JP2017177849A - 倍力装置 - Google Patents

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Atsushi Kodaira
厚志 小平
臼井 拓也
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Abstract

【課題】大型化を抑制しつつ、信頼性を向上させた抵抗力付与機構を備える倍力装置を提供する。【解決手段】本倍力装置に採用した抵抗力付与機構80は、ハウジング3内の第1胴部3E1と第2胴部3E2との間に摺動可能に支持される摺動部材81と、ハウジング3に支持され、摺動部材81をブレーキペダル側(後方側)に付勢する第1圧縮バネ82と、入力ロッド30に支持され、摺動部材81を第1圧縮バネ82による付勢方向と反対側(前方側)に付勢する第2圧縮バネ83と、を備えている。これにより、抵抗力付与機構80の大型化を抑制しつつ、その信頼性を向上させることができる。【選択図】図2

Description

本発明は、ブレーキペダル操作に伴う入力部材の移動に伴って、マスタシリンダのピストンへの推力をアシストするアシスト機構を備え、入力部材に作用する抵抗力が、ブレーキペダルの踏み込み時と戻し時とで変化するヒステリシス特性を付与する抵抗力付与機構を備えた倍力装置に関するものである。
例えば、特許文献1には、複数の皿ばねを積層させた機構を備え、ペダルの踏み込み時には各皿ばね同士の摺動抵抗が増加され、一方、ペダルの戻し時に各皿ばね同士の摺動抵抗が減少することで、入力部材のストロークと踏力の特性にヒステリシス特性を付与するペダルシミュレータが開示されている。
しかしながら、当該特許文献1に係るペダルシミュレータでは、入力部材のストロークと皿ばねの変形ストロークとは1対1になるため、装置本体が大型化する虞がある。しかも、皿ばねに不具合が発生すると、ペダルの戻し時には、入力部材は支障なく後退できるが、ペダルの踏み込み時には、入力部材を前進させることができず、不都合を起こすことになる。
特開2012−153367号公報
そして、本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、大型化を抑制しつつ、信頼性を向上させた抵抗力付与機構を備える倍力装置を提供することを課題としてなされたものである。
上記課題を解決するために、本発明の倍力装置は、基端側がブレーキペダルに連結され、該ブレーキペダルの操作により移動して、マスタシリンダのピストンを推進する入力部材と、前記入力部材の移動に伴って、前記ピストンの推進をアシストするアシスト機構が収容されるハウジングと、該ハウジングに対する前記入力部材の移動に応じて前記入力部材に抵抗力を付与する抵抗力付与機構と、を備え、該抵抗力付与機構は、前記ハウジング内の支持部に摺動可能に支持される摺動部材と、前記ハウジングに支持され、前記摺動部材を前記ブレーキペダル側に付勢する第1付勢部材と、前記入力部材に支持され、前記摺動部材を前記第1付勢部材による付勢方向と反対側に付勢する第2付勢手段と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る倍力装置に採用した抵抗力付与機構によれば、当該抵抗力付与機構の大型化を抑制しつつ、信頼性を向上することができる。
本実施形態の電動倍力装置の断面図である。 (a)は本実施形態の抵抗力付与機構の断面図であり、(b)は(a)のA部拡大図である。 本実施形態の抵抗力付与機構の断面図であり、入力ロッドが前進した状態を示す断面図である。 本実施形態の抵抗力付与機構によるヒステリシス特性を示す図である。 本実施形態の他の抵抗力付与機構を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態を図1〜図5に基づいて詳細に説明する。
本実施形態に係る電動倍力装置1は、電気自動車やハイブリッド電気自動車等の車両用ブレーキ装置に適用されるものである。なお、以下の説明において、図1に向って左側を前側(車両前方)、右側を後側(車両後側)として説明する。
図1を参照して、本実施形態に係る電動倍力装置1は、大略、ハウジング3と、入力ロッド30と、電動モータ2と、ボールネジ機構38と、ストローク検出装置54と、抵抗力付与機構80と、コントローラ55と、を備えている。入力ロッド30は、入力部材であり、ブレーキペダル6に連結され、ハウジング3内をマスタシリンダ4に向かって延びている。この入力ロッド30の前端(ボールジョイント31)に入力プランジャ29が連結される。電動モータ2は、ハウジング3内に設けられる。ボールネジ機構38は、電動モータ2の作動により、マスタシリンダ4のプライマリピストン10及びセカンダリピストン11を推進する。
ボールネジ機構38は、電動モータ2と共に、ブレーキペダル6操作に伴う入力ロッド30の前進に伴って、マスタシリンダ4のプライマリピストン10及びセカンダリピストン11への推力をアシストするアシスト機構として構成される。ストローク検出装置54は、ハウジング3に対する入力プランジャ29(入力ロッド30)の移動位置(ストローク量)を検出するものである。抵抗力付与機構80(ヒステリシス付与機構)は、入力ロッド30の前進時と後退時(ブレーキペダル6の踏み込み時と戻し時)で、入力ロッド30への抵抗力を変化させるヒステリシス特性を発生させるものである。コントローラ55は、ストローク検出装置54によって検出した入力プランジャ29の移動位置(ストローク量)に基づいて電動モータ2の作動を制御する制御装置である。
電動倍力装置1は、ハウジング3の前側(図1の左側)にタンデム型のマスタシリンダ4を連結した構造を有している。マスタシリンダ4の上部には、マスタシリンダ4にブレーキ液を供給するリザーバ5が取り付けられている。ハウジング3は、電動モータ2及びボールネジ機構38等を収容するフロントハウジング3Aと、該フロントハウジング3Aの後端開口(図1の右端開口)を閉塞するリアハウジング3Bと、を有している。
リアハウジング3Bは、第1円筒部3Cと、環状収容室3E4を備えた第2円筒部3Eとを有している。リアハウジング3Bには、マスタシリンダ4と同心状で、ハウジング3の後方、すなわち、マスタシリンダ4から離れる方向(後方)に第1円筒部3Cが一体的に突設されている。該第1円筒部3Cの後端には小径規制部3Dが一体的に形成される。該小径規制部3Dは、第1円筒部3Cの後端でその内部に位置する後述のストッパ33を後側から覆うように内方に向かって突設されている。該小径規制部3Dには、環状収容室3E4を備えた第2円筒部3Eがマスタシリンダ4から離れる方向に向かって突設されている。該第2円筒部3Eは、第1胴部3E1と、該第1胴部3E1の内側に同心状に配置される第2胴部3E2と、第1胴部3E1の前端と第2胴部3E2の前端を接続する底壁部3E3とから構成される。第1胴部3E1の軸方向の長さが第2胴部3E2の軸方向の長さより長く設定される。そして、第2円筒部3Eは、第1胴部3E1と第2胴部3E2と底壁部3E3とで囲まれる範囲に環状収容室3E4が形成される。第2円筒部3Eの第2胴部3E2内に入力ロッド30が軸方向に移動自在に配置される。
リアハウジング3Bの第1円筒部3Cの周りには、取付プレート60が固定される。取付プレート60に複数のスタットボルト8が取り付けられる。そして、電動倍力装置1は、入力ロッド30を車両のエンジンルームと車室との隔壁であるダッシュパネル(図示せず)から突出させて車室内に臨ませた状態で、エンジンルーム内に配置されて、複数のスタッドボルト8を用いてダッシュパネルに固定される。
マスタシリンダ4には、有底のシリンダボア9が形成されている。このシリンダボア9の開口部側には、略円筒状のプライマリピストン10が配置されている。このプライマリピストン10の前端側は、カップ状に形成され、シリンダボア9内に配置されている。また、シリンダボア9の底部側には、カップ状のセカンダリピストン11が配置されている。プライマリピストン10の後端部は、マスタシリンダ4の開口部からハウジング3内に延出して、リアハウジング3Bの第1円筒部3C内まで延びている。マスタシリンダ4のシリンダボア9内には、プライマリピストン10とセカンダリピストン11との間にプライマリ室12が形成され、シリンダボア9の底部とセカンダリピストン11との間にセカンダリ室13が形成されている。
マスタシリンダ4のプライマリ室12及びセカンダリ室13は、それぞれ、マスタシリンダ4の液圧ポート21、21から2系統の液圧回路によって液圧制御ユニット(図示せず)を介して各車輪のホイールシリンダ(図示せず)に接続され、マスタシリンダ4、又は、液圧制御ユニットによって発生されるブレーキ液の液圧を各車輪のホイールシリンダに供給して制動力を発生させる。
マスタシリンダ4には、プライマリ室12及びセカンダリ室13をそれぞれリザーバ5に接続するためのリザーバポート14、15が設けられている。シリンダボア9の内周面には、シリンダボア9内をプライマリ室12及びセカンダリ室13に区画するために、プライマリピストン10及びセカンダリピストン11に当接する環状のピストンシール16、17、18、19が軸方向に沿って所定間隔をもって配置されている。ピストンシール16、17は、軸方向に沿って一方のリザーバポート14(後側)を挟んで配置されている。そして、プライマリピストン10が図1に示す非制動位置にあるとき、プライマリ室12は、プライマリピストン10の側壁に設けられたピストンポート20を介してリザーバポート14に連通する。そして、プライマリピストン10が非制動位置から前進してピストンポート20が一方のピストンシール17に達したとき、プライマリ室12がピストンシール17によってリザーバポート14から遮断されて液圧が発生する。
同様に、残りの2つのピストンシール18、19は、軸方向に沿ってリザーバポート15(前側)を挟んで配置されている。セカンダリピストン11が図1に示す非制動位置にあるとき、セカンダリ室13は、セカンダリピストン11の側壁に設けられたピストンポート21を介してリザーバポート15に連通している。そして、セカンダリピストン11が非制動位置から前進してピストンシール19によってセカンダリ室13がリザーバポート15から遮断されて液圧が発生する。
プライマリピストン10とセカンダリピストン11との間には、バネ22が介装されている。また、シリンダボア9の底部とセカンダリピストン11との間には、バネ23が介装されている。プライマリピストン10は、全体が略円筒状に形成され、軸方向中央内部に中間壁24を設けている。中間壁24には、案内ボア25が軸方向に貫通している。案内ボア25には、入力ピストン26の一部が摺動可能かつ液密的に挿通される。入力ピストン26は、前側に位置する小径部26Aと、小径部26Aから連続して後側に延びる大径部26Bとからなる段付形状に形成される。
入力ピストン26の小径部26Aの外周面と、プライマリピストン10の中間壁24に設けた案内ボア25の内周面との間は、シール27によってシールされている。入力ピストン26の大径部26Bの後端には、外側フランジ状のバネ受部26Cが形成されている。入力ピストン26の後端面には、ガイド用凹部26Dが形成されている。入力ピストン26は、マスタシリンダ4のプライマリ室12に、その小径部26Aの前端部が臨むとともに、プライマリピストン10に対して軸方向に沿って相対移動可能となっている。
プライマリピストン10の後側の内部における入力ピストン26の後方には、入力プランジャ29がプライマリピストン10に対して軸方向に沿って移動可能に案内されている。入力プランジャ29は、軸部29Aと、環状部29Bと、小径突設部29Cと、球状凹部29Dと、バネ受け部29Eとが一体的に構成されている。環状部29Bは、軸部29Aの軸方向後端に径方向外方に突設される。小径突設部29Cは、軸部29Aの前端面から前方に向かって突設される。球状凹部29Dは、軸部29Aの後端面に設けられている。バネ受け部29Eは、球状凹部29D周辺から後方に突設されている。入力ロッド30の前端部のボールジョイント31が入力プランジャ29の球状凹部29Dに連結され、入力ロッド30の軸方向に対するある程度の傾きを許容するようになっている。入力プランジャ29の小径突設部29Cが、入力ピストン26の後端面に設けたガイド用凹部26Dに配置されている。
入力ロッド30は、入力プランジャ29に連結される前端側が、リアハウジング3Bの第1円筒部3C及びプライマリピストン10の後側の内部に配置され、後端側がリアハウジング3Bの第2円筒部3Eから外部に延出している。入力ロッド30の後端部にクレビス30Aを介してブレーキペダル6が連結される。そして、ブレーキペダル6の操作により入力ロッド30が軸方向に移動する。また、入力ロッド30のほぼ中間部位には、鍔状のストッパ当接部32が形成されている。ハウジング3の第1円筒部3Cの後端部には、径方向内側に位置するストッパ33が形成されており、入力ロッド30のストッパ当接部32がストッパ33に当接することにより、入力ロッド30の後退位置が規定されるようになっている。
プライマリピストン10の中間壁24と、入力ピストン26の後端部に形成されたバネ受部26Cとの間に、圧縮コイルバネである第1バネ34が介装されている。また、入力プランジャ29の後端部に設けられたバネ受部29Eと、プライマリピストン10の後端部に取付けられたバネ受35との間に、圧縮コイルばねである第2バネ36が介装されている。また、円筒状部材37が、後述するボールネジ機構38を構成する筒状のネジ軸40内に配置されている。円筒状部材37は、その後端部がバネ受35の外周部の前面に接触して、ネジ軸40の前端からやや前方に至る位置まで延びている。円筒状部材37の前端面にはバネ受37Aが形成される。
入力ピストン26及び入力プランジャ29は、ブレーキペダル6が非操作状態のときに、第1バネ34及び第2バネ36によって、図1に示す初期位置でプライマリピストン10に対して保持される。すなわち、入力ピストン26及び入力プランジャ29は、プライマリピストン10に対して、第1バネ34の付勢力と第2バネ36の付勢力との差分がストッパ33に押し付けられて弾性的に保持される。入力ピストン26及び入力プランジャ29は、プライマリピストン10に対して、この初期位置から前方及び後方に移動可能になっている。
ハウジング3内には、アシスト機構としてのボールネジ機構38が収容されている。ボールネジ機構38は、ハウジング3に配置された電動モータ2によって駆動され、回転運動を直線運動に変換してプライマリピストン10に推力を付与する回転直動変換機構である。ボールネジ機構38は、ナット部材39及びネジ軸40を有している。ナット部材39は、軸受42によってハウジング3内で回転可能に支持されている。軸受42はリアハウジング3Bに固定される。
ネジ軸40は、筒状に形成されている。ネジ軸40は、ナット部材39の内部からハウジング3の第1円筒部3C内に至るまで延び、軸方向に沿って移動可能で、かつ、軸回りに回転しないようにハウジング3に支持されている。ネジ軸40は、フロントハウジング3Aの底部と、円筒状部材37の前端に設けたバネ受37Aとの間に介装された圧縮コイルバネである戻しバネ49の付勢力によって後退方向に付勢されている。ナット部材39の内周面及びネジ軸40の外周面には、それぞれ螺旋溝39A、40Aが形成されている。これら螺旋溝39A、40A間には、複数の転動体であるボール41がグリスと共に装填されている。ネジ軸40は、第1円筒部3Cのストッパ33よって軸方向に沿って移動可能に案内され、軸回りに回転しないよう支持されている。これにより、ナット部材39の回転に伴い、螺旋溝39A、40Aに沿ってボール41が転動して、ネジ軸40が軸方向に移動する。ボールネジ機構38は、ナット部材39とネジ軸40との間で、回転−直線運動を相互に変換可能になっている。
プライマリピストン10は、後端部がネジ軸40内に挿入され、バネ受35の外周部の後面がネジ軸40の内周部に形成された複数の突起部からなる段部44に当接して、ネジ軸40に対する後退位置が規定されている。この段部44との当接により、プライマリピストン10は、ネジ軸40の前進によって、プライマリピストン10が円筒状部材37と共に、段部44に押されて前進する。また、プライマリピストン10は、ネジ軸40が前進しない状態でも入力ロッド30、入力ピストン26、及び入力プランジャ29の前進により、段部44から離間して単独で前進することができる。
電動モータ2は、マスタシリンダ4、入力ロッド30及びボールネジ機構38とは、別軸でハウジング3内に収容されている。電動モータ2の出力軸2Aには、プーリ45Aが取付けられている。出力軸2Aは軸受50、51によりハウジング3内に回転可能に支持される。ボールネジ機構38のナット部材39にはプーリ45Bが取付けられている。出力軸2Aのプーリ45A、及び、ナット部材39のプーリ45Bに、ベルト46が巻回されている。そして、電動モータ2は、プーリ45A、45B及びベルト46を介して、ボールネジ機構38のナット部材39を回転させるようになっている。
電動倍力装置1には、電動モータ2の回転位置を検出する回転位置センサ(図示せず)、ブレーキペダル6の操作による入力プランジャ29の移動位置を検出するストローク検出装置54、及びマスタシリンダ4のプライマリ室12及びセカンダリ室13の液圧を検出する液圧センサ(図示せず)が設けられている。これらの出力信号に基づいて、コントローラ55が電動モータ2の作動を制御する。また、コントローラ55は、回生協調制御、ブレーキアシスト制御、自動ブレーキ制御等の様々なブレーキ制御を実行するための車載コントローラ等に適宜接続することができる。なお、図中、符号55Aは、電動モータ2、コントローラ55及びストローク検出装置54の電力供給及び制御信号の授受を行うための配線のコネクタを示す。
図1に示すように、ストローク検出装置54は、複数の磁石部材70A,70Bと、ホールセンサユニット71とを備え、入力プランジャ29の移動に伴って、ホールセンサユニット71の各ホールIC75A,75Bからの検出結果に基づいて入力プランジャ29の移動位置(ストローク量)を算出するものである。第1及び第2磁石部材70A,70Bは、軸方向に沿って間隔を置いて入力プランジャ29にそれぞれ固定され、入力プランジャ29の移動方向に沿って磁極が並ぶように配置される。第1及び第2磁石部材70A,70Bは、共にリング状に形成され、入力プランジャ29の両端部の外周に互いに軸方向に間隔を開けて配置されている。
ホールセンサユニット71は、複数のホールIC75A,75Bと、該複数のホールIC75A,75Bを支持するケーシング77とを備えている。第1及び第2ホールIC75A,75Bは軸方向に沿って間隔を置いてケーシング77に支持される。該ケーシング77が、ハウジング3内に挿入されたマスタシリンダ4に取付けられ、第1及び第2ホールIC75A,75Bがプライマリピストン10の後部の周壁を介して第1及び第2磁石部材70A,70Bに対向するように配置される。ホールセンサユニット71は、入力プランジャ29と共に移動する第1及び第2磁石部材70A,70Bの移動により、各ホールIC75A,75Bを横切る磁束密度を検出して、入力プランジャ20(第1及び第2磁石部材70A、70B)の移動に応じて電圧信号を出力するものである。そして、各ホールIC75A,75Bからの検出信号に基づいて、入力プランジャ20の移動位置を算出する。
図2及び図3に示すように、抵抗力付与機構80は、第2円筒部3Eの第1胴部3E1の内壁面と第2胴部3E2の外壁面それぞれに対して摺動しながら軸方向に沿って移動自在の摺動部材81と、第2円筒部3Eの底壁部3E3に支持され、摺動部材81をブレーキペダル6側(後方側)に付勢する第1付勢部材である第1圧縮バネ82と、クレビス30Aの前端に支持され、摺動部材81を第1圧縮バネ82による付勢方向と反対側(前方側)に付勢する第2付勢手段である第2圧縮バネ83と、を備えている。
摺動部材81は、図2(b)に示すように、断面略H字状で円環状に延びている。該摺動部材81は、ハウジング3の第2円筒部3Eの第1胴部3E1と第2胴部3E2との間に軸方向に沿って摺動可能に支持される。なお、第2円筒部3Eの第1胴部3E1及び第2胴部3E2が支持部に相当する。該摺動部材81は、第2円筒部3Eの第1胴部3E1側に位置する外側環状部85と、第2円筒部3Eの第2胴部3E2側に位置する内側環状部86と、外側環状部85と内側環状部86とを連結する連結環状部87とから構成される。外側環状部85及び内側環状部86は、いずれも、断面形状が軸方向に延びる縦長形状に形成される。外側環状部85の外壁面は、第2円筒部3Eの第1胴部3E1の内壁面に接触するように、該第1胴部3E1に向かって断面略半円形状で膨出している。一方、内側環状部86の内壁面も、第2円筒部3Eの第2胴部3E2の外壁面に接触するように、該第2胴部3E2に向かって断面略半円形状で膨出している。連結環状部87は、外側環状部85の内壁面及び内側環状部86の外壁面でその軸方向中央部位にそれぞれ接続され、断面形状が径方向に延びる横長の矩形状に形成される。なお、摺動部材81の、第2円筒部3Eの底壁部3E3側(前方側)に第1圧縮バネ82の後端を受け入れる第1バネ受入凹部90が形成される。また、摺動部材81の、ブレーキペダル6側(後方側)に第2圧縮バネ83の前端を受け入れる第2バネ受入凹部91が形成される。
図2及び図3に示すように、ハウジング3の第2円筒部3Eの環状収容室3E4に第1圧縮バネ82が配置される。詳しくは、環状収容室3E4内において、第2円筒部3Eの底壁部3E3と、摺動部材81の第1バネ受入凹部90との間に第1圧縮バネ82が配置される。該第1圧縮バネ82の付勢力により、摺動部材81をブレーキペダル6側に付勢している。言い換えれば、第1圧縮バネ82は、第2円筒部3Eの底壁部3E3に支持され、摺動部材81をブレーキペダル6側に付勢している。また、クレビス30Aの前端と、摺動部材81の第2バネ受入凹部91との間に第2圧縮バネ83が配置される。該第2圧縮バネ83は、その外径が摺動部材81に向かうにつれて大径に形成される。第2圧縮バネ83の付勢力により、摺動部材81をブレーキペダル6側と反対側、すなわち、第2円筒部3Eの底壁部3E3に向かって付勢している。言い換えれば、第2圧縮バネ83は、クレビス30A、すなわち、入力ロッド30に支持され、摺動部材81を第1圧縮バネ82による付勢方向と反対側に付勢している。
以上のごとく構成された抵抗力付与機構80において、入力ロッド30が軸方向に沿って第1及び第2円筒部3C、3Eに対して相対的に前進すると、図4も参照して、第2圧縮バネ83の付勢力の増加分が、摺動部材81の外側環状部85と第2円筒部3Eの第1胴部3E1の内壁面との間の摺動抵抗と、摺動部材81の内側環状部86と第2円筒部3Eの第2胴部3E2の外壁面との間の摺動抵抗とを加えた摺動抵抗(以下、全摺動抵抗という)を超えるまでは、第2圧縮バネ83だけの付勢力の増加分が入力ロッド30への抵抗力として加算され、その抵抗力が次第に増加する(図4の(イ)の範囲)。その後、第2圧縮バネ83の付勢力が摺動部材81の全摺動抵抗を超えると、摺動部材81が軸方向に沿って第2円筒部3Eの第1及び第2胴部3E1、3E2に対して摺動しながら前進しつつ、第2圧縮バネ83と第1圧縮バネ82との合成ばね定数(第2圧縮バネ83のばね定数より小)にて、入力ロッド30への抵抗力が次第に増加する(図4の(ロ)の範囲)。
一方、ブレーキペダル6の前進が解除され、入力ロッド30が軸方向に沿ってリアハウジング3Bの第1及び第2円筒部3C、3Eに対して相対的に後退すると、第2圧縮バネ83の付勢力の減少分が摺動部材81の全摺動抵抗を超えるまでは、第2圧縮バネ83だけの付勢力の減少分が入力ロッド30への抵抗力として減算され、その抵抗力が次第に減少する(図4の(ハ)の範囲)。その後、第2圧縮バネ83の付勢力の減少分が摺動部材81の全摺動抵抗を超えると、摺動部材81が軸方向に沿って第2円筒部3Eの第1及び第2胴部3E1、3E2に対して摺動しながら後退しつつ、第2圧縮バネ83と第1圧縮バネ82との合成ばね定数(第2圧縮バネ83のばね定数より小)にて、入力ロッド30への抵抗力が次第に減少する(図4の(ニ)の範囲)。
このように、抵抗力付与機構80は、図4に示すように、入力ロッド30の前進時と後退時、すなわちブレーキペダル6の踏み込み時と戻し時とで、第1及び第2圧縮バネ82、83の付勢力に伴う入力ロッド30への抵抗力を変化させるヒステリシス特性を発生させることができる。
以上説明したように、本実施形態に係る電動倍力装置1には、入力ロッド30の前進時と後退時(ブレーキペダル6の踏み込み時と戻し時)で、入力ロッド30への抵抗力を変化させるヒステリシス特性を発生させる抵抗力付与機構80を備えている。該抵抗力付与機構80は、第2円筒部3Eの第1胴部3E1の内壁面と第2胴部3E2の外壁面それぞれに対して摺動しながら軸方向に沿って移動自在の摺動部材81と、第2円筒部3Eの底壁部3E3に支持され、摺動部材81をブレーキペダル6側に付勢する第1圧縮バネ82と、クレビス30Aの前端に支持され、摺動部材81を第1圧縮バネ82による付勢方向と反対側に付勢する第2圧縮バネ83と、を備えている。そこで、第1圧縮バネ82のばね定数と第2圧縮バネ83のばね定数とを同じに設定すると、摺動部材81の移動距離(ストローク量)は、入力ロッド30の移動距離(ストローク量)に対して半分となるので、入力部材のストロークと皿ばねの変形ストロークとが1対1になる従来の形態に比べて、抵抗力付与機構80自体の大きさを小型化することができる。また、本実施形態では、組付状態において、摺動部材81が、第2円筒部3Eの第1胴部3E1の内壁面と第2胴部3E2の外壁面との間に固着するなどの不具合が発生しても、入力ロッド30は、第2圧縮バネ83のたわみ量相当分(入力ロッド30のフルストローク量の1/2)は、移動可能であるので、皿ばねに不具合が発生した際、入力部材を前進させることが不可能な従来の形態に比べて、信頼性を向上させることができる。
次に、抵抗力付与機構80の他の実施形態を図5に基づいて説明する。
他の実施形態に係る抵抗力付与機構80を説明する際には、図1〜図4に示す抵抗力付与機構80との相違点のみを説明する。
図5に示すように、他の実施形態に係る抵抗力付与機構80では、第2円筒部3Eの第2胴部3E2の外径が、底壁部3E3に向かって次第に大きくなるように、第2胴部3E2の外壁面がテーパ面95に形成されている。言い換えれば、第2円筒部3Eの第1胴部3E1と第2胴部3E2との間の幅(径方向の長さ)が底壁部3E3に向かって次第に小さくなるように構成されている。また、摺動部材81は、ゴム材、ばね材等の伸縮自在の弾性材料を採用している。そして、入力ロッド30の移動に伴って、摺動部材81は、第2円筒部3Eの第1胴部3E1と第2胴部3E2との間を伸縮しつつ摺動しながら進退するようになる。これにより、摺動部材81の外側環状部85と第2円筒部3Eの第1胴部3E1の内壁面との間の摺動抵抗と、摺動部材81の内側環状部86と第2円筒部3Eの第2胴部3E2の外壁面との間の摺動抵抗とを加えた摺動抵抗を図1〜図4の実施形態に比べて大きくすることができ、ひいては、ヒステリシス特性の幅を変化させることができる。
1 電動倍力装置,2 電動モータ(アシスト機構),3 ハウジング,3E 第2円筒部,3E1 第1胴部(支持部),3E2 第2胴部(支持部),4 マスタシリンダ,6 ブレーキペダル,10 プライマリピストン,11 セカンダリピストン,30 入力ロッド(入力部材),38 ボールネジ機構(アシスト機構),80 抵抗力付与機構,81 摺動部材,82 第1圧縮バネ(第1付勢手段),83 第2圧縮バネ(第2付勢手段)

Claims (1)

  1. 基端側がブレーキペダルに連結され、該ブレーキペダルの操作により移動して、マスタシリンダのピストンを推進する入力部材と、
    前記入力部材の移動に伴って、前記ピストンの推進をアシストするアシスト機構が収容されるハウジングと、
    該ハウジングに対する前記入力部材の移動に応じて前記入力部材に抵抗力を付与する抵抗力付与機構と、を備え、
    該抵抗力付与機構は、
    前記ハウジング内の支持部に摺動可能に支持される摺動部材と、
    前記ハウジングに支持され、前記摺動部材を前記ブレーキペダル側に付勢する第1付勢部材と、
    前記入力部材に支持され、前記摺動部材を前記第1付勢部材による付勢方向と反対側に付勢する第2付勢手段と、
    を備えることを特徴とする倍力装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP4137370A1 (en) * 2021-08-18 2023-02-22 Hyundai Mobis Co., Ltd. Brake pedal assembly, brake apparatus for vehicle including the same, and control method thereof

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