JP6900410B2 - 立軸ポンプ - Google Patents
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Description
上記気中運転時においては軸受摺動部の温度上昇と摩耗とにより軸受が損傷するおそれがあり、従来、軸受に水を供給する機構を設けた立軸ポンプが提案されている。
従来の軸受に水を供給する流路を有した立軸ポンプでは、水を供給する流路が1つしかなく、全周にわたって軸受の摺動部分に水を十分に供給することが難しいと共に、軸受に異物や汚れが付着した場合に、単に水を供給するだけでは、異物や汚れを洗い流すことが難しく、特に全周にわたって十分に洗浄することが困難であるという不都合があった。
すなわち、周方向に設けられた複数の水供給流路によりポンプ軸受部に全周にわたって良好に給水することができると共に、環状流路によって複数の水供給流路から同様の圧力で水を出射させることができ、全周にわたって良好な洗浄効果が得られる。特に、半径方向外方から半径方向内方に向けて延在した水供給流路によって、水の流速が速められ、全周にわたって異物や汚れの高い洗浄効果を得ることができる。
すなわち、この立軸ポンプでは、複数の水供給流路が、半径方向に対して一定の角度で傾斜して延在しているので、水供給流路の先端から出射した水の旋回流れを促し、より高い洗浄効果を得ることが可能になる。
すなわち、この立軸ポンプでは、複数の前記水供給流路が、周方向に互いに一定の間隔を空けて均等に配列されているので、ポンプ軸受部に対して全周にわたって均等に水を供給することができる。
すなわち、この立軸ポンプでは、水供給流路が、上部軸受ケースの下面に形成された流路溝であるので、孔加工が必要な貫通孔の流路に比べて溝加工で容易に作製できると共に、流路溝とすべり軸受上面との間で水が流れることで、直接すべり軸受の上面にも半径方向の広い範囲で水を供給することができる。
すなわち、この立軸ポンプでは、水供給機構が、すべり軸受の下方に配され軸受ケースとすべり軸受との間で全周にわたって延在した環状空間であってすべり軸受の摺動部分からの水を受ける下部環状液室部を備えているので、下部環状液室部に水が供給され、水を全周にわたって一定量保持することができるため、摺動部分に安定した水膜を得ることができる。
すなわち、本発明の立軸ポンプによれば、水供給機構が、軸受ケースの半径方向外方から半径方向内方に向けて延在しすべり軸受の摺動部分に水を供給可能で、周方向に間隔を空けて複数設けられた水供給流路と、軸受ケースの全周にわたって延在していると共に複数の水供給流路の基端に連通し外部から水が供給される環状流路とを備えているので、ポンプ軸受部に対して全周にわたって良好な給水と洗浄とを行うことできる。
したがって、本発明の立軸ポンプでは、良好な給水によってポンプ軸受部がドライ状態で大気中運転されることを防止できると共に、高い洗浄効果によって異物や汚れによる不具合を防止することができる。
また、回転軸2の上部は、軸封装置(シール)5Cで軸封される。
上記水供給機構6は、軸受ケース8の半径方向外方から半径方向内方に向けて延在しすべり軸受7の摺動部分に水(洗浄水)を供給可能で、周方向に間隔を空けて複数設けられた水供給流路9aと、軸受ケース8の全周にわたって延在していると共に複数の水供給流路9aの基端に連通し外部から水が供給される環状流路9bとを備えている。
上部軸受ケース9と下部軸受ケース10とは、円環状の部材であり、上部軸受ケース9と下部軸受ケース10との間にすべり軸受7と支持部材14とが配されている。
複数の水供給流路9aは、周方向に互いに一定の間隔を空けて均等に配列されている。
これら水供給流路9aは、上部軸受ケース9の下面に形成された流路溝である。すなわち、水供給流路9aを流れる水は、上部軸受ケース9下面の流路溝とすべり軸受7の上面との間で流通する。
上記軸受ケース8及びポンプ軸受部5A,5Bは、その周囲が支持部材14で支持されている。
上記支持部材14には、環状流路9bに接続された洗浄水の注水孔14aが形成されており、上記洗浄配管12の他端が注水孔14aに接続されている。
なお、支持部材14の外周部分は、直接又は他の部材を介してケーシング4に固定されている。
したがって、各水供給流路9aからの洗浄水は、軸スリーブ13の外周面に向けて出射されると共に、軸スリーブ13とすべり軸受7との間(すなわち、すべり軸受7の摺動部分)に供給される。
すなわち、上記下部環状液室部15は、すべり軸受7と下部軸受ケース10と支持部材14と回転軸2とで囲まれた円環状の空間である。
また、水供給流路9aが、上部軸受ケース9の下面に形成された流路溝であるので、孔加工が必要な貫通孔の流路に比べて溝加工で容易に作製できると共に、流路溝とすべり軸受7上面との間で水が流れることで、直接すべり軸受7の上面にも半径方向の広い範囲で水を供給することができる。
すなわち、上部軸受ケース9の下面には、半径方向に対して傾斜して延在した複数の水供給流路29aが形成され、各水供給流路29aの内側の先端からは、洗浄水が半径方向に対して斜め方向それぞれに出射されるため、全体として周方向に旋回する水流が生じる。
Claims (5)
- 回転駆動される回転軸と、
前記回転軸の下部に設けられた羽根車と、
前記回転軸と前記羽根車とを収納するケーシングと、
前記回転軸を回転可能に前記ケーシングに支持するポンプ軸受部と、
前記ポンプ軸受部と前記回転軸との間に洗浄水を供給する水供給機構とを備え、
前記ポンプ軸受部が、前記回転軸を支持するすべり軸受と、
前記すべり軸受を収納する軸受ケースとを備え、
前記水供給機構が、前記軸受ケースの半径方向外方から半径方向内方に向けて延在し前記すべり軸受の摺動部分に洗浄水を供給可能で、周方向に間隔を空けて複数設けられた水供給流路と、
前記軸受ケースの全周にわたって延在していると共に複数の前記水供給流路の前記半径方向外方側の開口部に連通し外部から洗浄水が供給される環状流路とを備え、
前記水供給流路が、前記半径方向内方側の開口部から流速を速めた洗浄水を出射し、前記すべり軸受の摺動部分の上端部に洗浄水を供給することを特徴とする立軸ポンプ。 - 請求項1に記載の立軸ポンプにおいて、
複数の前記水供給流路が、半径方向に対して一定の角度で傾斜して延在していることを特徴とする立軸ポンプ。 - 請求項1又は2に記載の立軸ポンプにおいて、
複数の前記水供給流路が、周方向に互いに一定の間隔を空けて均等に配列されていることを特徴とする立軸ポンプ。 - 請求項1から3のいずれか一項に記載の立軸ポンプにおいて、
前記軸受ケースが、前記すべり軸受上に配された上部軸受ケースと、
前記すべり軸受の下方に配された下部軸受ケースとを備え、
前記水供給流路が、前記上部軸受ケースの下面に形成された流路溝であることを特徴とする立軸ポンプ。 - 請求項1から4のいずれか一項に記載の立軸ポンプにおいて、
前記水供給機構が、前記すべり軸受の下方に配され前記軸受ケースと前記すべり軸受との間で全周にわたって延在した環状空間であって前記すべり軸受の摺動部分からの洗浄水を受ける下部環状液室部を備えていることを特徴とする立軸ポンプ。
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