JP6198984B1 - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】ラジエータを無くしてシステムのシンプル化、及びコンパクト化を可能とする燃料電池システムを提供する。【解決手段】燃料電池システム10は、燃料ガスと改質水とを供給して発電を行う燃料電池セル81、燃料電池セル81の排気と冷媒との間で熱交換を行う排気熱交換器31、排気熱交換器31へ供給する冷媒を貯留する冷媒タンク30、冷媒タンク30と排気熱交換器31との間で冷媒を循環させる第1送出し側配管36と第1戻し側配管38とに冷媒を循環させる熱回収ポンプ40を有し、冷媒タンク30は、金属部材で形成されていると共に、外面の一部に金属部材が露出した放熱部148を有している。【選択図】図1

Description

本発明は、電力と湯の供給が可能な燃料電池システムに関する。
住宅等に用いる従来の燃料電池システムとして以下のものが知られている(特許文献1参照)。
特開2015−002093号公報
燃料電池システムでは、発電時に発生した熱を回収するために、オフガスの熱を熱交換器を用いて温水として回収してタンクに貯留し、必要に応じて貯留する温水を給湯や暖房等に利用することが行われている。
従来の燃料電池システムでは、発電に用いる水は、水蒸気を含んだバーナ排ガスから回収するため、バーナ排ガスを冷却する必要がある。その際、十分な量の水を回収するために、バーナ排ガスを一定温度以下まで冷却する必要がある。バーナ排ガスの冷却には、熱回収水(冷媒)と熱交換する方法をとるが、冷媒タンクが満蓄になる等の状況により熱回収水温が上昇してくると、バーナ排ガスを十分には冷却できなくなり、発電に必要な十分な量の水を確保できなくなる。そのため、熱回収水の温度は一定以下に保つ必要があり、配管経路上に冷媒の熱を外部に放出可能とするラジエータ、及びラジエータに送風を行うラジエータファンを配置し、必要に応じて冷媒の冷却を行うようにしている。
しかしながら、従来の燃料電池システムでは、ラジエータのためのスペースに加え、通風経路やラジエータファンが必要であるため、システムの大型化、高コスト化を招いていた。
本発明は、上記事実を考慮して、ラジエータを無くしてシステムのシンプル化、及びコンパクト化を可能とする燃料電池システムを提供することを目的とする。
請求項1に記載の燃料電池システムは、燃料ガスと改質水とを供給して発電を行う燃料電池と、前記燃料電池の排気と冷媒との間で熱交換を行う排気熱交換器と、前記排気熱交換器へ供給する前記冷媒を貯留し、外面の一部にタンク表面が露出した放熱部を有する冷媒タンクと、前記冷媒タンクと前記排気熱交換器との間で前記冷媒を循環させる配管と、前記配管に前記冷媒を循環させる熱回収ポンプと、前記燃料電池、前記排気熱交換器、前記冷媒タンク、前記配管、及び前記熱回収ポンプを収納する筐体と、前記筐体に形成され、前記筐体内に外気を導入可能とする外気導入用換気口と、前記筐体内の空気を外部へ排出する排気用換気ファンと、を有し、前記放熱部は、前記外気導入用換気口と前記排気用換気ファンとの間の空気の流れる部分に配置されている
請求項1に記載の燃料電池システムでは、燃料ガスと改質水とを燃料電池に供給することで、燃料電池は発電を行うと共に、高温の排ガスを排出する。高温の排ガスは、排気熱交換器で冷媒との間で熱交換を行う。なお、熱交換を行う冷媒は、冷媒タンクに貯留される。
熱回収ポンプを作動させることで、冷媒タンク内の冷媒は、排気熱交換器で加熱された後、冷媒タンク内に戻り、これによって冷媒タンク内の冷媒の温度が上昇する。また、燃料電池から排出される排気が排気熱交換器で冷却されることで、排気中の水蒸気が凝縮して水となる。この水は、燃料電池の発電に用いられる。
排気熱交換器で水を生成するには、排気熱交換器に供給する冷媒の温度をある程度低くしておく必要がある。請求項1の燃料電池システムの冷媒タンクは、外面の一部にタンク表面が露出した放熱部を有しているため、放熱部近傍の冷媒の熱を外部へ放出して放熱部近傍の冷媒を他の部分の冷媒に比較して低温にすることができる。放熱部近傍の冷媒を排気熱交換器に供給することで、排気熱交換器で効率的に水を生成することが可能となる。
請求項1に記載の燃料電池システムでは、冷媒タンクの放熱部が従来の燃料電池システムのラジエータの役目をしているため、従来の燃料電池システムで必要とされていたラジエータやラジエータファンを用いる事無く、排気熱交換器に供給する冷媒を冷却することができ、システムのシンプル化、及びコンパクト化を図ることができる。
従来の燃料電池システムでは、冷媒の冷却効率を向上するために、ラジエータに送風するラジエータファンを必要としていたが、請求項1に記載の燃料電池システムでは、筐体内の熱気を排出する排気用換気ファンを稼動することで、換気口から外気が導入され、導入された外気を冷媒タンクの放熱部に当てることで冷媒の冷却効率を向上させることができる。即ち、筐体内の熱気を排出する排気用換気ファンが、ラジエータファンの役目もするので、ラジエータファンを必要とせず、システムのシンプル化、及びコンパクト化を図ることができる。また、請求項1に記載の燃料電池システムでは、ラジエータファンが無い事で、ラジエータファンに起因した騒音の発生も無い。
請求項2に記載の燃料電池システムは、燃料ガスと改質水とを供給して発電を行う燃料電池と、前記燃料電池の排気と冷媒との間で熱交換を行う排気熱交換器と、前記排気熱交換器へ供給する前記冷媒を貯留し、外面の一部にタンク表面が露出した放熱部を有する冷媒タンクと、前記冷媒タンクと前記排気熱交換器との間で前記冷媒を循環させる配管と、前記配管に前記冷媒を循環させる熱回収ポンプと、前記燃料電池、前記排気熱交換器、前記冷媒タンク、前記配管、及び前記熱回収ポンプを収納する筐体と、前記筐体内の空気に外気を導入して前記放熱部に送風を行う外気導入換気ファンと、前記筐体に形成され、前記筐体内の空気を外部に排出する排気用換気口と、を有し、前記放熱部は、前記外気導入換気ファンと前記排気用換気口との間の空気の流れる部分に配置されている。
従来の燃料電池システムでは、冷媒の冷却効率を向上するために、ラジエータに送風するラジエータファンを必要としていたが、請求項2に記載の燃料電池システムでは、筐体外の外気を導入する外気導入換気ファンを稼動することで外気が冷媒タンクの放熱部に当たり、冷媒の冷却効率を向上させることができる。即ち、外気導入換気ファンが、ラジエータファンの役目もするので、ラジエータファンを必要とせず、システムのシンプル化、及びコンパクト化を図ることができる。なお、筐体内の空気は排気用換気口から外部に排出される。請求項2に記載の燃料電池システムでは、ラジエータファンが無い事で、ラジエータファンに起因した騒音の発生も無い。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の燃料電池システムにおいて、前記冷媒タンクは、前記放熱部よりも上側が断熱材で覆われており、前記配管は、前記排気熱交換器よりも上流側の端部が前記冷媒タンクの下側に接続されて冷媒タンク内の下側の前記冷媒を取り込み、前記排気熱交換器よりも下流側の端部が前記冷媒タンクの上側に接続されて前記排気熱交換器を通過した前記冷媒を前記冷媒タンクの上側に排出する。
冷媒タンクは、放熱部よりも上側が断熱材で覆われているので、放熱部よりも上側部分の冷媒を保温し、放熱部が設けられている下側部分の冷媒は放熱部からの放熱により冷却することができる。したがって、冷媒タンク内においては、上側部分の冷媒の温度よりも下側部分の冷媒の温度を相対的に低くすることがきる。
熱回収ポンプを作動させて冷媒を循環させると、冷媒タンク内の下側の温度の低い冷媒が排気熱交換器を通るので、冷媒タンク内の上側の温度の高い冷媒を排気熱交換器に通す場合に比較して、排気中の水蒸気が凝縮し易くなり、発電に使用する水が得やすくなる。
以上説明したように、本発明の燃料電池システムによれば、ラジエータを無くしてシステムのシンプル化、及びコンパクト化を図ることができる、という優れた効果を有する。
本発明の一実施形態に係る燃料電池システムの構成を示す構成図である。 燃料電池モジュールの構成を示す構成図である。
以下、本発明の一実施形態に係る燃料電池システム10を図1、及び図2にしたがって説明する。本実施形態の燃料電池システム10は、一例として住宅に適用されるものである。
図1に示すように、本実施形態の燃料電池システム10は、冷媒タンク付き燃料電池ユニット12、及び冷媒タンク付き燃料電池ユニット12とは別体としたバックアップ熱源機ユニット14の2ユニットで構成されている。冷媒タンク付き燃料電池ユニット12、及びバックアップ熱源機ユニット14は、一例として、屋外のコンクリート等で形成された基礎の上、ベランダ等に設置することができる。
(冷媒タンク付き燃料電池ユニットの構成)
冷媒タンク付き燃料電池ユニット12は、筐体16の内部に、発電を行うと共に排ガスを排出する発電部17、排ガスによって冷媒W2を加熱する冷媒加熱部19、及び冷媒W2によって上水を加熱する上水加熱部21が設けられている。
筐体16の内部には、都市ガス、空気(酸素)、及び改質水W1が供給されて発電を行う燃料電池モジュール18、都市ガスを燃料電池モジュール18に供給する燃料ガス管20、燃料ガス管20の中間部に設けられ都市ガス中に含まれる硫黄化合物を除去する脱硫器22、燃料電池モジュール18に供給する改質水W1を貯留する改質水タンク24、改質水タンク24の改質水W1の液面レベルを測定する液面レベルセンサ24A、改質水タンク24と燃料電池モジュール18とを連結する改質水供給管26、改質水タンク24の改質水W1を燃料電池モジュール18に供給するための改質水ポンプ28、燃料電池モジュール18で発電された電力を外部へ送電する配線66、配線66の中間部に設けられ、直流電力を交流電力に変換するインバーター68、空気ブロワ86が設けられた酸化ガス管88等が収容されており、発電部17は、これらの構成要素を含んで構成されている。
また、筐体16の内部には、冷媒W2を貯留する冷媒タンク30、燃料電池モジュール18から排出された排ガスと冷媒W2との間で熱交換を行う排気熱交換器31、燃料電池モジュール18と排気熱交換器31とを接続する第1排ガス管32、排気熱交換器31を通過した排ガスを筐体16の外部へ排出するための第2排ガス管34、排気熱交換器31の内部で生成された水分(排気熱交換器31の内部で凝集された排ガス中の水分)を改質水タンク24へ排出するための排水管35、冷媒タンク30の底部と排気熱交換器31とを連結し冷媒タンク30の冷媒W2を排気熱交換器31へ供給するための第1送出し側配管36、冷媒タンク30の上部と排気熱交換器31とを連結し排気熱交換器31を通過した冷媒W2を冷媒タンク30へ戻すための第1戻し側配管38、第1送出し側配管36に設けられて冷媒タンク30の冷媒W2を排気熱交換器31側へ送り出すための熱回収ポンプ40が収容されており、冷媒加熱部19は、これらの構成要素を含んで構成されている。
また、筐体16の内部には、冷媒タンク30の冷媒W2と外部から供給された上水との間で熱交換を行う上水熱交換器44、冷媒タンク30の上部に連結され冷媒タンク30と上水熱交換器44とを連結する第2送出し側配管46、上水熱交換器44を通過した冷媒W2を冷媒タンク30へ戻すための第2戻し側配管48、第2戻し側配管48に設けられて冷媒W2を冷媒タンク30へ戻すための予熱ポンプ50、外部(上水道)から供給された上水を上水熱交換器44に供給する上水供給配管52、上水供給配管52の中間部から分岐された上水分岐配管54、上水熱交換器44を通過した上水を排出する給湯配管56、給湯配管56の中間部から分岐され、上水熱交換器44を通過した上水を冷媒タンク30へ供給する給湯分岐配管58、給湯分岐配管58に設けられ冷媒タンク30へ供給する上水の量を調整する補水弁60、給湯配管56から供給された暖められた上水と上水分岐配管54から供給された上水(冷たい)とを混合する混合弁62、混合弁62から筐体16の外部へ上水を排出する上水排出配管64等が収容されており、上水加熱部21は、これらの構成要素を含んで構成されている。
さらに、筐体16の内部には、筐体16内の空気を外部へ排出する排気用換気ファンとしての換気ファン140、及び冷媒タンク付き燃料電池ユニット12に設けられた各種電装部品の制御を行う制御装置70が収容されている。
なお、筐体16の外部には、制御装置70に接続されて、外気温を測定する温度センサ65が設けられている。
本実施形態では、冷媒タンク30の冷媒W2として水が用いられている。冷媒タンク30の天井壁30Aには、冷媒タンク30の内外を貫通し、空気の出入を可能とする連通孔としての開口部33が形成されている。また、冷媒タンク30には、上部に空間が設けられるように冷媒W2が貯留されており、タンク内の冷媒W2が熱膨張して体積が増加した場合においても、開口部33から冷媒W2が溢れ出ないように、冷媒タンク30に注入する冷媒W2の体積が決められている。
なお、本実施形態では、冷媒タンク30と排気熱交換器31との間で冷媒W2が循環する経路、即ち、第1送出し側配管36、及び第1戻し側配管38で第1の循環経路118が形成されている。冷媒タンク30と上水熱交換器44との間で冷媒W2する経路、即ち、第2送出し側配管46、及び第2戻し側配管48で第2の循環経路120が形成されている。また、給湯配管56、及び上水排出配管64で給湯経路121が形成されている。
冷媒タンク30は、ステンレススチール等の金属材料で形成されており、底部30B、及び側部30Sの下側の一部を残して、他の部分が断熱材144で覆われている。断熱材144としては、例えば、グラスウール、ロックウール、発泡樹脂、真空断熱材等の周知の断熱材を用いることができるが、冷媒タンク30を構成している金属よりも熱伝導性の低い材料であればこれら以外の断熱材を用いてもよい。
冷媒タンク30は、底部30B、及び側部30Sの下側の一部が露出しており、この露出している部分が放熱部148とされている。
筐体16の側壁16Lには、内部と外部とを連通する外気導入用換気口としての換気口142が形成されている。また、筐体16内の空気を外部へ排出する換気ファン140は、筐体16の天井壁16Sに設けられており、換気ファン140を駆動すると、筐体16内の空気が排出されると共に、外部の空気(外気)が換気口142を介して筐体16内に導入される。
図2に示すように、燃料電池モジュール18は、筐体71の内部に、改質触媒72、バーナ74、及び燃料電池スタック76を主要な構成として備えている。
改質触媒72は、燃料ガス管20と接続されている。この改質触媒72には、脱硫器22にて硫黄化合物が吸着除去された都市ガスが燃料ガス管20を通じて供給される。この改質触媒72は、供給された都市ガス(原料ガス)を、改質水供給管26を通じて供給された改質水(凝縮水)W1を利用して水蒸気改質する。
バーナ74には、後述するスタック排ガス管80が接続されている。このバーナ74は、スタック排ガス管80を通じて供給されたバーナガス(未反応の水素ガスを含むスタック排ガス)を燃焼し、改質触媒72を加熱する。そして、この改質触媒72では、脱硫器22から供給された都市ガス(原料ガス)から、水素ガスを含む燃料ガスが生成される。この燃料ガスは、燃料ガス管75を通じて後述する燃料電池スタック76の燃料極78に供給される。
燃料電池スタック76は、固体酸化物形の燃料電池スタックであり、積層された複数の燃料電池セル81(図2では1つのみ図示)を有している。各燃料電池セル81は、電解質層82と、この電解質層82の表裏面にそれぞれ積層された燃料極78及び空気極84とを有している。
空気極84(カソード極)には、空気ブロワ86が設けられた酸化ガス管88を通じて酸化ガス(空気)が供給される。この空気極84では、下記式(1)で示されるように、酸化ガス中の酸素と電子とが反応して酸素イオンが生成される。この酸素イオンは、電解質層82を通って燃料極78に到達する。
(空気極反応)
1/2O+2e →O2− ・・・(1)
一方、燃料極78では、下記式(2)及び式(3)で示されるように、電解質層82を通ってきた酸素イオンが燃料ガス中の水素及び一酸化炭素と反応し、水(水蒸気)及び二酸化炭素と、電子が生成される。燃料極78で生成された電子は、外部回路を通って空気極84に到達する。そして、このようにして電子が燃料極78から空気極84に移動することにより、各燃料電池セル81において発電される。また、各燃料電池セル81は、発電時に上記反応に伴って発熱する。
(燃料極反応)
+O2− →HO+2e ・・・(2)
CO+O2− →CO+2e ・・・(3)
燃料電池スタック76に接続されたスタック排ガス管80の上流側は、燃料極排ガス管90及び空気極排ガス管92に分岐されており、この燃料極排ガス管90及び空気極排ガス管92は、燃料極78及び空気極84にそれぞれ接続されている。燃料極78から排出された燃料極排ガスと、空気極84から排出された空気極排ガスとは、燃料極排ガス管90及び空気極排ガス管92を通じて排出されると共に、スタック排ガス管80内にて混合されてスタック排ガスとされる。このスタック排ガスは、燃料極排ガスに含まれる未反応の水素ガスを含んでおり、上述の通り、バーナ74にバーナガスとして供給される。なお、このバーナ74に、バーナ排ガスを排気熱交換器31へ排出する第1排ガス管32が接続されている。
なお、制御装置70は、インバーター68より電力が供給され、改質水ポンプ28、熱回収ポンプ40、予熱ポンプ50、補水弁60、混合弁62等の制御を行う。
(バックアップ熱源機ユニットの構成)
本実施形態のバックアップ熱源機ユニット14は、冷媒タンク付き燃料電池ユニット12から供給された湯を更に加熱して排出可能とした潜熱回収型の熱源機(一般的に潜熱回収型ガス給湯器とも呼ばれる)である。潜熱回収型の熱源機は、バーナ100の排気中の水蒸気を水(凝縮水)にすることにより、排気中の潜熱を回収して、熱効率を向上させたタイプの熱源機である。図1に示すように、バックアップ熱源機ユニット14の第1の筐体93の内部には、二次熱交換器91、一次熱交換器94、冷媒タンク付き燃料電池ユニット12からの湯を二次熱交換器91、一次熱交換器94に供給する配管96、一次熱交換器94を加熱する加熱装置としてのバーナ100、バーナ100に燃料ガスを供給する燃料ガス管102、熱交換器94を通った湯を排出する配管98、配管96の途中に接続された分岐管104と配管98とに接続された混合弁106、混合弁106から湯を排出する配管108、排出される湯の温度を計測する温度センサ109、制御装置110等が設けられている。制御装置110は、混合弁106、バーナ100へ送る燃料ガスの流量調整弁(図示せず)等の電装部品を制御する。
バックアップ熱源機ユニット14の下方には、排水を集めて下水等へ排水するための排水設備としての排水受け128が設けられている。排水受け128に流入した排水は、下水等に排出することができる。
本実施形態では、バックアップ熱源機ユニット14から排水が排出される場合、該排水は排水管129を介して排水受け128に排水することができる。
本実施形態の改質水タンク24には、液面レベルセンサ24Aが設けられており、改質水タンク24に貯留した改質水W1の液面が予め設定した上限値に達したことが液面レベルセンサ24Aで検出されると、制御装置70は、改質水タンク24に貯留した改質水W1の液面が予め設定した上限値に達したことが分かるようになっている。
また、本実施形態の改質水タンク24には、中間部に排水ポンプ132を備えた排水管130が接続されており、排水ポンプ132が駆動されると、改質水タンク24の改質水W1が排水管130を通って排水受け128へ排出されるようになっている。制御装置70は、改質水W1の液面が予め設定した上限値に達したと判断すると、排水ポンプ132を駆動し、改質水タンク24に貯留した改質水W1の液面が予め設定した下限値になると排水ポンプ132を停止するように排水ポンプ132を制御するようになっている。これにより、余剰の改質水W1が排水受け128に排水され、発電に必要な量の改質水W1が残る。
なお、冷媒タンク付き燃料電池ユニット12の燃料ガス管20、及びバックアップ熱源機ユニット14の燃料ガス管102には、都市ガスのガス供給管112が接続されている。
また、冷媒タンク付き燃料電池ユニット12の上水排出配管64とバックアップ熱源機ユニット14の配管96とは、接続配管114で接続されている。さらに、バックアップ熱源機ユニット14の配管108には、住宅の水機器に向けて湯を送る配管116が接続されている。
(作用、効果)
次に、本実施形態の燃料電池システム10の動作について説明する。
第一実施形態に係る燃料電池システム10では、改質触媒72から燃料ガスが燃料電池スタック76の燃料極78に供給されると共に、空気ブロワ86が作動して酸化ガス管88から酸化ガスとしての空気が燃料電池スタック76の空気極84に供給されると、この燃料電池スタック76において燃料ガス及び酸化ガスが反応し発電する。
この発電に伴い燃料電池スタック76からは、未反応の水素ガスを含むスタック排ガスが排出され、このスタック排ガスは、バーナガスとしてバーナ74にて燃焼され、このバーナ74からは、バーナ排ガスが排出される。このバーナ排ガスは、水蒸気を含んでおり、第1排ガス管32を通じて排気熱交換器31に供給される。
この排気熱交換器31では、バーナ排ガスと冷媒タンク30から供給された冷媒W2との間で熱交換がなされ、冷媒W2が加熱されると共にバーナ排ガスに含まれる水蒸気が凝縮される。このようにして生成された凝縮水(蒸留水)は、改質水W1として改質水タンク24に回収され、この改質水タンク24に回収された改質水は、改質水供給管26を通じて改質触媒72に供給され、この改質触媒72にて水蒸気改質用の水蒸気として利用される。なお、このようにして水分の除去されたバーナ排ガスは、第2排ガス管34を介して外部に排出される。
熱回収ポンプ40を作動させることで、第1の循環経路118は、冷媒タンク30と排気熱交換器31との間で冷媒W2を循環させるため、冷媒タンク30内の下側の冷媒W2は第1送出し側配管36を介して排気熱交換器31へ供給され、排気熱交換器31で加熱された後、冷媒タンク30の上側に戻り、これによって冷媒タンク内の冷媒W2の温度が上側から下側に向けて徐々に上昇する。また、冷媒タンク30内では、熱回収ポンプ40の作動が停止している場合、必然的に暖かい冷媒W2は、相対的に温度の低い冷媒W2は下側になる。
本実施形態の燃料電池システム10では、発電に用いる水は、水蒸気を含んだバーナ排ガスから回収するため、排気熱交換器31でバーナ排ガスを冷却している。十分な量の水を回収するためには、バーナ排ガスを一定温度以下まで冷却する必要がある、即ち、排気熱交換器31に供給する冷媒W2の温度を、上記一定温度よりも更に低くしておくことが好ましい。
本実施形態の燃料電池システム10では、断熱材144で覆われていない冷媒タンク30の下側の放熱部148から、タンク内の下側の冷媒W2の熱を直接放熱することができる。このため、冷媒タンク30全体が断熱材144で覆われて放熱部148が無い場合に比較して、冷媒タンク30の下側の冷媒W2の温度を下げることができる。
筐体16の内部では、換気口142から換気ファン140に向けて空気が流れる。このため、筐体16の内部においては、空気の流れる部分に冷媒タンク30の放熱部148を配置することが好ましい。例えば、換気口142の近傍に冷媒タンク30の放熱部148を配置することが好ましい。
換気ファン140によって筐体16内の熱気を外部へ排出すると共に、換気口142から流入した外部の空気を放熱部148に当てることで、放熱部148からの放熱を促進することができる。これにより、放熱部148に外部の空気を当てない場合に比較し冷媒W2の温度を効率的に低下させることができる。
このように、本実施形態の燃料電池システム10は、温度を低下させた冷媒タンク30の下側の冷媒W2を排気熱交換器31に供給することでバーナ排ガスを十分に冷却することができ、発電に用いる十分な量の改質水W1を排気熱交換器31で得ることが可能となる。
本実施形態の燃料電池システム10では、従来の燃料電池システムで必要としていたラジエータやラジエータファンが無いので、従来よりもシステムのコンパクト化、及び低コスト化が可能となる。また、ラジエータファンが無い事で、ラジエータファンに起因した騒音の発生も無い。
なお、バックアップ熱源機ユニット14は、例えば、冷媒タンク30の冷媒W2の温度が低く、上水熱交換器44から排出される上水の温度が低い場合等に、冷媒タンク付き燃料電池ユニット12から供給される上水を更に加熱することができる。また、バックアップ熱源機ユニット14は、図示しない住宅の風呂の追い炊きをする場合に稼動させることもできる。
[その他の実施形態]
以上、本発明の一例について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
上記実施形態では、筐体16の側壁16Lに換気口142が形成され、天井壁16Sに換気ファン140が設けられていたが、換気口142と換気ファン140との位置関係を逆にしてもよい。換気ファン140を駆動すると、筐体16内に外部の空気(外気)が導入され、換気口142から筐体16内の熱気を外部に排出することができる。また、冷媒タンク30の放熱部148に対して、換気ファン140から送風された外部の空気を直接的に当てることが好ましい。この例の場合、換気ファン140が本発明の外気導入換気ファンに相当し、換気口142が本発明の排気用換気口に相当する。
なお、放熱部148からの放熱を促進するために、放熱部148にフィンを設けたり、放熱部148の表面に放熱を促進する放熱塗料を塗布してもよい。
上記実施形態では、燃料電池スタック76に供給する燃料ガスに都市ガスを用いた例を示したが、燃料ガスとしてプロパンガス等、都市ガス以外の可燃性ガスを用いることもできる。
10 燃料電池システム
16 筐体
30 冷媒タンク
31 排気熱交換器
36 第1送出し側配管(送出し側配管、配管)
38 第1戻し側配管(戻し側配管、配管)
40 熱回収ポンプ
81 燃料電池セル(燃料電池)
140 換気ファン(排気用換気ファン、外気導入換気ファン)
142 換気口(外気導入用換気口、排気用換気口)
144 断熱材
148 放熱部

Claims (3)

  1. 燃料ガスと改質水とを供給して発電を行う燃料電池と、
    前記燃料電池の排気と冷媒との間で熱交換を行う排気熱交換器と、
    前記排気熱交換器へ供給する前記冷媒を貯留し、外面の一部にタンク表面が露出した放熱部を有する冷媒タンクと、
    前記冷媒タンクと前記排気熱交換器との間で前記冷媒を循環させる配管と、
    前記配管に前記冷媒を循環させる熱回収ポンプと、
    前記燃料電池、前記排気熱交換器、前記冷媒タンク、前記配管、及び前記熱回収ポンプを収納する筐体と、
    前記筐体に形成され、前記筐体内に外気を導入可能とする外気導入用換気口と、
    前記筐体内の空気を外部へ排出する排気用換気ファンと、
    を有し、
    前記放熱部は、前記外気導入用換気口と前記排気用換気ファンとの間の空気の流れる部分に配置されている、燃料電池システム。
  2. 燃料ガスと改質水とを供給して発電を行う燃料電池と、
    前記燃料電池の排気と冷媒との間で熱交換を行う排気熱交換器と、
    前記排気熱交換器へ供給する前記冷媒を貯留し、外面の一部にタンク表面が露出した放熱部を有する冷媒タンクと、
    前記冷媒タンクと前記排気熱交換器との間で前記冷媒を循環させる配管と、
    前記配管に前記冷媒を循環させる熱回収ポンプと、
    前記燃料電池、前記排気熱交換器、前記冷媒タンク、前記配管、及び前記熱回収ポンプを収納する筐体と、
    前記筐体内の空気に外気を導入して前記放熱部に送風を行う外気導入換気ファンと、
    前記筐体に形成され、前記筐体内の空気を外部に排出する排気用換気口と、
    を有し、
    前記放熱部は、前記外気導入換気ファンと前記排気用換気口との間の空気の流れる部分に配置されている、燃料電池システム。
  3. 前記冷媒タンクは、前記放熱部よりも上側が断熱材で覆われており、
    前記配管は、前記排気熱交換器よりも上流側の端部が前記冷媒タンクの下側に接続されて冷媒タンク内の下側の前記冷媒を取り込み、前記排気熱交換器よりも下流側の端部が前記冷媒タンクの上側に接続されて前記排気熱交換器を通過した前記冷媒を前記冷媒タンクの上側に排出する、請求項1または請求項2に記載の燃料電池システム。
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