JP2017172660A - 軸受組立体および回転機械 - Google Patents

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憲一 杉山
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則雄 高橋
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成夏 金
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Abstract

【課題】すべり軸受の温度上昇を抑制することができる軸受組立体を提供する。
【解決手段】軸受組立体40は、すべり軸受41と、すべり軸受41の外周面41bに接触する放熱リング42と、放熱リング42を保持する軸受ケース45とを備える。放熱リング42は、すべり軸受41および軸受ケース45よりも軸方向において長い。
【選択図】図2

Description

本発明は回転軸を支持する軸受組立体および該軸受組立体を備えた回転機械に関するものである。
近年の先行待機運転ポンプの状況により、背景技術の一例を説明する。近年、都市化の進展により、緑地の減少および路面のコンクリート化、アスファルト化の拡大が進むことでヒートアイランド現象が発生し、いわゆるゲリラ豪雨と呼ばれる局所的な集中豪雨が都市部で頻発している。局所的な大量の降雨は、コンクリート化、アスファルト化した路面では、地中に吸収されることなくそのまま水路に導かれる。その結果、大量の雨水が、短時間のうちに排水機場に流入する。
頻発するこのような集中豪雨によってもたらされる大量の雨水の速やかな排水に備えるために、排水機場に設置する排水ポンプでは、始動遅れによる浸水被害が生じないよう、雨水が排水機場に到達する前に予め始動させておく先行待機運転が行われている。
図5は、先行待機運転を行う立軸ポンプを示す模式図である。排水機場の水槽100には、縦方向に配置された回転軸122の先端に羽根車120を備え、羽根車120に水と共に空気を吸い込ませることにより、水槽100の水位が最低運転水位LWL以下であっても運転(先行待機運転)を継続することが可能な立軸ポンプが配置されている。回転軸122はすべり軸受135,145によって回転自在に支持されている。吸込ベルマウス110の側面部に貫通孔105が設けられており、この貫通孔105には、外気に接する開口106aを備えた空気管106が取付けられている。これにより、この立軸ポンプでは貫通孔105を介して立軸ポンプ内に供給する空気の供給量を水位に応じて変化させ、最低運転水位LWL以下で立軸ポンプの排水量がコントロールされる。
先行待機運転の運転状態について説明する。例えば大都市の雨水排水用として、吸込水位に関係なく降雨情報等により予め立軸ポンプを始動しておく(気中運転)。低水位の状態から水位が上昇するに従って、羽根車120の位置まで水位が達し、立軸ポンプは空運転(気中運転)から羽根車120で水を撹拌する運転(気水撹拌運転)を行う。さらに立軸ポンプは貫通孔105を経て供給される空気を水と共に吸い込ませつつ水量を徐々に増やす運転(気水混合運転)を経て100%水の排出を行う全量運転(定常運転)へ移行する。また、高水位から水位が低下するときは、立軸ポンプは全量運転から貫通孔105を経て供給する空気を水と共に吸い込ませつつ水量を徐々に減らす運転(気水混合運転)へ移行する。水位がLLWLの近くに至ると、立軸ポンプは水を吸い込まず排水もしない運転(エアロック運転)へ移行する。これら5つの特徴ある運転を総称して先行待機運転という。なお、ポンプ始動は、吸込ベルマウス110の下端よりも低い水位LLLWLから開始する。
図5に示す立軸ポンプは、ポンプ起動時には大気中で運転される。すなわち、すべり軸受135,145は液体の潤滑のないドライ条件で回転軸122に固定されたスリーブ111(図6参照)にすべり接触する。ここでドライ条件とは、ポンプ運転中のすべり軸受135,145の雰囲気が、液体の潤滑がない大気中である条件をいい、ドライ運転とはその条件で運転することをいう。また、すべり軸受135,145はすべり軸受135,145に通水した排水条件でもスリーブ111にすべり接触する。ここで、排水条件とは、ポンプ運転中のすべり軸受135,145の雰囲気が、土砂等の異物(スラリー)が混入した水中である条件をいい、排水運転とはその条件で運転すること、例えば気水混合運転、全量運転、エアロック運転等をいう。このような条件下ですべり軸受135,145が使用される。
特開2015−222117号公報
ここで、排水機場で用いられるポンプ等は、水中で運転されるだけでなく、先行待機運転の場合には、大気中での運転と水中での運転が繰り返される。大気中での運転の場合には、すべり軸受のすべり面(回転軸または回転軸の外周に設けられたスリーブと接触するすべり軸受の面)が、ドライ条件で低摩擦であることが求められる。この要求に鑑みて、すべり軸受にセラミックス、樹脂材料が用いられた場合、考慮すべき点がある。
セラミックス、樹脂材料の熱伝導率は小さく、これらの線膨張係数は大きい。ポンプが駆動すると、すべり軸受のすべり面に摩擦熱が発生する。すべり軸受が水中に没しているときは、水によってすべり面が冷却されるのですべり面の温度が低く保たれるが、空気中で運転するドライ運転時では、すべり軸受の熱伝導率が小さいのですべり面の摩擦熱が拡散せず、すべり軸受の温度が上昇する。これに加えて、すべり軸受の線膨張係数が大きいので、すべり軸受の温度の上昇に伴ってすべり軸受が膨張したときに、すべり軸受と回転軸(またはスリーブ)との隙間が小さくなり、摩擦によりすべり面が焼付く虞がある。また、すべり軸受135,145がスリーブ111にすべり接触する際に、接触部で多大な摩擦熱が発生しやすくなり、そこで局所的に高温となる虞がある。図6において、網掛け部分は局所的に高温になる部分である。
このようなスリーブ111の局所的な高温化によって、回転軸122は局所的に膨張し、結果的に回転軸122がわずかに曲がる虞がある。それによりポンプの回転部分と固定部分の干渉による振動や、軸受荷重の増加が起こりやすくなる。すなわち、回転体としてのアンバランス方向に接触し、この接触部が発熱するために軸断面に温度分布が生じ、熱膨張のために回転軸122が曲がる。この際、曲がりにより回転体重心がずれるために回転体全体のアンバランスが徐々に大きくなっていく。また、曲がりにより軸受の当たり方が変化し、各軸受の温度勾配が変化する場合もある。
さらに、軸曲がりによる変位が軸受すきまより大きくなると、図6に示すように、逆位相の2点接触状態となり、曲げ変位が拘束される。さらに熱膨張が続くために押付荷重が上昇するが、荷重上昇⇒発熱量増加⇒熱曲がり加速⇒荷重上昇といった悪循環に陥り、加速度的に軸受温度が上昇する。結果として、すべり軸受135,145が焼付いてしまい、最悪の場合、すべり軸受135,145が損傷してしまう。
本発明は上述した問題点に鑑みてなされたもので、すべり軸受の温度上昇を抑制することができる軸受組立体を提供することを目的とする。
さらに、本発明は該軸受組立体を備えた回転機械を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するための本発明の一態様は、すべり軸受と、前記すべり軸受の外周面に接触する放熱リングと、前記放熱リングを保持する軸受ケースとを備え、前記放熱リングは、前記すべり軸受および前記軸受ケースよりも軸方向において長いことを特徴とする軸受組立体である。
本発明の好ましい態様は、前記放熱リングに接続された放熱フィンをさらに備えていることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記放熱リングおよび前記放熱フィンは一体的な構造物であることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記放熱リングは前記すべり軸受よりも高い熱伝導率を有する材料から構成されていることを特徴とする。
本発明の他の態様は、羽根車と、前記羽根車が固定された回転軸と、前記回転軸を回転自在に支持する上記軸受組立体とを備えたことを特徴とする回転機械である。
本発明の好ましい態様は、前記軸受ケースを支持する支持部材をさらに備え、前記軸受ケースは前記放熱リングと同じ材料から構成されていることを特徴とする。
放熱リングは、軸方向においてすべり軸受および軸受ケースよりも長いので、放熱リングは、すべり軸受および軸受ケースに覆われていない露出部を有する。この露出部は、すべり軸受および軸受ケースから軸方向に突出した部分である。すべり軸受は放熱リングに接触しているため、すべり軸受で発生した熱(摩擦熱)は放熱リングに伝達される。さらに、熱は、放熱リングの露出部に接触する空気(または液体)によって奪われ、これによってすべり軸受が放熱リングを介して冷却される。
先行待機運転を行う立軸ポンプを示す模式図である。 上側軸受組立体の一実施形態を示す断面図である。 上側軸受組立体の他の実施形態を示す図である。 上側軸受組立体のさらに他の実施形態を示す図である。 先行待機運転を行う立軸ポンプを示す模式図である。 ポンプ運転時における回転軸、スリーブ、およびすべり軸受を示す模式図である。
本発明の実施形態について図面を参照して説明する。以下に説明する実施形態において、回転機械の一例としての立軸ポンプについて説明するが、回転機械は立軸ポンプに限定されない。回転機械の他の例として、横軸ポンプ、コンプレッサ、蒸気タービンなどを挙げることができる。
図1は、先行待機運転を行う立軸ポンプを示す模式図である。図1に示すように、立軸ポンプは、吸込ベルマウス10および吐出ボウル12を有するポンプケーシング14と、ポンプケーシング14を水槽1内に吊り下げる揚水管16と、揚水管16の上端に接続された吐出エルボ管18と、ポンプケーシング14内に収容された羽根車20と、羽根車20が固定された回転軸22とを備えている。
揚水管16は、水槽1の上部のポンプ据付床24に形成された挿通孔26を通して下方に延びている。ポンプ据付床24にはポンプベース28が固定されており、揚水管16の上端はポンプベース28に接続されている。回転軸22は吐出エルボ管18、揚水管16、およびポンプケーシング14内を通って鉛直方向に延びている。
吸込ベルマウス10は下方を向いて開口し、吸込ベルマウス10の上端は吐出ボウル12の下端に固定されている。羽根車20は回転軸22の下端に固定されており、羽根車20と回転軸22とは一体的に回転するようになっている。この羽根車20の上方(吐出側)には複数のガイドベーン(静翼)34が配置されている。これらガイドベーン34は吐出ボウル12の内面に固定されている。
吸込ベルマウス10の側面部に貫通孔15が設けられており、この貫通孔15には、外気に接する開口17aを備えた空気管17が取付けられている。これにより、この立軸ポンプでは貫通孔15を介して立軸ポンプ内に供給する空気の供給量を水位に応じて変化させ、最低運転水位LWL以下で立軸ポンプの排水量がコントロールされる。
回転軸22は、吐出エルボ管18に設けられた孔を通って、水槽1の上方まで延びている。回転軸22は、水槽1の上方の位置において、駆動機(図示しない)に接続されている。駆動機は保守点検を容易に行うことができるように陸上に設けられる。駆動機の回転は回転軸22に伝達され、回転軸22に固定された羽根車20が回転する。羽根車20の回転によって水は吸込ベルマウス10から吸い込まれ、ポンプケーシング14、揚水管16、および吐出エルボ管18を通って外部に吐出される。
先行待機運転の運転状態について説明する。例えば大都市の雨水排水用として、吸込水位に関係なく降雨情報等により予め立軸ポンプを始動しておく(気中運転)。低水位の状態から水位が上昇するに従って、羽根車20の位置まで水位が達し、立軸ポンプは空運転(気中運転)から羽根車20で水を撹拌する運転(気水撹拌運転)を行う。さらに立軸ポンプは貫通孔15を経て供給される空気を水と共に吸い込ませつつ水量を徐々に増やす運転(気水混合運転)を経て100%水の排出を行う全量運転(定常運転)へ移行する。また、高水位から水位が低下するときは、立軸ポンプは全量運転から貫通孔15を経て供給する空気を水と共に吸い込ませつつ水量を徐々に減らす運転(気水混合運転)へ移行する。水位がLLWLの近くに至ると、立軸ポンプは水を吸い込まず排水もしない運転(エアロック運転)へ移行する。これら5つの特徴ある運転を総称して先行待機運転という。なお、ポンプ始動は、吸込ベルマウス10の下端よりも低い水位LLLWLから開始する。
立軸ポンプは、揚水管16内に設けられた上側軸受組立体40と、ポンプケーシング14内に設けられた下側軸受組立体36とをさらに備えている。回転軸22は、吐出エルボ管18の上部に設けられた外軸受43と、これら軸受組立体36,40により回転自在に支持されている。本実施形態において、回転軸22は2つの軸受組立体36,40によって支持されているが、軸受組立体36,40の数はこの実施形態に限定されない。軸受組立体の数は回転軸の長さに基づいて決定される。
吐出エルボ管18に設けられた孔と回転軸22との間の僅かな隙間には、フローティングシール、グランドパッキン、またはメカニカルシールなどの軸シール35が設けられている。この軸シール35は、立軸ポンプが扱う液体が吐出エルボ管18の外部に流出することを防止している。
上側軸受組立体40および下側軸受組立体36は同一の構成を有しているので、以下、上側軸受組立体40について図面を参照しつつ説明し、下側軸受組立体36の説明は省略する。以下、上側軸受組立体40を単に軸受組立体40と呼ぶことがある。
図2は上側軸受組立体40の一実施形態を示す断面図である。上側軸受組立体40は、回転軸22の周囲に配置されたすべり軸受41と、すべり軸受41が固定された放熱リング42とを備えている。すべり軸受41および放熱リング42は円筒形状を有しており、かつ互いに同心状に配置されている。
すべり軸受41は耐熱性の高い樹脂材料から構成されている。すべり軸受41に適用される樹脂材料の例として、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)やPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)が挙げられる。放熱リング42は、すべり軸受41よりも高い熱伝導率を有する材料から構成されている。例えば、放熱リング42は金属から構成されている。一実施形態では、放熱リング42は、高い耐久性を有し、かつ高い熱伝導率を有するステンレス鋼から構成されている。
上側軸受組立体40は、回転軸22の外周面に固定された円筒状のスリーブ11をさらに備えている。スリーブ11は回転軸22と同心状に配置されており、回転軸22とともに回転する。スリーブ11は、例えば超硬合金から構成されている。一実施形態では、スリーブ11は、タングステンカーバイト系の超硬合金から構成されている。すべり軸受41は、スリーブ11を囲むように配置されている。すべり軸受41の内周面41aとスリーブ11の外周面との間には僅かな隙間が形成されている。すべり軸受41の内周面41aは、スリーブ11の外周面にすべり接触する支持面を構成している。すべり軸受41の外周面41bは放熱リング42の内周面に接触している。
上側軸受組立体40は、放熱リング42を保持する軸受ケース45をさらに備えている。軸受ケース45は、揚水管16(図1参照)に固定された支持部材46に支持されている。軸受ケース45は、例えば鉄などの材料から構成されてもよい。好ましくは、軸受ケース45は、放熱リング42と同じ材料、例えば、ステンレス鋼から構成されている。すべり軸受41が固定された放熱リング42は軸受ケース45に固定されている。
軸受ケース45は、円筒部45aと、円筒部45aから外側に突出するフランジ部45bとを有している。円筒部45aは回転軸22の軸方向に沿って延びている。円筒部45aおよびフランジ部45bは一体的に構成されている。放熱リング42の外周面は、円筒部45aの内周面に接触している。放熱リング42は、軸方向(すなわち、回転軸22の長手方向)において、軸受ケース45よりも長く、放熱リング42は軸受ケース45の下端45c(すなわち円筒部45aの下端)から下方に突出している。したがって、放熱リング42の下端42cは軸受ケース45の下端45cの下方に位置している。
すべり軸受41および放熱リング42は、回転軸22の軸方向に沿って延びる円筒形状を有しており、放熱リング42はすべり軸受41よりも軸方向において長い。本実施形態では、放熱リング42の軸方向の長さはすべり軸受41の軸方向の長さの2倍であり、放熱リング42は、すべり軸受41の下端41cから下方に突出している。したがって、放熱リング42の下端42cは、すべり軸受41の下端41cの下方に位置している。軸受ケース45の下端45c(すなわち円筒部45aの下端)は、すべり軸受41の下端41cと同じ高さに位置している。したがって、放熱リング42は、すべり軸受41および軸受ケース45から下方に突出している。一実施形態では、放熱リング42は、すべり軸受41および軸受ケース45から上方に突出してもよい。
上述したように、放熱リング42は、軸方向においてすべり軸受41および軸受ケース45よりも長いので、放熱リング42は、すべり軸受41および軸受ケース45に覆われていない露出部42aを有する。この露出部42aは、すべり軸受41および軸受ケース45から軸方向に突出した部分である。すべり軸受41は放熱リング42に接触しているため、すべり軸受41で発生した熱(摩擦熱)は放熱リング42に伝達される。さらに、熱は、放熱リング42の露出部42aに接触する空気(または液体)によって奪われ、これによってすべり軸受41が放熱リング42を介して冷却される。したがって、すべり軸受41が液体のないドライ条件でスリーブ11にすべり接触しても、すべり軸受41の温度上昇を抑制することができる。
本実施形態によれば、待機運転時でのすべり軸受41の温度を約10%低減することができる。したがって、すべり軸受41自体の耐久性を向上させることができる。つまり、すべり軸受41の温度上昇を抑制することにより、樹脂材料から構成されたすべり軸受41の劣化を抑制することができる。上側軸受組立体40および下側軸受組立体36は同一の構成を有しているので、下側軸受組立体36でも同様の効果が得られる。
図3は上側軸受組立体40の他の実施形態を示す図である。下側軸受組立体36も上側軸受組立体40と同様の構成を有しているため、その重複する説明を省略する。図3に示すように、軸受組立体40は円筒状の弾性リング49をさらに備えている。弾性リング49はゴムなどの弾性材から構成されている。弾性リング49は、すべり軸受41および放熱リング42と同心状に配置されている。弾性リング49は、放熱リング42と軸受ケース45との間に挟まれている。弾性リング49は、すべり軸受41と同じ軸方向の長さを有しており、軸方向においてすべり軸受41と同じ位置に配置されている。したがって、放熱リング42の露出部42aは、すべり軸受41、軸受ケース45、および弾性リング49から軸方向に突出している。
すべり軸受41とスリーブ11との接触により、すべり軸受41にはラジアル荷重が作用する。弾性リング49は、このラジアル荷重を放熱リング42から受けたときに弾性変形することができるので、ラジアル荷重に起因するすべり軸受41および放熱リング42の損傷を防止することができる。さらに、弾性リング49は、スリーブ11とすべり軸受41との接触に起因する振動を吸収することができる。
図4は上側軸受組立体40のさらに他の実施形態を示す図である。下側軸受組立体36も上側軸受組立体40と同様の構成を有しているため、その重複する説明を省略する。図4に示すように、軸受組立体40は、放熱リング42に接続された複数の放熱フィン50をさらに備えている。より具体的には、放熱フィン50は、放熱リング42の露出部42aの外面に接続されている。各放熱フィン50は、放熱リング42の半径方向外側に突出し、かつ軸方向(すなわち、回転軸22の長手方向)に延びている。本実施形態では、複数の放熱フィン50は、放熱リング42の周方向に沿って等間隔に配置されている。
放熱フィン50は、放熱リング42と同じ材料から構成されてもよい。この場合、放熱リング42および放熱フィン50は一体的な構造物であることが好ましい。放熱フィン50は放熱リング42よりも高い熱伝導率を有する材料から構成されてもよい。この場合、例えば、放熱フィン50は銅から構成されてもよい。
図3に示す実施形態の要素と図4に示す実施形態の要素とを組み合わせてもよい。つまり、軸受組立体は、放熱リングと軸受ケースとの間に配置された弾性リング、および放熱リングに接続された放熱フィンを備えてもよい。
これまで本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術思想の範囲内において、種々の異なる形態で実施されてよいことは勿論である。
1 水槽
10 吸込ベルマウス
11 スリーブ
12 吐出ボウル
14 ポンプケーシング
15 貫通孔
17 空気管
17a 開口
18 吐出エルボ管
20 羽根車
22 回転軸
24 ポンプ据付床
26 挿通孔
28 ポンプベース
34 ガイドベーン
35 軸シール
36 下側軸受組立体
40 上側軸受組立体
41 すべり軸受
41a 内周面
41b 外周面
41c 下端
42 放熱リング
42a 露出部
42c 下端
43 外軸受
45 軸受ケース
45a 円筒部
45b フランジ部
45c 下端
46 支持部材
49 弾性リング
50 放熱フィン
100 水槽
105 貫通孔
106 空気管
110 吸込ベルマウス
111 スリーブ
120 羽根車
122 回転軸
135,145 すべり軸受

Claims (6)

  1. すべり軸受と、
    前記すべり軸受の外周面に接触する放熱リングと、
    前記放熱リングを保持する軸受ケースとを備え、
    前記放熱リングは、前記すべり軸受および前記軸受ケースよりも軸方向において長いことを特徴とする軸受組立体。
  2. 前記放熱リングに接続された放熱フィンをさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の軸受組立体。
  3. 前記放熱リングおよび前記放熱フィンは一体的な構造物であることを特徴とする請求項2に記載の軸受組立体。
  4. 前記放熱リングは前記すべり軸受よりも高い熱伝導率を有する材料から構成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の軸受組立体。
  5. 羽根車と、
    前記羽根車が固定された回転軸と、
    前記回転軸を回転自在に支持する請求項1乃至4のいずれか一項に記載の軸受組立体とを備えたことを特徴とする回転機械。
  6. 前記軸受ケースを支持する支持部材をさらに備え、
    前記軸受ケースは前記放熱リングと同じ材料から構成されていることを特徴とする請求項5に記載の回転機械。
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