JP2017172306A - 車両用ラッチ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車内側から車外側への荷重が閉止部材に掛かった際に、荷重の方向のばらつきに影響されずに、閉止部材を拘束し、閉止部材が車両開口部を閉じた状態を保持する車両用ラッチ装置を提供する。【解決手段】スライドドアS2と車体Sのどちらか一方に配置されるストライカ11と、スライドドアS2と車体Sの他方に配置されつつ、ストライカ11を拘束する拘束位置と、ストライカ11が開放される開放位置との間を回動可能に支持される拘束部材31と、を備えた車両用ラッチ装置1に、スライドドアS2と車体Sの他方に配置されつつ、拘束位置に位置する拘束部材31の開放位置への移動を規制する規制位置と、拘束部材31の移動軌跡から離間し、拘束部材31の動きに作用しない規制解除位置との間を移動可能に支持された規制部材41を設ける。【選択図】図1

Description

本発明は、車両開口部をスライドによって開閉する閉止部材の施錠、解錠を行う車両用ラッチ装置に関する。
従来から、閉止部材としてのスライドドアに車内側から車外側への荷重が加わった際に、スライドドアが不用意に開かないように、スライドドアの移動規制を行うことが行われている。
たとえば、特許文献1では、車両開口部としてのドア開口部に臨む車体側縦壁面に車体側面側から見てコ字状の平面となるようにストライカを配置し、スライドドア側縦壁面に、スライドドアを閉めた状態でストライカを挿通配置する挿通孔を設けるとともに、挿通孔の車内側にストライカと係合可能な一対の切欠き部を設ける構成が提案されている。
そして、このような構成とすることで、車内側から車外側への荷重がスライドドアに掛かった際に、ストライカが切欠き部と係合して、スライドドアを拘束し、スライドドアが開かないように移動規制する。
特許第5056389号
ところで、車両用スライドドアは、車体の外側をスライドし、ドア開口部を閉じる際に、ドア開口部に対して斜めに進入するように構成されている。このため、特許文献1の構成では、車両用スライドドアに掛かる荷重の方向によっては、車両用スライドドアは車幅方向へ移動せずに、斜めに移動してしまい、ストライカが切欠き部から外れ、ドアが開いてしまうおそれがある。
そこで、本発明は、車内側から車外側への荷重が閉止部材に掛かった際に、荷重の方向のばらつきに影響されることなく、閉止部材を拘束し、閉止部材が車両開口部を閉じた状態で保持することができる車両用ラッチ装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明に係る車両用ラッチ装置は、閉止部材と車体のどちらか一方に配置されるストライカと、該閉止部材と該車体の他方に配置されつつ、該ストライカを拘束する拘束位置と、該ストライカが開放される開放位置との間を回動可能に支持される拘束部材と、を備えた車両用ラッチ装置において、前記閉止部材と前記車体の他方に配置されつつ、拘束位置に位置する該拘束部材の開放位置への移動を規制する規制位置と、該拘束部材の移動軌跡から離間し、該拘束部材の動きに作用しない規制解除位置との間を移動可能に支持された規制部材を備え、前記拘束部材が拘束位置に位置しつつ、前記ストライカを拘束した状態で、前記閉止部材が、車内側から車外側へ変位し、該ストライカが該規制部材に突き当たった際に、該規制部材が規制解除位置から規制位置へ変位して、拘束位置から該ストライカが開放される開放位置へ移動しようとする該拘束部材に係合し、該拘束部材を拘束位置に保持することを特徴とする。
このような構成によれば、拘束部材が拘束位置に位置しつつ、ストライカを拘束した状態で、閉止部材が、車内側から車外側へ変位し、ストライカが規制部材に突き当たった際に、規制部材が規制解除位置から規制位置へ変位して、拘束部材に係合し、拘束部材を拘束位置に保持する。これによって、車内側から車外側への荷重が閉止部材に掛かった際に、荷重の方向のばらつきに影響されることなく、閉止部材を拘束し、閉止部材を閉じた状態で保持することができる。
また、前記車両用ラッチ装置において、前記拘束部材が、板状部材からなり、拘束軸によって回動可能に軸支され、前記規制部材が、板状部材からなり、該拘束部材と板面同士が重なるように平行に配置されつつ、規制軸によって回動可能に軸支されることが好ましい。
このような構成によれば、規制部材と拘束部材とが、板面同士が重なるように平行に配置されることで、規制部材と拘束部材の間に隙間の無い状態で、両部材を軸支することができる。これによって、拘束部材がストライカを拘束した状態で、車内側から車外側へ荷重が掛かった際に、ストライカが、拘束部材と規制部材との間をすり抜けて、離脱し、閉止部材が不用意に開いてしまうことが防止される。このため、閉じた状態の閉止部材の保持が安定し、閉止部材の車外側への移動変形を規制することができる。
また、前記車両用ラッチ装置において、前記閉止部材が開いた状態では、前記拘束部材は、拘束部付勢手段によって、開放位置に付勢保持され、前記規制部材は、規制部付勢手段によって、規制解除位置に付勢保持されることが好ましい。
このような構成によれば、閉止部材が開いた状態において、規制部材が、規制解除位置に保持されつつ、拘束部材が、開放位置に保持されることによって、拘束部材が妨げになることなく、開いた閉止部材を閉じることができる。
また、前記車両用ラッチ装置において、拘束位置側から開放位置側へ付勢された前記拘束部材が突き当たり、該拘束部材を開放位置に保持する開放当接部を備えることが好ましい。
このような構成によれば、開放当接部を備えることによって、閉止部材に車外側から荷重が掛かり、拘束部材が拘束位置側から開放位置側へ移動した場合に、拘束部材が開放当接部に突き当たり、拘束部材のそれ以上の回動が規制される。これによって、ストライカが拘束部材から脱落することがないため、閉止部材の保持が安定し、閉止部材の車内側への移動変形を規制することができる。
また、前記車両用ラッチ装置において、前記拘束部材と前記規制部材とが、ハウジングに支持され、該ハウジングの一部が前記開放当接部に設定されることが好ましい。
このような構成によれば、ハウジングの一部が、開放当接部に設定されることで、開放当接部を別部品で設ける場合よりも構造が簡素化されるとともに、閉止部材の保持を安定させることができる。
また、前記車両用ラッチ装置において、閉じた状態の前記閉止部材に、該閉止部材が車内側から車外側へ変位する荷重が掛かった際に、前記ストライカを突き当てることで、該閉止部材の変位を規制する補助拘束部を前記ハウジングに設けることが好ましい。
このような構成によれば、ハウジングに、補助拘束部を設けることで、拘束部材に加えて、ストライカの車内側から車外側への変位を規制できる。これによって、閉じた状態の閉止部材の保持がより安定し、閉止部材の車内側への移動変形を規制することができる。
また、前記車両用ラッチ装置において、規制位置側から規制解除位置側へ付勢された前記規制部材が突き当たり、該規制部材を規制解除位置に保持する解除当接部を備えることが好ましい。
このような構成によれば、解除当接部を備え、規制部材が、解除当接部突き当てられて、規制解除位置に保持されることによって、通常時における閉止部材の開閉の際に、規制部材が拘束部材の移動の妨げにならないため、閉止部材の開閉をスムーズに行うことができる。
本発明によれば、室内側から室外側への荷重が閉止部材に掛かった際に、荷重の方向のばらつきに影響されることなく、閉止部材を拘束することができる車両用ラッチ装置を提供することができる。
本実施形態に係る車両用ラッチ装置が車両に設置された状態を示す平面図である。 車両用ラッチ装置におけるドアが開いた状態を示す図4のA−A線に沿った断面図である。 車両用ラッチ装置におけるドアが閉じた状態を示す図4のA−A線に沿った断面図である。 車両用ラッチ装置におけるドアが閉じた状態を示す正面図である。 車両用ラッチ装置におけるドアが閉じた状態を示す斜視図である。 車両用ラッチ装置における閉じたドアに車内側から車外側へ荷重が掛かった状態を示す図4のA−A線に沿った断面図である。
本発明の一実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。同一の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1に示すように、本実施形態の車両用ラッチ装置1が設置される車体Sの側面には、ドア開口部S1(車両開口部)が開口し、スライドドアS2(閉止部材)がドア開口部S1を開閉する。
スライドドアS2(閉止部材)は、車体Sの外側面上を外側面に沿って前後にスライドするとともに、スライド範囲の前端部に位置するドア開口部S1に嵌って、ドア開口部S1を閉止する。このため、スライドドアS2は、ドア開口部S1に嵌る際に、車外側後方から車内側へ斜めに進入するように設置されている。
そして、本実施形態の車両用ラッチ装置1は、車体SのピラーS3に設置されるストライカ11と、スライドドアS2に設置されるラッチ21とで構成され、ストライカ11をラッチ21が拘束することで、スライドドアS2が閉じた状態を保持する。
ストライカ11は、図2〜図6に示すように、被拘束部12と台座部13とを備え、ドア開口部S1に設置される。
被拘束部12は、コ字形状に屈曲した丸棒状の鋼材で構成されている。
台座部13は、板状の部材で構成され、被拘束部12の両端部が板面に貫通した状態で、被拘束部12を立設している。また、台座部13はスクリュー14で車体Sにネジ止めされる。
そして、ストライカ11は、ドア開口部S1を形成するピラーS3(車体側縦壁面)のドア開口部S1に、車体側方視でコ字形状が見える向きに配置される。
ラッチ21は、拘束部材31と、規制部材41とを備えるとともに、ハウジング22によってユニット化されている。そして、ラッチ21は、ユニット化された状態で、ストライカ11と対向するスライドドアS2の前端面S2aの部位の内部に収容される。
ハウジング22は、一対のブラケット24からなり、互いに板面が対向するように配置されている。
ブラケット24は、板状部材の中央部に、板面を貫通する矩形状の貫通孔が開口した矩形枠形状を備えつつ、対向する枠辺の中間部で略直角に折り曲げられている。つまり、各ブラケット24は、コ字形状を備えた2つの部材を直交しつつ、連結した形状を備えている。また、2つのコ字形状の一方は固定部24aに設定され、他方は基板24bに設定されている。そして、一対のブラケット24は、一対の基板24bの板面が対向しつつ、一対の固定部24aの板面が同一平面上に位置するように配置される。
固定部24aは、ラッチ21をスライドドアS2に固定するための部位で、スライドドアS2の前端面S2aにスクリュー(図示せず)でネジ止めされる。また、固定部24aは、対向するブラケット24に対して反対側に折り曲げた方向に配置される。つまり、固定部24aは、一対のコ字形状の凹部が向かい合うように構成される。そして、コ字形状の凹部は、スライドドアS2を閉じる際に、ストライカ11がラッチ21内に挿入される際の入口となる進入部24cに設定されている。
基板24bは、そのコ字形状の凹部が、拘束窓24d(補助拘束部)に設定されている。また、基板24bには、所定の部位を折り曲げることで、連結部25と、解除当接部26が形成されている。
拘束窓24d(補助拘束部)は、スライドドアS2の開閉方向に対して、ストライカ11の被拘束部12の挿脱が可能、且つスライドドアS2の車室内外方向(車幅方向)への移動に対して係合が可能に設定されている。
連結部25は、両ブラケット24を連結する部位であり、両基板24bの一縁部を互いに相手側に向かって折り曲げて形成された部位を重ね、溶接することで構成されている。また、連結部25は、その内面が、開放当接部25aに設定されている。
開放当接部25aは、拘束部材31が開放当接部25aに突き当たることで、拘束部材31の回動範囲の一端(ロック解除側)である開放位置を規定する。
解除当接部26は、一方のブラケット24A(図4,図5における上側ブラケット)の縁部から板面に沿って突出する突片を、対向する他方のブラケット24B(図4,図5における下側ブラケット)側へ折り曲げることで形成されている。そして、解除当接部26は、規制部材41が解除当接部26に突き当たることで、規制部材41の回動範囲の一端(ロック解除側)である規制解除位置を規定する。
つまり、ハウジング22には、開放当接部25aと解除当接部26とが、一体に支持されている。
なお、本実施形態のハウジング22では、上下のブラケット24A、24Bを連結部25で連結することで、1つのブラケット24に形成しているが、上下のブラケット24A、24Bを連結せずに別部材のまま、離間させた構成とすることも可能である。このような構成の場合には、拘束部材31や規制部材41等の部材の組み付け作業や、メンテナンス時の交換作業が容易となり、作業性を向上することができる。
また、さらにハウジング22の別態様として、ブラケットを上下に分けず、1枚の板材に曲げ加工を施すことで、一対の基板24bと開放当接部25aとを1つの部材に形成する構成とすることも可能である。このような構成の場合には、本実施形態における連結部25の溶接工程が不要となるため、組立て工数を削減することができる。
拘束部材31は、板状部材からなり、対向配置された突き当て腕部32と拘束腕部33の基端側同士が連結された、略U字形状を備えている。また、略U字形状の凹部は、拘束スリット34に設定されている。そして、拘束部材31は、ハウジング22の一対の基板24b間に配置されつつ、拘束軸35によって、開放位置と拘束位置との間を、基板24bの板面に沿って揺動可能に支持されている。また、拘束部材31は、拘束バネ36(拘束部付勢手段)の付勢力によって、拘束位置側から開放位置側に向かって付勢されている。
拘束軸35は、突き当て腕部32の基端部分の板面を貫通した状態で、両端部を基板24bに支持されている。
突き当て腕部32は、その先端部分内側におけるストライカ11が突き当たる部位が、内側緩衝部32aに設定され、緩衝材が配置されている。内側緩衝部32aに緩衝材を設置することで、ストライカ11が突き当たった際の打音の発生が抑制される。
また、突き当て腕部32は、その外周部分における基端側に、係合段部37が形成されている。
係合段部37は、拘束部材31の板面に沿って、突き当て腕部32の外側に向かって突出する段部からなり、拘束位置から開放位置への移動を規制する方向に、後述する規制部材41の係合突部47と係合可能な形状を備えている。
拘束腕部33は、その外周部分における開放当接部25aに突き当たる部位が、外側緩衝部33aに設定され、緩衝材が配置されている。外側緩衝部33aに緩衝材を設置することで、拘束部材31が開放当接部25aに突き当たった際の打音の発生が抑制される。
また、拘束腕部33は、その先端部分が、突き当て腕部32側へ湾曲した鉤形状を備え、鉤形状の先端面が、誘導面33bに設定されている。
拘束スリット34は、その間隔寸法L34(突き当て腕部32と拘束腕部33との間の寸法)が、被拘束部12の軸径寸法L12よりも大きく設定されている。
上述のような拘束部材31は、拘束腕部33が、突き当て腕部32よりも進入部24c側に位置するように配置されている。
そして、拘束部材31が、開放位置に位置した状態では、拘束バネ36の付勢力によって、開放当接部25aに突き当てられた状態で保持されつつ、ストライカ11の被拘束部12が、進入部24cから拘束窓24d内に進入する移動軌跡に沿って、拘束スリット34が開口する。つまり、拘束部材31は、開放位置に位置した状態で、ストライカ11を開放する。
また、拘束部材31が、拘束位置に位置した状態では、拘束腕部33が被拘束部12の移動軌跡を横切って、進入部24cを塞ぎ、被拘束部12を拘束窓24d内に拘束する。つまり、拘束部材31は、拘束位置に位置した状態で、ストライカ11を拘束する。
規制部材41は、L字形状の本体部42と、本体部42の一端から延設される係合腕部43と、本体部42の他端側に設定された移動規制部44とを備えている。そして、規制部材41は、一対のブラケット24間に、拘束部材31と板面同士が平行に、重なるように配置されつつ、規制軸45によって、規制解除位置と規制位置との間を揺動可能に支持されている。また、規制部材41は、規制バネ46(規制部付勢手段)の付勢力によって、規制位置側から開放位置側に向かって付勢されている。
規制軸45は、拘束軸35とは別に設定され、本体部42のL字形状の角部に板面を貫通した状態で、両端部を基板24bに支持されている。
係合腕部43は、本体部42の一端側をクランク状に折り曲げつつ、延設することで形成されている。つまり、係合腕部43は、本体部42の板面からL字状に突出する腕部である。
なお、係合腕部43をクランク状に折り曲げたことによる、係合腕部43の先端部分における板面と、本体部42の板面とのオフセット量は、拘束部材31の板厚寸法程度に設定されている。これによって、規制部材41に拘束部材31を重ねるように配置した際に、係合腕部43の先端部分が、拘束部材31の板面と同等の位置に位置する。
また、係合腕部43は、その先端部分に、係合突部47が形成されている。
係合突部47は、係合腕部43の先端部分におけるL字形状の内側から板面に沿いつつ、係合段部37に向かって突設された鋭角状の突起である。係合突部47は、規制解除位置で、拘束部材31の係合段部37の移動軌跡から離間し、拘束部材31の動きに作用しない場所に位置する。また、係合突部47は、規制位置で、拘束部材31の係合段部37の移動軌跡を横切り、係合可能な場所に位置する。
移動規制部44は、規制解除位置と規制位置との間の揺動範囲内において、拘束窓24d内を移動する。そして、移動規制部44は、図2,図3に示すように、規制解除位置に位置した状態で、その端面の形状が、拘束窓24dに臨みつつ、ストライカ11の挿脱を妨げないように、ストライカ11の移動軌跡から離間しつつ、移動軌跡に沿った形状に設定される。また、移動規制部44は、規制解除位置に位置した状態で、開放位置に位置する突き当て腕部32の先端部分と重なりつつ(図2参照)、拘束位置に位置する拘束腕部33の先端部分と重なる(図3、図4参照)とともに、規制位置に位置した状態で、拘束位置に位置する拘束腕部33の先端部分と近接する(図6参照)ように、その形状が設定されている。
つまり、拘束腕部33の誘導面33bと、規制部材41の移動規制部44とは、スライドドアS2を閉じて、被拘束部12がラッチ21内に進入する際の妨げにならず、且つ拘束位置に位置する拘束腕部33の先端と、規制位置に位置する移動規制部44との間の寸法が、被拘束部12の軸径寸法L12よりも狭くなるように、それぞれの形状が、設定されている。
そして、規制位置に位置する移動規制部44との間の寸法が、被拘束部12の軸径寸法L12よりも狭くなるように、それぞれの形状が、設定されていることによって、閉じた状態のスライドドアS2に荷重が車内側から掛かり、スライドドアS2が車内側から車外側へ移動した際に、拘束位置に位置する拘束腕部33の先端と、規制位置に位置する移動規制部44との間から被拘束部12が、すり抜けて脱落することが防止される。
上述のような規制部材41は、通常のドア開閉時には、規制解除位置に位置し、ストライカ11、および拘束部材31に作用することはない。そして、規制部材41が規制解除位置から規制位置へ揺動するのは、スライドドアS2を閉じた状態で、車内側から車外側へスライドドアS2に荷重が掛かり、スライドドアS2が車内側から車外側へ移動した際に、ストライカ11が移動規制部44に突き当たった場合のみである。
また、本実施形態の車両用ラッチ装置1は、周知のラチェット機構(図示せず)を備えている。
ラチェット機構は、ストライカ11を拘束した拘束部材31を拘束位置にロックして、スライドドアS2が閉じた状態を保持するとともに、乗員がドアノブ(図示せず)を操作した際に、拘束部材31のロックを解除する。そして、拘束部材31のロックが解除されることで、ストライカ11が拘束部材31(ラッチ21)から開放され、スライドドアS2を開くことができるようになる。
次に、上記構成の車両用ラッチ装置1の動作を説明する。
まず、スライドドアS2が開いた状態において、図2に示すように、拘束部材31は、拘束バネ36の付勢力によって、拘束腕部33の外側が、開放当接部25aに突き当たった状態で付勢保持されつつ、開放位置に位置している。また、規制部材41は、規制バネ46の付勢力によって、係合腕部43の外側が解除当接部26に突き当たった状態で保持されつつ、規制解除位置に位置している。
開放位置に位置する拘束部材31は、拘束腕部33が、ストライカ11の被拘束部12が進入部24cから拘束窓24d内に進入する際の移動軌跡から離間しつつ、拘束スリット34が、進入部24cに進入してくるストライカ11に向かって開口するとともに、内側緩衝部32aが、被拘束部12の正面に位置する。
また、規制解除位置に位置する規制部材41は、係合突部47が、拘束部材31の係合段部37の移動軌跡から離間し、拘束部材31の動きに作用しない場所に位置する。
そして、拘束部材31が開放位置に位置しつつ、規制部材41が規制解除位置に位置した状態で、移動規制部44の一部と、突き当て腕部32の先端部分とが、重なりつつ、拘束腕部33の誘導面33bと、移動規制部44とによって、被拘束部12の進入経路が形成されている。
次に、スライドドアS2を開いた状態から閉じた場合には、図3〜図5に示すように、被拘束部12が、拘束部材31の内側緩衝部32aに突き当たりつつ、拘束バネ36の付勢力に抗して、拘束部材31を開放位置から拘束位置へ移動させる。
拘束位置に移動した拘束部材31は、拘束腕部33が、被拘束部12の移動軌跡を横切って、進入部24cを塞ぎ、被拘束部12を拘束窓24d内に拘束する。
なお、規制部材41の移動は無く、規制解除位置に位置したままである。つまり、スライドドアS2の通常の開閉に関して、規制部材41は作用しない。
そして、拘束部材31が拘束位置に位置しつつ、規制部材41が規制解除位置に位置した状態で、移動規制部44の一部と、拘束腕部33の先端部分とが重なり、拘束窓24d内における被拘束部12の移動可能な範囲を制限する。
次に、スライドドアS2が閉じた状態で、車内側から車外側へスライドドアS2に荷重が車内側から掛かり、スライドドアS2が車内側から車外側へ移動し、ストライカ11が移動規制部44に突き当たった場合には、図6に示すように、規制部材41が、ストライカ11によって規制解除位置から規制位置へ移動する。
規制位置に移動した規制部材41は、係合突部47が、拘束部材31の係合段部37の移動軌跡を横切り、係合段部37と係合可能になる。
なお、拘束部材31の移動は無く、拘束位置に位置したままである。
そして、拘束部材31が拘束位置に位置しつつ、規制部材41が規制位置に位置した状態で、移動規制部44の一部と、拘束腕部33の先端部分とが近接し、移動規制部44と拘束腕部33の内面とで、被拘束部12に当接し、被拘束部12の移動を規制する。
閉じた状態のスライドドアS2に荷重が車内側から掛かり、スライドドアS2が車内側から車外側へ移動しつつ、開く方向へ移動した場合には、被拘束部12が、ラッチ21から離脱する方向へ移動し、被拘束部12が拘束腕部33の内面に突き当たる。すると、拘束部材31は、拘束位置から開放位置へ移動しようとするが、拘束部材31の係合段部37が、規制部材41の係合突部47に係合して、拘束部材31の移動が阻止され、被拘束部12を拘束した状態が保持される。
また、閉じた状態のスライドドアS2に荷重が車外側から掛かり、スライドドアS2が車外側から車内側へ移動した場合には、被拘束部12が、拘束スリット34の底部34aに突き当たって、拘束部材31を拘束位置側から開放位置側へ移動させる。すると、拘束部材31は、開放位置に移動し、拘束腕部33の外側が、開放当接部25aに突き当たる。ここでさらに大きな荷重が、車外側からスライドドアS2に掛かると、被拘束部12は、外側緩衝部33aを潰しながら、拘束部材31をさらに移動させ、拘束スリット34内の底部34aに位置しつつ、拘束窓24dに突き当たる。そして、被拘束部12が、拘束スリット34内の底部34aに位置しつつ、拘束窓24dに突き当たることで、これ以上のスライドドアS2の車内側への移動変形が制限される。
次に、本実施形態に係る車両用ラッチ装置1の作用効果について説明する。
本実施形態の車両用ラッチ装置1では、拘束部材31が拘束位置に位置しつつ、ストライカ11を拘束した状態で、スライドドアS2が、車内側から車外側へ変位し、ストライカ11が規制部材41に突き当たった際に、規制部材41が規制解除位置から規制位置へ変位して、拘束部材31に係合し、拘束部材31を拘束位置に保持する。
これによって、車内側から車外側への荷重が閉止部材に掛かった際に、荷重の方向のばらつきに影響されることなく、閉止部材を拘束し、閉止部材を閉じた状態で保持することができる。
また、規制部材41と拘束部材31とが、板面同士が重なるように平行に配置されることで、規制部材41と拘束部材31の間に隙間の無い状態で、両部材を軸支することができる。これによって、拘束部材31がストライカ11を拘束した状態で、車内側から車外側へ荷重が掛かった際に、ストライカ11が、拘束部材31と規制部材41との間をすり抜けて、離脱し、スライドドアS2が不用意に開いてしまうことが防止される。このため、閉じた状態のスライドドアS2の保持が安定し、スライドドアS2の車外側への移動変形を規制することができる。
スライドドアS2が開いた状態において、規制部材41が、規制解除位置に保持されつつ、拘束部材31が、開放位置に保持されることによって、拘束部材31が妨げになることなく、開いたスライドドアS2を閉じることができる。
ハウジング22に、開放当接部25aを設けることによって、スライドドアS2に車外側から荷重が掛かり、拘束部材31が拘束位置側から開放位置側へ移動した場合に、拘束部材31が開放当接部25aに突き当たり、拘束部材31のそれ以上の回動が規制される。これによって、ストライカ11が拘束部材31から脱落することがないため、スライドドアS2の保持が安定し、スライドドアS2の車内側への移動変形を規制することが出来る。
ハウジング22の一部が、開放当接部25aに設定されることで、開放当接部25aを別部品で設ける場合よりも構造が簡素化されるとともに、スライドドアS2の保持を安定させることができる。
ハウジング22に、拘束窓24d(補助拘束部)を設けることで、拘束部材31に加えて、ストライカ11の車内側から車外側への変位を規制できる。
これによって、閉じた状態のスライドドアS2の保持がより安定し、スライドドアS2の車内側への移動変形を規制することができる。
ハウジング22に、解除当接部26を設け、規制部材41が、解除当接部26突き当てられて、規制解除位置に保持されることによって、通常時における閉止部材の開閉の際に、規制部材41が拘束部材31の移動の妨げにならないため、スライドドアS2の開閉をスムーズに行うことができる。
なお、本実施形態では、車両開口部を車両側面に開口するドア開口部S1に、閉止部材をスライドドアS2に、それぞれ適用した例について説明したが、このような構成に限定されるものではない。たとえば、車両天井部分の開口部を開閉しつつ、スライドするサンルーフの構造(図示せず)にも適用することが可能であり、同様の作用効果が得られる。
また、本実施形態では、ストライカ11がピラーS3(車体側)に設置され、ラッチ21がスライドドアS2(閉止部材側)に設置される構成となっているが、ストライカ11がスライドドアS2(閉止部材側)に設置され、ラッチ21がピラーS3(車体側)に設置される構成とすることが可能であり、同様の作用効果が得られる。
1 車両用ラッチ装置
11 ストライカ
22 ハウジング
24d 拘束窓(補助拘束部)
26 解除当接部
25a 開放当接部
31 拘束部材
35 拘束軸
36 拘束バネ(拘束部付勢手段)
41 規制部材
45 規制軸
46 規制バネ(規制部付勢手段)
S 車体
S2 スライドドア(閉止部材)

Claims (7)

  1. 閉止部材と車体のどちらか一方に配置されるストライカと、
    該閉止部材と該車体の他方に配置されつつ、該ストライカを拘束する拘束位置と、該ストライカが開放される開放位置との間を回動可能に支持される拘束部材と、
    を備えた車両用ラッチ装置において、
    前記閉止部材と前記車体の他方に配置されつつ、拘束位置に位置する該拘束部材の開放位置への移動を規制する規制位置と、該拘束部材の移動軌跡から離間し、該拘束部材の動きに作用しない規制解除位置との間を移動可能に支持された規制部材を備え、
    前記拘束部材が拘束位置に位置しつつ、前記ストライカを拘束した状態で、
    前記閉止部材が、車内側から車外側へ変位し、該ストライカが該規制部材に突き当たった際に、
    該規制部材が規制解除位置から規制位置へ変位して、拘束位置から該ストライカが開放される開放位置へ移動しようとする該拘束部材に係合し、該拘束部材を拘束位置に保持する
    ことを特徴とする車両用ラッチ装置。
  2. 前記拘束部材が、
    板状部材からなり、拘束軸によって回動可能に軸支され、
    前記規制部材が、
    板状部材からなり、該拘束部材と板面同士が重なるように平行に配置されつつ、規制軸によって回動可能に軸支される
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用ラッチ装置。
  3. 前記閉止部材が開いた状態において、
    前記拘束部材は、拘束部付勢手段によって、開放位置に付勢保持され、
    前記規制部材は、規制部付勢手段によって、規制解除位置に付勢保持される
    ことを特徴とする請求項1、または請求項2に記載の車両用ラッチ装置。
  4. 拘束位置側から開放位置側へ付勢された前記拘束部材が突き当たり、該拘束部材を開放位置に保持する開放当接部を備える
    ことを特徴とする請求項3に記載の車両用ラッチ装置。
  5. 前記拘束部材と前記規制部材とが、ハウジングに支持され、
    該ハウジングの一部が前記開放当接部に設定される
    ことを特徴とする請求項4に記載の車両用ラッチ装置。
  6. 閉じた状態の前記閉止部材に、該閉止部材が車内側から車外側へ変位する荷重が掛かった際に、
    前記ストライカを突き当てることで、該閉止部材の変位を規制する補助拘束部を前記ハウジングに設ける
    ことを特徴とする請求項5に記載の車両用ラッチ装置。
  7. 規制位置側から規制解除位置側へ付勢された前記規制部材が突き当たり、該規制部材を規制解除位置に保持する解除当接部を備える
    ことを特徴とする請求項3〜請求項6のいずれか1項に記載の車両用ラッチ装置。
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