JP2017168492A - Led基板、発光装置及び画像読取装置 - Google Patents

Led基板、発光装置及び画像読取装置 Download PDF

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Abstract

【課題】LED実装時の初期反りを改善し、支持基盤に対する機械的なストレスを軽減することができるLED基板を提供する。【解決手段】長尺状の基板2002と、基板2002のLED実装面側に配置された第1の銅パターン1002と、基板2002のLED反実装面側に配置された第2の銅パターン5001等と、基板2002の長さ方向に沿ったLED実装面に配置された複数のLEDチップ2001と、を備え、第2の銅パターン5001における基板2002の面積に対する占有面積率を、第1の銅パターン1002における基板2002の面積に対する占有面積率よりも小さくしたLED基板。【選択図】図5

Description

本発明は、LED基板及びLED基板を備えた発光装置、並びに画像読取装置に関する。
液晶表示装置、室内照明器具、画像複写装置等において、消費電力の観点から、光源としてLED(Light Emitting Diode)を採用したものが主流になっている。LEDを駆動する際、複数個のLEDを直列に接続し、直列接続されたLEDを複数ライン並列に駆動させる駆動方式が主流である。このため、LEDを照明用に用いるLED駆動用電気回路基板は、発熱の観点からLEDのみを実装する専用基板として適用されることが多い。LED専用基板における配線パターンは単純なものが多く、2層基板の2層目にLEDチップを実装したLED基板が主流となっている。
LEDを駆動する際の発熱による基板の反りを低減する目的で、LEDが実装されない反実装側面にも実装面側と同じ配線用の銅パターンを形成し、該銅パターンを未使用のまま残したLED基板が提案されている(特許文献1)。このLED基板によれば、実装面側の銅パターンと反実装面側の銅パターンの熱膨張差による基板の反りを低減しつつ、LED基板を該LED基板に沿うように供えられたシャーシに固定することによって、平面性が保持されるということである。
特開2011−128637号公報
しかしながら、上記従来技術は、基板に対するLEDの実装時に、アノード、カソードに塗布されるはんだが、実装後に冷えて固まる際の収縮力の影響が考慮されておらず、LED実装後の初期反りに対する対策が不十分であった。特に、基板の長手方向の長さが、短手方向の長さに対して長ければ長いほど収縮力の影響は顕著であり、より深刻な課題となっていた。
また、LED実装後の初期反りが残ったままLED基板に沿ったシャーシに対して導電性テープで接着すると基板に対して応力がかかり、基板が変形するか又はシャーシとの接着が弱まるなどの新たな問題が発生することにもなる。
本発明は、かかる状況に鑑み、LED実装後の初期反りを改善し、支持基盤に対して機械的なストレスを与えることがないいLED基板、及び該LED基板を備えた発光装置、並びに画像読取装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載のLED基盤は、長尺状の基板と、前記基板のLED実装面側に配置された第1の銅パターンと、前記基板のLED反実装面側に配置された第2の銅パターンと、前記基板の長さ方向に沿ったLED実装面に配置された複数のLEDチップと、を備え、前記第2の銅パターンにおける前記基板の面積に対する占有面積率を、前記第1の銅パターンにおける前記基板の面積に対する占有面積率よりも小さくしたことを特徴とする。
本発明によれば、LED反実装面側の銅パターンの占有面積率をLED実装面側の銅パターンの占有面積率よりも小さくしたので、LEDチップを実装する際に基板に作用する応力を相殺することができる。これによって、LEDチップ実装後の初期反りを改善し、かつ支持基盤に対して作用する機械的なストレスを軽減することができる。
実施の形態に係るLED基盤を備えた画像読取装置の概略構成を示す断面図である。 原稿照明用の発光装置の概要構成を示す断面図である。 LED基板として適用される二層基板の構成を示す断面図である。 LEDリフロー実装時のはんだによって基板に作用する作用力を説明するための図である。 実施例1に係るLED基板を説明するための図である。 実施例2に係るLED基板を説明するための図である。 LEDチップの配置間隔の「粗」、「密」状態を説明するための図である。 実施例3に係るLED基板を説明するための図である。 実施例4に係るLED基板を説明するための図である。
以下、実施の形態に係るLED基板を備えた画像読取装置について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、実施の形態に係るLED基盤を備えた画像読取装置の概略構成を示す断面図である。この画像読取装置100は、読取装置本体300と、該読取装置本体300に載置された自動原稿給送装置(ADF)200とから主として構成されている。画像読取装置100は、画像形成装置の上部に配置され、当該画像形成装置の一部を構成するものであってもよい。
図1において、ADF200は、原稿トレイ104、原稿トレイ104の給紙方向端の上部に設けられたピックアップローラ106、給送路としての湾曲した搬送パス130、及び排紙トレイ117を備えている。
原稿トレイ104の幅方向の両端に幅規制板105が設けられている。幅規制板105は、原稿束103を形成する原稿Pの幅方向端を規制する。搬送パス130の入り口部分には、分離ローラ108、及び該分離ローラ108に対向配置された分離パッド107が設けられている。分離ローラ108は、分離パッド107と協働してピックアップローラ106によって配送される原稿Pを原稿束103の最上部から1枚ずつ分離する。
搬送パス130における分離ローラ108の下流側には、原稿Pの搬送方向に沿って順次、第1レジストレーションローラ109、第2レジストレーションローラ110、第1搬送ローラ111、第2搬送ローラ112、第3搬送ローラ113が配置されている。また、第3搬送ローラ113の下流側には、順次、第4搬送ローラ115、及び排紙ローラ116が配置されている。
搬送パス130における第2搬送ローラ112と第3搬送ローラ113との間は、流し読みガラス127の上表面に位置しており、ADF読取位置となっている。ADF読取位置と対向する搬送パス130の上方には白色ガイド部材114が配置されている。
読取装置本体300は、ADF200の下方に配置されており、ADF200との境界部分には原稿台ガラス118が配置されている。
読取装置本体300は、読み取り原稿面に対して光を照射する原稿照明用の光源119及び140、並びに原稿Pからの反射光をレンズ125及びCCDラインセンサ126に導くミラー120、121、122を備えている。発光装置としての光源119、140及びミラー120は、第1ミラー台123に取り付けられている。また、ミラー121及び122は、第2ミラー台124に取り付けられている。シェーディング白板135は、光源の主走査方向の照射むら、センサの感度むらに代表される光学系に起因する輝度むらを補正するためのものである。
ミラー台123及び124は、ワイヤによって駆動モータ(共に、図示省略)と連結されており、駆動モータの回転駆動によって原稿台ガラス118と平行に移動する。原稿からの反射光は、ミラー120、121、122を介してレンズ125に導かれ、レンズ125によってCCDラインセンサ126の受光部に結像される。CCDラインセンサ126は、結像した反射光を光電変換し、入射光量に応じた電気信号を出力する。
ADF200の下面に設けられた押圧板(図示省略)は、原稿Pを原稿台ガラス118に押し付ける圧板である。原稿102が原稿台ガラス118と密着することによって、原稿Pを光学的に適正な位置で読み取ることができるようになる。
このような構成の読取装置本体300では、原稿Pを原稿台ガラス118上に載置し、第1ミラー台123及び第2ミラー台124を副走査方向(図1中、右方向)に移動させながら原稿を読み取る原稿固定読み取りモードが実行される。また、第1ミラー台123及び第2ミラー台124を停止させた状態で、ADF200によって原稿Pを搬送させながら、流し読みガラス127の位置で原稿を読み取る流し読みモードを実行することもできる。
次に、図1の画像読取装置100に適用される原稿照明用の発光装置について説明する。
図2は、原稿照明用の発光装置の概要構成を示す断面図である。
図2において、発光装置としての光源119、140は、それぞれ支持板金4001と、該支持板金4001に両面テープ4000を介して接合されたLED基板2002と、該LED基板2002に実装されたLEDチップ2001を備えている。支持板金4001は、ミラー台123(図1参照)と一体化されており、ミラー台123が副走査方向に走査されることと同期して、LED基板2002が副走査方向へ走査される。
光源119が点灯されると、LEDチップ2001から原稿面に対して光が照射され、原稿反射光をCCDラインセンサ126によって受光する。
画像読取装置100は、主走査方向全域にまたがった原稿に対して光を照射する照明装置が必須である。また、副走査方向へはミラー台123を走査して画像を読み取るため、LED基板2002の形状は、主走査方向に長く、副走査方向に短い構成となる。
LEDチップ2001は、1つ当りの照射光の拡散に限界があるため主走査方向に複数のLEDチップを配置して、主走査方向の全域へ光を照射できるように実装されている。LED基板2002は、両面テープ4000を介して、支持板金4001に沿わされるので、LEDチップ2001実装後のLED基板2002の初期からの反りは極力ないことが望ましい。
次に、図2におけるLED基板について説明する。
図3は、LED基板として適用される二層基板の構成を示す断面図である。図3において、二層基板2000は、長尺状の基板であり、LED実装面と、該LED実装面に対向するLED反実装面を有している。絶縁層1004のLED実装面側には、LED実装面側の銅パターン1002が積層されており、絶縁層1004のLED反実装面側には、LED反実装面側の銅パターン1003が積層されている。LED実装面側の銅パターン1002上、及びLED反実装面の銅パターン1003上には、それぞれレジスト層1001が積層されている。
レジスト層1001は、LED実装面側の銅パターン1002及びLED反実装面側の銅パターン1003における外部の伝導体との導通を防止する。二層基板2000に素子として、LEDチップを実装する場合、LED実装面側の銅パターン1002又はLED反実装面側の銅パターン1003において、レジスト層1001でマスクされていないはんだ実装部が形成される。そして、むき出しになったはんだ実装部にはんだを乗せることによって、LEDチップを実装するための素子はんだ実装部が形成される。
図4は、LEDリフロー実装時のはんだによって基板に作用する作用力を説明するための図である。図4には、LED基板2002の平面図(a)と、LED基板2002の縦断面図(b)が示されている。
図4において、LED基板2002のLED実装面に、はんだ実装部2003を介して複数のLEDチップ2001が実装されている。はんだ実装部2003によって、LEDチップ2001とLED実装面側の銅パターン1002とが接合される。基板リフロー時にLEDチップ2001を含めた、LED基板2002全体に熱がかかると、LEDチップ2001がはんだ実装部2003に盛られたはんだ(不図省略)を介して銅パターン1002と接合する。
そして、同時に、銅パターン1002及び1003は、LED基板2002の長手方向に膨張する。銅パターン1002と銅パターン1003は、基板面積に対する銅パターンの占有面積率(面積比)が同じであるため、膨張する量がほぼ同じとなる。従って、LED基板2002の中心からのモーメントが釣り合うので、LED基板2002自身が反ることはない。熱がかかっている間は、はんだが溶けているので、LEDチップ2001と銅パターン1002との間に結合力はなく基板を反らせる力は発生しない。なお、基板面積とは、図4(a)に示した基板2002の平面図における面積をいう。
ところが、リフロー実装後、はんだが固まってくると、はんだを介してLEDチップ2001と銅パターン1002との間に結合力が発生するために、LED基板2002のLED実装面に該LED基板2002を収縮する方向に作用する力Aが発生する。作用力Aが発生すると、LED基板2002には、LED反実装面側が凸になる方向に作用する力Bが発生し、結果としてLED基板2002に反りが発生する。
LEDのリフロー実装後に反りが残っていると、LED基板2002を支持又はバックアップする板金などにつき当てる場合にLED基板2002に対して機械的なストレスを与えることがある。また、接着材などで固定する場合には、反りが接着力を振りきる方向に働くので、良好な接着状態が得られないことにもなる。
本発明は、かかる課題を解決するためになされたものである。以下、実施の形態に係るLED基板について、具体的に説明する。
図5は、実施例1に係るLED基板を説明するための図である。
図5において、上方から、LED基板2002の平面図(a)、LED基板2002の縦方向に沿った断面図(b)、LED実装面側の銅パターンを示す平面図(c)、及びLED反実装面側の銅パターンを示す平面図(d)が示されている。
図5(a)において、LED基板2002のLED実装面に複数のLEDチップ2001が実装されている。
図5(b)において、LED基板2002のLED実装面側には、実装面側の銅パターン1002が配置されており、LED基板2002のLED反実装面側には、反実装面側の銅パターン5001が配置されている。
図5(d)において、反実装面側の銅パターン5001は、LEDチップ実装面側の銅パターン1002(図5(c))と同様、LED基板2002の厚さ方向、長手方向、短手方向の全ての中心を基準として対称となるパターン形状を保持している。そして、LED反実装面側の銅パターン5001は、LED基板2002の面積に対する銅パターンの面積(以下、「占有面積率」という。)が、LEDチップ実装面側の銅パターン1002よりも小さくなるように構成されている。具体的には、LED反実装面側の銅パターン5001は、実装面側の銅パターン1002よりも短くなるように構成されている。
図5において、LEDチップ2001のリフロー実装時に基板全体に熱がかかると、銅パターン1002及び5001は、主走査方向に膨張する。ここで、主走査方向とは、CCDラインセンサ126(図1)で読み取られる原稿102の幅方向に沿った方向をいい、副走査方向とは、主走査方向に直交する原稿102の長さ方向に沿った方向(図1の左右方向)をいう。
銅パターン1002及び5001が主走査方向に膨張すると、銅パターン1002と銅パターン5001の膨張力は基板の中心(●)に対して、それぞれ逆向きのモーメントを発生させる。しかしながら、主走査方向の長さは、銅パターン1002の方が銅パターン5001よりも長いので、銅パターン1002の膨張力によるモーメントは、銅パターン5001の膨張力によるモーメントよりも大きくなる。従って、LED基板2002には、基板のLED実装面側へ向かう力Cが発生する。
一方、図4で説明したように、はんだ実装部2003のはんだが固まる際、LEDチップ2001がはんだを介してLED基板2002のLED実装面を引っ張る力AによってLED基板2002をLED反実装面側へ反らせる力Bが発生する。このとき、LED実装面側へ向かう力CとLED反実装面側へ反らせる力Bとが釣り合う。
本実施の形態によれば、LED反実装面側の銅パターン5001を、LED基板2002の厚さ方向、長手方向、及び短手方向の全ての中心に関して対象となる銅パターンであって、主走査方向に沿った長さを、銅パターン1002よりも短くした。これによって、銅パターン1002の膨張力によるモーメントが、銅パターン5001の膨張力によるモーメントよりも大きくなる。従って、LED基板2002にはLED実装面側へ向かう力Cが発生する。しかし、この力Cは、はんだ実装部2003のはんだが固まる際、LEDチップ2001がはんだを介してLED基板2002のLED実装面を引っ張る力Aによって基板2002をLED反実装面側へ反らせる力Bと相殺される。これによって、LED基板2002を反せようとする作用力が解消して初期反りを改善し、支持基盤に対する機械的なストレスを軽減することができる。また、銅パターン5001は、銅パターン1002よりも占有面積率が小さいながらも銅パターンとして十分に作用するので、LEDチップ2001点灯時の発熱に伴う温度むらを低減することができる。
次に、実施例2について説明する。
図6は、実施例2に係るLED基板を説明するための図である。
図6において、上方から、LED基板2002の平面図(a)、LED基板2002の縦方向に沿った断面図(b)、LED実装面側の銅パターンを示す平面図(c)、及びLED反実装面側の銅パターンを示す平面図(d)が示されている。図6(e)は、図6(d)のX−X´線に沿った断面図である。
図6(a)において、LED基板2002のLED実装面に複数のLEDチップ2001が実装されている。
図6(b)において、LED基板2002のLED実装面側には、実装面側の銅パターン1002が配置されており、LED基板2002のLED反実装面側には、反実装面側の銅パターン5002が配置されている。
図6(d)において、LED反実装面側の銅パターン5002は、LED実装面側の銅パターン1002と同様、LED基板2002の厚さ方向、長手方向、短手方向の全ての中心に対して対象となるパターン形状を保持している。そして、LED反実装面側の銅パターン5002の短手方向の占有面積率は、LED実装面側の銅パターン1002の短手方向の占有面積率よりも小さくなるように、具体的には、幅方向の寸法が銅パターン1002よりも狭くなるように構成されている。
図6において、実施例1と同様、LEDチップ2001のリフロー実装時にLED基板2002全体に熱がかかると、銅パターン1002及び5002は、主走査方向に膨張する。このとき、銅パターン1002と銅パターン5002の膨張力は基板中心(●)に対して、それぞれ逆向きのモーメントを発生させる。しかしながら、副走査方向の幅が、銅パターン1002の方が銅パターン5002よりも広いので、銅パターン1002の膨張力によるモーメントが勝る。従って、LED基板2002には基板のLED実装面側へ向かう力Dが発生する。
一方、はんだ固まるときに、複数のLEDチップ2001がはんだを介してLED基板2002のLED実装面を引っ張る力Aによって基板をLED反実装面側へ反らせる力Bが発生する。このとき、LED実装面側へ向かう力DとLED反実装面側へ反らせる力Bが釣り合う。
本実施の形態によれば、実施例1と同様、LED実装面側へ作用する力Dと、反実装面側へ作用する力Bが釣り合うので、LED基板2002を反せようとする作用力を相殺して初期反りを改善し、支持基盤に対する機械的なストレスを軽減することができる。なお、LED基板2002の短手方向の長さが、長手方向の長さに対して、近くなればなるほど発熱時の温度むらは小さくなる。
また、本実施の形態によれば、銅パターン5002は、銅パターン1002よりも占有面積率が小さいながらも銅パターンとして十分作用するので、LEDチップ2001点灯時の温度むらの影響を低減することができる。
次に、実施例3に係るLED基板について説明する。本実施例におけるLED基板は、長尺方向に沿ったLED実装面の中央よりも端部の方が密になるようにLEDチップ2001が配置されたものである。
LED基板2002は、読取装置本体300に適用されるものであり、読取装置本体300は、ミラー120〜122及びレンズ125を介して主走査方向の原稿サイズよりも画素面積の小さいCCDラインセンサ126へ結像する縮小光学系と呼ばれている。
縮小光学系においては、一般的に、主走査方向端部の光量落ちが発生し易いので、例えば、光源119、140におけるLEDチップの主走査分布が均等であってもCCDラインセンサ126に到達する光は、中央よりも端部の方が暗くなる。
そこで、端部光量落ちを改善するために、近年、LED基板2002へ実装するLEDチップ2001の配置間隔は、端部が「密」に、中央部が「粗」になるように構成されている。
図7は、LEDチップ2001の配置間隔の「粗」、「密」状態を説明するための図である。
図7(a)では、主走査方向に沿ってLEDチップ2001が均等に配置されており、図7(b)では、主走査方向の端部のLEDチップ2001が「密」に、中央部が「粗」になるように不均等に配置されている。
LEDチップ2001の配置が「粗」とは、基板の長手方向の長さをLEDチップの実装数で割った値を平均距離とした場合、隣接するLEDチップ2001相互間の距離が平均距離よりも長いことをいう。また、LEDチップ2001の配置が「密」とは、基板の長手方向の長さをLEDチップの実装数で割った値を平均距離とした場合、隣接するLEDチップ2001相互間の距離が平均距離よりも短いことをいう。
LEDチップ2001の配置間隔を変えても、LED実装面側の銅パターンとLED反実装面側の銅パターンの銅占有面積が同じであれば、実装時にLED実装面にかかる力Aに起因して、第1及び第2実施例と同様、LED実装面側に作用する力Bが発生する。
一方、LEDチップの配置間隔を変えると、LEDチップ2001を点灯して画像の読み取り動作を行う際、主走査方向に沿った発熱むらが発生する。すなわち、主走査方向の両端部では、LEDチップ2001の配置が密のため、中央部よりも発熱量が多くなる。このため、主走査方向位置によって発熱量が異なることに起因して、主走査方向に沿って部分的に寿命が低下するか、又は主走査方向の光量むら又は色むらが発生する可能性もある。
そこで、本実施の形態は、主走査方向に沿ったLEDチップの配置間隔を変えたことに起因して発生する弊害を是正するものである。
図8は、実施例3に係るLED基板を説明するための図である。
図8において、上方から、LED基板2002の平面図(a)、LED基板2002の縦方向に沿った断面図(b)、LED実装面側の銅パターンを示す平面図(c)、及びLED反実装面側の銅パターンを示す平面図(d)が示されている。図8(e)は、図8(d)のX−X´線に沿った断面図である。
図8(a)において、LED基板2002のLEDチップ実装面に複数のLEDチップ2001が実装されている。
図8(b)において、LED基板2002のLED実装面側には、実装面側の銅パターン1002が配置されており、LED基板2002のLED反実装面側には、反実装面側の銅パターン8000が配置されている。
図8(d)において、銅パターン8000は、LED実装面側の銅パターン1002に対して、LED基板2002の厚さ方向、長手方向、短手方向の全ての中心に対して対象となるパターン形状を保持している。そして、LED反実装面側の銅パターン8000は、LEDチップ2001の配置間隔が「密」な端部位置では部分的に占有面積率が落ちないように構成されている。また、LED反実装面側の銅パターン8000は、LEDチップ2001の間隔が粗な中央位置では部分的に占有面積率が落ちるように構成されており、全体として占有面積率が銅パターン8000の方が銅パターン1002よりも小さくなるように構成されている。
図8において、LEDチップ2001のリフロー実装時に基板全体に熱がかかると、銅パターン1002及び8000は、それぞれ主走査方向、副走査方向に膨張する。
このとき、銅パターン1002と銅パターン8000の膨張力は基板中心(●)に対して、主走査方向、副走査方向へそれぞれ逆向きのモーメントを発生させる。しかしながら、銅パターン1002の方が占有面積率が大きいので、銅パターン8000よりも膨張力によるモーメントが大きくなる。従って、LED基板2002には、主走査方向の銅パターンの膨張力差によるLED実装面側へ向かう力F、及び副走査方向の銅パターンの膨張力差によるLED実装側へ向かう力E(図8(e))が発生する。
一方、上述の通り、はんだが実装されて固まるときに、LEDチップ2001がはんだを介してLED基板2002のLED実装面側を引っ張る力Aによって基板を反LED実装面側へ反らせる力Bが発生する。このとき、力EとFの合成力と、力Bが釣り合うことによって、LEDチップ2001のLED基板2002へのリフロー実装時の反りが低減される。
本実施の形態によれば、LED反実装面側の銅パターン8000の形状を、主走査方向におけるLEDチップ実装時により発熱する「密」な配置部分で幅広とし、比較的発熱が少ない「粗」な配置部分で幅狭とした。これによって、LED基板2002作用する反りの原因となる力を相殺することができるので、LED実装時の初期反りを改善し、支持基盤に対する機械的なストレスを軽減することができる。また、LED点灯時の発熱による温度むらを低減できるので、効率的なパターン配置とすることができる。
次に、実施例4について説明する。
図9は、実施例4に係るLED基板を説明するための図である。
図9において、上方から、LED基板2002の平面図(a)、LED基板2002の縦方向に沿った断面図(b)、LED実装面側の銅パターンを示す平面図(c)、及びLED反実装面側の銅パターンを示す平面図(d)が示されている。
図9(a)において、LED基板2002のLED実装面に複数のLEDチップ2001が実装されている。
図9(b)において、LED基板2002のLED実装面側には銅パターン1002が配置されており、LED反実装面側には、銅パターン9000が配置されている。本実施例は、図8に示した実施例3の変形例である。
図9(d)において、LED反実装面側の銅パターン9000は、LED実装面側の銅パターン1002と同様、LED基板2002の厚さ方向、長手方向、短手方向の全ての中心に対して対象となるパターン形状を保持している。そして、銅パターン9000の占有面積率は、LED実装面側の銅パターン1002の占有面積率よりも小さくなるように構成されている。具体的には、銅パターン9000は、LEDチップ2001の配置間隔が「密」な部分に対応する位置のみに設けられた「離散的」な構成となっている。
このような構成のLED基板2002において、LEDチップ2001のリフロー実装時に基板全体に熱がかかると、銅パターン1002及び9000は、主走査方向に膨張する。
このとき、銅パターン1002と銅パターン9000の膨張力は基板中心(●)に対して、それぞれ主走査方向、副走査方向へ逆向きのモーメントを発生させる。しかしながら、銅パターン1002の方が銅パターン9000よりも占有面積率が大きいので、銅パターン1002の膨張力によるモーメントは、銅パターン9000の膨張力によるモーメントよりも大きくなる。従って、LED基板2002には、主走査方向の銅パターンの膨張力差によるLED実装面側へ向かう力Gが発生する。なお、離散的に銅パターンを配置すると基板中心に向かって膨張する力も併発するが、中心からのモーメントで考えると相殺される。
一方、上述の通り、はんだが実装されて固まるときに、LEDチップ2001がはんだを介してLED実装面側を引っ張る力Aによって基板を反LED実装面側へ反らせる力Bが発生する。このとき、力Gと力Bが釣り合うことによって、リフロー実装時の反りを低減させることができる。
本実施の形態によれば、LED反実装面側の銅パターン9000を、主走査方向におけるLEDチップ実装時に発熱量が多くなる「密」な配置位置のみに配置するようにした。これによって、LED基板2002を反らす方向に作用する力を相殺してLED実装時の初期反りを改善し、支持基盤に対する機械的なストレスを軽減することができる。また、LED点灯時の昇温に起因する温度むらを解消してより効率的なパターン配置とすることができる。
100 画像読取装置
119、140 光源(発光装置)
123 第1ミラー台
124 第2ミラー台
126 CCDラインセンサ
1002 LED実装面側の銅パターン
2001 LEDチップ
2002 LED基板
2003 はんだ実装部
5001 LED反実装面側の銅パターン
5002 LED反実装面側の銅パターン
8000 LED反実装面側の銅パターン
9000 LED反実装面側の銅パターン

Claims (13)

  1. 長尺状の基板と、
    前記基板のLED実装面側に配置された第1の銅パターンと、
    前記基板のLED反実装面側に配置された第2の銅パターンと、
    前記基板の長さ方向に沿ったLED実装面に配置された複数のLEDチップと、
    を備え、
    前記第2の銅パターンにおける前記基板の面積に対する占有面積率を、前記第1の銅パターンにおける前記基板の面積に対する占有面積率よりも小さくしたことを特徴とするLED基板。
  2. 前記第1の銅パターン及び前記第2の銅パターンは、それぞれ前記基板の中心を基準として前記基板の長さ方向、前記長さ方向に直交する幅方向及び厚さ方向について対称の形状を有していることを特徴とする請求項1記載のLED基板。
  3. 前記LEDチップは、前記基板の長さ方向に沿って均等に配置されており、
    前記第2の銅パターンの前記基板の長さ方向に沿った長さを、前記第1の銅パターンの前記基板の長さ方向に沿った長さよりも短くしたことを特徴とする請求項1又は2記載のLED基板。
  4. 前記LEDチップは、前記基板の長さ方向に沿って均等に配置されており、
    前記第2の銅パターンの前記基板の長さ方向と直交する幅を、前記第1の銅パターンの前記基板の長さ方向と直交する幅よりも狭くしたことを特徴とする請求項1又は2記載のLED基板。
  5. 前記LEDチップは、前記基板の長さ方向に沿って不均等に配置されており、
    前記第2の銅パターンは、前記LEDチップが密に配置された部分と粗に配置された部分とでパターンの面積が異なるように形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のLED基板。
  6. 前記LEDチップが密に配置された部分における前記第2の銅パターンの幅を、前記LEDチップが粗に配置された部分の前記第2の銅パターンの幅よりも広くしたこと請求項5記載のLED基板。
  7. 前記LEDチップが粗に配置された部分に対応する前記第2の銅パターンをなくし、前記第2の銅パターンを離散して配置したことを特徴とする請求項5記載のLED基板。
  8. 前記LEDチップが密に配置された部分は、前記基板の長さ方向の両端部であることを特徴とする請求項5又は6記載のLED基板。
  9. 前記LEDチップが密に配置された部分は、前記LED基板の長さを実装されるLEDチップの数で割った距離を平均距離とし、前記LEDチップの配置間隔が、前記平均距離よりも短い部分であることを特徴とする請求項8記載のLED基板。
  10. 前記LEDチップが粗に配置された部分は、前記基板の長さ方向の中央部であることを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項に記載のLED基板。
  11. 前記LEDチップが粗に配置された部分は、前記LED基板の長さを実装されるLEDチップの数で割った距離を平均距離とし、前記LEDチップの配置間隔が、前記平均距離を超える部分であることを特徴とする請求項10記載のLED基板。
  12. LED基板を備えた発光装置であって、前記LED基板は、請求項1乃至11のずれか1項に記載のLED基板であることを特徴とする発光装置。
  13. 発光装置を備えた画像読取装置であって、前記発光装置は、請求項12記載の発光装置であることを特徴とする画像読取装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018046863A (ja) * 2017-12-29 2018-03-29 井関農機株式会社 コンバイン

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