(運動補助装置が取り得る形態の一例)
(1)本発明に関する運動補助装置は、着座可能な第1の形態および跨ることが可能な第2の形態を含む複数の形態を有し、変形することにより前記複数の形態のうちのいずれかの形態が選択される座と、前記座の形態が少なくとも前記第2の形態である場合に前記座を揺動させる駆動部とを備える。
上記運動補助装置が第1の形態を取る場合、ユーザーは運動補助装置を椅子として利用でき、上記運動補助装置が第2の形態を取る場合、ユーザーは運動補助装置を揺動運動のための装置として利用できる。このように、上記運動補助装置が取り得る形態に、運動補助装置を家具と同様に取り扱うことが可能な形態が含まれるため、ユーザーが運動補助装置を揺動運動のための装置として使用しない場合にも邪魔にならない。
(2)前記座は、前記座の幅方向の中間位置に設けられる中間部、前記幅方向における前記中間部の両隣に設けられる一対の側部、ならびに、前記中間部および前記一対の側部の少なくとも一方を動作させることにより前記第1の形態と前記第2の形態とを切り替える切替部とを備える、前記(1)に記載の運動補助装置。
(3)前記切替部は、前記中間部が前記一対の側部よりも高くなるように前記中間部と前記一対の側部とを相対的に動作させることにより前記第2の形態を選択し、前記中間部の高さと前記一対の側部の高さとの差が前記第2の形態における差よりも小さくなるように前記中間部および前記一対の側部の少なくとも一方を動作させることにより前記第1の形態を選択する、前記(2)に記載の運動補助装置。
(4)前記切替部は、前記一対の側部が前記幅方向の外側かつ下方に向けて傾斜した姿勢を取るように前記一対の側部を動作させることにより前記第2の形態を選択する、前記(3)に記載の運動補助装置。
上記運動補助装置によれば、第2の形態における一対の側部が傾斜した姿勢を取るため、ユーザーが座に跨った状態において一対の側部を脚で挟みやすい。このため、上記運動補助装置を用いて揺動運動を実施する場合にユーザーの姿勢が安定しやすい。
(5)前記切替部は、前記中間部が上方に変位することにともない前記一対の側部が前記傾斜した姿勢を取るように前記中間部と前記一対の側部とを連結するリンクを備える、前記(4)に記載の運動補助装置。
(6)前記切替部は、前記第2の形態における前記中間部の座面の高さが前記第1の形態における前記中間部の座面の高さよりも高くなるように前記中間部を動作させることにより前記第2の形態を選択する、前記(3)〜(5)のいずれか一項に記載の運動補助装置。
第2の形態を取る座に跨ったユーザーの足が床から浮いている場合、座の揺動運動にともなうユーザーの運動が足により支持されないため、ユーザーの運動量が多くなる。一方、上記運動補助装置によれば、第2の形態における中間部の座面の高さが第1の形態よりも高くなるように設定されているため、第2の形態を取る座に跨ったユーザーの足が床から浮きやすい。このため、座の揺動運動にともないユーザーに与えられる効果が高められる。
(7)前記切替部は、前記中間部を上下方向に変位させることができるように前記中間部の下方に設けられるエアバッグを備える、前記(3)〜(6)のいずれか一項に記載の運動補助装置。
(8)前記中間部の前方部は前記中間部の後方部よりも上方に膨らんでいる、前記(2)〜(7)のいずれか一項に記載の運動補助装置。
上記運動補助装置によれば、座の揺動運動にともない座に対する身体の位置が前方に移動する場合、その移動が前方部の膨らみにより妨げられる。このため、上記運動補助装置を用いて揺動運動を実施する場合にユーザーの姿勢がより安定しやすい。
(9)前記中間部の幅は前記座の後方側から前方側に向かうにつれて狭くなる、前記(2)〜(8)のいずれか一項に記載の運動補助装置。
上記運動補助装置によれば、中間部の幅が先細りの形状であるため、第2の形態を取る座に跨ったユーザーが中間部を脚で挟みやすい。このため、上記運動補助装置を用いて揺動運動を実施する場合にユーザーの姿勢が一層安定しやすい。
(10)肘を支持する肘掛けをさらに備える、前記(1)〜(9)のいずれか一項に記載の運動補助装置。
(11)前記肘掛けは前記中間部と連動して上下方向に変位可能である、前記(2)を含む前記(10)に記載の運動補助装置。
上記運動補助装置によれば、座の変形にともなう上下方向における中間部の変位と連動して肘掛けも変位するため、座が第1の形態および第2の形態のいずれの形態を取る場合であっても肘掛けを利用できる。このため、上記運動補助装置の利便性が高められる。
(A)座と、前記座を揺動させる駆動部とを備え、前記座はユーザーが跨った状態で使用する形態からユーザーが跨らない状態で使用する形態に変形可能である、運動補助装置。
(B)座と、前記座を揺動させる駆動部とを備え、前記座はユーザーが跨らない状態で使用する形態からユーザーが跨った状態で使用する形態に変形可能である、運動補助装置。
(C)前記ユーザーが跨らない状態で使用する前記座の形態における前記座の形状は、ユーザーが着座可能な形状である、前記(A)または(B)に記載の運動補助装置。
(実施の形態1)
図1は運動補助装置1の外観である。運動補助装置1は例えば床等の設置面(図示略)に設置され、商用電源(図示略)から供給される電力により駆動する。運動補助装置1を構成する各種の要素はカバーにより覆われる。なお、図1および図3はそのカバーの一部が省略された運動補助装置1を示している。
運動補助装置1は座10、背もたれ51、一対の肘掛け52、台座53、および、コントローラー54を備える。座10の機能は臀部および大腿を支持することである。座10は例えば台座53上に設けられる。肘掛け52の機能は肘を支持することである。一対の肘掛け52は例えば座10の側方に設けられ、座10に取り付けられる。一対の肘掛け52は例えば座10の前後方向において上方部分が前方に突出し、下方部分が後方に引っ込むような形状である。台座53は設置面に設置される。コントローラー54は運動補助装置1の動作に関する情報が入力されることにより、その情報を運動補助装置1の動作を制御する制御装置(図示略)に出力する。コントローラー54は例えば一方の肘掛け52上に設けられる。コントローラー54の一例は複数のキーあるいはタッチパネルディスプレイである。
背もたれ51は座10の後方に設けられる。背もたれ51は背もたれ本体51Aおよび支持部材51Bを含む。背もたれ本体51Aの機能は背中を支持することである。背もたれ本体51Aは支持部材51Bに取り付けられる。支持部材51Bの機能は背もたれ本体51Aを支持することである。支持部材51Bは例えば座10に取り付けられる。
運動補助装置1は一対の背面エアバッグ61および一対の保持エアバッグ62をさらに備える。一対の背面エアバッグ61は背もたれ本体51Aに設けられる。各背面エアバッグ61が膨張および収縮を繰り返すことにより背中がストレッチされ、各背面エアバッグ61が膨張した状態を維持することにより背中が伸ばされる。一方の保持エアバッグ62は例えば一方の肘掛け52のうちの内側の面に設けられる。他方の保持エアバッグ62は例えば他方の肘掛け52のうちの内側の面に設けられる。各保持エアバッグ62が膨張した状態を維持することにより保持エアバッグ62と座10との間で脚または骨盤等が挟み込まれ、座10に対する身体の位置が保持される。
運動補助装置1は駆動部70をさらに備える。駆動部70の機能は座10を揺動させることである。駆動部70は例えば台座53内に設けられ、座10を揺動可能に支持する。駆動部70が駆動することにより座10が揺動する。背もたれ51および一対の肘掛け52は座10が揺動するとともに揺動する。なお、背もたれ51および一対の肘掛け52は座10が揺動した場合に揺動しないように台座53に取り付けられてもよい。
座10は複数の形態を有し、変形することにより複数の形態のうちのいずれかの形態が選択される。複数の形態は着座可能な第1の形態および跨ることが可能な第2の形態を含む。第1の形態における着座とは、運動補助装置1を一般的な椅子と同様に使用する場合にユーザーが取る姿勢である。なお、図1に示される運動補助装置1の形態は第1の形態である。
座10は中間部11、一対の側部12、背面支持部13、および、切替部20(図4参照)を備える。中間部11は座10の幅方向の中間位置に設けられる。中間部11は第1の形態においてユーザー100が着座したときに主に臀部を支持する部分である。一対の側部12は例えば座10の幅方向における中間部11の両隣において、座10の前後方向に沿う軸まわりに回転可能に設けられる。一対の側部12は第1の形態においてユーザー100が着座したときに主に大腿を支持する部分である。
図1に示される例では、第1の形態における座面10Aはユーザー100が着座できるように概ね平面を構成する。座面10Aが構成する平面とは、ユーザー100が運動補助装置1を一般的な椅子と同様に使用する場合において、座10に着座したユーザー100が違和感を覚えないような平面である。一例では、座10は中間部11の高さと一対の側部12の高さとの差が小さくなるように中間部11および一対の側部12の少なくとも一方が動作することにより第1の形態を構成する。
背面支持部13の機能は腰を支持することである。背面支持部13は中間部11の後方に設けられる。背面支持部13の高さは背もたれ51の高さよりも低い。切替部20の機能は中間部11および一対の側部12の少なくとも一方を動作させることにより第1の形態と第2の形態とを切り替えることである。切替部20は例えば中間部11および一対の側部12の下方に設けられ、中間部11および一対の側部12を支持する。
中間部11は前方部11Aおよび後方部11Bを含む。前方部11Aは一対の側部12に挟まれる部分である。前方部11Aは第2の形態を取る座10にユーザー100が跨った場合に両脚の大腿により挟み込むことができるように構成される。後方部11Bは前方部11Aと連続し、一対の側部12よりも後方に設けられる。中間部11の幅は座10の後方側から前方側に向かうにつれて狭くなる。このため、前方部11Aの幅は後方部11Bの幅よりも狭い。一例では、前方部11Aは座10の後方側から前方側に向かうにつれて幅が狭くなる先細りの形状である。
図2は肘掛け52を透過した運動補助装置1を示す。この図に示されるとおり、前方部11Aは後方部11Bよりも上方に膨らんでいる。具体的には、前方部11Aの座面10Aが側部12よりも上方に膨らみ、後方部11Bの座面10Aが側部12よりも下方に凹んでいる。
図3は第2の形態を取る運動補助装置1の外観である。座10は第1の形態を構成する状態から中間部11が一対の側部12よりも高くなるように中間部11と一対の側部12とが相対的に動作することにより第2の形態に変形する。運動補助装置1が第2の形態を取る場合、一対の側部12は座10の幅方向における外側かつ下方に向けて傾斜した姿勢を取る。図3に示される例では、第2の形態における座面10Aはユーザー100が跨ることができるように馬の背または鞍を模した形状を構成する。
図4は切替部20の具体的な構成の一例を示す。なお、図4は座10の一部を省略している。
切替部20はコントローラー54(図1参照)の操作に基づいて、中間部11および一対の側部12の少なくとも一方を動作させることにより第1の形態(図1参照)および第2の形態(図3参照)のいずれかを選択する。一例では、切替部20は座10が第1の形態を取る場合において、中間部11が一対の側部12よりも高くなるように中間部11と一対の側部12とを相対的に動作させることにより第2の形態を選択する。また、切替部20は座10が第2の形態を取る場合において、中間部11の高さと一対の側部12の高さとの差が第2の形態における差よりも小さくなるように中間部11および一対の側部12の少なくとも一方を動作させることにより第1の形態を選択する。
切替部20はリンク30および座エアバッグ40を備える。座エアバッグ40の機能は膨張および収縮を繰り返すことにより中間部11を上下方向に変位させることである。座エアバッグ40は中間部11の下方に設けられる。一例では、座エアバッグ40はリンク30内に配置される。座エアバッグ40は運動補助装置1の一部であるエアポンプ41と接続される。エアポンプ41から空気が供給されることにより座エアバッグ40が膨張し、中間部11が上方に持ち上げられる。
リンク30は例えば中間部11が上方に変位することにともない一対の側部12が傾斜した姿勢を取るように中間部11と一対の側部12とを連結する。リンク30は中間リンク31、一対の側部リンク32、後方リンク33、および、支持リンク34を含む。座エアバッグ40は例えば各リンク31〜34により囲まれた空間に配置される。
中間リンク31は中間部11を支持する。支持リンク34は中間リンク31と対向するように台座53(図1参照)上に設けられ、リンク30を構成する各種の要素を支持する。一例では、支持リンク34は台座53に対して変位しないように台座53に固定される。一対の側部リンク32は対応する側部12を支持するように座10の幅方向における中間リンク31の両隣に設けられる。後方リンク33は中間リンク31の後方側に設けられる。側部リンク32および後方リンク33は、中間リンク31が支持リンク34に対して上下方向に変位できるように中間リンク31と支持リンク34とを接続する。
側部リンク32は第1の側部リンク32Aおよび第2の側部リンク32Bを含む。第1の側部リンク32Aおよび第2の側部リンク32Bは互いに座10の前後方向に沿う軸まわりに回転可能に連結される。座10の前後方向に沿う軸はリンク同士の連結部分に存在する。第1の側部リンク32Aの一方の端部は中間リンク31に回転可能に連結される。第1の側部リンク32Aの他方の端部は第2の側部リンク32Bの一方の端部に回転可能に連結される。第2の側部リンク32Bの他方の端部は支持リンク34に回転可能に連結される。第1の側部リンク32Aの長さは第2の側部リンク32Bの長さよりも長い。
後方リンク33は第1の後方リンク33Aおよび第2の後方リンク33Bを含む。第1の後方リンク33Aおよび第2の後方リンク33Bは互いに座10の前後方向に沿う軸まわりに回転可能に連結される。第1の後方リンク33Aの一方の端部は中間リンク31に回転可能に連結される。第1の後方リンク33Aの他方の端部は第2の後方リンク33Bの一方の端部に回転可能に連結される。第2の後方リンク33Bの他方の端部は支持リンク34に回転可能に連結される。第1の後方リンク33Aの長さは第1の側部リンク32Aの長さと実質的に同じであり、第2の後方リンク33Bの長さは第2の側部リンク32Bの長さと実質的に同じである。
図5は座10の一部が省略された第1の形態を取る運動補助装置1の外観を示す。座10が第1の形態を取る状態において座エアバッグ40は最も収縮し、リンク30は折り畳まれる。具体的には、座エアバッグ40が収縮することにより第1の側部リンク32Aと第2の側部リンク32Bとが近づくように折り畳まれ、第1の後方リンク33Aと第2の後方リンク33Bとが近づくように折り畳まれる。これにより、中間リンク31が座エアバッグ40を挟んで支持リンク34に近づけられ、中間リンク31および各第1の側部リンク32Aが概ね平面を構成する。折り畳まれた後方リンク33は支持部材51Bの隙間51Cに収納される。
このように、切替部20は中間部11の高さと一対の側部12の高さとの差が第2の形態における差よりも小さくなるように座エアバッグ40を収縮させる。そして、切替部20はリンク30の変形にともない中間部11および一対の側部12を動作させることにより第1の形態を選択する(図1参照)。
図6は座10の一部が省略された第2の形態を取る運動補助装置1の外観を示す。座10が第2の形態を取る状態において座エアバッグ40が最も膨張した状態を構成し、リンク30が上方に伸びるように変形する。具体的には、座エアバッグ40が膨張することにより中間リンク31が持ち上げられ、各側部リンク32A、32Bおよび各後方リンク33A、33Bが中間リンク31の変位に追従して概ね直線状に伸びるように変形する。これにより、中間リンク31および各側部リンク32は馬の背または鞍を模した形状を構成する。
このように、切替部20は第2の形態における中間部11の座面10Aの高さが第1の形態における中間部11の座面10Aの高さよりも高くなるように、かつ、一対の側部12が中間部11に対して傾斜した姿勢を取るように座エアバッグ40を膨張させてリンク30を変形させる。そして、切替部20はリンク30の変形にともない中間部11および一対の側部12を動作させることにより第2の形態を選択する(図3参照)。
図7を参照して、駆動部70の構成の一例について説明する。駆動部70の具体的な構成およびその動作は特開2006−61672号公報に開示されている駆動装置と概ね同じであるため、その共通する事項の説明の一部または全部を省略する。なお、図7は座10を簡略化して示している。
駆動部70は例えば座10の形態が少なくとも第2の形態である場合に座10を揺動させる。一例では、駆動部70は座10の形態が第1の形態である場合、および、座10の形態が第2の形態である場合に座10を揺動させる。駆動部70は揺動台71、一対の支持板72、第1のモーター73、一対のクランクアーム74、一対の連結リンク75、および、偏心ロッド76を含む。座10は揺動台71とともに揺動するように揺動台71に固定される。一対の支持板72の機能は駆動部70を構成する各種の要素を支持することである。
一対のクランクアーム74の機能は連結リンク75を介して揺動台71を座10の前後方向に変位させることである。クランクアーム74は複数の回転軸および歯車(図示略)を介して第1のモーター73の出力軸(図示略)と接続される。クランクアーム74は一方の端部が第1のモーター73の出力軸の回転にともない偏心回転する回転軸に連結され、他方の端部が連結リンク75に連結される。連結リンク75は一方の端部が揺動台71に連結され、他方の端部が支持板72に連結される。
偏心ロッド76の機能は揺動台71を座10の幅方向に変位させることである。偏心ロッド76は複数の回転軸および歯車(図示略)を介して第1のモーター73の出力軸と接続される。偏心ロッド76は一方の端部が第1のモーター73の出力軸の回転にともない偏心回転する回転軸に連結され、他方の端部が一方の支持板72に連結される。
駆動部70は例えばクランクアーム74の回転速度と偏心ロッド76の回転速度との比が2:1となるように構成される。このため、座10は平面視において概ねV字を形成するように揺動する。なお、駆動部70はクランクアーム74の回転速度と偏心ロッド76の回転速度との比が2:1となるように、かつ、クランクアーム74の位相を偏心ロッド76の位相に対して90°ずらすように構成されてもよい。この例では、座10は平面視において概ね八の字を形成するように揺動する。また、駆動部70はクランクアーム74の回転速度と偏心ロッド76の回転速度との比が1:2となるように構成されてもよい。
第1のモーター73の出力軸が回転することにより、複数の回転軸および歯車を介してクランクアーム74が偏心回転し、複数の回転軸および歯車を介して偏心ロッド76の一方の端部が偏心回転する。クランクアーム74はその回転運動を連結リンク75に伝達することにより連結リンク75が座10の前後方向に変位する。このため、揺動台71が連結リンク75を介して座10の前後方向に変位し、座10が前後方向に変位する。
また、偏心ロッド76の一方の端部は偏心回転することにより座10の幅方向に変位する。これにより支持板72が傾き、連結リンク75が座10の幅方向に変位する。このため、揺動台71が連結リンク75を介して座10の幅方向に変位し、座10が幅方向に変位する。このように、座10は第1のモーター73の出力軸が回転することにより前後方向および幅方向に揺動する。このため、運動補助装置1を使用するユーザー100に揺動運動が提供される。
運動補助装置1は昇降機構80をさらに備える。昇降機構80は例えば座10の前方側に設けられる。昇降機構80の機能は座10の前後方向の傾きを変更することである。昇降機構80は第2のモーター81および伸縮部82を含む。伸縮部82は例えばボールねじ(図示略)を含む。伸縮部82は一方の端部が揺動台71に連結され、他方の端部が一方の支持板72に連結される。第2のモーター81の出力軸(図示略)はウォームギア(図示略)等を介してボールねじのナットと連結される。
第2のモーター81の出力軸が回転することによりウォームギア等を介してボールねじのナットが回転し、ボールねじのねじ軸が上下方向に変位する。このため、伸縮部82が伸縮し、揺動台71の前方が揺動台71と連結リンク75との連結軸77まわりに回転する。このため、座10の前後方向における揺動台71の傾きが変更され、座10の前後方向の傾きが変更される。なお、昇降機構80はコントローラー54(図1参照)の操作に基づいて駆動する。
図8および図9を参照して、運動補助装置1の使用状態の一例について説明する。
運動補助装置1を使用するユーザー100はコントローラー54を操作することにより第1の形態および第2の形態のいずれかを選択する。
図8に示されるとおり、第1の形態を取る運動補助装置1は主にユーザー100により椅子またはストレッチ用器具として使用される。具体的には、ユーザー100は座10に着座することにより運動補助装置1を椅子として使用する、あるいは、コントローラー54を操作することにより背面エアバッグ61を駆動して運動補助装置1をストレッチ用器具として使用する。
図9に示されるとおり、第2の形態を取る運動補助装置1は主にユーザー100により揺動運動のための装置として使用される。具体的には、ユーザー100は座10に跨り、コントローラー54を操作することにより駆動部70を駆動して座10を揺動させ、運動補助装置1を揺動運動のための装置として使用する。このとき、ユーザー100がコントローラー54を操作することにより保持エアバッグ62が駆動した場合、座10に対するユーザー100の脚の位置が保持エアバッグ62により保持される。
また、ユーザー100は第1の形態を取る運動補助装置1を揺動運動のための装置としても使用できる。具体的には、ユーザー100は座10に着座し、コントローラー54を操作することにより駆動部70を駆動して座10を揺動させ、運動補助装置1を揺動運動のための装置として使用する。第1の形態を取る座10が揺動するときの座10の動きは、例えば第2の形態を取る座10の動きと実質的に同じである。このとき、ユーザー100がコントローラー54を操作することにより保持エアバッグ62が駆動した場合、座10に対するユーザー100の骨盤の位置が保持エアバッグ62により保持され、骨盤等のストレッチ運動がユーザー100に提供される。なお、第1の形態を取る座10が揺動するときの座10の動きと第2の形態を取る座10の動きとを異ならせてもよい。
このように、運動補助装置1が取り得る形態に、運動補助装置1を家具と同様に取り扱うことが可能な形態が含まれるため、ユーザー100が運動補助装置1を揺動運動のための装置として使用しない場合にも邪魔にならない。このため、運動補助装置1は高い利便性を有する。
実施の形態の運動補助装置1によれば、さらに以下の効果が得られる。
運動補助装置1によれば、第2の形態における一対の側部12が座10の幅方向の外側かつ下方に向けて傾斜した姿勢を取るため、ユーザー100が座10に跨った状態において一対の側部12を大腿で挟みやすい。このため、運動補助装置1を用いて揺動運動を実施する場合にユーザー100の姿勢が安定しやすい。また、運動補助装置1によれば、中間部11の幅が座10の後方側から前方側に向かうにつれて狭くなるため、第2の形態を取る座10に跨ったユーザー100が中間部11を大腿で挟みやすい。
運動補助装置1によれば、前方部11Aは後方部11Bよりも上方に膨らんでいる。一方、第2の形態を取る座10にユーザー100が跨る場合、例えば臀部が後方部11Bに支持され、前方部11Aが身体の前方に位置する。このため、運動補助装置1を用いて揺動運動を実施したとしても、座10に対する身体の位置が前方に移動することが前方部11Aの膨らみにより妨げられる。このため、運動補助装置1を用いて揺動運動を実施する場合にユーザー100の姿勢がより安定しやすい。
第2の形態を取る座10に跨ったユーザー100の足が床から浮いている場合、座10の揺動運動にともなうユーザー100の運動が足により支持されないため、ユーザー100の運動量が多くなる。一方、運動補助装置1によれば、第2の形態における中間部11の座面10Aの高さが第1の形態よりも高くなるように設定されているため、第2の形態を取る座10に跨ったユーザー100の足が床から浮きやすい。このため、座10の揺動運動にともないユーザー100に与えられる効果が高められる。
ユーザー100が第2の形態を取る座10に跨るとき、腰の位置を決めるために背面支持部13を利用できる。背面支持部13がユーザー100の腰または臀部を支持するため、座10におけるユーザー100の腰の位置が安定し、座10が揺動運動するときにユーザー100の姿勢が安定しやすい。
一対の肘掛け52は例えば座10の前後方向において上方部分が前方に突出し、下方部分が後方に引っ込むような形状である。このため、第2の形態を取る座10にユーザー100が跨る場合、ユーザー100の脚が肘掛け52と接触しにくい。このため、第2の形態を取る座10にスムーズに跨ることができ、その座10が揺動する場合でもユーザー100の脚が肘掛け52と接触しにくい。
運動補助装置1のリンク30は第1の側部リンク32Aの長さが第2の側部リンク32Bの長さよりも長い。この場合、座エアバッグ40が最も膨張したときに中間リンク31に対する第1の側部リンク32Aの傾きが大きくなる。このため、中間部11に対する一対の側部12の傾斜が大きくなり、ユーザー100が座10に跨った状態において一対の側部12を大腿で強く挟みやすい。このため、運動補助装置1を用いて揺動運動を実施する場合にユーザー100の姿勢が一層安定しやすい。
運動補助装置1が第1の形態を取る場合に座10に着座するユーザー100の向きと、運動補助装置1が第2の形態を取る場合に座10に跨るユーザー100の向きとが同じである。このため、運動補助装置1によれば、ユーザー100が座10に着座した姿勢または座10に跨る姿勢を保持した状態において、第1の形態と第2の形態とを切り替えることができる。このため、運動補助装置1の利便性が高められる。
(実施の形態2)
実施の形態2の運動補助装置1は以下に説明する点において実施の形態1の運動補助装置1と相違し、その他の点において実施の形態1の運動補助装置1と実質的に同じ構成を備える。なお、実施の形態2の運動補助装置1の説明は実施の形態1の運動補助装置1と共通する構成に同一の符号を付し、その構成の説明の一部または全部を省略する。
図10に示されるとおり、実施の形態2の運動補助装置1は座10(図1参照)に代えて座110を備える。座110は着座可能な第1の形態および跨ることが可能な第2の形態を含む複数の形態を有し、変形することにより複数の形態のうちのいずれかの形態が選択される。座110はシート111および複数の座エアバッグ112を備える。シート111は例えば伸縮可能な材料により構成される。
座エアバッグ112の機能は膨張および収縮を繰り返すことによりシート111を変形させることである。複数の座エアバッグ112の数の一例は4つである。複数の座エアバッグ112はシート111内に設けられる。一例では、複数の座エアバッグ112は膨張することにより座110の幅方向におけるシート111の中間部がその両隣の部分よりも上方に向けて変形するようにシート111内に配置される。なお、座エアバッグ112の数は1つ、2つ、3つ、または、5つ以上でもよい。
図10(a)は第1の形態を取る座110の外観である。座110が第1の形態を取る状態において複数の座エアバッグ112は最も収縮した状態を構成する。第1の形態における座面110Aはユーザー100が着座できるように概ね平面を構成する。
図10(b)は第2の形態を取る座110の外観である。座110が第2の形態を取る状態において複数の座エアバッグ112は最も膨張した状態を構成する。第2の形態における座面110Aはユーザー100が跨ることができるように馬の背または鞍を模した形状を構成する。なお、実施の形態2の運動補助装置1によれば、実施の形態1により得られる効果の一部と実質的に同じ効果が得られる。
(実施の形態3)
実施の形態3の運動補助装置1は以下に説明する点において実施の形態1の運動補助装置1と相違し、その他の点において実施の形態1の運動補助装置1と実質的に同じ構成を備える。なお、実施の形態3の運動補助装置1の説明は実施の形態1の運動補助装置1と共通する構成に同一の符号を付し、その構成の説明の一部または全部を省略する。
図11に示されるとおり、実施の形態3の運動補助装置1は座10(図1参照)に代えて座210を備える。座210は着座可能な第1の形態および跨ることが可能な第2の形態を含む複数の形態を有し、変形することにより複数の形態のうちのいずれかの形態が選択される。座210は中間部211、一対の側部212、背面支持部213、および、切替部220を備える。中間部211、一対の側部212、および、背面支持部213は、図1に示される中間部11、一対の側部12、および、背面支持部13と実質的に同じ構成である。なお、図11は座210の一部を省略している。
切替部220はスライドブロック230および座エアバッグ240を備える。スライドブロック230は中間ブロック231、一対の側部ブロック232、一対の側部板233、および、補助ブロック234を含む。中間ブロック231は中間部211を支持する。一対の側部ブロック232は座210の幅方向における中間ブロック231の両隣に設けられる。中間ブロック231および各側部ブロック232の形状の一例は直方体の箱である。中間ブロック231の内部は中空である。
一対の側部板233は対応する側部ブロック232上に設けられ、対応する側部212を支持する。各側部板233は中間ブロック231と接続され、その接続部分を軸として回転可能に中間ブロック231に取り付けられる。補助ブロック234は例えば中間ブロック231内に設けられる。補助ブロック234の形状の一例は中間ブロック231よりも小さい直方体の箱である。
座エアバッグ240の機能は膨張および収縮を繰り返すことにより中間部211を上下方向に変位させることである。座エアバッグ240の数の一例は2つである。座エアバッグ240は例えば中間ブロック231と補助ブロック234との間に設けられる。すなわち、座エアバッグ240は中間ブロック231内のうちの補助ブロック234上に配置される。なお、座エアバッグ240の数は1つまたは3つ以上でもよい。
図11(a)は第1の形態を取る座210の外観である。座210が第1の形態を取る状態において座エアバッグ240は最も収縮した状態を構成する。第1の形態における座面210Aはユーザー100が着座できるように概ね平面を構成する。
図11(b)は第2の形態を取る座210の外観である。座210が第2の形態を取る状態において座エアバッグ240は最も膨張した状態を構成する。座エアバッグ240が膨張することにより中間ブロック231が補助ブロック234に対して上方に変位し、一対の側部板233が座210の幅方向の外側かつ下方に向けて傾斜した姿勢を取る。そして、中間ブロック231および一対の側部板233の変形に追従するように中間部211および一対の側部212が変形する。第2の形態における座面210Aはユーザー100が跨ることができるように馬の背または鞍を模した形状を構成する。なお、実施の形態3の運動補助装置1によれば、実施の形態1により得られる効果の一部と実質的に同じ効果が得られる。
(実施の形態4)
実施の形態4の運動補助装置1は以下に説明する点において実施の形態1の運動補助装置1と相違し、その他の点において実施の形態1の運動補助装置1と実質的に同じ構成を備える。なお、実施の形態4の運動補助装置1の説明は実施の形態1の運動補助装置1と共通する構成に同一の符号を付し、その構成の説明の一部または全部を省略する。
図12に示されるとおり、実施の形態4の運動補助装置1は座10(図1参照)に代えて座310を備える。座310は着座可能な第1の形態および跨ることが可能な第2の形態を含む複数の形態を有し、変形することにより複数の形態のうちのいずれかの形態が選択される。座310は中間部311、一対の側部312、背面支持部313、および、切替部320を備える。中間部311、一対の側部312、および、背面支持部313は、図1に示される中間部11、一対の側部12、および、背面支持部13と実質的に同じ構成である。なお、図12は座310の一部を省略している。
切替部320は支持機構330および伸縮機構340を備える。支持機構330は中間板331、一対の側部板332、および、支持台333を含む。中間板331は中間部311を支持する。一対の側部板332は座310の幅方向における中間板331の両隣に設けられる。一対の側部板332は中間板331と接続され、その接続部分を軸として回転可能に中間板331に取り付けられる。支持台333は中間板331、一対の側部板332、および、一対の伸縮機構340を支持する。
伸縮機構340は例えばパンタグラフのような機構である。伸縮機構340の機能は伸展および収縮を繰り返すことにより中間部311を上下方向に変位させることである。伸縮機構340は中間板331と支持台333とを連結する。一例では、座310の前後方向における伸縮機構340の長さが調節されることにより、支持台333に対する中間部311の上下方向の位置が決められる。伸縮機構340は例えばモーター等により駆動する。
図12(a)は第1の形態を取る座310の外観である。座310が第1の形態を取る状態において伸縮機構340は最も収縮した状態を構成する。第1の形態における座面310Aはユーザー100が着座できるように概ね平面を構成する。
図12(b)は第2の形態を取る座310の外観である。座310が第2の形態を取る状態において伸縮機構340は最も伸展した状態を構成する。伸縮機構340が伸展することにより中間板331が支持台333に対して上方に変位し、一対の側部板332が座310の幅方向の外側かつ下方に向けて傾斜した姿勢を取る。そして、中間板331および一対の側部板332の変形に追従するように中間部311および一対の側部312が変形する。第2の形態における座面310Aはユーザー100が跨ることができるように馬の背または鞍を模した形状を構成する。なお、実施の形態4の運動補助装置1によれば、実施の形態1により得られる効果の一部と実質的に同じ効果が得られる。
(実施の形態5)
実施の形態5の運動補助装置1は以下に説明する点において実施の形態1の運動補助装置1と相違し、その他の点において実施の形態1の運動補助装置1と実質的に同じ構成を備える。なお、実施の形態5の運動補助装置1の説明は実施の形態1の運動補助装置1と共通する構成に同一の符号を付し、その構成の説明の一部または全部を省略する。
図13に示されるとおり、実施の形態5の運動補助装置1は座10(図1参照)に代えて座410を備える。座410は着座可能な第1の形態および跨ることが可能な第2の形態を含む複数の形態を有し、変形することにより複数の形態のうちのいずれかの形態が選択される。座410は中間部411および一対の側部412を備える。中間部411および一対の側部412の一例は概ね直方体のクッションである。
一対の側部412は座410の幅方向における中間部411の両隣において、座410の前後方向に沿う軸まわりに回転可能に設けられる。一例では、一対の側部412はヒンジにより中間部411に回転可能に取り付けられる。このため、一対の側部412は中間部411の両隣に配置される状態、および、中間部411上に配置される状態のいずれかを構成できる。一対の側部412は湾曲部412Aを含む。湾曲部412Aは例えば一対の側部412が中間部411上に配置された状態において、一対の側部412の角に設けられる。なお、一対の側部412が取り得る構成は例えばユーザー100により手動で変更される。
図13(a)は第1の形態を取る座410の外観である。座410が第1の形態を取る状態において一対の側部412が中間部411の両隣に配置された状態を構成する。第1の形態における座面410Aはユーザー100が着座できるように概ね平面を構成する。
図13(b)は第2の形態を取る座410の外観である。座410が第2の形態を取る状態において一対の側部412が中間部411上に配置された状態を構成する。第2の形態における座面410Aはユーザー100が跨ることができるように馬の背または鞍を模した形状を構成する。なお、実施の形態5の運動補助装置1によれば、実施の形態1により得られる効果の一部と実質的に同じ効果が得られる。
(変形例)
上記各実施の形態に関する説明は本発明に従う運動補助装置が取り得る形態の例示であり、その形態を制限することを意図していない。本発明に従う運動補助装置は上記各実施の形態以外に例えば以下に示される各実施の形態の変形例、および、相互に矛盾しない少なくとも2つの変形例が組み合わせられた形態を取り得る。
・実施の形態1の変形例の肘掛け52は図14に示されるとおり、中間部11と連動して上下方向に変位可能である。具体的には、座エアバッグ40が膨張または収縮することによる中間部11の上下方向の変位と連動して、肘掛け52が背もたれ51に対して上下方向に変位する。肘掛け52は例えばモーター等により上下方向に変位する。このため、上下方向における座10と肘掛け52との距離が変化せず、座10が第1の形態および第2の形態のいずれの形態を取る場合であっても肘掛け52が利用可能である。このため、運動補助装置1の利便性が高められる。なお、実施の形態2〜5においても同様の変形が成立する。
・中間部11の座面10Aの形状は任意に変更可能である。一例では、中間部11の座面10Aは平面を構成する。
・中間部11の幅の形状は任意に変更可能である。第1の例では、中間部11の幅は一定である。第2の例では、中間部11の幅は座10の後方側から前方側に向かうにつれて広くなる。
・前方部11Aの幅の形状は任意に変更可能である。第1の例では、前方部11Aの幅は一定である。第2の例では、前方部11Aの幅は後方部11Bの幅よりも広い。第3の例では、前方部11Aの幅は座10の後方側から前方側に向かうにつれて広くなる。
・変形例の切替部20は座エアバッグ40に代えて、中間部11を上下方向に変位させることが可能な別の機構を備える。別の機構の一例はボールねじである。
・第1の形態における中間部11の座面10Aの高さと第2の形態における中間部11の座面10Aの高さとの関係は任意に変更可能である。第1の例では、第2の形態における中間部11の座面10Aの高さは第1の形態における中間部11の座面10Aの高さと実質的に同じである。第2の例では、第2の形態における中間部11の座面10Aの高さは第1の形態における中間部11の座面10Aの高さよりも低い。
・第2の形態における一対の側部12が傾斜した姿勢を取るか否かは任意に変更可能である。一例では、第2の形態における一対の側部12は概ね下方に向けて伸びるような姿勢を取る。すなわち、第2の形態における中間部11の座面10Aと第2の形態における一対の側部12の座面10Aとは概ね垂直を構成する。
・変形例の駆動部70は座10の形態が第2の形態である場合に座10を揺動させ、座10の形態が第1の形態である場合に座10を揺動させない。
・実施の形態1の運動補助装置1は背面支持部13、背もたれ51、肘掛け52、背面エアバッグ61、および、保持エアバッグ62のうちの少なくとも1つを省略した形態を取り得る。なお、実施の形態2〜5においても同様の変形が成立する。
・座10が選択可能な複数の形態は第1の形態および第2の形態に加えて、少なくとも1つの別の形態を含む。一例では、複数の形態は座10が第1の形態から第2の形態に変形する過程において構成されるいずれかの形態をさらに含む。