JP2017166500A - スラスト軸受 - Google Patents
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Abstract
【課題】径方向の幅をコンパクト化し、かつ、通油性を向上した一体型のスラスト軸受を提供することを目的とする。【解決手段】ころを保持する保持器と内輪と外輪とを非分離とした一体型のスラスト軸受において、内輪の鍔の内輪の軌道面からの軸方向高さを、内輪の軌道面から外輪の軌道面までの軸方向高さより低くし、外輪の鍔の外輪の軌道面からの軸方向高さを、外輪の軌道面から内輪の軌道面までの軸方向高さより低くし、内輪及び外輪の鍔の爪の先端部を、外輪及び内輪の軌道面と対向させたスラスト軸受を用いる。【選択図】図1
Description
この発明は、軌道輪ところを保持する保持器とを非分離とした一体型のスラスト軸受に関するものであり、詳しくは、自動車のトルクコンバータのタービン又はインペラとステータ間の様に、偏心量が比較的大きい部位に使用され、軸受の径方向断面高さのコンパクト化と通油性の向上を可能にした一体型のスラスト軸受に関する。
スラスト軸受には、ハウジングやシャフトへの組み付けを容易にするために、軌道輪と転動体であるころを保持する保持器とを非分離とした一体型のものがある。この一体型のスラスト軸受としては、特許文献1や2に示すような、軌道輪として内輪と外輪の両方を備え、これらの2つの軌道輪と保持器を非分離とした三位一体型のものがある。
特許文献1に記載のスラスト軸受1、特許文献2に記載のスラスト軸受1’は、その縦断面が図3(a)及び図3(b)に示す構造を有する軸受である。図3(a)に示すスラスト軸受1は、ころ2、内輪4、外輪5、複数のころ2を放射状に保持する保持器3から構成され、内輪4の内径側に形成された鍔4aと、外輪5の外径側に形成された鍔5aの先端部に、それぞれ爪7及び6とをステーキングにより形成し、これらの各爪7、6で、保持器3の内周縁と外周縁とを係止することにより、内外輪4、5と保持器3とを非分離とする。各鍔4a、5aと保持器3との間には、内外輪4、5が相対回転できるように、ラジアル方向の軸受内部隙間が設けられている。
また、図3(b)に示すスラスト軸受1’は、ころ2’、内輪4’、外輪5’、複数のころ2’を放射状に保持する保持器3’から構成され、内輪4’の内径側に形成された鍔4a’と、外輪5’の外径側に形成された鍔5a’の先端部に、それぞれ爪7’及び6’とをステーキングにより形成し、これらの各爪7’、6’で、保持器3’の内周縁と外周縁とを係止することにより、内外輪4’、5’と保持器3’とを非分離とする。各鍔4a’、5a’と保持器3’との間には、内外輪4’、5’が相対回転できるように、ラジアル方向の軸受内部隙間が設けられている。
また、図3(b)に示すスラスト軸受1’は、ころ2’、内輪4’、外輪5’、複数のころ2’を放射状に保持する保持器3’から構成され、内輪4’の内径側に形成された鍔4a’と、外輪5’の外径側に形成された鍔5a’の先端部に、それぞれ爪7’及び6’とをステーキングにより形成し、これらの各爪7’、6’で、保持器3’の内周縁と外周縁とを係止することにより、内外輪4’、5’と保持器3’とを非分離とする。各鍔4a’、5a’と保持器3’との間には、内外輪4’、5’が相対回転できるように、ラジアル方向の軸受内部隙間が設けられている。
ところで、特許文献1に記載のスラスト軸受1は、最大偏心時において、保持器3の外周縁と外輪5の鍔5aが接触・摩擦が生じないように、隙間を十分に取る必要があると共に、内輪4の鍔4aに設けられる爪7と、保持器3の内周縁とが接触・摩擦が生じないように、隙間を十分に取る必要がある。
また、特許文献2に記載のスラスト軸受1’は、内輪4’の鍔4a’の高さがころ2’の下面部(外輪5’の転走面)を超え、外輪5’の幅面に近接しており、さらに、外輪5’の鍔5a’の高さがころ2’の上面部(内輪4’の転走面)を超え、内輪4’の幅面に近接している。このため、内輪4’の鍔4a’の爪7’の先端部と外輪5’の幅面、及び外輪5’の鍔5a’の爪6’の先端部と内輪4’の幅面が接触・摩擦が生じないように、隙間を十分に取る必要がある。
これらのため、これらのスラスト軸受1、1’の径方向の幅が大きいものとなる傾向がある。
また、特許文献2に記載のスラスト軸受1’は、内輪4’の鍔4a’の高さがころ2’の下面部(外輪5’の転走面)を超え、外輪5’の幅面に近接しており、さらに、外輪5’の鍔5a’の高さがころ2’の上面部(内輪4’の転走面)を超え、内輪4’の幅面に近接している。このため、内輪4’の鍔4a’の爪7’の先端部と外輪5’の幅面、及び外輪5’の鍔5a’の爪6’の先端部と内輪4’の幅面が接触・摩擦が生じないように、隙間を十分に取る必要がある。
これらのため、これらのスラスト軸受1、1’の径方向の幅が大きいものとなる傾向がある。
そこで、この発明は、径方向の幅をコンパクト化し、かつ、通油性を向上した一体型のスラスト軸受を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、この発明にかかるスラスト軸受は、複数のころ、前記ころを放射状に保持する保持器、内径側に鍔を有する内輪、及び外径側に鍔を有する外輪とが備えられ、前記内輪の鍔の先端部に、前記保持器の内周縁を係止する爪が設けられ、前記外輪の鍔の先端部に、前記保持器の外周縁を係止する爪が設けられ、前記ころを保持する前記の保持器と内輪と外輪とを非分離とした一体型のスラスト軸受において、前記内輪の鍔の内輪の軌道面からの軸方向高さを、内輪の軌道面から外輪の軌道面までの軸方向高さより低くし、前記外輪の鍔の外輪の軌道面からの軸方向高さを、外輪の軌道面から内輪の軌道面までの軸方向高さより低くし、前記内輪の鍔の爪の先端部は、前記外輪の軌道面と対向し、前記外輪の鍔の爪の先端部は、前記内輪の軌道面と対向することを特徴としたのである。
さらに、このスラスト軸受は、保持器の内径面及び外径面を平坦に形成し、保持器の内径面を前記内輪の鍔と対向させると共に、保持器の内径面の軸方向長さをこの保持器の内径面が対向する側の内輪の鍔の面の長さより短くし、保持器の外径面を外輪の鍔と対向させると共に、保持器の外径面の軸方向長さをこの保持器の外径面が対向する側の外輪の鍔の面の長さより短くしてもよい。
この発明にかかるスラスト軸受は、内輪の鍔の内輪の軌道面からの軸方向高さを、内輪の軌道面から外輪の軌道面までの軸方向高さより低くすると共に、外輪の鍔の外輪の軌道面からの軸方向高さを、外輪の軌道面から内輪の軌道面までの軸方向高さより低くするので、内輪の軌道面と外輪の鍔の爪の先端部、及び外輪の軌道面と内輪の鍔の爪の先端部とが接触することがなくなり、内輪の鍔の爪の先端部が外輪の軌道面と対向することが可能となり、かつ、外輪の鍔の爪の先端部が前記内輪の軌道面と対向することが可能となり、径方向の幅をコンパクト化することが可能となる。
さらに、内輪の鍔の爪の先端部と外輪の軌道面とが対向するので、両者の間に隙間が生じ、ここから潤滑油を供給することが可能となり、通油性を向上させることができる。
さらに、内輪の鍔の爪の先端部と外輪の軌道面とが対向するので、両者の間に隙間が生じ、ここから潤滑油を供給することが可能となり、通油性を向上させることができる。
また、保持器の内周縁及び外周縁を平坦に形成し、保持器の内周縁を内輪の鍔と対向させると共に、保持器の内周縁の長さをこの保持器の内周縁が対向する側の内輪の鍔の長さより短くし、保持器の外周縁を外輪の鍔と対向させると共に、保持器の外周縁の長さをこの保持器の外周縁が対向する側の外輪の鍔の長さより短くするので、保持器の内周縁及び外周縁は、内輪や外輪の鍔の爪に接触することなく、内輪や外輪の鍔に接触できる位置まで接近することができ、内輪及び外輪の鍔と保持器の内周縁及び外周縁との間に形成されるラジアル方向の軸受内部隙間を有効に利用することが可能となり、スラスト軸受の径方向の幅をより狭めることが可能となる。
さらにまた、この発明に係るスラスト軸受は、自動車のトルクコンバータのタービン又はインペラと、ステータとの間に組み付けられるものに好適である。
以下、図1及び図2に基づき、この発明の実施形態を説明する。
この発明に係るスラスト軸受1は、図1(a)、(b)に示すように、複数のころ12、このころ12を放射状に保持する保持器13、内径側に鍔14aを有する内輪14、及び外径側に鍔15aを有する外輪15とを備えた三位一体型のスラスト軸受である。保持器13及び内外輪14、15は、いずれも鋼製である。
なお、軸受部に大きな偏心回転が生じても、保持器13の内径面13aが鍔14aと接触しないように、ラジアル方向の軸受内部隙間δ1(図示省略)が設けられ、また、保持器13の外径面13bが鍔15aと接触しないように、ラジアル方向の軸受内部隙間δ2(図示省略)が設けられる。
なお、保持器13の内径面13aとは、保持器13の内周縁の縁部の最外面であって、内輪14の鍔14aと対向する面をいい、また、保持器13の外径面13bとは、保持器13の外周縁の縁部の最外面であって、外輪15の鍔15aと対向する面をいう。
この発明に係るスラスト軸受1は、図1(a)、(b)に示すように、複数のころ12、このころ12を放射状に保持する保持器13、内径側に鍔14aを有する内輪14、及び外径側に鍔15aを有する外輪15とを備えた三位一体型のスラスト軸受である。保持器13及び内外輪14、15は、いずれも鋼製である。
なお、軸受部に大きな偏心回転が生じても、保持器13の内径面13aが鍔14aと接触しないように、ラジアル方向の軸受内部隙間δ1(図示省略)が設けられ、また、保持器13の外径面13bが鍔15aと接触しないように、ラジアル方向の軸受内部隙間δ2(図示省略)が設けられる。
なお、保持器13の内径面13aとは、保持器13の内周縁の縁部の最外面であって、内輪14の鍔14aと対向する面をいい、また、保持器13の外径面13bとは、保持器13の外周縁の縁部の最外面であって、外輪15の鍔15aと対向する面をいう。
前記外輪15の鍔15aの先端部には、軸受内部隙間δ2よりも大きく内向きに張り出す複数の爪16が曲げ加工により形成されており、これらの各爪16で保持器13の外周縁を係止して、保持器13と外輪15とが非分離とされている。各爪16は、概ね90°の位相で2つずつ、合計8箇所に設けられている。
この各爪16の部分は、曲げ加工を容易とするために、予め段付け加工により減厚され、図1(c)に示すように、その基部両側には切り込みが入れられている。また、これらの曲げ加工される部分は、外輪15の焼入れ処理時に焼入れ防止されるか、焼入れ処理後に焼なまし処理されている。
次に、前記内輪14の鍔14aの先端部には、軸受内部隙間δ1よりも大きく張り出す爪17がステーキングにより外向き、すなわち、保持器13が配される方向に形成されており、これらの各爪17で保持器13の内周縁を係止して、保持器13と内輪14とが非分離とされている。この爪17は、鍔14aに対し、鈍角の位相で形成される。
前記保持器13は、環状の薄鋼板ブランクをプレス成形して形成され、各ころ12を収納するポケット部(図示省略)の半径方向断面が逆V字状とされ、爪16、17に係止される内外周の縁部の最外面、すなわち、保持器13の内径面13a及び外径面13bが平坦に形成される。これは、対向する内輪14及び外輪15の各鍔14a、15aの面も平坦に形成されており、前記のラジアル方向の軸受内部隙間δ1、δ2を十分に確保するためである。
したがって、保持器13の内径面13aや外径面13bが内外輪14、15の鍔14a、15aと接触したり、保持器13が両鍔14a、15aで挟まれたりすることがなく、後述するインペラ28とタービン20は円滑な回転を保証され、かつ、保持器13の機能が損なわれることもない。
この保持器13の内外周の両縁部は、その最外面である内径面13a及び外径面13bが平坦に形成され、内輪14の鍔14a及び外輪15の鍔15aとそれぞれ対向することができれば、特にその形状に限定はないが、図1(b)に示すように、保持器13の両縁部に屈曲部を形成すれば、保持器13そのものの強度を向上させることができるので好ましい。具体的には、保持器13の内周縁の縁部は、内輪14の鍔14aと対向するように折り曲げて鍔14aと平行な面を形成し、次いで、180°外方向に屈曲させて内径面13aとすることにより形成することができる。また、保持器13の外周縁の縁部は、外輪15の鍔15aと対向するように折り曲げて鍔15aと平行な面(外径面13b)を形成し、次いで、この先端部を90°内方向に屈曲させることにより形成することができる。
この保持器13の内径面13aの軸方向長さは、この保持器13の内径面13aが対向する側の内輪14の鍔14aの面の長さより短く形成することが好ましい。このようにすると、内輪14の鍔14aの爪17の先端部が保持器13の内周縁の縁部と接触することがなくなり、内輪14の鍔14aの保持器13が配される側の面と、内輪14の鍔14aの爪17の先端部から軸方向に形成され得る面との間の空間部に保持器13の内周縁の縁部を配することが可能となり、軸受の径方向の幅のコンパクト化に寄与することができる。
また、この保持器13の外径面13bの軸方向長さは、この保持器13の外径面13bが対向する側の外輪15の鍔15aの面の長さより短く形成することが好ましい。このようにすると、外輪15の鍔15aの爪16の先端部が保持器13の外周縁の縁部と接触することがなくなり、外輪15の鍔15aの保持器13が配される側の面と、外輪15の鍔15aの爪16の先端部から軸方向に形成され得る面との間の空間部に保持器13の外周縁の縁部を配することが可能となり、軸受の径方向の幅のコンパクト化に寄与することができる。
前記内輪14の鍔14aの内輪14の軌道面からの軸方向高さは、内輪14の軌道面から外輪15の軌道面までの軸方向高さより低く設定される。また、前記外輪15の鍔15aの外輪15の軌道面からの軸方向高さは、外輪15の軌道面から内輪14の軌道面までの軸方向高さより低く設定される。これにより、内輪14の鍔14aの爪17の先端部と外輪15の軌道面との間に隙間hが生じると共に、外輪15の鍔15aの爪16の先端部と内輪14の軌道面との間に隙間が生じる。
このため、内輪14の鍔14aの爪17の先端部と外輪15の軌道面とは、接触することなく、互いに対向することが可能となると共に、外輪15の鍔15aの爪16の先端部と内輪14の軌道面とは、接触することなく、互いに対向することが可能となる。すなわち、内輪14の軌道面と外輪15の軌道面との間に、内輪14の鍔14aの爪17の先端部と外輪15の鍔15aの爪16の先端部とを配することが可能となる。これにより、軸受の径方向の幅、すなわち、内輪14の鍔14aと外輪15の鍔15aとの距離を小さくすることができ、径方向の幅のコンパクト化を図ることが可能となる。
また、前記のように、内輪14の鍔14aの爪17の先端部と外輪15の軌道面との間に隙間hが生じる。この隙間hから潤滑油を安定的に供給することが可能となる。
図2は、前記スラスト軸受11を使用した自動車のトルクコンバータを示す。外径寸法の異なるスラスト軸受11a、11bは、それぞれインペラ28とステータ29の間、及びタービン20とステータ29の間に組み付けられている。スラスト軸受11aは外輪25がインペラハブ28bに組み付けられ、スラスト軸受11bは内輪24がタービンハブ20bに組み付けられている。
このトルクコンバータは、エンジンの出力軸に連結されるインペラ28と、トランスミッションの入力軸に連結されるタービン20とが対向配置され、ケーシングに固定されるステータシャフト(図示省略)に一方向クラッチ21を介してステータ29が取り付けられるものであり、それぞれ椀状に形成されたインペラブレード28aとタービンブレード20aの間で還流する流体を、これらの内径側でタービン20側からインペラ28側へ戻す際に、流体の流れ方向を変えてインペラ28に順方向の回転力を付与して伝達トルクを増幅する。
前記インペラブレード28aとタービンブレード20aに作用する流体圧は、必ずしも周方向で一様とはならないので、インペラ28とタービン20には偏心回転が生じやすく、その偏心量も最大0.5mm程度の比較的大きなものとなる。
なお、本明細書において、「対向する」とは、径方向もしくは軸方向において同一線上にあることをいう。
1、1’、11、11a、11b スラスト軸受
2、2’、12 ころ
3、3’、13 保持器
13a 保持器の内径面
13b 保持器の外径面
4、4’、14、24 内輪
5、5’、15、25 外輪
4a、4a’、14a 鍔
5a、5a’、15a 鍔
6、6’、16 爪
7、7’、17 爪
20 タービン
20a タービンブレード
20b タービンハブ
21 一方向クラッチ
28 インペラ
28a インペラブレード
28b インペラハブ
29 ステータ
2、2’、12 ころ
3、3’、13 保持器
13a 保持器の内径面
13b 保持器の外径面
4、4’、14、24 内輪
5、5’、15、25 外輪
4a、4a’、14a 鍔
5a、5a’、15a 鍔
6、6’、16 爪
7、7’、17 爪
20 タービン
20a タービンブレード
20b タービンハブ
21 一方向クラッチ
28 インペラ
28a インペラブレード
28b インペラハブ
29 ステータ
Claims (2)
- 複数のころ、前記ころを放射状に保持する保持器、内径側に鍔を有する内輪、及び外径側に鍔を有する外輪とが備えられ、
前記内輪の鍔の先端部に、前記保持器の内周縁を係止する爪が設けられ、
前記外輪の鍔の先端部に、前記保持器の外周縁を係止する爪が設けられ、
前記ころを保持する前記の保持器と内輪と外輪とを非分離とした一体型のスラスト軸受において、
前記内輪の鍔の内輪の軌道面からの軸方向高さを、内輪の軌道面から外輪の軌道面までの軸方向高さより低くし、
前記外輪の鍔の外輪の軌道面からの軸方向高さを、外輪の軌道面から内輪の軌道面までの軸方向高さより低くし、
前記内輪の鍔の爪の先端部は、前記外輪の軌道面と対向し、
前記外輪の鍔の爪の先端部は、前記内輪の軌道面と対向することを特徴とするスラスト軸受。 - 前記保持器の内径面及び外径面は、平坦に形成され、
前記保持器の内径面は、前記内輪の鍔と対向すると共に、前記保持器の内径面の軸方向長さは、この保持器の内径面が対向する側の前記内輪の鍔の面の長さより短く、
前記保持器の外径面は、前記外輪の鍔と対向すると共に、前記保持器の外径面の軸方向長さは、この保持器の外径面が対向する側の前記外輪の鍔の面の長さより短いことを特徴とする請求項1に記載のスラスト軸受。
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