JP2010022539A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用者に良好な装着感を与えると共に、吸収可能な体液の量の減少を防ぎ、体液が吸収されないことによる不快感を使用者に与えることを防ぐ。
【解決手段】本発明に係る吸収性物品1は、液透過性の表面層2と、液不透過性の裏面層3と、表面層2と裏面層3との間に配置される吸収層4とを具備し、吸収層4の周縁部の近傍において、他の領域よりも少ない秤量の材料によって構成されている複数の低目付け領域20と、低目付け領域20に挟まれて低目付け領域20よりも多い秤量の材料によって構成されている高目付け領域10が設けられており、吸収層4の高目付け領域10において、表面層2と吸収層4とを一体化する圧搾部7が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、液透過性の表面層と、液不透過性の裏面層と、該表面層と該裏面層との間に配置される吸収層とを具備する吸収性物品に関する。
従来、液透過性の表面層と、液不透過性の裏面層と、該表面層と該裏面層との間に配置される吸収層とを具備する吸収性物品において、使用者に良好な装着感を与えるために、高目付け領域、及び、かかる高目付け領域の目付けよりも少ない目付けの低目付け領域(空孔又はスリット)が吸収層に設けられている構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002-301097号公報
しかしながら、上述した従来の吸収性物品では、体液が、表面層の表面を伝って吸収体が存在しない空孔又はスリットに到達して吸収されることなく表面層に残ってしまうため、使用者に不快感を与えてしまうという問題点があった。
また、上述した従来の吸収性物品では、吸収体が存在しない空孔又はスリットによって体液の拡散性が阻害されてしまうため、吸収層全体で体液を吸収することができず、吸収可能な体液の量が少なくなってしまうという問題点があった。
そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、使用者に良好な装着感を与えると共に、吸収可能な体液の量の減少を防ぎ、体液が吸収されないことによる不快感を使用者に与えることを防ぐことができる吸収性物品を提供することを目的とする。
本発明の第1の特徴は、液透過性の表面層と、液不透過性の裏面層と、該表面層と該裏面層との間に配置される吸収層とを具備する吸収性物品であって、前記吸収層の周縁部の近傍において、他の領域よりも少ない秤量の材料によって構成されている複数の低目付け領域と、該低目付け領域に挟まれて該低目付け領域よりも多い秤量の材料によって構成されている高目付け領域が設けられており、前記吸収層の前記高目付け領域において、前記表面層と該吸収層とを一体化する圧搾部が設けられていることを要旨とする。
以上説明したように、本発明によれば、使用者に良好な装着感を与えると共に、吸収可能な体液の量の減少を防ぎ、体液が吸収されないことによる不快感を使用者に与えることを防ぐことができる吸収性物品を提供することができる。
(本発明の第1の実施形態に係る吸収性物品)
図1及び図2を参照して、本発明の第1の実施形態に係る吸収性物品について説明する。なお、本実施形態では、吸収性物品の代表として、生理用ナプキンについて説明しているが、本発明は、これに限定されることなく、失禁パッドやオムツやパンティーライナー等にも適用できるものとする。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る吸収性物品を展開した平面図であり、図2は、本発明の第1の実施形態に係る吸収性物品を展開した平面図におけるA-A’断面図である。
例えば、かかる吸収性物品1の外形の延べ寸法は、長手方向Lにおいて「250mm」で設計されているが、かかる寸法に限定されるものではなく、「100mm」〜「500mm」、より好ましくは、「150mm」〜「360mm」で設計されている。また、幅方向(短手方向)の長さは、「30mm」〜「200mm」、より好ましくは、「40mm」〜「180mm」で設計されている。
図1に示すように、本実施形態に係る吸収性物品1では、長手方向Lの中央部Oから前端部及び後端部に向かうにつれて側縁部方向に幅が広がるような放射状に、パルプの秤量(目付け)を変化させるように構成されている。
すなわち、吸収層4の周縁部の近傍において、の領域よりも少ない秤量の材料によって構成されている低目付け領域20と、低目付け領域20よりも多い秤量の材料によって構成されている高目付け領域10とが交互に形成されている。この結果、吸収性物品1の柔軟化が実現されている。
例えば、高目付け領域10における吸収体の秤量を「200g/m」とし、低目付け領域20における吸収体の秤量を「0g/m」としてもよい。ここで、「吸収体の秤量」とは、パルプと高吸収性ポリマーとの合計の秤量(重さ)であるものとする。
ここで、高目付け領域10の間に配置される低目付け領域20の秤量を「0g/m」とした場合、高目付け領域10の間に剛性差を設け、身体からの力が吸収性物品に対して加わる際に、高目付け領域10の間に配置される低目付け領域20における低剛性によって力を緩和し、吸収性物品1からの身体側へ反発力を低減し、良好な装着感を得ることができる。
また、装着時においては、臀部や股間部といった身体の複雑な形状にあてがわれるときにも、低目付け領域20による低剛性によって身体へのなじみ性を向上させることができる。
かかる作用を実現するために、上述のような秤量の配分以外であってもよく、高目付け領域10と低目付け領域20との秤量差が、「50g/m」〜「500g/m」、より好ましくは、「100g/m」〜「200g/m」の範囲である。
ここで、両者の秤量差が、「50g/m」以下である場合には、吸収体の折曲がり起点がはっきりせずに、十分な柔軟性を得られないことがあり、また、両者の秤量差が、「500g/m」以上である場合、吸収体に凹凸が大きくなりすぎてしまい、身体と吸収性物品1との間に大きな隙間が生じてしまい、漏れの原因となってしまう。
また、上述の例では、低目付け領域の秤量を「0g/m」としたが、本発明は、これに限定されるものではなく、低目付け領域20に、吸収体が存在するような状態でも、低目付け領域20における十分な剛性の低減が実現できていれば構わない。
具体的には、低目付け領域20における吸収体の秤量は、「0g/m」〜「150g/m」、より好ましくは、「0g/m」〜「80g/m」の範囲である。なお、低目付け領域20における吸収体の秤量が「150g/m」以上であると、吸収性物品1が身体へなじむための柔軟性が低下する恐れがある。
また、図1に示すように、低目付け領域20は、長手方向Lの中央部Oから前端部或いは後端部に向かうにつれて吸収性物品1の側縁部方向に広がるように形成されている。
ここで、膣口該当位置が概ね平面であるのに対し、身体の前後方向に向かうにつれて身体の曲率の変化が大きくなるため、低目付け領域20は、吸収性物品1の前端部及び後端部に向かうにつれて、自由度を増すために、広がるように形成されている。
この結果、装着時の臀部の凹状の窪みや、臀部の動きによる形状変化に対して、吸収性物品1の後方部を、柔軟に変形することができる。また、恥骨部のような凸状の曲面部にも、吸収性物品1の前方部を違和感なく変形することができる。
なお、本発明は、かかる形状に限定されるものではなく、吸収層4の周縁部の近傍において、幅が一定の低目付け領域20を放射状に設けてもよく、異なる形状の低目付け領域20を複数並べることで、同様の効果を持たせることも可能である。また、図1に示すように、身体形状に合いやすい湾曲した放射状の低目付け領域20を形成してもよい。
また、本実施形態に係る吸収性物品1は、装着されている際には、前方部と比較して、後方部の動きが活発であるために、少なくとも後方部において、低目付け領域20が設けられていることが、より好ましい。
また、前後が非対称である吸収性物品1では、前方部の低目付け領域20の面積よりも、後方部の低目付け領域20の面積の方が大きいことが、より好ましい。例えば、前方部における端部からの切れ込みの最長部の長さが35mmであり、後方部における端部からの切れ込みの最長部の長さが70mmであってもよい。
さらに、図1及び図2に示すように、吸収層4の高目付け領域10において、表面層2と吸収層4とを一体化する圧搾部(圧搾溝)7が設けられている。図1の例では、全ての高目付け領域10において、圧搾部7が設けられている。
具体的には、高目付け領域10において、表面層2から吸収層4までを一体化することによって、圧搾部(窪み)7を形成し、かかる圧搾部7によって形成される表面の凹凸の高低によって、表面層2の表面を流れる体液を優先的に圧搾部7に落とし込むことができる。
そして、圧搾部7に落としこまれた体液は、圧搾部7の底部並びに圧搾部7の側壁部を介して吸収層4へと浸透する。ここで、浸透が優先される圧搾部7の周辺領域の吸収体の秤量が高く設計されているために、体液を効率的に吸収することができる。
また、高目付け領域10における圧搾部7が配置される領域の吸収体の秤量は、ほぼ一定である。そのため、全体として深さムラのない圧搾部7を形成することができる。
また、圧搾部7は、吸収層4の周縁部にまで到達しないように形成されている。例えば、圧搾部7の端部から吸収層4の端部までの距離を「10mm」としてもよい。
なお、圧搾部7の端部から吸収層4の端部までの距離は、「10mm」に限定されるものではなく、「5mm」から「30mm」の範囲であってもよい。
ここで、圧搾部7の端部から吸収層4の端部までの距離を「5mm」よりも短くしてしまうと、多量の体液を吸収した際に漏れが発生する危険があり、また、圧搾部7の端部から吸収層4の端部までの距離を「30mm」以上とすると、吸収層の端部まで体液の吸収に用いることができなくなるので、高目付け領域10の吸収効率が悪くなってしまう。
また、図1の例では、圧搾部7は、前端部或いは後端部に向かうにつれて広がるように形成された高目付け領域10に対応するように、放射状に形成されている。
このように、圧搾部7が、前端部或いは後端部に向かうにつれて、側縁部方向に向かう放射状形状を採用することで、吸収層4の長手方向Lだけでなく、吸収層4の幅方向にも、有効的に体液を分散させることができ、吸収効率を増すことができる。
なお、図1に示すように、吸収層4の低目付け領域20において、表面層2と吸収層4とを一体化する圧搾部7が設けられていない。
また、図1に示すように、圧搾部7は、ハート形状の高圧搾部7Aと低圧搾部7Bとを交互に配置することで形成されている。
このように、高圧搾部7Aと低圧搾部7Bとを交互に配置することで、圧搾部7全体の剛性を低減させることができ、吸収性物品1の装着中の違和感を低減することができる。
また、図1の例では、低圧搾部7Bにおける高圧搾部7A間の略中央部付近の幅を狭くしている。これによって、低圧搾部7Bによる剛性が上がることを抑えることができる。
なお、高圧搾部7A及び低圧搾部7Bの形状に関しては、これらに限定されるものではない。例えば、高圧搾部7Aの形状に関しては、ダイヤ型や円状やドット状等、特に限定することなく使用することができる。
また、圧搾部7において、高圧搾部7Aと低圧搾部7Bとを交互に配置しなくてもよい。例えば、圧搾部7は、高圧搾部7Aのみによって形成されていてもよいし、低圧搾部7Bの幅よりも高圧搾部7Aの幅が狭い等の形状であってもよい。
さらに、圧搾部7に対して身体からの力が加わった際に、後方部に配置されている圧搾部7と前方部に配置されている圧搾部7との間の吸収性物品1の中央部Oが、凸状変形を安定化して行えるように、圧搾部7が身体側とは反対側に突出するように形成してもよい。
また、本実施形態に係る吸収性物品1は、図2に示すように、液透過性の表面層2と、液不透過性の裏面層3と、表面層2と裏面層3との間に配置される吸収層4とを具備する。
表面層2を構成する表面材(表面材シート)としては、液体を透過する構造のシート状の材料であれば、特に限定されずに任意の材料を用いることができる。
例えば、織布や不織布の素材として、天然繊維及び化学繊維のいずれも使用することが可能である。
天然繊維の例としては、粉砕パルプやコットン等のセルロースが挙げられる。また、化学繊維の例としては、レーヨンやフィブリルレーヨン等の再生セルロースや、アセテートやトリアセテート等の半合成セルロースや、熱可塑性疎水性化学繊維、若しくは、親水化処理を施した熱可塑性疎水性化学繊維が挙げられる。
熱可塑性疎水性化学繊維としては、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)やポリエチレンテレフタレート(PET)等の単繊維や、PEとPPとをグラフト重合してなる繊維や、芯鞘構造等の複合繊維が例として挙げられる。
なお、特に、不織布のウェブフォーミングとしては、乾式(カード法、スパンボンド法、メルトブローン法、エアレイド法等)や湿式等のいずれか、又は、複数を組み合わせて行ってもよい。
また、ボンディングの方法としては、サーマルボンディングやニードルパンチやケミカルボンディング等の方法が挙げられるが、特に、これらの方法に限定されるものではない。また、水流交絡法によりシート状に形成したスパンレースを用いてもよい。
また、上層側に凹凸をつけたようなものや、ウェブ形成時にエアーを当てることで不織布に秤量ムラを設けたような凹凸不織布を用いてもよい。表面の凹凸性を上げることで、表面層2の表面を伝わる体液を軽減することができるため、このような形態が好ましい。
さらに、図2には記載されていないが、表面層2と吸収層4との間に、液透過層(液透過性シート)が設けられていてもよい。
かかる液透過性シートの素材や製法に関しては、上述の表面材で採用されるものであれば、特に限定なく使用することができる。例えば、表面層2からの体液を吸収し易いように、表面層2よりも液透過層における密度を高めてもよい。また、吸収後の体液を隠蔽するために、表面層2よりも、上述の付加要素を高めたようなものを使用してもよい。
吸収層4を構成する吸収体は、液体(経血)の吸収保持が可能であれば良く、例えば、嵩高であり、型崩れし難く、化学的刺激が少ないものであってもよい。
例として、吸収体として、粉砕パルプ、コットン等のセルロース、レーヨン、フィブリルレーヨン等の再生セルロース、アセテート、トリアセテート等の半合成セルロース、粒子状ポリマー、繊維状ポリマー、熱可塑性疎水性化学繊維、若しくは親水化処理を施した熱可塑性疎水性化学繊維、ケミカルボンド処理されたエアレイドパルプ等を単独又は混合して用いることができる。
親水性が良好に維持される点からは、吸収体として、セルロース繊維を用いてもよい。
これらの材料によって吸収体を成形する方法は、特に限定されるものではないが、粉砕したパルプを成形して吸収体とする方法以外に、例えば、エアレイド法、メルトブローン法、スパンレース法、抄紙法等によってシート化した材料を使用する方法が挙げられる。
また、吸収体として、セルロース発泡体、合成樹脂の連続発泡体等を使用することができる。さらに、吸収体として、発泡体又はシート化した材料を粉砕した後に成型したものを使用することも可能である。
例えば、パルプを「80%」〜「100%」の範囲で、また、粒子状ポリマーを「20%」〜「0%」の範囲で混合し、テッィシュで被覆した後、エンボス加工によりシート化した「100g/m」〜「200g/m」の秤量で、「1mm」〜「50mm」の嵩を有する吸収体が使用されてもよい。エンボス加工は、吸収体の型崩れを防止するためであり、エンボス面積率は、「10%」〜「100%」の範囲で、より好ましくは、「30%」〜「80%」の範囲である。
さらには、薄型吸収体用の材料の例としては、吸収シート及びポリマーシートが挙げられ、その厚さは、「0.3mm」〜「5mm」であってもよい。
この吸収シート及びポリマーシートとしては、通常、生理用ナプキン等の吸収性物品に用いられるものであれば、特に制限なく使用することができる。
また、吸収シートとしては、吸収紙や不織布や繊維をバインダー等でシート化したパルプシート等が挙げられ、ポリマーシートとしては、粉砕パルプ及び繊維に粒子状ポリマーを混合してシート状に形成したシート等が挙げられる。
なお、繊維に粒子状ポリマーを混合してシート状に形成したシートとしては、粒子状ポリマーが層状に分散されているもの、三次元状に分散されているもののいずれも用いることができる。
また、裏面層3を構成する裏面材(不液透過性のシート)として、PEやPP等を主体としたフィルム、通気性の樹脂フィルム、スパンボンド又はスパンレース等の不織布に通気性の樹脂フィルムが接合されたもの、SMSを複数層にしたもの等を好適に用いることができる。
裏面材の下着側に、以下のような固定材を設けてもよい。
例えば、かかる固定材として、ホットメルト型接着剤やアクリル系の接着剤が用いられてもよい。
また、上述の接着剤に代えて、裏面材において、テープ部と当該テープ部の表面に起立する複数のフック部が設けられていてもよい。
(本発明の第1の実施形態に係る吸収性物品の製造方法)
以下、図3乃至図6を参照して、本実施形態に係る吸収性物品1の製造方法について、簡単に説明する。
図3に示すように、第1に、パルプシートロール30から送り出されたパルプシートを粉砕し、粉砕されたパルプ及びポリマー等の吸収性材料を、円筒形のサクションドラム31の外周面に配置されている複数のメッシュ状容器33に積層する。
第2に、スカッフィングロール32によって、メッシュ状容器33に積層されている吸収材料を掻き取る。
第3に、コンベア35によって、ティッシュロール34から繰り出されたシート状のティッシュ5A及び当該ティッシュ5A上に載置された吸収体4Aを所定位置に搬送する。
第4に、吸収体4Aが載置されたティッシュ5Aに、ティッシュロール36から繰り出されたシート状のティッシュ6Aを重ねる。
第5に、カッター37によって、ティッシュ5A及び6Aで覆われている吸収体4Aの周縁部をカットする。
第6に、ヒンジ38によって連続搬送される表面材シート2A上に、吸収体4Aを接合した後、裏面材シートロール39から繰り出された裏面材シート3Aを重ねて、接着剤等により表面材シート2Aと裏面材シート3Aとを接合する。
第7に、製品カッター40によって、表面材シート2A及び裏面材シート3Aで覆われている吸収体4Aを、吸収性物品1の形状にカットする。
例えば、図4又は図5に示すようなメッシュ状容器33を用いることによって、吸収体4Aの周縁部近傍に低目付け領域20を形成することができる。
具体的には、図4に示すように、メッシュ状容器33内で、低目付け領域20に該当する箇所においてパルプが積層されないように形成しておくことで、メッシュ状容器33にパルプを一杯になるまで詰め込んだとしても、吸収体4Aの周縁部近傍に、高目付け領域10と低目付け領域20とを形成することができる。
図4に示すメッシュ状容器33を使用した場合、吸収体4Aの周縁部において低目付け領域20及び高目付け領域10が形成されるようにパルプを積層し、ティッシュ5A及び6Aで覆った後に、吸収体4Aの周縁部をカットしているために、ティッシュ5A及び6Aの周縁部の形状は、カッター37の形状に対応する 形状になる。
従来のように、長方形や略円形の一様な深さの容器全体にパルプを積層した後に、吸収体4Aの周縁部をカットする工程において、吸収体4Aの周縁部を、低目付け領域20の形状に対応する形状にカットしてもよい。
なお、メッシュ状容器33におけるパルプの積載パターンは、図4の例に限定されるものではない。
例えば、図5に示すメッシュ状容器33において、吸収体4Aの周縁部近傍には、低目付け領域20を設けるが、吸収体4Aの周縁部には、低目付け領域20を設けないような形状を採用してもよい。
この結果、カッター37の刃が接触する箇所のパルプ量が一定となるために、すなわち、低目付け領域20に対応する箇所にカッターの刃が接触するという事態を回避することができるため、安定したカット形状を維持することが可能である。
かかる場合、ティッシュ5A及び6Aの周縁部の形状は、吸収体4Aの形状と同じになる。
(本発明の第1の実施形態に係る吸収性物品の作用・効果)
本発明の第1の実施形態に係る吸収性物品によれば、低目付け領域20が複数存在し、圧搾部7が低目付け領域20と重複しない位置に配置されているため、体液は、吸収性物品1の表面を伝う際に、圧搾部7によって形成されている表面層2上の窪みに落ち、吸収層4の高目付け領域10へと導かれる。その結果、体液(例えば、経血)が、低目付け領域20へ付着しにくいため、表面層2の表面に残りにくく、装着時のべたつき感を感じにくくなる。
また、本発明の第1の実施形態に係る吸収性物品によれば、圧搾部7に接した体液は、高目付け領域10全体に渡って拡がって拡散するため、長時間使用した場合にも、体液の吸収容量を維持することができる。
また、本発明の第1の実施形態に係る吸収性物品によれば、圧搾部7の端部と吸収体4Aの周縁部との間の距離が「5mm」から「30mm」となっているため、体液は、吸収層4の周縁部近傍まで広げられ、吸収層4における吸収容量を限界まで利用することができる。
また、本発明の第1の実施形態に係る吸収性物品によれば、「5mm」以上離れた箇所に圧搾部7の端部が設けられており、圧搾部7を伝う体液を吸収層4の周縁部まで拡散しないように形成されているため、体液の漏れを防止することができる。
また、本発明の第1の実施形態に係る吸収性物品によれば、低目付け領域20が前端部或いは後端部に向かって放射状に伸びているため、吸収層4の周縁部の剛性が低減され、体の形状に沿うように働くことができ、装着中の違和感を減らすことができる。
(本発明の第2の実施形態に係る吸収性物品)
図6及び図7を参照して、本発明の第2の実施形態に係る吸収性物品について説明する。以下、本発明の第2の実施形態に係る吸収性物品について、本発明の第1の実施形態に係る吸収性物品との相違点に着目して説明する。
本実施形態に係る吸収性物品1では、圧搾部7は、複数の高目付け領域10及び低目付け領域20に跨るように形成されている。
具体的には、図6及び図7に示すように、圧搾部7は、高目付け領域10の長手方向L1に対して横断するように形成されていている。
また、図6及び図7に示すように、複数の圧搾部7が交差するように形成されていてもよい。
さらに、圧搾部7は、複数の低目付け領域20の各々における吸収性物品1の中心Oに最も近い点を結ぶ仮想連結線Vの近傍に形成されている。具体的には、図6及び図7に示すように、複数の圧搾部7が、吸収性物品1の長手方向Lの中央部O近傍から吸収層4の後端部近傍まで、仮想連結線Vに沿って設けられている。
本実施形態に係る吸収性物品によれば、低目付け領域20近傍に体液が触れたとしても、かかる体液を、低目付け領域20によって囲まれる高目付け領域10の方向に圧搾部7を伝って導くことができ、低目付け領域20で区画されている場合であっても、吸収層4全体で効率よく吸収を行うことができる。
また、本実施形態に係る吸収性物品によれば、高目付け領域10の長手方向L1に対して横断するように圧搾部7が設けられているため、勢いよく流れてきた体液を吸収層4の外側に漏れてしまうという事態を防ぐこともできる。
以上、上述の実施形態を用いて本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。従って、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
本発明の第1の実施形態に係る吸収性物品を展開した平面図である。 本発明の第1の実施形態に係る吸収性物品を展開した平面図におけるA-A’断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る吸収性物品の製造方法を説明するための図である。 本発明の第1の実施形態に係る吸収性物品の製造装置で用いられるメッシュ状容器の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る吸収性物品の製造装置で用いられるメッシュ状容器の一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る吸収性物品を展開した平面図である。 本発明の第2の実施形態に係る吸収性物品を展開した平面図である。
符号の説明
1…吸収性物品
2…表面層
3…裏面層
4…吸収層
5、6…ティッシュ
7…圧搾部(圧搾溝)
7A…高圧搾部
7B…低圧搾部
10…高目付け領域
20…低目付け領域

Claims (6)

  1. 液透過性の表面層と、液不透過性の裏面層と、該表面層と該裏面層との間に配置される吸収層とを具備する吸収性物品であって、
    前記吸収層の周縁部の近傍において、他の領域よりも少ない秤量の材料によって構成されている複数の低目付け領域と、該低目付け領域に挟まれて該低目付け領域よりも多い秤量の材料によって構成されている高目付け領域が設けられており、
    前記吸収層の前記高目付け領域において、前記表面層と該吸収層とを一体化する圧搾部が設けられていることを特徴とする吸収性物品。
  2. 前記吸収層の前記低目付け領域において、前記表面層と該吸収層とを一体化する圧搾部が設けられていないことを特徴とする請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記圧搾部は、前記吸収層の周縁部にまで到達しないように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の吸収性物品。
  4. 複数の前記高目付け領域の間に前記低目付け領域が交互に設けられており、
    前記圧搾部は、前記複数の低目付け領域の各々における前記吸収性物品の中心に最も近い点を結ぶ仮想連結線の近傍に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の吸収性物品。
  5. 前記低目付け領域は、前記吸収性物品の前端部或いは後端部に向かうにつれて、該吸収性物品の側縁部方向に広がるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の吸収性物品。
  6. 前記圧搾部は、前記低目付け領域と前記高目付け領域との間の境界線に沿うように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の吸収性物品。
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