JP2016109082A - 羽根車およびターボ機械 - Google Patents

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中村 裕樹
Hiroki Nakamura
裕樹 中村
真成 飯野
Masanari Iino
真成 飯野
崇文 樋口
Takafumi Higuchi
崇文 樋口
小林 一太
Ichita Kobayashi
一太 小林
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【課題】強度を向上すると共に、損失をより低減すること。【解決手段】ケーシング(吸込ベル24)の内部に回転軸14を介して回転可能に設けられ、回転方向となる周方向に沿って羽根3が複数配置された羽根車1において、羽根3の先端部3Bに沿って配置され、少なくとも負圧面側に突出すると共に、隣接する羽根3ごとに分離して設けられたフィン4と、周方向に沿って延在して配置されて隣接する羽根3の先端部3Bを連続して接続するように掛け渡される接続ロッド5と、を有する。【選択図】図4

Description

本発明は、羽根車および当該羽根車が適用されるターボ機械に関するものである。
従来、例えば、特許文献1に斜流ポンプについて示されている。羽根の先端部にシュラウドを有していないオープン形の斜流ポンプ(ターボ機械)は、羽根車が回転することにより、吸込側から吸い込んだ液体を昇圧して、吐出側から圧送する。一方、羽根車の羽先端部にシュラウドを有しているクローズ形の斜流ポンプは、シュラウドが円筒状に形成されており、羽根車に対して同心状で、かつ各羽根の先端部を囲繞する状態で配置され、シュラウドの内周面と各羽根の先端部とが接続されている。このクローズ形の斜流ポンプは、羽根車がシュラウドと共に回転することにより、吸込側から吸い込んだ液体を昇圧して、吐出側から圧送する。
特開2011−226376号公報
上述した特許文献1には、オープン形の斜流ポンプと、クローズド形の斜流ポンプとについて以下のように示されている。オープン形の斜流ポンプでは、羽根の先端部からの漏れ流れに伴う損失が発生する。この漏れ流れは、羽根の腹面(液体が高圧になっている側の翼面:圧力面)から背面(液体が低圧となっている側の翼面:負圧面)に向かって、液体が羽根の先端部とケーシングとの間の隙間を通って流れることにより生ずるものである。一方、クローズド形の斜流ポンプでは、シュラウドがあるため漏れ流れは発生せずそのための損失は発生しない。しかし、クローズド形の斜流ポンプでは、シュラウドの外周面とケーシングの内周面との間の隙間を、シュラウドの後縁側から入り込んでシール部を通りシュラウドの前縁側から流れ出る、循環する漏れ流れによる損失が発生する。この場合の漏れ流れは、シュラウドの後縁側の液体が高圧で、前縁側の液体が低圧であるので、両者の圧力差により生ずるものである。さらに、クローズド形の斜流ポンプでは、シュラウドの外周面とケーシングの内周面との間で生ずる、液体の粘性摩擦による損失が発生する。このように、オープン形であってもクローズド形であっても、大きな損失が発生し、ポンプ性能の向上を阻害していた。
そこで、特許文献1には、インペラに対して同心状で、かつ各羽根の先端部を囲繞する状態で配置されており、内周面が羽根の先端部に接合されている円筒状のチップリングを備え、羽根の先端部の前縁部から後縁部に至る長さに対して、チップリングの前縁部から羽根の先端部に沿ってチップリングの後縁部に至る長さが短くなっているターボ機械が示されている。また、特許文献1には、各羽根の先端部に、羽根の先端部から隣接する羽根の先端部に向けて周方向に沿って張り出したチップ突出板を備え、チップ突出板相互は接触することなく対向しており、羽根の先端部の前縁部から後縁部に至る長さに対して、チップ突出板の前縁部から羽根の先端部に沿ってチップ突出板の後縁部に至る長さが短くなっているターボ機械が示されている。そして、特許文献1には、チップリングやチップ突出板を備えたことにより、羽根の先端部からの漏れ流れによる損失と、循環する漏れ流れによる損失と、流体の粘性摩擦による損失を総合した総合損失が低減し、ターボ機械の効率を向上させることができると示されている。
しかしながら、特許文献1のチップリングは、クローズド形のシュラウドの羽根の先端部の後縁部を短くした構成であり、流体の粘性摩擦による損失は存在する傾向にある。また、特許文献1のチップ突出板は、相互は接触することなく羽根ごとに分離しており、このため強度の低下が懸念される。
本発明は、上述した課題を解決するものであり、強度を向上すると共に、損失をより低減することのできる羽根車およびターボ機械を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明の羽根車は、ケーシングの内部に回転軸を介して回転可能に設けられ、回転方向となる周方向に沿って羽根が複数配置された羽根車において、前記羽根の先端部に沿って配置され、少なくとも負圧面側に突出すると共に、隣接する前記羽根ごとに分離して設けられたフィンと、周方向に沿って延在して配置されて隣接する前記羽根の先端部を連続して接続するように掛け渡される接続ロッドと、を備えることを特徴とする。
この羽根車によれば、羽根の先端部に沿って配置され、少なくとも負圧面側に突出すると共に、隣接する羽根ごとに分離して設けられたフィンにより、羽根の先端部において圧力面から負圧面への漏れ流れを抑制する。しかも、この羽根車によれば、周方向に沿って延在して配置されて隣接する羽根の先端部を連続して接続するように掛け渡される接続ロッドにより、羽根車の強度を得る。また、接続ロッドは、棒状であるため、クローズド形の羽根車のようなシュラウドと異なり、ケーシングの内周面との間での液体の粘性摩擦が発生する事態を抑制できる。この結果、この羽根車は、強度を向上すると共に、損失をより低減することができる。
また、本発明の羽根車では、前記フィンは、圧力面側にも突出して設けられ、負圧面側の突出高さが圧力面側の突出高さよりも大きいことを特徴とする。
この羽根車によれば、フィンが圧力面側にも突出して設けられていることで、羽根の先端部において圧力面から負圧面への漏れ流れを抑制する効果をより得ることができる。そして、フィンの負圧面側の突出高さが圧力面側の突出高さよりも大きいことで、負圧面側への漏れ流れをより抑制することができる。
また、本発明の羽根車では、前記フィンは、前記羽根の先端部の前縁端から後縁端の間の一部に配置されることを特徴とする。
この羽根車によれば、フィンが羽根の先端部の前縁端から後縁端の間の一部に配置されていても、羽根の先端部において圧力面から負圧面への漏れ流れを抑制する効果を得ることができ、かつ、フィンの設置量が少なくなるため、製造コストを低減することができる。
また、本発明の羽根車では、前記接続ロッドは、前記フィンの前縁端または後縁端の少なくとも一方を連続して接続するように設けられることを特徴とする。
この羽根車によれば、フィンに係る流体の負荷に対して強度を向上することができる。
上述の目的を達成するために、本発明のターボ機械は、ケーシングと、前記ケーシングの内部で回転可能に設けられた回転軸と、前記回転軸に設けられて回転方向となる周方向に沿って羽根が複数配置された羽根車と、を有するターボ機械において、前記羽根車は、上述したいずれか1つに記載の羽根車が適用されることを特徴とする。
このターボ機械によれば、羽根の先端部に沿って配置され、少なくとも負圧面側に突出すると共に、隣接する羽根ごとに分離して設けられたフィンにより、羽根の先端部において圧力面から負圧面への漏れ流れを抑制する。しかも、このターボ機械によれば、周方向に沿って延在して配置されて隣接する羽根の先端部を連続して接続するように掛け渡される接続ロッドにより、羽根車の強度を得る。また、接続ロッドは、棒状であるため、クローズド形の羽根車のようなシュラウドと異なり、ケーシングの内周面との間での液体の粘性摩擦が発生する事態を抑制できる。この結果、このターボ機械は、強度を向上すると共に、損失をより低減することができる。
本発明によれば、強度を向上すると共に、損失をより低減することができる。
図1は、本発明の実施形態に係るターボ機械の一例の概略構成図である。 図2は、一般的な羽根車の斜視図である。 図3は、本発明の実施形態に係る羽根車の斜視図である。 図4は、本発明の実施形態に係る羽根車の概略断面図である。 図5は、本発明の実施形態に係る羽根車の羽根を先端側から視た図である。 図6は、本発明の実施形態に係る羽根車の他の例を示す斜視図である。 図7は、本発明の実施形態に係る羽根車の他の例を示す概略断面図である。 図8は、本発明の実施形態に係る羽根車の他の例を示す斜視図である。 図9は、本発明の実施形態に係る羽根車の他の例を示す概略断面図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
図1は、本実施形態に係るターボ機械の一例の概略構成図である。本実施形態におけるターボ機械は、例えば、図1に示す立軸型の斜流ポンプ(以下、斜流ポンプという)10である。この斜流ポンプ10は、吸込口11と吐出口12が設けられるケーシング13と、ケーシング13内に配置される回転軸14と、回転軸14の下部に固定される羽根車1と、ケーシング13内で回転軸14を回転自在に支持する軸受16,17とを有している。
ケーシング13は、円筒形状をなし、図示しない取付台に鉛直方向に沿って配置されている。ケーシング13は、例えば、第一,第二,第三ケーシング21,22,23が上方から鉛直方向に直列に連結されている。そして、下端側の第三ケーシング23に吸込ベル24が固定されることで、吸込口11が形成されている。また、ケーシング13は、上端側の第一ケーシング21の上部が水平方向に湾曲することで、側部に向けて吐出口12が形成されている。この第一ケーシング21の吐出口12に排出管25が連結されている。そのため、ケーシング13は、吸込口11からほぼ鉛直方向に沿う第一流路Aと、この第一流路Aからほぼ水平方向に湾曲して吐出口12に至る第二流路Bとを有する。
ケーシング13は、内部に回転軸14が配置されている。回転軸14は、複数の軸受16,17により回転自在に支持されている。軸受16は、ケーシング13から延出された複数のステイ26に支持された軸受箱28に支持されている。また、軸受17は、ケーシング13から延出された複数のステイ27に支持された軸受箱29に支持されている。回転軸14は、下端部に羽根車1が固定されている。そして、回転軸14は、上端側の第一ケーシング21の湾曲部分からケーシング13の外側に延出する上端部に、駆動装置(モータおよび減速機)30が連結されている。なお、ケーシング13は、下端側の第三ケーシング23の内周壁に、羽根車1の上方に位置して図示しないディフューザが固定されている。
従って、駆動装置30を駆動すると、回転力が回転軸14に伝達されて回転する。すると、回転軸14の下端部に固定された羽根車1が回転軸14と共に回転し、ケーシング13内の圧力、つまり、第一流路Aの圧力が上昇することで、水が吸込口11からケーシング13内に吸い込まれる。そして、ケーシング13内に吸い込まれた水は、第一流路Aを鉛直方向における上方に流れ、ディフューザにより圧力が低下された後に第二流路Bを水平方向に流れ、吐出口12から排出管25に吐出される。
図2は、一般的な羽根車の斜視図である。図3は、本実施形態に係る羽根車の斜視図である。図4は、本実施形態に係る羽根車の概略断面図である。
図2に示す一般的な羽根車100は、回転軸14に固定される円錐形状のハブ2の周囲に回転方向となる周方向に沿って羽根3が複数(本実施形態では6つ)設けられている。羽根3は、湾曲しつつ流体の流れ方向(図中に矢印で示す)および流れ方向に交差する径方向に延出されている。羽根3は、ハブ2から延出する部分が基端部3Aで、ハブ2から離れる端部が先端部3Bとなる。また、羽根3は、その先端部3Bにおいて、吸込口11側が前縁端3Baとなり、吐出口12側が後縁端3Bbとなる。また、羽根3は、回転に際して流体に先に当たり高圧となる側の面が圧力面3Cとなり、低圧となる側の面が負圧面3Dとなる。この図2に示す一般的な羽根車100は、シュラウドを有さず、オープン形の斜流ポンプ10に適用される。
この一般的な羽根車100に対し、本実施形態の羽根車1は、図3および図4に示すように、ハブ2、羽根3の基本構成については同様であるが、羽根3の先端部3Bに、フィン4と、接続ロッド5と、を有する。
フィン4は、各羽根3の先端部3Bに沿って前縁端3Ba側から後縁端3Bb側に向かって延在して配置されている。図3および図4に示すフィン4は、羽根3の前縁端3Baから後縁端3Bbに至り先端部3B全体に設けられている。また、フィン4は、各羽根3の先端部3Bにおいて、少なくとも負圧面3D側に突出して設けられている。即ち、フィン4は、負圧面3D側にのみ突出するようにフィン4の先端部3Bの断面がL字形状に形成されているか、あるいは圧力面3C側および負圧面3D側に突出するようにフィン4の先端部3Bの断面がT字形状に形成されている。フィン4は、全ての羽根3の先端部3Bに設けられていることが好ましいが、例えば、羽根3が周方向に偶数個設けられている場合に、1つおきに設けられていてもよい。また、フィン4は、隣接する羽根3ごとに分離して設けられている。即ち、フィン4は、個々の羽根3ごとに独立して設けられている。このフィン4は、羽根3の先端部3Bに一体に設けられて回転するもので、図4に示すように、斜流ポンプ10においてケーシング13である吸込ベル24の内周面に対して所定の隙間Cが確保されるように設けられている。
接続ロッド5は、棒状に形成されて周方向に沿って延在して配置され、周方向に隣接する羽根3の先端部3Bを連続して接続するように、羽根3の間に掛け渡されるものである。接続ロッド5は、羽根3自体に設けられていてもよいが、本実施形態において、全ての羽根3の先端部3Bにフィン4が設けられており、接続ロッド5は、各フィン4の前端4aを連続して接続するように環状に形成されている。また、接続ロッド5は、各フィン4の後端4bを連続して接続するように環状に形成されている。なお、接続ロッド5は、図3および図4において、2箇所に設けられているが、少なくとも1箇所に設けられていればよい。
図5は、本実施形態に係る羽根車の羽根を先端側から視た図である。
上述したように、フィン4は、少なくとも負圧面3D側に突出して設けられている。図5に示すように、フィン4が圧力面3C側および負圧面3D側に突出して設けられている場合、フィン4は、負圧面3D側への突出高さT1が圧力面3C側への突出高さT2よりも大きく形成されている。フィン4が負圧面3D側にのみ突出して設けられている場合は、圧力面3C側への突出高さT2が0となる。
図6は、本実施形態に係る羽根車の他の例を示す斜視図である。図7は、本実施形態に係る羽根車の他の例を示す概略断面図である。
図6および図7に示すフィン4は、羽根3の前縁端3Baから後縁端3Bbに至り先端部3Bの一部であって前縁端3Ba側に偏って設けられている。その他のフィン4の構成は図3および図4に示すものと同様である。
接続ロッド5は、棒状に形成されて周方向に沿って延在して配置され、周方向に隣接する羽根3の先端部3Bを連続して接続するように、羽根3の間に掛け渡されるものである。本実施形態において、全ての羽根3の先端部3Bにフィン4が設けられており、接続ロッド5は、各フィン4の前端4aを連続して接続するように環状に形成されている。また、接続ロッド5は、各フィン4の後端4bを連続して接続するように環状に形成されている。なお、接続ロッド5は、図6および図7において、2箇所に設けられているが、少なくとも1箇所に設けられていればよい。
図8は、本実施形態に係る羽根車の他の例を示す斜視図である。図9は、本実施形態に係る羽根車の他の例を示す概略断面図である。
図8および図9に示すフィン4は、羽根3の前縁端3Baから後縁端3Bbに至り先端部3Bの一部であって後縁端3Bb側に偏って設けられている。その他のフィン4の構成は図3および図4に示すものと同様である。
接続ロッド5は、棒状に形成されて周方向に沿って延在して配置され、周方向に隣接する羽根3の先端部3Bを連続して接続するように、羽根3の間に掛け渡されるものである。本実施形態において、全ての羽根3の先端部3Bにフィン4が設けられており、接続ロッド5は、各フィン4の前端4aを連続して接続するように環状に形成されている。また、接続ロッド5は、各フィン4の後端4bを連続して接続するように環状に形成されている。なお、接続ロッド5は、図8および図9において、2箇所に設けられているが、少なくとも1箇所に設けられていればよい。
なお、フィン4は、図6および図7では羽根3における先端部3Bの前縁端3Ba側に偏って設けられ、図8および図9では羽根3における先端部3Bの後縁端3Bb側に偏って設けられているが、この限りではない。図には明示しないが、フィン4は、羽根3における先端部3Bの一部であって前縁端3Baと後縁端3Bbとの間に設けられていてもよい。
このように、本実施形態の羽根車1は、ケーシング13(吸込ベル24)の内部に回転軸14を介して回転可能に設けられ、回転方向となる周方向に沿って羽根3が複数配置された羽根車1において、羽根3の先端部3Bに沿って配置され、少なくとも負圧面3D側に突出すると共に、隣接する羽根3ごとに分離して設けられたフィン4と、周方向に沿って延在して配置されて隣接する羽根3の先端部3Bを連続して接続するように掛け渡される接続ロッド5と、を備える。
この羽根車1によれば、羽根3の先端部3Bに沿って配置され、少なくとも負圧面3D側に突出すると共に、隣接する羽根3ごとに分離して設けられたフィン4により、羽根3の先端部3Bにおいて圧力面3Cから負圧面3Dへの漏れ流れを抑制する。しかも、この羽根車1によれば、周方向に沿って延在して配置されて隣接する羽根3の先端部3Bを連続して接続するように掛け渡される接続ロッド5により、羽根車1の強度を得る。また、接続ロッド5は、棒状であるため、クローズド形の羽根車のようなシュラウドと異なり、ケーシングの内周面との間での液体の粘性摩擦が発生する事態を抑制できる。この結果、この羽根車1は、強度を向上すると共に、損失をより低減することができる。
また、本実施形態の羽根車1では、フィン4は、圧力面3C側にも突出して設けられ、負圧面3D側の突出高さT1が圧力面3C側の突出高さT2よりも大きい。
この羽根車1によれば、フィン4が圧力面3C側にも突出して設けられていることで、羽根3の先端部3Bにおいて圧力面3Cから負圧面3Dへの漏れ流れを抑制する効果をより得ることができる。そして、フィン4の負圧面3D側の突出高さT1が圧力面3C側の突出高さT2よりも大きいことで、負圧面3D側への漏れ流れをより抑制することができる。
また、本実施形態の羽根車1では、フィン4は、羽根3の先端部3Bの前縁端3Baから後縁端3Bbの間の一部に配置されていてもよい。
この羽根車1によれば、フィン4が羽根3の先端部3Bの前縁端3Baから後縁端3Bbの間の一部に配置されていても、羽根3の先端部3Bにおいて圧力面3Cから負圧面3Dへの漏れ流れを抑制する効果を得ることができ、かつ、フィン4の設置量が少なくなるため、製造コストを低減することができる。なお、羽根3の先端部3Bにおいて圧力面3Cから負圧面3Dへの漏れ流れを抑制する効果を得るためには、フィン4が羽根3の先端部3Bの前縁端3Baから後縁端3Bbの間の全体に配置されていることが好ましい。
また、本実施形態の羽根車1では、接続ロッド5は、フィン4の前端4aまたは後端4bの少なくとも一方を連続して接続するように設けられていてもよい。
この羽根車1によれば、フィン4に係る流体の負荷に対して強度を向上することができる。
また、本実施形態の斜流ポンプ10(ターボ機械)では、ケーシング13と、ケーシング13の内部で回転可能に設けられた回転軸14と、回転軸14に設けられて回転方向となる周方向に沿って羽根3が複数配置された羽根車1と、を有する斜流ポンプ10において、羽根車1は、フィン4および接続ロッド5を有する上述した構成の羽根車1が適用される。
この斜流ポンプ10によれば、羽根3の先端部3Bに沿って配置され、少なくとも負圧面3D側に突出すると共に、隣接する羽根3ごとに分離して設けられたフィン4により、羽根3の先端部3Bにおいて圧力面3Cから負圧面3Dへの漏れ流れを抑制する。しかも、この斜流ポンプ10によれば、周方向に沿って延在して配置されて隣接する羽根3の先端部3Bを連続して接続するように掛け渡される接続ロッド5により、羽根車1の強度を得る。また、接続ロッド5は、棒状であるため、クローズド形の羽根車のようなシュラウドと異なり、ケーシングの内周面との間での液体の粘性摩擦が発生する事態を抑制できる。この結果、この斜流ポンプ10は、強度を向上すると共に、損失をより低減することができる。
なお、上述した実施形態では、ターボ機械として斜流ポンプ10を一例として説明したが、ポンプ以外に、流体により羽根車1が回転し、この回転により回転軸14が回転して動力を得るターボ機械であってもよい。この場合、図1において、ケーシング13の吐出口12側が流体の供給口となり、吸込口11側が流体の排出口となり、羽根車1の回転方向が斜流ポンプ10の場合と逆方向になり、かつ羽根車1における羽根3の圧力面3Cと負圧面3Dも逆になる。
1 羽根車
2 ハブ
3 羽根
3A 基端部
3B 先端部
3Ba 前縁端
3Bb 後縁端
3C 圧力面
3D 負圧面
4 フィン
4a 前端
4b 後端
5 接続ロッド
10 斜流ポンプ
11 吸込口
12 吐出口
13 ケーシング
14 回転軸
16,17 軸受
21 第一ケーシング
22 第二ケーシング
23 第三ケーシング
24 吸込ベル
25 排出管
26 ステイ
27 ステイ
28 軸受箱
29 軸受箱
30 駆動装置
A 第一流路
B 第二流路
C 隙間
T1,T2 突出高さ

Claims (5)

  1. ケーシングの内部に回転軸を介して回転可能に設けられ、回転方向となる周方向に沿って羽根が複数配置された羽根車において、
    前記羽根の先端部に沿って配置され、少なくとも負圧面側に突出すると共に、隣接する前記羽根ごとに分離して設けられたフィンと、
    周方向に沿って延在して配置されて隣接する前記羽根の先端部を連続して接続するように掛け渡される接続ロッドと、
    を備えることを特徴とする羽根車。
  2. 前記フィンは、圧力面側にも突出して設けられ、負圧面側の突出高さが圧力面側の突出高さよりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の羽根車。
  3. 前記フィンは、前記羽根の先端部の前縁端から後縁端の間の一部に配置されることを特徴とする請求項1または2に記載の羽根車。
  4. 前記接続ロッドは、前記フィンの前縁端または後縁端の少なくとも一方を連続して接続するように設けられることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の羽根車。
  5. ケーシングと、前記ケーシングの内部で回転可能に設けられた回転軸と、前記回転軸に設けられて回転方向となる周方向に沿って羽根が複数配置された羽根車と、を有するターボ機械において、
    前記羽根車は、請求項1〜4のいずれか1つに記載の羽根車が適用されることを特徴とするターボ機械。
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