JP2021139311A - ポンプ装置 - Google Patents

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Hiroyuki Kawasaki
裕之 川▲崎▼
會川 金
Hui-Cheon Kim
會川 金
賢 山崎
Masaru Yamazaki
賢 山崎
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Abstract

【課題】メカニカルシールなどの軸封装置を不要とするポンプ装置を提供する。【解決手段】ポンプ装置は、水密構造を有する電動機1と、電動機1に連結された回転軸3と、回転軸3に固定された羽根車5と、電動機1、回転軸3、および羽根車5を内部に収容するポンプケーシング7と、ポンプケーシング7に接続された吸い込み口10および吐き出し口11を備え、電動機1および羽根車5は、吸い込み口10と吐き出し口11の間に位置している。【選択図】図1

Description

本発明は、ポンプおよび電動機を備えた液体用のポンプ装置に関する。
図11は、一般的なポンプ装置を示す模式図である。ポンプ装置は、液体を吸い上げるための羽根車500を有するポンプ501と、羽根車500が固定された回転軸503と、回転軸503に連結された電動機504を有する。羽根車500はポンプケーシング505内に配置されており、電動機504はポンプケーシング505の外に配置されている。
電動機504によって回転軸503が回転されると、回転軸503とともに羽根車500が回転する。液体は、ポンプ501の吸い込み口506から吸い込まれ、回転する羽根車500によって昇圧され、そしてポンプ501の吐き出し口507から吐き出される。
ポンプ装置の運転中、ポンプケーシング505の内部は高圧の液体で満たされる。そこで、高圧の液体が回転軸503とポンプケーシング505との隙間から漏れないようにするために、ポンプ装置は軸封装置としてのメカニカルシール510を備えている。メカニカルシール510は、回転軸503に固定された回転側摺動部511と、ポンプケーシング505に固定された静止側摺動部512とが摺接する構成を有している。このようなメカニカルシール510は、液体の漏洩を最小とすることができる。
特開2003−24149号公報
しかしながら、回転側摺動部511および静止側摺動部512のうちのいずれか一方または両方が許容レベルを超えて摩耗すると、液体の漏れ量が多くなる。したがって、メカニカルシール510の定期的なメンテナンスを行って、液体の漏れを最小限に維持することが必要とされる。
特に、最近では、ポンプ性能を向上させる観点から、ポンプ501の高速運転化が要請されている。羽根車500を高速で回転させると、ポンプ501自体の大きさを維持しつつ、より高い揚程を達成することができる。しかしながら、ポンプ501を高速で運転するためには、メカニカルシール510は高い耐摩耗性を備える必要がある。このため、汎用のメカニカルシールではなく、特注のメカニカルシールを使用する必要があり、コストが上昇する。
そこで、本発明は、メカニカルシールなどの軸封装置を不要とするポンプ装置を提供する。
一態様では、液体を移送するためのポンプ装置であって、水密構造を有する電動機と、前記電動機に連結された回転軸と、前記回転軸に固定された羽根車と、前記電動機、前記回転軸、および前記羽根車を内部に収容するポンプケーシングと、前記ポンプケーシングに接続された吸い込み口および吐き出し口を備え、前記電動機および前記羽根車は、前記吸い込み口と前記吐き出し口の間に位置している、ポンプ装置が提供される。
一態様では、前記ポンプケーシングは、前記電動機を囲む液体流路を前記ポンプケーシングの内部に形成している。
一態様では、前記回転軸は鉛直方向に延びており、前記吐き出し口は、前記回転軸よりも高い位置にある。
一態様では、前記吸い込み口と前記吐き出し口は、一直線上に並んでいる。
一態様では、前記羽根車は、主板と、側板と、前記主板と前記側板との間に配列された複数の翼と、前記主板の外周縁から径方向外側に突出する複数の突出部を有しており、前記主板の直径は、前記側板の直径よりも小さい。
電動機および回転軸の全体は、ポンプケーシング内に位置している。このような構成は、回転軸とポンプケーシングとの隙間を封止することを必要としない。したがって、メカニカルシールなどの軸封装置を不要とすることができる。
ポンプ装置の一実施形態を示す断面図である。 図1に示す羽根車を軸方向から見た図である。 図1に示すポンプ装置の運転中における液体の流れを説明する図である。 ポンプ装置の他の実施形態を示す断面図である。 ポンプ装置のさらに他の実施形態を示す断面図である。 図5に示すポンプ装置の運転中における液体の流れを説明する図である。 ポンプ装置のさらに他の実施形態を示す断面図である。 図8(a)乃至図8(c)は、ポンプ装置のさらに他の実施形態を示す側面図である。 インライン型の立形ポンプ装置を示す側面図である。 インライン型の横形ポンプ装置を示す側面図である。 一般的なポンプ装置を示す模式図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、ポンプ装置の一実施形態を示す断面図である。本実施形態のポンプ装置は、液体を移送するための装置である。ポンプ装置は、水密構造を有する電動機(キャンドモータ)1と、電動機1に連結された回転軸3と、回転軸3に固定された羽根車5と、電動機1、回転軸3、および羽根車5を内部に収容するポンプケーシング7と、液体の吸い込み口10および吐き出し口11を備えている。電動機1および羽根車5は、吸い込み口10と吐き出し口11との間に位置している。回転軸3の全体も、吸い込み口10と吐き出し口11との間に位置している。
回転軸3は鉛直方向に延びている。回転軸3は単一の軸であり、電動機1から少なくとも羽根車5まで延びている。本実施形態のポンプ装置は、回転軸3が鉛直方向に延びる立形ポンプ装置であるが、本発明は立形ポンプ装置に限定されず、回転軸が水平に延びる横形ポンプ装置にも適用することができる。
ポンプ装置は、ポンプケーシング7内に配置されたインペラーケーシング14をさらに備えている。羽根車5はインペラーケーシング14内に配置されている。インペラーケーシング14の全体は、ポンプケーシング7に囲まれている。インペラーケーシング14の外面とポンプケーシング7の内面との間には、インペラーケーシング14の全体を囲む円筒流路15が形成されている。
本実施形態のポンプ装置は、複数の羽根車5を備えた多段ポンプ装置である。これら羽根車5は直列に配列されており、各羽根車5の液体入口は吸い込み口10を向いている。吸い込み口10は、ポンプケーシング7の一方の端部に接続されている。より具体的には、吸い込み口10は、ポンプケーシング7の側面の下部に接続されており、横方向を向いている。一実施形態では、吸い込み口10は、ポンプケーシング7の底部に接続され、下方を向いてもよい。この場合は、吸い込み口10と吐き出し口11は、一直線上に並んでもよい。
吐き出し口11は、ポンプケーシング7の他方の端部に接続されている。より具体的には、吐き出し口11は、ポンプケーシング7の上面に接続されている。吐き出し口11は、電動機1、回転軸3、および羽根車5よりも高い位置にある。本実施形態では、吐き出し口11は上方を向いているが、横を向いてもよい。一実施形態では、吐き出し口11は、ポンプケーシング7の側面の上部に接続されてもよい。
電動機1は、羽根車5およびインペラーケーシング14の下方に配置されている。電動機1は、水密構造を有する、いわゆるキャンドモータである。より具体的には、電動機1は、回転軸3に固定されたモータロータ17と、モータロータ17に対向するモータステータ18と、モータステータ18を密封するステータケーシング21を備えている。モータステータ18は、回転軸3の周りに配列された複数のステータコア18Aと、これらステータコア18Aに装着された複数のコイル18Bを有している。コイル18Bは図示しない電力線に接続されており、電力線を通じて電力がコイル18Bに供給されるようになっている。
モータロータ17は、回転軸3の周りに配列された複数の永久磁石17Aと、これら永久磁石17Aを収容するハウジング17Bを備えている。永久磁石17Aは、S極とN極が交互に並んでいる。ハウジング17Bの材料は特に限定されない。例えば、ハウジング17Bは、PPS(ポリフェニレンスルファイド)などの樹脂から構成されてもよいし、あるいは金属(例えばステンレス鋼)から構成されてもよいし、あるいは樹脂と金属との組み合わせから構成されてもよい。
ステータケーシング21は、モータステータ18を水密的に覆っており、液体がモータステータ18のステータコア18Aおよびコイル18Bに接触することを防止している。ステータケーシング21の材料は、ステータケーシング21の機械的強度および水密構造が確保される限りにおいて、特に限定されない。例えば、ステータケーシング21は、PPS(ポリフェニレンスルファイド)などの樹脂から構成されてもよいし、あるいは金属(例えば鋳鉄またはステンレス鋼)から構成されてもよいし、あるいは樹脂と金属との組み合わせから構成されてもよい。
本実施形態の電動機1は、モータロータ17およびモータステータ18が回転軸3の軸方向に沿って並ぶアキシャル型電動機である。モータロータ17とモータステータ18との間には、回転軸3の軸方向に隙間が存在する。本実施形態では、モータロータ17はモータステータ18の上方に位置しているが、一実施形態では、モータロータ17はモータステータ18の下方に位置してもよい。さらに、一実施形態では、2つのモータロータ17が、軸方向においてモータステータ18の両側に配置されてもよい(すなわち、モータステータ18の上方および下方に配置されてもよい)。
ポンプ装置は、回転軸3を回転可能に支持する複数の軸受24,25,26を有する。本実施形態では、軸受24,25,26にはすべり軸受が採用されているが、軸受24,25,26の具体的構成および配置は特に限定されない。吸込側の軸受25,26は、モータステータ18に接続された2つの軸受ホルダ32,33に保持されている。吐出側の軸受24は、インペラーケーシング14に固定された軸受ホルダ31に保持されている。吸込側の2つの軸受ホルダ32,33は、軸方向において電動機1の両側に配置されている。これら軸受ホルダ32,33は、回転軸3の軸方向に沿って延びる通孔32a,33aをそれぞれ有している。下側の通孔33aは吸い込み口10に連通している。上側の通孔32aは、羽根車5と電動機1との間に位置しており、インペラーケーシング14の内部に連通している。
電動機1の全体は、ポンプケーシング7内に位置している。ポンプケーシング7は、電動機1を囲む液体流路40をポンプケーシング7の内部に形成している。この液体流路40は、円筒形状を有しており、吸い込み口10およびインペラーケーシング14の内部に連通している。インペラーケーシング14は、羽根車5と電動機1の間に位置する複数の第1開口41を有している。これらの第1開口41は液体流路40に連通している。電動機1および軸受ホルダ32,33は、ポンプケーシング7の底部に固定された支持台43に支持されている。支持台43は、液体流路40に連通する複数の第2開口45を有している。支持台43はポンプケーシング7内に配置されており、かつ軸受ホルダ33に接続されている。一実施形態では、支持台43は電動機1に接続されてもよい。
回転軸3の全体は、ポンプケーシング7内に位置している。インペラーケーシング14の下端(吸込側端部)は軸受ホルダ32に接続されている。一実施形態では、インペラーケーシング14の下端(吸込側端部)は、電動機1のステータケーシング21に接続されてもよい。2つの軸受ホルダ32,33とステータケーシング21は別部材であってもよく、あるいは2つの軸受ホルダ32,33のいずれか一方または両方は、ステータケーシング21と一体であってもよい。
吸い込み口10、電動機1、羽根車5、および吐き出し口11は、回転軸3に沿って吸い込み口10、電動機1、羽根車5、および吐き出し口11の順に並んでいる。電動機1、回転軸3、および羽根車5は、ポンプケーシング7内に配置されており、かつ吸い込み口10と吐き出し口11との間に位置している。したがって、吸い込み口10から流入した液体のすべては、電動機1の内側および外側を流れ、吐き出し口11から吐き出される。
図2は、羽根車5を軸方向から見た図である。羽根車5は、主板51と、側板52と、主板51と側板52との間に配列された複数の翼53を有している。主板51は、回転軸3が貫通する通孔51aを有しており、側板52は、その中央に液体入口52aを有している。主板51の直径は、側板52の直径よりも小さい。
羽根車5は、主板51の外周縁から径方向外側に突出する複数の突出部55をさらに備えている。これらの突出部55は、主板51と一体である。複数の突出部55は、複数の翼53の外側端部に沿って延びている。翼53の外側端部は、突出部55に接続されており、各突出部55は各翼53に沿って傾斜している。このような突出部55は、羽根車5の裏側に液体の旋回流を形成し、昇圧された液体から羽根車5に加わるスラスト力を低減させることができる。さらに、側板52よりも面積の小さい主板51は、羽根車5の吸込側と吐出側との圧力差に起因するスラスト力の低減にも寄与する。
図3は、図1に示すポンプ装置の運転中における液体の流れを説明する図である。電動機1によって回転軸3が回転されると、回転軸3とともに複数の羽根車5が回転する。液体は、吸い込み口10を通ってポンプケーシング7内に吸い込まれる。液体は、2つの流れに分岐される。一方の流れは、液体流路40を通って第1開口41に向かい、さらに第1開口41を通ってインペラーケーシング14内の羽根車5に吸い込まれる。液体は、回転する複数の羽根車5によって昇圧され、吐き出し口11を通ってポンプケーシング7から吐き出される。
他方の流れは、第2開口45を通って電動機1に向かう。第2開口45を通過した液体は、通孔33aを通過し、ステータケーシング21およびモータロータ17の表面に接触しながら流れる。より具体的には、液体は、ステータケーシング21と回転軸3との間の隙間、およびステータケーシング21とモータロータ17との間の隙間を流れる。さらに、液体は通孔32aを通過して、インペラーケーシング14内に流入する。インペラーケーシング14に流入した液体は、羽根車5に吸い込まれる。液体は、回転する複数の羽根車5によって昇圧され、吐き出し口11を通ってポンプケーシング7から吐き出される。このように、液体は、電動機1の外側と電動機1の内側を流れた後に合流し、その後羽根車5によって昇圧される。
上述のように、電動機1および回転軸3の全体は、ポンプケーシング7内に位置している。回転軸3の上端および下端の両方は、ポンプケーシング7内の流路内に位置しており、ポンプ装置の運転中は、回転軸3の上端および下端の両方は、液体に接触している。このような構成は、回転軸3とポンプケーシング7との隙間を封止することを必要としない。したがって、軸封装置であるメカニカルシールは設けられていない。本実施形態のポンプ装置は、メカニカルシールなどの軸封装置を備えていないので、メンテナンスの頻度を低くすることができる。さらに、メカニカルシールを用いない本実施形態のポンプ装置は、液体を漏洩させずに羽根車5を高速で回転させることができ、高揚程を達成することができる。
本実施形態のポンプ装置は、立形ポンプ装置であり、吐き出し口11は、ポンプケーシング7の上部に接続されている。このような構成によれば、液体に気泡が含まれる場合であっても、気泡は、液体とともに、ポンプケーシング7内を上昇し、吐き出し口11を通ってポンプケーシング7から放出される。すなわち、吐き出し口11がポンプケーシング7の上部に配置された構成は、気泡がポンプケーシング7の上部に留まることを防止し、すべり軸受24のドライ運転に起因する過剰な摩耗を防止することができる。
ポンプケーシング7は水密構造を有しており、吸い込み口10および吐き出し口11以外にポンプケーシング7の内部と外部とを連通する隙間および開口を有していない。したがって、吸い込み口10から流入した液体は、ポンプケーシング7の内部全体を満たし、ポンプケーシング7からの液体の漏洩を許容することなく、吐き出し口11から吐き出される。ポンプケーシング7の内部を満たす液体は、電動機1に接触する。電動機1の熱は液体に伝わり、結果として電動機1が冷却される。したがって、電動機1を冷却するための空冷ファンなどの冷却装置は不要である。一般に、空冷ファンは、大きな風切り音を発生し、騒音源になりうる。本実施形態では、空冷ファンは不要であるので、静音運転が達成できる。特に、本実施形態によれば、吸い込み口10から流入した液体のすべては、電動機1の内側および外側を流れ、電動機1を冷却することができる。
図4は、ポンプ装置の他の実施形態を示す断面図である。特に説明しない本実施形態の構成は、図1乃至図3を参照して説明した実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。図4に示す実施形態では、電動機1は、モータロータ17およびモータステータ18が回転軸3の半径方向に並ぶラジアル型電動機である。
モータロータ17とモータステータ18との間には、回転軸3の半径方向に隙間が存在する。図4に示すポンプ装置の運転中、液体はモータロータ17とモータステータ18との間の隙間を通って流れる。このような液体の流れは、電動機1を冷却することができる。液体の他の流れは、図3を参照して説明した液体の流れと同じであるので、その重複する説明を省略する。
図5は、ポンプ装置のさらに他の実施形態を示す断面図である。特に説明しない本実施形態の構成は、図1乃至図3を参照して説明した実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。図5に示す実施形態では、電動機1は、羽根車5の上方に位置している。吸い込み口10、羽根車5、電動機1、および吐き出し口11は、回転軸3に沿って吸い込み口10、羽根車5、電動機1、および吐き出し口11の順に並んでいる。本実施形態では、モータロータ17はモータステータ18の上方に位置しているが、一実施形態では、モータロータ17はモータステータ18の下方に位置してもよい。さらに、一実施形態では、2つのモータロータ17が、軸方向においてモータステータ18の両側に配置されてもよい(すなわち、モータステータ18の上方および下方に配置されてもよい)。
インペラーケーシング14の下端(吸込側端部)は、ポンプケーシング7の底部に固定されている。電動機1を支持する支持台43は、インペラーケーシング14の上端(吐出側端部)に固定されている。支持台43はインペラーケーシング14に支持されている。
図6は、図5に示すポンプ装置の運転中における液体の流れを説明する図である。電動機1によって回転軸3が回転されると、回転軸3とともに複数の羽根車5が回転する。液体は、吸い込み口10を通ってポンプケーシング7内に吸い込まれる。液体は、第1開口41を通ってインペラーケーシング14内の羽根車5に吸い込まれる。液体は、回転する複数の羽根車5によって昇圧される。
複数の羽根車5によって昇圧された液体は、2つの流れに分岐される。一方の流れは、第2開口45を通って液体流路40に流入する。液体は、液体流路40を流れ、吐き出し口11を通ってポンプケーシング7から吐き出される。
他方の流れは、電動機1に向かう。すなわち、昇圧された液体は、通孔33aを通過し、ステータケーシング21およびモータロータ17の表面に接触しながら流れる。より具体的には、液体は、ステータケーシング21と回転軸3との間の隙間、およびステータケーシング21とモータロータ17との間の隙間を流れる。さらに、液体は通孔32aを通過して、吐き出し口11を通ってポンプケーシング7から吐き出される。このように、液体は、電動機1の外側と電動機1の内側を流れた後に合流する。
図7は、ポンプ装置の他の実施形態を示す断面図である。特に説明しない本実施形態の構成は、図5および図6を参照して説明した実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。図7に示す実施形態では、電動機1は、回転軸3の半径方向に沿って並ぶモータロータ17およびモータステータ18を備えたラジアル型電動機である。
モータロータ17とモータステータ18との間には、回転軸3の半径方向に隙間が存在する。図7に示すポンプ装置の運転中、液体はモータロータ17とステータケーシング21との間の隙間を通って流れる。液体の他の流れは、図6を参照して説明した液体の流れと同じであるので、その重複する説明を省略する。
図1乃至図7を参照して説明した実施形態では、吐き出し口11は上方を向いているが、吐き出し口11の配置は、吐き出し口11がポンプケーシング7の上部に接続されている限りにおいて、上記実施形態に限定されない。例えば、図8(a)乃至図8(c)に示すように、吐き出し口11は横を向いてもよい。立形ポンプ装置の上から見たときの、吸い込み口10に対する吐き出し口11の角度は、任意に設定することができる。
さらに、図9に示すように、吸い込み口10は下方を向き、吐き出し口11は上方を向き、吸い込み口10と吐き出し口11が一直線上に並んでもよい。吸い込み口10と吐き出し口11は、反対方向を向いている。このようなポンプ装置は、インラインポンプ装置と呼ばれる。図9に示すインライン型の立形ポンプ装置は、吸い込み口10と吐き出し口11を、配管にそれぞれ接続するだけで、設置が完了し、設置床にポンプ装置を固定する必要がないという利点がある。
図1乃至図9を参照して説明したポンプ装置は、回転軸が水平に延びる横形ポンプ装置としても使用することができる。例えば、図10は、インライン型の横形ポンプ装置を示す側面図である。立形ポンプ装置と同様に、横形ポンプ装置の場合でも、メカニカルシールなどの軸封機構が不要であり、かつ電動機を液体により冷却することができる。
上述した実施形態は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明を実施できることを目的として記載されたものである。上記実施形態の種々の変形例は、当業者であれば当然になしうることであり、本発明の技術的思想は他の実施形態にも適用しうる。したがって、本発明は、記載された実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲によって定義される技術的思想に従った最も広い範囲に解釈されるものである。
1 電動機(キャンドモータ)
3 回転軸
5 羽根車
7 ポンプケーシング
10 吸い込み口
11 吐き出し口
14 インペラーケーシング
15 円筒流路
17 モータロータ
17A 永久磁石
17B ハウジング
18 モータステータ
18A ステータコア
18B コイル
21 ステータケーシング
24,25,26 軸受
31,32,33 軸受ホルダ
32a,33a 通孔
40 液体流路
41 第1開口
43 支持台
45 第2開口
51 主板
52 側板
53 翼
55 突出部

Claims (5)

  1. 液体を移送するためのポンプ装置であって、
    水密構造を有する電動機と、
    前記電動機に連結された回転軸と、
    前記回転軸に固定された羽根車と、
    前記電動機、前記回転軸、および前記羽根車を内部に収容するポンプケーシングと、
    前記ポンプケーシングに接続された吸い込み口および吐き出し口を備え、
    前記電動機および前記羽根車は、前記吸い込み口と前記吐き出し口の間に位置している、ポンプ装置。
  2. 前記ポンプケーシングは、前記電動機を囲む液体流路を前記ポンプケーシングの内部に形成している、請求項1に記載のポンプ装置。
  3. 前記回転軸は鉛直方向に延びており、
    前記吐き出し口は、前記回転軸よりも高い位置にある、請求項1または2に記載のポンプ装置。
  4. 前記吸い込み口と前記吐き出し口は、一直線上に並んでいる、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のポンプ装置。
  5. 前記羽根車は、
    主板と、
    側板と、
    前記主板と前記側板との間に配列された複数の翼と、
    前記主板の外周縁から径方向外側に突出する複数の突出部を有しており、
    前記主板の直径は、前記側板の直径よりも小さい、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のポンプ装置。
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