以下、実施形態の発券機および利用券を、図面を参照して説明する。以下の実施形態では、利用券は、鉄道で使用される乗車券であるものとして説明するが、利用券は、イベント会場等で使用される入場券、その他の券であってもよい。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態における発券機200を含む交通システム1の構成の一例を示す図である。本実施形態の交通システム1は、例えば、鉄道の駅における入出場を管理するために用いられる。以下、これを前提として説明する。交通システム1は、例えば、自動改札機100と、発券機200と、中継装置300と、管理装置400とを備える。例えば、自動改札機100および中継装置300は、複数の駅にそれぞれ設けられる。発券機200は、各駅に設けられていてもよいし、特定の駅のみに設けられていてもよい。なお、交通システム1は、上述した例の他、例えば、バスやフェリーといった乗り物の乗車や降車を管理するものに適用されてもよい。
自動改札機100は、例えば、駅の改札口に設けられる。自動改札機100は、発券機200により発行される乗車券Tによって、利用者の入出場を制限する。発券機200は、利用者が駅構内に入場する際、あるいは駅構外に出場する際に使用される乗車券Tを発行する。
本実施形態において乗車券Tは、例えば、バーコード等の一次元コードや、QRコード(登録商標)等の二次元コードといった表示オブジェクトが、紙などの媒体に印刷された紙券である。表示オブジェクトは、例えば、乗車券Tの効力を示す効力情報や、乗車券Tを識別する情報(以下、乗車券IDを称する)などが、符号化、暗号化、記号化などの手法により画像にエンコードされた情報である。効力情報には、例えば、利用可能な区間や日付などの情報が含まれてよい。
本実施形態において、乗車券Tは、紙媒体に表示オブジェクトが印刷された乗車券T1(第1の利用券の一例)と、表示オブジェクトが印刷されると共に、IC(Integrated Circuit)チップなどの無線通信機RDが埋め込まれた紙券である乗車券T2(第2の利用権の一例)とを含む。
図2は、乗車券T1の一例を示す図である。また、図3は、乗車券T2の一例を示す図である。図2におけるOB1と、図3におけるOB2とは、二次元コードの表示オブジェクトを示している。例えば、乗車券T1用の紙基材は、原紙から幅X1、高さY1といった寸法で切断される。また、乗車券T2用の紙基材は、原紙から幅X2、高さY2といった寸法で切断される。幅X1と高さY2は、例えば、乗車券Tの元になる原紙がロール状に巻かれたロール紙の幅方向(短手方向)の長さと同じである。また、図示のように、乗車券T1用の紙基材には、利用可能な区間を示す情報VIが画像として印刷されてよいし、乗車券T2用の紙基材には、利用可能な区間の情報に加え、さらに乗車券の有効期限や利用回数などの情報VIが画像として印刷されてよい。なお、乗車券T2用の2枚の紙基材の間には無線通信機RDが挟み込まれる。
遮蔽層IAは、例えば、可視光を吸収する塗料で形成される。例えば、太陽光や照明の光等の可視光が照射される環境において、これを人間などが視認した場合、遮蔽層IAは例えば黒色として認識される。また、赤外光が照射される環境において、近赤外の波長の光は、遮蔽層IAに吸収されずに透過し、ロール紙が切断された乗車券T1またはT2の表面であって、インクが印刷されていない背景部分に照射され、反射される。従って、上述したコードリーダ111a(131a)を用いることで遮蔽層IAに重なる領域に印刷された文字や画像を読み取ることができる。
なお、乗車券T2が、沿線の店で使用できる食事券付き乗車券などの企画券である場合、こうした利用回数に関する情報も効力情報に含まれてよい。
無線通信機RDは、例えば、アンテナ、RF回路、制御回路、記憶部などを備える。無線通信機RDによる種々の処理は、例えば、後述する自動改札機100のリーダライタから受信したコマンドに応答するコマンドレスポンス方式で行われる。無線通信機RDは、例えば、RFID(Radio Frequency Identifier)技術によって種々の情報を送受信する。RF回路は、リーダライタから発信された電波を駆動用電力に変換したり、リーダライタが発信する電波から信号(コマンド)を取りだしたりする。制御回路は、RF回路によって取りだされたコマンドの内容に応じて、リーダライタから指示されたデータを記憶部に書き込んだり、記憶部から読み出したデータを、アンテナを介してリーダライタに送信したりする。
無線通信機RDの記憶部は、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)などの読書き可能な不揮発性記憶媒体を含む。この記憶部には、例えば、乗車券Tの利用履歴が、リーダライタによって書き込まれる。乗車券Tの利用履歴とは、例えば、入場駅、入場日時などの情報である。また、記憶部には、無線通信機RDを識別する情報(以下、媒体IDと称する)が記憶される。
図1に戻り、中継装置300は、例えば、自動改札機100および発券機200とLAN(Local Area Network)等のネットワークを介して通信を行う。また、中継装置300は、自動改札機100または発券機200から取得した情報を、LANやWAN(Wide Area Network)等を含むネットワークNWを介して、管理装置400に送信する。更に、中継装置300は、管理装置400から受信した情報を自動改札機100等に転送する。
管理装置400は、中継装置300およびネットワークNWを介して自動改札機100または発券機200から受信した情報を記憶する。
以下、上述した自動改札機100、発券機200について説明する。まず自動改札機100について説明を行う。
図4は、第1の実施形態における自動改札機100を上方から見た図である。自動改札機100は、通路を挟んで対向配置される主機110と従機130とを備える。主機110は、例えば、読取部111と、上面表示部112と、正面表示部113と、扉部114および115と、改札機側制御部150とを備える。また、従機130は、読取部131と、上面表示部132と、正面表示部133と、扉部134および135とを備える。
主機110の読取部111は、図4に示すa方向に通過しようとする利用者によって翳された乗車券Tに印刷された表示オブジェクトを読み取り、読み取った表示オブジェクトを示す情報を改札機側制御部150に送信する。また、乗車券Tに無線通信機RDが埋め込まれている場合、読取部111は、無線通信機RDから情報を読み取り、読み取った情報を改札機側制御部150に送信する。
上面表示部112は、読取部111に乗車券Tが翳された場合に、改札機側制御部150によって処理された結果、または管理装置400から受信した情報に基づく画像を表示する。正面表示部113は、図4に示すa方向に通過可能であるか否かを示すマークや図形、文字等を表示する。正面表示部113の表示内容または表示の有無は、改札機側制御部150によって決定される。
一方、従機130の読取部131は、図4に示すb方向に通過しようとする利用者によって翳された乗車券Tに印刷された表示オブジェクトを読み取り、読み取った表示オブジェクトを示す情報を改札機側制御部150に送信する。また、乗車券Tに無線通信機RDが埋め込まれている場合、読取部131は、無線通信機RDから情報を読み取り、読み取った情報を改札機側制御部150に送信する。
上面表示部132は、読取部131に乗車券Tが翳された場合に、改札機側制御部150によって処理された結果、または管理装置400から受信した情報に基づく画像を表示する。正面表示部133は、図4に示すb方向に通過可能であるか否かを示すマークや図形、文字等を表示する。正面表示部133の表示内容または表示の有無は、改札機側制御部150によって決定される。
改札機側制御部150は、図4に示すa方向への利用者の通過を許可する動作モードに自動改札機100が設定されている場合、扉部115および135を開放状態に維持すると共に、扉部114および134を開放状態または閉止状態に制御することで、a方向の利用者の通過を許可または禁止する。また、改札機側制御部150は、図4に示すb方向への利用者の通過を許可する動作モードに自動改札機100が設定されている場合、扉部114および134を開放状態に維持すると共に、扉部115および135を開放状態または閉止状態に制御することで、b方向の利用者の通過を許可または禁止する。
また、自動改札機100の動作モードには、図4に示すa方向の通過とb方向の通過との双方を許可する動作モードが含まれていてもよい。この場合、改札機側制御部150は、例えば、利用者が通過中でなければ正面表示部113と正面表示部133の双方に通過を許可することを示すマークや図形、文字等を表示させる制御を行う。また、改札機側制御部150は、例えば、利用者がa方向およびb方向のいずれかの側から進入し、読取部111と読取部131とのいずれか一方に乗車券Tが翳されると、他方の読取部を無効化すると共に、利用者が進入してきていない側の表示部(正面表示部113または正面表示部133)に、通過を禁止することを示すマークや図形、文字等を表示させる制御を行う。
なお、図4では、自動改札機100は、乗車券T1およびT2の専用機であるものとして説明したが、自動改札機100は、更に、ICカードや磁気券を処理可能な装置であってもよい。また、自動改札機100は、利用者が双方向に通過可能なものに限らず、主機と補機により構成される、利用者が一方向にのみ通過可能なものであってもよい。
図5は、第1の実施形態における自動改札機100の読取部111を上方から見た図である。読取部111は、例えば、コードリーダ111aと、リーダライタ111bとを備える。コードリーダ111aは、表示オブジェクトを撮像するカメラおよびライト等を含む。コードリーダ111aのカメラは、例えば赤外光を受光する。また、コードリーダ111aのライトは、例えば赤外光を発光する。リーダライタ111bは、無線通信機RDに向けて所定の電波を発信し、無線通信機RDから送信された電波を受信する。なお、従機130の読取部131は、主機110の読取部111と同様に、コードリーダ131aと、リーダライタ131bとを備えてよい。
図6は、第1の実施形態における自動改札機100の機能構成の一例を示す図である。自動改札機100は、図4に示す構成の他、改札機側制御部150の指示に従って、音声を出力するスピーカ140と、種々の情報を格納する改札機側記憶部170とを更に備える。また、改札機側制御部150は、画像処理部152と、駆動制御部154と、デコード部156と、エンコード部158と、乗車券処理部160と、通信部162と、改札機側記憶部170とを備える。
改札機側制御部150の機能部のうち一部または全部は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサが改札機側記憶部170に記憶されたプログラムを実行することにより実現される。プログラムは、例えば、ネットワークNWを介してアプリケーションサーバからダウンロードされてもよいし、SDカードなどの可搬型記憶媒体に格納されたものが自動改札機100にインストールされてもよい。また、改札機側制御部150の機能部のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等のハードウェアによって実現されてもよい。
改札機側記憶部170は、例えば、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)、SDカード等の不揮発性の記憶媒体と、RAM(Random Access Memory)、レジスタ等の揮発性の記憶媒体とによって実現される。改札機側記憶部170は、プロセッサが実行するプログラムを格納する他、駅区間の運賃に関する運賃テーブル172や自機が設置された駅の識別情報等を格納する。
画像処理部152は、コードリーダ111a(131a)により撮像された画像から表示オブジェクトを抽出し、抽出した表示オブジェクトを復号して、ビット列などで表されるコンピュータが認識可能な情報に変換する。例えば、画像処理部152は、コードリーダ111a(131a)により撮像された画像をグレー画像に変換し、2値化画像に変換する。画像処理部152は、変換した2値化画像を符号化した際の規格に従って復号することにより、表示オブジェクトに含まれる乗車券Tの効力情報や乗車券IDなどを取得する。
駆動制御部154は、コードリーダ111a(131a)が表示オブジェクトを読み取り、画像処理部152によって、乗車券Tの効力情報や乗車券IDなどの情報が取得された場合に、リーダライタ111b(131b)に電波の発信を開始させる。駆動制御部154は、通信相手であるコードリーダ111a(131a)に翳された乗車券Tの媒体IDをエンコード部158に出力する。
デコード部156は、リーダライタ111b(131b)が乗車券Tから読み取った情報をデコード(復号)し、乗車券処理部160に出力する。エンコード部158は、駆動制御部154により出力された媒体IDおよび乗車券処理部160により指示された情報をエンコード(符号化、または暗号化)し、リーダライタ111b(131b)に出力する。これにより、エンコード部158は、情報をリーダライタ111b(131b)から乗車券Tに書き込ませる。
乗車券処理部160は、読取部111(131)に翳された乗車券が乗車券T1である場合、乗車券Tの表示オブジェクトの画像を解析して得られる効力情報に基づいて、乗車券Tが入場条件または出場条件を満たすか否かを判定する。また、乗車券処理部160は、読取部111(131)に翳された乗車券が乗車券T2である場合、乗車券T2の表示オブジェクトの画像を解析して得られる効力情報と、無線通信機RDから取得される利用履歴とを参照し、乗車券T2が入場条件または出場条件を満たすか否かを判定する。
乗車券処理部160は、乗車券T1またはT2が入場条件または出場条件を満たす場合に、扉部114、115、134、135、スピーカ140、上面表示部112、132、正面表示部113、133、またはこれらを組み合わせたものを制御して利用者を通過させる。また、乗車券処理部160は、乗車券T1またはT2が入場条件または出場条件を満たさない場合に、扉部114、115、134、135、スピーカ140、上面表示部112、132、正面表示部113、133、またはこれらを組み合わせたものを制御して利用者の通行を禁止する。
通信部162は、例えば、乗車券処理部160による判定結果を、中継装置300を介して管理装置400に送信する。また、通信部162は、管理装置400により中継装置300を介して送信された情報を受信し、この情報を乗車券処理部160に出力する。
以下、駅構内に入場してから駅構外に出場するまでの交通システム1の処理の流れについて説明する。図7は、第1の実施形態における交通システム1の処理の流れの一例を示すシーケンス図である。図7に示す一連の処理は、乗車券T1が使用された場合に行われる。
まず、入場駅側の自動改札機100は、利用者によって翳された乗車券T1の表示オブジェクトから効力情報や乗車券ID等の情報を読み取る(ステップS100)。次に、入場駅側の自動改札機100は、読み取った情報に基づいて入場可否の判定を行う(ステップS102)。入場駅側の自動改札機100は、例えば、入場を許可すると、乗車券ID、入場駅の識別情報、入場を許可した時刻などの情報を、中継装置300を介して管理装置400に送信する(ステップS104)。管理装置400は、入場駅側の自動改札機100から受信した種々の情報を記憶する(ステップS106)。
一方、出場駅側の自動改札機100は、利用者によって翳された乗車券T1の表示オブジェクトから効力情報や乗車券ID等の情報を読み取る(ステップS108)。出場駅側の自動改札機100は、読み取った乗車券IDを、中継装置300を介して管理装置400に送信する(ステップS110)。管理装置400は、受信した乗車券IDと、記憶しておいた乗車券IDとを照合し、これらが一致する場合に、入場駅の識別情報、入場が許可された時刻などの情報を出場駅側の自動改札機100に送信する(ステップS112)。これを受けて、出場駅側の自動改札機100は、例えば、入場駅の識別情報と、自機が設けられた駅の識別情報とを比較して運賃テーブル172から掛かった運賃を導出し、この運賃と効力情報に含まれる購入額とを比較して、出場可否の判定を行う(ステップS114)。
また、第1の実施形態における交通システム1は、以下の図8に示す処理を行ってもよい。図8は、第1の実施形態における交通システム1の処理の流れの他の例を示すシーケンス図である。図8に示す一連の処理は、乗車券T2が使用された場合に行われる。
まず、入場駅側の自動改札機100は、利用者によって翳された乗車券T2の表示オブジェクトから効力情報や乗車券ID等の情報を読み取ると共に、乗車券T2の無線通信機RDから、利用履歴や媒体ID等の情報を読み取る(ステップS200)。次に、入場駅側の自動改札機100は、読み取った効力情報と利用履歴とを参照し、入場可否の判定を行う(ステップS202)。入場駅側の自動改札機100は、例えば、入場を許可すると、乗車券T2の無線通信機RDに利用履歴を書き込み、無線通信機RDが記憶する利用履歴を更新する(ステップS204)。次に、入場駅側の自動改札機100は、入場駅の識別情報、入場を許可した時刻などの情報を、中継装置300を介して管理装置400に送信する(ステップS206)。管理装置400は、入場駅側の自動改札機100から受信した種々の情報を記憶する(ステップS208)。
一方、出場駅側の自動改札機100は、利用者によって翳された乗車券T2の表示オブジェクトから効力情報や乗車券ID等の情報を読み取ると共に、乗車券T2の無線通信機RDから、利用履歴や媒体ID等の情報を読み取る(ステップS210)。次に、出場駅側の自動改札機100は、読み取った乗車券IDを、中継装置300を介して管理装置400に送信する(ステップS212)。管理装置400は、受信した乗車券IDと、記憶しておいた乗車券IDとを照合し、これらが一致する場合に、入場駅の識別情報、入場が許可された時刻などの情報を出場駅側の自動改札機100に送信する(ステップS214)。これを受けて、出場駅側の自動改札機100は、管理装置400から受信した情報に基づいて出場可否の判定を行う(ステップS216)。次に、出場駅側の自動改札機100は、例えば、出場を許可すると、乗車券T2の無線通信機RDに利用履歴を書き込み、無線通信機RDが記憶する利用履歴を更新する(ステップS218)。
なお、上述した説明では、入場駅側と出場側の双方で、無線通信機RDに利用履歴を書き込むものとしたがこれに限られない。例えば、利用履歴の書き込みは、出場側の自動改札機100のみが行ってもよい。このように、乗車券T2の無線通信機RDに利用履歴を書き込むことにより、例えば、「ある期間において一度のみ使用可能」といった乗車券T2に対して、管理装置400が乗車券T2ごとに利用履歴を管理する必要がなくなる。この結果、管理装置400において管理するデータが複雑化するのを防ぐことができると共に、データを記憶する記憶装置の記憶容量が肥大化するのを抑制することができる。
図9は、第1の実施形態における発券機200の機能構成の一例を示す図である。発券機200は、入力部202と、購入画面表示部204と、金銭投入部206と、検銭部208と、ロール紙210と、切断部212と、印刷部214と、無線通信機搬送部216と、一体化部218と、乗車券排出部220と、紙基材搬送部222と、発券機側制御部230と、発券機側記憶部240とを備える。なお、図中の実線の矢印は、制御情報などの情報の通信経路を示し、破線の矢印は、紙や硬貨、無線通信機RDなどの物体の搬送経路を示している。
入力部202は、例えば、ボタン、キーボード、マウス、マイク、タッチパネル等のユーザインターフェースである。なお、購入画面表示部204がタッチパネルの場合、入力部202は、購入画面表示部204と一体として形成される。入力部202は、例えば、利用者から、乗車券T1またはT2の購入を指示する入力を受け付ける。
購入画面表示部204は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electroluminescence)ディスプレイなどの表示装置を含む。購入画面表示部204は、発券機側制御部230によって出力される情報に基づいて、乗車券T1またはT2のいずれかを購入するための画像を表示する。以下、購入画面表示部204を、上述した入力部202と機能が一体となったタッチパネル部と称して説明する。
金銭投入部206には、紙幣や硬貨が投入される。検銭部208は、金銭投入部206に投入された金銭を計数し、計数結果を発券機側制御部230に出力する。
ロール紙210は、乗車券Tの元になる原紙がロール状に巻かれた紙である。図10は、ロール紙210の一例を示す図である。図示のように、ロール紙210の一方の面の一部には、予め遮蔽層IAが印刷されている。これによって、切断された紙基材に一つ一つ遮蔽層IAを印刷するといった手間を省くことができる。
切断部212は、ロール紙210を、乗車券の種別ごとに予め決められた寸法で切断する。印刷部214は、切断部212により切断された紙基材の遮蔽層IAが印刷された面に表示オブジェクトを印刷する。例えば、印刷部214は、表示オブジェクトの一部が遮蔽層IAに重なるように、遮蔽層IAの上に、可視光が照射される環境下で発色する遮蔽層IAの色と同色または近い色を有し、赤外光を吸収するインクで表示オブジェクトを印刷する。また、印刷部214は、表示オブジェクトの他に、乗車券Tの効力情報を画像として印刷してよい。この表示オブジェクトの画像は、例えば、表示オブジェクトが印刷される度に変更されてよい。すなわち、印刷部214は、表示オブジェクトを重複させずに印刷する。なお、印刷部214は、一定の重複頻度で表示オブジェクトを重複させて印刷してもよい。例えば、一定の個数の乗車券IDを用意しておき、一巡目として全ての乗車券IDを使用して表示オブジェクトを印刷した場合、二巡目では一巡目で使用した順で乗車券IDを再度使用して表示オブジェクトを印刷する。
無線通信機搬送部216は、一体化部218の処理に連動して無線通信機RDを搬送する。例えば、無線通信機搬送部216は、ロボットアームやベルトコンベア、他の搬送装置を含み、無線通信機RDを所定の位置に搬送または運搬する。
一体化部218は、切断部212によりロール紙210から切り出され、印刷部214が表示オブジェクトを印刷した紙基材と、無線通信機搬送部216により搬送された無線通信機RDとを一体化させて、乗車券T2を作成する。
乗車券排出部220は、切断部212により切断され、印刷部214が表示オブジェクトを印刷した乗車券T1用の紙基材を、乗車券T1として排出したり、一体化部218により作成された乗車券T2を排出したりする。
紙基材搬送部222は、例えば、種々のローラや搬送ベルト、ストッパーなどを含む。例えば、紙基材搬送部222は、ローラでロール紙210の紙基材を挟持して、搬送ベルトの駆動によって紙基材を上述した各部に搬送する。
発券機側制御部230は、CPU等のプロセッサが発券機側記憶部240に記憶されたプログラムを実行することにより実現される。プログラムは、例えば、ネットワークNWを介してアプリケーションサーバからダウンロードされてもよいし、SDカードなどの可搬型記憶媒体に格納されたものが発券機200にインストールされてもよい。また、発券機側制御部230は、LSI、ASIC、FPGA等のハードウェアによって実現されてもよい。
発券機側制御部230は、例えば、発券機側制御部230は、入力部202が受け付けた購入指示や検銭部208の計数結果に基づいて、乗車券T1を発券するのか、または乗車券T2を発券するのかを決定する。発券機側制御部230は、決定した乗車券Tの種別に応じて上述した各部を制御する。例えば、発券機側制御部230は、乗車券T1の購入を指定された場合、第1の操作量で各部を制御する。第1の操作量には、切り出される紙基材の寸法が乗車券T1用の寸法になるように紙基材の搬送速度や搬送タイミングなどを制御するための紙基材搬送部222における操作量、印刷する表示オブジェクトの印刷時の色剤(例えばトナーやインク)の量を制御するための印刷部214における操作量、切断タイミングなどを制御するための切断部212における操作量などが含まれる。
また、発券機側制御部230は、乗車券T2の購入を指定された場合、第2の操作量で各部を制御する。第2の操作量には、切り出される紙基材の寸法が乗車券T2用の寸法になるように紙基材の搬送速度や搬送タイミングなどを制御するための紙基材搬送部222における操作量、印刷する表示オブジェクトの印刷時の色剤の量を制御するための印刷部214における操作量、切断タイミングなどを制御するための切断部212における操作量、無線通信機RDの搬送速度や搬送位置などを制御するための無線通信機搬送部216における操作量、乗車券T2を作成するための一体化部218における操作量などが含まれる。
発券機側記憶部240は、例えば、ROM、フラッシュメモリ、HDD、SDカード等の不揮発性の記憶媒体と、RAM、レジスタ等の揮発性の記憶媒体とによって実現される。発券機側記憶部240は、プロセッサが実行するプログラムを格納する他、購入画面表示部204に表示される画像の情報、検銭部208の計数結果、表示オブジェクトとして印刷される画像の情報、表示オブジェクトの元になる乗車券IDなどの情報を格納する。
以下、図を参照して乗車券T2の作成方法について説明する。図11は、乗車券T2の作成の様子を模式的に示す図である。本実施形態では、乗車券T2は、異なる2枚の乗車券T2用の紙基材と無線通信機RDとが一体化されることで作成される。図示のように、例えば、ロール紙210aの遮蔽層IAが印刷されていない面と、ロール紙210bの遮蔽層IAが印刷されていない面とが対向するように、それぞれのロール紙210が搬送されている。切断部212は、それぞれのロール紙210から乗車券T2用の紙基材を切り出す。印刷部214は、異なる2つのロール紙210aと210bとの双方から切り出された紙基材に、同じ表示オブジェクトを印刷する。一体化部218は、異なる2つのロール紙210aおよび210bのそれぞれから切り出された乗車券T2用の紙基材の間に、無線通信機搬送部216により搬送された無線通信機RDを挟み込む。
図12は、紙基材の間における無線通信機RDの位置について説明するための図である。例えば、一体化部218は、紙基材の法線方向から見て、乗車券T2用の紙基材に印刷された表示オブジェクトOB2の領域に、ある程度以上収まるように、無線通信機RDを配置する。望ましくは、一体化部218は、表示オブジェクトOB2の領域内に無線通信機RDの全部が収まるように、無線通信機RDを配置してよい。また、一体化部218は、表示オブジェクトOB2の領域内に無線通信機RDの重心が収まるように、無線通信機RDを配置してもよい。また、一体化部218は、紙基材の法線方向から見て、表示オブジェクトOB2の領域面積と、無線通信機RDの面内方向に関する領域面積とが所定割合(例えば8割)以上重なるように、無線通信機RDを配置してもよい。
一体化部218は、乗車券T2用の紙基材の間に無線通信機RDを配置した後、乗車券T2用の紙基材を接合して、乗車券T2用の2枚の紙基材と無線通信機RDとを一体化させる。図13は、乗車券T2用の紙基材の接合の様子を模式的に示す図である。一体化部218は、例えば、接着剤を噴出するノズル218aを有し、このノズル218aを用いて2枚の紙基材のいずれか一方、または双方の四辺または四隅などに接着剤を塗布する。一体化部218は、無線通信機RDに必要以上の負荷を与えない範囲で2枚の紙基材を加圧することで、2枚の紙基材を一体化させて、乗車券T2を作成する。
また、接着剤は、閾値以上の温度で溶解するものであってもよい。一体化部218は、この接着剤が予め付された紙基材の間に無線通信機RDを挟みこみ、紙基材を閾値以上の温度で加熱してから冷却することで一体化してもよい。
なお、接着剤は、紙基材が切り出される前のロール紙210に予め塗布されていてもよい。この場合、接着剤は、発券機200の稼働時の内部温度において硬化反応が停止または減速すると共に、上記内部温度よりも高い温度で硬化反応が加速するようなものであると好適である。このような場合、一体化部218は、無線通信機RDを挟み込んだ状態で2枚の紙基材を内部温度よりも高い温度で加熱することで一体化させてよい。
また、一体化部218は、熱硬化型の接着剤の代わりに、紫外線等の特定の波長の光で硬化する接着剤を用いて紙基材と無線通信機RDとを一体化させてもよい。
また、一体化部218は、接着剤で2枚の紙基材を一体化させる代わりに、間に無線通信機RDが配置された状態で乗車券T2用の紙基材を、ハウジング部材CSでパッケージ(例えば真空パッケージ)することで一体化させてよい。図14は、ハウジング部材CSでパッケージされた乗車券T2用の紙基材の断面を模式的に示す図である。ハウジング部材CSは、例えば、ポリ塩化ビニルやポリエチレン、アクリルなどの合成樹脂などにより形成されており、少なくとも紙基材に印刷された表示オブジェクトを外部から読み取ることができるように、一部または全部が透明または半透明に形成されている。これによって、乗車券T2を傷や水から保護しつつ、表示オブジェクトを読み取ることができる。
図15は、第1の実施形態における発券機200の処理の流れの一例を示すフローチャートである。本フローチャートの処理は、例えば、利用者によって、いずれかの乗車券Tの購入操作がなされた場合に実施される。
まず、発券機側制御部230は、入力部202が受け付けた購入指示や検銭部208の計数結果に基づいて、乗車券T1を発券するのか否かを判定する(ステップS300)。乗車券T1を発券せず、乗車券T2を発券する場合、発券機側制御部230は、制御対象の操作量を、第2の操作量に決定する(ステップS302)。
次に、発券機側制御部230は、紙基材搬送部222を制御して、ロール紙210を切断部212に搬送させる(ステップS304)。次に、発券機側制御部230は、切断部212を制御して、ロール紙210から、乗車券T2用の紙基材を切り出させる(ステップS306)。
次に、発券機側制御部230は、印刷部214を制御して、乗車券T2用の紙基材に表示オブジェクトを印刷させる(ステップS308)。次に、発券機側制御部230は、無線通信機搬送部216を制御して、一体化部218に無線通信機RDを搬送させる(ステップS310)。
次に、発券機側制御部230は、一体化部218を制御して、搬送させた無線通信機RDを、切り出させた紙基材の間に挟み込ませて、これらを一体化させる(ステップS312)。次に、発券機側制御部230は、紙基材搬送部222を制御して、無線通信機RDと一体化させた紙基材を、乗車券T2として乗車券排出部220から排出させる(ステップS314)。
一方、乗車券T1を発券する場合、発券機側制御部230は、制御対象の操作量を、第1の操作量に決定する(ステップS316)。次に、発券機側制御部230は、紙基材搬送部222を制御して、ロール紙210を切断部212に搬送させる(ステップS318)。次に、発券機側制御部230は、切断部212を制御して、ロール紙210から、乗車券T1用の紙基材を切り出させる(ステップS320)。
次に、発券機側制御部230は、印刷部214を制御して、乗車券T1用の紙基材に表示オブジェクトを印刷させる(ステップS322)。次に、発券機側制御部230は、上述したS314の処理として、紙基材搬送部222を制御して、乗車券T1用の紙基材を、乗車券T1として乗車券排出部220から排出させる(ステップS314)。これによって、本フローチャートの処理が終了する。
以上説明した第1の実施形態によれば、ロール紙210を切断して紙基材を生成する切断部212と、ロール紙210、または切断部212により生成された紙基材に、乗車券Tの効力情報をエンコードした表示オブジェクトを印刷する印刷部214と、記憶部を有する無線通信機RDを搬送する無線通信機搬送部216と、切断部212により生成された紙基材の間に無線通信機RDを挟んで一体化する一体化部218と、切断部212により生成された紙基材に表示オブジェクトが印刷された乗車券T1(第1の利用券)と、一体化部218により一体化された状態における紙基材の外装側に表示オブジェクトが印刷された乗車券T2(第2の利用券)と、のいずれかを少なくとも作成するように、切断部212、印刷部214、無線通信機搬送部216、および一体化部218を制御する発券機側制御部230と、を持つことにより、利用券に用いる電子部品の消費量を削減することができる。
(第1の実施形態の変形例)
以下、第1の実施形態における発券機200の変形例について説明する。第1の実施形態の変形例では、発券機200は、ロール紙210に表示オブジェクトを印刷してから、乗車券T1用、または乗車券T2用の紙基材に切断する。
図16は、乗車券T2の作成の様子を模式的に示す図である。図示のように、例えば、印刷部214は、異なる2つのロール紙210aと210bとの双方に、同じ表示オブジェクトを印刷する。図示の例では、ロール紙210aの遮蔽層IAが印刷されていない面と、ロール紙210bの遮蔽層IAが印刷されていない面とが対向するように、それぞれのロール紙210が搬送されている。切断部212は、それぞれのロール紙210から乗車券T2用の紙基材を切り出す。一体化部218は、異なる2つのロール紙210aおよび210bのそれぞれから切り出された乗車券T2用の紙基材の間に、無線通信機搬送部216により搬送された無線通信機RDを挟み込む。これによって、上述した第1の実施形態と同様に、利用券に用いる電子部品の消費量を削減することができる。
(第2の実施形態)
以下、第2の実施形態における発券機200Aについて説明する。第2の実施形態における発券機200Aでは、一つのロール紙210から、2枚の乗車券T2用の紙基材を生成して乗車券T2を作成する点で、第1の実施形態における発券機200と相違する。従って、係る相違点を中心に説明し、共通する部分についての説明は省略する。
図17は、第2の実施形態における発券機200Aの処理の流れを模式的に示す図である。第2の実施形態における紙基材搬送部222は、搬送路切替部222aと、反転部222bとを備える。搬送路切替部222aは、乗車券T2が生成される場合、切断部212により切断され、印刷部214により表示オブジェクトが印刷された2枚の乗車券T2用の紙基材のうち、いずれか一方を、一体化部218まで直通の搬送経路Raに搬送し、他方を、反転部222bが設けられた搬送経路Rbに搬送する。
反転部222bは、搬送経路Rbに搬送された紙基材を反転させる。すなわち、反転部222bは、搬送経路Raに搬送された紙基材の表裏の関係と反対になるように、搬送経路Rbに搬送された紙基材の表裏を反転させる。
一体化部218は、搬送経路Raから搬送された紙基材と、反転部222bにおいて反転された紙基材との間に無線通信機RDを挟み込んで一体化することで乗車券T2を生成する。
なお、上述した処理において、第2の実施形態における発券機側制御部230は、紙基材搬送部222を制御して、搬送経路Rbのみに紙基材を搬送させると共に、反転部222bを制御して、搬送経路Rbを紙基材が搬送される度に、反転処理を停止および稼働を交互に繰り返してよい。これによって、一体化部218には、表裏の関係が反対になった2種類の紙基材が搬送されることになる。この結果、第2の実施形態における発券機200Aは、一つのロール紙210から、2枚の乗車券T2用の紙基材を生成して乗車券T2を生成することができる。
以上説明した第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、利用券に用いる電子部品の消費量を削減することができる。
(第3の実施形態)
以下、第3の実施形態における発券機200Bについて説明する。第3の実施形態における発券機200Bでは、一つのロール紙210から、1枚の乗車券T2用の紙基材を生成して乗車券T2を作成する点で、第1の実施形態および第2の実施形態と相違する。従って、係る相違点を中心に説明し、共通する部分についての説明は省略する。
図18は、第3の実施形態における発券機200Bの処理の流れを模式的に示す図である。第3の実施形態における切断部212は、2枚分に相当する面積の乗車券T2用の紙基材をロール紙210から切断する。印刷部214は、2枚分に相当する面積の乗車券T2用の紙基材における遮蔽層IAが印刷されている面に、同じ表示オブジェクトを2つ印刷する。一体化部218は、遮蔽層IAが印刷されている面が外装になるように、表示オブジェクトが2つ印刷された紙基材を折り曲げ、この折り曲げた紙基材の内側に無線通信機RDを配置することで一体化させる。これによって、第3の実施形態における発券機200Bは、一枚の紙基材から乗車券T2を作成する。
以上説明した第3の実施形態によれば、第1および第2の実施形態と同様に、利用券に用いる電子部品の消費量を削減することができる。
以上説明した少なくとも一つの実施形態によれば、ロール紙210を切断して紙基材を生成する切断部212と、ロール紙210、または切断部212により生成された紙基材に、乗車券Tの効力情報をエンコードした表示オブジェクトを印刷する印刷部214と、記憶部を有する無線通信機RDを搬送する無線通信機搬送部216と、切断部212により生成された紙基材の間に無線通信機RDを挟んで一体化する一体化部218と、切断部212により生成された紙基材に表示オブジェクトが印刷された乗車券T1(第1の利用券)と、一体化部218により一体化された状態における紙基材の外装側に表示オブジェクトが印刷された乗車券T2(第2の利用券)と、のいずれかを少なくとも作成するように、切断部212、印刷部214、無線通信機搬送部216、および一体化部218を制御する発券機側制御部230と、を持つことにより、利用券に用いる電子部品の消費量を削減することができる。
上記実施形態は、以下のように表現することができる。
原紙を切断して紙基材を生成する切断部と、
前記原紙、または前記切断部により生成された紙基材に、鉄道利用における利用券の効力を示す利用可能な区間または利用可能な日時を示す効力情報をエンコードした表示オブジェクトを印刷する印刷部と、
記憶部を有する無線通信機を搬送する搬送部と、
前記切断部により生成された紙基材の間に前記無線通信機を挟み、前記無線通信機を挟む紙基材同士を接着することで一体化する一体化部と、
前記切断部により生成された紙基材に前記表示オブジェクトが印刷された第1の利用券と、前記一体化部により一体化された状態における前記紙基材の外装側に前記表示オブジェクトが印刷された第2の利用券と、のいずれかを少なくとも作成するように、前記切断部、前記印刷部、前記搬送部、および前記一体化部を制御する制御部と、
を備える発券機。
また、上記実施形態は、以下のように表現してもよい。
原紙を切断して紙基材を生成する切断部と、
前記原紙、または前記切断部により生成された紙基材に、鉄道利用における利用券の効力を示す利用可能な区間または利用可能な日時を示す効力情報をエンコードした表示オブジェクトを印刷する印刷部と、
記憶部を有する無線通信機を搬送する搬送部と、
前記切断部により生成された紙基材の間に前記無線通信機を挟み、前記無線通信機を挟む紙基材を他の部材で覆うことで一体化する一体化部と、
前記切断部により生成された紙基材に前記表示オブジェクトが印刷された第1の利用券と、前記一体化部により一体化された状態における前記紙基材の外装側に前記表示オブジェクトが印刷された第2の利用券と、のいずれかを少なくとも作成するように、前記切断部、前記印刷部、前記搬送部、および前記一体化部を制御する制御部と、
を備える発券機。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。