JP2017168345A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】外装ハウジングの外側面における結露の発生を抑制することができる燃料電池システムを提供すること。【解決手段】燃料ガス及び酸化材の酸化及び還元によって発電を行う燃料電池ユニット60と、排気ガスの熱を温水として貯える貯湯装置36と、燃料電池ユニット60からの排気ガスと貯湯タンク40からの水との間で熱交換を行う熱交換器38と、を備えた燃料電池システムである。燃料電池ユニット60、貯湯装置36及び熱交換器38は外装ハウジング64に収容され、貯湯タンク40内の温水を冷却するためのラジエタ手段50が更に設けられる。ラジエタ手段50は、冷却用熱交換器78を冷却するためのラジエタファン80を備え、燃料電池ユニット60からの排気ガスは、冷却用熱交換器78を冷却するための空気と混合された後に外装ハウジング64の排気開口74を通して外部に排出される。【選択図】図2

Description

本発明は、燃料ガス及び酸化材の酸化及び還元によって発電を行う燃料電池を備えた燃料電池システムに関する。
一般に、燃料電池システムは、燃料ガス及び酸化材の酸化及び還元によって発電を行う燃料電池(例えば、セルスタック)と、この燃料電池を制御する制御系(コントローラ、インバータなど)とを備え、これら燃料電池及び制御系が外装ハウジングに収容されている。この外装ハウジングには排気開口が設けられ、燃料電池からの排気ガスは、この排気開口を通して外部に排出される。
このような燃料電池システムは、例えば、一戸建て家屋の外壁の外側に設置され、外部の環状状態において稼働運転される。そして、稼働運転中、燃料電池からの排気ガスは外装ハウジングの排気開口から排出され、かく排出された排気ガスは外装ハウジングの外側面に沿って流れるようになる。
一方、燃料電池システムが設置される環境状態は、夏季と冬季とでは大きく変化し、冬季においては零度以下となることもあり、このような寒い環境条件では、外装ハウジングから排出された排気ガスがその外側面に接触することによって冷却され、その温度が露点温度以下まで低下し、外装ハウジングの外側面(特に、排気開口付近の外側面)に結露が発生するおそれがある。
このような結露発生を抑えるために、外装ハウジングに換気ファンを設け、この換気ファンからの空気と燃料電池からの排気ガスとを混合して排気開口を通して排出するようにした燃料電池システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。外装ハウジング内の空気は乾燥しており、換気する際にこの外装ハウジング内の空気を燃料電池からの排気ガスに混合することによって、混合排気ガス(排気ガスに換気用空気が混合したガス)に含まれる水蒸気の比率が下がり、これによって、混合排気ガスの露点温度を下げて結露発生を抑えている。
また、この燃料電池システムでは、外装ハウジングの排気開口の外側に偏向手段が設けられ、この偏向手段は、排気開口を通して排出される混合排気ガスを斜め方向に流れるようにし、このように混合排気ガスの流れを外装ハウジングの外側壁から離れるようにしてこの外側壁での結露発生を抑えている。
特開2011−204446号公報
しかしながら、上述した燃料電池システムでは、外装ハウジングの外側面に発生する結露を充分に抑えることができない。一般的な家庭用の小型燃料電池システム(例えば、1kWクラスのもの)では、外装ハウジング内を換気するための換気用空気の風量は少なく、例えば400L/hrであるのに対し、燃料電池からの排気ガスの排出量は多く、例えば3000L/hrと換気用空気の風量の約10倍程度である。このように換気用空気の風量が少ないために、燃料電池からの排気ガスに換気用空気を混合させたとしても換気用空気を加えたことによる効果は小さく、それ故に、混合排気ガスの露点温度を充分に下げることができず、また混合排気ガスの排出方向を所望の通りに変えることが難しい。また、排気ガスに換気用空気を混合させるための構造を作用しなければならず、そのためのスペースが必要となり、更に製作コストも高くなるなどの問題があり、このような構造の採用に見合う効果を得るのが難しい。
本発明の目的は、外装ハウジングの外側面における結露の発生を抑制することができる燃料電池システムを提供することである。
本発明の請求項1に記載の燃料電池システムは、燃料ガス及び酸化材の酸化及び還元によって発電を行う燃料電池と、前記燃料電池からの排気ガスの熱を温水として貯える貯湯タンクを備えた貯湯装置と、前記燃料電池からの排気ガスと前記貯湯タンクからの水との間で熱交換を行う熱交換器と、を備えた燃料電池システムであって、
前記燃料電池、前記貯湯装置及び前記熱交換器は外装ハウジングに収容され、前記外装ハウジングには、外気を導入するための導入開口及び空気を外部に排出するための排気開口が設けられており、
前記貯湯タンクに関連して、前記貯湯タンクに貯まった温水を冷却するためのラジエタ手段が設けられ、前記ラジエタ手段は、前記貯湯タンクからの温水が流れる冷却用熱交換器と、前記冷却用熱交換器を冷却するためのラジエタファンとを備えており、
前記燃料電池からの排気ガスは、前記ラジエタ手段の前記冷却用熱交換器を流れる空気と混合されて前記外装ハウジングの前記排気開口を通して外部に排出されることを特徴とする。
また、本発明の請求項2に記載の燃料電池システムでは、前記ラジエタ手段は、前記貯湯タンクの温水を冷却するための冷却用循環ラインに配設され、前記冷却用循環ラインには、更に、冷却用循環ポンプが配設され、前記貯湯タンク内の温水を冷却するときには前記循環ポンプ及び前記ラジエタファンが作動され、また排気ガスによる結露発生を防止するときには前記ラジエタファンが作動されることを特徴とする。
また、本発明の請求項3に記載の燃料電池システムでは、前記熱交換器から前記外装ハウジングの前記排気開口に流れる排気ガスの温度を検知するための排気ガス温度検知手段及び外気の温度を検知するための外気温度検知手段が設けられ、前記排気ガス温度検知手段の検知温度と前記外気温度検知手段の検知温度との温度差が所定温度差以上になると、排気ガスによる結露が発生するとして前記ラジエタファンが作動されることを特徴とする。
更に、本発明の請求項4に記載の燃料電池システムでは、前記外装ハウジングの前記排気開口又はその近傍に、結露発生を検知するための結露発生検知手段が設けられ、前記結露発生検知手段が結露発生による水分を検知すると、前記排気ガスによる結露が発生するとして前記ラジエタファンが作動されることを特徴とする。
本発明の請求項1に記載の燃料電池システムによれば、燃料電池、貯湯装置及び熱交換器が外装ハウジングに収容され、燃料電池からの排気ガスがラジエタ手段の冷却用熱交換器を流れる空気と混合されて外装ハウジングの排気開口を通して外部に排出されるので、排気ガスに混合される空気が多くなり、従って、混合排気ガスの露点温度を下げることができ、またこの混合排気ガスを外装ハウジングの排気開口を通してその外側面から離れたところに排出することができ、その結果、外装ハウジングの外側面における結露発生を抑えることができる。
また、燃料電池に加えて貯湯装置も外装ハウジング内に収容し、この貯湯装置の貯湯タンクに関連して設けられたラジエタ手段のラジエタファンを利用して排気ガスに空気を混合しているので、専用の換気ファンなどを必要とせず、比較的簡単な構成でもって排気ガスに空気を混合して外部に排出することができる。
また、本発明の請求項2に記載の燃料電池システムによれば、貯湯タンク内の温水を冷却するときにはラジエタ手段の循環ポンプ及びラジエタファンが作動され、また排気ガスによる結露発生を防止するときにはこのラジエタ手段のラジエタファンが作動されるので、貯湯タンクの貯湯水を冷却するためのラジエタ手段を利用して外装ハウジングの結露発生を抑えることができる。
また、本発明の請求項3に記載の燃料電池システムによれば、熱交換器から外装ハウジングの排気開口に流れる排気ガスの温度を検知するための排気ガス温度検知手段と、外気の温度を検知するための外気温度検知手段とを用い、排気ガス温度検知手段の検知温度と外気温度検知手段の検知温度との温度差が所定温度差(例えば、10℃)以上となると、排気ガスによる結露が発生するとしてラジエタファンが作動され、このようにラジエタファンを作動させて排気ガスに空気を混合させることにより、外装ハウジングの外側面における結露発生を抑えることができる。
更に、本発明の請求項4に記載の燃料電池システムによれば、外装ハウジングの排気開口又はその近傍に結露発生検知手段が設けられ、この結露発生検知手段が結露発生による水分を検知すると、結露が発生するおそれがあるとしてラジエタファンが作動され、このようにラジエタファンを作動させても外装ハウジングの外側面における結露発生を抑えることができる。
本発明の燃料電池システムの第1の実施形態の要部を簡略的に示す簡略図。 図1の燃料電池システムを外装ハウジング内に収容した状態で示す断面図。 燃料電池システムにおける排気ガスとラジエタ手段からの空気とを混合する混合域付近の構成を示す断面図。 燃料電池システムにおける排気ガスとラジエタ手段からの空気とを混合する混合域付近の他の構成を示す断面図。
以下、添付図面を参照して、本発明に従う燃料電池システムの一実施形態について説明する。まず、図1を参照して、燃料電池システムの概要について説明する。
図1において、図示の燃料電池システムは、例えば固体酸化物形の燃料電池2と、気化・改質器4と空気予熱器6とを備えている。燃料電池2は電気化学反応によって発電を行うセルスタック8から構成され、酸素イオンを伝導する固体電解質10を備え、この固体電解質10の片側には燃料極12が設けられ、またその他側には酸素極14が設けられている。
セルスタック8の燃料極12の導入側は、改質燃料ガス送給ライン16を介して気化・改質器4に接続され、この気化・改質器4は、燃料ガス供給ライン18を介して燃料ガスを供給するための燃料ガス供給源20(例えば、埋設管、貯蔵タンクなど)に接続されている。燃料ガス供給ライン18には、燃料ガスを供給するための燃料ガスポンプ22が配設されている。気化・改質器4は、気化部7及び改質部7を備え、この気化部7が水供給ライン21を介して水供給源23(例えば、水タンクなど)に接続され、この水供給ライン21に改質用水を供給するための水ポンプ25が配設されている。また、セルスタック8の酸素極14の導入側は、空気送給ライン24を介して空気を予熱するための空気予熱器6に接続され、この空気予熱器6は、空気供給ライン26を介して送風装置28(例えば、送風ブロア)に接続されている。
セルスタック8の燃料極12及び酸素極14の各排出側には燃焼域30が設けられ、燃料極12から排出された反応燃料ガス(残余燃料ガスを含む)と酸素極14から排出された空気(酸素を含む)とがそれぞれこの燃焼域30に送給されて燃焼される。この燃焼域30からの排気ガス(燃焼排気ガス)は排気ガス送給ライン32を介して空気予熱器6に送給され、排気ガス排出ライン34を通して排出される。
この燃料電池システムでは、燃料電池2(セルスタック8)から排出される排気ガスの熱を温水として回収するための貯湯装置36が配設され、この貯湯装置36に関連して、排気ガス排出ライン34に熱交換器38が配設されている。貯湯装置36は、温水を貯えるための貯湯タンク40を備え、この貯湯タンク40内の貯湯水を熱交換器38を通して循環するための貯湯水循環ライン42が設けられている。この貯湯水循環ライン42には、貯湯水を循環させるための貯湯水循環ポンプ44が配設されている。この貯湯タンク40には水供給ライン46が接続され、この水供給ライン52に水(例えば、水道水)の供給を制御するための開閉弁48が配設されている。貯湯タンク40に貯められた温水は、温水給湯ライン50を通して出湯される。
この給湯装置36では、貯湯タンク40に関連して、貯湯タンク40内の貯湯水を冷却するためのラジエタ手段50が配設されている。貯湯タンク40の下部には、貯湯タンク40内の貯湯水を循環させるための冷却用循環ライン52が設けられ、ラジエタ手段50は、この冷却用循環ライン52に配設されている。この冷却用循環ライン52には、更に、貯湯水を冷却用循環ライン52を通して循環させるための冷却用循環ポンプ54が配設されている。
この燃料電池システムの稼動運転は、次のようにして行われる。燃料ガス供給源20からの燃料ガスは、燃料ガス供給ライン18を通して気化・改質器4に供給され、また水供給源23からの改質用水は、水供給ライン21を通して気化・改質器4に供給される。気化・改質器4の気化部5においては、改質用水が気化されて水蒸気となるとともに、この水蒸気に燃料ガスが混合されて改質部7に送給される。また気化・改質器4の改質部7においては、水蒸気を用いて燃料ガスが水蒸気改質され、このように水蒸気改質された改質燃料ガスが改質燃料ガス送給ライン16を通してセルスタック8の燃料極12に送給される。また、送風装置28からの空気は、空気供給ライン26を通して空気予熱器6に供給され、この空気予熱器6において排気ガスとの間で熱交換されて加温された後に、空気送給ライン24を通してセルスタック8の酸素極14に送給される。
セルスタック8の燃料極12では改質して生成された改質燃料ガスの酸化が行われ、またその酸素極14では空気中の酸素の還元が行われ、燃料極12での酸化及び酸素極14での還元による電気化学反応により発電が行われる。
セルスタック8の燃料極12からの反応燃料ガス及び酸素極14からの空気はそれぞれ燃焼室30に送給され、空気中の酸素を利用して余剰の燃料ガスが燃焼される。燃焼室30からの排気ガス(燃焼排気ガス)は排気ガス送給ライン32を通して空気予熱器6に送給され、この空気予熱器6において送風装置28からの空気との熱交換に利用される。この空気余熱器6からの排気ガスは、排気ガス排出ライン34を通して熱交換器38に送給される。熱交換器38においては、貯湯タンク40から貯湯水循環ライン42を通して送給される水(貯湯水)と排気ガス排出ライン34を通して流れる排気ガスとの間で熱交換が行われる。この熱交換により加温された水(温水)は、貯湯水循環ポンプ44の作用によって貯湯水循環ライン48を通して貯湯タンク46に貯められる。また、貯湯タンク40内の温水の貯湯量が増えると、貯湯水(温水)が冷却用循環ライン52を通して循環され、ラジエタ手段50にて冷却された後に貯湯タンク40に戻される。
図1とともに図2を参照して、この実施形態では、燃料電池2、気化・改質器4、及び空気余熱器6は電池ハウジング58内に収容され、この電池ハウジング58とともに燃料電池ユニット60として構成されている。電池ハウジング58は、内部に高温室62を規定し、燃料電池2、気化・改質器4及び空気余熱器6は、高温状態に保たれる高温室62に収容されている。
この燃料電池システムは、更に、外装ハウジング64を備え、燃料電池ユニット60及び貯湯装置36は、この外装ハウジング64内に配設されている。更に説明すると、外装ハウジング64内は、中間仕切り壁66によって下部空間68と上部空間70とに仕切られ、貯湯装置36は下部空間68に収容され、燃料電池ユニット60は上部空間70内に収容されている。
また、この外装ハウジング64の一側壁72(図2において左側の側壁)には、排気開口74及び導入開口76が設けられ、導入開口76を通して外気が外装ハウジング64の下部空間68に導入される。また、ラジエタ手段50は、貯湯タンク40からの貯湯水(温水)が流れる冷却用熱交換器78と、この冷却用熱交換器78に向けて空気を流すラジエタファン80とを備え、この冷却用熱交換器78において、冷却用循環ライン52を流れる貯湯水(温水)とラジエタファン80からの空気との間で熱交換が行われ、この熱交換により冷却された貯湯水が貯湯タンク40に戻される。
このラジエタ手段50の排出側には空気排出ダクト82が設けられ、また熱交換器38の排出側には、排気ガス排出ライン34の一部を構成する排気ガス排出ダクト84が設けられ、これら空気排出ダクト82及び排気ガス排出ダクト84は、外装ハウジング64の排気開口74に接続された合流排出ダクト86に接続されている。従って、ラジエタファン80から冷却用熱交換器78を通して流れた空気は、空気排出ダクト82を通して合流排出ダクト86に流れ、また燃料電池2(セルスタック8)から熱交換器38を通して流れた排気ガスは、排気ガス排出ダクト84を通して合流排出ダクト74に流れ、この合流排出ダクト86の混合域85にて空気と排気ガスとが混合された後に合流排出ダクト74を通して排気開口74から外部に排出される。
この燃料電池システムは、次の通りの特徴を有する。即ち、燃料電池2(セルスタック8)から熱交換器38を通して排出される排気ガスにラジエタ手段50からの空気が混合され、この空気が混合された混合排気ガスが排気開口74から外部に排出されるので、熱交換器38からの排気ガスにラジエタ手段50からの多くの空気が混合され、これによって、混合排気ガスの露点温度を充分に下げることができるとともに、排気開口74から排出される混合排気ガスの流速を高めて外装ハウジング64の一側壁72の表面から離れたところに流すことができ、かくして、外装ハウジング64の表面での結露発生を充分に抑えることができる。また、外装ハウジング64内に貯湯装置36が内蔵され、この貯湯装置36の貯湯タンク40に関連して設けられるラジエタ手段50からの空気が排気ガスに混合されるので、専用の換気ファンなどを必要とせずに結露発生を抑えることができる。
燃料電池からの排気ガスとラジエタ手段からの空気とを混合する混合域付近は、例えば、図3に示すように構成することができる。図3において、この形態では、ラジエタ手段50Aは、ラジエタハウジング102を備え、このラジエタハウジング102の底部に流入開口104が設けられ、その上端部に流出開口106が設けられている。このラジエタハウジング102内の底部にはラジエタファン80Aが配設され、その上部には冷却用熱交換器78Aが配設され、ラジエタファン80Aからの空気は、矢印で示すように、冷却用熱交換器78A及び流出開口106を通して合流排出ダクト86Aに流れる。また、燃料電池(図示せず)の熱交換器38からの排気ガスは、矢印で示すように排気ガス排出ダクト84Aを通して合流排出ダクト86Aに流れる。
また、外装ハウジング64の一側壁72の排気開口74には、これを覆うように排気トップ108が設けられ、この排気トップ108の外側面110に排気排出開口112が設けられている。この排気トップ108の底部には、結露発生検知手段として機能する電導度センサ114が配設されている。排気開口74から排出される排気ガス(ラジエタ手段50Aからの空気が混合された混合排気ガス)に含まれた水分が結露し、結露により生じた水滴が排気トップ108の底部に貯まると、電導度センサ114はこの結露の水分を検知する。このような結露発生検知手段は、外装ハウジング64の排気開口74又はその近傍に配設することによって、結露発生状態又はそのおそれのある状態であるかを検知することができる。
この燃料電池システムは、更に、ラジエタ手段50などを作動制御するためのコントローラ116を備え、コントローラ116は、電導度センサ114からの検知信号に基づいて給湯装置36及びラジエタ手段50などを後述する如く作動制御する。この実施形態におけるその他の構成は、図1及び図2に示す実施形態と実質上同一である。
この実施形態においては、電導度センサ114が結露発生(換言すると、結露により生じた水分)を検知しないときには、上述したようにして貯湯装置36に温水が貯湯される。また、貯湯タンク40内の温水の貯湯量が多くなると、ラジエタ手段50Aにより貯湯水の冷却が行われる。この貯湯水を冷却するときには、コントローラ116は冷却用循環ポンプ54及びラジエタファン80Aを作動する。即ち、貯湯タンク40内の貯湯水(温水)が矢印で示すように冷却用循環流路52を通して流れ、ラジエタ手段50Aの冷却用熱交換器78Aを通して流れる間に、ラジエタファン80Aから冷却用熱交換器78Aの周囲を流れる空気(この空気は、外装ハウジング72の導入開口76、外装ハウジング64の下部空間68及びラジエタハウジング102の流入開口104を通してラジエタファン80Aに流れる)との間で熱交換が行われ、この熱交換により冷却された貯湯水(水)が貯湯タンク40に戻される。また、冷却用熱交換器78Aを通って流れた空気は、ラジエタハウジング102の流出開口106から合流排出ダクト86Aに流れ、混合域85Aにて排気ガス排出ダクト84を通して合流排出ダクト86Aに流れる排気ガスに混合される。そして、この空気と混合された混合排気ガスは、合流排出ダクト86Aを通して排気トップ108に流れ、その排気排出開口112を通して外部に排出される。このとき、熱交換器38からの排気ガスにラジエタ手段50Aからの空気が混合されるので、混合排気ガスの露点温度が下がり、混合排気ガス中の水分の結露が発生し難い状態に保たれる。
また、電導度センサ114が結露発生(換言すると、結露による水分)を検知すると、電導度センサ114からの検知信号(結露信号)に基づき、コントローラ116はラジエタファン80Aを作動する(このとき、冷却用循環ポンプ114が作動することはない)。即ち、ラジエタファン80Aからの空気は冷却用熱交換器78Aの周囲を通って合流排出ダクト86Aに流れ、合流排出ダクト86Aの混合域85Aにて排気ガス排出ダクト84を通して合流排出ダクト86Aに流れる排気ガスに混合され、この空気と混合された混合排気ガスは、合流排出ダクト86A及び排気トップ108を通して外部に排出される。従って、このときにも、熱交換器38からの排気ガスにラジエタ手段50Aからの空気が混合されるので、混合排気ガスの露点温度が下がり、混合排気ガスによる結露発生の進行が抑えられ、外装ハウジング64の一側壁72の表面が結露状態になることを抑えることができる。
燃料電池からの排気ガスとラジエタ手段からの空気とを混合する混合域付近は、例えば、図4に示すように構成することができる。図4において、この他の形態では、ラジエタ手段50Bは、ラジエタハウジング102Bを備え、このラジエタハウジング102Bは、一端側(図4において右端側)から他端側(図4において左端側)に向けて流路断面積が漸増するテーパ状に構成されている。
このラジエタハウジング102Bの一端部内には仕切りプレート122が設けられ、この仕切りプレート122の上側空間123に排気ガス排出ダクト84Bが連通され、その下側空間125に流入開口104Bが連通されている。また、仕切りプレート122の下流側にはラジエタファン80Bが配設され、このラジエタファン80Bの更に下流側に冷却用熱交換器78Bが配設され、ラジエタハウジング102Bの他端側壁部124に流出開口106Bが設けられ、この流出開口106Bが排出接続ダクト124を介して排気開口74に連通されている。
この他の実施形態では、排気ガス排出ダクト84B内に排気ガス温度検知センサ126(排気ガス温度検知手段を構成する)が配設され、この排気ガス温度検知センサ126は、熱交換器38から外装ハウジング64の排気開口74に流れる排気ガスの温度を検知する。また、外装ハウジング64の導入開口76の内側に外気温度検知センサ128(外気温度検知手段を構成する)が配設され、この外気温度検知センサ126は、外気の温度を検知する。この外気温度検知センサ128は、外気温度を検知することができる適宜の箇所に配置することができ、例えば、外装ハウジング64の外側に設けるようにしてもよい。
排気ガス温度検知センサ126及び外気温度検知センサ128からの検知信号はコントローラ116Bに送給され、コントローラ116Bは、これら検知センサ126,128からの検知信号に基づいてラジエタ手段50Bなどを後述する如く作動制御する。この他の実施形態におけるその他の構成は、図3に示す実施形態と実質上同一である。
この他の実施形態において、コントローラ116Bは、排気ガス温度検知手段126及び外気温度検知手段128の検知温度の温度差を演算し、この温度差が所定温度差(例えば、10℃程度に設定される)以上になると結露発生のおそれがあるとして結露信号を生成し、コントローラ116Bは、この結露信号に基づいてラジエタ手段50Bのラジエタファン80Bを作動する。
このようにラジエタファン80Bが作動すると、このラジエタファン80Bの作用によって、下部空間68内の空気が流入開口104B及び下側空間125を通して吸引されるとともに、熱交換器38からの排気ガスが排気ガス排出ダクト84B及び上側空間123を通して吸引される。そして、上側空間123からの排気ガスと下側空間125からの空気とが混合域85Bにて混合され、かく混合された混合排気ガスが冷却用熱交換器78Bの周囲を通して流れ、ラジエタハウジング102Bの流出開口106B、排出接続ダクト124、外装ハウジング64の排気開口74及び排気トップ108を通して外部に排出される。従って、このように構成した場合においても、熱交換器38からの排気ガスに冷却用熱交換器78Bを冷却するための空気が混合されるので、この混合排気ガスの露点温度が下がり、上述したと同様に、排気ガスによる結露発生を抑えることができる。
以上、本発明に従う燃料電池システムの実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能である。
例えば、上述した実施形態では、外装ハウジング64の下部空間68に貯湯装置36を配設し、その上部空間70に燃料電池ユニット60を配設しているが、このような構成とは反対に、外装ハウジング64の下部空間68に燃料電池ユニット60を配設し、その上部空間70に貯湯装置36を配設するようにしてもよい。
2 燃料電池
36 貯湯装置
38 熱交換器
40 貯湯タンク
50,50A,50B ラジエタ手段
64 外装ハウジング
68 下部空間
70 上部空間
78,78A,78B 冷却用熱交換器
80,80A,80B ラジエタファン
114 電導度センサ(結露発生検知手段)
116,116B コントローラ
126 排気ガス温度検知センサ(排気ガス温度検知手段)
128 外気温度検知センサ(外気温度検知手段)



















Claims (4)

  1. 燃料ガス及び酸化材の酸化及び還元によって発電を行う燃料電池と、前記燃料電池からの排気ガスの熱を温水として貯える貯湯タンクを備えた貯湯装置と、前記燃料電池からの排気ガスと前記貯湯タンクからの水との間で熱交換を行う熱交換器と、を備えた燃料電池システムであって、
    前記燃料電池、前記貯湯装置及び前記熱交換器は外装ハウジングに収容され、前記外装ハウジングには、外気を導入するための導入開口及び空気を外部に排出するための排気開口が設けられており、
    前記貯湯タンクに関連して、前記貯湯タンクに貯まった温水を冷却するためのラジエタ手段が設けられ、前記ラジエタ手段は、前記貯湯タンクからの温水が流れる冷却用熱交換器と、前記冷却用熱交換器を冷却するためのラジエタファンとを備えており、
    前記燃料電池からの排気ガスは、前記ラジエタ手段の前記冷却用熱交換器を流れる空気と混合されて前記外装ハウジングの前記排気開口を通して外部に排出されることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記ラジエタ手段は、前記貯湯タンクの温水を冷却するための冷却用循環ラインに配設され、前記冷却用循環ラインには、更に、冷却用循環ポンプが配設され、前記貯湯タンク内の温水を冷却するときには前記循環ポンプ及び前記ラジエタファンが作動され、また排気ガスによる結露発生を防止するときには前記ラジエタファンが作動されることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記熱交換器から前記外装ハウジングの前記排気開口に流れる排気ガスの温度を検知するための排気ガス温度検知手段及び外気の温度を検知するための外気温度検知手段が設けられ、前記排気ガス温度検知手段の検知温度と前記外気温度検知手段の検知温度との温度差が所定温度差以上になると、排気ガスによる結露が発生するとして前記ラジエタファンが作動されることを特徴とする請求項2に記載の燃料電池システム。
  4. 前記外装ハウジングの前記排気開口又はその近傍に、結露発生を検知するための結露発生検知手段が設けられ、前記結露発生検知手段が結露発生による水分を検知すると、前記排気ガスによる結露が発生するとして前記ラジエタファンが作動されることを特徴とする請求項2に記載の燃料電池システム。

















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