JP2017168006A - Rfタグラベル - Google Patents

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Tetsuji Ogata
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Abstract

【課題】タンパー検知機能付きICチップを用いたRFタグラベルにおいて,ひび割れ検査などに用いることができるように,弱い応力によるタンパー検知用配線の破断を防止できかつ防水性を高める。【解決手段】RFタグラベル1は,保護層11,インレット10,粘着層12および剥離紙13を備える。インレット10および粘着層12には複数のミシン目104が形成され,このミシン目104によって,物品からRFタグラベル1を剥がす応力など強い応力によりタンパー検知用配線102が切断されるようにしている。加えて,RFタグラベル1では,保護層11をゴム素材で,インレット10のベース基材103を非伸縮性素材で構成することで,弱い応力によりタンパー検知用配線102が切断しないようにしている。また,インレット10を包み込むように保護層11を形成し,RFタグラベル1の防水性を高めている。【選択図】図1

Description

本発明は,物品管理のために物品に貼るRFタグラベルに関する。
物品管理のために物品に貼るRFタグラベル(RF: Radio Frequency)を封緘ラベルとしても利用できるようにすることが以前より提案されている。封緘ラベルとしても利用できる従来のRFタグラベルは,RFタグラベルを物品から剥がす際に発生する応力によって,RFタグラベルの機能が破断されるタンパー機能を有している。
例えば,特許文献1で開示されているRFタグラベル(非接触式ICラベル)では,破断箇所をジャンパー回路で接続したアンテナ回路を回路層に形成し,ジャンパー回路と回路層の接着強度を、物品と粘着層の接着強度よりも弱くすることで,上述のタンパー機能をRFタグラベルにもたせている。
また,特許文献2で開示されているRFタグラベル(ICタグラベル)は,ICチップと基材上に形成されたアンテナで構成されるインレットと、インレットの表裏に粘着層を介して上紙と下紙が積層され、下紙のICタグでない側に粘着層を有した形態をなしており、下紙に切り込みを設けることで上述のタンパー機能をRFタグラベルにもたせ,かつ,RFタグラベルが上述のタンパー機能を有していることをRFタグラベルの外観から分かりづらくしている。
上述のタンパー機能をRFタグラベルにもたせることで,RFタグラベルを封緘ラベルとして利用できるが,上述のタンパー機能をもたせたRFタグラベルを物品管理にも利用すると,RFタグラベルを物品から剥がした後は,物品管理に用いる物品データをRFタグラベルから読み出せなくなってしまう。
このため、RFタグラベルの破断を検知するタンパー検知機能を備えたRFタグ用のICチップであるタンパー検知機能付きICチップ(例えば,NXPセミコンダクター社のSL3S1003)と,このタンパー検知機能付きICチップを実装したインレット(例えば,IDentiv社のインレット)がすでにリリースされている。
タンパー検知機能付きICチップをRFタグラベルに用いる場合,RFタグラベルの破断の検知に用いるタンパー検知用配線およびRF通信に用いるアンテナがタンパー検知機能付きICチップに接続された状態でインレットに実装され,更に,物品からRFタグラベルを剥がす際に発生する応力によって,タンパー検知用配線のみが破断される加工がインレットに施される。RFタグラベルの製造に用いるインレットをこのような構造にすることで,物品から剥がされた後でもアンテナは破断されないため,RFタグラベルからタンパー検知結果と物品データを遠隔で読み出せる。
特開2003−150924号公報 特開2015−82175号公報
しかしながら,物品に貼り付けたRFタグラベルに加わる応力は,物品からRFタグラベルを剥がす応力ばかりではなく,RFタグラベルを貼り付けた物品が置かれている環境によっては,軽い衝撃などの弱い応力もRFタグラベルに加わる。特許文献2のように,脆性のある基材に切り込みを入れることで,物品からRFタグラベルを剥がす際に発生する応力によって,タンパー検知用配線のみが切断されるように構成すると,弱い応力によりタンパー検知用配線が切断される危険性があり,更には,切り込みから水分が浸入することでRFタグラベルの防水性が低くなってしまう。
そこで,本発明は,タンパー検知機能付きICチップを用いたRFタグラベルであって,弱い応力によりタンパー検知用配線が破壊されることはなく,かつ,防水性の高いRFタグラベルを提供することを課題とする。
上述した課題を解決する第1の発明は,RF通信に用いるアンテナ,前記アンテナの非形成箇所に形成されたタンパー検知用配線,および,前記アンテナを利用してRF通信し,更に,前記タンパー検知用配線の破断を検知するタンパー検知機能付きICチップが表面側に少なくとも実装されたインレットと,前記インレットを包み込むように成形された保護層と,前記保護層の裏側に積層された粘着層を備え,応力が加わった際に前記タンパー検知用配線のみを破断させる破断線を前記インレットに形成し,前記保護層をゴム素材で,前記インレットのベース基材を非伸縮性素材で構成したことを特徴とするRFタグラベルである。
更に,第2の発明は,第1の発明に記載したRFタグラベルにおいて,前記アンテナを取り囲むように前記タンパー検知用配線を形成し,前記アンテナの長手方向の外側に,前記RFタグラベルの短辺方向に延びるミシン目を前記破断線として形成した,ことを特徴とする。第2の発明は,前記RFタグラベルを用いて封緘した物品を前記ミシン目により開封し易くした発明である。
更に,第3の発明は,第2の発明に記載したRFタグラベルにおいて,開封用タブとなる帯状の領域が形成されるように,平行な2本の前記ミシン目を形成したことを特徴とする。第3の発明は,前記RFタグラベルを用いて封緘した物品をより開封し易くした発明である。
更に,第4の発明は,第2の発明または第3の発明に記載したRFタグラベルにおいて,前記ミシン目が形成されている位置を示す切り欠きを外周に設けたことを特徴とする。第4の発明は,前記RFタグラベルを用いて封緘した物品の開封位置を目視でわかるようにした発明である。
更に,第5の発明は,第3の発明または第4の発明に記載したRFタグラベルにおいて,前記アンテナの長手方向の両外側にそれぞれに,開封用タブとなる帯状の領域を形成する2本の前記ミシン目を加工し,それぞれの前記ミシン目においてカット・アンカットの比率を変更したことを特徴とする。第5の発明は,破断した前記ミシン目の強度から前記RFタグラベルに加わった応力を推定できるようにした発明である。
更に,第6の発明は,第1の発明に記載したRFタグラベルにおいて,前記アンテナ,前記タンパー検知用配線および前記タンパー検知機能付きICチップを実装するRFタグ領域と,これらを実装しない非RFタグ領域を連結させた構造をなしており,前記破断線となるミシン目を前記RFタグ領域内に形成し,前記RFタグ領域内に形成した前記ミシン目に向かう破断誘導線を前記非RFタグ領域内に形成したことを特徴とする。第6の発明は,前記RFタグラベルの接着強度を大きくし,物品から前記RFタグラベルが不正に剥がされる際,前記RFタグラベルが確実に破断するようにした発明である。
更に,第7の発明は,第6の発明に記載したRFタグラベルにおいて,前記アンテナを囲う止め線を前記インレットに形成したことを特徴とする。第7の発明は,前記アンテナに向かって前記RFタグラベルの破断が進んだとしても前記アンテナが破断しないようにした発明である。
更に,第8の発明は,第6の発明または第7の発明に記載したRFタグラベルにおいて,開封用タブとなる帯状の領域が形成されるように,平行な2本の前記ミシン目を前記RFタグ領域内に形成し,平行な2本の前記破断誘導線を前記非RFタグ領域内に形成したことを特徴とする。第8の発明は,前記RFタグラベルを用いて封緘した物品をより開封し易くした発明である。
更に,第9の発明は,第6の発明から第8の発明のいずれか一つに記載したRFタグラベルにおいて,前記破断誘導線が形成されている位置を示す切り欠きを外周に設けたことを特徴とする。第9の発明は,前記RFタグラベルを用いて封緘した物品の開封位置を目視でわかるようにした発明である。
本発明に係るRFタグラベルでは,ゴム素材を保護層に用い,非伸縮性素材をインレットのベース基材に用いることで,RFタグラベルに加わる弱い応力は保護層のみで吸収される格好になるため,弱い応力がRFタグラベルに加わっても,タンパー検知用配線は破断しない。また,本発明に係るRFタグラベルにおいて,インレットは,ゴム素材でできた保護層により包み込まれているため,インレットへの水分の侵入経路はなく,RFタグラベルの防水性は高まる。
第1実施形態に係るRFタグラベルの構造を説明する図。 インレットに実装する電気部品を説明する図。 タンパー検知機能付きICチップが有するパッドを説明する図。 インレットに形成するミシン目を説明する図。 第1実施形態に係るRFタグラベルの製造工程をする説明する図。 タンパー検知用配線の他の形態を説明する図。 第2実施形態に係るRFタグラベルの構造を説明する図。 インレットに実装する電気部品を説明する図。 タンパー検知機能付きICチップが有するパッドを説明する図。 インレットに形成するミシン目を説明する図。 第2実施形態に係るRFタグラベルの製造工程をする説明する図。 タンパー検知用配線の他の形態を説明する図。 コンクリートのひび割れ検査に用いるRFタグラベルを説明する図。 RFタグラベルを用いたコンクリートのひび割れ検査を説明する図。
ここから,本発明の好適な実施形態を記載する。なお,以下の記載は本発明の技術的範囲を束縛するものでなく,理解を助けるために記述するものである。
[第1実施形態]
図1は,第1実施形態に係るRFタグラベル1の構造を説明する図で,図1(a)は,第1実施形態に係るRFタグラベル1を上面からみた図,図1(b)は,A−A‘間の断面図である。
第1実施形態に係るRFタグラベル1は,UHF帯を利用する細型タイプのラベルで,RF通信に用いるアンテナ101,アンテナ101の非形成箇所に形成されたタンパー検知用配線102,および,アンテナ101を利用してRF通信し,更に,タンパー検知用配線102の破断を検知するタンパー検知機能付きICチップ100が表面側に少なくとも実装されたインレット10と,インレット10を包み込むように成形された保護層11と,保護層11の裏側に積層された粘着層12と、粘着層12により保護層11の裏面と接着している剥離紙13を備えている。
図1で図示したRFタグラベル1では,保護層11に収納されたインレット10に複数のミシン目104(図1では,4本)を形成し,このミシン目104によって,物品からRFタグラベル1を剥がす応力など強い応力により,タンパー検知機能付きICチップ100と接続しているタンパー検知用配線102が破断されるようにしている。加えて,第1実施形態に係るRFタグラベル1では,ゴム素材で構成された保護層11でインレット10を包み込むことで,弱い応力によりタンパー検知用配線102が破断しないようにし,かつ,保護層11によって水分の侵入を防ぐことでRFタグラベル1の防水性を高めている。
まず,第1実施形態に係るRFタグラベル1を構成する保護層11について説明する。保護層11は,保護層11で包み込んだタンパー検知機能付きICチップ100等を保護し,かつ,RFタグラベル1の防水性を高めるための層である。上述の特許文献2では,表面になる上紙の素材を,紙や合成紙などの破れやすい素材にしているが,本実施形態に係るRFタグラベル1の保護層11は,伸長性・弾力性に優れたゴム素材で構成されている。
保護層11に用いることのできるゴム素材としては,天然または合成のゴムも考えられるが,成形性を考慮すると,熱を加えると流動化し、常温でゴム弾性体の特性を示すエラストマーを用いることが好適である。インレット10に実装したタンパー検知機能付きICチップ100の保護や防水性を考えると,タンパー検知機能付きICチップ100の3倍以上の厚みが保護層11に必要になり,上述した素材ならば,保護層11の厚みは0.3mmから1.0mmになる。
次に,第1実施形態に係るRFタグラベル1を構成するインレット10について説明する。図2は,インレット10に実装する電気部品を説明する図で,図3は,タンパー検知機能付きICチップ100が有するパッドを説明する図である。
図2で図示したように,第1実施形態に係るRFタグラベル1を構成するインレット10には,RF通信に用いるアンテナ101,RFタグラベル1の破断の検知に用いるタンパー検知用配線102,および,アンテナ101とタンパー検知用配線102と接続しているタンパー検知機能付きICチップ100がベース基材103上に実装されている。
第1実施形態のRFタグラベル1では,ゴム素材を保護層11に用いているが,ゴム素材をインレット10のベース基材103に用いると,弱い応力でもベース基材103が伸びてタンパー検知用配線102が破断する危険性があるため,インレット10のベース基材103には非伸縮性素材を用いている。なお,非伸縮性素材とは伸長性・弾力性に乏しい素材を意味し,通常のPETフィルム,PBT(PBT: Polybutylene terephthalate),PEN(PEN: polyethylene naphthalate),ポリイミドをインレット10のベース基材103に用いることができる。
保護層11をゴム素材で,インレット10のベース基材103を非伸縮性素材で構成することで,RFタグラベルに加わる弱い応力は保護層11で吸収される格好になるため,弱い応力がRFタグラベル1に加わっても,タンパー検知用配線102は破断しない。
RF通信に用いるアンテナ101は,アルミ,銅,銀,カーボンなどの素材を用いてインレット10のベース基材103上に形成され,その形状は,タンパー検知機能付きICチップ100が対応する周波数帯に適した形状になる。第1実施形態では,タンパー検知機能付きICチップ100が対応する周波数帯がUHF帯としているため,図2に図示したように,アンテナ101は,複数のクランクを設けた線状のダイポールアンテナになっている。
図2で図示した形状のアンテナ101は,10μmのアルミ箔を貼り合せたベース基材103を準備し,図2で図示した形状にエッチング加工することで形成できる。アンテナ101を形成する他の方法としては,所定の形状が形成されるように銀ペースまたはカーボンペーストをベース基材103にスクリーン印刷する方法も考えられる。
タンパー検知に用いるタンパー検知用配線102は,アンテナ101と同じ素材を用いアンテナ101と同じ方法で,アンテナ101を取り囲むようにベース基材103上に形成されている。図2では,タンパー検知用配線102の形状は矩形で,そのサイズは,ラベルより小さくアンテナ101より大きい。
図3に図示したように,タンパー検知機能付きICチップ100は,2つのRF通信用パッド100aと2つのタンパー検知用パッド100bを備えている。一つのRF通信用パッド100aはアンテナ101の片端と接続し,もう一つのRF通信用パッド100aは,アンテナ101の別の片端と接続している。また,一つのタンパー検知用パッド100bはタンパー検知用配線102の片端と接続し,もう一つのタンパー検知用パッド100bはタンパー検知用配線102の別の片端と接続している。
タンパー検知機能付きICチップ100は,図外のリーダライタから発信される搬送波によって動作し,RF通信用パッド100aに接続されたアンテナ101を用いてリーダライタとRF通信する。また,タンパー検知機能付きICチップ100は,例えば,タンパー検知用パッド100b間の状態(導通または開放)を監視し,タンパー検知用パッド100b間の接続をレジスタなどに反映させる。なお,タンパー検知用パッド100b間の状態は所定のコマンドでタンパー検知機能付きICチップ100から読出し可能である。
なお,図2では,タンパー検知用パッド100b間の状態(導通または開放)をタンパー検知機能付きICチップ100が検知できるように,タンパー検知用配線102は,一つのタンパー検知用パッド100bから延びた配線が約1周した箇所で折り返してもう一つのタンパー検知用パッドに接続している形態なっている。なお,必要に応じて,コンデンサや抵抗などの電気部品をタンパー検知用配線102に加えることができる。
図4は,インレット10に形成するミシン目104を説明する図である。ミシン目104は,物品からRFタグラベル1を剥がす際に発生する応力によって,タンパー検知用配線102のみが破断されるようにインレット10に形成される。図4では,アンテナ101の長手方向の外側に,RFタグラベル1の短辺方向に延設したミシン目104を加工している。なお,ミシン目104は,ミシン目104によってタンパー検知用配線102が破断することがないように,タンパー検知用配線102上にはミシン目104を加工していない。応力が加わった際にタンパー検知用配線102のみを破断させる破断線をミシン目104にすることで,ミシン目104の強度により,タンパー検知用配線102が破断するおおよその応力を規定できる。
図3では,カット・アンカットの比率をミシン目104の横に括弧で括って記載している。カット・アンカットの比率はインレット10に加工している4本のミシン目104で同じでもよいが,図4で図示したように,インレット10に加工している4本のミシン目104毎にカット・アンカットの比率を変更すると,破断したミシン目104の強度からRFタグラベル1に加わった応力を推測できる。
第1実施形態では,RFタグラベル1を構成する保護層11にゴム素材を用いているため,RFタグラベル1を用いて封緘した物品を正当な理由で開封するときに,保護層11が有している伸長性・弾力性によりRFタグラベル1を破きづらくなる。そこで,第1実施形態では,RFタグラベル1の短辺方向に延設したミシン目104をインレット10に加工し,RFタグラベル1を用いて封緘した物品をミシン目104により開封しやすくしている。
更に,第1実施形態では,アンテナ101の長手方向の両外側にそれぞれ,所定の間隔をあけて2本のミシン目104を平行に形成し,2本のミシン目104に挟まれた帯状の領域が開封用タブとして機能するようにしている。また,第1実施形態では,図1で図示したように,ミシン目104が形成されている位置がRFタグラベル1の外観からわかるように,ミシン目104が形成されている位置を示す切り欠き14をRFタグラベル1の外周に加工している。
図3では,カット・アンカットの比率をミシン目104の横に括弧で括って記載している。カット・アンカットの比率はインレット10に加工している4本のミシン目104で同じでもよいが,図4で図示したように,インレット10に加工している4本のミシン目104毎にカット・アンカットの比率を変更すると,破断したミシン目104の強度からRFタグラベル1に加わった応力を推測できる。
なお,上述したミシン目104はインレット10にのみ形成される。第1実施形態では,ゴム素材でできた保護層11で,ミシン目104を形成したインレット10を包み込むことで,RFタグラベル1への水分の侵入経路をなくし,RFタグラベル1の防水性を高めている。
粘着層12について説明する。粘着層12はインレット10と同じサイズで,保護層11と剥離紙13の間にある粘着層12は,RFタグラベル1を物品に接着させるための層になる。粘着層12は,ゴムやアクリル系樹脂を素材とし,溶剤型,水系エマルション型またはホットメルト型の接着剤を0.01mmから0.2mmの厚みでインレット10に塗布することで形成される。なお,物品からRFタグラベル1を剥がす応力によって,ミシン目104を利用してRFタグラベル1が破れるように,少なくとも粘着層12の接着強度をインレット10のベース基材103の破断強度より大きくすることが望ましい。
剥離紙13について説明する。剥離紙13は,インレット10の裏面側に形成された粘着層12を保護する層で,RFタグラベル1を物品に貼るときに剥がされる層である。剥離紙13としては,シリコーンを含浸又は塗工し厚みが0.02mmから0.2mmの紙を利用できる。
最後に,RFタグラベル1の製造工程について説明する。図5は,RFタグラベル1の製造工程をする説明する図である。第1実施形態に係るRFタグラベル1を製造する際,まず,アンテナ101,タンパー検知用配線102およびタンパー検知機能付きICチップ100を表面側に実装し,更に,所定の加工(ミシン目加工)を施したインレット10を製造する(S1)。
次に,サイズがインレット10よりも大きく,保護層11と同じゴム素材でできているゴムシート11aをインレット10の表裏面に重ね合わせる(S2)。次に,ゴムシート11aを表裏に重ね合わせた状態のインレット10を所定の温度で熱プレスする(S3)。例えば,保護層11の素材に熱可塑性のあるエストラマーに用いる場合,熱をかけることで,エストラマーでできたゴムシート11aの接面が熱融着し,インレット10を包み込んだ保護層11が製造される。
次に,インレット10を包み込んだ保護層11の裏面に粘着層12および剥離紙13を積層させた後(S4),RFタグラベル1の形状(切り欠き14も含む)に打ち抜くことで(S5),図1で図示したRFタグラベル1が製造される。
なお,タンパー検知用配線102は,図1等で図示した以外の形態とすることができる。図6は,タンパー検知用配線102の他の形態を説明する図である。なお,図1では,RFタグラベル1のアンテナ101を,複数のクランクを設けた線状のダイポールアンテナとしているが,図2では,H型をなした面アンテナ101aにしている。
図6(a)で図示したように,線状のタンパー検知用配線102aを用いる場合,第1実施形態のタンパー検知用配線102をタンパー検知用配線102aに置き換えるだけで,第1実施形態に係るRFタグラベル1を実現できる。また,図6(b)で図示したように,片側(ここでは,右側)がくし状になっているタンパー検知用配線102bを用いる場合,第1実施形態のタンパー検知用配線102をタンパー検知用配線102aに置き換え,平行な2本のミシン目104を片側(右側)のみに形成すれば,第1実施形態に係るRFタグラベル1を実現できる。
[第2実施形態]
図7は,第2実施形態に係るRFタグラベル2の構造を説明する図で,図7(a)は,第2実施形態に係るRFタグラベル2を上面からみた図,図7(b)は,A−A‘間の断面図である。
第2実施形態に係るRFタグラベル2は,UHF帯を利用する矩形タイプのラベルで,RF通信に用いるアンテナ201,アンテナ201の非形成箇所に形成されたタンパー検知用配線202,および,アンテナ201を利用してRF通信し,更に,タンパー検知用配線202の破断を検知するタンパー検知機能付きICチップ200が表面側に少なくとも実装されたインレット20と,インレット20を包み込むように成形された保護層21と,保護層21の裏側に積層された粘着層22と、粘着層22により保護層21の裏面と接着している剥離紙23を備えている。第2実施形態に係るRFタグラベル2では,保護層21等の素材に特徴をもたせることで,弱い応力によりタンパー検知用配線202が破断しないようにしている。
図7で図示したように,第2実施形態に係るRFタグラベル2のインレット20は,RFタグ領域20aと非RFタグ領域20bを連結した構成になっており,図7では,RFタグ領域20aのサイズと非RFタグ領域20bのサイズはほぼ同じである。アンテナ201,タンパー検知用配線202およびタンパー検知機能付きICチップ200がRFタグラベル2のRFタグ領域20a内に実装されている。RFタグラベル2の非RFタグ領域20bには電気部品は実装されず,非RFタグ領域20bの破断方向を誘導する破断誘導線205のみが形成されている。
タンパー検知機能付きICチップ200等を実装しない非RFタグ領域20bをRFタグラベル2に設けているのは,RFタグラベル2の接着面積を大きくしRFタグラベル2の接着強度を大きくするためである。RFタグラベル2の接着強度が大きければ,物品からRFタグラベル2が不正に剥がされる際,RFタグラベル2は確実に破断する。また,物品からRFタグラベル2が正当な理由で剥がされる際は,開封用タブの耳部として非RFタグ領域20bを利用できる。
また,第2実施形態に係るRFタグラベル2では,保護層21に収納されたインレット20に複数(図1では,2本)のミシン目204と,複数(図1では,2本)の破断誘導線205を形成し,これらによって,物品からRFタグラベル1を剥がす応力など強い応力により,タンパー検知機能付きICチップ100と接続しているタンパー検知用配線102が破断されるようにしている。加えて,第2実施形態に係るRFタグラベル2では,ゴム素材で構成された保護層21でインレット20を包み込むことで,弱い応力によりタンパー検知用配線202が破断しないようにし,かつ,RFタグラベル1の防水性を高めている。
PETなどのように引き裂き方向の直線性が乏しい素材をベース基材203に用いると,物品からRFタグラベル2を剥がす際,インレット20がミシン目204に沿って破断せずに,アンテナ201が破断されてしまうことがある。そこで,第2実施形態に係るRFタグラベル2では,上記内容に加え,ミシン目204に向う切れ目である破断誘導線205をインレット20に形成することで,想定外の方向にインレット20が破断するのを防止している。
まず,第2実施形態に係るRFタグラベル1を構成する保護層21について説明する。保護層21は,保護層21で包み込んだタンパー検知機能付きICチップ200等を保護し,かつ,RFタグラベル2の防水性を高めるための層である。上述の特許文献2では,表面になる上紙の素材を,紙や合成紙などの破れやすい素材にしているが,本実施形態に係るRFタグラベル2の保護層21は,伸長性・弾力性に優れたゴム素材で構成されている。
保護層21に用いることのできるゴム素材としては,天然または合成のゴムも考えられるが,成形性を考慮すると,熱を加えると流動化し、常温でゴム弾性体の特性を示すエラストマーを用いることが好適である。インレット20に実装したタンパー検知機能付きICチップ200の保護や防水性を考えると,タンパー検知機能付きICチップ200の3倍以上の厚みが保護層21に必要になり,上述した素材ならば,保護層21の厚みは0.3mmから1.0mmになる。
次に,第2実施形態に係るRFタグラベル2を構成するインレット20について説明する。図8は,インレット20に実装する電気部品を説明する図で,図9は,タンパー検知機能付きICチップ200が有するパッドを説明する図である。
図8で図示したように,第2実施形態に係るRFタグラベル2を構成するインレット20は,RFタグ領域20aと非RFタグ領域20bの2つの領域を有している。アンテナ201,タンパー検知用配線202およびタンパー検知機能付きICチップ200がRFタグ領域20a内に実装されている。なお,インレット20の非RFタグ領域20bには電気部品は実装されず,非RFタグ領域20bの破断方向を誘導する破断誘導線205のみが形成されている。
第2実施形態のRFタグラベル2では,ゴム素材を保護層21に用いているが,ゴム素材をインレット20のベース基材203に用いると,弱い応力でもベース基材203が伸びてタンパー検知用配線202が破断する危険性があるため,インレット20のベース基材203には非伸縮性素材を用いている。なお,非伸縮性素材とは伸長性・弾力性に乏しい素材を意味し,通常のPETフィルム,PBT(PBT: Polybutylene terephthalate),PEN(PEN: polyethylene naphthalate),ポリイミドをインレット20のベース基材203に用いることができる。
保護層21をゴム素材で,インレット20のベース基材203を非伸縮性素材で構成することで,RFタグラベルに加わる弱い応力は保護層21で吸収される格好になるため,弱い応力がRFタグラベル2に加わっても,タンパー検知用配線202は破断しない。
RF通信に用いるアンテナ201は,アルミ,銅,銀,カーボンなどの素材を用いてインレット20のベース基材203上に形成され,その形状は,タンパー検知機能付きICチップ200が対応する周波数帯に適した形状になる。第2実施形態では,タンパー検知機能付きICチップ200が対応する周波数帯がUHF帯としているため,図8に図示したように,アンテナ201は,H型の面アンテナにしている。
図8で図示した形状のアンテナ201は,10μmのアルミ箔を貼り合せたベース基材203を準備し,図8で図示した形状にエッチング加工することで形成できる。アンテナ201を形成する他の方法としては,所定の形状が形成されるように銀ペースまたはカーボンペーストをベース基材203にスクリーン印刷する方法も考えられる。
タンパー検知に用いるタンパー検知用配線202は,アンテナ201と同じ素材を用いアンテナ201と同じ方法で,アンテナ201を取り囲むようにベース基材203上に形成されている。図8では,タンパー検知用配線202の形状は矩形で,そのサイズは,ラベルより小さくアンテナ201より大きい。
図9に図示したように,タンパー検知機能付きICチップ200は,2つのRF通信用パッド200aと2つのタンパー検知用パッド200bを備えている。一つのRF通信用パッド200aはアンテナ201の片端と接続し,もう一つのRF通信用パッド200aは,アンテナ201の別の片端と接続している。また,一つのタンパー検知用パッド200bはタンパー検知用配線202の片端と接続し,もう一つのタンパー検知用パッド200bはタンパー検知用配線202の別の片端と接続している。
タンパー検知機能付きICチップ200は,図外のリーダライタから発信される搬送波によって動作し,RF通信用パッド200aに接続されたアンテナ201を用いてリーダライタとRF通信する。また,タンパー検知機能付きICチップ200は,例えば,タンパー検知用パッド200b間の状態(導通または開放)を監視し,タンパー検知用パッド200b間の接続をレジスタなどに反映させる。なお,タンパー検知用パッド200b間の状態は所定のコマンドでタンパー検知機能付きICチップ200から読出し可能である。
なお,図8では,タンパー検知用パッド200b間の状態(導通または開放)をタンパー検知機能付きICチップ200が検知できるように,タンパー検知用配線202は,一つのタンパー検知用パッド200bから延びた配線が約1周した箇所で折り返してもう一つのタンパー検知用パッドに接続している形態なっている。なお,必要に応じて,コンデンサや抵抗などの電気部品をタンパー検知用配線202に加えることができる。
図10は,インレット20に形成するミシン目204および破断誘導線205を説明する図である。ミシン目204は,タンパー検知用配線202内における破断方向を誘導するために形成されている。図10では,物品からRFタグラベル2を剥がす際に発生する応力によって,タンパー検知用配線202のみが破断されるように,天地方向に延びるミシン目204をタンパー検知用配線202の内側に2本形成している。応力が加わった際にタンパー検知用配線202を破断させる破断線をミシン目204にすることで,ミシン目204の強度により,タンパー検知用配線202が破断するおおよその応力を規定できる。
第2実施形態では,RFタグ領域20a内に形成したミシン目204に向かう破断誘導線205を非RFタグ領域20b内に加え,RFタグ領域20aの地側に形成している。非RFタグ領域20bの破断誘導線205(205a)は,天側からのRFタグラベル2の破断をミシン目204まで誘導するためのもので,RFタグラベル2の天側のエッジを起点とし,ミシン目204の延長線上に形成されている。また,RFタグ領域20aの破断誘導線205(205b)は,地側からのRFタグラベル2の破断をミシン目204まで誘導するためのもので,RFタグラベル2の地側のエッジを起点としてタンパー検知用配線202の地側近傍まで形成されている。なお,破断誘導線205を形成する際にタンパー検知用配線202が破断しないように,タンパー検知用配線202と破断誘導線205の間には所定の隙間が設けられている。
更に,第2実施形態では,アンテナ201に向かって破断が進まないように,アンテナ201を囲うようにコの字状に切れ目を入れることで形成した止め線206をインレット20は有している。アンテナ201に向かって進んだインレット20の破断が止め線206までくると,インレット20の破断は止め線206の端まで進んだことになるため,アンテナ201に向かって破断が進んだとしてもアンテナ201は破断しない。
第2実施形態では,RFタグラベル2を構成する保護層21にゴム素材を用いているため,RFタグラベル2を用いて封緘した物品を正当な理由で開封するときに,保護層21が有している伸長性・弾力性によりRFタグラベル2を破きづらくなる。そこで,第2実施形態では,一対の切れ目をインレット20に形成することで,一対の切れ目で挟まれた箇所を開封用タブとして利用できるようにしている。また,第2実施形態では,図7で図示したように,破断誘導線205が形成されている位置がRFタグラベル2の外観からわかるように,破断誘導線205が形成されている位置を示す切り欠き24をRFタグラベル2の外周に加工している。
なお,上述したミシン目204および破断誘導線205はインレット20にのみ形成される。第2実施形態では,ゴム素材でできた保護層21で,ミシン目204等を形成したインレット20を包み込むことで,RFタグラベル2への水分の侵入経路をなくし,RFタグラベル2の防水性を高めている。
粘着層22について説明する。粘着層22は,インレット20と同じサイズで,ゴムやアクリル系樹脂を素材とし,溶剤型,水系エマルション型またはホットメルト型の接着剤を0.01mmから0.2mmの厚みでインレット20に塗布することで形成される。なお,物品からRFタグラベル2を剥がす応力によって,ミシン目204を利用してRFタグラベル2が破れるように,少なくとも粘着層22の接着強度をインレット20のベース基材203の破断強度より大きくすることが望ましい。
剥離紙23について説明する。剥離紙23,インレット20と同じサイズで,インレット20の裏面側に形成された粘着層22を保護する層で,RFタグラベル2を物品に貼るときに剥がされる層である。剥離紙23としては,シリコーンを含浸又は塗工し厚みが0.02mmから0.2mmの紙を利用できる。
最後に,RFタグラベル2の製造工程について説明する。図11は,RFタグラベル2の製造工程をする説明する図である。第2実施形態に係るRFタグラベル2を製造する際,まず,アンテナ201,タンパー検知用配線202およびタンパー検知機能付きICチップ200を表面側に実装し,更に,所定の加工(ミシン目加工)を施したインレット20を製造する(S10)。
次に,サイズがインレット20よりも大きく,保護層21と同じゴム素材でできているゴムシート21aをインレット20の表裏面に重ね合わせる(S11)。次に,ゴムシート21aを表裏に重ね合わせた状態のインレット20を所定の温度で熱プレスする(S12)。例えば,保護層21の素材に熱可塑性のあるエストラマーに用いる場合,熱をかけることで,エストラマーでできたゴムシート21aの接面が熱融着し,インレット20を包み込んだ保護層21が製造される。
次に,インレット20を包み込んだ保護層21の裏面に粘着層22および剥離紙23を積層させた後(S13),RFタグラベル2の形状(切り欠き24も含む)に打ち抜くことで(S14),図7で図示したRFタグラベル2が製造される。
なお,タンパー検知用配線202は,図7等で図示した以外の形態とすることができる。図12は,タンパー検知用配線202の他の形態を説明する図である。図12(a)で図示したように,線状のタンパー検知用配線202aを用いる場合,第2実施形態のタンパー検知用配線202をタンパー検知用配線202aに置き換えるだけで,第2実施形態に係るRFタグラベル2を実現できる。また,図12(b)で図示したように,片側(ここでは,右側)がくし状になっているタンパー検知用配線202bを用いる場合,第2実施形態のタンパー検知用配線202をタンパー検知用配線202aに置き換え,ミシン目204および破断誘導線を片側(右側)のみに形成すれば,第2実施形態に係るRFタグラベル2を実現できる。
本発明に係るRFタグラベルの用途について説明する。本発明に係るRFタグラベルは,RFタグラベルに加わる弱い応力を保護層で吸収し,かつ,防水性が高まる工夫がなされているため,コンクリートのひび割れ検査に利用できる。
図13は,コンクリートのひび割れ検査に用いるRFタグラベル3を説明する図である。 図13で図示したRFタグラベル3は,UHF帯を利用する細型タイプのラベルで,RF通信に用いるアンテナ301,アンテナ301の非形成箇所に形成されたタンパー検知用配線302,および,アンテナ301を利用してRF通信し,更に,タンパー検知用配線302の破断を検知するタンパー検知機能付きICチップ300が表面側に少なくとも実装されたインレット30と,インレット30を包み込むように成形された保護層31と,保護層31の裏側に積層された粘着層32と、粘着層32により保護層31の裏面と接着している剥離紙33を備えている。
図13では,タンパー検知機能付きICチップ300を実装したアンテナ301が,インレット30の右端側に配置され,アンテナ301を実装していないインレット30の領域を覆うようにくし状のタンパー検知用配線302が配置されている。
コンクリートのひび割れ検査に用いるRFタグラベル3において,タンパー検知用配線302を配置した領域を大きくしているのは,一枚のRFタグラベル3でひび割れを検査できる範囲を大きくするためである。なお,図13では,RFタグラベル3を細型タイプとしているが,RFタグラベル3の形状は正方形であってもよい。
第1実施形態のRFタグラベル1ではミシン目104をインレット10に形成し,第2実施形態のRFタグラベル2ではミシン目204および破断誘導線205をインレット20に形成しているが,図13のインレット30にはミシン目も破断誘導線も形成していない。コンクリートのひび割れは,コンクリート外部からの応力またはコンクリート内部の膨張圧になどの強力な力によって発生するため,タンパー検知用配線302の破断にミシン目や破断誘導線は必ずしも必要とされない。
図14では,RFタグラベル3を用いたコンクリートのひび割れ検査を説明する図である。RFタグラベル3を用いてコンクリートのひび割れを検査する際,ひび割れが発生する可能性のある箇所にRFタグラベル3を規則的に貼り付け,リーダライタ3aを利用して,タンパー検知用配線302の破断状況をRFタグラベル3から読み出して,RFタグラベル3を貼り付けた箇所のひび割れを検査する。
1 RFタグラベル
10 インレット
100 タンパー検知機能付きICチップ
100a RF通信用パッド
100b タンパー検知用パッド
101 アンテナ
102 タンパー検知用配線
103 ベース基材
104 ミシン目
11 保護層
12 粘着層
13 剥離紙
14 切り欠き
2 RFタグラベル
20 インレット
20a RFタグ領域
20b 非RFタグ領域
200 タンパー検知機能付きICチップ
200a RF通信用パッド
200b タンパー検知用パッド
201 アンテナ
202 タンパー検知用配線
203 ベース基材
204 ミシン目
205 破断誘導線
206 止め線
21 保護層
22 粘着層
23 剥離紙
24 切り欠き
3 RFタグラベル
30 インレット
300 タンパー検知機能付きICチップ
301 アンテナ
302 タンパー検知用配線
31 保護層
32 粘着層
33 剥離紙

Claims (9)

  1. RF通信に用いるアンテナ,前記アンテナの非形成箇所に形成されたタンパー検知用配線,および,前記アンテナを利用してRF通信し,更に,前記タンパー検知用配線の破断を検知するタンパー検知機能付きICチップが表面側に少なくとも実装されたインレットと,前記インレットを包み込むように成形された保護層と,前記保護層の裏側に積層された粘着層を備え,応力が加わった際に前記タンパー検知用配線のみを破断させる破断線を前記インレットに形成し,前記保護層をゴム素材で,前記インレットのベース基材を非伸縮性素材で構成した,
    ことを特徴とするRFタグラベル。
  2. 前記アンテナを取り囲むように前記タンパー検知用配線を形成し,前記アンテナの長手方向の外側に,前記RFタグラベルの短辺方向に延びるミシン目を前記破断線として形成した,ことを特徴とする,請求項1に記載したRFタグラベル。
  3. 開封用タブとなる帯状の領域が形成されるように,平行な2本の前記ミシン目を形成した,ことを特徴とする,請求項2に記載したRFタグラベル。
  4. 前記ミシン目が形成されている位置を示す切り欠きを外周に設けたことを特徴とする,請求項2または3に記載したRFタグラベル。
  5. 前記アンテナの長手方向の両外側にそれぞれに,開封用タブとなる帯状の領域を形成する2本の前記ミシン目を加工し,それぞれの前記ミシン目においてカット・アンカットの比率を変更したことを特徴とする,請求項3または4に記載したRFタグラベル。
  6. 前記アンテナ,前記タンパー検知用配線および前記タンパー検知機能付きICチップを実装するRFタグ領域と,これらを実装しない非RFタグ領域を連結させた構造をなしており,
    前記破断線となるミシン目を前記RFタグ領域内に形成し,前記RFタグ領域内に形成した前記ミシン目に向かう破断誘導線を前記非RFタグ領域内に形成した,
    ことを特徴とする,請求項1に記載したRFタグラベル。
  7. 前記アンテナを囲う止め線を前記インレットに形成したことを特徴とする,請求項6に記載したRFタグラベル。
  8. 開封用タブとなる帯状の領域が形成されるように,平行な2本の前記ミシン目を前記RFタグ領域内に形成し,平行な2本の前記破断誘導線を前記非RFタグ領域内に形成した,ことを特徴とする,請求項6または請求項7に記載したRFタグラベル。
  9. 前記破断誘導線が形成されている位置を示す切り欠きを外周に設けたことを特徴とする,請求項6から請求項8のいずれか一項に記載したRFタグラベル。
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