直な方向の中央の位置に、折曲線40を有する。折曲線40は、フラップ21aの壁面21の反対側の端から壁面21の下端まで連続的に延びている。壁面21は、折曲線40において、側壁20の外側に向けて折り曲げ可能である。壁面21は、中心軸Xに垂直な方向の一端に壁面22(図2の左側)が連結されており、側壁20の中心軸Xに垂直な方向の左端に壁面23(図2の右側)が連結されている。
壁面22は、中心軸Xに平行な壁面21,22の境界線において壁面21に対して回動可能に連結されている。壁面22の上端には、蓋12が回動可能に連結されている。蓋12は、五角形の平板形状を有する。蓋12は、側壁20の上端を閉塞する。蓋12は、フラップ12aと、差込片12bと、を有する。フラップ12aは、蓋12が閉じられる際に、蓋12に対して側壁20の内側に回動して、包装容器10内に差し込まれる。蓋12が閉じられる際に、差込片12bは、後述する貫通孔23bに差し込まれる。
壁面22の壁面21と反対側の端には、壁面25が中心軸Xに平行な壁面22,25の境界線において壁面22に対して回動可能に連結されている。壁面25の上端には、フラップ21aと同様のフラップ25aが配置されている。壁面25の壁面22と反対側の端には、壁面24が中心軸Xに平行な壁面24,25の境界線において壁面24に対して回動可能に連結されている。図3に示すように、壁面24の壁面25と反対側の端には、接着片54が中心軸Xに平行な壁面24と接着片54の境界線において壁面24に対して回動可能に連結されている。接着片54は、壁面23の内面に接着される。これにより、側壁20の壁面21,22,23,24,25が一巡して連結された状態で維持される。
図1及び図2に示すように、壁面21の壁面22と反対側の端には、壁面23が中心軸Xに平行な壁面21,23の境界線において壁面21に対して回動可能に連結されている。壁面23の上端には、フラップ21aと同様のフラップ23aが配置されている。壁面23とフラップ23aとの間には、貫通孔23bが配置されている。貫通孔23bは、フラップ23aの壁面23側の端で、フラップ23aを貫通している。
側壁20の下端には、底壁30が配置されている。図4は、底壁30を上方から見た平面図であり、図5は、底壁30を下方から見た底面図である。底壁30は、3個の底部31,32,38を備える。底部31は、2個の底片33,34を備える。底片33は、壁面22の下端に連結されている。底片33は、壁面22と底片33の境界線において壁面22に対して回動可能に配置されている。底片33は、略五角形の平板形状を有しており、側壁20の下端の開口を略閉塞している。底片33は、後述するように、包装容器10を折りたたみ、又は再組立てする際に、底片33がスムーズに折り曲げられるように切欠き33bを有する。「略閉塞している」とは、切欠き33bの領域だけ側壁20の下端の開口が開いていることを意味する。
底片33には、折曲線42が配置されている。折曲線42は、壁面21の折曲線40の下端と壁面24,25の境界線Yとを結ぶ底部中心線Z上に配置されている。底片33は、折曲線42において、側壁20の内側に折り曲げ可能である。底片33には、折曲線42を跨いで線対称に配置されるスリット33aが配置されている。
底片33の上面には、底片34が接着されている。底片34は、壁面23の下端に連結されている。底片34は、壁面23と底片34の境界線において壁面23に対して回動可能に配置されている。底片34は、底部中心線Zよりも壁面23側の領域に収まっている。底片34は、下面の接着領域50に塗布された接着剤(あるいはテープ)(図3参照)によって、底片33に接着されている。
底部31の下方には、底部32が配置されている。底部32は、2個の底片35,36を備える。底片35は、壁面24の下端に連結されている。底片35は、壁面24と底片35の境界線において壁面24に対して回動可能に配置されている。
底片35には、折曲線46が配置されている。折曲線46は、底部中心線Z上に配置されている。底片35は、折曲線46において、側壁20の内側に折り曲げ可能である。底片33には、折曲線46よりも壁面25側に接着領域50と同様の接着領域52が配置されている。
底片35の上面には、底片36が接着されている。底片36は、上下方向において、底片35と底片33との間に配置されている。底片36は、壁面25の下端に連結されている。底片36は、壁面25と底片36の境界線において壁面25に対して回動可能に配置されている。底片36は、底部中心線Zを越えて、壁面24側の領域まで延びている。底片36は、底片35の接着領域52に塗布された接着剤(あるいはテープ)によって、底片35に接着されている。
底部32は、互いに隣接する壁面24,25のそれぞれに連結されている底片35,36が接着されることによって形成されている。このため、底部32は、互いに離間する壁面22,23のそれぞれに連結されている底片33,34が接着されて形成されている底部31と比較して、撓みにくい。この構成によれば、底部32によって、底部31が下方に撓むことを抑制することができる。
底部31の上方には、底部38が配置されている。底部38は、壁面21の下端に連結されている。底部38は、壁面21と底部38の境界線において壁面21に対して回動可能に配置されている。底部38は、底部中心線Z上に延びる折曲線44を有する。底部38は、折曲線44に沿って、側壁20の内側に折り曲げ可能である。底部38の壁面21と反端側の端部は、底片33のスリット33aに挿入されている。この構成によれば、底部31が下方に撓むことを抑制することができる。また、底部38が壁面21に対して略垂直に配置されるために、壁面21が折曲線40において側壁20の外側に向けて折れ曲がることを抑制することができる。
図1に示す包装容器10を、折りたたみ、再度組み立てる手順を説明する。図6は包装容器10を折りたたむ途中の上方から見た図であり、図7は包装容器10を折りたたんだ後の壁面23,24から見た図である。折りたたむ手順としては、まず、図2に示すように蓋12が開いた状態から、スリット33aに挿入されている底部38を、スリット33aから抜き取る。次いで、底部31,32を、折曲線42,46に沿って折れ曲がるように、上方(即ち側壁20の内側)に向かって押圧する。この結果、図5に示すように、底部38が折曲線44に沿って折り曲げられながら、側壁20の内側に向かって壁面21と重なるように回動するとともに、とともに、壁面21が折曲線40に沿って2等分に折れ曲がる。さらに、互いに隣接する壁面24,25が境界線Yを中心に回動して、壁面24,25の角度が小さくなる。図5に示す状態から、さらに、壁面23と壁面22が近づき、壁面24と壁面25が近づくように押圧することによって、図6に示すように、包装容器10が折りたたまれる。折りたたまれた状態では、壁面21は、底部38を挟んで2等分に折り曲げられ、壁面23は、底部31を挟んで壁面22と重なり、壁面24は、底部32を挟んで壁面25と重なる。
再度組み立てる場合には、折りたたむ手順と逆の手順、即ち、図6に示す状態から、壁面23と壁面22が離間し、壁面24と壁面25が離間するように包装容器10を展開する。これにより、側壁20は、図5の状態を経て、図2に示す五角形の筒状に形成される。このとき、底部31,32は、折曲線42,46において展開され、底部38は、折曲線44において展開される。次いで、底部38をスリット33aに挿入することによって、図2に示す包装容器10を組み立てることができる。
本実施例では、底壁30を底部中心線Zに沿って折り曲げるとともに、壁面21を折曲線40に沿って2等分に折り曲げることによって、五角形の筒形状を有する包装容器10を、側壁20の連結を解かずに折りたたみ、再組立てることができる。
(第2実施例)
第1実施例と異なる点を説明する。図8は、包装容器110の斜視図を示す。図9は、包装容器110の平面図を示す。図10は、包装容器110が展開されたブランクBL2を示す。包装容器110は、1枚のブランクBL2を組み立てることによって、作製される。包装容器110は、五角形の筒形状を有する側壁120の上端を閉塞する蓋を備えていない。包装容器110は、側壁120と、底壁130と、を備える。
底壁130は、底壁30と同様に、底部31,32,38に相当する底部131,132,138を備える。底部131は、底片33,34に相当する底片133,134を備える。底部132は、底片35,36に相当する底片135,136を備える。底片133には折曲線42に相当する折曲線142が、底片135には折曲線46に相当する折曲線146が、底部138には折曲線44に相当する折曲線144が、それぞれ配置されている。
側壁120は、外側壁面群120aと内側壁面群160との二重構造を有している。外側壁面群120aは、壁面21,22,23,24,25のそれぞれと同様の壁面121,122,123,124,125を有する。内側壁面群160は、内側壁面161,162,163,164,165を備える。内側壁面群160は、内側壁面161,162,163,164,165によって、外側壁面群120aの内側に、外側壁面群120aの中心軸Xと同一の中心軸を有する五角形の筒形状を構成している。
内側壁面161は、壁面121の内側に壁面121と間隔を開けて配置されている。内側壁面161の上端は、上端部181を介して壁面121の上端に連結されている。内側壁面161は、上端部181を介して壁面121の上端に連結されている。上端部181は、壁面161と壁面121とのそれぞれに対して回動可能に連結されている。内側壁面161の下端(図8では上端)には、底フラップ171が配置されている。底フラップ171は、内側壁面161に対して回動可能に連結されており、後述する上底部172、173と底壁130との間に配置される。
内側壁面161には、内側壁面162が隣接している。内側壁面162は、壁面122の内側に間隔を開けて配置されている。内側壁面162の上端は、上端部182を介して壁面122の上端に連結されている。上端部182は、壁面162と壁面122とのそれぞれに対して回動可能に連結されている。内側壁面162の下端(図8では上端)には、上底部172が配置されている。上底部172は、内側壁面162に対して回動することによって、後述する上底部173とともに、底壁130の上方に配置される。内側壁面161には、内側壁面162と反対側に内側壁面163が隣接している。内側壁面163は、壁面123の内側に間隔を開けて配置されている。内側壁面163の上端は、上端部183を介して壁面123の上端に連結されている。上端部183は、壁面163と壁面123とのそれぞれに対して回動可能に連結されている。内側壁面163の下端(図8では上端)には、上底部173が配置されている。上底部173は、内側壁面163に対して回動することによって、上底部172とともに、底壁130の上方に配置される。
内側壁面162,163の間には、互いに隣接する内側壁面164,165が配置されている。内側壁面164,165は、それぞれ壁面124,125の内側に間隔を開けて配置されている。内側壁面164,165の上端は、それぞれ、上端部184,185を介して壁面124,125の上端に連結されている。上端部184は、壁面164と壁面124とのそれぞれに対して回動可能に連結されており、上端部185は、壁面165と壁面125とのそれぞれに対して回動可能に連結されている。内側壁面164,165の下端(図8では上端)には、それぞれ、底フラップ174,175が配置されている。底フラップ174,175は、それぞれ内側壁面164,165に対して回動することによって、底壁130と上底部172,173との間に配置される。
包装容器110を図8及び図9に示す状態から、図11に示すように折りたたむ場合、まず、内側壁面群160を外側壁面群120aに対して回動して、外側壁面群120aの上方に展開する。次いで、包装容器10と同様に、底壁130を押圧して折り曲げて、側壁120を折りたたむ。これにより、包装容器110は折りたたまれる。再度組み立てる場合、包装容器10と同様に、側壁120を展開して五角形の筒形状を形成して、底部138をスリット133aに挿入する。次いで、内側壁面群160を外側壁面群120aに対して回動して、内側壁面群160を外側壁面群120aの内側に配置する。
包装容器110では、側壁120及び底壁130を二重構造にすることによって、包装容器110の剛性を高くすることができる。また、上端部181,182,183,184,185を有するために、各壁面121,122,123,124,125,161,162,163,164,165の端縁が覆うことができる。さらに、底壁130は、上底部172,173によって、底部131,132,138を上方から覆うことによって、包装容器110の底面を平らにすることができる。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
(1)上記の第2実施例では、底壁130は、底部138を備える。しかしながら、図12に示すように、底壁130は、底部138を備えていなくてもよい。この場合、底片133は、スリット133aを有していなくてもよい。第1実施例の包装容器10でも同様に、底壁30は、底部38を備えていなくてもよい。
(2)上記の第1実施例では、包装容器10は、蓋12を備えている。しかしながら、包装容器10は、蓋12を備えていなくてもよい。あるいは、包装容器10は、側壁20と別体で離間可能に設けられた蓋を備えていてもよい。第2実施例の包装容器110も同様に、側壁120と別体で離間可能に設けられた蓋を備えていてもよい。
(3)上記の第1実施例では、底部31は、2個の底片33,34を備えている。しかしながら、底部31は、壁面22,23の両方に固定される1枚の平板形状を有していてもよい。底部32も同様に、壁面35,36の両方に固定される1枚の平板形状を有していてもよい。第2実施例の底部131,132も同様である。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
10 :包装容器
12 :蓋
20 :側壁
21,22,23,24,25:壁面
30 :底壁
31,32:底部
33,34,35,36:底片
38 :底部
40,42,44,46:折曲線
BL1 :ブランク
X :中心軸
Y :境界線
Z :底部中心線

Claims (5)

  1. 五角形の筒形状を有する側壁と、
    側壁の一端を閉塞する底壁と、を備え、
    側壁は、五角形の筒形状の側面に配置される平板状の第1〜第5壁面を有し、
    第1壁面は、筒形状の軸方向に垂直な方向の中央に、筒形状の軸方向に平行な第1折曲線を有しており、
    底壁は、第1壁面に両端のそれぞれに隣接する第2壁面と第3壁面とのそれぞれに回動可能に連結されている第1底部と、第1底部の下面に接触しており、第4壁面と第5壁面とのそれぞれに回動可能に連結される第2底部と、を備え、
    第1底部は、第1折曲線の底壁側の端と第4壁面と第5壁面との境界線の底壁側の端とを結ぶ底部中心線上に位置する第2折曲線を有し、
    第2底部は、底部中心線上に位置する第3折曲線を有し、
    第1壁面は、第1折曲線において筒形状の外側に折り曲げ可能であり、
    底壁は、第2折曲線と第3折曲線とにおいて筒形状の内側に折り曲げ可能である、包装容器。
  2. 底壁は、第1底部の上面に接触しており、第1壁面に回動可能に連結されている第3底部を、さらに備え、
    第3底部は、第1折曲線の底壁側の端と第4壁面と第5壁面との間の頂点とを結ぶ線上に、筒形状の内側に折曲可能な第4折曲線を有する、請求項1に記載の包装容器。
  3. 第1底部は、第2壁面に回動可能に連結される第1底片と、第3壁面に回動可能に連結される第2底片と、を備え、
    第1底片は、第2壁面から底部中心線を越えて、第3壁面側まで延びており、
    第2底片は、底部中心線よりも第3壁面側に位置しており、
    第1底片と第2底片とは、底部中心線よりも第3壁面側で互いに固定されており、
    第2折曲線は、第1底片に配置されている、請求項1又は2に記載の包装容器。
  4. 第2底部は、第4壁面に回動可能に連結される第3底片と、第5壁面に回動可能に連結される第4底片と、を備え、
    第3底片は、第4壁面から底部中心線を越えて、第5壁面側まで延びており、
    第3底片と第4底片とは、底部中心線よりも第5壁面側で互いに固定されており、
    第3折曲線は、第4底片に配置されている、請求項1から3のいずれか一項に記載の包装容器。
  5. 側壁の他端を閉塞する蓋を、さらに備え、
    蓋は、第2〜第4壁面のいずれかの壁面に回動可能に連結されている、請求項1から4のいずれか一項に記載の包装容器。
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