JP7131902B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、失禁パッド、生理用ナプキン等の吸収性物品に関する。
吸収性物品は、典型的には、着用者の身体側に位置する表面シート、下着等の着衣側に位置する裏面シート及び両シート間に介在配置された吸収体を含んで構成されている。従来、吸収性物品として、生理用ナプキンや失禁パッドのように、ショーツ等の下着の内側に配して使用するタイプの吸収性物品が知られている。このタイプの吸収性物品においては、着用中において、ヨレが生じやすく、ずれやすいという問題がある。ヨレやずれが発生すると、着用者に不快感を与えると共に、正しい位置に吸収性物品が配されないことによる漏れのリスクが高まる。そこで、このタイプの吸収性物品は、通常、裏面シートの非肌対向面に、粘着剤等からなるズレ止め部が設けられ、該ズレ止め部を介して該吸収性物品を着用者の着衣に固定するようになされている。
ズレ止め部による吸収性物品の固定力を高めるために、ズレ止め部の配置などを工夫した技術が種々提案されている。例えば特許文献1には、吸収性物品の排泄部領域に複雑な力が加えられても、排泄部領域のズレ止め部がめくれないようするために、ズレ止め部を、吸収性物品の縦方向両側部に一対設け、且つ排泄部領域を挟んで横方向両側に、横方向内側に向かって凸な曲線形状を有するように設けることが記載されている。また特許文献2には、低剛性部と、該低剛性部によって区画されて平面方向に分散している複数の高剛性部とを有する吸収体を備えた吸収性物品において、ズレ止め部を、該吸収体の横方向両側部に対応する領域にて縦方向に延在させることで、吸収性物品の着用時におけるヨレやずれが生じにくくなることが記載されている。また特許文献3には、ズレ止め部を裏面シートの非肌対向面の縦方向の全長にわたって延在させることが記載されている。
特開2009-136354号公報 特開2013-375号公報 特表2005-518251号公報
近年、良好な着用感を得る観点から、吸収体の薄型化が望まれている。しかし、厚みの薄い薄型吸収体は外力に対して柔軟に変形しやすいため、これを吸収性物品に適用すると、特に吸収性物品における着用者の臀部に配される領域において、吸収体が臀部の溝に沿って折れ曲がるように変形しやすく、また、その吸収体の変形が長時間維持され、着用者の違和感に繋がりやすいという問題があった。またこのように、吸収体が臀部の溝に沿って折れ曲がるように変形した場合、その変形部分に位置する裏面シートが着用者の着衣から浮き上がり吸収性物品のヨレを誘発したり、その浮き上がった裏面シートに存在するズレ止め部どうしが接着してしまうという問題もあった。このような、臀部に配される領域に特有の問題に着目し、その解決を図った技術は未だ提供されていない。
本発明の課題は、薄型で着用感に優れ、臀部領域での吸収体の折れに起因する不都合を防止し得る吸収性物品を提供することに関する。
本発明は、着用者の前後方向に対応する縦方向及び該縦方向に直交する横方向を有し、吸収層を含むシート状の吸収体と、該吸収体よりも着用者の身体から遠い位置に配された裏面シートとを具備し、該裏面シートの非肌対向面に、該裏面シートを着用者の着衣に固定するズレ止め部が配されている吸収性物品であって、着用時に着用者の臀部に配される臀部領域において、前記吸収体の横方向中央部に、前記吸収層が存在しない吸収層非存在部が縦方向に延在しており、前記ズレ止め部が、前記吸収層非存在部を挟んだ横方向両側に配されている吸収性物品である。
本発明によれば、薄型で着用感に優れ、臀部領域での吸収体の折れに起因する不都合を防止し得る吸収性物品が提供される。
図1は、本発明の吸収性物品の一実施形態である失禁パッドの一実施形態の肌対向面(表面シート側)を模式的に示す平面図である。 図2は、図1のI-I線断面を模式的に示す横断面図である。 図3(a)~図3(d)は、それぞれ、図1に示す失禁パッドの非肌対向面(裏面シート側)を模式的に示す平面図であり、ズレ止め部の配置パターンを示す図である。 図4(a)~図4(d)は、それぞれ、本発明の吸収性物品の他の実施形態の非肌対向面(裏面シート側)を模式的に示す平面図であり、ズレ止め部の配置パターンを示す図(図3相当図)である。
以下、本発明の吸収性物品をその好ましい実施形態に基づき図面を参照して説明する。図1及び図2には、本発明の吸収性物品の一実施形態である失禁パッド1が示されている。失禁パッド1は、図1に示すように、着用者の前後方向に対応し、着用者の腹側から股間部を介して背側に延びる縦方向Xと、これに直交する横方向Yとを有する。失禁パッド1は、図1に示すように縦方向Xに長い縦長の形状を有し、該失禁パッド1を縦方向Xに二等分して横方向Yに延びる縦中心線CLxを境界として、前方部Fと後方部Rとに区分される。前方部Fは、着用時に着用者の腹側(前側)に配される部位、後方部Rは、着用時に着用者の背側(後側)に配される部位である。失禁パッド1は、該失禁パッド1を横方向Yに二等分して縦方向Xに延びる横中心線CLyを基準として、対称に形成されている。
後方部Rは臀部領域(図示せず)を含む。本明細書において「臀部領域」とは、吸収性物品における、着用時に着用者の臀部(臀部の溝)に配される領域である。失禁パッド1を例にとってより具体的に言えば、失禁パッド1の臀部領域は、「失禁パッド1の後方部R、即ち縦中心線CLxよりも縦方向Xの後方側の領域で、且つ後方部Rの縦方向端(失禁パッド1の後端)から失禁パッド1の縦方向Xの全長の0~40%にわたる領域」と言うことができる。
失禁パッド1は、吸収層40を含むシート状の吸収体4と、該吸収体4よりも着用者の身体から遠い側に配された裏面シート3とを具備する。より具体的には、失禁パッド1は、図1及び図2に示すように、吸収体4よりも着用者の身体に近い位置に配され、着用者の肌と接触し得る失禁パッド1の肌対向面を形成する液透過性の表面シート2と、着用者の肌から最も遠い位置に配され、失禁パッド1の非肌対向面を形成する液難透過性の裏面シート3と、両シート2,3間に介在された液保持性の吸収体4とを具備する。
本明細書において、「肌対向面」は、吸収性物品又はその構成部材(例えば裏面シート3)における、吸収性物品の着用時に着用者の肌側に向けられる面、即ち相対的に着用者の肌に近い側であり、「非肌対向面」は、吸収性物品又はその構成部材における、吸収性物品の着用時に肌側とは反対側、即ち相対的に着用者の肌から遠い側に向けられる面である。尚、ここでいう「着用時」は、通常の適正な着用位置、即ち当該吸収性物品の正しい着用位置が維持された状態を意味する。
失禁パッド1では、図1及び図2に示すように、表面シート2が吸収体4の肌対向面の全域を被覆し、裏面シート3が吸収体4の非肌対向面の全域を被覆している。裏面シート3は、さらに吸収体4の縦方向Xに沿う両側縁4a,4aから横方向Yの外方に延出して、後述するサイドシート5Aと共にサイドフラップ部Sを形成している。サイドフラップ部Sは、失禁パッド1における、吸収体4から横方向Yの外方に延出する部材からなる部分である。裏面シート3とサイドシート5Aとは、吸収体4の両側縁4a,4aからの延出部において、接着剤、ヒートシール、超音波シール等の公知の接合手段によって互いに接合されている。また、表面シート2及び裏面シート3は、吸収体4の縦方向Xの両端からの延出部において、公知の接合手段によって互いに接合されている。表面シート2及び裏面シート3それぞれと吸収体4との間は接着剤によって接合されていてもよい。表面シート2、裏面シート3としては、この種の吸収性物品に従来使用されている各種のもの等を特に制限なく用いることができる。例えば、表面シート2としては、単層又は多層構造の不織布や、開孔フィルム等を用いることができる。裏面シート3としては、透湿性の樹脂フィルム等を用いることができる。
図1及び図2に示すように、失禁パッド1の肌対向面における縦方向Xに沿う両側部には、着用時に着用者の肌側に向かって起立する一対の防漏カフ5,5が配されている。一対の防漏カフ5,5は、それぞれ、サイドシート5Aと、該シート50に対し縦方向Xに伸長状態で固定された糸状の防漏カフ形成用弾性部材5Bとを含んで構成されている。サイドシート5Aは、表面シート2よりも着用者の身体から近い位置に、吸収体4の側縁4aを横方向Yに跨ぐように配され、失禁パッド1の縦方向Xの略全長にわたって延在している。サイドシート5Aは、1枚のシートを横方向Yに折り重ねてなる2層構造を有し、その折り曲げ端部は、少なくとも失禁パッド1の縦方向Xの中央部(着用者の股間部に対応する領域)においては、表面シート2をはじめとするおむつ1の他の構成部材と非接合の自由端部とされ、失禁パッド1の縦方向Xの該両端部においては他の部材に接合されている(図示せず)。サイドシート5Aの前記折り曲げ端部(自由端部)には、1本又は複数本(図示の形態では2本)の弾性部材5Bが伸長状態で固定されている。またサイドシート5Aの前記折り曲げ端部とは反対側が、吸収体4の側縁4aよりも横方向Yの外方にて裏面シート3に固定され、該折り曲げ端部側が横方向Yの外方側に折り返されている。以上の構成により、失禁パッド1の着用時には縦方向Xに弾性部材5Bの収縮力が働き、防漏カフ5は、少なくとも前記折り曲げ端部が自由端部とされている領域(縦方向Xの中央部)において、シート50の他の部材との固定部を起点として、該自由端部を着用者の肌に向けて起立する。
図2に示すように、裏面シート3の非肌対向面には、該裏面シート3延いては失禁パッド1をショーツ等の下着に固定するズレ止め部6が配されている。ズレ止め部6の素材としては、この種の吸収性物品において通常用いられているものを特に制限なく用いることができ、粘着剤が好ましいが、フック材を用いることもできる。フック材は、ベースシートの表面に多数の係合突起が設けられてなる。粘着剤からなるズレ止め部6は、失禁パッド1をショーツ等の着衣に粘着固定させ、フック材からなるズレ止め部6は、該フック材を構成する多数の係合突起が着衣に係合することで、失禁パッド1を着衣に係合固定させる。ズレ止め部6を形成する粘着剤としては、例えば、スチレン-エチレン-ブチレン-スチレン(SEBS)系、スチレン-イソプレン-スチレン(SIS)系、スチレン-ブチレン-スチレン(SBS)系、スチレン-エチレン-プロピレン-スチレン系(SEPS)、エチレン酢酸ビニル(EVA)、ポリビニルアルコール(PVA)等の各種ホットメルト粘着剤を用いることができる。
以下、本発明で用いる吸収体について説明する。本発明では「シート状の吸収体」(以下、「吸収性シート」ともいう)を用いる。この吸収性シートは、液保持性の吸収層40を含んで構成されるもので、積繊によらずに形成され、後述するようにその材料や構成に起因して、繊維や吸水性樹脂などの吸収体形成材料を積繊してなる積繊体に比して、厚みが薄く低剛性という特徴を有している。このように吸収性シートは、積繊体と区別される点で、「非積繊型吸収体」と言うこともできる。
前述のように、前記吸収性シートは、吸収体形成材料の積繊体に比して、厚みが薄く低剛性であるため、前記吸収性シートを備えた吸収性物品は柔軟で着用感に優れ、またコンパクトに折り畳めてハンドリング性にも優れる。斯かる吸収性シートの特長をより有効に活用し、吸収性能に優れ、着用感の良好な吸収性物品を得る観点から、吸収性シートの1枚あたりの厚みは、好ましくは0.1mm以上、さらに好ましくは0.3mm以上、そして、好ましくは2mm以下、さらに好ましくは1.5mm以下である。吸収性物品においては、吸収性シートの積層構造を採用することもでき、その場合、該積層構造は、複数枚の吸収性シートを重ね合わせて形成してもよく、あるいは1枚の吸収性シートを折り重ねて形成してもよい。吸収性シートとしては例えば、特許第2963647号公報、特許第2955223号公報に記載のものを利用することができる。また、吸収性シートとしては、例えば、湿潤状態の吸水性樹脂に生じる粘着力や別に添加した接着剤や接着性繊維等のバインダーを介して、構成繊維間や構成繊維と吸水性樹脂との間を結合させてシート状としたものを利用することができる。吸収体(吸収性シート)の厚みは下記方法により測定される。
<吸収体の厚みの測定方法>
測定対象(吸収体)を水平な場所にシワや折れ曲がりがないように置き、5cN/cmの荷重下での厚みを測定する。具体的には、厚みの測定に、例えば、厚み計(尾崎製作所社製、PEACOCK DIAL UPRIGHT GAUGES R5-C)を用いる。このとき、厚み計の先端部と測定対象との間に、荷重が5cN/cmとなるように大きさを調整した平面視円形状又は正方形状のプレート(厚さ5mm程度のアクリル板)を配置して、厚みを測定する。
前記吸収性シートの好ましい一例として、吸水性樹脂及び水溶性高分子を含む吸収層を具備するものを例示できる。本実施形態における吸収体4は、この吸収層を具備するものであり、図2に示すように、吸収層40及び基材層41を含んで構成されている。尚、図1では、吸収層40における後述する吸収層非存在部42を除く部分を破線で示している。
本実施形態における吸収体4は、吸収層40及び基材層41のみからなり、該基材層41の片面、より具体的には図2に示すように、非肌対向面に該吸収層40が形成されている。即ち、吸収体4は両層40,41以外の部材を含んでおらず、前記吸収性シートの特長である「薄型」という特性が、より一層追及されたものとなっている。また、吸収層40が基材層41の非肌対向面に形成されていることにより、基材層41の肌対向面に形成されている場合に比して、失禁パッド1の着用時に着用者が吸収層40の凹凸感を感じづらいので、失禁パッド1は着用感に優れる。尚、本発明で用いる吸収体は、図2に示す如き吸収体4の形態に限定されず、例えば、吸収層40と基材層41との間に他の部材が介在配置されていてもよく、あるいは基材層41の肌対向面に吸収層40が形成されていてもよく、基材層41の両面に吸収層40が形成されていてもよい。
吸収層40には吸水性樹脂及び水溶性高分子が含有されている。吸収体4が有する液吸収能は、主に吸収層40、特に吸収層40に含まれる吸水性樹脂によるものである。基材層41は、主に、吸収層40を塗工によって形成する際の被塗工基材としての役割、及び吸収層40の支持層としての役割を担う。
吸収層40に含有される吸水性樹脂としては、この種の吸収性物品における吸収体に用いられるものを特に制限なく用いることができる。吸水性樹脂としては一般に、粒子状のものが用いられるが、繊維状のものでもよい。粒子状の吸水性樹脂を用いる場合、その形状は球状、塊状、俵状又は不定形の何れでもよい。吸水性樹脂の平均粒子径は、好ましくは10μm以上、さらに好ましくは100μm以上、そして、好ましくは1000μm以下、さらに好ましくは800μm以下である。吸水性樹脂としては、一般に、アクリル酸又はアクリル酸アルカリ金属塩の重合物又は共重合物を用いることができる。その例としては、ポリアクリル酸及びその塩並びにポリメタクリル酸及びその塩が挙げられる。
吸収層40において、水溶性高分子は、併用される吸水性樹脂を基材層41に固定する役割を担う。水溶性高分子は、文字通り、水溶性である。水あるいは水性液との接触によって溶解する。従って、失禁パッド1の吸収対象である尿、経血、汗などの体液との接触によって溶解する。ここでいう「水溶性」とは、25℃の水100gに対する溶解度が好ましくは1g以上のことであり、さらに好ましくは5g以上のことであり、一層好ましくは10g以上のことである。水溶性高分子の溶解度は下記方法により測定される。
<水溶性高分子の溶解度の測定方法>
100mLのガラスビーカー(5mmΦ)に、所定量の評価対象物(水溶性高分子)と、液温25℃のイオン交換水50mLとを投入して混合し、その混合物に長軸方向の長さ20mm、短軸方向の長さ(幅)7mmのスターラーチップを入れ、マグネチックスターラー(例えばアズワン株式会社製HPS-100)を用いて回転数600rpmで該混合物を撹拌し、評価対象物の全量が攪拌開始から24時間以内に50mLのイオン交換水に溶解するか否かを確認する。斯かる一連の作業を、評価対象物の総重量(前記ビーカーへの投入量)が異なる複数のサンプルについて行い、評価対象物の全量が溶解した複数のサンプルのうち、その溶解量が最大であったサンプルにおける評価対象物の総重量の2倍の値を、該評価対象物の25℃の水100gに対する溶解度とする。
吸収層40に含有される水溶性高分子は、前記測定方法において、ビーカーに投入した量の全量が50mLのイオン交換水に溶解するのに要した時間が、3時間以内であることが好ましく、30分以内であることがさらに好ましい。
吸収層40に含有される水溶性高分子として、例えば、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、デキストリン、ポリエチレンオキシド、水溶性ナイロンなどが挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。これらの水溶性高分子の中でも、ポリビニルピロリドン、ポリビニルブチラール、デキストリンが好ましく、特に、水溶性、及び吸収層40の基材層41への固定性の観点から、ポリビニルピロリドンが好ましく、とりわけ、K-15、K-30、K-60又はK-90のグレードのポリビニルピロリドンが好ましい。
吸収体4の一層の薄型化を図る観点から、吸収層40は、パルプ繊維、合繊繊維などの繊維材料を非含有であることが好ましい。
基材層41としては、吸収層40と一体化し得るものが用いられ、液透過性でもよく、液不透過性ないし液難透過性でもよい。基材層41は、例えば、不織布、紙、織布、樹脂フィルムなどのシート状物から構成することができ、これらシート状物の2種以上の積層体を基材層41としてよい。基材層41にて尿等の体液を面方向に拡散させる観点から、基材層41としては、不織布、紙、織布などの液透過性の繊維シートが好ましい。
基材層41を構成する不織布としては、各種の製造方法で得られるものを特に制限なく用いることができ、例えば、スパンレース不織布、スパンボンド不織布、エアスルー不織布、メルトブローン不織布、ニードルパンチ不織布、レジンボンド不織布等が挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を積層して用いることができる。
基材層41を構成する織布としては、種々の繊維組織を有するものを用いることができる。基材層41を構成する紙としては、抄紙可能な繊維を原料とし、湿式抄紙法又は乾式抄紙法によって得られたものを用いることができる。基材層41を構成する樹脂フィルムとしては、例えば、Tダイ法やインフレーション法によって成形され、一軸又は二軸延伸されて得られたものを用いることができる。
基材層41の構成材料としては、各種の熱可塑性樹脂などの合成高分子材料、パルプ等のセルロースなどの天然高分子材料などを用いることができる。熱可塑性樹脂としては、例えばポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン繊維、ポリエチレンテレフタレート(PET)やポリブチレンテレフタレート(PBT)等のポリエステル繊維、ポリアクリル酸やポリメタクリル酸エステル等のポリアクリル酸系繊維、ポリスチレンやポリ塩化ビニル等のビニル系繊維などを用いることができる。これらの樹脂は単独で用いてもよく、あるいは2種以上をブレンドして用いてもよい。これらの樹脂から繊維を形成する場合には、単一樹脂の繊維を形成してもよく、あるいは芯鞘型やサイドバイサイド型の複合繊維を形成してもよい。
吸収体4の薄型化、吸収性能の確保等の観点から、吸収体4の各部は以下のように設定することが好ましい。
吸収層40の吸水性樹脂の坪量は、好ましくは100g/m以上、さらに好ましくは150g/m以上、そして、好ましくは400g/m以下、さらに好ましくは500g/m以下である。
基材層41の坪量は、好ましくは10g/m以上、さらに好ましくは15g/m以上、そして、好ましくは70g/m以下、さらに好ましくは60g/m以下である。
吸収体4の厚みは、好ましくは0.1mm以上、さらに好ましくは0.3mm以上、そして、好ましくは2.0mm以下、さらに好ましくは1.5mm以下である。
吸収体4は、基材層41の片面に吸収層40を塗設することで製造される。具体的には例えば、基材層41の原料シート(例えば不織布)の片面に、吸収層40に含まれる成分を含有する塗料を塗工することで、吸収体4を製造することが可能である。斯かる塗工方法は、公知の塗工装置を用いて常法に従って実施することができる。このような、塗料の塗工を伴う製造方法に鑑みると、吸水性樹脂及び水溶性高分子を含む吸収層40を具備する吸収体4は「塗工型吸収体」と言うことができる。
前述したように、失禁パッド1は、吸収体4が薄型の吸収性シートであるため、失禁パッド1全体としても薄型であり、着用感に優れる。しかしながら、このような薄型の吸収体4は、失禁パッド1の着用中に変形しやすく、特に後方部Rにおける、着用時に着用者の臀部に配される臀部領域では、吸収体4が着用者の臀部の溝(臀裂)に沿って折れ曲がるように変形し、また、その吸収体4の変形が長時間維持され、着用者の違和感に繋がることが懸念される。さらには、吸収体4が臀裂に沿って折れ曲がるように変形することで、その変形部分に位置する裏面シート3が着用者の着衣から浮き上がり吸収性物品のヨレを誘発したり、その浮き上がった裏面シート3に存在するズレ止め部6どうしが接着してしまうことも懸念される。
これに対し、失禁パッド1においては、図1及び図3に示すように、後方部Rの臀部領域において、吸収体4の横方向Yの中央部に、該吸収体4の形成材料の内、少なくとも吸収層40が存在しない吸収層非存在部42を縦方向Xに延在させると共に、図3に示すように、裏面シート3の非肌対向面のズレ止め部6を、吸収層非存在部42を挟んだ横方向Yの両側に配することとして、前記懸念を払拭した。このように、失禁パッド1における着用中に着用者の臀裂に対応する部分が、吸収体4の形成材料の内、少なくとも吸収層40が存在しない吸収層非存在部42となっていることにより、吸収層非存在部42が存在しない場合において吸収体4が臀裂に沿って折れ曲がるように変形するような力が作用しても、その変形は吸収層非存在部42に集中する。吸収体4は全体的に剛性が低いものであるが、吸収層非存在部42は、吸収層40が存在しない領域であるために特に剛性が低く、また、吸収体4を変形させる力が作用しやすい領域であるためである。また、吸収層非存在部42の横方向Yの両側に、裏面シート3を着用者の下着等の着衣に固定しているズレ止め部6が配されているため、吸収層非存在部42及びその周辺部が臀裂に沿って変形した場合に裏面シート3が着衣から浮き上がりにくく、ズレ止め部6どうしの接着やヨレを効果的に抑制することができる。
このように、失禁パッド1においては、吸収層非存在部42とその他の部分との間に厚み差が存在するため、着用中に折れ等の変形が生じる部分が、相対的に厚みの薄い吸収層非存在部42に限定され、また、その変形が集中しやすい吸収層非存在部42の横方向Yの両側にズレ止め部6が配されているため、臀部領域での吸収体4の折れに起因する不都合が効果的に防止されるのである。
特に本実施形態では、前述したように、吸収体4が吸水性樹脂及び水溶性高分子を含む吸収層40を具備しているところ、この吸収層40が尿等の体液と接触すると、該吸水性樹脂を固定していた該水溶性高分子が溶解し、該吸水性樹脂が移動可能になるため、失禁パッド1における吸収層40が存在する領域での厚み差が低減する。このように、吸収層40に水溶性高分子が含まれていることで、体液の吸収後における吸収体4の局所的な厚みの増加が抑制され、吸収体4全体としてはほぼ一定の厚みを維持しやすい。このような吸収層40の組成の工夫によっても、前述した吸収層非存在部42の採用及びズレ止め部6の配置等の工夫と同様に、体液の吸収後も裏面シート3の浮き上がりやズレ止め部6どうしの接着が抑制される。
また本実施形態では、前述したように、吸収体4が吸収層40及び基材層41のみから構成されていて、吸収体4の薄型化が徹底されているため、吸収体4全体で厚み差が低減されており、そのため、端部を起点とする折れなどが効果的に抑制される。また、基材層41の片面のみに吸収層40が形成されている場合、その片面の吸収層40は、着用者の肌側に向いていてもよく、非肌側に向いていてもよいが、図2に示すように非肌側に向いている方が、失禁パッド1の着用時に着用者が吸収層40の凹凸感を感じにくく、失禁パッド1に優れた着用感を付与できるため好ましい。
また、基材層41が不織布であると、基材層41が紙などの他の素材から形成されている場合に比して、基材層41全体の剛性が低下するため、仮に、臀部領域において吸収体4が着用者の臀部の溝に沿って折れ曲がるように変形しても、速やかに変形前の状態に戻りやすい。
前述したように、吸収層非存在部42には吸収層40が存在しない。ここでいう「存在しない」とは、吸収層非存在部42に吸収層40が全く存在しない、即ち吸収層非存在部42における吸収層40の坪量がゼロ形態(形態A)と、吸収層非存在部42に吸収層40が存在しているが、その吸収層40の坪量が吸収体4の他の部分(周辺部)におけるそれよりも少量であって該吸収層非存在部42が吸収体としての機能を実質的に有していない形態(形態B)とが包含される。前記形態B(低坪量の吸収層40を具備する吸収層非存在部42)であっても、前記形態A(吸収層40を具備しない吸収層非存在部42)と同様の作用効果が奏されるためである。但し、より高い効果を得る観点から、前記形態Aの方が好ましい。本実施形態では前記形態Aが採用されている。前記形態Bにおいて、低坪量部の吸収層非存在部42の吸水性樹脂の坪量は、好ましくは30g/m以下、さらに好ましくは10g/m以下である。
尚、吸収層非存在部42には、基材層41が存在していてもよく、存在していなくてもよい。後者の場合、即ち、吸収層非存在部42に吸収層40のみならず基材層41も存在していない場合、当該吸収層非存在部42の坪量はゼロであり、吸収体4における空間部となっている。前述した吸収層非存在部42に起因する作用効果を一層高める観点から、吸収層非存在部42は、吸収層40及び基材層41が非存在の空間部であることが好ましい。
吸収層非存在部42は、失禁パッド1の着用者の臀裂に対応するために、吸収体4の横方向Yの中央部、より具体的には、吸収体4における臀部領域(後方部R)に位置する部分を横方向に三等分した場合の中央部に配され、且つ縦方向Xに延在するように配される。本実施形態における吸収層非存在部42は、図1に示すように、後方部Rのみに形成されていて前方部Fには形成されておらず、図1に示す如き平面視において、吸収体4の後方部R側の縦方向Xの一端即ち後端から縦方向Xに連続的に延びる長方形形状をなし、該吸収層非存在部42の縦方向Xの一端(前端)が閉鎖端、他端(後端)が開放端となっている。吸収層非存在部42の後端が開放端となっていることで、臀部領域での折れ曲がりが維持されることがより一層防止される。
吸収層非存在部42による前述した作用効果をより確実に奏させるようにする観点から、各部の寸法等は以下のように設定することが好ましい。
吸収層非存在部42の縦方向Xの長さL1(図1参照)と吸収体4の同方向の長さとの比率は、前者/後者として、好ましくは0.1以上、さらに好ましくは0.15以上、そして、好ましくは0.4以下、さらに好ましくは0.35以下である。
吸収層非存在部42の縦方向Xの長さL1は、好ましくは10mm以上、さらに好ましくは20mm以上、そして、好ましくは160mm以下、さらに好ましくは120mm以下である。
吸収層非存在部42の横方向Yの長さ(幅)W1(図1参照)と吸収体4の同方向の長さ(幅)との比率は、前者/後者として、好ましくは0.1以上、さらに好ましくは0.15以上、そして、好ましくは0.35以下、さらに好ましくは0.3以下である。
吸収層非存在部42の幅W1は、好ましくは5mm以上、さらに好ましくは10mm以上、そして、好ましくは35mm以下、さらに好ましくは30mm以下である。尚、図示の形態では、吸収層非存在部42の幅W1は、吸収層非存在部42の縦方向Xの全長にわたって一定であるが、一定でなくてもよい。
図3(a)~図3(d)には、失禁パッド1におけるズレ止め部6の配置パターンが示されている。図3の何れの形態でも、前述した作用効果が奏される。尚、図3では、吸収層40における吸収層非存在部42を除く部分を実線で示している。
図3(a)及び図3(b)においては、それぞれ、前方部F及び後方部Rそれぞれの全域に、平面視長方形形状の複数のズレ止め部6がその長手方向を横方向Yに一致させて縦方向Xに等間隔に間欠配置されている。ズレ止め部6の数、ズレ止め部6の寸法及び形状、縦方向Xに隣り合うズレ止め部6どうしの間隔などは、特に制限されず適宜設定可能である。
図3(c)及び図3(d)においては、それぞれ、平面視長方形形状の1個のズレ止め部6が前方部Fから後方部Rにわたって連続的に配置されている。この1個のズレ止め部6は、吸収体4の周縁全体から外方に延出しており、吸収体4全体が該ズレ止め部6と完全に重複している。
図3(a)~図3(d)において、ズレ止め部6は、吸収体4の縦方向Xに沿う側縁4aから横方向Yの外方に延出している。図示の形態では、ズレ止め部6は吸収体4の両側縁4a,4aそれぞれから延出している。斯かる構成により、前述した作用効果、即ち、吸収体4が臀裂に沿って折れ曲がるように変形すること及びその変形維持の抑制効果、並びにその吸収体4の変形に伴う裏面シート3の浮き上がり抑制効果、ズレ止め部6どうしの接着及びヨレの防止効果がより一層確実に奏されるようになる。また、失禁パッド1においては前述したように、吸収層非存在部42とその他の部分との間に厚み差が存在するため、吸収体4の変形に伴って吸収層非存在部42の横方向Yの両側が肌側にめくれ上がることが懸念されるが、そうした懸念は、ズレ止め部6が吸収体4の縦方向Xに沿う側縁4aから横方向Yの外方に延出していることによって払拭されている。斯かる作用効果をより確実に奏させるようにする観点から、ズレ止め部6の、吸収体4の側縁4aからの延出長さは、好ましくは5mm以上、さらに好ましくは10mm以上である。
また、図3(a)~図3(d)において、ズレ止め部6は、吸収体4の縦方向端4bから縦方向Xの外方に延出している。図示の形態では、ズレ止め部6は吸収体4の縦方向Xの両端4b,4bそれぞれから延出している。斯かる構成により、吸収体4の吸収層非存在部42及びその周辺部が臀裂に沿って変形した際に、吸収体4がその端部側からめくれてしまう不都合がより一層効果的に防止される。また本実施形態の失禁パッド1は、前述した通り、失禁パッド1の縦方向Xの略全長にわたる防漏カフ5を具備しており、これに起因して、着用者の着衣に固定されるべき裏面シート3が、表面シート2などと同様に、着用者の身体側に向かって凹状に変形(いわゆる舟型に変形)してしまうことが懸念されるところ、ズレ止め部6が吸収体4の縦方向Xの両端4b,4bから縦方向Xの外方に延出していることで、斯かる懸念が払拭されている。斯かる作用効果をより確実に奏させるようにする観点から、ズレ止め部6の、吸収体4の縦方向端4bからの延出長さは、好ましくは5mm以上、さらに好ましくは10mm以上である。
図3(a)の形態と図3(b)の形態とは、ズレ止め部6が複数間欠配置されている点で共通するが、図3(a)の形態では、ズレ止め部6が吸収層非存在部42を横方向Yに横断していて、吸収層非存在部42と平面視において重なっているのに対し、図3(b)の形態では、ズレ止め部6が吸収層非存在部42と重なっていない。また、図3(c)の形態と図3(d)の形態とは、ズレ止め部6が裏面シート3の所定領域に連続的に配されている点で共通するが、図3(c)の形態では、ズレ止め部6が吸収層非存在部42を横方向Yに横断していて、吸収層非存在部42と平面視において重なっているのに対し、図3(d)の形態では、ズレ止め部6が吸収層非存在部42と重なっていない。図3の何れの形態も前述した作用効果を奏し得るものであるが、特に、吸収層非存在部42及びその周辺部が臀裂に沿って変形し、それに伴って裏面シート3が着用者の着衣から浮き上がった場合の、ズレ止め部6どうしの接着を防止する観点から、図3(b)及び図3(d)のように、ズレ止め部6が吸収層非存在部42と重なっていないことが好ましい。
失禁パッド1は、図1に示すように、吸収体4の周縁(側縁4a、縦方向端4b)の少なくとも一部から外方に延出する吸収体非配置領域を具備しており、前述したサイドフラップ部Sは該吸収体非配置領域の一部である。失禁パッド1における各部間の厚み差を低減して、吸収体4の周縁部から発生しやすい折れやヨレを抑制する観点から、失禁パッド1における吸収体4が配置されている領域(平面視において吸収体4と重なる部分)における吸収層非存在部42以外の部分と前記吸収体非配置領域(平面視において吸収体4と重ならない部分)との厚み差は少ないことが好ましく、理想的にはゼロである。斯かる厚み差は、前者-後者として、好ましくは2.0mm以下、さらに好ましくは1.5mm以下である。前述したように、吸収体4が吸収層40及び基材層41のみから構成されていると、このような少ない厚み差を実現することが容易である。
図4には、本発明の吸収性物品の他の実施形態として失禁パッド1Aが示されている。後述する他の実施形態については、前述した失禁パッド1と異なる構成部分を主として説明し、同様の構成部分は同一の符号を付して説明を省略する。特に説明しない構成部分には、失禁パッド1についての説明が適宜適用される。
図4に示す失禁パッド1Aにおいては、吸収層非存在部42が、吸収体4の縦方向Xの全長にわたって縦方向Xに延在している。失禁パッド1Aによっても、失禁パッド1と同様の効果が奏される。尚、図4では、吸収層40における吸収層非存在部42を除く部分を実線で示している。
以上、本発明について説明したが、本発明は前述した実施形態に制限されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば前記実施形態では、臀部領域(後方部R)において吸収層非存在部42は1個しか存在していないが、複数存在してもよく、その場合は、図1に示す如く、臀部領域における吸収体4の横方向Yの中央に吸収層非存在部42が1個存在し、さらに、その中央の1個の吸収層非存在部42を中心としてその横方向Yの一方側及び他方側それぞれに、他の吸収層非存在部42がそれら両側どうしで同数存在することが好ましい。
また前記実施形態では、吸収層非存在部42の縦方向Xの後端が開放端となっていたが、該後端は閉鎖端であってもよい。その場合の吸収層非存在部42は、その全周にわたって吸収体4の形成材料に包囲された形態である。
本発明の吸収性物品は、人体から排出される体液(尿、経血、軟便、汗等)の吸収に用いられる物品を広く包含し、失禁パッドの他、生理用ナプキン、生理用ショーツ等も包含される。
1,1A 失禁パッド(吸収性物品)
F 前方部
R 後方部
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
40 吸収層
41 基材層
42 吸収層非存在部
5 防漏カフ
6 ズレ止め部

Claims (4)

  1. 着用者の前後方向に対応する縦方向及び該縦方向に直交する横方向を有し、吸収層を含むシート状の吸収体と、該吸収体よりも着用者の身体から遠い位置に配された裏面シートとを具備し、該裏面シートの非肌対向面に、該裏面シートを着用者の着衣に固定するズレ止め部が配されている吸収性物品であって、
    前記吸収体が、前記吸収層及び基材層のみからなり、該基材層の非肌対向面に該吸収層が形成されており、
    前記吸収層が、吸水性樹脂及び水溶性高分子を含み且つ繊維材料を非含有であり、前記基材層が不織布であり、
    着用時に着用者の臀部に配される臀部領域において、1枚の前記吸収体の横方向中央部に、前記吸収層が存在しない吸収層非存在部が縦方向に延在しており、
    前記吸収層非存在部に前記裏面シートが配されており、
    前記吸収層非存在部の縦方向の長さと前記吸収体の同方向の長さとの比率が、前者/後者として、0.1以上0.4以下であり、
    前記ズレ止め部が、前記吸収層非存在部を挟んだ横方向両側に配されており、
    前記吸収体の周縁の少なくとも一部から外方に延出する吸収体非配置領域を具備し、該吸収体が配置されている領域における前記吸収層非存在部以外の部分と該吸収体非配置領域との厚み差が2.0mm以下である吸収性物品。
  2. 前記ズレ止め部が、前記吸収体の縦方向に沿う側縁から横方向外方に延出している請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記ズレ止め部が、前記吸収体の縦方向端から縦方向外方に延出している請求項1又は2に記載の吸収性物品。
  4. 前記ズレ止め部が前記吸収層非存在部と重なっていない請求項1~の何れか1項に記載の吸収性物品。
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