JP2013050194A - 軸封装置及びポンプ装置 - Google Patents

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央隆 飯盛
Yasutaka Fujita
泰孝 藤田
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Abstract

【課題】固定環及び回転環の摺動面の潤滑及び冷却が可能な軸封装置及びポンプ装置を提供すること。
【解決手段】ポンプ装置1に用いられる、潤滑油Mが貯留されたシールケーシング30内を上下方向に挿通する回転軸24とシールケーシング30との間を軸封する軸封装置11は、シールケーシング30の、挿通された回転軸24の上方の周囲に固定される固定環36と、回転軸24に固定され、固定環36と摺動する回転環37と、回転環37を固定環36に付勢する付勢部材38と、固定環36に当接してシールケーシング30に固定されるとともに、その一端が、潤滑油Mに接触して配置される固定部材39と、を備える構成とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、メカニカルシールにより軸封を行う軸封装置及び軸封装置を用いたポンプ装置に関する。
現在、流体を増圧するポンプ装置として、回転軸を回転させるモータと、回転軸により羽根車を回転させて流体を増圧するポンプとを備えた水中ポンプが知られている。このようなポンプ装置は、モータケーシング及びポンプケーシングと回転軸との軸封を行う軸封装置が用いられている。
この軸封装置は、メカニカルシールと、メカニカルシールを収納するシールケーシングと、を備えている。メカニカルシールは、ポンプケーシング及び回転軸、並びに、モータケーシング及び回転軸をそれぞれ軸封するために、固定環及び回転環を二つ有するものが用いられる。この固定環及び回転環は、互いに摺動することで軸封を行うことから、固定環及び回転環の摺動面の潤滑及び冷却を行うために、シールケーシング内に油室が形成され、当該油室内に潤滑油が貯留される。この潤滑油により、固定環及び回転環の摺動面の潤滑、及び、冷却が行われる。
この潤滑油は、膨張率を考慮した量、例えば油室の80%程度の量が油室内に貯留される。このため、回転軸が上下方向(重力)に沿って延設される縦軸型のポンプ装置では、上方に位置する固定環及び回転環の摺動面に潤滑油が供給されない、という問題がある。特に、ポンプ装置の運転時においては、回転軸及びメカニカルシールの回転に伴って潤滑油も回転することから、その遠心力により回転軸に近接するにしたがって潤滑油の液面が低下する、という問題もある。このため、上方に位置する固定環及び回転環の摺動面は、その摺動及び熱により寿命が低減する。
そこで、メカニカルシールを覆い、且つ、その下端に潤滑油の入口を有するとともにその内部にガイドを設け、回転軸及びメカニカルシールの回転に伴って、ガイドにより上方の固定環及び回転環に潤滑油を供給する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、油室内の外周側から中心側に向かって円弧状のリブを設け、回転する潤滑油を中心に案内する技術も知られている(例えば、特許文献2参照)。
特許第4330745号公報 特許第4204861号公報
上述した軸封装置及びポンプ装置では、以下の問題があった。即ち、オイルリフターを設ける軸封装置では、その構成が複雑となり、製造コストが増大するという問題がある。また、上述した軸封装置では、ポンプ装置の停止時に、固定環及び回転環を冷却できない、という問題があった。
そこで本発明は、固定環及び回転環の摺動面の潤滑及び冷却が可能な軸封装置及びポンプ装置を提供することを目的としている。
前記課題を解決し目的を達成するために、本発明の軸封装置及びポンプ装置は次のように構成されている。
本発明の一態様として、潤滑油が貯留されたシールケーシング内を上下方向に挿通する回転軸と前記シールケーシングとの間を軸封する軸封装置は、前記シールケーシングの、挿通された前記回転軸の上方の周囲に固定される固定環と、前記回転軸に固定され、前記固定環と摺動する回転環と、前記回転環を前記固定環に付勢する付勢部材と、前記固定環に当接して前記シールケーシングに固定されるとともに、その一端が、前記潤滑油に接触して配置される固定部材と、を備える。
本発明の一態様として、モータと、前記モータに接続され、上下方向に延設された回転軸と、前記回転軸に固定された羽根車、前記羽根車を収納するポンプケーシング、及び、前記ポンプケーシングに設けられ、前期回転軸を挿通させる挿通孔が設けられたポンプと、潤滑油が貯留されるとともに、前記回転軸がその内部を上下方向に挿通されるシールケーシング、前記シールケーシングの、挿通された前記回転軸の上方の周囲に固定される固定環、前記回転軸に固定され、前記固定環と摺動する回転環、前記回転環を前記固定環に付勢する付勢部材、及び、前記固定環に当接して前記シールケーシングに固定されるとともに、その一端が、前記潤滑油に接触して配置される固定部材を具備する軸封装置と、を備える。
本発明によれば、固定環及び回転環の摺動面の潤滑及び冷却が可能な軸封装置及びポンプ装置を提供することが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係るポンプ装置の構成を示す断面図。 同ポンプ装置に用いられる軸封装置の要部構成を示す斜視図。 本発明の第2の実施形態に係るポンプ装置に用いられる軸封装置の要部構成を示す斜視図。 本発明の第3の実施形態に係るポンプ装置に用いられる軸封装置の要部構成を示す斜視図。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係るポンプ装置1を、図1及び図2を用いて説明する。
図1は本発明の第1の実施形態に係るポンプ装置1の構成を一部断面で示す説明図、図2はポンプ装置1に用いられる軸封装置11の要部構成、特に固定部材39の構成を示す斜視図である。なお、図1中、Bはボルトを、Fは水の流れを、Kは電源ケーブルを、Lはライナリングを、Mは潤滑油を、それぞれ示す。
図1に示すように、ポンプ装置1は、モータ10と、軸封装置11と、ポンプ12と、を備えている。ポンプ装置1は、例えば、汚水槽及び下水道等に設置され、異物(汚物等)を含む汚水を送水する所謂縦軸型の水中ポンプである。
モータ10は、モータケーシング21と、固定子22と、回転子23と、回転軸24と、を備えている。またモータ10は、外部電源等に接続される電源ケーブルKを有している。モータケーシング21は、両端が閉塞する円筒形状に形成され、一方の端面が軸封装置11にボルト等の締結部材Bにより固定される。
固定子22は、モータケーシング21の内面に固定されている。また固定子22は、電源ケーブルKを介して供給された電力により、回転子23を回転可能に形成されている。回転子23は、その回転に追従して回転軸24を回転可能に、回転軸24と固定されている。
回転軸24は、モータケーシング21の一端側から突出し、且つ、モータケーシング21にベアリング等の軸受25を介して回転自在に軸支されている。なお、回転軸24は、モータケーシング21から重力方向(上下方向)に延設される。
軸封装置11は、シールケーシング30と、メカニカルシール31と、固定部材39と、を備えている。軸封装置11は、モータ10、ポンプ12及び回転軸24間を液密に仕切る。
シールケーシング30は、内部にメカニカルシール31を収納可能に形成されている。具体的には、シールケーシング30は、両端が閉塞する円筒状に形成され、その両端面に設けられた回転軸24を挿通する挿通孔33と、その内部に形成されメカニカルシール31の収納及び潤滑油Mを貯留可能な油室34と、挿通孔33の周囲にそれぞれ設けられたシール溝35と、を備えている。なお、潤滑油Mは、油室34内に、膨張率を考慮した所定の量、例えば油室34の容積の80%程度が貯留される。
メカニカルシール31は、シールケーシング30と回転軸24との間を密閉することで、ポンプ12からの汚水の浸入及びモータ10への潤滑油の浸入を防止可能に形成されている。具体的には、メカニカルシール31は、シール溝35にそれぞれ固定される固定環36と、回転軸24に固定されるとともに、固定環36とそれぞれ摺動する回転環37と、回転環37を固定環36に付勢する付勢部材38と、を備えている。
固定環36は、その内径側に回転環37と摺動する円環状の摺動面が突出して設けられた摺動部36aと、シール溝35及び摺動部36aをシールする静的シール部36bと、を備えている。回転環37は、その内周面が回転軸24をシールするとともに、その端面が固定環36と摺動可能に形成されている。また、回転環37は、その一部に、付勢部材38を支持する座部を有している。
付勢部材38は、回転環37の座部間に設けられ、これら回転環37を固定環36に付勢可能に形成されたコイルバネである。
固定部材39は、シールケーシング30の、上方の挿通孔33の周囲に固定され、固定環36をシールケーシング30に固定可能に形成されている。固定部材39は、熱伝導率が高い金属材料、例えば、アルミニウムや銅等の金属材料により成形されている。
具体的に説明すると、固定部材39は、その内部に回転軸24を挿通させる開口部39aを有する押え板39bと、押え板39bに一体に成形されるとともに押え板39bから漸次拡口する円筒状に形成されたスカート39cと、を備えている。
押え板39bは、その開口部39aの内径が、固定環36の摺動面の外径よりも大径、且つ、摺動部36aの摺動面の外径側を当接して支持する径に形成されている。換言すると、押え板39bは、摺動部36aを支持するとともに、その開口部39aに回転軸24及び摺動部36aの突出する摺動面を挿通可能に形成されている。また、押え板39bは、シールケーシング30に固定させる螺子等の締結部材Bを挿通させる挿通孔39dを複数有している。
スカート39cは、その高さが、その開口端側が油室34内の潤滑油M内に挿入され、潤滑油Mに接触(浸漬)される。スカート39cは、その内部に少なくともメカニカルシール31の上方の固定環36及び回転環37が位置する長さに形成されている。スカート39cは、その押え板39b側、さらに言えば、油室34内の潤滑油Mの水面よりも上方に位置する複数の孔部39eを備えている。
このような軸封装置11は、潤滑油が貯留されたシールケーシング30内に固定環36及び回転環37を二つ有するメカニカルシール31を設けることで、モータ10への異物混入を防止する所謂二段構造が用いられる。
また、軸封装置11は、潤滑油Mが油室34の容積の80%程度貯留された油室34内に収納されることから、メカニカルシール31の一部が潤滑油M内に浸漬されることとなる。換言すると、メカニカルシール31は、潤滑油Mが油室34内に油室34の容積の80%程度貯留されことから、その一部、具体的には上方の固定環36及び回転環37が潤滑油M内に浸漬しない。
ポンプ12は、ケーシング41と、羽根車42と、を備えている。ケーシング41は、その内部に羽根車42を収納する渦巻ケーシングであり、その内部にポンプ室43を形成する。ケーシング41は、組み立てることでその内部にポンプ室43を形成する上部材44及び下部材45を有し、羽根車42を回転軸24に固定した状態で分解可能に形成されている。
上部材44は、本実施の形態では、シールケーシング30の一部に一体に形成されている。上部材44は、上述した挿通孔33の下方に、羽根車42を回動可能に指示する第1支持部47を有している。
下部材45は、ポンプ装置1を据付面に据付ける複数の脚部48を備えている。また、下部材45は、その底面であって、複数の脚部48間に設けられた吸込開口49と、その側面に設けられた吐出開口50と、を備えている。
羽根車42は、例えば、ノンクロッグのクローズド羽根車であって、所定の粒径の異物を通過可能に形成されている。このような羽根車42は、軸封装置11側に配置される上シュラウド52と、吸込開口49側に配置される下シュラウド53と、これらシュラウド52,53間に設けられた羽根54と、を備えている。また、羽根車42は、下シュラウド53に設けられた流体を吸込む吸込口58と、上シュラウド52、下シュラウド53及び羽根54により形成され、吸込んだ流体を吐出する吐出口63を有している。
上シュラウド52は、円板状に形成されている。上シュラウド52は、その中央側に、回転軸24が挿通可能であって、キー溝56aを有する挿通孔56が形成された第1被支持部57が形成されている。なお、上シュラウド52は、羽根車42が回転軸24に固定された際に、重力方向に対して下シュラウド53の上方に位置する。
下シュラウド53は、円環状に形成されている。下シュラウド53は、その中央に吸込口58が形成されている。また、下シュラウド53は、その中央側が円環状に突起し、当該突起の外周側に第2被支持部59が形成されている。
第1被支持部57は、ライナリングLを介して第1支持部47に回転及び摺動自在に支持される。第2被支持部59は、ライナリングLを介して第2支持部49aに回転及び摺動自在に支持される。
羽根54は、上下シュラウド52,53間に1枚設けられる。羽根54は、その一方の端部が、シュラウド52,53の中心側に、その他方の端部がシュラウド52,53の外周縁に配置される。羽根54は、シュラウド52、53の中心(インペラ54の回転中心)からの径が各位置で異なる形状、例えば渦巻形状やインボリュート形状に形成されている。
シュラウド52,53及び羽根54は、シュラウド53の吸込口58から吸い込まれた汚水をポンプ室43内へと移動させる吐出口63を形成する。この吐出口63は、吸込口58から吸込んだ汚水をポンプ室43へと吐出する開口である。
このように構成されたポンプ装置1は、電源ケーブルKを介して電力が供給されることで、モータ10が駆動され、固定子22により回転子23が回転することで回転軸24が回転する。当該回転子23の回転により、羽根車42も回転する。
図1の水の流れFに示すように、羽根車42の回転により、吸込口58から吸い込まれた汚水がケーシング41及び羽根車42で増圧されて、吐出口63から吐出される。これらのことにより、ポンプ装置1は、汚水をその二次側へ送水可能に構成される。
また、回転軸24の回転時において、付勢部材38により固定環36に向かって付勢された回転環37も同時に回転する。これにより、回転環37の摺動面が固定環36の摺動部36aの摺動面と摺動し、当該摺動により、固定環36及び回転環37間がシールされる。また、固定環36は、静的シール部36bにより、シール溝35及び摺動部36aがシールされるとともに、回転環37は、その内周面により、回転軸24をシールする。これにより、軸封装置11により、回転軸24が軸封される。
このように構成されたポンプ装置1によれば、固定部材39は、熱伝導率が高く、押え板39bが摺動部36aに当接するとともに、スカート39cが潤滑油Mに接触することから、摺動部36a及び潤滑油M間の熱交換を行う。この熱交換により、摺動部36a、並びに、摺動部36aに接触する静的シール部36b及び回転環37は、ポンプ装置1の停止時及び駆動時のいずれにおいても冷却されることとなる。
また、油室34内の潤滑油Mは、回転軸24、回転環37及び付勢部材38の回転に伴って回転し、その遠心力により回転軸24に近接するにしたがって潤滑油Mの液面が低下し、回転軸24から離間するにしたがって液面が上昇する。
このとき、固定部材39のスカート39cは、下方に向かって拡口することから、潤滑油Mは、遠心力及び液面の上昇により、スカート39cの内周面に沿って案内され、その一部が、固定環36及び回転環37の摺動面側に飛散することとなる。特に、当該潤滑油Mの飛散は、孔部39eにおいて、孔部39eの内周面等に当接することでより発生する。このように、固定部材39は、上方の固定環36及び回転環37へ潤滑油を供給することで、冷却及び当該摺動面の潤滑が可能となる。
また、孔部39eは、固定部材39の内部と外部を連通することから、固定部材39内に気体が充満することを防止可能となる。
また、このような固定部材39は、締結部材Bにより、シール溝35に固定環36を嵌入後にシールケーシング30に固定する、簡単な構成でよい。
上述したように第1の実施形態に係る軸封装置11を用いたポンプ装置1によれば、固定部材39により、潤滑油Mにメカニカルシール31の固定環36及び回転環37が浸漬しなくても、固定環36及び回転環37の潤滑及び冷却が可能となる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係るポンプ装置1に用いられる軸封装置11の固定部材39Aを、図3を用いて説明する。図3は、本発明の第2の実施形態に係るポンプ装置1に用いられる軸封装置11の固定部材39Aの構成を一部断面で示す斜視図である。なお、第2の実施形態に係る固定部材39Aのうち、上述した第1の実施形態に係る固定部材39と同様の構成には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
ポンプ装置1の軸封装置11は、シールケーシング30と、メカニカルシール31と、固定部材39Aと、を備えている。
固定部材39Aは、シールケーシング30の、上方の挿通孔33の周囲に固定され、固定環36をシールケーシング30に固定可能に形成されている。固定部材39Aは、熱伝導率が高い金属材料、例えば、アルミニウムや銅等の金属材料により成形されている。
具体的に説明すると、固定部材39Aは、開口部39aを有する押え板39bと、押え板39bに一体に成形され、複数の孔部39eを有し、漸次拡口する円筒状に形成されたスカート39cと、スカート39cに一体に成形され、スカート39cの中心に向かって突出する複数のリブ39fと、を備えている。
リブ39fは、スカート39cからスカート39c内のメカニカルシール31に向かって突出する平板である。リブ39fは、その側面に回転軸24の回転に伴って回転する潤滑油Mを衝突させることで、潤滑油Mを攪拌及び飛散可能に形成されている。
このように構成された固定部材39Aを有する軸封装置11を用いたポンプ装置1によれば、上述した固定部材39を有する軸封装置11を用いたポンプ装置1と同様の効果を有するとともに、リブ39fにより、回転する潤滑油Mを攪拌及び飛散させることで、より潤滑油Mを固定環36及び回転環37に供給することが可能となる。
また、固定部材39Aは、その表面積が上述した固定部材39に比べ、リブ39f分大きくなる。このため、固定部材39Aの熱伝達率が増大することから、固定環36及び回転環37の高い冷却性能を得ることが可能となる。
上述したように第2の実施形態に係る固定部材39Aを有する軸封装置11を用いたポンプ装置1によれば、油室34に貯留された潤滑油Mに、メカニカルシール31の固定環36及び回転環37が浸漬しなくても、これら摺動面の潤滑及び冷却が可能となる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態に係るポンプ装置1に用いられる軸封装置11の固定部材39Bを、図4を用いて説明する。図4は、本発明の第3の実施形態に係るポンプ装置1に用いられる軸封装置11の固定部材39Bの構成を一部断面で示す斜視図である。なお、第2の実施形態に係る固定部材39Bのうち、上述した第1の実施形態に係る固定部材39及び第2の実施形態に係る固定部材39Aと同様の構成には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
ポンプ装置1の軸封装置11は、シールケーシング30と、メカニカルシール31と、固定部材39Bと、を備えている。
固定部材39Bは、シールケーシング30の、上方の挿通孔33の周囲に固定され、固定環36をシールケーシング30に固定可能に形成されている。固定部材39Bは、熱伝導率が高い金属材料、例えば、アルミニウムや銅等の金属材料により成形されている。
具体的に説明すると、固定部材39Bは、開口部39aを有する押え板39bと、押え板39bに一体に成形された、漸次拡口する円筒状に形成されたスカート39cと、スカート39cに設けられた複数のスリット39gと、を備えている。なお、固定部材39Bは、上述した固定部材39、39aの孔部39eを有さない構成である。
スリット39gは、スカート39cの開口端から押え板39b側まで延びる方形状の開口であり、スカート39cの周方向に均等に複数設けられる。なお、図4においては、スリット39gは、スカート39cに4つ設ける構成を示す。
このように構成された固定部材39Aを有する軸封装置11を用いたポンプ装置1によれば、上述した固定部材39を有する軸封装置11を用いたポンプ装置1と同様の効果を有するとともに、スリット39gの側面により、回転する潤滑油Mを攪拌及び飛散させることで、潤滑油Mをより固定環36及び回転環37に供給することが可能となる。
上述したように第3の実施形態に係る固定部材39Bを有する軸封装置11を用いたポンプ装置1によれば、油室34に貯留された潤滑油Mに、メカニカルシール31の固定環36及び回転環37が浸漬しなくても、これら摺動面の潤滑及び冷却が可能となる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。例えば、上述した例では、ノンクロッグのクローズド羽根車であって、上下シュラウド52,53間に1枚の羽根54を設ける構成を説明したがこれに限定されない。例えば、上下シュラウド52,53間に複数の羽根を設けた構成であってもよく、汚水用の羽根車でなくてもよい。即ち、ポンプ装置1は、汚水用に限定されることなく、流体を増圧する構成であればよい。
また、上述した例では、固定部材39Bは、リブ39fを有さない構成を示したがこれに限定されず、さらにリブ39fを有する構成であってもよい。また、上述した例では、リブ39fは、平板上である旨を説明したがこれに限定されず、例えば、棒状であってよい。即ち、リブ39fは、回転する潤滑油Mを攪拌又は飛散可能であれば他の構成であってもよい。
また、上述した例では、固定部材39,39A,39Bは、スカート39cがその開口端に向かって拡口する構成を説明したがこれに限定されない。例えば、その内径が同一径に形成されたスカートであってもよく、また、スカート39cは、その端部が下方の固定環36及び回転環37まで覆う構成であってもよい。この他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
1…ポンプ装置、10…モータ、11…軸封装置、12…ポンプ、21…モータケーシング、22…固定子、23…回転子、24…回転軸、25…軸受、30…シールケーシング、31…メカニカルシール、33…挿通孔、34…油室、35…シール溝、36…固定環、36a…摺動部、36b…静的シール部、37…回転環、38…付勢部材、39…固定部材、39a…開口部、39b…押え板、39c…スカート、39d…挿通孔、39e…孔部、39f…リブ、39g…スリット、39A…固定部材、39B…固定部材、39.39a…固定部材、39.39A…固定部材、41…ケーシング、42…羽根車、43…ポンプ室、44…上部材、45…下部材、47…支持部、48…脚部、49…吸込開口、49a…支持部、50…吐出開口、52…上シュラウド、53…下シュラウド、54…羽根、56a…キー溝、56…挿通孔、57…被支持部、58…吸込口、59…被支持部、63…吐出口、B…締結部材、K…電源ケーブル、L…ライナリング、M…潤滑油。

Claims (8)

  1. 潤滑油が貯留されたシールケーシング内を上下方向に挿通する回転軸と前記シールケーシングとの間を軸封する軸封装置において、
    前記シールケーシングの、挿通された前記回転軸の上方の周囲に固定される固定環と、
    前記回転軸に固定され、前記固定環と摺動する回転環と、
    前記回転環を前記固定環に付勢する付勢部材と、
    前記固定環に当接して前記シールケーシングに固定されるとともに、その一端が、前記潤滑油に接触して配置される固定部材と、
    を備えることを特徴とする軸封装置。
  2. 前記固定部材は、
    前記固定環に当接して前記シールケーシングに固定される押え板と、
    前記押え板に一体に設けられ、その内部に前記固定環及び前記回転環を収納し、且つ、その端部が前記潤滑油に接触する、下方に向かって開口するスカートと、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の軸封装置。
  3. 前記スカートは、前記スカートの内部と外部とを連通し、その一部が少なくとも前記潤滑油の液面よりも上方に配置された孔部又はスリットを有することを特徴とする請求項2に記載の軸封装置。
  4. 前記固定部材は、前記スカート内に設けられ、前記スカートの中心に向かって突出するリブをさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の軸封装置。
  5. モータと、
    前記モータに接続され、上下方向に延設された回転軸と、
    前記回転軸に固定された羽根車、前記羽根車を収納するポンプケーシング、及び、前記ポンプケーシングに設けられ、前期回転軸を挿通させる挿通孔が設けられたポンプと、
    潤滑油が貯留されるとともに、前記回転軸がその内部を上下方向に挿通されるシールケーシング、前記シールケーシングの、挿通された前記回転軸の上方の周囲に固定される固定環、前記回転軸に固定され、前記固定環と摺動する回転環、前記回転環を前記固定環に付勢する付勢部材、及び、前記固定環に当接して前記シールケーシングに固定されるとともに、その一端が、前記潤滑油に接触して配置される固定部材を具備する軸封装置と、
    を備えることを特徴とするポンプ装置。
  6. 前記固定部材は、
    前記固定環に当接して前記シールケーシングに固定される押え板と、
    前記押え板に一体に設けられ、その内部に前記固定環及び前記回転環を収納し、且つ、その端部が前記潤滑油に接触する、下方に向かって開口するスカートと、
    を備えることを特徴とする請求項5に記載のポンプ装置。
  7. 前記スカートは、前記スカートの内部と外部とを連通し、その一部が少なくとも前記潤滑油の液面よりも上方に配置された孔部又はスリットを有することを特徴とする請求項6に記載のポンプ装置。
  8. 前記固定部材は、前記スカート内に設けられ、前記スカートの中心に向かって突出するリブをさらに備えることを特徴とする請求項6に記載のポンプ装置。
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