JP2017177505A - 印刷装置および印刷方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】印刷開始からのインクの色の変化を低減した印刷装置および印刷方法を提供する。
【解決手段】本発明のインクジェットプリンター10は、記録用紙Pを支持した状態で加熱可能なヒートプラテン12と、ノズルが設けられたノズルプレートから記録用紙Pにインクを吐出するヘッド20と、ノズルプレートの温度情報を取得する温度センサーと、ヘッド20を記録用紙Pに対して主走査方向に相対移動させる主走査動作を行う主走査部と、記録用紙Pをヘッド20に対して主走査方向と交差する副走査方向に相対移動させる副走査動作を行う副走査部と、印刷前において、温度情報に基づきヒートプラテン12が、ノズルプレートを加熱する加熱動作の要否を判定する判定部と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、印刷装置および印刷方法に関するものである。
従来から、インクジェット式のプリンターにおいて、印刷速度の高速化に伴いヘッドの近傍に、用紙等の印刷媒体の印刷面を乾燥させるための加熱機構を有するものが知られている。
特許文献1には、印刷媒体を乾燥させるために加熱機構を用いる場合、ヘッドの温度上昇が発生することによってインクの粘度が変化し、ヘッド駆動波形を補正する必要が生じるため、ヘッドに温度上昇(温度変化)が生じているか否かを検出すべく、温度検出手段を搭載して温度情報を取得し、その温度情報に基づいてヘッド駆動波形を補正している液体噴射装置(インクジェットプリンター)が開示されている。
特開2010−208068号公報
しかしながら、特許文献1の液体噴射装置(インクジェットプリンター)では、温度変化に対する補正に改善の余地があり、特に、印刷開始から定着インクの色が変化するという課題があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る印刷装置は、媒体を支持した状態で加熱可能なヒートプラテンと、ノズルが設けられたノズルプレートから前記媒体に液体を吐出するヘッドと、前記ノズルプレートの温度情報を取得する温度取得部と、前記ヘッドを前記媒体に対して主走査方向に相対移動させる主走査動作を行う主走査部と、前記媒体を前記ヘッドに対して前記主走査方向と交差する副走査方向に相対移動させる副走査動作を行う副走査部と、印刷前において、前記温度情報に基づき前記ヒートプラテンが、前記ノズルプレートを加熱する加熱動作の要否を判定する判定部と、を備えることを特徴とする。
本適用例によれば、印刷前にノズルプレートの温度情報を取得し、その温度情報に基づきノズルプレートを加熱可能なヒートプラテン上に配置することで、ヒートプラテンの熱がノズルプレートに伝わり、ノズルプレート内の液体(インク)を所望の温度にすることができるので、印刷前にノズルプレート内の液体の粘度を一定にすることができる。そのため、印刷開始から定着インクの色の変化を低減することができる。
[適用例2]上記適用例に記載の印刷装置において、前記加熱動作は、前記主走査動作を繰り返すことで行われることが好ましい。
本適用例によれば、ノズルプレートの加熱動作をヒートプラテンの長手方向である主走査動作方向に繰り返すことで、ノズルプレートが常にヒートプラテン上を動作することになる。主走査動作についてはファームウェアが備える機能であり、加熱動作のための新たな機能の追加を伴わないため、容易にノズルプレート内の液体を所望の温度にすることができる。そのため、印刷前にノズルプレート内の液体の粘度を一定にすることができ、印刷開始から液体の色が変化するということを低減することができる。
[適用例3]上記適用例に記載の印刷装置において、前記加熱動作は、前記主走査部によって前記ヘッドを前記ヒートプラテン上に停止した状態で行われることが好ましい。
本適用例によれば、ノズルプレートの加熱動作をヒートプラテン上に停止して行うことで、ヒートプラテンの熱がより早くノズルプレートに伝わるので、ノズルプレート内の液体を所望の温度にすることができる。そのため、印刷前にノズルプレート内の液体の粘度を一定にすることができ、印刷開始から液体の色が変化するということを低減することができる。
[適用例4]上記適用例に記載の印刷装置において、前記ヒートプラテンから前記ノズルプレートを加えられる温度が所定温度よりも高い場合に、前記判定部による判定を実行する制御部を有することが好ましい。
本適用例によれば、必要に応じて判定を行うことになるため、スループットの低下を抑制することができる。
[適用例5]本適用例に係る印刷方法は、媒体を支持した状態で加熱可能なヒートプラテンと、ノズルが設けられたノズルプレートから前記媒体に液体を吐出するヘッドと、前記ノズルプレートの温度情報を取得する温度取得部と、前記ヘッドを前記媒体に対して主走査方向に相対移動させる主走査動作を行う主走査部と、前記媒体を前記ヘッドに対して前記主走査方向と交差する副走査方向に相対移動させる副走査動作を行う副走査部と、を備えた印刷装置における印刷方法であって、印刷前において、前記温度情報に基づき前記ヒートプラテンが、前記ノズルプレートを加熱する加熱動作の要否を判定することを特徴とする。
本適用例によれば、印刷前にノズルプレートの温度情報を取得し、その温度情報に基づきヒートプラテンがノズルプレートを加熱する加熱動作の要否を判定することで、ヒートプラテンの熱がノズルプレートに伝わり、ノズルプレート内の液体(インク)を所望の温度にすることができるので、印刷前にノズルプレート内の液体の粘度を一定にすることができる。そのため、印刷開始から定着インクの色の変化を低減することができる。
本発明は、種々の形態で実現することも可能である。例えば、印刷方法や、印刷装置の制御方法や、これらの方法を実現するためのコンピュータープログラム、かかるコンピュータープログラムを記憶する記録媒体等の形態で実現することができる。
本発明の実施形態に係る印刷装置の概略構成を示す斜視図。 ヘッドクリーニング機構の概略構成を示す模式図。 キャップの概略構成を示す斜視図。 プレヒートシーケンスにおけるフローチャート。 記録用紙の紙送り方向と明るさ測定位置を示す平面図。 プレヒート無しの主走査方向の液体の色の明るさの測定値をプロットしたグラフ。 プレヒート無しの副走査方向の液体の色の明るさの測定値をプロットしたグラフ。 プレヒート有りの主走査方向の液体の色の明るさの測定値をプロットしたグラフ。 プレヒート有りの副走査方向の液体の色の明るさの測定値をプロットしたグラフ。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。なお、以下に示す各図においては、各構成要素を図面上で認識され得る程度の大きさとするため、各構成要素の寸法や比率を実際の構成要素とは適宜に異ならせて記載する場合がある。また、後述するキャリッジ13(ヘッド20)が移動する方向を主走査方向、主走査方向と交差する方向であって記録用紙Pが搬送される方向を副走査方向とする。
先ず、本発明の実施形態に係る印刷装置としてインクジェットプリンターを一例として挙げ、図1を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るインクジェットプリンター10の概略構成を示す斜視図である。
インクジェットプリンター10は、図1に示すように、フレーム11を有し、フレーム11によりヒートプラテン12が配置されている。ヒートプラテン12はヒーターを備え、媒体としての記録用紙Pを乾燥させるために加熱機構を有している。
ヒートプラテン12上には、紙送りモーター19を含む紙送り機構により記録用紙Pが給送される構成となっている。また、インクジェットプリンター10は、キャリッジ13を有し、キャリッジ13は、ガイド部材14を介してヒートプラテン12の長手方向である主走査方向へ移動可能に支持され、キャリッジモーター15によりタイミングベルト16を介して主走査方向に往復運動される構成となっている。
キャリッジ13には、ヒートプラテン12側である下部に、インクジェット式のヘッド20を有し、ヘッド20は、記録用紙Pに対して液体としてのインクを吐出する構成となっている。
具体的には、ヘッド20は、インクを吐出するノズル(ノズル開口)を有し、ノズルはノズルプレート21(ノズル開口形成面)(図2参照)に形成されている。
尚、ヘッド20には、ノズルプレート21の温度を測定する温度取得部としての温度センサー24(図2参照)が配置されている。
また、キャリッジ13上には、インクを収容するインクカートリッジ17が着脱可能に搭載され、インクカートリッジ17からヘッド20へインクが供給される。
すなわち、キャリッジ13がヒートプラテン12に沿って移動しながら、印刷データに基づいて、ヘッド20から記録用紙Pにインクが吐出され、印字等が行われる。
また、図1のフレーム11には、記録用紙Pが配置されると共に、記録用紙Pに対して印字等が行われる印刷領域Tが形成されている。そして、この印刷領域Tの図における右側には、非印刷領域であるホームポジションHも形成されている。キャリッジ13は、ヒートプラテン12に沿って移動することで、印刷領域TとホームポジションHとの間を移動可能な構成となっている。
なお、印字等が行われた記録用紙Pは、紙送りモーター19が回転駆動することにより印刷領域T側からキャリッジ13がヒートプラテン12に沿って移動する方向と交差する方向である副走査方向に搬送される。
ホームポジションHには、図1に示すように、ヘッドクリーニング機構30が配置されている。ヘッドクリーニング機構30は、キャップ40とチューブポンプ33(ポンプ部の一例)を有している。また、このキャップ40は、図示しない公知の昇降手段により上下移動可能な構成となっている。
また、フレーム11には、キャリッジ13の移動、インクを吐出するヘッド20、記録用紙Pを移動する紙送りモーター19、ヘッド20をクリーニングするヘッドクリーニング機構30、および各動作等を制御する制御部18が配置されている。
制御部18は、各動作等を制御するための主走査部、副走査部、および判定部を備えている。
主走査部は、ヘッド20を記録用紙Pに対して主走査方向に相対移動させる主走査動作を制御するものであり、副走査部は、記録用紙Pをヘッド20に対して主走査方向と交差する副走査方向に相対移動させる副走査動作を制御するものである。また、判定部は、印刷前において、ノズルプレート21の温度情報に基づきヒートプラテン12が、ノズルプレート21を加熱する加熱動作の要否を判定している。
次に、ヘッドクリーニング機構30について、図2を参照して説明する。
図2は、ヘッドクリーニング機構30の概略構成を示す模式図である。
キャップ40は、図2の矢印Y方向に沿って上下動することでノズルプレート21に対して当接し、又は離間する構成となっている。
具体的には、キャップ40がヘッド20のノズルを覆うようにしてノズルプレート21に対して当接すると、キャップ40内はノズルプレート21との関係で略閉空間となる。この状態がキャップ40がヘッド20をキャッピングしている状態となる。キャップ40は上面が開口している略箱状のキャップホルダー42と弾性部材からなるキャップ部41で構成される。
ここで、キャップ40がノズルプレート21に当接するとき、キャップ部41がノズルプレート21に密着する。この状態でノズル内のインクの蒸発が抑制される。なお、キャップ部41はキャップホルダー42の上部に二色成形することで形成されている。一方、キャップ40がノズルプレート21から離間した場合は、キャップ40内は開放状態となる。
尚、図2には、キャップ40のキャップ部41がノズルプレート21に当接する構成例が示されているが、キャップ40は、ノズルを囲うようにしてヘッド20に密着して閉空間を形成し、該閉空間の内部にノズルが配置される限り、どのような構成であってもよい。従って、キャップ40は、ヘッド20におけるノズルプレート21以外の部分、例えばヘッド20の側面に密着する構成であってもよい。
また、本実施形態においては、キャップ40に、キャップ40内のインク等を吸引するチューブポンプ33が接続され、このチューブポンプ33が駆動することで、キャップ40内のインク等が吸引される。このときチューブポンプ33により負圧を増大させるにはキャップ部41がヘッド20のノズルプレート21に密着している必要がある。
このチューブポンプ33には、チューブポンプ33により吸引されたノズルプレート21の付着インク等を収容する廃インクタンク34が接続されている。したがって、ヘッド20が吐出したインクはチューブポンプ33を介して廃インクタンク34に収容される構成となっている。
また、キャップ40内には、ヘッド20のノズルから排出されたインクを吸収するインク吸収材43が配置されている。インク吸収材43は図3に示すように押さえバネ44により固定されている。
次に、キャップ40について、図3を参照して説明する。
図3は、キャップ40の概略構成を示す斜視図である。
キャップ40は、図3に示すように、キャップホルダー42の上部に略四角形のキャップ部41が形成されており、ヘッド20をキャッピングしたときに、キャップ部41はヘッド20のノズルを囲うようにノズルプレート21に密着する。これによりノズルは外気と触れることはなくなる。
ただし、実際にはキャップ40に接続するチューブポンプ33の排出口は開放されているため、キャップ40は完全にノズルを密閉しているわけではない。これは、温度変化などによりキャップ40内の圧力変動があったときにノズルのインクメニスカスが壊れて吐出不良にならないようにしているためである。そして、排出口からの蒸発を抑制するために図2に示すように、キャップホルダー42とチューブポンプ33のチューブの接続部は十分に細くなっており、また、接続部はインク吸収材43によって覆われている。このような状態において、インクの蒸発に最も影響するのはキャップホルダー42となる。
ここで、課題となっていた印刷開始からの定着インクの色、特に色の明るさが変化する要因について、説明する。
ヘッド20は、印刷前に、ヘッド20(ノズルプレート21)のクリーニングやノズルプレート21内のインクの蒸発等を防ぐためのキャップ40上に待機している。そして、印刷開始の信号を受けてから、記録用紙Pを乾燥させるために加熱機構を有するヒートプラテン12上を主走査方向に往復運動して、記録用紙Pに対してインクを吐出し、印刷を行っている。ノズルプレート21は、ヒートプラテン12上を往復運動することで、ヒートプラテン12の熱により加熱され温度が上昇する。ノズルプレート21の温度が上昇すると、ノズルプレート21内のインクの粘度が下がり、インクの吐出量が目標値に対して増える。そのため、記録用紙Pに定着されるインクの色が目標値に対して濃くなり、インクの色の明るさが暗くなる。従って、印刷開始時に比べ、印刷途中ではヒートプラテン12によりノズルプレート21が暖められ、定着インクの色の明るさが変化してしまう。
そこで、印刷前にノズルプレート21の温度を一定とするプレヒートを行うことで、印刷開始からの定着インクの色の明るさの変化を低減する方法を考案した。
つまり、印刷前に、ノズルプレート21の加熱動作は、ヒートプラテン12上を主走査方向に相対移動させる主走査動作を繰り返し行うことで、ヒートプラテン12の熱によりノズルプレート21の温度を一定とし、ノズルプレート21内のインクの粘度を一定とするプレヒートを行うことである。
また、ノズルプレート21の加熱動作は、ヒートプラテン12上に停止して行うことでも構わない。ノズルプレート21をヒートプラテン12上に停止することで、ヒートプラテン12の熱がより早くノズルプレート21に伝わり、ノズルプレート21の温度を早急に一定とすることができる。
次に、本実施形態のインクジェットプリンター10が印刷開始からの定着インクの色の明るさの変化を低減するプレヒートシーケンスについて、図4を参照し説明する。
図4は、プレヒートシーケンスにおけるフローチャートである。
インクジェットプリンター10におけるノズルプレート21のプレヒートシーケンスとは、印刷前にノズルプレート21の温度情報を取得し、その温度情報に基づきノズルプレート21をヒートプラテン12により加熱して、ノズルプレート21内のインクを所望の温度に暖めることにより、印刷前にノズルプレート21内のインクの粘度を一定にすることである。この操作をすることにより、印刷開始から定着インクの色の明るさが変化するということを低減することができる。
ノズルプレート21のプレヒートシーケンスにおけるフローチャートは、図4に示すように、先ず、Step1では、インクジェットプリンター10の状態を確認する。つまり、通常の印刷工程なのか、工程検査なのか、又はサービスマンモードなのか、等を入力する。ここで、工程検査およびサービスマンモードの場合には、ヒートプラテン12のヒーターがOFF状態で印刷を行うので、「Yes」となりStep7の印刷開始に進む。通常の印刷工程の場合には、「No」としてStep2に進む。
次に、Step2では、印刷時の定着インクの色の明るさの変化を低減した高品質の印刷を行う場合に、ヒートプラテン12のヒーター設定温度が40℃以上であるかを確認し、「Yes」としてStep3に進む。ヒートプラテン12のヒーター設定温度を40℃以上に設定することで、ノズルプレート21を目標到達温度まで早急に暖めることができる。なお、本実施例では設定温度を40℃としたが、これに限定されるものではなく、40℃より低い温度や40℃より高い温度でも構わない。
Step3では、ノズルプレート21のプレヒートを実施し、印刷時の定着インクの色の明るさの変化を低減した高品質の印刷を行う場合には、「Yes」としてStep4に進む。
次に、Step4では、ノズルプレート21の温度をヘッド20に装着された温度センサー24により測定し、その温度情報に基づき、制御部18に設けられている判定部においてノズルプレート21を加熱するヒートプラテン12の加熱動作の要否を判定する。そして、ノズルプレート21の温度が目標到達温度(例えば30℃)に到達していなければ、「Yes」としてStep5に進み、ノズルプレート21を加熱する。また、ノズルプレート21の温度が目標到達温度に達していれば、ノズルプレート21内のインクの粘度が一定となったとみなされ、ノズルプレート21を加熱する必要なし「No」としてStep7に進み印刷を開始する。
Step5では、ノズルプレート21を加熱するために、キャリッジ13がヒートプラテン12上を空走するキャリッジ空走量(回数又は時間)が最大キャリッジ空走量に到達したかを確認する。なお、最大キャリッジ空走量とは、ノズルプレート21の温度と目標到達温度との温度差に基づいて判定部で決められる。最大キャリッジ空走量に到達していない場合は、ノズルプレート21を加熱するために、「Yes」としてStep6に進む。最大キャリッジ空走量に到達した場合には、ノズルプレート21内のインクの粘度が一定となったとみなされ、ノズルプレート21を加熱する必要なし「No」としてStep7に進み印刷を開始する。
次に、Step6では、キャリッジ空走1往復ごとに、ノズルプレート21内のインクがノズルに詰まるのを防止する印字外微振動と、増粘したインクを捨てる定期FL(フラッシング)と、をキャップ40上で実施する。その後、ノズルプレート21の温度が目標到達温度に到達したか確認するため、Step4に進む。
このStep4からStep6を繰り返し実施することで、ノズルプレート21の温度を目標到達温度に到達させ、ノズルプレート21内のインクの粘度を一定とし印刷を開始する。
次に、プレヒートシーケンスを実施した効果について、図5〜図9を参照し説明する。
図5は、記録用紙Pの副走査方向と定着インクの色の明るさ測定位置を示す平面図である。図6および図7は、プレヒート無しの主走査方向および副走査方向の定着インクの色の明るさの測定値をプロットしたグラフである。図8および図9は、プレヒート有りの主走査方向および副走査方向の定着インクの色の明るさの測定値をプロットしたグラフである。
プレヒートシーケンスの効果を確認するために、記録用紙Pに印刷した定着インクの色の明るさを測定した。図5は、測定に用いた記録用紙Pの副走査方向(紙送り方向)と定着インクの色の明るさ測定位置を示している。
なお、検査に用いる記録用紙Pの印刷(インクの吐出)は、先ず、C1,R1の位置からキャリッジ13(ヘッド20)が移動する方向である主走査方向に行いC85の位置に到達した後に、副走査方向に進み、C85の位置からC1の位置に向かって行われる。その後、C1の位置で副走査方向に進み、C1の位置からC85の位置に向かって行われる。この操作を繰り返し行いR19の位置をまで行った後は、記録用紙Pの検出工程を行うため、キャリッジ13(ヘッド20)はキャップ40上に待機する。この印刷動作を1ジョブとして、数回のジョブを繰り返し行い検査用の記録用紙Pへの印刷を完了する。
図6および図7は、プレヒート無しの定着インクの色の明るさLの測定値をプロットしたグラフである。縦軸が明るさを表し、数値が大きい方が明るいことを示している。図6は、主走査方向に沿って、記録用紙Pの位置R1,R9,R19の定着インクの色の明るさLの測定値をプロットしたグラフであり、主走査方向に進む従い定着インクの色の明るさLは小さくなり、暗くなる傾向を示す。これは、ノズルプレート21が印刷のため、ヒートプラテン12上を移動する際にヒートプラテン12の熱によりノズルプレート21内のインクが暖められインクの粘度が下がり、それによってインクの吐出量が増えたためである。また、記録用紙Pの位置R1,R9,R19の順に、定着インクの色の明るさLが小さく暗いのは、位置R1が印刷の初期であるのに対し、位置R19が印刷の最後であるため、ノズルプレート21がヒートプラテン12上に滞在する時間が長くなり、ノズルプレート21内のインクがより暖められインクの吐出量がより増えたためである。
図7は、副走査方向に沿って、記録用紙Pの位置C1,C38,C85の定着インクの色の明るさLの測定値をプロットしたグラフであり、副走査方向に進む従い定着インクの色の明るさLは小さくなり暗くなる。その後、ジョブ2となると再び定着インクの色の明るさLが大きくなり、副走査方向に進む従い定着インクの色の明るさLは小さくなり暗くなる。この傾向は各ジョブごとに発生している。これは、各ジョブが終了するごとに記録用紙Pの検出のため、キャリッジ13(ヘッド20)がキャップ40上に待機することにより、ヒートプラテン12上を移動することで、暖められたノズルプレート21内のインクが冷やされてしまいインクの粘度が高くなるためである。そのため、次のジョブである印刷を開始する際には、インクの吐出量が減り、定着インクの色の明るさLが大きくなり、明るくなる。
次に、図8および図9は、本実施形態に係るプレヒートシーケンスを実行した場合の定着インクの色の明るさLの測定値をプロットしたグラフである。
図8は、主走査方向に沿って、記録用紙Pの位置R1,R9,R19の定着インクの色の明るさLの測定値をプロットしたグラフであり、図6のプレヒート無しと同様に主走査方向に進む従い定着インクの色の明るさLは小さくなり、暗くなる傾向を示す。しかし、位置R1と位置R19との定着インクの色の明るさLの差が小さくなっており、位置R9と位置R19との定着インクの色の明るさLの差はほとんど無く、ほぼ一致している。
また、図9は、副走査方向に沿って、記録用紙Pの位置C1,C38,C85の定着インクの色の明るさLの測定値をプロットしたグラフであり、図7のプレヒート無しと同様に副走査方向に進む従い定着インクの色の明るさLは小さくなり暗くなる傾向を示す。しかし、位置C1と位置C85との定着インクの色の明るさLの差が小さくなっており、また、各ジョブ間における位置C1と位置C85との定着インクの色の明るさLの差も小さくなっている。
従って、プレヒートシーケンスを実行することにより、印刷開始から定着インクの色の明るさが変化するということを低減することができる。
以上述べたように、本実施形態に係る印刷装置としてインクジェットプリンター10によれば、以下の効果を得ることができる。
印刷前にノズルプレート21の温度情報を取得し、その温度情報に基づきノズルプレート21を加熱可能なヒートプラテン12上に配置することで、ヒートプラテン12の熱がノズルプレート21に伝わり、ノズルプレート21内のインクを所望の温度にすることができるので、印刷前にノズルプレート21内のインクの粘度を一定にすることができる。そのため、印刷開始から記録用紙Pに定着されるインクの色(色の明るさ)の変化を低減することができる。
従って、印刷開始からインクの色(色の明るさ)の変化が少ないインクジェットプリンター10を得ることができる。
以上、本発明の各部の構成は、前述した実施形態の同様の機能を発揮する任意の構成のものに置換することができ、また、任意の構成を付加することもできる。また、本発明は、前述した各実施形態の任意の構成同士を組み合わせるようにしてもよい。
10…印刷装置としてのインクジェットプリンター、11…フレーム、12…ヒートプラテン、13…キャリッジ、14…ガイド部材、15…キャリッジモーター、16…タイミングベルト、17…インクカートリッジ、18…制御部、19…紙送りモーター、20…ヘッド、21…ノズルプレート、24…温度取得部としての温度センサー、30…ヘッドクリーニング機構、33…チューブポンプ、34…廃インクタンク、40…キャップ、41…キャップ部、42…キャップホルダー、43…インク吸収材、44…押さえバネ、H…ホームポジション、P…記録用紙、T…印刷領域、C1,C38,C85,R1,R9,R19…位置。

Claims (5)

  1. 媒体を支持した状態で加熱可能なヒートプラテンと、
    ノズルが設けられたノズルプレートから前記媒体に液体を吐出するヘッドと、
    前記ノズルプレートの温度情報を取得する温度取得部と、
    前記ヘッドを前記媒体に対して主走査方向に相対移動させる主走査動作を行う主走査部と、
    前記媒体を前記ヘッドに対して前記主走査方向と交差する副走査方向に相対移動させる副走査動作を行う副走査部と、
    印刷前において、前記温度情報に基づき前記ヒートプラテンが、前記ノズルプレートを加熱する加熱動作の要否を判定する判定部と、を備えることを特徴とする印刷装置。
  2. 前記加熱動作は、前記主走査動作を繰り返すことで行われることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記加熱動作は、前記ヘッドを前記ヒートプラテン上に停止した状態で行われることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  4. 前記ヒートプラテンから前記ノズルプレートを加えられる温度が所定温度よりも高い場合に、前記判定部による判定を実行する制御部を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の印刷装置。
  5. 媒体を支持した状態で加熱可能なヒートプラテンと、ノズルが設けられたノズルプレートから前記媒体に液体を吐出するヘッドと、前記ノズルプレートの温度情報を取得する温度取得部と、前記ヘッドを前記媒体に対して主走査方向に相対移動させる主走査動作を行う主走査部と、前記媒体を前記ヘッドに対して前記主走査方向と交差する副走査方向に相対移動させる副走査動作を行う副走査部と、を備えた印刷装置における印刷方法であって、
    印刷前において、前記温度情報に基づき前記ヒートプラテンが、前記ノズルプレートを加熱する加熱動作の要否を判定することを特徴とする印刷方法。
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