JP2017176742A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】着用者の各部(股間部や臀部)に適した形状に変形する吸収性物品を提供すること。【解決手段】互いに直交する長手方向、幅方向、及び厚さ方向を有し、吸収体を備える吸収性物品であって、前記長手方向における前記吸収体の中央領域の前記幅方向における中央部に、前記厚さ方向の肌側に突出して折れ曲がるように誘導する折り誘導部が前記長手方向に沿って設けられ、前記長手方向における前記吸収体の前記中央領域と後方領域の境界部のうち、前記幅方向における前記中央部に低剛性部が設けられるとともに、前記低剛性部の前記幅方向の両側に前記低剛性部よりも剛性の高い高剛性部が設けられていることを特徴とする吸収性物品。【選択図】図4

Description

本発明は、吸収性物品に関する。
吸収性物品の一例として生理用ナプキンが挙げられる。特許文献1には、吸収性積層体の縦横中央域において肌非当接面側に、疎水性パネル部材と、これを収縮させて肌当接面側へ凸形に変形させる弾性伸縮部材とを備える生理用ナプキンが開示されている。このような生理用ナプキンによれば、吸収性積層体の縦横中央域が肌当接面側へ凸形に変形し、着用者の陰部に密着する。
特開平11−99170号公報
しかし、上記特許文献1の生理用ナプキンでは、縦横中央域の凸形の変形に連動して縦方向の後域も凸形に変形してしまう。つまり、縦方向の後域が着用者の臀部に適さない形状に変形してしまう。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであって、着用者の各部(股間部や臀部)に適した形状に変形する吸収性物品を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、互いに直交する長手方向、幅方向、及び厚さ方向を有し、吸収体を備える吸収性物品であって、前記長手方向における前記吸収体の中央領域の前記幅方向における中央部に、前記厚さ方向の肌側に突出して折れ曲がるように誘導する折り誘導部が前記長手方向に沿って設けられ、前記長手方向における前記吸収体の前記中央領域と後方領域の境界部のうち、前記幅方向における前記中央部に低剛性部が設けられるとともに、前記低剛性部の前記幅方向の両側に前記低剛性部よりも剛性の高い高剛性部が設けられていることを特徴とする吸収性物品である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、着用者の各部(股間部や臀部)に適した形状に変形する吸収性物品を提供することができる。
ナプキンを厚さ方向の肌側から見た平面図である。 ナプキンを厚さ方向の非肌側から見た平面図である。 ナプキンの長手方向中央部の概略断面図である。 吸収体を説明するナプキンの概略平面図である。 ナプキン着用時の吸収体の変形を説明する概略斜視図である。 ナプキン着用時の吸収体の変形を説明する概略断面図である。 図7Aから図7Cは前側欠損部周辺の変形を説明する概略断面図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
互いに直交する長手方向、幅方向、及び厚さ方向を有し、吸収体を備える吸収性物品であって、 前記長手方向における前記吸収体の中央領域の前記幅方向における中央部に、前記厚さ方向の肌側に突出して折れ曲がるように誘導する折り誘導部が前記長手方向に沿って設けられ、前記長手方向における前記吸収体の前記中央領域と後方領域の境界部のうち、前記幅方向における前記中央部に低剛性部が設けられるとともに、前記低剛性部の前記幅方向の両側に前記低剛性部よりも剛性の高い高剛性部が設けられていることを特徴とする吸収性物品である。
このような吸収性物品によれば、吸収体の長手方向における中央領域のうち幅方向における中央部が折り誘導部によって肌側に突出するため、着用者の排泄口(膣口等)に密着し易い。また、幅方向における中央部の肌側に突出する変形が吸収体の後方領域に伝わってしまうことを低剛性部によって抑制でき、吸収体の後方領域が着用者の臀部に沿った面形状に変形し易い。そのため、吸収性物品は着用者の股間部及び臀部に適した形状に変形する。また、高剛性部によって吸収性物品の後方領域が折れ難くなり、吸収性物品が扱い易くなる。
かかる吸収性物品であって、前記長手方向における前記低剛性部の長さは、前記長手方向の少なくとも一方側に前記低剛性部に隣接する前記吸収体の部位の厚さ以上であることを特徴とする吸収性物品である。
吸収性物品の長手方向における中央領域に対して後方領域が立ち上がる際に、吸収体よりも下層のシートが伸ばされるが、このような吸収性物品によれば、後方領域が立ち上がるために必要な下層のシートの長さを確保できる。そのため、吸収性物品の後方領域が立ち上がり易く、着用者の身体にフィットし易い。
かかる吸収性物品であって、前記長手方向における前記吸収体の前記中央領域と前方領域の境界部のうち、前記幅方向における中央部に第2の低剛性部が設けられるとともに、前記第2の低剛性部の前記幅方向の両側に前記第2の低剛性部よりも剛性の高い第2の高剛性部が設けられていることを特徴とする吸収性物品である。
このような吸収性物品によれば、幅方向における中央部において肌側に突出する変形が吸収体の前方領域に伝わってしまうことを第2の低剛性部によって抑制でき、吸収体の前方領域が着用者の下腹部に沿った面形状に変形し易い。そのため、吸収性物品は着用者の下腹部及び股間部に適した形状に変形する。また、高剛性部によって吸収性物品の前方領域が折れ難くなり、吸収性物品が扱い易くなる。
かかる吸収性物品であって、前記低剛性部の形状と前記第2の低剛性部の形状とが異なることを特徴とする吸収性物品である。
このような吸収性物品によれば、吸収性物品が着用者の下腹部及び臀部に適した形状に変形するように、吸収体の前方領域及び後方領域を変形させることができる。
かかる吸収性物品であって、前記低剛性部の形状は、前記長手方向に細長い形状であることを特徴とする吸収性物品である。
このような吸収性物品によれば、吸収体の後方領域が、着用者の張り出ている臀部に沿って湾曲した面形状に変形し易く、吸収性物品の後方領域が着用者の臀部に適した形状に変形する。
かかる吸収性物品であって、前記第2の低剛性部の形状は、前記幅方向に長く、前記長手方向の前側に凸となる形状であることを特徴とする吸収性物品である。
このような吸収性物品によれば、吸収体の前方領域が非肌側に凸となるように変形し易く、吸収性物品の前方領域が着用者の下腹部(恥骨付近の膨らんだ部位)を包み込むようにフィットする。
かかる吸収性物品であって、前記幅方向に延出する一対のウィング部を有し、前記ウィング部は前記厚さ方向の非肌側面に粘着部を有し、前記低剛性部は、前記長手方向における前記粘着部の後側の端よりも後側に設けられ、前記第2の低剛性部は、前記長手方向における前記粘着部の前側の端よりも前側に設けられていることを特徴とする吸収性物品である。
このような吸収性物品によれば、着用者の股間部と臀部の境界部に低剛性部が位置し易く、着用者の下腹部と股間部の境界部に第2の低剛性部が位置し易く、着用者の下腹部、股間部、及び臀部の各境界部にて吸収体の変形を切り換えられる。
かかる吸収性物品であって、前記吸収性物品は前記厚さ方向の非肌側面に粘着部を有し、前記厚さ方向の平面視で、前記低剛性部と前記粘着部とが重なっていないことを特徴とする吸収性物品。
このような吸収性物品によれば、低剛性部が位置する吸収性物品の部位は、下着等に固定されないので、変形の自由度が高い。よって、吸収体の長手方向における中央領域のうち幅方向における中央部の肌側に突出する変形が後方領域に伝わってしまうことを一層抑制できる。
かかる吸収性物品であって、前記吸収性物品は、包装状態において、前記幅方向に長い折り位置にて折られており、前記厚さ方向の平面視で、前記低剛性部の少なくとも一部と前記折り位置とが重なっていることを特徴とする吸収性物品である。
このような吸収性物品によれば、折り位置にて吸収性物品の後方領域が立ち上がり易いため、その立ち上がり起点、つまり着用者の股間部と臀部の境界部に低剛性部が位置し易く、その境界部にて吸収体の変形を切り換えられる。
かかる吸収性物品であって、前記吸収体の前記中央領域と前記後方領域の境界部のうち前記幅方向の両側部に一対の第3の低剛性部が設けられるとともに、各前記第3の低剛性部の前記長手方向の両側に前記第3の低剛性部よりも剛性の高い第3の高剛性部が設けられ、前記低剛性部の前記長手方向の位置と、前記第3の低剛性部の前記長手方向の位置とが、少なくとも一部重なっていることを特徴とする吸収性物品である。
このような吸収性物品によれば、第3の低剛性部によって吸収性物品の後方領域が立ち上がり易いため、その立ち上がり起点、つまり着用者の股間部と臀部の境界部に低剛性部が位置し易く、その境界部にて吸収体の変形を切り換えられる。
かかる吸収性物品であって、前記吸収体は液体吸収性繊維を有し、前記吸収体には、前記厚さ方向に凹んだ部位であり、隣接する部位に比べて前記液体吸収性繊維の密度が高い凹部が設けられているが、前記低剛性部には前記凹部が設けられていないことを特徴とする吸収性物品である。
このような吸収性物品によれば、吸収体よりも上層のシートや下層のシートが伸び縮みし易く、着用者の各部に適した形状に変形し易い。また、低剛性部の剛性をより低くできるので、吸収体の長手方向における中央領域のうち幅方向における中央部の肌側に突出する変形が後方領域に伝わってしまうことを一層抑制できる。
かかる吸収性物品であって、前記吸収体は、液体吸収性繊維と、前記液体吸収性繊維よりも前記厚さ方向の肌側に上層シートと、前記液体吸収性繊維よりも前記厚さ方向の非肌側に下層シートとを有し、前記低剛性部では、前記液体吸収性繊維、前記上層シート、及び前記下層シートが存在しないことを特徴とする吸収性物品である。
このような吸収性物品によれば、低剛性部の剛性をより低くできるので、吸収体の長手方向における中央領域のうち幅方向における中央部の肌側に突出する変形が後方領域に伝わってしまうことを一層抑制できる。
以下、本発明に係る吸収性物品として生理用ナプキンを例に挙げて実施形態を説明する。
<生理用ナプキン1の基本的構成>
図1は、生理用ナプキン1(以下ナプキン)を厚さ方向の肌側から見た平面図である。図2は、ナプキン1を厚さ方向の非肌側から見た平面図である。図3は、ナプキン1の長手方向中央部の概略断面図である。ナプキン1は、互いに直交する長手方向、幅方向、及び厚さ方向を有する。また、ナプキン1の長手方向において、着用者の下腹部に当接する側を「前側」と呼び、着用者の臀部に当接する側を「後側」と呼ぶ。また、ナプキン1の厚さ方向において、着用者に当接する側を「肌側」と呼び、その反対側を「非肌側」と呼ぶ。
図3に示すように、ナプキン1では、厚さ方向の肌側から順に、一対のサイドシート2と、トップシート3と、セカンドシート4と、吸収体10と、バックシート5が積層されている。これらの各部材2,3,4,10,5は厚さ方向に隣接する部材と不図示の接着剤で接合されている。また、ナプキン1は、吸収体10が設けられたナプキン本体部20と、ナプキン本体部20の長手方向中央領域から幅方向の両外側に延出した一対のウィング部30とを有する。但しナプキン1がウィング部30を有さなくてもよい。
トップシート3は、液透過性のシートであり、エアスルー不織布等を例示できる。バックシート5は、液不透過性のシートであり、ポリエチレン(PE)の樹脂フィルム等を例示できる。サイドシート2は、液透過性のシートであっても液不透過性のシートであってもよく、トップシート3と同じエアスルー不織布等を例示できる。トップシート3及びバックシート5は、平面サイズが吸収体10よりも大きく、吸収体10の平面全体を覆っている。一対のサイドシート2は、トップシート3の幅方向の両側部から幅方向の外側に延出しており、バックシート5と共に一対のウィング部30を形成する。
セカンドシート4は、液透過性のシートであり、トップシート3と同じエアスルー不織布等を例示できる。セカンドシート4は、吸収体10の肌側面上に設けられ、経血等の排泄物の逆戻り防止、排泄物の拡散向上、及びクッション性の向上等の役割を果たす。但しナプキン1がセカンドシート4を有さなくてもよい。
ナプキン本体部20の厚さ方向における非肌側面(つまりバックシート5の非肌側面)には、本体部用粘着部21が設けられている。ナプキン1の使用時に本体部用粘着部21は下着等の肌側面に貼り付けられ、これによりナプキン1は下着等に固定される。図2に示す本体部用粘着部21では、長手方向に長辺を有する長方形状の3個の粘着部が長手方向に間隔を空けて並ぶと共に、その3個の粘着部の列が幅方向に間隔を空けて8列並ぶ。
同様に各ウィング部30の厚さ方向における非肌側面(つまりバックシート5の非肌側面)には、ウィング部用粘着部31が設けられている。ナプキン1の使用時にウィング部30は非肌側に折り曲げられ、ウィング部用粘着部31は下着等の非肌側面に貼り付けられ、これによりナプキン1は下着等に固定される。図2に示すウィング部用粘着部31は長手方向に長辺を有する長方形状の粘着部である。なお、上記の本体部用粘着部21及びウィング部用粘着部31の形状、数、大きさ等は図2に示すものに限らない。
吸収体10は、排泄物を吸収して内部に保持する部材であり、吸収性コア12と、吸収性コア12よりも厚さ方向の肌側に上層シート11と、吸収性コア12よりも厚さ方向の非肌側に下層シート13とを有する。吸収性コア12は、液体吸収性繊維を有するものであればよく、パルプ繊維等の液体吸収性繊維に高吸収性ポリマー(所謂SAP)を含有するものを例示できる。上層シート11は、液透過性のシートであり、ティッシュペーパー等を例示できる。下層シート13は、液透過性のシートであっても液不透過性のシートであってもよく、SMS(スパンボンド/メルトブローン/スパンボンド)不織布等を例示できる。吸収性コア12、上層シート11及び下層シート13は、平面形状が同じであり、厚さ方向に積層される。各部材11〜13は接着剤によって互いに接合されていても接合されていなくてもよいとする。
また、吸収体10には、厚さ方向の肌側に突出して折れ曲がるように誘導する折り誘導部14が設けられている。更に吸収体10には、後側欠損部15、前側欠損部16、一対の後側切欠き部17、及び一対の前側切欠き部18が設けられている。これらの部位15〜18は、吸収性コア12と上層シート11と下層シート13とが存在しない部位であり、他の部位に比べて剛性の低い部位である(詳細は後述)。
また、ナプキン1には、厚さ方向の肌側から非肌側に向かって凹んだ部位であり、隣接する部位に比べて液体吸収性繊維の密度の高い圧搾部40(凹部)が複数設けられている。圧搾部40では、トップシート3、セカンドシート4、及び吸収体10の厚さ方向の全域が、厚さ方向の肌側から圧搾(エンボス加工)され、接合一体化されている。また、圧搾部40とそれに隣接する部位とで液体吸収性繊維の目付が等しいとし、圧搾部40では液体吸収性繊維の圧搾によってその密度が高くなったとする。なお、上記に限らず、吸収体10にのみ圧搾部40を設けたり、トップシート3から吸収性コア12の厚さ方向肌側の一部までにしか圧搾部40を設けなかったり、バックシート5から吸収体10に圧搾部40を設けたりしてもよい。
複数の圧搾部40は、吸収体11の長手方向中央領域に設けられている。詳しくは、長手方向において後側欠損部15よりも前側であり前側欠損部16よりも後側に複数の圧搾部40が設けられている。そして、複数の圧搾部40は、隣り合う圧搾部40の間隔が狭い線状パターン41と、隣り合う圧搾部40の間隔が広い点状パターン42とを形成している。線状パターン41は長手方向に延びた線状のパターンであり、吸収体10の幅方向の両側部に設けられている。点状パターン42は、幅方向における一対の線状パターン41の間に設けられている。点状パターン42では、長手方向に間隔を空けて並んだ圧搾部40の列が幅方向に並ぶと共に長手方向にずれて配置されている、つまり千鳥状に圧搾部40が配置されている。但し上記に限らず、吸収体10の前方領域や後方領域に圧搾部40が設けられていてもよい。また圧搾部40のパターンも図1に示すものに限らない。
なお、圧搾部40とそれに隣接する部位との液体吸収性繊維の密度の比較は周知の方法で行えばよい。例えば、吸収体10を厚さ方向に切った断面を電子顕微鏡等により撮影し、圧搾部40と隣接する部位とで繊維の密度差を目視で比較したり、各部位の繊維の本数で比較したりするとよい。その他、圧搾部40と隣接する部位とを吸収体10から切り出して、各部位の質量を面積で除することで坪量(g/cm)を算出し、その坪量を厚さで除することで繊維密度(g/cm)を算出して比較してもよい。
<吸収体10について>
図4は吸収体10を説明するナプキン1の概略平面図である。図5はナプキン1着用時の吸収体10の変形を説明する概略斜視図である。図6はナプキン1着用時の吸収体10の変形を説明する概略断面図である。図7Aから図7Cは前側欠損部16周辺の変形を説明する概略断面図である。
吸収体10には、長手方向における中央領域の幅方向における中央部に、厚さ方向の肌側に突出して折れ曲がるように誘導する折り誘導部14が長手方向に沿って設けられている。そのため、ナプキン1の着用時に、着用者の脚の挟み込みの力が作用すると、吸収体10の長手方向中央領域は、図5や図6に示すように、幅方向の側部から中央部に向かって肌側に凸となる形状に変形する。そのため、ナプキン1の長手方向中央領域が着用者の排泄口(膣口)に密着し易い。よって、ナプキン1では、吸収体10による排泄物(経血等)の吸収性が向上すると共に、排泄物の漏れを抑制でき、また、着用者に良好なフィット感を付与できる。
折り誘導部14は、図1に示すように、長手方向における吸収体10の前端10aから後側欠損部15の前端15aまでの範囲に亘って設けられている。但し折り誘導部14を設ける範囲はこれに限らず、少なくとも吸収体10の長手方向中央領域、つまり、着用者の排泄口が位置する領域に設けられていればよい。例えば、ナプキン1のウィング部30は下着のクロッチ部に取り付けられ、長手方向においてウィング部30と重なる吸収体10の部位に着用者の排泄口が位置し易い。そのため、長手方向においてウィング部30と重なる位置に折り誘導部14が設けられていることが好ましい。
吸収体10に折り誘導部14を設ける方法としては、吸収体10の幅方向中央部に、吸収体10を厚さ方向に圧搾した複数の圧搾部(エンボス)を長手方向に沿って設けたり、長手方向に連続した溝状の圧搾部を設けたりする方法を例示できる。その他、吸収体10の幅方向中央部の液体吸収性繊維の目付を長手方向に沿って小さくしたり、製造段階において吸収体10を長手方向に沿って予め折ったりする方法を例示できる。
また、吸収体10の長手方向中央領域では、着用者の脚の挟み込み力や、下着の脚繰りに配されたゴムの伸縮力により、幅方向の側部が立ち上がり易い。特に本実施形態のナプキン1では、幅方向の側部に長手方向に延びた圧搾部40の線状パターン41が設けられているため、線状パターン41を起点に線状パターン41よりも幅方向の外側の部位が立ち上がり易い。つまり、吸収体10の長手方向中央領域の断面形状は図6に示すようにW字状に変形し易い。そのため、吸収体10の幅方向の側部で排泄物を堰き止めることができ、排泄物の横漏れを抑制できる。
更に、吸収体10には、長手方向における中央領域と後方領域の境界部10Aから後端10bにかけて、長手方向に長いスリット状の切れ込みである「後側欠損部15(低剛性部)」が設けられている。後側欠損部15は、幅方向において折り誘導部14と重なる位置、つまり吸収体10の幅方向における中央部に設けられている。そのため、折り誘導部14による吸収体10の長手方向中央領域の変形、つまり幅方向の中央部が肌側に突出する変形が、後側欠損部15にて断たれ、吸収体10の後方領域に伝わることを抑制できる。換言すると、後側欠損部15は、剛性が低く、変形の自由度が高いため、吸収体10の長手方向中央領域の変形や後方領域の変形に連動し難い。そのため、吸収体10の長手方向中央領域の変形と後方領域の変形を後側欠損部15にて切り換えられる。よって、吸収体10の後方領域では幅方向の中央部が肌側に突出して折れ曲がらず、着用者の臀部に沿った面形状に変形する。ゆえに、ナプキン1では、着用者の臀部との間に隙間が生じ難く、排泄物の漏れを抑えられ、着用者に良好なフィット感を付与できる。
なお、後側欠損部15が吸収体10の後端10bまで延びている必要はなく、後方欠損部15の少なくとも一部が、吸収体10の長手方向における中央領域と後方領域との境界部10Aの少なくとも一部に存在すればよい。そうすることで、吸収体10の長手方向中央領域の変形が後方領域に伝わってしまうことを抑制できる。
また、図4に示すように、長手方向における吸収体10の中央領域と後方領域の境界部10Aにおいて、後側欠損部15の幅方向の両側に、後側欠損部15よりも剛性の高い高剛性部151が設けられている。高剛性部151では、吸収体10を構成する上層シート11、吸収性コア12、及び下層シート13が存在する。仮に、境界部10Aにおいて幅方向の全域に亘って吸収性コア12等が存在しないと、境界部10Aにおいてナプキン1が折れ易く、扱い難くなってしまう。例えばナプキン1の装着途中に、着用者に把持されたナプキン1の長手方向中央領域に対して後方領域が折れると、後方領域が下着の不適当な部位にくっ付いたり、粘着部21,31同士がくっついたりしてしまう。そのため、上記のように吸収体10に高剛性部151を設けることで、ナプキン1は扱い易く、装着し易くなる。
また、吸収体10には、長手方向における中央領域と前方領域の境界部10Bのうち、幅方向における中央部に、幅方向に対して湾曲してくり抜かれた「前側欠損部16(第2の低剛性部)」が設けられている。そのため、折り誘導部14による吸収体10の長手方向中央領域の変形、つまり幅方向の中央部が肌側に突出する変形が、前側欠損部16にて断たれ、吸収体10の前方領域に伝わってしまうことを抑制できる。よって、吸収体10の前方領域では幅方向の中央部が肌側に突出して折れ曲がらず、着用者の下腹部に沿った面形状に変形する。ゆえに、ナプキン1では、着用者の下腹部との間に隙間が生じ難く、排泄物の漏れを抑えられ、着用者に良好なフィット感を付与できる。
そして、前側欠損部16の幅方向の両側には、上層シート11、吸収性コア12、及び下層シート13が存在する部位であり、前側欠損部16よりも剛性の高い第2の高剛性部161が設けられている。そのため、ナプキン1の長手方向中央領域に対して前側領域が折れ難くなり、ナプキン1は扱い易く、装着し易い。
以上のように、本実施形態のナプキン1は、長手方向の前側から面形状、凸形状(詳しくはW字形状)、面形状と順に変化し、着用者の各部(下腹部、股間部、臀部)に適した形状に変形する。なお、排泄物は後側により漏れ易く、ナプキン1の後方領域を臀部にフィットさせることがより重要となる。そのため、吸収体10に前側欠損部16を設けずに、後側欠損部15を設けるだけでもよい。また、前側欠損部16の幅方向の両側に第2の高剛性部161を設けるに限らず、吸収体10の幅方向の全域に亘って前側欠損部16を設けてもよい。また、後側欠損部15と前側欠損部16とで剛性(存在する部材や目付等)が異なってもよい。
また、後側欠損部15が高剛性部151よりも剛性が低く、前側欠損部16が第2の高剛性部161よりも剛性が低ければよく、例えば、後側欠損部15や前側欠損部16において、吸収性コア12だけ存在させず、上層シート11及び下層シート13は存在させてもよい。その他、後側欠損部15や前側欠損部16の吸収性コア12の目付を、高剛性部151や第2の高剛性部161に比べて低くしてもよい。また、後側欠損部15や前側欠損部16の全域に亘って剛性を低くするに限らず、部分的に剛性を低くしてもよい。また、後側欠損部15及び前側欠損部16の厚さ方向の一部に切り込みを入れることで剛性を低くしてもよい。後述の後側切欠き部17及び前側切欠き部18についても同様に剛性を低くしてもよい。
但し、本実施形態のように、後側欠損部15及び前側欠損部16において、吸収性コア12(液体吸収性繊維)、上層シート11、及び下層シート13が存在しないことが好ましい。そうすることで、後側欠損部15及び前側欠損部16では、剛性がより低くなり、他の部位の変形に連動し難くなる。そのため、吸収体10の長手方向中央領域の変形、つまり幅方向の中央部が肌側に突出する変形が、吸収体10の後方領域や前方領域に伝わってしまうことをより確実に抑えられる。
なお、後側欠損部15と高剛性部151等、吸収体10の各部の剛性の比較は周知の方法で行えばよい。例えば、吸収体の各部の剛性値として、ガーレー剛軟度によって測定された値をサンプル片の長さで割った値を例示できる。ガーレー剛軟度の測定は、(株)安田精機製作所製のNo311のガーレー式柔軟度試験機を用いて、JIS−L1096に準拠して測定できる。その他、後側欠損部15等の低剛性部が高剛性部に比べて、構成する部材が少なくなっていることや、吸収性コア12の目付が低くなっていることを、目視で比較したり、吸収体10から低剛性部と高剛性部を切り出して、各部位の質量を面積で除した値(g/cm)で比較したりしてもよい。
また、長手方向における吸収体10の中央領域と後方領域の境界部10Aとしては、図4に示すように、後側切欠き部17の前端17aと吸収体10の後端10bとの間の領域のうち前側半分の領域を例示できる。その他、境界部10Aを、吸収体10の長手方向の中央よりも後側の領域としたり、ウィング部用粘着部31の後端31aと吸収体10の後端10bとの間の領域のうち前側半分の領域としたり、吸収体10の長手方向後側の1/3の領域のうち前側半分の領域としたりしてもよい。同様に、長手方向における吸収体10の中央領域と前方領域の境界部10Bを、前側切欠き部18の後端18bと吸収体10の前端10aとの間の領域のうち後側半分の領域としたり、吸収体10の長手方向の中央よりも前側の領域としたり、ウィング部用粘着部31の前端31bと吸収体10の前端10aとの間の領域のうち後側半分の領域としたり、吸収体10の長手方向前側の1/3の領域のうち後側半分の領域としたりしてもよい。
また、長手方向においてウィング部30と重なる吸収体10の部位に着用者の股間部が位置し易い。そこで、長手方向におけるウィング部用粘着部31の後側の端31aよりも後側に、後側欠損部15を設け、ウィング部用粘着部31の前側の端31bよりも前側に、前側欠損部16を設けるとよい。そうすることで、着用者の股間部と臀部の境界部に後側欠損部15が位置し易く、着用者の下腹部と股間部の境界部に前側欠損部16が位置し易く、着用者の各部の境界部にて吸収体10の変形を切り換えられる。つまり、着用者の下腹部や臀部に当接するナプキン1の部位において、幅方向の中央部が肌側に突出してしまうことを抑制できる。そのため、ナプキン1は、着用者の各部に適した形状により変形し易くなる。但し上記に限らず、ウィング部用粘着部31の後端31aよりも前側に後側欠損部15が設けられたり、ウィング部用粘着部31の前端31bよりも後側に前側欠損部16が設けられたりしてもよい。
また、本実施形態のナプキン1は、個別の包装状態において、図1に示す幅方向に長い2つの折り位置P1,P2にて三つ折りにされている。この折り位置P1,P2にて、ナプキン1の長手方向における前方領域、及び、後方領域は、中央領域に対して立ち上がり易く、着用者の身体にフィットし易くなっている。そのため、厚さ方向の平面視で、後側欠損部15の少なくとも一部と折り位置P2とが重なり、前側欠損部16の少なくとも一部と折り位置P1とが重なっているとよい。
そうすることで、ナプキン1の後方領域の立ち上がりの起点、つまり着用者の股間部と臀部の境界部に後側欠損部15が位置し易く、ナプキン1の前方領域の立ち上がり起点、つまり着用者の下腹部と股間部の境界部に前側欠損部16が位置し易く、着用者の各部の境界部にて吸収体10の変形を切り換えられる。つまり、着用者の下腹部や臀部に当接するナプキン1の部位において、幅方向の中央部が肌側に突出してしまうことを抑制できる。そのため、ナプキン1は、着用者の各部に適した形状により変形し易くなる。但し上記に限らず、長手方向において、後側欠損部15や前側欠損部16が折り位置P1,P2と重なっていなくてもよい。
また、長手方向における吸収体10の中央領域と後方領域の境界部10Aのうち幅方向の両側部に、上層シート11、吸収性コア12及び下層シート13が切欠かれた「一対の後側切欠き部17(第3の低剛性部)」が設けられている。後側切欠き部17は幅方向の内側に凸となる山型形状である。そして、各後側切欠き部17の長手方向の両側には、上層シート11、吸収性コア12、及び下層シート13が存在する部位であり、後側切欠き部17よりも剛性の高い第3の高剛性部171が設けられている。
同様に、長手方向における吸収体10の中央領域と前方領域の境界部10Bのうち幅方向の両側部に、上層シート11、吸収性コア12及び下層シート13が切欠かれた「一対の前側切欠き部18」が設けられている。前側切欠き部18は幅方向の内側に凸となる山型形状である。そして、各前側切欠き部18の長手方向の両側には、上層シート11、吸収性コア12、及び下層シート13が存在する部位であり、前側切欠き部18よりも剛性の高い第4の高剛性部181が設けられている。
そのため、一対の後側切欠き部17及び一対の前側切欠き部18にて、ナプキン1の長手方向における前方領域、及び、後方領域が、中央領域に対して立ち上がり易く、着用者の身体にフィットし易くなっている。また、前述のように吸収体10の長手方向中央領域では、断面がW字状に変形し(図6参照)、幅方向の側部が立ち上がるが、その側部の立ち上がりが、後側切欠き部17及び前側切欠き部18にて断たれ、吸収体10の後方領域及び前方領域に伝わってしまうことを抑制できる。よって、吸収体10の後方領域及び前方領域は、着用者の臀部及び下腹部に沿った面形状に変形する。
更に、後側欠損部15の長手方向の位置と、後側切欠き部17の長手方向の位置とが、少なくとも一部重なっており、前側欠損部16の長手方向の位置と、前側切欠き部18の長手方向の位置とが、少なくとも一部重なっているとよい。そうすることで、ナプキン1の後方領域の立ち上がりの起点、つまり着用者の股間部と臀部の境界部に後側欠損部15が位置し易く、ナプキン1の前方領域の立ち上がり起点、つまり着用者の下腹部と股間部の境界部に前側欠損部16が位置し易く、着用者の各部の境界部にて吸収体10の変形を切り換えられる。つまり、着用者の下腹部や臀部に当接するナプキン1の部位において、幅方向の中央部が肌側に突出してしまうことを抑制できる。そのため、ナプキン1は、着用者の各部に適した形状により変形し易くなる。
但し上記に限らず、吸収体10に後側切欠き部17や前側切欠き部18が設けられていなくてもよい。また、後側欠損部15と後側切欠き部17とが長手方向に重ならず、前側欠損部16と前側切欠き部18とが長手方向に重ならなくてもよい。
また、図1及び図7に示すように、長手方向における前側欠損部16の長さL1は、長手方向の少なくとも一方側に前側欠損部16に隣接する吸収体の部位162a、162bの厚さL2以上であることが好ましい。例えば、前側欠損部16の長さL1が前側に隣接する吸収体の部位162aの厚さL2以上である場合、図7Bに示すように、前側の隣接部位162aが前側欠損部16にて立ち上がることができる。また、前側欠損部16の長さL1が後側に隣接する吸収体の部位162bの厚さL2以上である場合、図7Cに示すように、前側の隣接部位162aが後側の隣接部位162b上に立ち上がることができる。つまり、ナプキン1の長手方向中央領域に対して前方領域が立ち上がる際に、吸収体10よりも下層のバックシート5が伸ばされるが、上記のように前側欠損部16の長手方向の長さL1を設定することで、前方領域が立ち上がるために必要なバックシート5の長さを確保できる。そのため、ナプキン1の後方領域が立ち上がり易く、着用者の身体にフィットし易い。
同様に、長手方向における後側欠損部15の長さL3が、長手方向の少なくとも一方側に後側欠損部15に隣接する吸収体10の部位152の厚さL2以上であることが好ましい。本実施形態の後側欠損部15は吸収体10の後端10bまで達しているので、後側欠損部15の長さL3が前側に隣接する吸収体の部位152の厚さL2以上であることが好ましい。そうすることで、ナプキン1の後方領域が立ち上がるために必要なバックシート5の長さを確保できるので、ナプキン1の後方領域が立ち上がり易く、着用者の身体にフィットし易い。但し上記に限らず、後側欠損部15や前側欠損部16の長手方向の長さL1,L3が、前後の吸収体10の部位の厚さL2より小さくてもよい。
また、後側欠損部15の形状(平面形状)は、長手方向に細長い形状である。そのため、吸収体10の後方領域が、着用者の張り出ている臀部に沿って湾曲した面形状に変形し易い。よって、ナプキン1の後方領域が着用者の臀部によりフィットする。
一方、前側欠損部16の形状(平面形状)は、幅方向に長く、長手方向の前側に凸となる湾曲した形状である。そのため、吸収体10の前方領域が厚さ方向の非肌側に湾曲して凸となるように変形し易い。よって、ナプキン1の前方領域が、着用者の恥骨付近の膨らんだ部位を包み込むように変形し、着用者の下腹部によりフィットする。
このように後側欠損部15の形状と前側欠損部16の形状とを異ならせることで、吸収体10の前方領域及び後方領域をそれぞれに適した形状に変形させることができる。よって、ナプキン1が着用者の下腹部及び臀部にフィットし易くなる。
但し上記に限らず、後側欠損部15の形状と前側欠損部16の形状とが同じであってもよい。また、後側欠損部15の形状及び前側欠損部16の形状は図4に示す形状に限らない。例えば、後側欠損部15の形状が幅方向に長い形状であってもよい。また、前側欠損部16の形状が、長手方向に長いスリット形状であったり、複数の直線で長手方向の前側に凸となる形状であったりしてもよい。また、両欠損部15,16が円形状であってもよい。
また、ナプキン1は厚さ方向の非肌側面に本体部用粘着部21及びウィング部用粘着部31を有する。但し、図2に示すように、厚さ方向の平面視で、後側欠損部15及び前側欠損部16が、本体部用粘着部21及びウィング部用粘着部31と重なっていない。そのため、後側欠損部15及び前側欠損部16が位置するナプキン1の部位は、下着等に固定されないので、動きが規制されずに変形の自由度が高い。よって、吸収体10の長手方向中央領域の変形、つまり幅方向の中央部が肌側に突出する変形が、吸収体10の前方領域や後方領域に伝わってしまうことをより確実に抑えられる。但し上記に限らず、後側欠損部15や前側欠損部16が本体部用粘着部21と重なっていてもよい。
また、吸収体10には、厚さ方向に凹んだ部位であり、隣接する部位に比べて吸収性コア12(液体吸収性繊維)の密度が高い圧搾部40(凹部)が設けられている。但し、後側欠損部15及び前側欠損部16には圧搾部40が設けられていない。そのため、ナプキン1の前方領域や後方領域が立ち上がったり、ナプキン1の長手方向の各領域がそれぞれに適した形状に変形したりする際に、吸収体10よりも上層のトップシート3及びセカンドシート4や下層のバックシート5が伸び縮みし易い。よって、ナプキン1が着用者の身体にフィットするように変形し易くなる。また、後側欠損部15及び前側欠損部16が位置するナプキン1の部位の剛性を低くでき、変形の自由度を高められる。よって、吸収体10の長手方向中央領域の変形、つまり幅方向の中央部が肌側に突出する変形が、吸収体10の前方領域や後方領域に伝わってしまうことをより確実に抑えられる。但し上記に限らず、後側欠損部15や前側欠損部16に圧搾部40が設けられていてもよい。
===その他の実施の形態===
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれるのはいうまでもない。
上記の実施形態では、本発明の吸収性物品を生理用ナプキンとしているがこれに限らず、本発明の吸収性物品を例えばパンティーライナー、尿取りパッド、使い捨ておむつ等に利用してもよい。
1 (生理用)ナプキン(吸収性物品)、2 サイドシート、3 トップシート、4 セカンドシート、5 バックシート、10 吸収体、10A 吸収体の中央領域と後方領域の境界部、10B 吸収体の中央領域と前方領域の境界部、11 上層シート、12 吸収性コア(液体吸収性繊維)、13 下層シート、14 折り誘導部、15 後側欠損部(低剛性部)、151 高剛性部、16 前側欠損部(第2の低剛性部)、161 第2の高剛性部、17 後側切欠き部(第3の低剛性部)、171 第3の高剛性部、18 前側切欠き部、181 第4の高剛性部、20 ナプキン本体部、21 本体部用粘着部(粘着部)、30 ウィング部、31 ウィング部用粘着部(粘着部)、40 圧搾部(凹部)、41 線状パターン、42 点状パターン、P1、P2 折り位置

Claims (12)

  1. 互いに直交する長手方向、幅方向、及び厚さ方向を有し、吸収体を備える吸収性物品であって、
    前記長手方向における前記吸収体の中央領域の前記幅方向における中央部に、前記厚さ方向の肌側に突出して折れ曲がるように誘導する折り誘導部が前記長手方向に沿って設けられ、
    前記長手方向における前記吸収体の前記中央領域と後方領域の境界部のうち、前記幅方向における前記中央部に低剛性部が設けられるとともに、前記低剛性部の前記幅方向の両側に前記低剛性部よりも剛性の高い高剛性部が設けられていることを特徴とする吸収性物品。
  2. 請求項1に記載の吸収性物品であって、
    前記長手方向における前記低剛性部の長さは、前記長手方向の少なくとも一方側に前記低剛性部に隣接する前記吸収体の部位の厚さ以上であることを特徴とする吸収性物品。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の吸収性物品であって、
    前記長手方向における前記吸収体の前記中央領域と前方領域の境界部のうち、前記幅方向における中央部に第2の低剛性部が設けられるとともに、前記第2の低剛性部の前記幅方向の両側に前記第2の低剛性部よりも剛性の高い第2の高剛性部が設けられていることを特徴とする吸収性物品。
  4. 請求項3に記載の吸収性物品であって、
    前記低剛性部の形状と前記第2の低剛性部の形状とが異なることを特徴とする吸収性物品。
  5. 請求項4に記載の吸収性物品であって、
    前記低剛性部の形状は、前記長手方向に細長い形状であることを特徴とする吸収性物品。
  6. 請求項4又は請求項5に記載の吸収性物品であって、
    前記第2の低剛性部の形状は、前記幅方向に長く、前記長手方向の前側に凸となる形状であることを特徴とする吸収性物品。
  7. 請求項3から請求項6の何れか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記幅方向に延出する一対のウィング部を有し、
    前記ウィング部は前記厚さ方向の非肌側面に粘着部を有し、
    前記低剛性部は、前記長手方向における前記粘着部の後側の端よりも後側に設けられ、
    前記第2の低剛性部は、前記長手方向における前記粘着部の前側の端よりも前側に設けられていることを特徴とする吸収性物品。
  8. 請求項1から請求項7の何れか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記吸収性物品は前記厚さ方向の非肌側面に粘着部を有し、
    前記厚さ方向の平面視で、前記低剛性部と前記粘着部とが重なっていないことを特徴とする吸収性物品。
  9. 請求項1から請求項8の何れか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記吸収性物品は、包装状態において、前記幅方向に長い折り位置にて折られており、
    前記厚さ方向の平面視で、前記低剛性部の少なくとも一部と前記折り位置とが重なっていることを特徴とする吸収性物品。
  10. 請求項1から請求項9の何れか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記吸収体の前記中央領域と前記後方領域の境界部のうち前記幅方向の両側部に一対の第3の低剛性部が設けられるとともに、各前記第3の低剛性部の前記長手方向の両側に前記第3の低剛性部よりも剛性の高い第3の高剛性部が設けられ、
    前記低剛性部の前記長手方向の位置と、前記第3の低剛性部の前記長手方向の位置とが、少なくとも一部重なっていることを特徴とする吸収性物品。
  11. 請求項1から請求項10の何れか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記吸収体は液体吸収性繊維を有し、
    前記吸収体には、前記厚さ方向に凹んだ部位であり、隣接する部位に比べて前記液体吸収性繊維の密度が高い凹部が設けられているが、前記低剛性部には前記凹部が設けられていないことを特徴とする吸収性物品。
  12. 請求項1から請求項11の何れか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記吸収体は、液体吸収性繊維と、前記液体吸収性繊維よりも前記厚さ方向の肌側に上層シートと、前記液体吸収性繊維よりも前記厚さ方向の非肌側に下層シートとを有し、
    前記低剛性部では、前記液体吸収性繊維、前記上層シート、及び前記下層シートが存在しないことを特徴とする吸収性物品。
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