JP2015137606A - 回転機械用組立体、及び回転機械 - Google Patents

回転機械用組立体、及び回転機械 Download PDF

Info

Publication number
JP2015137606A
JP2015137606A JP2014010230A JP2014010230A JP2015137606A JP 2015137606 A JP2015137606 A JP 2015137606A JP 2014010230 A JP2014010230 A JP 2014010230A JP 2014010230 A JP2014010230 A JP 2014010230A JP 2015137606 A JP2015137606 A JP 2015137606A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
impeller
axis
fluid
convex portion
rotating machine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014010230A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6402849B2 (ja
Inventor
若井 宗弥
Muneya Wakai
宗弥 若井
中村 裕樹
Hiroki Nakamura
裕樹 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2014010230A priority Critical patent/JP6402849B2/ja
Publication of JP2015137606A publication Critical patent/JP2015137606A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6402849B2 publication Critical patent/JP6402849B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

【課題】羽根車内での逆流の発生を抑え、運転効率向上を図ることのできる回転機械用組立体、及び回転機械を提供する。【解決手段】軸線O回りに回転し、周方向に間隔をあけて配置された羽根6同士の間に、軸線O方向から流入する流体Wを径方向外側に向かって排出する主流路FCが形成された羽根車4と、羽根車4を外周側から取り囲んで、羽根車4における主流路FCへ流体Wを流入させる吸込流路15及びリターン流路23、及び、主流路FCからの流体Wが流出する吐出流路16及びディフューザ流路21を形成するケーシング2と、羽根6の上流側にで、羽根6の入口における最外周端よりも径方向内側に突出するとともに、軸線Oの周方向に突出高さが異なるように非軸対称に設けられた凸部30とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、流体が内部を流通する回転機械用組立体、及びこれを備える回転機械に関する。
従来から、回転機械として、例えば流体のエネルギーと機械的エネルギーとを連続的に変換するポンプや圧縮機等が知られている。
このような回転機械には羽根車が設けられており、特にポンプにおいては、キャビテーションの発生を抑えて吸込み性能を向上させるため、羽根の入口で流路面積を大きくして流体の流速を小さく抑えることが一般的となっている。
しかし、このように羽根の入口で流体の流速を小さくした場合、特に部分流量運転時に、羽根車の羽根の入口、即ち羽根の前縁近傍で主流とは逆方向に流れる逆流が発生し易くなることが知られている。そしてこのような逆流の発生によって運転効率が低下してしまうといった問題が生じる。
ところで特許文献1には、ケーシングと羽根車(インペラ)のシュラウドとの間に形成された間隙を介して、羽根の出口から入口へと流通する漏れ流れが生じるポンプ装置が開示されている。このポンプ装置では、この漏れ流れが羽根の入口における主流と合流するが、この際に、漏れ流れの流出方向が主流の流通方向に一致するように転換されることで、合流による影響を低減している。
さらに、特許文献1に開示された構造では、羽根の入口部にケーシングから突出するように突起部が形成されている。このような突起部を形成することで、羽根車へと流入する主流の流通空間を狭めることが可能となり、上述した逆流の発生を抑える効果も期待できる。
実開昭63−26798号公報
しかしながら、特許文献1に開示された構造では、突起部が羽根車の回転軸線の周方向に同じ形状、即ち軸対称形状となっている。ここで羽根の入口での主流の流れは、羽根車に至るまでの主流が流通する流路形状等の影響を受け、周方向に均一ではなく偏りが生じている場合がある。このような場合には、特許文献1に開示されたような軸対称形状が最適形状であるとは言えない。
本発明はこのような事情を考慮してなされたものであり、羽根車入口での逆流の発生を抑え、運転効率向上を図ることのできる回転機械用組立体、及び回転機械を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は以下の手段を採用している。
即ち、本発明の一の態様によれば、回転機械用組立体は、軸線回りに回転し、周方向に間隔をあけて配置された羽根同士の間に前記軸線方向から流入する流体を径方向外側に向かって排出する主流路が形成された羽根車と、前記羽根車を外周側から取り囲んで、前記羽根車における前記主流路へ前記流体を流入させる流入流路、及び、該羽根車における前記主流路からの前記流体が流出する流出流路を形成するケーシングと、前記羽根の上流側で、該羽根の入口における最外周端よりも径方向内側に突出するとともに、前記軸線の周方向に突出高さが異なるように非軸対称に設けられた凸部と、を備える。
このような回転機械用組立体によれば、羽根の入口で凸部が設けられていることで、羽根の入口で流入流路から羽根車の主流路へと流入する流体の流通空間を狭めることが可能となる。従って、逆流の発生を抑えることができる。さらに、凸部は非軸対称に設けられているため、周方向に流れの均一でない流体が主流路に流入した際には、この流体の流れの分布に応じて凸部の高さを異ならせることができる。即ち、逆流の発生し易い周方向位置と、発生しにくい周方向位置とで凸部の高さを異ならせることができる。
さらに、前記凸部では、前記突出高さは、前記流入流路から前記主流路に流入する前記流体の流速が小さい前記周方向の領域で高くなっていてもよい。
このように流体の流速が小さい周方向の領域で凸部の突出高さが高くなっていることで、羽根車の入口で、流速が小さいことで生じる逆流の発生を抑制することができる。
また、前記凸部では、前記突出高さは、前記流入流路から前記主流路に流入する前記流体の流速が大きい前記周方向の領域で高くなっていてもよい。
このように流体の流速が大きい周方向の領域で凸部の突出高さが高くなっていることで、この周方向の領域で流入流路から羽根車の主流路に流体を流入しにくくし、流入する流体の流入量を抑え、流速を小さくすることができる。従って、このような流速が大きい周方向の領域が、羽根車の入口で逆流が発生しない程度に十分に流速が大きくなっている領域であれば、周方向での流体の流速分布を均一化することで、流れを安定させて運転効率の向上を図ることができる。
また、前記ケーシングに設けられた前記凸部は、前記軸線の径方向内側を向く面から径方向内側に突出するとともに該軸線の方向に延びるフィンを有していてもよい。
羽根車の主流路から流入流路へと向かう逆流が生じた際には、この逆流は羽根車の回転に伴って回転方向への旋回成分を有している。ここで、凸部にフィンを設けることによって、フィンの表面に逆流を接触させ、逆流から旋回成分を取り除くことが可能になる。従って、運転の安定化を図ることができる。
さらに、前記ケーシングに設けられた前記凸部には、前記軸線の径方向内側を向く面から径方向外側に凹むとともに該軸線の方向に延びる溝部が形成されていてもよい。
羽根車の主流路から流入流路へと向かう逆流が生じた際には、この逆流は羽根車の回転に伴って回転方向への旋回成分を有している。ここで、凸部に溝部を形成することで溝部の内面に逆流を接触させ、逆流の旋回成分を取り除くことが可能になる。従って、運転の安定化を図ることができる。
また、前記凸部は、前記軸線の方向に、前記羽根に向かって突出高さが漸次高くなった後に漸次低くなってもよい。
凸部の形状が、突出高さが漸次高くなった後に漸次低くなっているため、流体を滑らかに主流路へ案内して凸部周りでの流体の剥離を抑制でき、凸部を設けることによる流体の乱れを抑えることができる。
また、本発明の他の態様によれば、回転機械は、上記の回転機械用組立体と、前記回転機械用組立体における羽根車とともに軸線回りに回転可能な回転軸と、を備えていてもよい。
このような回転機械によれば、羽根の入口で凸部が設けられた回転機械用組立体を備えることで、流入流路から羽根車の主流路へ流入する流体の流通空間を狭めることが可能となる。従って、羽根の入口で流体の流速を大きくすることができる。さらに、凸部の形状は、突出高さが漸次高くなった後に漸次低くなっているため、流体を滑らかに主流路へ案内して凸部周りでの流体の剥離を抑制でき、凸部を設けることによる流体の乱れを抑えることができる。
本発明の回転機械用組立体、及び回転機械では、羽根の上流側に設けられた凸部によって、羽根の入口での逆流の発生を抑え、運転効率向上を図ることが可能となる。
本発明の第一実施形態に係る遠心ポンプの縦断面図である。 本発明の第一実施形態に係る遠心ポンプの要部を拡大して示す断面図である。 本発明の第二実施形態に係る遠心ポンプの要部を拡大して示す断面図であって、周方向の領域毎に異なる凸部を示すものである。 本発明の第一実施形態の第一変形例に係る遠心ポンプの要部を拡大して示す断面図である。 本発明の第一実施形態の第二変形例に係る遠心ポンプの要部を拡大して示す断面図である。 本発明の第一実施形態の第三変形例に係る遠心ポンプの要部を拡大して示す断面図である。 本発明の第二実施形態に係る遠心ポンプの要部を拡大して示す断面図である。 本発明の第二実施形態の変形例に係る遠心ポンプの要部を拡大して示す断面図である。
〔第一実施形態〕
以下、本発明の第一実施形態に係る遠心ポンプ1(回転機械)について説明する。
図1に示すように、遠心ポンプ1は、例えば給水ポンプ等の多段ポンプである。この遠心ポンプ1は、筒状のケーシング2と、ケーシング2を貫通するように配された回転軸3と、回転軸3に固定されて複数段に設けられた羽根車4とを備えている。なお、この羽根車4とケーシング2とによって回転機械用組立体が構成されている。
回転軸3は、軸線Oを中心とした円柱状の部材であって、軸線Oを中心に回転可能となっている。
羽根車4は、前段側となる軸線Oの一方側から、後段側となる軸線Oの他方側に向かって回転軸3に互いに間隔をあけて外嵌され、回転軸3とともに軸線O回りに回転可能となっている。
なお、本実施形態では五段の羽根車4が設けられている。
そして、各々の羽根車4は、軸線O方向視で略円盤状をなすディスク5と、ディスク5に設けられた複数の羽根6と、これらディスク5及び羽根6を軸線O方向から覆うカバー7とを備えている。即ち羽根車4はクローズドインペラとなっている。
ディスク5は、軸線O方向の一方側(前段側)を向く面が、軸線O方向の一方側から他方側に向かうに従って漸次拡径する曲面5bとなっている軸線Oを中心とした略円盤状をなす部材である。
また、このディスク5の軸線Oを含む径方向内側の位置には、軸線Oと同軸上に該ディスク5を軸線O方向に貫く貫通孔5aが形成され、この貫通孔5aに回転軸3が嵌まり込んでいる。
各々の羽根6は、ディスク5における上記の曲面5bから軸線O方向の一方側に立ち上がるように、軸線Oの周方向に一定間隔をあけて複数が設けられている。
カバー7は、これら複数の羽根6を覆うように軸線O方向の一方側から羽根6に取り付けられている。そして、このカバー7と、ディスク5と、周方向に隣接する羽根6とによって囲まれた領域が、軸線O方向の一方側から流入する流体Wが径方向内側から外側に向かって流通する主流路FCとなっている。
ケーシング2は、複数の羽根車4及び回転軸3を外周側から取り囲むように設けられている。さらに、ケーシング2には、回転軸3の軸線O方向の一方側と他方側の端部位置に、ケーシング2に対して回転軸3及び羽根車4を相対回転可能に支持する軸受10が設けられている。
また、ケーシング2には、最前段の羽根車4の主流路FCとケーシング2の外部とを連通し、この羽根車4よりも軸線O方向の一方側の位置で軸線Oの径方向に延びるとともに、主流路FCに流体Wを軸線O方向に向かって導入可能な吸込流路15(流入流路)が形成されている。
さらに、ケーシング2には、最後段の羽根車4の主流路FCとケーシング2の外部とを連通し、この羽根車4よりも軸線O方向の他方側となる位置で軸線Oの径方向に延びるとともに、主流路FCからの流体Wをケーシング2の外部に吐出可能な吐出流路16(流出流路)が形成されている。
また、ケーシング2には、最後段の羽根車4を除く各羽根車4の主流路FCに流体Wの流れの下流側で連通するとともに、軸線Oの径方向に延びて、主流路FCからの流出する流体Wを流通させるディフューザ流路21(流出流路)が形成されている。このディフューザ流路21内には、ディフューザ流路21を流通する流体Wから動圧を静圧として回復させるディフューザベーン22が設けられている。
さらに、ケーシング2には、最前段の羽根車4を除く各羽根車4の主流路FCに流体Wの流れの上流側で連通するとともに前段側の羽根車4に連通するディフューザ流路21の出口に連通して軸線Oの径方向に延び、流通方向を180度転向させて主流路FCへ流体Wを軸線O方向から流入させるリターン流路23(流入流路)が形成されている。このリターン流路23内には、リターン流路23を流通する流体Wから旋回成分を取り除くリターンベーン24が設けられている。
ここで、遠心ポンプ1は、ケーシング2、回転軸3、羽根車4に加え、各羽根車4における羽根6の上流側に設けられた軸線Oを中止とした環状をなす凸部30をさらに備えている。
以下、凸部30について説明する。
図2に示すように、凸部30は、羽根6の入口となる羽根6の前縁における最外周端よりも径方向内側に突出するように、ケーシング2の吸込流路15及びディフューザ流路21の出口でケーシング2に一体に設けられている。
また、この凸部30は、羽根6に向かって突出高さが漸次高くなった後に漸次低くなるように形成されている。
さらに、この凸部30は、図3に示すように、軸線Oの周方向に突出高さが異なっており、非軸対称に設けられている。
具体的には、吸込流路15及びリターン流路23から羽根車4の主流路FCに流入する流体Wの流速が小さい周方向の領域で、凸部30の突出高さが高く、即ち径方向寸法が大きくなっている。
このような遠心ポンプ1によると、吸込流路15から最前段の羽根車4の主流路FCに流入した流体Wが、羽根車4同士の間のディフューザ流路21及びリターン流路23を経由して各段の羽根車4の主流路FCを流通して圧送された後に、吐出流路16から外部へ吐出される。
ここで、羽根6の入口には凸部30が設けられているので、吸込流路15及びリターン流路23から主流路FCへ流入する流体Wの流通空間を狭めることが可能となる。この結果、逆流の発生を抑えることができる。
さらに、凸部30は突出高さが漸次高くなった後に漸次低くなるように形成されている。即ち、流体Wを主流路FCへ向かって滑らかに案内でき、凸部30周りで流体Wの流れの剥離を抑制できる。従って、凸部30を設けたとしても流体Wの乱れを抑えることができる。
ところで、回転軸3が水平方向に一致するように遠心ポンプ1が設置された場合には、羽根車4の主流路FCのうちで上部に位置する主流路FCへの流体Wの流入量が小さくなる。その一方で、主流路FCのうちで下部に位置する主流路FCへの流体Wの流入量が大きくなる。即ち、上部で流速が遅くなり下部で流速が速くなって、軸線Oの周方向に流体Wの流速が不均一となる場合がある。
このような場合であっても、本実施形態のように凸部30を非軸対称に設けるとともに、例えば凸部30の突出高さが高い領域を羽根車4の上部に配し、突出高さが低い領域を羽根車4の下部に配する。これにより、凸部30の突出高さが高い羽根車4の上部の領域で、逆流の発生を抑えることができる。
本実施形態の遠心ポンプ1によると、羽根6の上流側に設けられた凸部30によって、特に羽根車4上部の領域で、主流路FC内の上流側となる羽根6の入口での逆流の発生を抑え、運転効率向上を図ることが可能となる。
ここで、上述した場合とは逆に、凸部30は、吸込流路15及びリターン流路23から羽根車4の主流路FCに流入する流体Wの流速が大きい周方向の領域で、凸部30の突出高さが高く、即ち径方向寸法が大きくなっていてもよい。
このように流体Wの流速が大きい周方向の領域で凸部30の突出高さが高くなっていることで、この周方向の領域で吸込流路15及びリターン流路23から羽根車4の主流路FCに流体Wを流入しにくくし、流入する流体Wの流入量を抑え、流速を小さくすることができる。従って、このような流体Wの流速が大きい周方向の領域が、羽根車4の入口で逆流が発生しない程度に十分に流速が大きくなっている領域であれば、周方向での流体Wの流速分布を均一化することで、羽根車4内を流通する流体Wの流れを安定させて運転効率の向上を図ることができる。
ここで、図4に示すように、凸部30Aは、ケーシング2とは別体で設けられていてもよい。具体的には、遠心ポンプ1は、軸線Oを中心とした環状をなすとともに羽根6の入口でケーシング2の径方向内側を向く面に嵌め込まれたウェアリング32をさらに備えている。そしてこのウェアリング32に凸部30Aが形成されている。
さらに、図5に示すように、羽根6の入口には凸部30Bが設けられていてもよい。この凸部30Bは、凸部30と同様の形状をなしているが、ケーシング2に一体で設けられているとともに羽根車4のカバー7の径方向内側を向く面を覆うように羽根車4内まで延設されている。
ここで、カバー7の径方向外側を向く面とケーシング2との間には間隙が形成されており、この間隙を主流路FCの下流側から上流側へ向かう漏れ流れW1が流通する。そして凸部30Bが羽根車4のカバー7を径方向内側から覆うように形成されていることで、漏れ流れW1は軸線O方向に向かって主流路FCへ流入することになる。よって、吸込流路15及びリターン流路23からの流体Wの流通方向と、漏れ流れW1の主流路FCへの流出方向とを一致させることができ、流体Wと漏れ流れW1とが合流する際の損失を低減することができる。
また、図6に示すように、凸部30Cは、ケーシング2とは別体で設けられていてもよい。具体的には、遠心ポンプ1は、軸線Oを中心とした環状をなすとともに羽根6の入口でケーシング2の径方向内側を向く面に嵌め込まれたウェアリング33をさらに備えている。そしてこのウェアリング33に凸部30Bと同様の凸部30Cが形成されている。なお、ウェアリング33は羽根車4のカバー7を径方向内外から挟み込むように設けられている。従って、吸込流路15及びリターン流路23からの流体Wの流通方向と、漏れ流れW1の流出方向とを一致させることができ、流体Wと漏れ流れW1とが合流する際の損失を低減することができる。
なお、図2(図3)、図5では軸線O方向から主流路FCへ流体Wが流入するようにケーシング2が形成されたエンドサクションタイプの遠心ポンプを示している。また図4、図6では、軸線O方向の径方向外側から主流路FCへ流体Wが流入するようにケーシング2が形成された横吸込みタイプの遠心ポンプを示している。
〔第二実施形態〕
以下、本発明の第二実施形態に係る遠心ポンプ61(回転機械)について説明する。
なお、第一実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付して詳細説明を省略する。
図7に示すように、本実施形態の遠心ポンプ61では、凸部70が第一実施形態の凸部30(30A、30B、30C)と異なっている。
凸部70は、ケーシング2に一体(又は別体)に設けられ、凸部30と略同一形状の凸部本体72と、凸部本体72における軸線Oの径方向内側を向く面から径方向外側に突出するとともに、軸線Oの方向に延びる複数のフィン71を有している。
このフィン71は、一つのみが設けられていてもよいし、複数が互いに周方向に離間して設けられていてもよい。複数の場合はそれらの形状や設置間隔が周方向に異なっていてもよい。このようなフィン71は凸部70が軸対称形状の場合に設置してもよい。
本実施形態の遠心ポンプ61によれば、羽根車4の主流路FCから吸込流路15及びリターン流路23に向かう逆流が生じた際には、この逆流は羽根車4の回転に伴って回転方向への旋回成分を有している。
本実施形態では、凸部70にフィン71を設けることによってフィン71の表面となる周方向を向く面にこの逆流を接触させることで、逆流が有する旋回成分を取り除くことが可能になる。従って、逆流が旋回成分を有したまま、主流路FCへ向かう流体Wに合流してしまうことを抑制でき、運転の安定化を図ることができる。
ここで、図8に示すように、凸部70に代えて凸部80を採用してもよい。具体的には、凸部80は凸部30と略同一形状をなしているとともに、この凸部80には、軸線Oの径方向内側を向く面から径方向外側に凹むとともに軸線Oの方向に延びる溝部81が形成されている。
この溝部81は、一箇所のみ形成されていてもよいし、複数箇所に互いに周方向に離間して形成されていてもよい。複数の場合はそれらの形状や設置間隔が周方向に異なっていてもよい。このような溝部81は凸部80が軸対称形状の場合に形成してもよい。
このような凸部80によっても、溝部81の内面である周方向を向く面に逆流を接触させることで旋回成分を取り除くことが可能となり、フィン71と同様に運転の安定化を図ることができる。
以上、本発明の実施形態について詳細を説明したが、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内において、多少の設計変更も可能である。
例えば、羽根車4はカバー7を有さないオープンインペラであってもよい。
また、上述の実施形態では、遠心ポンプ1、61について説明を行ったが、上述した実施形態の構成を、遠心圧縮機等の他の回転機械に適用してもよい。
上記の回転機械用組立体、及び回転機械によれば、羽根車内での逆流の発生を抑え、運転効率向上を図ることが可能である。
1、61…遠心ポンプ(回転機械) 2…ケーシング 3…回転軸 4…羽根車 5…ディスク 5a…貫通孔 5b…曲面 6…羽根 7…カバー 10…軸受 15…吸込流路(流入流路) 16…吐出流路(流出流路) 21…ディフューザ流路(流出流路) 22…ディフューザベーン 23…リターン流路(流入流路) 24…リターンベーン 30、30A、30B、30C、70、80…凸部 72…凸部本体 32…ウェアリング 33…ウェアリング 71…フィン 81…溝部 O…軸線 W…流体 FC…主流路 W1…漏れ流れ

Claims (7)

  1. 軸線回りに回転し、周方向に間隔をあけて配置された羽根同士の間に前記軸線方向から流入する流体を径方向外側に向かって排出する主流路が形成された羽根車と、
    前記羽根車を外周側から取り囲んで、前記羽根車における前記主流路へ前記流体を流入させる流入流路、及び、該羽根車における前記主流路からの前記流体が流出する流出流路を形成するケーシングと、
    前記羽根の上流側で、該羽根の入口における最外周端よりも径方向内側に突出するとともに、前記軸線の周方向に突出高さが異なるように非軸対称に設けられた凸部と、
    を備える回転機械用組立体。
  2. 前記凸部では、前記突出高さは、前記流入流路から前記主流路に流入する前記流体の流速が小さい前記周方向の領域で高くなっている請求項1に記載の回転機械用組立体。
  3. 前記凸部では、前記突出高さは、前記流入流路から前記主流路に流入する前記流体の流速が大きい前記周方向の領域で高くなっている請求項1に記載の回転機械用組立体。
  4. 前記凸部は、前記軸線の径方向内側を向く面から径方向内側に突出するとともに該軸線の方向に延びるフィンを有する請求項1から3のいずれか一項に記載の回転機械用組立体。
  5. 前記凸部には、前記軸線の径方向内側を向く面から径方向外側に凹むとともに該軸線の方向に延びる溝部が形成されている請求項1から3のいずれか一項に記載の回転機械用組立体。
  6. 前記凸部は、前記軸線の方向に、前記羽根に向かって突出高さが漸次高くなった後に漸次低くなる請求項1から5のいずれか一項に記載の回転機械用組立体。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の回転機械用組立体と、
    前記回転機械用組立体における羽根車とともに軸線回りに回転可能な回転軸と、
    を備える、
    回転機械。
JP2014010230A 2014-01-23 2014-01-23 回転機械用組立体、及び回転機械 Expired - Fee Related JP6402849B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014010230A JP6402849B2 (ja) 2014-01-23 2014-01-23 回転機械用組立体、及び回転機械

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014010230A JP6402849B2 (ja) 2014-01-23 2014-01-23 回転機械用組立体、及び回転機械

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015137606A true JP2015137606A (ja) 2015-07-30
JP6402849B2 JP6402849B2 (ja) 2018-10-10

Family

ID=53768786

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014010230A Expired - Fee Related JP6402849B2 (ja) 2014-01-23 2014-01-23 回転機械用組立体、及び回転機械

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6402849B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101902326B1 (ko) 2017-08-29 2018-10-01 (주)신광 원심식 볼류트펌프의 케이싱웨어링

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102447540B1 (ko) * 2021-10-26 2022-09-23 김준호 펌프 재제조 진동 저감장치

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001082394A (ja) * 1999-09-20 2001-03-27 Daikin Ind Ltd 遠心ファン装置および加湿装置
JP2004339997A (ja) * 2003-05-14 2004-12-02 Calsonic Kansei Corp 送風機

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001082394A (ja) * 1999-09-20 2001-03-27 Daikin Ind Ltd 遠心ファン装置および加湿装置
JP2004339997A (ja) * 2003-05-14 2004-12-02 Calsonic Kansei Corp 送風機

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101902326B1 (ko) 2017-08-29 2018-10-01 (주)신광 원심식 볼류트펌프의 케이싱웨어링

Also Published As

Publication number Publication date
JP6402849B2 (ja) 2018-10-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11149588B2 (en) Exhaust chamber of steam turbine, flow guide for steam turbine exhaust chamber, and steam turbine
JP2016031064A (ja) 多段ポンプ
US9234526B2 (en) Centrifugal compressor having an asymmetric self-recirculating casing treatment
JP6402849B2 (ja) 回転機械用組立体、及び回転機械
JP6071644B2 (ja) 多段遠心式流体機械
KR101393054B1 (ko) 캐비테이션 방지를 위한 어댑터 및 이를 구비한 원심펌프
JP2012007594A (ja) シール装置及びこれを備えた流体機械
JP2014152637A (ja) 遠心圧縮機
JP5067928B2 (ja) 軸流ターボ機械
US20140030086A1 (en) Centrifugal pump
JP2014084803A (ja) 遠心式流体機械
JP2017048703A (ja) 遠心ポンプ
JP5582802B2 (ja) 流体流通構造
JP2015137607A (ja) 動翼、及び軸流回転機械
JP2015086805A (ja) 回転機械
JP6078303B2 (ja) 遠心式流体機械
JP2015031180A (ja) 回転機械
JP2018066355A (ja) インペラ及び回転機械
JP5940370B2 (ja) フランシス水車のランナ、フランシス水車
JP2017075621A (ja) 環状シール構造及びこれを備えた流体機械
JP6370591B2 (ja) 水力機械
JP2019056344A (ja) 遠心ポンプ
JP2005240713A (ja) 遠心圧縮機
JP2017180115A (ja) 羽根車、回転機械
JP6192008B2 (ja) 回転機械

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160722

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170517

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170530

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170731

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20170801

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180109

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180312

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20180313

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180814

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180828

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6402849

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees