JP2017170365A - 塗装装置 - Google Patents

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厚 内田
行雄 須山
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行雄 須山
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Seiji Gunji
誠次 郡司
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Nobuyuki Goshima
信之 五嶋
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Abstract

【課題】被塗装物を振動させることなくカーテン状に流下される塗料を通過させて高品質に塗装することが可能な塗装装置を提供することである。
【解決手段】板状の被塗装物Mの表面を塗装する塗装装置1であって、被塗装物Mが配置されるテーブル10と、塗料Pをカーテン状に流下させるフローコーターヘッド20と、フローコーターヘッド20の下方に設けられ、フローコーターヘッド20から流下した塗料Pを回収する樋状の液受け30と、被塗装物Mが配置されたテーブル10をフローコーターヘッド20から流下した塗料Pを通過させるように水平方向に搬送する水平方向搬送部41と、を有することを特徴とする塗装装置1。
【選択図】図1

Description

本発明は、板状の被塗装物の表面を塗装する塗装装置に関し、特に、カーテン状に流下される塗料を通過させることで被塗装物の表面に塗料を塗布させるようにした塗装装置に関する。
従来から、プラスチックタイル(Pタイル)等の板状の被塗装物の表面を、紫外線硬化樹脂等の塗料で塗装する塗装装置として、フローコーターヘッドからカーテン状に流下される塗料を通過させるように被塗装物を一定速度で搬送して当該被塗装物の表面に塗料を均一に塗布させるようにした構成のものが知られている。フローコーターとも呼ばれるこのような塗装装置では、カーテン状に流下する塗料を通過させるように被塗装物を搬送するための搬送装置として、一対のベルトコンベアーを用いるのが一般的である。
例えば特許文献1、2には、送り速度が同期された一対のベルトコンベアーを直列に並べて配置し、これらのベルトコンベアーの間に設けられた隙間の上方にフローコーターヘッドを配置して当該隙間に向けて塗料がカーテン状に流下するようにし、一方のベルトコンベアーから他方のベルトコンベアーへと被塗装物を受け渡しながら水平方向に搬送することによりカーテン状の塗料を通過させて当該被塗装物の表面に均一に塗料を塗布させるようにした塗装装置が記載されている。
特開2005−205313号公報 特開2007−117958号公報
しかしながら、上記した従来の塗装装置では、被塗装物が一方のベルトコンベアーから他方のベルトコンベアーに受け渡される際に当該被塗装物に振動が生じる場合があり、この振動によって被塗装物の表面に塗布される塗料にむらが生じるなどの塗布不良が生じるおそれがあるという問題点があった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、被塗装物を振動させることなくカーテン状に流下される塗料を通過させて高品質に塗装することが可能な塗装装置を提供することにある。
本発明の塗装装置は、板状の被塗装物の表面を塗装する塗装装置であって、前記被塗装物が配置されるテーブルと、塗料をカーテン状に流下させるフローコーターヘッドと、前記フローコーターヘッドの下方に設けられ、前記フローコーターヘッドから流下した塗料を回収する樋状の液受けと、前記被塗装物が配置された前記テーブルを前記フローコーターヘッドから流下した塗料を通過させるように水平方向に搬送する水平方向搬送部と、を有することを特徴とする。
本発明の塗装装置は、上記構成において、前記水平方向搬送部が、水平方向に直線往復動可能な単軸アクチュエータで構成されているのが好ましい。
本発明の塗装装置は、上記構成において、前記水平方向搬送部が、前記テーブルの加減速を制御可能なリニアサーボモータを駆動源としているのが好ましい。
本発明の塗装装置は、上記構成において、前記テーブルに、前記被塗装物を保持するチャック部が設けられているのが好ましい。
本発明の塗装装置は、上記構成において、前記液受けが、前記被塗装物の搬送経路の一方の側方側から該搬送経路の下方にまで延びる上側液受けと、前記搬送経路の他方の側方側から該搬送経路の下方にまで延びるとともに先端部分が前記上側液受けの先端部分の下方に間隔を空けて重ねて配置される下側液受けとに分けて設けられ、前記水平方向搬送部が、前記上側液受けの下方に配置され、前記テーブルが、前記被塗装物の搬送時に前記上側液受けの先端部分と前記下側液受けの先端部分との間を通過可能な支持部を介して前記水平方向搬送部に接続されているのが好ましい。
本発明の塗装装置は、上記構成において、前記テーブルを上下方向に搬送する上下方向搬送部をさらに有し、前記被塗装物の塗装が完了した後、前記テーブルを、前記上下方向搬送部によって下方に向けて搬送し、次いで前記水平方向搬送部によって前記下側液受けの下方の戻し経路に沿って水平方向に搬送し、次いで前記上下方向搬送部により上方に向けて搬送して初期位置に復帰させるように構成されているのが好ましい。
本発明の塗装装置は、上記構成において、前記上下方向搬送部が、上下方向に直線往復動可能な単軸アクチュエータで構成されているのが好ましい。
本発明の塗装装置は、上記構成において、前記液受けが、前記被塗装物の搬送経路の一方の側方側から該搬送経路の下方にまで延びる第1の上側液受けと、前記搬送経路の他方の側方側から該搬送経路の下方にまで延びるとともに先端部分が前記第1の上側液受けの先端部分に対して水平方向に間隔を空けて対向する第2の上側液受けと、一端側部分が前記第1の上側液受けの先端部分の下方に間隔を空けて重ねて配置されるとともに他端側部分が前記第2の上側液受けの先端部分の下方に間隔を空けて重ねて配置される下側液受けとに分けて設けられ、前記水平方向搬送部が、前記下側液受けの下方に配置され、前記テーブルが、該テーブルの一方の側部から延びて前記被塗装物の搬送時に前記第1の上側液受けの先端部分と前記下側液受けの一端側部分との間を通過可能な第1の支持部と、前記テーブルの他方の側部から延びて前記被塗装物の搬送時に前記第2の上側液受けの先端部分と前記下側液受けの他端側部分との間を通過可能な第2の支持部とを介して前記水平方向搬送部に接続されているのが好ましい。
本発明の塗装装置は、上記構成において、前記水平方向搬送部が、搬送速度を変化させながら前記テーブルを前記フローコーターヘッドから流下した塗料を通過させるのが好ましい。
本発明によれば、被塗装物を振動させることなくカーテン状に流下される塗料を通過させて高品質に塗装することが可能な塗装装置を提供することができる。
本発明の一実施の形態である塗装装置の斜視図である。 図1に示す塗装装置の平面図である。 図2におけるA−A線に沿う断面図である。 図2におけるB−B線に沿う断面図である。 (a)〜(f)は、それぞれ被塗装物を塗装する手順を模式的に示す説明図である。 (a)は図5(a)に示す状態において、上側液受けと下側液受けとが塗料を回収する様子を示す説明図であり、(b)は図5(b)に示す状態において、上側液受けと下側液受けとが塗料を回収する様子を示す説明図である。 (a)は等速度塗布におけるテーブルの搬送速度と位置との関係を示す特性線図であり、(b)は当該等速度塗布により塗装された被塗装物を模式的に示す図である。 (a)は膜厚変更塗布におけるテーブルの搬送速度と位置との関係の一例を示す特性線図であり、(b)は当該膜厚変更塗布により塗装された被塗装物を模式的に示す図である。 (a)は膜厚変更塗布におけるテーブルの搬送速度と位置との関係の他の例を示す特性線図であり、(b)は当該膜厚変更塗布により塗装された被塗装物を模式的に示す図である。 図1に示す塗装装置の変形例の構成を示す正面図である。 図10に示す変形例の塗装装置の平面図である。 図10に示す変形例の塗装装置の側面図である。
以下、図面を参照して、本発明をより具体的に例示説明する。
図1〜4に示す本発明の一実施の形態である塗装装置1はフローコーターとも呼ばれるものであり、板状の被塗装物Mを、カーテン状に流下させた塗料Pを通過させるように搬送することで、その表面を塗装するものである。本実施の形態では、合成樹脂材料により薄い矩形板状に形成されたプラスチックタイル(Pタイル)を被塗装物Mとし、その表面に紫外線硬化樹脂を主成分とした塗料Pを塗装(コーティング)する場合を示す。
なお、被塗装物Mは、板状のものであれば、上記したプラスチックタイル以外のものを用いることもできる。また、被塗装物Mに塗布する塗料Pも、上記した紫外線硬化樹脂を主成分としたもの以外のものを用いることもできる。
図示する場合では、塗装装置1は、角パイプ等を組み合わせて構成されたフレーム2を有し、このフレーム2に、テーブル10、フローコーターヘッド20、液受け30、搬送機40等を組み付けて1つのユニットに構成されている。なお、図示は省略するが、フレーム2には、この塗装装置1の作動を制御するための制御盤や操作盤等を組み付けることもできる。
テーブル10は平面視で矩形となる外形を有しており、その平坦な上面10aに塗装の対象物となる被塗装物Mを配置(載置)することができるようになっている。図2から解るように、テーブル10の上面10aの縦寸法、横寸法は、それぞれ被塗装物Mの一辺の長さよりも小さくなっており、被塗装物Mがテーブル10の上面10aの所定位置に配置されると、テーブル10の上面10aの全体が被塗装物Mによって覆われるようになっている。また、図4に示されるように、テーブル10は、その搬送方向の前方側に向けて段階的に厚みが薄くなる形状に形成されている。
図2に示すように、フレーム2の一側部には位置決めブロック3が固定されている。位置決めブロック3は被塗装物Mの一辺の長さに対応した間隔を空けて並ぶ一対の凸部3aを有している。テーブル10を位置決めブロック3に隣接する初期位置とした状態において、被塗装物Mの一辺を位置決めブロック3に当接させるとともにその両側部を一対の凸部3aの間に嵌め込んだ状態としてテーブル10に配置することにより、被塗装物Mをテーブル10の上面10aの全体を覆う所定位置に容易に位置決めすることができる。
図2に示すように、被塗装物Mがテーブル10の上面10aの所定位置に位置決めされると、その被塗装物Mの搬送方向で前方側となる前端部分がテーブル10の前端部分よりも前方に突出するとともに被塗装物Mの両側方部分がテーブル10の両側方部分よりも側方に突出する状態となる。
本実施の形態では、テーブル10の上面10aへの被塗装物Mの配置を作業者の手作業によって行う構成としているが、ロボットアーム等の搬送装置を用いて自動的に行う構成とすることもできる。
被塗装物Mが配置されたテーブル10は、搬送機40により、フレーム2の位置決めブロック3が固定された一側部側から他方の側部側に向けて水平方向に搬送される。これにより、被塗装物Mがテーブル10とともにフローコーターヘッド20の両側に跨って設定された搬送経路を水平方向に移動し、フローコーターヘッド20からカーテン状に流下する塗料Pを通過してその上側を向く表面が塗装される。
詳細は図示しないが、テーブル10の上面10aにチャック部11を設けた構成とすることもできる。チャック部11は、例えば真空吸着チャックで構成することができる。この場合、チャック部11を真空引きするための真空ポンプをフレーム2に組み付けた構成とすることができる。チャック部11を設けることにより、被塗装物Mをテーブル10に強固に保持することができる。したがって、テーブル10とともに被塗装物Mを水平方向に搬送する際に、被塗装物Mを所望の速度にまで急激に加減速させることが可能となり、これによりテーブル10の加減速動作の自由度を高めることができる。
なお、チャック部11としては、上記した真空吸着チャックに限らず、被塗装物Mをテーブル10に保持させることができる構成であれば他の構成のものを採用することもできる。
フローコーターヘッド20は、被塗装物Mの搬送経路の中間位置において当該搬送経路に対して上方に位置するようにフレーム2に取り付けられている。フローコーターヘッド20は被塗装物Mの一辺よりも横幅が広い横長のタンク状に形成されており、供給パイプ20aを通してその内部に塗料Pが供給されるようになっている。詳細は図示しないが、供給パイプ20aは、フローコーターヘッド20に供給するための塗料Pを収容する収容タンクや当該収容タンクに収容された塗料Pをフローコーターヘッド20に向けて供給するための供給ポンプ等に接続されている。
図4に示すように、フローコーターヘッド20の下面にはスリット20bが設けられており、このスリット20bからフローコーターヘッド20の内部の塗料Pが下方に向けてカーテン状に流下するようになっている。スリット20bの幅(被塗装物Mの搬送方向に直交する方向の幅)つまりカーテン状に流下する塗料Pの幅は、被塗装物Mの大きさや塗装範囲等に応じて任意に設定することができる。本実施の形態では、被塗装物Mの表面の全体を塗装するために、スリット20bの幅を被塗装物Mの一辺の長さよりも大きく設定するようにしている。
カーテン状の塗料Pは被塗装物Mの搬送経路に直交し、当該搬送経路を遮断するように流下している。したがって、テーブル10によって搬送経路に沿って搬送される被塗装物Mがカーテン状に流下する塗料Pを通過すると、被塗装物Mの表面はその全面に塗料が塗布されて塗装されることになる。このとき、上述のように、被塗装物Mの搬送方向の前方側となる前端部分がテーブル10の前端部分よりも前方に突出し、また、テーブル10の搬送方向の前方側の部分の厚みは薄くされているので、カーテン状に流下する塗料Pを通過する際のテーブル10の移動速度を速くしても、テーブル10の前端部分に塗料Pが付着することを確実に防止することができる。
液受け30は樋状に形成され、フローコーターヘッド20の下方にスリット20bの真下に位置するように設けられてフローコーターヘッド20から流下した塗料Pを回収する。液受け30で回収した塗料Pは上記した収容タンクに送られ、供給ポンプによって再度フローコーターヘッド20に向けて供給される。すなわち、フローコーターヘッド20から流下した塗料Pのうち、被塗装物Mの表面に塗布されなかった塗料Pは液受け30により回収されてフローコーターヘッド20と収容タンクとの間で循環されるようになっている。なお、収容タンクには、被塗装物Mに塗布されることにより消費された分の塗料Pが適宜補充される。
本実施の形態では、液受け30は、上側液受け30aと下側液受け30bとに分けて設けられた構成となっている。上側液受け30aは、断面が略コの字形であるとともに先端が縦壁で閉じられた樋状に形成されており、図3に示すように、被塗装物Mの搬送経路の一方の側方側(図3において右側)から当該搬送経路の下方にまで延び、その先端部分はテーブル10の搬送経路の手前に隣接している。一方、下側液受け30bは、断面が略コの字形であるとともに先端が縦壁で閉じられた樋状に形成されており、被塗装物Mの搬送経路の他方の側方側(図3において左側)から当該搬送経路の下方にまで延び、その先端部分は上側液受け30aの先端部分の下方にまで達して上側液受け30aの先端部分に対して上下方向に所定の間隔を空けて重ねて配置されている。
上側液受け30aの底面は、搬送経路に対して側方に離れるに従って下がる方向に傾斜する傾斜面となっており、その下端部分は図示しない配管等を介して収容タンクに接続されている。同様に、下側液受け30bの底面は、搬送経路に対して側方に離れるに従って下がる方向に傾斜する傾斜面となっており、その下端部分は図示しない配管等を介して収容タンクに接続されている。なお、図示する場合では、上側液受け30aの底面の最低勾配は10°、下側液受け30bの底面の勾配は15°なっているが、当該角度は種々変更可能である。
このような構成により、フローコーターヘッド20から流下するカーテン状の塗料Pを上側液受け30a及び下側液受け30bで受けて回収するとともに、回収した塗料を収容タンクに送り、再度フローコーターヘッド20に供給することができる。
上側液受け30aの先端部分の両側部に、飛散した塗料を受けるための一対の飛散防止板31を設けることもできる。また、詳細は図示しないが、被塗装物Mの搬送経路の下方に、当該搬送経路の下方側の全体を覆うように受け板を設け、この受け板により被塗装物M等から垂れ落ちた塗料を受ける構成とすることもできる。さらに、塗料の飛散を防止するために、フローコーターヘッド20の搬送経路に沿った前面および後面の両側ないし何れか一方側に、庇状に突出するカバーを設けた構成とすることもできる。
本実施の形態においては、搬送機40は水平方向搬送部41と上下方向搬送部42とを有して構成されている。
水平方向搬送部41は、被塗装物Mが配置されたテーブル10をフローコーターヘッド20からカーテン状に流下する塗料Pを通過させるように搬送経路に沿って水平方向に搬送する機能を有するものである。本実施の形態においては、水平方向搬送部41は水平方向に直線往復動が可能な単軸アクチュエータで構成されている。より具体的には、水平方向搬送部41は、上側液受け30aの下方に配置されるレール41aと、このレール41aに沿って直線移動可能なスライダ41bとを有している。レール41aはフレーム2の一方の側部から他方の側部にまで達する長さの直線状に形成されており、その軸方向が被塗装物Mの搬送方向に平行となる姿勢でフレーム2に固定されている。
水平方向搬送部41には、その駆動源としてリニアサーボモータ(不図示)が内蔵されている。スライダ41bはこのリニアサーボモータにより駆動されてレール41aに沿って直線往復動することができる。リニアサーボモータの作動は図示しない制御盤により制御される。リニアサーボモータは加減速の制御が可能となっており、スライダ41bつまりテーブル10を所望の位置で所望の移動速度となるように制御することができる。
上下方向搬送部42は、被塗装物Mが配置されたテーブル10を上下方向に搬送する機能を有するものである。本実施の形態においては、上下方向搬送部42は上下方向に直線往復動が可能な単軸アクチュエータ(単軸ロボット)で構成されている。より具体的には、上下方向搬送部42は、その軸方向が上下方向を向く姿勢でスライダ41bに固定される直線状のレール42aと、このレール42aに沿って直線移動可能なスライダ42bとを有している。スライダ42bは上下方向搬送部42に内蔵されたリニアモータないし電動モータ等の駆動源により駆動されてレール42aに沿って直線往復動することができる。
テーブル10の一方の側面には支持部12が一体に設けられ、テーブル10は支持部12が上下方向搬送部42のスライダ42bに固定されることにより当該支持部12を介して搬送機40に接続されている。
このような構成により、搬送機40の水平方向搬送部41は、被塗装物Mが配置されたテーブル10を、フローコーターヘッド20からカーテン状に流下する塗料Pを通過させるように搬送経路に沿って水平に搬送することができる。また、上下方向搬送部42は、テーブル10が搬送経路の終端に達したときに当該テーブル10を下方に搬送することができる。さらに、水平方向搬送部41は、上下方向搬送部42によって下方に搬送されたテーブル10を、搬送経路や下側液受け30bよりも下方に該搬送経路と平行に設定された戻し経路に沿って、搬送経路における進行方向とは逆方向に向けて水平方向に搬送することができる。さらに、上下方向搬送部42は、テーブル10が戻し経路の終端に達したときに当該テーブル10を上方に向けて搬送して初期位置に復帰させることができる。このように、水平方向搬送部41と上下方向搬送部42とを備えた搬送機40により、被塗装物Mが配置されたテーブル10をフローコーターヘッド20からカーテン状に流下する塗料Pを通過させるように搬送経路に沿って水平方向に搬送するとともに、塗装された被塗装物Mがテーブル10から取り出された後には、テーブル10を下方に移動させてから下側液受け30bの下方を通る戻し経路を通して初期位置にまで戻すようにすることで、テーブル10をフローコーターヘッド20からカーテン状に流下する塗料Pを通過させることなく初期位置に復帰させることができる。
フレーム2には、塗装後の被塗装物Mを保持するための4つの保持爪50が設けられている。フローコーターヘッド20からカーテン状に流下する塗料Pを通過してテーブル10が搬送経路の終端に達し、次いでテーブル10が上下方向搬送部42によって下方に搬送されると、塗装後の被塗装物Mは4つの保持爪50により4隅が保持される。保持爪50に保持された被塗装物Mは、作業者の手作業ないし搬送装置等を用いて塗装装置1から取り出すことができる。
フレーム2の上面に光線式の安全装置51を設けた構成とすることもできる。この安全装置51は、保持爪50が設けられた領域を挟んで対向配置される投光器51a及び投光器51aから照射された光を受ける受光器51bを備え、投光器51aと受光器51bとの間の光が遮られたときに水平方向搬送部41の起動を禁止させるように構成されている。このような安全装置51を設けることにより、保持爪50が設けられた領域に作業者が手を差し入れた状態で誤って水平方向搬送部41が起動されることを防止して、この塗装装置1の安全性を高めることができる。
テーブル10に設けられる支持部12は、テーブル10の側部から側方に向けて延出する平板状の延出部12aと、この延出部12aの端部に一体に連なるとともに下方に向けて垂下する垂下部12bとを有する逆L字形状に曲げられた板状に形成されており、垂下部12bにおいてスライダ42bに固定されている。延出部12aの厚みは、上側液受け30aの先端部分と下側液受け30bの先端部分との間に設けられた上下方向の隙間よりも薄くなっており、テーブル10が搬送経路に沿って水平方向に搬送される際に、当該隙間を通過することができる。このとき、支持部12は上側液受け30aの下方を通過することになるので、テーブル10を搬送経路に沿って水平方向に搬送する際に、支持部12に塗料が付着することが防止される。
図5(a)〜(f)は、それぞれ被塗装物Mを塗装する手順を模式的に示す説明図である。また、図6(a)は図5(a)に示す状態において、上側液受け30aと下側液受け30bとが塗料を回収する様子を示す説明図であり、図6(b)は図5(b)に示す状態において、上側液受け30aと下側液受け30bとが塗料を回収する様子を示す説明図である。
次に、図5、図6に基づいて、この塗装装置1を用いて被塗装物Mの表面を塗装する手順について説明する。
まず、図5(a)に示すように、初期位置にあるテーブル10に被塗装物Mを配置する。このとき、図6(a)に示すように、フローコーターヘッド20からカーテン状に流下する塗料Pは、上側液受け30aと下側液受け30bとに受けられてその全てが回収されるので、搬送機40やフレーム2等に塗料Pが付着することはない。
次に操作盤を起動操作すると、水平方向搬送部41が作動を開始し、図5(b)に示すように、被塗装物Mが配置されたテーブル10が水平方向搬送部41により搬送経路に沿って水平方向に搬送される。これにより、被塗装物Mはフローコーターヘッド20からカーテン状に流下する塗料Pを通過して、その表面が塗装される。
このとき、本発明の塗装装置1では、テーブル10の上面10aの全体を当該上面10aに配置する被塗装物Mで覆う構成とするとともに液受け30を上側液受け30aと下側液受け30bとに分けた構成とし、被塗装物Mが配置されたテーブル10をフローコーターヘッド20からカーテン状に流下する塗料Pを通過させるように水平方向に搬送する際に、テーブル10と搬送機40との接続部分となる支持部12を上側液受け30aの先端部分と下側液受け30bの先端部分との間に設けた上下方向の隙間を通過させるようにしているので、図6(b)に示すように、被塗装物Mが配置されたテーブル10を水平方向搬送部41によってフローコーターヘッド20からカーテン状に流下する塗料Pを通過させるように水平方向に搬送することで塗装を行う構成としても、テーブル10、支持部12及び搬送機40に塗料Pが付着することがない。
被塗装物Mが配置されたテーブル10が搬送経路の終端に達すると、水平方向搬送部41が停止し、図5(c)に示すように、塗装された被塗装物Mを取り出すことができる。
次に、図5(d)に示すように、上下方向搬送部42が起動してテーブル10が下方に向けて搬送され、テーブル10が戻し経路に対応する高さとなると上下方向搬送部42の作動が停止する。
次に、図5(e)に示すように、水平方向搬送部41が搬送経路に沿った移動のときとは逆方向に向けて作動し、テーブル10を戻し経路に沿って水平方向に搬送する。そして、図5(f)に示すように、テーブル10が戻し経路の終端に達すると、水平方向搬送部41の作動が停止する。
次に、上下方向搬送部42が起動してテーブル10は上方に搬送され、図5(a)に示す初期位置に復帰する。
一対のベルトコンベアーを用いた従来の塗装装置では、一方のベルトコンベアーから他方のベルトコンベアーに被塗装物を受け渡す際に振動が生じ、塗装不良を生じるおそれがある。これに対して、本発明の塗装装置1では、被塗装物Mが配置されたテーブル10を水平方向搬送部41によってフローコーターヘッド20からカーテン状に流下する塗料Pを通過させるように水平方向に搬送することで塗装を行う構成としたので、被塗装物Mを振動させることなくカーテン状に流下する塗料Pを通過させることができる。これにより、被塗装物Mの表面を高品質に塗装することができる。また、一対のベルトコンベアーの間を受け渡す必要がないので、一対のベルトコンベアーでは受け渡しが困難である小さな被塗装物Mの塗装も可能である。
また、テーブル10にチャック部11を設けた構成とすることにより、テーブル10の加減速の自由度を高めることができるので、停止した状態でテーブル10に被塗装物Mを配置する構成としても、所望の加速度でテーブル10を急激に加速させて所定の搬送速度としてから被塗装物Mをカーテン状に流下する塗料Pを通過させるように搬送することができるとともに当該塗装後には搬送経路の終端に向けてテーブル10を急激に減速させて所定位置に停止させることができる。これにより、ベルトコンベアーを用いる場合に比べてテーブル10の加減速に必要な加速距離を低減させて装置を小型化することができる。また、テーブル10を停止させた状態で被塗装物Mの配置や取り出し作業を行うようにしても、所望の加速度でテーブル10を急激に加速させて所定の搬送速度としてから被塗装物Mをカーテン状に流下する塗料Pを通過させることができるので、この塗装装置1を用いた作業の安全性を高めることができる。
特に、水平方向搬送部41として、リニアサーボモータを駆動源とした単軸アクチュエータを採用した場合には、より精度よくテーブル10の加減速の制御を行うことができるので、上記効果をより高めることができる。
さらに、テーブル10にチャック部11を設けた構成とすることにより、テーブル10の加減速の自由度を高めることができるので、塗布条件の変更を容易に行うことができる。
例えば等速度塗布においては、図7(a)に示すように、被塗装物Mが配置されたテーブル10を、初期位置Sから被塗装物Mがカーテン状に流下する塗料Pに到達する前の位置Bまで所定の加速度で加速させ、次いで一定の搬送速度V1でカーテン状に塗料Pが流下する位置Cを通過させ、被塗装物Mが完全に塗料Pを通過した後の位置Aから搬送経路の終端の位置Eにまで所定の加速度で減速させて停止させることにより、図7(b)に示すように、被塗装物Mの表面に均一な厚みで塗料Pを塗布することができる。
これに対して膜厚変更塗布においては、図8(a)に示すように、被塗装物Mが配置されたテーブル10を、初期位置Sから位置Bまで所定の加速度で加速させ、次いで位置Bから位置Aに向けて搬送速度をV1からV2に徐々に低減させながら位置Cを通過させ、位置Aから位置Eまで所定の加速度で減速させて停止させることにより、図8(b)に示すように、被塗装物Mの表面に徐々に厚みが薄くなるように塗料Pを塗布することができる。
なお、膜厚変更塗布においては、例えば図9(a)に示すように、被塗装物Mが配置されたテーブル10を、位置Bから位置Cに向けて搬送速度をV1からV2に徐々に低減させた後、位置Cから位置Aに向けて搬送速度をV2からV1よりも速いV3に徐々に増加させ、位置Aから位置Eまで所定の加速度で減速させて停止させることにより、図9(b)に示すように、被塗装物Mの表面に中央部分の厚みが厚く、その両側が互いに異なる割合で徐々に厚みが薄くなるように塗料Pを塗布するようにするなど、搬送速度を種々のパターンで変更することも可能である。
このように、搬送速度を変化させながらテーブル10を搬送するようにした膜厚変更塗布により、被塗装物Mの表面に塗布される塗料Pの厚みを搬送方向の各部位において異なるようにして、例えばグラデーションを有するように塗装するなどの塗布条件の変更を容易に行うことができる。
上記実施の形態では、塗装装置1は、搬送機40に水平方向搬送部41に加えて上下方向搬送部42を設けた構成となっているが、これに限らず、上下方向搬送部42を設けずに水平方向搬送部41のみを設けた構成とすることもできる。この場合、テーブル10は、水平方向搬送部41によって搬送経路の初期位置と終端との間で往復動するように移動することになるが、往路の終端において塗装された被塗装物Mが取り出された後、新たな未塗装の被塗装物Mを配置した状態で復路を移動させることにより、テーブル10に塗料Pを付着させることなく当該テーブル10を往復動させることができる。このような構成とした場合、搬送経路の両端において塗装後の被塗装物Mの取り出し作業が行われることになるので、フレーム2のフローコーターヘッド20を挟んだ両側に安全装置51を設けるのが好ましい。
図10は図1に示す塗装装置1の変形例の構成を示す正面図であり、図11は図10に示す変形例の塗装装置1の平面図であり、図12は図10に示す変形例の塗装装置1の側面図である。なお、図10〜図12においては、前述した部材に対応する部材に同一の符号を付してある。
図1〜図4に示す塗装装置1では、テーブル10はその一方の側部に設けられた支持部12により搬送機40に片持ちで支持された構成となっている。これに対して、図10〜図12に示す変形例の塗装装置1では、テーブル10の両側部にそれぞれ支持部12が設けられ、これらの支持部12により搬送機40に両持ちで支持された構成となっている。この場合においても、支持部12は、それぞれテーブル10の側部から側方に向けて延出する平板状の延出部12aと、この延出部12aよりも幅が広く且つ3つの繰り抜き孔が設けられた平板状に形成され、延出部12aの端部に固定されて下方に向けて垂下する垂下部12bとを有する逆L字形状に形成されている。
テーブル10を搬送機40に両持ちで支持された構成としつつテーブル10や支持部12への塗料Pの付着を防止するために、この変形例の塗装装置1では、液受け30は、一対の上側液受け30aと1つの下側液受け30bの3つの部分に分けて設けられている。より具体的に説明すると、図10において右側に配置される一方の上側液受け(第1の上側液受け)30aは、断面が略コの字形であるとともに先端が縦壁で閉じられた樋状に形成されており、被塗装物Mの搬送経路の一方の側方側(図10において右側)から当該搬送経路の下方にまで延び、その先端部分はテーブル10の搬送経路の手前に隣接している。同様に、図10において左側に配置される他方の上側液受け(第2の上側液受け)30aは、断面が略コの字形であるとともに先端が縦壁で閉じられた樋状に形成されており、被塗装物Mの搬送経路の他方の側方側(図10において左側)から当該搬送経路の下方にまで延び、その先端部分は右側の上側液受け30aの先端部分に対して水平方向に間隔を空けて対向するように配置され、テーブル10の搬送経路の手前に隣接している。一方、下側液受け30bは、断面が略コの字形であるとともに両端が縦壁で閉じられた樋状に形成されており、被塗装物Mの搬送経路の下方に配置されている。また、下側液受け30bは、その長手方向の一端側部分が右側の上側液受け30aの先端部分の下方に上下方向に所定の間隔を空けて重ねて配置されるとともに、その長手方向の他端側部分が左側の上側液受け30aの先端部分の下方に上下方向に所定の間隔を空けて重ねて配置されている。
一対の上側液受け30aの底面は、それぞれ搬送経路に対して側方に離れるに従って下がる方向に傾斜する傾斜面となっている。一対の上側液受け30aの下端部分には、それぞれフレーム2に沿って配置された配管32が接続され、一対の上側液受け30aは、それぞれ当該配管32を介して収容タンクに接続されている。一方、下側液受け30bの底面は、その幅方向の中央部分が最も低くなるようにV字形状に傾斜している。下側液受け30bの底面が最も低くなる中央部分の下方には搬送経路に沿って延びる配管33が接続され、当該配管33を介して収容タンクに接続されている。これにより、フローコーターヘッド20から流下するカーテン状の塗料Pを一対の上側液受け30a及び下側液受け30bで受けて回収するとともに、回収した塗料を収容タンクに送り、再度フローコーターヘッド20に供給することができる。
この変形例においては、搬送機40は水平方向搬送部41のみを有し、上下方向搬送部42は設けられない構成となっている。また、水平方向搬送部41は下側液受け30bの下方に配置されている。水平方向搬送部41のスライダ41bの両側部には、フレーム2に設けられたガイドレール60に沿って移動する車輪61が設けられ、スライダ41bによって両持ち構造のテーブル10を安定的に移動させることができるようになっている。
また、この変形例においても、テーブル10の一対の支持部12の延出部12aの厚みは、一対の上側液受け30aの先端部分と下側液受け30bの両端部分との間に設けられた上下方向の隙間よりも薄くなっており、テーブル10が搬送経路に沿って水平方向に搬送される際に、当該隙間を通過することができる。このとき、支持部12は上側液受け30aの下方を通過することになるので、テーブル10を搬送経路に沿って水平方向に搬送する際に、支持部12に塗料が付着することが防止される。
このような構成の変形例の塗装装置1では、テーブル10を水平方向搬送部41のスライダ41bに両持ち支持させるようにしたので、テーブル10をさらに安定して搬送することができ、これにより被塗装物Mをより振動が少ない状態でカーテン状に流下する塗料Pを通過させて塗装の品質をさらに高めることができる。
フローコーターヘッド20は、シリンダ装置62によって上下方向位置を変更可能な支持板63に着脱自在に取り付けられた構成とされている。これにより、フローコーターヘッド20に替えて、例えばダイコーターやローラーコーター等の他のコーターを支持板63に取り付け、当該他のコーターによって、テーブル10とともに搬送される被塗装物Mを塗装する構成とすることができる。このとき、支持板63の高さを調整することにより、各種コーターを搬送される被塗装物Mの高さに対して位置合わせすることができる。また、テーブル10を両持ちでスライダ41bに強固に支持する構成としているので、コーターとして塗料Pを吐出するスリットを有するダイを被塗装物Mの表面に直接押し付ける構成であるダイコーターや塗料Pが塗布されたローラーを被塗装物Mの表面に直接押し付ける構成であるローラーコーター等が用いられた場合であっても、テーブル10を傾斜等させることなく確実に支持して、被塗装物Mの塗装品質を確保することができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、前記実施の形態においては、水平方向搬送部41は単軸アクチュエータで構成されるが、これに限らず、被塗装物Mが配置されたテーブル10をフローコーターヘッド20からカーテン状に流下する塗料を通過するように水平方向に搬送することができるものであれば、他の構成のものを採用することもできる。また、水平方向搬送部41の駆動源としては、上記したリニアサーボモータに限らず、スライダ41bを駆動して直線往復動させることができるものであれば、例えば電動モータ等の他の形式のものを用いることもできる。
同様に、上下方向搬送部42も、上記した単軸アクチュエータに限らず、テーブル10を上下方向に搬送することができるものであれば、他の構成のものを採用することもできる。また、上下方向搬送部42の駆動源としては、水平方向搬送部41に採用されたリニアサーボモータや電動モータ等の種々の形式のものを用いることができる。
また、前記実施の形態においては、支持部12をテーブル10の側部から延出する逆L字形状のものとしているが、これに限らず、上側液受け30aと下側液受け30bとの間に設けられた隙間を通過することができる構成であれば、その形状ないしテーブル10からの延出位置は種々変更可能である。この場合、上側液受け30aの先端部分と下側液受け30bの先端部分ないし端部部分に設けられる上下方向の隙間は、被塗装物Mの搬送経路の下方にあれば、種々の位置に変更可能である。
さらに、塗料Pとして紫外線硬化性樹脂を主成分とするものを用いた場合には、フレーム2の保持爪50が設けられた領域に隣接する位置に塗装後の被塗装物Mを配置可能なステージを設け、当該ステージの上方に紫外線照射装置を配置した構成とすることもできる。当該構成により、塗装後の被塗装物Mをテーブル10から取り出してステージに配置することで、被塗装物Mの表面に塗布された塗料Pを硬化させてから次の工程に搬送することが可能となる。
1 塗装装置
2 フレーム
3 位置決めブロック
3a 凸部
10 テーブル
10a 上面
11 チャック部
12 支持部
12a 延出部
12b 垂下部
20 フローコーターヘッド
20a 供給パイプ
20b スリット
30 液受け
30a 上側液受け
30b 下側液受け
31 飛散防止板
32 配管
33 配管
40 搬送機
41 水平方向搬送部
41a レール
41b スライダ
42 上下方向搬送部
42a レール
42b スライダ
50 保持爪
51 安全装置
51a 投光器
51b 受光器
60 ガイドレール
61 車輪
62 シリンダ装置
63 支持板
M 被塗装物
P 塗料

Claims (9)

  1. 板状の被塗装物の表面を塗装する塗装装置であって、
    前記被塗装物が配置されるテーブルと、
    塗料をカーテン状に流下させるフローコーターヘッドと、
    前記フローコーターヘッドの下方に設けられ、前記フローコーターヘッドから流下した塗料を回収する樋状の液受けと、
    前記被塗装物が配置された前記テーブルを前記フローコーターヘッドから流下した塗料を通過させるように水平方向に搬送する水平方向搬送部と、を有することを特徴とする塗装装置。
  2. 前記水平方向搬送部が、水平方向に直線往復動可能な単軸アクチュエータで構成されている、請求項1に記載の塗装装置。
  3. 前記水平方向搬送部が、前記テーブルの加減速を制御可能なリニアサーボモータを駆動源としている、請求項2に記載の塗装装置。
  4. 前記テーブルに、前記被塗装物を保持するチャック部が設けられている、請求項1〜3の何れか1項に記載の塗装装置。
  5. 前記液受けが、前記被塗装物の搬送経路の一方の側方側から該搬送経路の下方にまで延びる上側液受けと、前記搬送経路の他方の側方側から該搬送経路の下方にまで延びるとともに先端部分が前記上側液受けの先端部分の下方に間隔を空けて重ねて配置される下側液受けとに分けて設けられ、
    前記水平方向搬送部が、前記上側液受けの下方に配置され、
    前記テーブルが、前記被塗装物の搬送時に前記上側液受けの先端部分と前記下側液受けの先端部分との間を通過可能な支持部を介して前記水平方向搬送部に接続されている、請求項1〜4の何れか1項に記載の塗装装置。
  6. 前記テーブルを上下方向に搬送する上下方向搬送部をさらに有し、
    前記被塗装物の塗装が完了した後、前記テーブルを、前記上下方向搬送部によって下方に向けて搬送し、次いで前記水平方向搬送部によって前記下側液受けの下方の戻し経路に沿って水平方向に搬送し、次いで前記上下方向搬送部により上方に向けて搬送して初期位置に復帰させるように構成されている、請求項5に記載の塗装装置。
  7. 前記上下方向搬送部が、上下方向に直線往復動可能な単軸アクチュエータで構成されている、請求項6に記載の塗装装置。
  8. 前記液受けが、前記被塗装物の搬送経路の一方の側方側から該搬送経路の下方にまで延びる第1の上側液受けと、前記搬送経路の他方の側方側から該搬送経路の下方にまで延びるとともに先端部分が前記第1の上側液受けの先端部分に対して水平方向に間隔を空けて対向する第2の上側液受けと、一端側部分が前記第1の上側液受けの先端部分の下方に間隔を空けて重ねて配置されるとともに他端側部分が前記第2の上側液受けの先端部分の下方に間隔を空けて重ねて配置される下側液受けとに分けて設けられ、
    前記水平方向搬送部が、前記下側液受けの下方に配置され、
    前記テーブルが、該テーブルの一方の側部から延びて前記被塗装物の搬送時に前記第1の上側液受けの先端部分と前記下側液受けの一端側部分との間を通過可能な第1の支持部と、前記テーブルの他方の側部から延びて前記被塗装物の搬送時に前記第2の上側液受けの先端部分と前記下側液受けの他端側部分との間を通過可能な第2の支持部とを介して前記水平方向搬送部に接続されている、請求項1〜4の何れか1項に記載の塗装装置。
  9. 前記水平方向搬送部が、搬送速度を変化させながら前記テーブルを前記フローコーターヘッドから流下した塗料を通過させる、請求項1〜8の何れか1項に記載の塗装装置。
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