JP6389657B2 - すべり軸受装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ポンプやコンプレッサなどの回転流体機械の軸受として好適に使用されるすべり軸受装置に係り、例えば、先行待機運転ポンプのようなドライ条件で運転管理を行うポンプなどで、回転軸外周の高速化に対応したすべり軸受装置に関する。
近年の先行待機運転ポンプの状況により、背景技術の一例を説明する。
近年、都市化の進展により、緑地の減少及び路面のコンクリート化、アスファルト化の拡大が進むことでヒートアイランド現象が発生し、いわゆるゲリラ豪雨と呼ばれる局所的な集中豪雨が都市部で頻発している。局所的な大量の降雨は、コンクリート化、アスファルト化した路面では、地中に吸収されることなくそのまま水路に導かれる。その結果、大量の雨水が、短時間のうちに排水機場に流入する。
頻発するこのような集中豪雨によってもたらされる大量の雨水の速やかな排水に備えるために排水機場に設置する排水ポンプでは、始動遅れによる浸水被害が生じないよう、雨水が排水機場に到達する前に予め始動させておく先行待機運転が行われている。
図1は、先行待機運転を行う立軸ポンプの部分概略図である。排水機場の水槽100には、縦方向に配置された回転軸10の先端にインペラ22を備え、インペラ22に水と共に空気を吸い込ませることにより、水槽100の水位が最低運転水位LWL以下であっても運転(先行待機運転)を継続することが可能な立軸ポンプ3が配置されている。この立軸ポンプ3には、インペラ22の入口側の吸い込みベル27の側面部に貫通孔5が設けられており、この貫通孔5には、外気に接する開口6aを備えた空気管6が取付けられている。これにより、この立軸ポンプ3では貫通孔5を介して立軸ポンプ3内に供給する空気の供給量を水位に応じて変化させ、最低運転水位LWL以下で立軸ポンプ3の排水量がコントロールされる。
図2は、先行待機運転の運転状態を説明する図である。例えば大都市の雨水排水用として、吸込水位に関係なく降雨情報等により予め立軸ポンプを始動しておく(A:気中運転)。低水位の状態から水位が上昇するに従って、インペラの位置まで水位が達し、立軸ポンプは空運転(気中運転)からインペラで水を撹拌する運転(B:気水撹拌運転)、さらに貫通孔を経て供給される空気を水と共に吸い込ませつつ水量を徐々に増やす運転(C:気水混合運転)を経て100%水の排出を行う全量運転(D:定常運転)へ移行する。また、高水位から水位が低下するときは、全量運転から貫通孔を経て供給する空気を水と共に吸い込ませつつ水量を徐々に減らす運転(C:気水混合運転)へ移行する。水位がLLWL近くに至ると、水を吸い込まず排水もしない運転(E:エアロック運転)へ移行する。これら5つの特徴ある運転を総称して先行待機運転という。なお、ポンプ始動は、ケーシング下端よりも低い水位LLLWLから開始する。
図3は、図1に示した先行待機運転を行う立軸ポンプ3の全体を示す断面図である。なお、図2に示した貫通孔5及び空気管6は図示省略されている。
図3に示すように、立軸ポンプ3は、ポンプ設置床に設置固定される吐出エルボ30と、この吐出エルボ30の下端に接続されるケーシング29と、ケーシング29の下端に接続されるとともにインペラ22を内部に格納する吐出ボウル28と、吐出ボウル28の下端に接続されるとともに水を吸い込むための吸い込みベル27とを備えている。
立軸ポンプ3のケーシング29、吐出ボウル28、及び吸い込みベル27の径方向略中心部には、上下二本の軸が軸継手26によって互いに接続されることにより形成された一本の回転軸10が配置されている。
回転軸10は、支持部材を介してケーシング29に固定されている上部軸受32と、支持部材を介して吐出ボウル28に固定されている下部軸受33によって支持されている。回転軸10の一端側(吸い込みベル27側)には、水をポンプ内に吸い込むためのインペラ22が接続されている。回転軸10の他端側は、吐出エルボ30に設けられた孔を通って立軸ポンプ3の外部へ延び、インペラ22を回転させる図示しないエンジンやモータ等の駆動機へ接続される。
回転軸10と吐出エルボ30に設けられた孔との間には、フローティングシール、グランドパッキンまたはメカニカルシール等の軸シール34が設けられており、軸シール34により立軸ポンプ3が扱う水が立軸ポンプ3の外部に流出することを防止する。
駆動機は、保守点検を容易に行うことができるように陸上に設けられる。駆動機の回転は回転軸10に伝達され、インペラ22を回転させることができる。インペラ22の回転によって水は吸込みベル27から吸い込まれ、吐出ボウル28、ケーシング29を通過して吐出エルボ30から吐出される。
図4は、図3に示した軸受32,33に適用される従来の軸受装置の拡大図である。図5は、図4に示す軸受装置に設置されたすべり軸受の斜視図である。図4に示すように、従来の軸受装置は、回転軸10の外周に、ステンレス鋼、セラミックス、焼結金属又は表面改質された金属からなるスリーブ11を有している。スリーブ11の外周側には、中空円筒の樹脂材料、セラミックス、焼結金属又は表面改質された金属からなるすべり軸受1が設けられている。スリーブ11の外周面は、すべり軸受1の内周面(すべり面)と非常に狭いクリアランスを介して対面し、すべり軸受1に対して摺動するように構成されている。すべり軸受1は、金属又は樹脂からなる軸受ケース12によりつば部12aを介してポンプのケーシング29(図3参照)等へ繋がる支持部材13に固定されている。図5に示すように、すべり軸受1は中空円筒状の形状を有しており、内周面1aがスリーブ11の外周面と対面し、外周面1bが軸受ケース12に嵌合される。
図3に示した立軸ポンプ3は、ポンプ起動時には大気中で運転される。すなわち、軸受32,33は液体の潤滑のないドライ条件で運転される。ここでドライ条件とは、ポンプ運転中の軸受32,33の雰囲気が、液体の潤滑がない大気中である条件をいい、ドライ運転とはその条件で運転することをいう。また、図4に示した軸受32,33は軸受に通水した排水条件でも運転される。ここで、排水条件とは、ポンプ運転中の軸受32,33の雰囲気が、土砂等の異物(スラリー)が混入した水中である条件をいい、排水運転とはその条件で運転すること、例えば気水混合運転、全量運転、エアロック運転等をいう。このような条件で軸受32,33が使用される。
尚、図3における立軸ポンプ3は、回転軸10について、軸受32,33が2箇所配置されているが、回転軸10の長さが長くなれば、それに応じてより多くの軸受が配置される。
ところで、近年、ポンプの大容量化が更に進んでおり、それに伴い軸径を太くするようになってきた。そのため、軸受の摺動面の速度は高速化した。
また、ポンプ機場はより深い地下に配置されるようになり、それに応じた先行待機ポンプも長軸化と高揚程化が必要とされてきている。高揚程化に対応するには、回転数をあげる必要があり、また、長軸化に応じて軸径を太くし、剛性を高める必要が生まれてきた。
しかしながら、軸径を太くし、回転数を上げることにより、新たな技術的課題が発生する虞がある。図6(a),(b)は、ポンプ運転時における回転軸10、スリーブ11およびすべり軸受1の状態を示す模式的断面図である。ドライ運転においては、回転軸が従来に比べて高速で回転するので、軸受32,33におけるすべり軸受1と、回転軸10に取り付けたスリーブ11が摺動する際に、接触部で多大な摩擦熱が発生しやすくなり、そこで局所的に高温となる虞がある。図6(a),(b)において斜線部は局所的に高温になる部分である。
このような回転軸に取り付けたスリーブの局所的な高温化は、軸受1の高温化および膨張を引起す虞があるが、ポンプの回転軸10は軸径が太くなり、あるいは長軸化しているので、むしろ、図6(a)に示すように、回転軸10の局所的な膨張により回転軸がわずかに曲がる虞があり、それによりポンプの回転部分と固定部分の干渉による振動や、軸受荷重の増加が起こりやすくなる。すなわち、回転体としてのアンバランス方向に接触し、この接触部が発熱するために軸断面に温度分布が生じ、熱膨張のために軸が曲がる。この際、曲がりにより回転体重心がずれるために回転体全体のアンバランスが徐々に大きくなっていく。また、曲がりにより軸受の当たり方が変化し、各軸受の温度勾配が変化する場合もある。
さらに、軸曲がりによる変位が軸受すきまより大きくなると、図6(b)に示すように、逆位相の2点接触状態となり、曲げ変位が拘束される。さらに熱膨張が続くために押付荷重が上昇するが、荷重上昇⇒発熱量増加⇒熱曲がり加速⇒荷重上昇といった悪循環に陥り、加速度的に軸受温度が上昇する。
そこで、回転軸の曲がりを低減したり、回転軸の高温化する接触部を冷却したりする機能を有する装置あるいは構造が求められる。これらは、大掛かりで複雑な装置ではなく、ポンプ効率への影響、冷却設備とポンプとの組立・分離・調整などの様々な影響を克服した簡便なものが求められる。
以上は、先行待機の例であるが、他にも横軸多段ポンプ、コンプレッサや蒸気タービンなどでも大容量化、高速回転化は進んでおり、これらの機器のラビリンスシール部などの回転部分と固定部分の間隔が狭い部分において、上記説明したような、回転軸の局所的な高温化による回転軸の曲がりと、それに伴う振動(ラビング振動)の発生が危惧されている。
特開2000−352396号公報 特開2005−36692号公報 特開平8−248483号公報
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたもので、回転流体機械において、回転軸の軸径の拡大化あるいは軸の長軸化が進み、軸外周の周速がより高速化しても、すべり軸受と軸の接触部の摩擦熱に伴う軸の局部的高温化による軸の曲がりを低減し、接触部の熱を分散して放熱する機能を有するすべり軸受装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、ポンプ等の回転流体機械効率への影響、冷却設備とポンプ等の回転流体機械との組立・分離・調整などの様々な影響を克服した簡便な回転流体機械を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明のすべり軸受装置は、回転流体機械の回転軸の支持に使用され、軸受すべり面が大気中に露出するドライ条件で使用されるすべり軸受装置であって、前記回転軸の外周に固定されたスリーブと、前記スリーブが摺接する軸受すべり面を有したすべり軸受とを備え、前記スリーブは、回転軸側から断熱層、伝熱層、摺動層の順序で積層した三層構造からなることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記伝熱層は、前記摺動層の一端または両端から軸方向に延びた部分を有することを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記断熱層は、前記回転軸と前記伝熱層との間に空隙を有することを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記断熱層は、前記回転軸と前記断熱層との間に空隙を有することを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記摺動層の内周面と前記伝熱層の外周面とは密着していることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記空隙は、前記断熱層を貫通する孔、前記断熱層の内周面及び/又は外周面に形成される凹み、前記回転軸の外周面に形成された溝又は凹みからなることを特徴とする。
本発明の回転流体機械は、請求項1乃至6のいずれか一項に記載のすべり軸受装置を用いたことを特徴とする。
本発明の回転流体機械用スリーブは、回転流体機械の回転軸に装着されるスリーブであって、前記スリーブは、回転軸側から断熱層、伝熱層、摺動層の順序で積層した三層構造からなることを特徴とする。
本発明のすべり軸受装置の実施形態は、回転流体機械の回転軸の支持に使用され、軸受すべり面が大気中に露出するドライ条件で使用されるすべり軸受装置であって、前記回転軸の外周に固定されたスリーブと、前記スリーブが摺接する軸受すべり面を有したすべり軸受とを備え、前記スリーブは、回転軸を環状に囲む摺動層と伝熱層があり、前記摺動層と伝熱層の互いの端部は接している。
本発明の実施形態によれば、前記伝熱層の外界に露出する部分は、前記伝熱層よりも剛性の高い材料により保護されている。
本発明の回転流体機械の実施形態は、上記すべり軸受装置を用いている。
本発明の回転流体機械用スリーブの実施形態は、回転流体機械の回転軸に装着されるスリーブであって、前記スリーブは、回転軸を環状に囲む摺動層と伝熱層があり、前記摺動層と伝熱層の互いの端部は接している。
本発明は、以下に列挙する効果を奏する。
(1)本発明の構造は、回転軸の摺動材料表面で発生した熱が、伝熱性のよい材料によって迅速に周方向および軸方向に拡散し、同時に半径方向には断熱性のよい材料によって、熱の移動を遅らせることができ、これらの効果により、回転軸に周方向の温度差が付きにくくなり、熱膨張による軸曲がりが低減できる。同時に熱を早く拡散させることができるため、摺動材料の発熱部の温度上昇を緩和することができる。
(2)回転流体機械において、すべり軸受などと摺動する軸について、内周から外周に断熱層、伝熱層、摺動層の順序で積層した三層構造のスリーブを回転軸の外周に設けたので、回転軸径の拡大化あるいは軸の長軸化が進み、軸外周の周速がより高速化しても、すべり軸受と軸の接触部の摩擦熱に伴う軸の局部的高温化による軸の曲がりを低減し、接触部の熱を分散して放熱することができる。
(3)ポンプ等の回転流体機械効率への影響、冷却設備とポンプ等の回転流体機械との組立・分離・調整などの影響を克服して、簡便な回転流体機械を提供できる。
図1は、先行待機運転を行う立軸ポンプの部分概略図である。 図2は、先行待機運転の運転状態を説明する図である。 図3は、図1に示した先行待機運転を行う立軸ポンプの全体を示す断面図である。 図4は、図3に示した軸受に適用される従来の軸受装置の拡大図である。 図5は、図4に示す軸受装置に設置されたすべり軸受の斜視図である。 図6(a),(b)は、ポンプ運転時における回転軸およびすべり軸受の状態を示す模式的断面図である。 図7は、本発明に係る軸受装置の基本構成を示す断面図である。 図8は、図7に示す本発明に係る軸受装置の変形例を示す縦断面図である。 図9は、図7に示す本発明に係る軸受装置の変形例を示す縦断面図である。 図10は、図7に示す本発明に係る軸受装置の別の変形例を示す図である。 図11(a)は、本発明の変形例における軸受装置の縦断面図であり、図11(b)は図11(a)に示す軸受装置の断面図である。 図12は、図7に示す本発明に係る軸受装置の変形例で、図8および図9の実施例とは異なる実施例を示す縦断面図である。 図13は、図7乃至図12の構造とは異なる本発明に係る軸受装置を示す縦断面図である。 図14は、図13に示す軸受装置の変形例を示す縦断面図である。 図15は、図13に示す軸受装置の変形例を示す縦断面図である。
以下、本発明に係るすべり軸受装置および回転流体機械の実施形態を図7乃至図15を参照して説明する。図7乃至図15において、同一または相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図7は、本発明に係る軸受装置の基本構成を示す断面図である。当該軸受装置は、例えば図3に示した軸受32,33に適用される。図7に示すように、本発明の軸受装置は、回転軸10の外周に、各層が異なる性質をもつ同心の三層構造からなるスリーブ11を有している。スリーブ11は回転軸10に固定されており、回転軸10の回転に伴って回転する。スリーブ11の外周に相対してすべり軸受1がスリーブ11を囲んで配置されている。すべり軸受1は、ポンプケーシングなどに接続している支持部材13に軸受ケース12を介して固定されている。
図7に示すように、スリーブ11は、回転軸側から断熱層11A、伝熱層11B、摺動層11Cに積層しており、摺動層11Cの外周がすべり軸受1の内周と相対している。断熱層11Aとは、材料自体の断熱特性を利用する場合も、材料自体は断熱性はなくても構造的に断熱特性を持たせた場合も含んでいる。
断熱層11Aは、PTFE(ポリ四フッ化エチレン)、PA(ポリアミド)、PC(ポリカーボネート)、EP(エポキシ樹脂)、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)等の樹脂及びその複合材料及び/又はNBR(ニトリルゴム)、FKM(フッ素ゴム)、EPDM等のゴムからなる。伝熱層11Bは、銅、金、銀、アルミニウム等の熱伝導率の高い金属及びその合金、又は炭素及びその複合材料からなる。摺動層11Cは、樹脂及びその複合材料、ステンレス鋼、セラミックス、焼結金属、表面改質された金属、炭素及びその複合材料からなる。
各層の特徴は、伝熱層11Bは、回転軸10、摺動層11C、断熱層11Aのどれよりも熱伝達が良い。すなわち熱伝達係数が大きい。そして、伝熱層11Bは、その外周の摺動層11Cと接触面積を多くするよう密着している。この構造のため、摺動層11Cのいかなる所に、局部的に摩擦熱が発生し高温になっても、伝熱層11Bが熱を伝えやすいので伝熱層11Bを通じて速やかに伝熱層全体に熱が拡散し、伝熱層全体が均等に温度上昇するようになる。
断熱層11Aは、回転軸10、摺動層11C、に比べて熱伝達が悪い。すなわち熱伝達係数が小さい。このため、摺動層11Cで局所的に発生する摩擦熱が回転軸10までの伝熱ルートの最短距離だけを通して回転軸10に熱を伝えることを防ぐ。伝熱層11Bから熱が回転軸10に容易に伝わらないようにするため、伝熱層11Bの面と回転軸10の面の間に断熱層11Aは介在し、伝熱層11Bが回転軸10に密着することを妨げている。なお、図示するように、断熱層11Aの端部にフランジ状に半径方向外側に延びる部分を形成し、伝熱層11Bと回転軸との直接接触および摺動層11Cと回転軸10との直接接触を防止するようにしてもよい。
伝熱層11Bから熱が回転軸10に容易に伝わらないので、摺動層11Cから伝熱される熱は、いったん伝熱層11Bに溜まり、伝熱層11Bの部位全体で均等に温度上昇できる。
摺動層11Cの摩擦熱に応じて伝熱層11Bの温度が均等に上昇し、回転軸10との温度差が次第につくと、その温度差と断熱層11Aの熱伝達率にみあった熱が回転軸10に流れる。摩擦熱が一定になれば、伝熱層11Bと回転軸10の温度差は一定となる。断熱層11Aの熱伝達率が小さいほど、温度差は大きくなり、回転軸10の温度上昇は小さくなる。
図8および図9は、図7に示す本発明に係る軸受装置の変形例を示す縦断面図である。
図7に示す軸受装置では、伝熱層11Bからの放熱は、断熱層11Aを介して回転軸10に伝わる流れでしか放熱していない。これに対し、図8に示す軸受装置は、伝熱層11Bが摺動層11Cの一端から軸方向に延び、伝熱層11Bの体積を大きくして熱容量を大きくするとともに外気と直接的に接する部分11Baを設け、伝熱層11Bを緩慢に温度上昇させるようにするともに、外気と直接的に接することにより放熱部として機能させることができるものである。図9に示す軸受装置では、伝熱層11Bが摺動層11Cの両端から軸方向に延びる部分11Ba,11Baを設け、伝熱層11Bを緩慢に温度上昇させるようにするともに、外気と直接的に接することにより放熱部として機能させることができるものである。図8および図9に示すように、伝熱層11Bの熱容量が大きくされ、かつ放熱されるので、摺動部11Cの摩擦熱は伝熱層11Bに伝達しやすくなり、かつ、伝熱層11Bから回転軸10への伝熱量を相対的に少なくすることができる。
図10および図11は、図7に示す本発明に係る軸受装置の別の変形例を示す図である。
図7に示す軸受装置では、断熱層11Bの断熱性能は、用いられる材料の熱伝導率に負う形態で説明したが、図10および図11に示す軸受装置は構造的に熱伝達率を小さくしたものである。
図10は、本発明の変形例における縦断面図である。図10に示すように、断熱層11Aに空隙11gを設けている。図10に示す例では、空隙11gは回転軸10の周方向に帯状に設けられている。
図11(a)は、本発明の変形例における軸受装置の縦断面図であり、図11(b)は図11(a)に示す軸受装置の断面図である。図11(a),(b)に示すように、断熱層11Aに空隙11gを設けている。図11(a),(b)に示す例では、空隙11gは断熱層11Aの内周側に軸方向に複数個設けられている。空隙の間の空間は空気なので、熱の伝達は固体によるものより小さくなる。このような空気の層をバランスよく持てば、単に熱伝導率の小さい材料を断熱層として用いるよりも断熱効果は向上する。
前記空隙は、断熱層11Aを貫通する孔、断熱層11Aの内周面及び/又は外周面に形成される凹みからなる。すなわち、空隙は、半径方向及び/又は軸方向に延びる直線状またはらせん状の形状を有する。前記空隙は、前記断熱層を貫通する複数の孔及び/又は前記断熱層の内周面及び/又は外周面に形成される複数の凹みからなる。前記空隙は、前記断熱層の内周面及び/又は外周面に形成された直線状またはらせん状の溝または孔からなる。前記空隙は、回転軸外周面に形成されていてもよい。
図7乃至図11に示す本発明に係る軸受装置は、交換可能になっている。具体的には、スリーブ11及び/又はすべり軸受1を分割構造とし、軸受装置を容易に交換可能とする。
図12は、図7に示す本発明に係る軸受装置の変形例で、図8および図9の実施例とは異なる実施例を示す縦断面図である。図7乃至図9に示す軸受装置では、スリーブ11が固定される回転軸10は、軸径を異ならせて段となる面を有し、この段となる面に断熱層11A、伝熱層11B、あるいは摺動層11Cの端面を当接させた構成である。
図12に示す軸受装置は、伝熱層11Bが摺動層11Cの一端から軸径を異ならせた段の方向に延び、伝熱層11Bの体積を大きくして熱容量を大きくするとともに外気と直接的に接する部分11Baを設け、伝熱層11Bを緩慢に温度上昇させるようにするともに、外気と直接的に接することにより放熱部として機能させることができるものである。
このように図8および図9と同じように、伝熱層11Bの熱容量が大きくされ、かつ放熱されるので、摺動部11Cの摩擦熱は伝熱層11Bに伝達しやすくなり、かつ、伝熱層11Bから回転軸10への伝熱量を相対的に少なくすることができる。しかし、図8および図9の実施例では、伝熱層11Bの軸径の小さい側(軸径を異ならせた段の方向とは反対側)に延びる端面がフランジのように摺動層11C側に拡がっているため、各層の接触面を多く確保できる施工である焼き嵌めによる組立が困難である。
そこで、図12に示す軸受装置は、伝熱性の良い材料による放熱部を主軸の段付き側にのみ設ける構造なので、断熱層11Aと伝熱層11Bを先に回転軸10に組み付けた後、摺動層11Cを取り付けることができる。このようにすると、各層の接触面を多く確保できる施工である焼き嵌めによる組立が容易に行いやすくなる。
図13に示す軸受装置は、図7乃至図12の構造とは異なる本発明に係る軸受装置である。図7乃至図12の軸受装置は、回転軸10の外周部に断熱層11A、伝熱層11B、あるいは摺動層11Cの3層を径方向に積層する構造であるので、従来よりも軸受径が大きくなってしまう。特に、回転軸10の軸径が拡大化するほどその傾向は大きくなる。また、3層の材料が異なる場合、各材料の熱膨張の違いによる影響によって、例えば各層間に隙間が生じるなどの虞がある。
そこで、図13に示す軸受装置では、径方向に伝熱層11Bと摺動層11Cが重なる構造をなくし、代わりに伝熱層11Bと摺動層11Cの互いの端部を軸方向直列に接するとともに、伝熱層11Bと摺動層11Cは各々回転軸10と断熱層11Aを介して接している。このようにすることで、断熱層11Aは伝熱層11Bや摺動層11Cに比べて薄いので、回転軸10と伝熱層11B、回転軸10と摺動層11Cの各々の嵌め合いを各々独立しての設計ができ、各層間および各層と回転軸10の間に隙間が発生する虞が少なくなる。すなわち、摺動面としての強度を受け持つ摺動層11Cと、熱の通り道である伝熱層11Bに求められる厚さに比べ、断熱層11Aは回転軸10の径に比例した厚さは要求されないので、断熱層11Aの厚さは薄くてすみ、熱膨張を考慮するときに断熱層11Aの影響はほとんどなくなる。したがって、図13に示す軸受装置では、回転軸10の膨張率と伝熱層11Bの膨張率の関係だけを考えて、伝熱層11Bの熱膨張にあった回転軸10に対する最適な締めしろが設計でき、また、回転軸10の膨張率と摺動層11Cの膨張率の関係だけを考えて、摺動層11Cの熱膨張にあった回転軸10に対する最適な締めしろが設計できる。
また、軸方向に隣り合う伝熱層11Bと摺動層11Cの互いの端部が接しているので、摺動層11Cで発生する摩擦熱を迅速に軸方向に隣り合う伝熱層11Bに伝え、伝熱層11Bで受けたその熱は伝熱層11B全体に拡散し回転軸10周りの温度を均等に上昇させるとともに、伝熱層11Bの熱容量と表面積を適切にとることにより、伝熱層11Bの温度上昇を緩慢化させ、放熱冷却することができる。
このように、回転軸10の周方向の温度差を緩和させることが出来る。尚、摺動層11Cと伝熱層11Bを軸方向直列に配置した場合、断熱層11Aがない場合でも、軸方向への優先的な温度分散効果がある程度期待できるため、回転軸10の外径と摺動層11Bの内径の間に断熱層11Aを挿入する寸法が確保できない場合などには、断熱層11Aを省略しても良い。
図14および図15は、図13に示す軸受装置の変形例を示す図である。伝熱層11Bに用いる材料が、前述のように銅、金、銀、アルミニウムなどの熱伝導率の高い金属などによる場合、それらの金属は、剛性の低い比較的やわらかい材料の場合が多いので、このような材料を伝熱層11Bにむき出しのまま使用すると、運転時に大きな荷重を受けた場合に変形してしまう可能性や、排水中のスラリによる摩耗の虞がある。
図14および図15に示す軸受装置は、このことに鑑み、伝熱層11Bおよび放熱部の径方向、軸方向に面する外部に露出する面を、伝熱層11Bより剛性の高い材料による外殻35や押さえリング36で囲ったものである。図14に示す軸受装置では、伝熱層11Bの径方向で外部に露出する面を外殻35で囲っている。なお、図14に示す軸受装置では、断熱層11Aを省略している。図15に示す軸受装置では、伝熱層11Bの径方向で外部に露出する面を外殻35で囲み、伝熱層11Bの軸方向で外部に露出する面を押さえリング36で囲っている。このようにすることで、伝熱層11Bの摩耗や変形を低減することが出来る。外殻35の材料は、ステンレス材が望ましい。外殻をつけることにより放熱性能は若干低下するが、その低減分は放熱面積を拡大することで補うことができる。
図7乃至図15に示す本発明に係る軸受装置は、図3に示した軸受32、33に適用される。
図3に示した立軸ポンプ3は、ポンプ起動時には大気中で運転される。すなわち、軸受32、33は液体の潤滑のないドライ条件で運転される。ここでドライ条件とは、ポンプ運転中の軸受32、33の雰囲気が、液体の潤滑がない大気中である条件をいい、ドライ運転とはその条件で運転することをいう。また、図4に示した軸受32、33は軸受に通水した排水条件でも運転される。ここで、排水条件とは、ポンプ運転中の軸受32、33の雰囲気が、土砂等の異物(スラリー)が混入した水中である条件をいい、排水運転とはその条件で運転すること、例えば気水混合運転、全量運転等、エアロック運転等をいう。このような条件で軸受32、33が使用される。
本発明によれば、立軸ポンプ3において、すべり軸受1と摺動する回転軸10について、内周から外周に断熱層、伝熱層、摺動層の順序で積層した三層構造のスリーブ11、あるいは摺動層と伝熱層の互いの端部が接した状態で摺動層と伝熱層が回転軸を環状に囲む構造のスリーブを回転軸10の外周に設けたので、回転軸径の拡大化あるいは軸の長軸化が進み、軸外周の周速がより高速化しても、すべり軸受1と回転軸10の接触部の摩擦熱に伴う回転軸10の局部的高温化による軸の曲がりを低減し、接触部の熱を分散して放熱することができるようになる。
さらに、立軸ポンプ3の機械効率への影響、冷却設備と立軸ポンプ3との組立・分離・調整などの影響を克服して、簡便な回転流体機械を提供できるようになる。
以上、本発明に係る具体的実施例を先行待機ポンプを一例として説明した。
ところで、本発明に係る三層構造のスリーブ、あるいは摺動層と伝熱層の互いの端部が接した状態で摺動層と伝熱層が回転軸を環状に囲む構造のスリーブは、すべり軸受だけでなく、例えば、コンプレッサや蒸気タービンなどの液体の潤滑のない条件で運転する回転流体機械の回転軸に装着してラビリンスシール部などに用いることができる。また、立軸に限らず横軸回転機械にも用いられる。このようにすることにより、スリーブの高温化、回転軸の曲がりをおさえ、回転流体機械の大容量化や、高速回転化を行うことができる。
これまで本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術思想の範囲内において、種々の異なる形態で実施されてよいことは勿論である。
1 すべり軸受
1a 内周面
1b 外周面
3 立軸ポンプ
5 貫通孔
6 空気管
6a 開口
10 回転軸
11 スリーブ
11A 断熱層
11B 伝熱層
11Ba 伝熱層の延長部
11C 摺動層
11g 空隙
12 軸受ケース
12a つば部
13 支持部材
22 インペラ
26 軸継手
27 吸い込みベル
28 吐出ボウル
29 ケーシング
30 吐出エルボ
32 上部軸受
33 下部軸受
34 軸シール
35 外殻
36 押さえリング
100 水槽

Claims (8)

  1. 回転流体機械の回転軸の支持に使用され、軸受すべり面が大気中に露出するドライ条件で使用されるすべり軸受装置であって、
    前記回転軸の外周に固定されたスリーブと、
    前記スリーブが摺接する軸受すべり面を有したすべり軸受とを備え、
    前記スリーブは、回転軸側から断熱層、伝熱層、摺動層の順序で積層した三層構造からなることを特徴とするすべり軸受装置。
  2. 前記伝熱層は、前記摺動層の一端または両端から軸方向に延びた部分を有することを特徴とする請求項1記載のすべり軸受装置。
  3. 前記断熱層は、前記回転軸と前記伝熱層との間に空隙を有することを特徴とする請求項1または2記載のすべり軸受装置。
  4. 前記断熱層は、前記回転軸と前記断熱層との間に空隙を有することを特徴とする請求項1または2記載のすべり軸受装置。
  5. 前記摺動層の内周面と前記伝熱層の外周面とは密着していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のすべり軸受装置。
  6. 前記空隙は、前記断熱層を貫通する孔、前記断熱層の内周面及び/又は外周面に形成される凹み、前記回転軸の外周面に形成された溝又は凹みからなることを特徴とする請求項3または4記載のすべり軸受装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載のすべり軸受装置を用いたことを特徴とする回転流体機械。
  8. 回転流体機械の回転軸に装着されるスリーブであって、
    前記スリーブは、回転軸側から断熱層、伝熱層、摺動層の順序で積層した三層構造からなることを特徴とする回転流体機械用スリーブ。
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