JP2017173311A - 放射性物質吸着フィルタ、放射性物質吸着装置および放射性物質吸着システム - Google Patents

放射性物質吸着フィルタ、放射性物質吸着装置および放射性物質吸着システム Download PDF

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Abstract

【課題】放射性物質を含んだ汚染水を短時間で大量に浄化可能な放射性物質吸着フィルタ、放射性物質吸着装置および放射性物質吸着システムを提供する。
【解決手段】放射性物質吸着材を担持した帯状の放射性物質吸着繊維基材が適当な間隔を隔てて複数積層され、少なくとも長軸方向の両端が開口された矩形筒状フレームに長軸方向を一致させて収納された放射性物質吸着フィルタであって、間隙を流路として、長軸方向に放射性物質を含んだ汚染水が流され、放射性物質吸着繊維基材に放射性物質を吸着させることによって汚染水を浄化する。放射性物質吸着繊維基材は、帯状の両側辺に長手方向に延びるスペーサが固着されることにより、適当な間隔を隔てて複数積層されている。放射性物質吸着材はセシウムの吸着除去を行うプルシアンブルー類縁体である。
【選択図】図1

Description

本発明は、放射性物質吸着材を用いて、放射性物質を含む汚染水中の放射性物質を吸着し除去する放射性物質吸着フィルタ、放射性物質吸着装置および放射性物質吸着システムに関するものである。
2011年3月11日に発生した福島第一原子力発電所の事故のように、配管や圧力容器が破損した場合、例えば、ヨウ素131、セシウム134、セシウム137、ストロンチウム98などの放射性物質を含有した原子炉冷却水が大量に漏出する可能性がある。これら放射性物質の内、セシウム137は半減期が30年と長く、原子力発電所外に漏出した場合、長期間にわたって環境に悪影響を及ぼすこととなる。
このセシウム137を漏出した排水中から吸着除去するための放射性物質吸着材として、ゼオライトを担持した放射性物質回収シートが知られている(例えば、特許文献1を参照。)。
また、ゼオライトを用いたセシウム除去用水浄化フィルタカートリッジが知られている(特許文献2を参照)。これは、ゼオライト粒子を表面に固定した不織布を巻き回してなる濾過層を設け、セシウムを除去しようとしたものである。
しかしながら、ゼオライトを使用した場合、使用したゼオライトと同量の放射化した廃棄物が残存するという問題がある。
そこで、放射性物質吸着材として、プルシアンブルー類縁体を担持した親水性繊維基材からなるセシウム吸着材が知られている(例えば、特許文献3を参照。)。これは、繊維の内部にプルシアンブルー類縁体が固定化したものである。プルシアンブルーは一般に、水に不溶性の粉末物質であることから、かかるセシウム吸着材によれば、汚染水からセシウムを吸着して浄化することが可能である。
しかしながら、原子力発電所において汚染水から放射性物質を除去する場合、大量の汚染水を迅速に浄化する必要があるが、上記特許文献3に開示されたセシウム吸着材を利用したとしても、かかる吸着材を濾過材として用いるのみでは、迅速な浄化処理が実現されないという問題がある。
また、放射性物質を濾過するのではなく、吸着することにより、汚染水を浄化するものとして、糸材で編まれて形成された筒状織物にフェロシアン化化合物が担持された放射性物質吸着回収装置が知られている(特許文献4を参照)。
しかしながら、特許文献4に開示された装置は、河川や海水中に設置して使用するものであり、大量に流れ出る汚染水を迅速に浄化するものではない。
また、山地からダムやため池に流れ込む途中の流路等に用いる放射性セシウム吸着剤入り収納容器の設置構造が知られている(特許文献5を参照)。
しかしながら、かかる放射性セシウム吸着剤入り収納容器では、放射性物質の除去が十分になされないという問題がある。
特開2015−99140号公報 特開2013−88411号公報 再表2013/27652号公報 特開2014−122809号公報 特開2014−98640号公報
放射性物質吸着材を用いて放射性物質を含む汚染排水からセシウム等の放射性物質を除去する場合、浄化に必要な放射性物質吸着材の総量は、単位面積当たりの吸着量と吸着速度に依存する。原子力規制庁が、原子力発電所における汚染排水の浄化に必要な基準として、例えば、汚染排水総量1200トンという大量な汚染水を1時間で処理することを要求している。
かかる状況に鑑みて、本発明は、放射性物質を含んだ汚染水を、短時間で大量に浄化可能な放射性物質吸着フィルタ、放射性物質吸着装置および放射性物質吸着システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決すべく、本発明の放射性物質吸着フィルタは、放射性物質吸着材を担持した帯状の放射性物質吸着繊維基材が適当な間隔を隔てて複数積層され、少なくとも長軸方向の両端が開口された矩形筒状フレームに長軸方向を一致させて収納された構造である。間隙を流路として、長軸方向に放射性物質を含んだ汚染水が流され、放射性物質吸着繊維基材に放射性物質を吸着させることによって汚染水を浄化する。
本発明の放射性物質吸着フィルタは、汚染水を濾過して、放射性物質を除去するものではなく、汚染水が放射性物質吸着フィルタ内の間隙を流路として通過する際に、放射性物質吸着繊維基材の傍を流れることで、放射性物質が吸着され、汚染水から放射性物質を除去するものである。濾過という方法を用いないため、処理時間の短縮が図られ、大量の汚染水を迅速に浄化処理することが可能となる。
矩形筒状フレームは、長軸方向の両端だけが開口され側面が塞がれているものだけでなく、長軸方向の両端が開口されており、かつ、側面も開口されているものも含まれる。矩形筒状フレームは、長軸方向に直線状に伸びるもの以外に、屈曲するものであってもよい。なお、矩形筒状フレームがフィルタの装着の観点から好ましいが、筒状フレームの断面が平行四辺形、台形、菱形などのその他の形状であってもフィルタの装着の仕方を調整することにより、筒状フレームとして用いることは可能である。
また、放射性物質吸着繊維基材は、帯状の両側辺に長手方向に延びるスペーサが固着されることにより、適当な間隔を隔てて複数積層されている。
ここで、矩形筒状フレームおよびスペーサは、樹脂材料(高分子材料)等の可燃性物質で形成されていてもよい。可燃性物質で形成されることにより、使用後のフィルタを特別な処理を施すことなく、そのまま焼却処分することが可能となり、放射性廃棄物の減量が可能となる。
また、放射性物質吸着材は、主にセシウムの吸着除去を行うプルシアンブルー類縁体が好適に用いられる。ここで、プルシアンブルー類縁体は、具体的には、プルシアンブルーである。
また、放射性物質吸着繊維基材は、不織布、織布または糸である。
本発明の放射性物質吸着フィルタにおいて、放射性物質吸着繊維基材の間隔は、0.5〜2.5mmの範囲であることが好ましい。かかる範囲で設けられることで、放射性物質の除去を迅速に行うことができ、かつ、十分な放射性物質除去性能を発揮することができる。また、フィルタの目詰まりの発生を防止することもできる。
本発明の放射性物質吸着フィルタにおいて、矩形筒状フレームの外周部に弾性体が装着され、該弾性体を介して隣接する放射性物質吸着フィルタ同士が固定されることが好ましい。弾性体によって、振動による衝撃を緩衝できるからである。ここで、弾性体は、例えば、板バネ、弾性変形可能な樹脂バネ、引張スプリング又は圧縮スプリングである。
次に、本発明の放射性物質吸着装置について説明する。
本発明の放射性物質吸着装置は、上述の放射性物質吸着フィルタを、長軸方向を揃えて複数本束ねた構成を備える。放射性物質吸着フィルタを、並列又は直列に、或は、並列かつ直列に複数束ねる。
他の観点からは、本発明の放射性物質吸着装置は、上述の放射性物質吸着フィルタと、放射性物質吸着フィルタを長軸方向に挿通し収納できる貫通孔が設けられたハウジングユニットと、から構成される。ハウジングユニットの材質は、ステンレス板が好適に用いられるが、その他の金属又は樹脂で形成されていてもよい。
本発明の放射性物質吸着装置は、矩形筒状フレームの外周部に弾性体が装着された放射性物質吸着フィルタと、放射性物質吸着フィルタを長軸方向に挿通し収納できる貫通孔が設けられたハウジングユニットと、から構成され、放射性物質吸着フィルタがハウジングユニットの貫通孔に挿通された際に、貫通孔の内壁を前記弾性体により付勢し、放射性物質吸着フィルタが固定される。
弾性体は、放射性物質吸着フィルタの外周又はハウジングユニットの内壁の一方又は双方に設けることができる。弾性体が設けられることで、隣り合う放射性物質吸着フィルタ同士が固定され、耐振動性を高めることができる。
本発明の放射性物質吸着システムは、取水口、取水枡、浄化枡および排出口から少なくとも構成され、放射性物質を含んだ汚染水が取水口から流入し、取水枡を通り、浄化枡を経て、排出口から流出されるシステムである。
取水枡には、汚泥落葉を分離除去するための汚泥分離壁が設けられる。そして、浄化枡には、上述の放射性物質吸着装置が少なくとも1基、設けられる。取水枡を通った汚染水は、放射性物質吸着装置内の放射性物質吸着フィルタの放射性物質吸着繊維基材の間隙を流路として流される。
浄化枡に汚泥分離壁が設けられることにより、取水口より流入した汚染水は、取水枡の底を通り抜けて、浄化枡へと移動するので、取水枡において、比重の重い汚泥等の不純物を取り除くことが可能である。これにより、浄化枡に汚泥等の不純物が流れ込み、フィルタの目詰まりが生じやすくなることを防止できる。
また、放射性物質吸着装置に装填されている放射性物質吸着フィルタを取り外すもしくは交換を行うための、開閉手段が浄化枡の上部に設けられることが好ましい。例えば、開閉手段として、覆工板を手動で開閉することにより、放射性物質吸着装置に装填された放射性物質吸着フィルタの取り外し又は交換を容易に行うことができる。
本発明の放射性物質吸着フィルタは、放射性物質吸着材を担持した帯状の放射性物質吸着繊維基材が、その一側面に略同一形状の波形から成る波形中芯部材が接着されることにより、適当な間隔を隔てて複数積層された放射性物質吸着フィルタであって、波形中芯部材の間隙を流路として、放射性物質を含んだ汚染水が流され、放射性物質吸着繊維基材に放射性物質を吸着させることによって汚染水を浄化できることでもよい。
略同一形状の波形から成る波形中芯部材が帯状の放射性物質吸着繊維基材に接着されることにより、汚染水が、流路である間隙を安定して流れる構造となっている。また、波形中芯部材自体がスペーサの役割を果たすこととなるため、スペーサを別途設ける必要がなく、放射性物質吸着フィルタの加工等が容易となる。波形の高さを調整することにより、帯状の放射性物質吸着繊維基材の間隔を調整すると共に、流路の断面積も調整できる。
本発明の放射性物質吸着フィルタは、放射性物質吸着材を担持した帯状の放射性物質吸着繊維基材が、その一側面に略同一形状の波形から成る波形中芯部材が接着されることにより、適当な間隔を隔てて複数積層され、波形中芯部材の間隙が筒状に伸びるように長手方向が形成され、少なくとも長軸方向の両端が開口された矩形筒状フレームに長手方向を一致させて収納された放射性物質吸着フィルタであって、波形中芯部材の間隙を流路として、長軸方向に放射性物質を含んだ汚染水が流され、放射性物質吸着繊維基材に放射性物質を吸着させることによって汚染水を浄化できることでもよい。
放射性物質吸着フィルタが矩形筒状フレームに収納されることで、カートリッジとして使用することが容易となり、フィルタの脱着の利便性を高める。
本発明の放射性物質吸着フィルタは、放射性物質吸着材を担持した帯状の放射性物質吸着繊維基材が、その一側面に略同一形状の波形から成る波形中芯部材が接着され、ロール状に巻回してなる放射性物質吸着フィルタであって、波形中芯部材の間隙を流路として、放射性物質を含んだ汚染水が流され、放射性物質吸着繊維基材に放射性物質を吸着させることによって汚染水を浄化できることでもよい。
放射性物質吸着フィルタがロール状とされることで、複数のフィルタを用いなくても、1枚のフィルタから積層構造を有する放射性物質吸着フィルタを容易に作製することができ、コストを低減することができる。なお、ロール状に巻回す際は、波形中芯部材が外側となるように巻回してもよいし、波形中芯部材が内側となるように巻回してもよい。
本発明の放射性物質吸着フィルタは、放射性物質吸着材を担持した帯状の放射性物質吸着繊維基材が、その一側面に略同一形状の波形から成る波形中芯部材が接着され、波形が交互に直交するように積層された放射性物質吸着フィルタであって、波形中芯部材の間隙を流路として、放射性物質を含んだ汚染水が流され、放射性物質吸着繊維基材に放射性物質を吸着させることによって汚染水を浄化できることでもよい。
放射性物質吸着フィルタが、波形中芯部材の波形が交互に直交するように積層されることで、直交する2方向の流路ができ、縦横いずれの方向からも汚染水が放射性物質吸着フィルタに流れ込むことが可能となる。これにより、放射性物質吸着フィルタの姿勢によらず、汚染水中の放射性物質を効率よく吸着することができる。
本発明の放射性物質吸着フィルタにおいて、波形中芯部材は、放射性物質吸着材を担持した帯状の放射性物質吸着繊維基材から成ることが好ましい。
波形中芯部材が、放射性物質吸着材を担持した帯状の放射性物質吸着繊維基材から成ることにより、波形中芯部材自体で放射性物質を吸着することが可能となり、フィルタの放射性物質吸着性能を高めることができる。また、別途スペーサを設ける必要がないことから、スペーサが設けられたフィルタよりも軽量化を図ることが可能である。
波形中芯部材とされる放射性物質吸着繊維基材は、波形状に成形されるため、帯状で設置する場合よりも長い部材を取り付けることが可能となる。これにより、汚染水と基材との接触面積を広くすることができ、大量の汚染水を効果的に処理することが可能となる。
ここで、放射性物質吸着材は、主にセシウムの吸着除去を行うプルシアンブルー類縁体あるいはプルシアンブルーであることが好ましい。
本発明の放射性物質吸着装置は、ネット状容器に、上記の何れかの放射性物質吸着フィルタが複数収容され、ネット状容器に、ロープ状回収部材の一端が接続され、他端が外部装置と固定し得ることでもよい。
ネット状容器を用いることで、装置自体の変形が容易となり、幅広い場所に設置可能となる。また、ロープ状回収部材が設けられることにより、設置及び回収作業が容易となる。
本発明の放射性物質吸着フィルタ及び放射性物質吸着装置によれば、放射性物質を含んだ汚染水を、短時間で大量に浄化できるといった効果がある。
実施例1の放射性物質吸着フィルタの斜視図 実施例1の放射性物質吸着布の構造説明図 実施例1の放射性物質吸着布の説明図 実施例1の放射性物質吸着フィルタの説明図 実施例1の放射性物質吸着フィルタの斜視図 実施例1の放射性物質吸着フィルタの平面図 実施例1の放射性物質吸着装置の斜視図1 実施例1の放射性物質吸着装置の斜視図2 実施例1の放射性物質吸着システムの説明図 実施例2の放射性物質吸着フィルタの斜視図 実施例2の放射性物質吸着フィルタの平面図 実施例2の放射性物質吸着シートの説明図であり、(1)は実施例2の放射性物質吸着シート、(2)は放射性物質吸着布を示している。 実施例3の放射性物質吸着フィルタの平面図 実施例3の放射性物質吸着フィルタの斜視図 実施例3の放射性物質吸着システムの説明図 実施例4の放射性物質吸着フィルタの斜視図 実施例4の放射性物質吸着フィルタの説明図 実施例4の放射性物質吸着システムの説明図
以下、本発明の実施形態の一例を、図面を参照しながら詳細に説明していく。なお、本発明の範囲は、以下の実施例や図示例に限定されるものではなく、幾多の変更及び変形が可能である。
図1は、実施例1の放射性物質吸着フィルタの斜視図を示している。図1に示すように、フィルタ1は、放射性物質吸着布2、フレーム3およびスペーサ4から成る。
フィルタ1は、図7及び8において示す放射性物質吸着装置8の装置本体9に装填して使用することも可能であるし、また、フィルタ1単体で、例えば、水路等に設置して使用することも可能である。
図2は、実施例1の放射性物質吸着布の構造説明図を示している。図2に示すように、放射性物質吸着布2は、矩形で縦長の帯状体であり、面と面が隣接するように一定の間隔を空けて、並列的に配置される。これにより生じた間隙6に上方から汚染水を流し、放射性物質を吸着する構造である。
面と面との間隔Pは、処理対象の汚染水量、流路である間隙6の距離、放射性物質吸着布2の吸着性能によって適宜調整されるものであるが、本実施例では1.2mmの間隔を空けている。
図3は、実施例1の放射性物質吸着布の説明図を示している。図3に示すように、放射性物質吸着布2aと放射性物質吸着布2bの間には、間隙6が設けられており、上から下へと汚染水5が流れる構造となっている。また、同様に、放射性物質吸着布2bと放射性物質吸着布2cや、放射性物質吸着布2cと放射性物質吸着布2dの間にも間隙6が設けられており、間隙6が流路となり、上部から下部へと汚染水5が流れる構造となっている。フィルタ1内に流入した汚染水5は、放射性物質吸着布2の傍を流れることで、汚染水5中の放射性物質が放射性物質吸着布2に吸着され、放射性物質が除去された浄化水7として排出される構造である。
図4は、実施例1の放射性物質吸着フィルタの説明図を示している。図5は、実施例1の放射性物質吸着フィルタの斜視図を示している。また、図6は、実施例1の放射性物質吸着フィルタの平面図を示している。
図4に示すように、放射性物質吸着布2の左右両端部には、上下に渡ってスペーサ4が設けられている。スペーサ4は、図5に示すように、放射性物質吸着布2を挟むように接着され固定されている。したがって、図6に示すように、放射性物質吸着布2を重ね合わせた際に、放射性物質吸着布2相互の間に間隙をもたらす構造となっている。
図7は、実施例1の放射性物質吸着装置の斜視図を示している。図7に示すように、放射性物質吸着装置8の装置本体9には、フィルタ1を挿し込んで固定しうる挿込孔9aが格子状に16箇所設けられている。装置本体9は、ステンレス板で形成されている。
図8は、実施例1の放射性物質吸着装置の斜視図を示している。図8に示すように、フィルタ1は、挿込孔9aに1本ずつ挿し込み固定して設置するため、放射性物質吸着性能が低下したフィルタのみを交換して使用することが可能である。
図9は、実施例1の放射性物質吸着システムの説明図を示している。図9に示すように、放射性物質吸着システム50は、放射性物質吸着システム本体51、放射性物質吸着装置8、取水枡52、浄化枡53、排出口54、汚泥等分離壁55、取水口56および覆工板57から成る。
放射性物質吸着システム本体51は、地盤面10の下の地中に設けられ、内部には取水枡52および浄化枡53が設けられ、取水枡52には汚泥等分離壁55が設けられている。
浄化枡53に汚泥等分離壁55が設けられることにより、取水口56より流入した汚染水5は、取水枡52の底を通り抜けて、浄化枡53へと移動するので、取水枡52において、比重の重い汚泥等の不純物を取り除くことが可能である。これにより、浄化枡53に汚泥等の不純物が流れ込み、フィルタの目詰まりが生じやすくなることを防止できる。
浄化枡53には、放射性物質吸着装置8が上下に2基、直列に設けられている。放射性物質吸着装置8は、覆工板57を開くことで、取り外すことができる構造である。
本実施例では、放射性物質吸着装置8は2基、直列に設置されているが、これは、二重に放射性物質の除去を行うことにより、放射性物質の除去性能を高めるためである。放射性物質吸着装置8は、複数の直列配置でなくても十分な放射性物質吸着を行うことは可能であるので、1基のみの設置であってもよいし、3基以上であってもよい。また、直列ではなく、並列に設置してもよい。並列的に配置することで、より大量の汚染水を迅速に処理することが可能となる。
放射性物質吸着装置8により放射性物質が除去された浄化水7は、排出口54を通って、排出される。
図10は、実施例2の放射性物質吸着フィルタの斜視図を示している。図10に示すように、フィルタ1aは、放射性物質吸着シート20及びフレーム3から成る。フレーム3については、実施例1と同様のものが利用可能である。しかしながら、実施例1とは異なり、フィルタ1aにはスペーサ4が設けられていない。これは、実施例1とは異なり、放射性物質吸着シート20には波形中芯部材21が設けられているためである。
図11は、実施例2の放射性物質吸着フィルタの平面図を示している。図11に示すように、放射性物質吸着シート20は、放射性物質吸着布2及び波形中芯部材21から成り、フレーム3の内側には、複数の放射性物質吸着シート20が積層されている。波形中芯部材21の材質は、放射性物質吸着布2と同じものが使用されているため、放射性物質吸着布2だけではなく、波形中芯部材21も汚染水中に含まれる放射性物質を吸着することが可能である。
また、波形中芯部材21は放射性物質吸着シート20同士の間に間隙6を生じさせるスペーサの役割も果たしている。そのため、実施例1のようなスペーサ4を使用しなくても、汚染水の流路を確保することができる構造となっている。
図12は、実施例2の放射性物質吸着シートの説明図を示している。図12(1)では、例として、放射性物質吸着シート(20e,20f)が積層された断面図を示している。図12(1)に示すように、放射性物質吸着シート20eは、放射性物質吸着布2e及び波形中芯部材21eから成る。放射性物質吸着布2eと波形中芯部材21eは、図示しないが接着剤によって接着されている。また、放射性物質吸着布2fと波形中芯部材21fについても同様に接着されている。
波形中芯部材(21e,21f)は、シート同士の間に間隙6を生じさせ、汚染水が流入しやすくするために設けられたものであるため、放射性物質吸着シート20eと放射性物質吸着シート20fについて接着の必要はなく、接着はされていない。但し、放射性物質吸着シート20の運搬や取付け等の利便性を向上させるために、接着されていても構わない。
図12(2)では、実施例2との比較のために、放射性物質吸着布(2g〜2j)を単に積層したものを表している。図12(1)及び(2)を比較すると、放射性物質吸着シート(20e,20f)の長さLと、放射性物質吸着布(2g〜2j)の長さLは、同じ長さであるが、波形中芯部材(21e,21f)が波形に成形されている分、長く設けられている。したがって、放射性物質吸着シート(20e,20f)の方が、放射性物質吸着布(2g〜2j)よりも汚染水との接触面積が広くなり、より多くの汚染水を効果的に処理することが可能な構造となっている。
図13は、実施例3の放射性物質吸着フィルタの平面図を示している。図13に示すように、フィルタ1bは、放射性物質吸着布2及び波形中芯部材21から成る。具体的には、実施例2で示した放射性物質吸着シート20の波形中芯部材21が設けられた面を外側にして、ロール状に丸めたものである。ロール状にする方法としては、図13に示すような波形が外側に向く外巻きだけではなく、放射性物質吸着シート20の波形中芯部材21が設けられた面を内側にする内巻きのいずれの方法も利用可能である。
フィルタ1bには、多数の間隙6が設けられているため、間隙6を流れる汚染水が放射性物質吸着布に触れやすい構造となっており、大量の汚染水を効果的に処理することができる。
図14は、実施例3の放射性物質吸着フィルタの斜視図を示している。図14に示すように、フィルタ1bは筒状を呈しており、その高さHは150mm、直径Rは150mmとなっている。フィルタ1bは、使用する放射性物質吸着シート20の長さや幅を変えることで、自在に大きさを調整して成形することが可能である。
図15は、実施例3の放射性物質吸着装置の説明図を示している。図15に示すように、放射性物質吸着装置11は、複数のフィルタ1b、ネット状容器12及びロープ13から成り、フィルタ1bはネット状容器12の中に入れられている。ネット状容器12には回収ロープ13が設けられている。
放射性物質吸着装置11は、浄化枡53に配置されている。浄化枡53は、取水口56から汚染水5が流入し、浄化水7が排出口54へと流れ出る構造である。
放射性物質吸着装置11を浄化枡53に設置する際には、グレーチング58を取り外し、浄化枡53の中に放射性物質吸着装置11を沈めて行う。実施例1における放射性物質吸着装置8とは異なり、ネット状容器は軟質の素材で形成されているため、変形が容易であり、浄化枡53の形状に合わせて、設置することが可能である。また、図15に示すように、放射性物質吸着装置11を2つ重ねて設置することも可能である。なお、設置場所の形状等によっては、3つ以上設置することも可能である。
回収の際には、各放射性物質吸着装置11に設けられた回収ロープ13を把持して引き上げることで、容易に回収が可能である。また、回収ロープ13は、放射性物質吸着装置11が流れて排出口54を塞いでしまう等の配管のつまりを防止する役割も果たしている。
図16は、実施例4の放射性物質吸着フィルタの斜視図を示している。図16に示すように、フィルタ1cは、複数の放射性物質吸着シート20から成り、放射性物質吸着シート20は、放射性物質吸着布2及び波形中芯部材21から成る。具体的には、実施例2で示した放射性物質吸着シート20に設けられた波形中芯部材21の波形が交互に直交するように、放射性物質吸着シート20が積層される。また、フィルタ1cにスペーサ4が設けられていないのは、実施例2或は実施例3と同様である。
フィルタ1cには、多数の間隙6が設けられているため、間隙6を流れる汚染水が放射性物質吸着布に触れやすい構造となっており、大量の汚染水を効果的に処理することができる。
フィルタ1cの高さHは150mm、幅wは150mm、奥行きDは150mmとなっており、略立方体形状を呈している。フィルタ1cは、使用する放射性物質吸着シート20の長さや幅を変えることで、自在に大きさを調整して成形することが可能である。すなわち、フィルタ1cの形状は、略立方体形状に限られるわけではなく、例えば、汚染水が流入する箇所を多くするために、高さHをより高く設けることも可能である。また、ここでは、波形が交互に直交するように積層されているが、必ずしも1枚毎に積層する方向を変える必要はなく、例えば、2枚毎に積層する方向を変えるといった構成でもよい。
図17は、実施例4の放射性物質吸着フィルタの説明図を示している。図17に示すように、フィルタ1cは、波形が交互に直交するように積層されている。ここでは、放射性物質吸着シート(20k〜20n)が積層された状態を表している。
図17に示すように、放射性物質吸着シート20kは、放射性物質吸着布2k及び波形中芯部材21kから成る。同様に、放射性物質吸着シート20lは放射性物質吸着布2l及び波形中芯部材21l、放射性物質吸着シート20mは放射性物質吸着布2m及び波形中芯部材21m、放射性物質吸着シート20nは放射性物質吸着布2n及び波形中芯部材21nから成る。
放射性物質吸着布2kと波形中芯部材21kは、図示しないが接着剤によって接着されている。同様に、放射性物質吸着布2lと波形中芯部材21l、放射性物質吸着布2mと波形中芯部材21m、放射性物質吸着布2nと波形中芯部材21nも接着剤によって接着されている。
また、放射性物質吸着シート(20k〜20n)は、それぞれ波形が交互に直交するように積層されている。すなわち、放射性物質吸着シート20kと放射性物質吸着シート20l、放射性物質吸着シート20lと放射性物質吸着シート20m、放射性物質吸着シート20mと放射性物質吸着シート20nが、それぞれ波形が交互に直交するように積層されている。
実施例2と異なり、放射性物質吸着シート20同士も、図示しないが接着剤によって接着されている。すなわち、放射性物質吸着シート20kと放射性物質吸着シート20l、放射性物質吸着シート20lと放射性物質吸着シート20m、放射性物質吸着シート20mと放射性物質吸着シート20nが接着剤によって接着されている。
放射性物質吸着シート(20k〜20n)には、波形中芯部材(21k〜21n)が設けられたことによって間隙(6a,6c)が形成されている。また、放射性物質吸着シート(20k〜20n)が積層されたことによって間隙(6b,6d)が形成されている。この間隙(6a〜6d)が汚染水の流路となる。矢印(15a,15b)は、汚染水の流入方向又は浄化水の流出方向を示している。
図17に示すように、放射性物質吸着シート(20k,20m)が設けられることにより、間隙(6a,6b)を通って、矢印15aの方向に、汚染水の流入又は浄化水の流出が可能となる。また、放射性物質吸着シート(20l,20n)が設けられることにより、間隙(6c,6d)を通って、矢印15bの方向に、汚染水の流入又は浄化水の流出が可能となる。
このように、放射性物質吸着シート(20k〜20n)の波形が交互に直交するように積層されることにより、直交する2方向の流路ができ、縦横いずれの方向からも汚染水が放射性物質吸着フィルタに流れ込むことが可能となる。これにより、放射性物質吸着フィルタの姿勢によらず、汚染水中の放射性物質を効率よく吸着することができる。
図18は、実施例4の放射性物質吸着システムの説明図を示している。図18に示すように、放射性物質吸着装置14は、複数のフィルタ1c、ネット状容器12及びロープ13から成り、フィルタ1cはネット状容器12の中に入れられている。ネット状容器12には回収ロープ13が設けられている。
放射性物質吸着装置14は、浄化枡53に配置されている。浄化枡53は、取水口56から汚染水5が流入し、浄化水7が排出口54へと流れ出る構造である。
放射性物質吸着装置14を浄化枡53に設置する際には、グレーチング58を取り外し、浄化枡53の中に放射性物質吸着装置14を沈めて行う。実施例3と同様に、ネット状容器は軟質の素材で形成されているため、変形が容易であり、浄化枡53の形状に合わせて、設置することが可能である。また、図18に示すように、放射性物質吸着装置14を2つ重ねて設置することも可能である。なお、設置場所の形状等によっては、3つ以上設置することも可能である。
回収の際には、各放射性物質吸着装置14に設けられた回収ロープ13を把持して引き上げることで、容易に回収が可能である。また、回収ロープ13は、放射性物質吸着装置14が流れて排出口54を塞いでしまう等の、配管のつまりを防止する役割も果たしている。
放射性物質吸着装置14は、実施例3における放射性物質吸着装置11と構造や使用方法の点で類似しているが、放射性物質吸着装置14を構成するフィルタ1cの場合は、波形中芯部材21の波形が交互に直交するように積層されているため、放射性物質吸着フィルタの姿勢によらずに、放射性物質の効率的な吸着が可能であるという利点を有する。
本発明は、放射性物質を含んだ汚染水の浄化処理設備に有用である。
1,1a〜1c フィルタ
2,2a〜2n 放射性物質吸着布
3 フレーム
4 スペーサ
5 汚染水
6,6a〜6d 間隙
7 浄化水
8,11,14 放射性物質吸着装置
9 挿込孔
10 地盤面
12 ネット状容器
13 回収ロープ
15a,15b 矢印
20,20e,20f 放射性物質吸着シート
21,21e,21f 波形中芯部材
50 放射性物質吸着システム
51 放射性物質吸着システム本体
52 取水枡
53 浄化枡
54 排出口
55 汚泥等分離壁
56 取水口
57 覆工板
58 グレーチング
D 奥行き
H 高さ
L 長さ
P 間隔
R 直径
W 幅

Claims (20)

  1. 放射性物質吸着材を担持した帯状の放射性物質吸着繊維基材が適当な間隔を隔てて複数積層され、少なくとも長軸方向の両端が開口された矩形筒状フレームに長軸方向を一致させて収納された放射性物質吸着フィルタであって、
    前記間隙を流路として、長軸方向に放射性物質を含んだ汚染水が流され、前記放射性物質吸着繊維基材に放射性物質を吸着させることによって汚染水を浄化し得ることを特徴とする放射性物質吸着フィルタ。
  2. 前記放射性物質吸着繊維基材は、帯状の両側辺に長手方向に延びるスペーサが固着されることにより、適当な間隔を隔てて複数積層されていることを特徴とする請求項1に記載の放射性物質吸着フィルタ。
  3. 前記放射性物質吸着材は、主にセシウムの吸着除去を行うプルシアンブルー類縁体であることを特徴とする請求項1又は2に記載の放射性物質吸着フィルタ。
  4. 前記放射性物質吸着繊維基材の間隔は、0.5〜2.5mmの範囲であることを特徴とする請求項3に記載の放射性物質吸着フィルタ。
  5. 前記プルシアンブルー類縁体は、プルシアンブルーであることを特徴とする請求項3に記載の放射性物質吸着フィルタ。
  6. 前記放射性物質吸着繊維基材は、不織布、織布または糸であることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の放射性物質吸着フィルタ。
  7. 前記矩形筒状フレームの外周部に弾性体が装着され、該弾性体を介して隣接する前記放射性物質吸着フィルタ同士が固定されることを特徴とする請求項1〜6の何れかの放射性物質吸着フィルタ。
  8. 前記弾性体は、板バネ、弾性変形可能な樹脂バネ、引張スプリング又は圧縮スプリングであることを特徴とする請求項7の放射性物質吸着フィルタ。
  9. 請求項1〜8の何れかの放射性物質吸着フィルタを、長軸方向を揃えて複数本束ねたことを特徴とする放射性物質吸着装置。
  10. 請求項1〜8の何れかの放射性物質吸着フィルタと、
    前記放射性物質吸着フィルタを長軸方向に挿通し収納できる貫通孔が設けられたハウジングユニットと、から構成されることを特徴とする放射性物質吸着装置。
  11. 請求項7又は8の放射性物質吸着フィルタと、
    前記放射性物質吸着フィルタを長軸方向に挿通し収納できる貫通孔が設けられたハウジングユニットと、から構成され、
    前記放射性物質吸着フィルタが前記貫通孔に挿通された際に、前記貫通孔の内壁を前記弾性体により付勢し、前記放射性物質吸着フィルタが固定されることを特徴とする放射性物質吸着装置。
  12. 取水口、取水枡、浄化枡および排出口から少なくとも構成され、放射性物質を含んだ汚染水が取水口から流入し、取水枡を通り、浄化枡を経て、排出口から流出されるシステムにおいて、
    前記取水枡には、汚泥落葉を分離除去するための汚泥分離壁が設けられ、
    前記浄化枡には、請求項9〜11の放射性物質吸着装置が少なくとも1基が設けられ、
    取水枡を通った汚染水は、放射性物質吸着装置内の前記放射性物質吸着フィルタの前記放射性物質吸着繊維基材の間隙を流路として流されることを特徴とする放射性物質吸着システム。
  13. 前記放射性物質吸着装置に装填されている前記放射性物質吸着フィルタを取り外すもしくは交換を行うための、開閉手段が前記浄化枡の上部に設けられたことを特徴とする請求項12に記載の放射性物質吸着システム。
  14. 放射性物質吸着材を担持した帯状の放射性物質吸着繊維基材が、その一側面に略同一形状の波形から成る波形中芯部材が接着されることにより、適当な間隔を隔てて複数積層された放射性物質吸着フィルタであって、
    前記波形中芯部材の間隙を流路として、放射性物質を含んだ汚染水が流され、前記放射性物質吸着繊維基材に放射性物質を吸着させることによって汚染水を浄化し得ることを特徴とする放射性物質吸着フィルタ。
  15. 放射性物質吸着材を担持した帯状の放射性物質吸着繊維基材が、その一側面に略同一形状の波形から成る波形中芯部材が接着されることにより、適当な間隔を隔てて複数積層され、前記波形中芯部材の間隙が筒状に伸びるように長手方向が形成され、少なくとも長軸方向の両端が開口された矩形筒状フレームに長手方向を一致させて収納された放射性物質吸着フィルタであって、
    前記波形中芯部材の間隙を流路として、長軸方向に放射性物質を含んだ汚染水が流され、前記放射性物質吸着繊維基材に放射性物質を吸着させることによって汚染水を浄化し得ることを特徴とする放射性物質吸着フィルタ。
  16. 放射性物質吸着材を担持した帯状の放射性物質吸着繊維基材が、その一側面に略同一形状の波形から成る波形中芯部材が接着され、ロール状に巻回してなる放射性物質吸着フィルタであって、
    前記波形中芯部材の間隙を流路として、放射性物質を含んだ汚染水が流され、前記放射性物質吸着繊維基材に放射性物質を吸着させることによって汚染水を浄化し得ることを特徴とする放射性物質吸着フィルタ。
  17. 放射性物質吸着材を担持した帯状の放射性物質吸着繊維基材が、その一側面に略同一形状の波形から成る波形中芯部材が接着され、波形が交互に直交するように積層された放射性物質吸着フィルタであって、
    前記波形中芯部材の間隙を流路として、放射性物質を含んだ汚染水が流され、前記放射性物質吸着繊維基材に放射性物質を吸着させることによって汚染水を浄化し得ることを特徴とする放射性物質吸着フィルタ。
  18. 前記波形中芯部材は、放射性物質吸着材を担持した帯状の放射性物質吸着繊維基材から成ることを特徴とする請求項14〜17の何れかの放射性物質吸着フィルタ。
  19. 前記放射性物質吸着材は、主にセシウムの吸着除去を行うプルシアンブルー類縁体あるいはプルシアンブルーであることを特徴とする請求項14〜18の何れかに記載の放射性物質吸着フィルタ。
  20. ネット状容器に、請求項14〜19の何れかの放射性物質吸着フィルタが複数収容され、
    前記ネット状容器に、ロープ状回収部材の一端が接続され、他端が外部装置と固定し得ることを特徴とする放射性物質吸着装置。
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