JP2017165294A - アクセルペダル誤操作防止機構 - Google Patents
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Abstract
Description
また、特許文献4や特許文献5のように、ソフトウェアを利用した制御によって誤操作を抑制しようとする試みもなされている。
また、特許文献2,3のように、アクセルペダルの操作方向をブレーキペダルの操作(踏み込み)方向に対して直交させれば、誤操作を効果的に抑制できると思われるが、自動車が普及して以来、永い歴史のある従来の踏み込み式のアクセルの操作方向を横向きに変えることは、一般の運転者になじみにくいばかりか却って事故を誘発するおそれがある。
またさらに最近では、心臓疾患や脳疾患などの疾病が原因で運転の途中で運転者が意識を喪失し、アクセルペダルを強く踏み込んで児童生徒の列や人混みに車両が突っ込んで多くの犠牲者が出る事件が多発し、社会問題になっている。
このようにすることで、パニック状態に陥った運転者がアクセルペダルだけを踏み込む、という誤操作を効果的に抑制することができる。
また、運転者の体幹中心のほぼ延長線上に配置されたブレーキペダルの横に上記したようなアクセルペダルを配置することで、運転者が意識を喪失したときに運転者の足がアクセルペダルから自然に脱落しやすくすることができる。
また、ブレーキペダルとアクセルペダルとにどの程度の高低差を設けて配置するかによるが、高低差が大きかったり、運転者の足が非常に小さいような場合は、ブレーキペダルとアクセルペダルとの間の隙間に運転者の足の先が嵌り込んでしまうおそれがある。そこでこのような事態を抑制すべく、アクセルペダルのブレーキペダル側の端縁に、運転者の足が当接する当接部材を設けるとよい。また、このような当接部材を設ければ、アクセルペダルが小さくても、当接部材に当接するまで運転者の足をブレーキ側に移動させるだけで、簡単にアクセルペダルに足を掛けることができるようになるという利点もある。さらに、ブレーキペダルやアクセルペダルには横方向に若干の遊びがあることから、ブレーキペダルの操作時に、ブレーキペダルが隣接配置したアクセルペダルと干渉しないようにするための干渉抑制手段を設けてもよい。
請求項2に記載するように、前記アクセルペダルの大きさを、運転者の足の第一趾の幅と同等とするとよく、請求項3に記載するように記アクセルペダルの長さは、運転者の足の第一趾から母趾球までの長さと同等程度とするとよい。また、請求項4に記載するように、未操作時の前記アクセルペダルの操作面の高さを、未操作時の前記ブレーキペダルの操作面の高さよりも低くするとよい。
[第一の実施形態]
図1は本発明の誤操作防止機構の第一の実施形態にかかり、(a)はブレーキペダルとアクセルペダルとの位置関係及びアクセルペダルの大きさを説明する平面図、(b)はブレーキペダル及びアクセルペダルの操作面の高さ関係を説明する側面図である。
運転者の身体の大小や性別などによって足Fの大きさは相違するが、この実施形態においてアクセルペダル2の幅Hは、平均的なサイズの足Fを有する運転者の五本の指f1〜f5のうち、第一趾f1及び第二趾f2が掛かる程度としてある。アクセルペダル2の長さLは、平均的なサイズの足Fを有する運転者の足Fの第一趾f1〜母趾球f1a間の長さを目安としている。
このようにアクセルペダル2の幅H及び長さLを小さくし、かつ、ブレーキペダル1に隣接して配置することで、咄嗟の際、特に運転者がパニックに陥ったような場合に、運転者の足Fがブレーキペダル1と間違えてアクセルペダル2だけを踏み込む可能性を低減することができる。
この実施形態では、図3に示すように、上記の第一の実施形態のアクセルペダル2よりもアクセルペダル2の幅Hをさらに小さくし、平均的なサイズの足Fを有する運転者の五本の指f1〜f5のうち、第一趾f1のみが掛かるようにする。大きなサイズ(28cm〜30cm程度)の足Fを有する運転者では、第一趾f1がアクセルペダル2から少しはみ出す可能性があるが、第一趾f1の中心はアクセルペダル2に載せることができ、操作に問題は生じない。
このように幅Hを第一の実施形態の場合よりも小さくすることで、ブレーキペダル1とアクセルペダル2の誤操作をより低減することができる。また、運転者の意識喪失による車両暴走の可能性もより低減することができる。
本発明のように、ブレーキペダル1に隣接させてアクセルペダル2を配置し、アクセルペダル2の操作面2aの高さをブレーキペダル1の操作面1aよりも低い位置に位置させると、ブレーキペダル1とアクセルペダル2との間の隙間に足Fの指(特に第一趾f1)が入り込んでしまって、とっさの際に第一趾f1を前記隙間から上手く脱出させることができず、ブレーキペダル1を踏む操作が遅れる可能性が考えられる。
ブレーキペダル1やアクセルペダル2に、横方向(図1(a)及び図3において紙面の左右方向)に「遊び」がある場合において、第三の実施形態のようにアクセルペダル2の操作面2aの端縁に当接部材3を設けると、ブレーキペダル1を操作させたときにブレーキペダル1の下面が当接部材3と干渉して不作為にアクセルペダル2を操作してしまうおそれがある。ブレーキペダル1とアクセルペダル2とが同時に操作されたときは、ソフトウェアを利用した制御によって、ブレーキペダル1の操作を優先させたりアクセルペダル2の操作を無効にするなどの処理が可能である。
そして、図5(b)に示すように、ブレーキペダル1を踏み込むことによってその下面がアクセルペダル2の当接部材3と干渉すると、図5(c)に示すように干渉防止部材4が当接部材3を介してアクセルペダル2をブレーキペダル1の外側に押し、ブレーキペダル1によってアクセルペダル2が操作されないようにする。
例えば、上記の第三及び第四の実施形態では、アクセルペダル2側に当接部材3を設け、ブレーキペダル1側に干渉防止部材4を設けているが、ブレーキペダル1側に当接部材3を設けアクセルペダル2側に干渉防止部材4を設けてもよい。
また、本発明は、同様のブレーキペダル及びアクセルペダルを有するものであれば、車両に限らず船舶その他の輸送機械にも適用が可能である。
1a 操作面
2 アクセルペダル
2a 操作面
3 当接部材
4 干渉防止部材
F 足
f1 第一趾
f1a 母趾球
f2 第二趾
Claims (6)
- アクセルペダルとブレーキペダルとを踏み間違えたり、意識喪失下でアクセルペダルを踏み込むという誤操作を防止するためのアクセルペダル誤操作防止機構であって、
アクセルペダルをブレーキペダルに隣接して配置し、
前記アクセルペダルの幅を運転者の足の第一趾及び第二趾の幅より小さくしたこと、
を特徴とするアクセルペダル誤操作防止機構。 - 前記アクセルペダルの幅を、運転者の足の第一趾の幅と同等としたことを特徴とする請求項1に記載のアクセルペダル誤操作防止機構。
- 前記アクセルペダルの長さを、運転者の足の第一趾から母趾球までの長さと同等としたことを特徴とする請求項1又は2に記載のアクセルペダル誤操作防止機構。
- 未操作時の前記アクセルペダルの操作面の高さを、未操作時の前記ブレーキペダルの操作面の高さよりも低くしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のアクセルペダル誤操作防止機構。
- 前記アクセルペダル及び前記ブレーキペダルのいずれか一方に、前記第一趾を当接させる当接部材を設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のアクセルペダル誤操作防止機構。
- 前記ブレーキペダル又は前記アクセルペダルのいずれか他方に、前記当接部材とブレーキペダル又は前記アクセルペダルとの干渉を防止する干渉防止手段を設けたことを特徴とする請求項5に記載のアクセルペダル誤操作防止機構。
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- 2016-03-16 JP JP2016053036A patent/JP6887635B2/ja active Active
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