JP2017168221A - 二次電池 - Google Patents
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Abstract
【課題】加熱をより抑制することができる二次電池を提供する。【解決手段】二次電池20は、構造中に酸素を含む正極活物質を有する正極22と、負極活物質を有する負極23と、正極22と負極23との間に介在しイオンを伝導すると共に正極22側と負極23側との間で酸素ガスを遮蔽する遮蔽部としての酸化物固体電解質24と、を備えたものである。【選択図】図1
Description
本発明は、二次電池に関する。
従来、リチウムイオン二次電池などの非水電解質二次電池において、過充電のような異常充電やそれに伴う熱暴走を防止するための種々の対策がとられている。例えば、セルの構成として、高温になると溶融して電流を遮断するセパレータを採用したり、充電時に電圧が過度にあがったときに電流を遮断する保護回路を設けることも行われている。保護回路を有する二次電池としては、例えば、端子電圧が所定の電圧を超えた場合に二次電池の充電を禁止するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上述の特許文献1の二次電池では、電圧に応じて充電を禁止するものであるが、二次電池の加熱は、電圧によるものだけではないことから、加熱をより抑制するよう更なる改良が求められていた。
本発明は、このような課題に鑑みなされたものであり、加熱をより抑制することができる二次電池を提供することを主目的とする。
上述した目的を達成するために鋭意研究したところ、本発明者らは、正極と負極との酸素の移動を遮断すると、二次電池の加熱をより抑制することができることを見いだし、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明の二次電池は、
構造中に酸素を含む正極活物質を有する正極と、
負極活物質を有する負極と、
前記正極と前記負極との間に介在しイオンを伝導すると共に正極側と負極側との間で酸素ガスを遮蔽する遮蔽部と、
を備えたものである。
構造中に酸素を含む正極活物質を有する正極と、
負極活物質を有する負極と、
前記正極と前記負極との間に介在しイオンを伝導すると共に正極側と負極側との間で酸素ガスを遮蔽する遮蔽部と、
を備えたものである。
本発明の二次電池は、充放電時などにおいて、加熱が更に進むことをより抑制することができる。このような効果が得られる理由は、例えば、以下のように推察される。例えば、リチウム二次電池などでは、正極には構造中に酸素を含む正極活物質を有するが、充放電時などにおいてこの正極活物質から酸素が発生することがある。また、このような二次電池では、正極と負極との間でイオンの移動が要求されることから、正極と負極とがセパレータや電解液などを介して連通した構造を有する。このため、正極で発生した酸素が負極へ移動し負極活物質を酸化することがあり、発熱することがあった。本発明では、正極側と負極側との間で酸素ガスを遮蔽する遮蔽部を備えているため、正極で発生した酸素が負極へ達することがなく、負極での酸化反応の発生をより抑制することができる。このため、本発明では、二次電池の発熱をより抑制することができる。
次に、本発明を実施するための形態を図面を用いて説明する。図1は、本発明の一実施形態である二次電池20の構造の一例を示す説明図である。二次電池20は、電池ケース21と、正極22と、負極23と、酸化物固体電解質24と、ガスケット25と、封口板26と、開放機構30とを備えている。この二次電池20は、例えば、リチウム、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属イオンをキャリアとするアルカリ金属二次電池としてもよいし、マグネシウム、カルシウムなどのアルカリ土類金属イオンをキャリアとする、アルカリ土類金属二次電池としてもよい。ここでは、説明の便宜のため、リチウムをキャリアとするリチウム二次電池を主として説明する。
電池ケース21は、カップ形状を有した収容部であり、正極22と負極23とを酸化物固体電解質24で遮蔽分離した状態でこれらを収容する。この電池ケース21は、ガスケット25と封口板26とにより密封される。ガスケット25は、絶縁材により形成された封止部材である。封口板26は、導電性を有し、電池ケース21を密封すると共に正極22の集電体を兼ねる。電池ケース21、ガスケット25及び封口板26は、収容部を構成する。
正極22は、構造中に酸素を含む正極活物質を有しており、電池ケース21の上部に収容される。正極活物質としては、リチウムと遷移金属元素とを含む化合物が挙げられ、例えば、リチウムと遷移金属元素とを含む酸化物や、リチウムと遷移金属元素とを含むリン酸化合物などが挙げられる。具体的には、基本組成式をLi(1-x)MnO2(0<x<1など、以下同じ)やLi(1-x)Mn2O4などとするリチウムマンガン複合酸化物、基本組成式をLi(1-x)CoO2などとするリチウムコバルト複合酸化物、基本組成式をLi(1-x)NiO2などとするリチウムニッケル複合酸化物、基本組成式をLi(1-x)NiaMnbO2(a+b=1)などとするリチウムニッケルマンガン複合酸化物、基本組成式をLi(1-x)NiaCobMncO2(a+b+c=1)などとするリチウムニッケルコバルトマンガン複合酸化物などが挙げられる。また、基本組成式をLiV2O3などとするリチウムバナジウム複合酸化物、V2O5などの遷移金属酸化物などが挙げられる。また、基本組成式をLiFePO4などとするリン酸鉄リチウム化合物なども挙げられる。これらのうちで、リチウムの遷移金属複合酸化物、例えば、LiCoO2、LiNiO2、LiMnO2などがより好ましい。なお、例示する化学式には、化学量論組成のものに限定する意図はなく、一部の元素が欠損していてもよいし、過剰でもよいし、一部の元素が他の元素に置換されていてもよい(以下同じ)。
負極23は、負極活物質を有し正極22に対して酸化物固体電解質24を介して対向する位置に設けられている。この負極23は、電池ケース21の下部に収容されている。負極活物質としては、リチウム、リチウム合金、スズ化合物などの無機化合物、リチウムイオンを吸蔵・放出可能な炭素質材料、複数の元素を含む複合酸化物、導電性ポリマーなどが挙げられる。炭素質材料は、例えば、コークス類、ガラス状炭素類、グラファイト類、難黒鉛化性炭素類、熱分解炭素類、炭素繊維などが挙げられる。このうち、人造黒鉛、天然黒鉛などのグラファイト類が、金属リチウムに近い作動電位を有し、高い作動電圧での充放電が可能であり支持塩としてリチウム塩を使用した場合に自己放電を抑え、且つ充電時における不可逆容量を少なくできるため、好ましい。複合酸化物としては、例えば、リチウムチタン複合酸化物やリチウムバナジウム複合酸化物などが挙げられる。負極活物質としては、このうち、炭素質材料が安全性の面から見て好ましい。
酸化物固体電解質24は、正極と前記負極との間に介在し、キャリアのイオンを伝導する緻密な板状体である。この酸化物固体電解質24は、正極22側と負極23側との間の酸素ガスの移動を遮蔽する遮蔽部である。酸化物固体電解質24としては、例えば、ガーネット型リチウムイオン伝導性酸化物などが挙げられる。ガーネット型リチウムイオン伝導性酸化物は、例えば、基本組成Li5+xLa3ZrxM2-xO12(式中、Mは、Sc,Ti,V,Y,Nb,Hf,Ta,Al,Si,GaおよびGeからなる群より選ばれた1種類以上の元素,xは1.4≦x<2)で表されるものとしてもよい。こうしたものでは、リチウムイオン伝導率が高く、電極のリチウムイオン伝導率をより高めることができる。また、xが1.6≦x≦1.95を満たせば伝導率がより高く、好ましい。更に、xが1.65≦x≦1.9を満たせば、伝導率がほぼ極大となるため、一層好ましい。具体的には、Li6.75La3Zr1.75Nb0.25O12などが挙げられる。なお、基本組成Li5+xLa3ZrxM2-xO12で表されるガーネット型リチウムイオン伝導性酸化物の詳細は、例えば、特開2010−202499号公報などに記載されている。あるいは、酸化物固体電解質24としては、Liと、Srと、Zrとを含むペロブスカイト型イオン伝導性酸化物としてもよい。このペロブスカイト型イオン伝導性酸化物は、基本構成をSrZrO3とするものとし、SrサイトやZrサイトが他の元素により置換されたものとしてもよい。また、固体電解質としては、例えば、ガラスセラミックスや、Liの窒化物、ハロゲン化物、酸素酸塩などが挙げられる。具体的には、Li1.5Al0.5Ge1.5(PO4)3、Li1+XTi2SiXP3-XO12・AlPO4、Li3.25Ge0.25P0.25S4、Li4SiO4、Li4SiO4−LiI−LiOH、xLi3PO4−(1−x)Li4SiO4、Li2SiS3、Li3PO4−Li2S−SiS2、硫化リン化合物などが挙げられる。
開放機構30は、収容部の内部ガスを外部へ放出するものであり、収容部に配設されている。この二次電池20では、開放機構30は、封口板26に配設されている。開放機構30は、収容部に配設され該収容部の内部ガスを外部へ放出する放出部であり、開放孔31及びシール部材32を備える。開放孔31は、正極22の収容部分に形成された貫通孔である。シール部材32は、開放孔31をシールする部材であり、電池内圧が所定圧力を超えると開裂する(図1吹出参照)。開放機構30は、例えば、正極活物質から酸素が発生した場合などに、正極22の収容部から酸素を外部へ放出する。
ここで、遮蔽部及び放出部について説明する。例えば、一般的なリチウム二次電池では、セパレータ及び有機電解液を介して正極側と負極側とが連通した構造になっている。また、有機電解液は、充電された正極及び充電された負極に対して熱的に不安定であり、電池を充電状態で加熱すると、正極/電解液間及び負極/電解液間の発熱反応を生じる。また、充電状態の正極を加熱すると、酸素が発生することがある。正極と負極とが連通していると、正極で発生した酸素が充電された負極と接触し、発熱反応を生じる。ここで、酸化物固体電解質24は、充電された正極22及び充電された負極23に対して熱的に安定である。酸化物固体電解質24を用いた二次電池を充電状態で加熱しても、正極/電解質間及び負極/電解質間の発熱反応は生じない。また、本実施形態の二次電池20は、遮蔽部としての酸化物固体電解質24により正極22と負極23とが分離されており、正極22側と負極23側で酸素ガスの移動がない構成である。このため、二次電池20が充電状態で過昇温した場合であっても、電池の内部発熱を抑制することができる。また、二次電池20では、放出部を備えているため、正極側で酸素が発生しても、電池外部に排出されるから、負極23へ酸素が移動することがない。したがって、二次電池20での発熱をより抑制することができる。
以上説明した二次電池20によれば、正極22側と負極23側との間で酸素ガスを遮蔽する酸化物固体電解質24(遮蔽部)を備えているため、正極22で発生した酸素が負極23へ達することがなく、負極23での酸化反応の発生をより抑制することができる。このため、二次電池20では、負極における酸化反応により生じうる更なる発熱をより抑制することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、開放機構30は、開放孔31とシール部材32とを備えるものとしたが、圧力に応じて電池内部の酸素を放出するものとすれば、特にこれに限定されず、例えば、逆止弁としてもよい。
上述した実施形態では、二次電池20は、正極22、負極23及び酸化物固体電解質24を収容する電池ケース21、ガスケット25及び封口板26を備えるものとしたが、正極22側と負極23側との間の酸素ガスの移動を遮蔽する遮蔽部を有するものとすれば、特にこれに限定されない。また、開放機構30を省略してもよい。図2は、二次電池20Bの構造の一例を示す説明図である。この二次電池20Bは、負極23及び酸化物固体電解質24を収容する電池ケース21を備えている。また、酸化物固体電解質24は、正極22側と負極23側との間の酸素ガスの移動を遮蔽する。この二次電池20Bにおいても、正極22側で発生する酸素が負極23へ移動するのを遮蔽するため、加熱が更に進むことをより抑制することができる。
上述した実施形態では、二次電池20は、ボタン型を一例として説明したが、形状は特にこれに限定されず、例えば、コイン型、シート型、積層型、円筒型、偏平型、角型などとしてもよい。また、電気自動車等に用いる大型のものなどに適用してもよい。
以下には、本発明の二次電池を具体的に検討した例について説明する。なお、本発明は、以下の実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施しうることはいうまでもない。
[電極を用いた発熱試験]
電極と酸化物固体電解質とを用いて示差走査熱量分析(DSC測定)を行った。図3は、発熱試験に用いたDSCパン40の説明図であり、図3(a)が負極活物質43と酸化物固体電解質44とを収容したもの、図3(b)が正極活物質42と酸化物固体電解質44とを収容したもの、図3(c)が正極活物質42と負極活物質43と酸化物固体電解質44とを収容したもの、図3(d)が酸化物固体電解質44で正極活物質42と負極活物質43とを分離収容したものである。また、図4は、実験例1のDSC測定結果である。図5は、実験例3のDSC測定結果である。図6は、実験例5のDSC測定結果である。図4の縦軸は、負極活物質の単位重量あたりの熱流である。図5、6の縦軸は、正極活物質の単位重量あたりの熱流である。負極活物質としては、充電したSi金属(Li4Si)又はLi金属を用いた。正極活物質としては、充電したコバルト酸リチウム(Li0.47CoO2:LCO)又は充電したニッケルコバルトマンガン複合酸化物(Li0.47Ni1/3Co1/3Mn1/3O2:LNCM)を用いた。酸化物固体電解質としては、Li6.75La3Zr1.75Nb0.25O12(LLZとも称する)を用いた。DSC測定は、室温20℃から450℃まで5℃/分の昇温速度で昇温することにより行った。実験例1〜7は、表1に示した正極活物質、負極活物質及び酸化物固体電解質の組み合わせで、Ar雰囲気でDSCパンへこれらの試料を入れて密封したものとした。実験例8は、酸化物固体電解質により正極活物質と負極活物質とを分離させたものである。
電極と酸化物固体電解質とを用いて示差走査熱量分析(DSC測定)を行った。図3は、発熱試験に用いたDSCパン40の説明図であり、図3(a)が負極活物質43と酸化物固体電解質44とを収容したもの、図3(b)が正極活物質42と酸化物固体電解質44とを収容したもの、図3(c)が正極活物質42と負極活物質43と酸化物固体電解質44とを収容したもの、図3(d)が酸化物固体電解質44で正極活物質42と負極活物質43とを分離収容したものである。また、図4は、実験例1のDSC測定結果である。図5は、実験例3のDSC測定結果である。図6は、実験例5のDSC測定結果である。図4の縦軸は、負極活物質の単位重量あたりの熱流である。図5、6の縦軸は、正極活物質の単位重量あたりの熱流である。負極活物質としては、充電したSi金属(Li4Si)又はLi金属を用いた。正極活物質としては、充電したコバルト酸リチウム(Li0.47CoO2:LCO)又は充電したニッケルコバルトマンガン複合酸化物(Li0.47Ni1/3Co1/3Mn1/3O2:LNCM)を用いた。酸化物固体電解質としては、Li6.75La3Zr1.75Nb0.25O12(LLZとも称する)を用いた。DSC測定は、室温20℃から450℃まで5℃/分の昇温速度で昇温することにより行った。実験例1〜7は、表1に示した正極活物質、負極活物質及び酸化物固体電解質の組み合わせで、Ar雰囲気でDSCパンへこれらの試料を入れて密封したものとした。実験例8は、酸化物固体電解質により正極活物質と負極活物質とを分離させたものである。
(結果と考察)
表1及び図3〜6に実験結果を示した。実験例1〜4(図3(a),(b))のように、負極活物質と酸化物固体電解質、及び正極活物質と酸化物固体電解質との組み合わせでは、発熱は起きなかった。これらの組み合わせにおいては、活物質と電解質との発熱反応は起こらず,450℃まで熱的に安定であることが分かった.また、充電正極Li0.47CoO2/Li6.75La3Zr1.75Nb0.25O12電解質のDSC測定後の試料を回収し、XRD測定を行った。その結果、DSC測定前後で酸化物固体電解質は変化しないが, 充電された正極活物質は、LiCoO2とCo3O4に変化することがわかった.また、充電された正極活物質Li0.47CoO2のTG−DTA測定を室温から750℃まで行ったところ、250℃付近から重量減少し、6.3質量%の重量減少があることが分かった。Li0.47CoO2→0.47LiCoO2+0.177Co3O4+0.176O2↑の反応式を仮定すると、6.7質量%の重量減少が見積もられ、TGの結果と整合性があった。このため、充電された正極活物質Li0.47CoO2は、加熱時に酸素を放出して、LiCoO2とCo3O4とに変化すると考えられた。
表1及び図3〜6に実験結果を示した。実験例1〜4(図3(a),(b))のように、負極活物質と酸化物固体電解質、及び正極活物質と酸化物固体電解質との組み合わせでは、発熱は起きなかった。これらの組み合わせにおいては、活物質と電解質との発熱反応は起こらず,450℃まで熱的に安定であることが分かった.また、充電正極Li0.47CoO2/Li6.75La3Zr1.75Nb0.25O12電解質のDSC測定後の試料を回収し、XRD測定を行った。その結果、DSC測定前後で酸化物固体電解質は変化しないが, 充電された正極活物質は、LiCoO2とCo3O4に変化することがわかった.また、充電された正極活物質Li0.47CoO2のTG−DTA測定を室温から750℃まで行ったところ、250℃付近から重量減少し、6.3質量%の重量減少があることが分かった。Li0.47CoO2→0.47LiCoO2+0.177Co3O4+0.176O2↑の反応式を仮定すると、6.7質量%の重量減少が見積もられ、TGの結果と整合性があった。このため、充電された正極活物質Li0.47CoO2は、加熱時に酸素を放出して、LiCoO2とCo3O4とに変化すると考えられた。
また、実験例5〜7(図3(c))のように、負極活物質と正極活物質と酸化物固体電解質との組み合わせでは、250℃付近から発熱挙動が見られた(図6参照)。いずれか一方の活物質と電解質との組み合わせでは検出されなかった発熱が、電池構成では確認された。また、TG曲線で重量減少が始まる温度、つまり充電状態の正極活物質から酸素放出が起こる温度である250℃付近からDSCの発熱が起こっていた。このため、正極活物質から発生した酸素が負極活物質と反応して発熱反応していると考えられた。つまり,酸化物全固体電池では負極活物質と電解質との反応や、充電された正極活物質と電解質との反応は起こらず、充電された正極活物質から発生した酸素が負極活物質と反応して発熱が起こると考えられた。また、電解質に有機溶媒を用いる系では,有機溶媒と充電負極、有機溶媒と充電正極の反応が起こることが確認されている。充電負極や充電正極と反応しない酸化物固体電解質は、電解質として有機溶媒を用いる溶液系のリチウムイオン電池より熱的に安全な材料設計であるが、正極で発生した酸素が負極で反応することにより、発熱が起きうることがわかった。
以上、酸化物固体電解質は、充電正極及び充電負極に対して熱的に安定であり、酸化物固体電解質を用いた電池を充電状態で加熱しても、正極/電解質間及び負極/電解質間の発熱反応は生じなかった。但し、正極から発生した酸素が負極に接触すると発熱反応を生じた。この発熱反応を回避するためには、酸化物固体電解質を用いた二次電池において、正極側と負極側で酸素ガスの移動がない構成とすればよいと考えられた。実験例8(図3(d))では、正極側で発生した酸素が負極に接触することなく排出される構成であり、このDSC測定結果では、発熱反応は起こらず、450℃まで熱的に安定であることが分かった。なお、実験例1〜8の正極活物質や負極活物質以外であっても、酸素を構造内に含んでいれば、正極で酸素を発生し、負極では酸素とリチウムなどとが反応することから、上記と同様のメカニズムが適用できると推察された。また、過昇温時に正極から発生した酸素を電池系外へ排出する構成(図1参照)とすれば、より好ましいと考えられた。
本発明は、電池産業の分野に利用可能である。
20,20B 二次電池、21 電池ケース(収容部)、22 正極、23 負極、24 酸化物固体電解質(遮蔽部)、25 ガスケット、26 封口板(収容部)、30 開放機構(放出部)、31 開放孔、32 シール部材、40 DSCパン、42 正極活物質、43 負極活物質、44 酸化物固体電解質。
Claims (6)
- 構造中に酸素を含む正極活物質を有する正極と、
負極活物質を有する負極と、
正極側と負極側との間の酸素ガスの移動を遮蔽する遮蔽部と、
を備えた二次電池。 - 前記遮蔽部は、前記正極と前記負極との間に介在しイオンを伝導する酸化物固体電解質である、請求項1に記載の二次電池。
- 前記遮蔽部は、LiとLaとZrとを少なくとも含有しイオン伝導性を有するガーネット型酸化物を含む酸化物固体電解質である、請求項1又は2に記載の二次電池。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の二次電池であって、
前記正極側と負極側とを遮蔽分離した状態で前記正極を少なくとも収容する収容部と、
前記収容部に配設され該収容部の内部ガスを外部へ放出する放出部と、を備えた二次電池。 - 前記放出部は、前記収容部の内圧が所定圧力を超えると前記内部ガスを外部へ放出する開放機構である、請求項4に記載の二次電池。
- 前記正極は、リチウムを吸蔵放出する正極活物質を有し、
前記負極は、リチウムを吸蔵放出する負極活物質を有し、
前記遮蔽部は、リチウムイオンを伝導する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の二次電池。
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|---|---|---|---|---|
| JP2024044164A (ja) * | 2022-09-20 | 2024-04-02 | トヨタ自動車株式会社 | 全固体電池の蓄電デバイス |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JP2024044164A (ja) * | 2022-09-20 | 2024-04-02 | トヨタ自動車株式会社 | 全固体電池の蓄電デバイス |
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