JP2017175697A - 駆動装置、超音波モーター、ロボット、ハンド、及びポンプ - Google Patents

駆動装置、超音波モーター、ロボット、ハンド、及びポンプ Download PDF

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Abstract

【課題】通電用配線に故障があった場合でも、装置の動作を継続する。
【解決手段】駆動装置は、電力の供給を受けて力を発生させる複数の動力発生装置を備え、前記複数の動力発生装置は、それぞれ2以上の動力発生装置が直列に接続されている複数の動力発生装置組を構成し、前記複数の動力発生装置組が並列に接続されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、駆動装置、圧電駆動装置、超音波モーター、ロボット、ハンド、及びポンプに関する。
ピエゾ素子(圧電素子)によって駆動されるピエゾインジェクターを備えた噴射装置が知られている(例えば特許文献1)。この噴射装置では、複数のピエゾ素子が並列に駆動回路に接続されている。駆動回路からピエゾ素子に電力を供給する通電用配線に故障が検出された時に、各ピエゾ素子と並列に設けられているスイッチをオンすることで強制放電用回路を形成し、ピエゾ素子に蓄えられた電荷を速やかに放電させて燃料噴射を停止する。
特開2006−200446号公報
特許文献1の噴射装置の場合、スイッチと、スイッチの制御回路とが必要となり装置の小型化が難しい。また、通電用配線の故障として、ピエゾ素子を並列に配置した場合には短絡があり、ピエゾ素子に電圧が印加されないため、燃料噴射が停止される。また、ピエゾ素子を直列に配置した場合にも、開放による通電用配線の故障があり、この場合もピエゾ素子に電圧が印加されないため、燃料噴射が停止される。しかし、通電用配線に故障があった場合であっても、燃料噴射装置(ピエゾ素子)の動作を継続したい場合がある。このような通電用配線に故障があった場合に、装置の動作を継続するという課題は、燃料噴射装置に限られず、ピエゾ素子(圧電素子)を有する動力発生装置や、他の電動の動力発生装置に共通する課題である。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、駆動装置が提供される。この駆動装置は、電力の供給を受けて力を発生させる複数の動力発生装置を備え、前記複数の動力発生装置は、それぞれ2以上の動力発生装置が直列に接続されている複数の動力発生装置組を構成し、前記複数の動力発生装置組が並列に接続されている。
この形態によれば、1個の動力発生装置組の1個の動力発生装置に短絡異常が発生しても、その動力発生装置組の他の動力発生装置に電力を供給できるので、動作を継続できる。また、1個の動力発生装置組のいずれかで開放異常があった場合にも、他の動力発生装置組に電力を供給できるので、駆動装置の動作を継続できる。
(2)本発明の他の一形態によれば、駆動装置が提供される。この駆動装置は、電力の供給を受けて振動する複数の振動体を備え、前記複数の振動体は、それぞれ2以上の振動体が直列に接続されている複数の振動体組を構成し、前記複数の振動体組が並列に接続されている。
この形態によれば、1個の振動体組の1個の振動体に短絡異常が発生しても、その振動体組の他の振動体に電力を供給できるので、動作を継続できる。また、1個の振動体組のいずれかで開放異常があった場合にも、他の振動体組に電力を供給できるので、駆動装置の動作を継続できる。
(3)上記形態において、前記振動体は、圧電素子を含んでいてもよい。
この形態によれば、圧電素子を含む振動体に短絡異常や開放異常が生じても、駆動装置の動作を継続できる。
(4)上記形態において、前記複数の振動体は、前記振動体の駆動力を被駆動体に伝達する伝達部を備えてもよい。
この形態によれば、振動体の駆動力を被駆動体に伝達できる。
(5)上記形態において、前記振動体組を構成する2以上の振動体は、積層されていてもよい。
この形態によれば、駆動装置の駆動力を大きくできる。また、各振動体への配線が容易である。
(6)本発明の一形態によれば、超音波モーターが提供される。この超音波モーターは、被駆動体と、前記被駆動体を駆動する形態2から5のいずれか一つに記載の駆動装置と、を備える。
この形態によれば、1個の振動体組の1個の振動体に短絡異常が発生しても、その振動体組の他の振動体に電力を供給できるので、超音波モーターの動作を継続できる。また、1個の振動体組のいずれかで開放異常があった場合にも、他の振動体組に電力を供給できるので、超音波モーターの動作を継続できる。
本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、駆動装置、圧電駆動装置の他、超音波モーター、超音波モーターを備えるロボット、超音波モーターを備えるハンド、超音波モーターを備えるポンプ等様々な形態で実現することができる。
第1の実施形態の駆動装置を示す説明図。 第2の実施形態の駆動装置を示す説明図。 第2の実施形態における振動体と駆動回路の間の配線の一例を示す配線図。 図3の接続状態を示す等価回路図。 第3の実施形態の駆動装置を示す説明図。 第3の実施形態の振動体組を示す説明図。 第3の実施形態の駆動装置の等価回路図。 第4の実施形態の駆動装置を示す説明図。 駆動装置を利用したロボットの一例を示す説明図。 図9に示したロボットの手首部分の説明図。 駆動装置を利用した指アシスト装置を示す説明図。 駆動装置を利用したポンプの一例を示す説明図。
・第1の実施形態:
図1は、第1の実施形態の駆動装置10を示す説明図である。駆動装置10は、複数(第1の実施形態では6個)の動力発生装置MA1、MA2、MB1、MB2、MC1、MC2と、電源DCと、連動スイッチSWと、被駆動体50と、出力軸51と、を備える。動力発生装置MA1は、コイルCA1と、ローターRA1と、出力部OA1とを備える。ローターRA1は、磁石を有する回転体であり、コイルCA1に電流が流れると、回転する。ローターRA1の中心には、出力部OA1が設けられている。OA1は、例えばギアを有しており、被駆動体50の外周に接触している。すなわち、動力発生装置MA1は、コイルCA1に電流が流されると、ローターRA1を回転させ、その回転は、出力部OA1を介して被駆動体50を駆動(回転)させる。他の動力発生装置MA2、MB1、MB2、MC1、MC2についても同様にそれぞれコイルCA2、CB1、CB2、CC1、CC2、ローターRA2、RB1、RB2、RC1、RC2、出力部OA2、OB1、OB2、OC1、OC2を備え、被駆動体50を駆動(回転)させる。
第1の実施形態では、コイルCA1、CA2が直列に接続されている。その結果、動力発生装置MA1、MA2が直列に接続されて動力発生装置組PMAを形成している。同様に、動力発生装置MB1、MB2が直列に接続されて動力発生装置組PMBを形成し、動力発生装置MC1、MC2が直列に接続されて動力発生装置組PMCを形成している。なお、動力発生装置MA1、MA2が被駆動体50を挟んで対称位置に配置され、動力発生装置MB1、MB2は被駆動体50を挟んで対称位置に配置され、動力発生装置MC1、動力発生装置MC2が被駆動体50を挟んで対称位置に配置されている。そのため、引き出し線が交差しないように引き出し線を作図すると図面が見難くなるため、動力発生装置MB1、MB2、MC1、MC2に括弧書きで動力発生装置組を示す符号PMB、PMCを追記している。第1の実施形態では、動力発生装置組PMA、PMB、PMCは、並列に接続されている。
電源DCは、動力発生装置MA1、MA2、MB1、MB2、MC1、MC2に電力を供給する。連動スイッチSWは、連動して電流の向きを切り換えるスイッチSW1、SW2を備え、コイルCA1、CA2、CB1、CB2、CC1、CC2に流れる電流の向きを切り換える。
第1の実施形態では、電源DCから電力の供給を受けて力を発生させる複数の動力発生装置MA1、MA2、MB1、MB2、MC1、MC2を備え、それらのうちの2個づつの動力発生装置(MA1、MA2)、(MB1、MB2)、(MC1、MC2)が、それぞれ直列に接続されて複数の動力発生装置組PMA、PMB、PMCを構成し、それらの複数の動力発生装置組PMA、PMB、PMCが並列に接続されている構成を有する。従って、例えば、動力発生装置MA1のコイルCA1に短絡異常が発生しても、同じ動力発生装置組PMAに属する他の動力発生装置MA2に電力が供給されて、被駆動体50を駆動(回転)でき、駆動装置10の動作の継続ができる。他のコイルに短絡異常が発生した場合でも同様に、同じ動力発生装置組に属する他の動力発生装置に電力が供給されて、被駆動体50を駆動(回転)でき、駆動装置10の動作の継続ができる。また、いずれかの動力発生装置組(例えばPMA)で、開放異常があった場合、他の動力発生装置組PMB、PMCには電力が供給されるので、被駆動体50を駆動(回転)でき、駆動装置10の動作の継続ができる。
・変形例1:
上記第1の実施形態では、1つの動力発生装置組を構成する2個の動力発生装置が被駆動体50を挟んで対称位置に配置されているが、これ以外の配置を採用しても良い。例えば1つの動力発生装置組を構成する2個の動力発生装置MA1、MA2が隣接するように配置されていてもよい。
・変形例2:
また、上記第1の実施形態では、2個の動力発生装置が直列に接続されて1つの動力発生装置組を形成しているが、3個以上の動力発生装置が直列に接続されて1つの動力発生装置組を形成してもよい。例えば、3個動力発生装置MA1、MC1、MB2が直列に接続されて第1の動力発生装置組を形成し、他の3個の動力発生装置MA2、MC2、MB1が直列に接続されて第2の動力発生装置組を形成し、第1の動力発生装置組と第2の動力発生装置組とが並列に接続される構成であってもよい。
以上のように、駆動装置10は、電力の供給を受けて力を発生させる複数の動力発生装置を備え、複数の動力発生装置は、それぞれ2以上の動力発生装置が直列に接続された複数の動力発生装置組を構成し、複数の動力発生装置組が並列に接続されている構成であれば、上記第1の実施形態及び変形例1、2に示した構成に限られず、様々な構成が可能である。
・第2の実施形態:
図2は、第2の実施形態の駆動装置11を示す説明図である。駆動装置11は、複数(第2の実施形態では6個)の振動体10A1、10A2、10B1、10B2、10C1、10C2と、被駆動体50と、出力軸51と、を備える。振動体10A1は、振動体10A1の駆動力を被駆動体50に伝達する伝達部20を備える。振動体10A1は、電力の供給を受けて振動し、この振動は伝達部20により被駆動体50に伝達され、被駆動体50を駆動(回転)させる。他の振動体10A2、10B1、10B2、10C1、10C2についても同様にそれぞれ伝達部20を備え、被駆動体50を駆動(回転)させる。伝達部20は、例えば、セラミックスで作成された部材であり、接着剤によって振動体に接合されている。
図3は、第2の実施形態における振動体10A1、10A2と駆動回路300の間の配線の一例を示す配線図である。なお、図3では、駆動回路300と、2個の振動体10A1、10A2のみを図示し、他の4つの振動体10B1、10B2、10C1、10Cの図示を省略している。振動体10A1は、振動部210及び振動部210に配置された5個の圧電素子110a、110b、110c、110d、110eを備える。圧電素子110eは、略長方形形状に形成されており、振動部210の幅方向の中央において、振動部210の長手方向に沿って形成されている。圧電素子110a、110b、110c、110dは、振動部210の四隅の位置に形成されている。振動部210の短辺の一方には、伝達部20が配置されている。振動体10A2や図示しない振動体10B1、10B2、10C1、10Cついても同様である。
駆動回路300は、3個の端子組300bc、300ad、300eを有している。端子組300bcは、振動体10A1、10A2の圧電素子110b、110cに電力を供給するための端子であり、端子組300adは、振動体10A1、10A2の圧電素子110a、110dに電力を供給するための端子であり、端子組300eは、振動体10A1、10A2の圧電素子110eに電力を供給するための端子である。
図4は、図3の接続状態を示す等価回路図である。振動体10A1、10A2の圧電素子は、以下のように接続されている。
(a) 振動体10A1の圧電素子110b、110cが並列に接続されて並列接続ペアを形成
(b) 振動体10A2の圧電素子110b、110cが並列に接続されて並列接続ペアを形成
(c) (a)、(b)の2個の並列接続ペアが直列に接続
(d) 振動体10A1の圧電素子110eと振動体10A2の圧電素子110eとが直列に接続
(e) 振動体10A1の圧電素子110a、110dが並列に接続されて並列接続ペアを形成
(f) 振動体10A2の圧電素子110a、110dが並列に接続されて並列接続ペアを形成
(g) (e)、(f)の2個の並列接続ペアが直列に接続
振動体10B1、10B2についても同様に接続されている。
なお、図2から分かるように、直列に接続された振動体10A1、10A2は被駆動体50を挟んで対称位置に配置されている。同様に、振動体10B1、10B2は被駆動体50を挟んで対称位置に配置され、振動体10C1、10C2は被駆動体50を挟んで対称位置に配置されている。
以上のように、第2の実施形態の駆動装置11は、電力の供給を受けて振動する複数の振動体10A1、10A2、10B1、10B2、10C1、10C2を備え、それらのうちの2個の振動体(10A1、10A2)、(10B1、10B2)、(10C1、10C2)がそれぞれ直列に接続されて複数の振動体組P10A、P10B、P10Cを構成し、複数の振動体組P10A、P10B、P10Cが並列に接続されている。第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、例えば、振動体10A1の圧電素子110aに短絡異常が発生しても、同じ振動体組に属する他の振動体10A2に電力が供給されて、被駆動体50を駆動(回転)でき、駆動装置11の動作の継続ができる。他の圧電素子に短絡異常が発生した場合でも同様に、同じ振動体組に属する他の振動体に電力が供給されて、被駆動体50を駆動(回転)でき、駆動装置11の動作の継続ができる。また、振動体組P10Aに属する振動体のいずれかで、開放異常があった場合、他の振動体組P10B、P10Cには電力が供給されるので、被駆動体50を駆動(回転)でき、駆動装置11の動作の継続ができる。
第2の実施形態においても、第1の実施形態の変形例1のように、同じ振動体組を構成する振動体が、隣接するように配置されていてもよい。また、第1の実施形態の変形例2のように3以上の振動体が直列に接続されていてもよい。
・第3の実施形態:
図5は、第3の実施形態の駆動装置12を示す説明図である。第3の実施形態の駆動装置12は、6個の振動体組10A1m、10B1m、10C1m、10D1m、10E1m、10F1mと被駆動体50と、出力軸51と、を備える。後述するように振動体組10A1m、10B1m、10C1m、10D1m、10E1m、10F1mは、それぞれ複数の振動体を有する。
図6は、第3の実施形態の振動体組10A1mを示す説明図である。振動体組10A1m、10B1m、10C1m、10D1m、10E1m、10F1mは同一の構造なので、振動体組10A1mを例にとって説明する。振動体組10A1mは、複数(ここでは5枚)の振動体10A1が積層されている。各振動体10A1は、圧電素子を配置する振動部210と、振動部を支持する支持部220と、伝達部20と、を備えている。支持部220には配線基板310が接続されている。配線基板310の端部には、上述した駆動回路300(図3、図4)が接続されている。駆動回路300については、図6では省略されている。
図7は、第3の実施形態の駆動装置の等価回路図である。ここでは、圧電素子110eの接続についてのみ図示している。各振動体組10A1m、10B1m、10C1m、10D1m、10E1m、10F1mのそれぞれに含まれる5個の圧電素子110eは直列に接続されてそれぞれ1つの振動体組を構成しており、6つの振動体組は、すべて並列に接続されている。図7では、他の圧電素子110a、110b、110c、110dの接続については省略されているが、図4で示したものと同様である。
以上のように、第3の実施形態の駆動装置12は、電力の供給を受けて振動する複数の振動体10A1を備え、それらのうちの5個の振動体は積層され、それぞれ直列に接続されて複数の振動体組10A1m、10B1m、10C1m、10D1m、10E1m、10F1mを構成し、それらの複数の振動体組が並列に接続されている。第3の実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、例えば、振動体10A1の圧電素子110aに短絡異常が発生しても、同じ振動体組に属する他の4つの振動体10A1に電力が供給されて、被駆動体50を駆動(回転)でき、駆動装置12の動作の継続ができる。他の圧電素子に短絡異常が発生した場合でも同様に、同じ振動体組に属する他方の振動体10A1に電力が供給されて、被駆動体50を駆動(回転)でき、駆動装置12の動作の継続ができる。また、振動体組10A1m、10B1m、10C1m、10D1m、10E1m、10F1mのいずれか、例えば振動体組10A1mで、開放異常があった場合、他の振動体組10B1m、10C1m、10D1m、10E1m、10F1mには電力が供給されるので、被駆動体50を駆動(回転)でき、駆動装置12の動作の継続ができる。
上記実施形態では、振動体組10A1mは、5個の振動体10A1が積層されて構成されているものとしたが、積層する振動体10A1の数は、2以上の任意の値としてもよい。例えば、10個の振動体10A1が積層されて、積層されていてもよい。また、振動体組の数も6個に限られず、2以上であればよい。
・第4の実施形態:
図8は、第4の実施形態の駆動装置13を示す説明図である。第4の実施形態の駆動装置13は、10個の振動体組10A1m、10A2m、10B1m、10B2m、10C1m、10C2m、10D1m、10D2m、10E1m、10E2mと、被駆動体50と、出力軸51と、を備える。振動体組10A1m、10A2m、10B1m、10B2m、10C1m、10C2m、10D1m、10D2m、10E1m、10E2mは、第3の実施形態の振動体組と同様の構成を有しており、それぞれ複数の振動体を有する。この例では、振動体組10A1mと10A2mとが直列に接続されて、振動体組P10Amを形成しているが、配線経路は図示を省略している。他の振動体組、例えば振動体組(10B1m、10B2m)、振動体組(10C1m、10C2m)、振動体組(10D1m、10D2m)、振動体組(10E1m、10E2m)についても同様に直列に接続されている。また、複数の移動体組は、すべて並列に接続されている。
第3の実施形態の駆動装置13においても同様に、圧電素子に短絡異常が発生した場合や開放異常があった場合に、駆動装置13の動作の継続ができる。なお、第1の実施形態の変形例2、3で説明したように、3以上の振動体組が直列に接続され、さらに並列に接続されていてもよい。
上述した駆動装置11〜13では、図2,5、8に示す様に、被駆動体50の円周面に伝達部20が接触しているが、被駆動体50の円板表面に接触する構成であってもよい。
・他の実施形態:
上述した駆動装置11〜13(以下「駆動装置11等」と呼ぶ。)は、共振を利用することで被駆動体材に対して大きな力を与えることができるものであり、圧電アクチュエーター、超音波モーターとして各種の装置に適用可能である。駆動装置11等は、例えば、ロボット(電子部品搬送装置(ICハンドラー)も含む)、投薬用ポンプ、時計のカレンダー送り装置、印刷装置(例えば紙送り機構。)等の各種の機器における駆動装置として用いることが出来る。以下、代表的な実施の形態について説明する。
図9は、上述の駆動装置11等を利用したロボット2050の一例を示す説明図である。ロボット2050は、複数本のリンク部2012(「リンク部材」とも呼ぶ)と、それらリンク部2012の間を回動又は屈曲可能な状態で接続する複数の関節部2020とを備えたアーム2010(「腕部」とも呼ぶ)を有している。それぞれの関節部2020には、上述した駆動装置11等が内蔵されており、駆動装置11等を用いて関節部2020を任意の角度だけ回動又は屈曲させることが可能である。なお、図9では、図示の都合上、駆動装置11等を1個だけ図示している。アーム2010の先端には、ハンド2000が接続されている。ハンド2000は、一対の把持部2003を備えている。ハンド2000にも駆動装置11等が内蔵されており、駆動装置11等を用いて把持部2003を開閉して物を把持することが可能である。また、ハンド2000とアーム2010との間にも駆動装置11等が設けられており、駆動装置11等を用いてハンド2000をアーム2010に対して回転させることも可能である。
図10は、図9に示したロボット2050の手首部分の説明図である。手首の関節部2020は、手首回動部2022を挟持しており、手首回動部2022に手首のリンク部2012が、手首回動部2022の中心軸O周りに回動可能に取り付けられている。手首回動部2022は、駆動装置11等を備えており、駆動装置11等は、手首のリンク部2012及びハンド2000を中心軸O周りに回動させる。ハンド2000には、複数の把持部2003が立設されている。把持部2003の基端部はハンド2000内で移動可能となっており、この把持部2003の根元の部分に駆動装置10が搭載されている。このため、駆動装置11等を動作させることで、把持部2003を移動させて対象物を把持することができる。
なお、ロボットとしては、単腕のロボットに限らず、腕の数が2以上の多腕ロボットにも駆動装置11等を適用可能である。ここで、手首の関節部2020やハンド2000の内部には、駆動装置11等の他に、力覚センサーやジャイロセンサー等の各種装置に電力を供給する電力線や、信号を伝達する信号線等が含まれ、非常に多くの配線が必要になる。従って、関節部2020やハンド2000の内部に配線を配置することは非常に困難だった。しかしながら、上述した実施形態の駆動装置11等は、通常の電動モーターや、従来の圧電駆動装置よりも駆動電流を小さくできるので、関節部2020(特に、アーム2010の先端の関節部)やハンド2000のような小さな空間でも配線を配置することが可能になる。
上記説明では、ハンド2000を備えるロボット2050を例にとって説明したが、ハンド2000は、ロボット2050の部品としてのみならず、単独の製品として構成されていても良い。
図11は、上述の駆動装置11等を利用した指アシスト装置1000を示す説明図である。指アシスト装置1000は、第1の指アシスト部1001と、第2の指アシスト部1002と、ベース部材1003と、を備え、指700に装着される。第1の指アシスト部1001は、駆動装置11等と、減速機501と、指支持部701と、を備える。第2の指アシスト部1002は、駆動装置11等と、減速機502と、指支持部702と、バンド703と、を備える。バンド703を除き、第1の指アシスト部1001と第2の指アシスト部1002とは、ほぼ同じ構成である。バンド703は、指700の腹側から第2の指アシスト部1002を固定する。なお、バンド703は、第1の指アシスト部1001にも、設けられるが、図11では省略されている。指アシスト装置1000は、駆動装置11等により、指700の屈伸をアシストする。なお、本実施形態では、指アシスト装置1000は、指700の屈伸をアシストするものとして説明したが、指700の代わりにロボットのハンドを用い、ハンドと指アシスト装置1000とを一体化してもよい。この場合、ハンドが、駆動装置11等により駆動され、屈伸する。
図12は、上述の駆動装置11等を利用したポンプの一例としての送液ポンプ2200を示す説明図である。送液ポンプ2200は、ケース2230内に、リザーバー2211と、チューブ2212と、駆動装置11等と、ローター2222と、減速伝達機構2223と、カム2202と、複数のフィンガー2213、2214、2215、2216、2217、2218、2219と、が設けられている。リザーバー2211は、輸送対象である液体を収容するための収容部である。チューブ2212は、リザーバー2211から送り出される液体を輸送するための管である。駆動装置11等の伝達部20は、ローター2222の側面に押し付けた状態で設けられており、駆動装置11等がローター2222を回転駆動する。ローター2222の回転力は減速伝達機構2223を介してカム2202に伝達される。フィンガー2213から2219はチューブ2212を閉塞させるための部材である。カム2202が回転すると、カム2202の突起部2202Aによってフィンガー2213から2219が順番に放射方向外側に押される。フィンガー2213から2219は、輸送方向上流側(リザーバー2211側)から順にチューブ2212を閉塞する。これにより、チューブ2212内の液体が順に下流側に輸送される。こうすれば、極く僅かな量を精度良く送液可能で、しかも小型な送液ポンプ2200を実現することができる。なお、各部材の配置は図示されたものには限られない。また、フィンガーなどの部材を備えず、ローター2222に設けられたボールなどがチューブ2212を閉塞する構成であってもよい。上記のような送液ポンプ2200は、インシュリンなどの薬液を人体に投与する投薬装置などに活用できる。ここで、上述した実施形態の駆動装置11等を用いることにより、従来の圧電駆動装置よりも駆動電流が小さくなるので、投薬装置の消費電力を抑制することができる。従って、投薬装置を電池駆動する場合は、特に有効である。
以上、いくつかの実施例に基づいて本発明の実施の形態について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
10…駆動装置、10A1…振動体、10A1m…振動体組、10A2…振動体、10A2m…振動体組、10B1…振動体、10B1m…振動体組、10B2…振動体、10B2m…振動体組、10C1…振動体、10C1m…振動体組、10C2…振動体、10C2m…振動体組、10D1m…振動体組、10D2m…振動体組、10E1m…振動体組、10E2m…振動体組、10F1m…振動体組、11…駆動装置、12…駆動装置、13…駆動装置、20…伝達部、50…被駆動体、51…出力軸、110a…圧電素子、110b…圧電素子、110c…圧電素子、110d…圧電素子、110e…圧電素子、210…振動部、220…支持部、300…駆動回路、300ad…端子組、300bc…端子組、300e…端子組、310…配線基板、501…減速機、502…減速機、700…指、701…指支持部、702…指支持部、703…バンド、1000…指アシスト装置、1001…第1の指アシスト部、1002…第2の指アシスト部、1003…ベース部材、2000…ハンド、2003…把持部、2010…アーム、2012…リンク部、2020…関節部、2022…手首回動部、2050…ロボット、2200…送液ポンプ、2202…カム、2202A…突起部、2211…リザーバー、2212…チューブ、2213…フィンガー、2214…フィンガー、2215…フィンガー、2216…フィンガー、2217…フィンガー、2218…フィンガー、2219…フィンガー、2222…ローター、2223…減速伝達機構、2230…ケース、CA1…コイル、CA2…コイル、CB1…コイル、CB2…コイル、CC1…コイル、CC2…コイル、DC…電源、MA1…動力発生装置、MA2…動力発生装置、MB1…動力発生装置、MB2…動力発生装置、MC1…動力発生装置、MC2…動力発生装置、OA1…出力部、OA2…出力部、OB1…出力部、OB2…出力部、OC1…出力部、OC2…出力部、P10A…振動体組、P10Am…振動体組、P10B…振動体組、P10C…振動体組、PMA…動力発生装置組、PMB…動力発生装置組、PMC…動力発生装置組、RA1…ローター、RA2…ローター、RB1…ローター、RB2…ローター、RC1…ローター、RC2…ローター、SW…連動スイッチ、SW1…スイッチ、SW2…スイッチ

Claims (9)

  1. 電力の供給を受けて力を発生させる複数の動力発生装置を備え、
    前記複数の動力発生装置は、それぞれ2以上の動力発生装置が直列に接続されている複数の動力発生装置組を構成し、
    前記複数の動力発生装置組が並列に接続されている、
    駆動装置。
  2. 電力の供給を受けて振動する複数の振動体を備え、
    前記複数の振動体は、それぞれ2以上の振動体が直列に接続されている複数の振動体組を構成し、
    前記複数の振動体組が並列に接続されている、
    駆動装置。
  3. 前記振動体は、圧電素子を含む、請求項2に記載の駆動装置。
  4. 前記複数の振動体は、前記複数の振動体の駆動力を被駆動体に伝達する伝達部を備える、請求項2または3に記載の駆動装置。
  5. 前記振動体組を構成する前記2以上の振動体は、積層されている、請求項2乃至4のいずれか一項に記載の駆動装置。
  6. 被駆動体と、
    前記被駆動体を駆動する請求項2乃至5のいずれか一項に記載の駆動装置と、
    を備える超音波モーター。
  7. 請求項6に記載の超音波モーターを備えるロボット。
  8. 請求項6に記載の超音波モーターを備えるハンド。
  9. 請求項6に記載の超音波モーターを備えるポンプ。
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