JP3210668U - アクセル操作装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】自動車の構造を大きく変えることなく、アクセルとブレーキとの踏み間違い防止を可能とするアクセル操作装置を提供する。【解決手段】踵の踏力によって変位するアクセルペダル1と、足を載置するフットレスト6と、アクセルペダル1の前記変位をアクセルアーム3に伝達するリンク機構によって構成される。リンク機構は、固定軸bにより枢設されたL字形棒状の伝達アーム2と、アクセルペダル1と伝達アーム2とを互いに回動可能に連接する第1のジョイント4と、伝達アーム2とアクセルアーム3とを回動可能に連接する第2のジョイント5より成り、踵の踏力によって生じたアクセルペダル1の変位が第1のジョイント4を介して伝達アーム2を変位させ、伝達アーム2の変位が第2のジョイント5を介してアクセルアーム3を変位させることによりアクセル操作が為される。【選択図】図3
Description
本考案は、アクセルとブレーキとの踏み間違い防止を可能とする自動車用アクセル操作装置に関する。
アクセルとブレーキとの踏み間違いに起因する交通事故が多発している。通常は右足でブレーキペダルとアクセルペダルを操作するが、2つのペダルは近接して設置されており、目で確認して操作せず感覚的に行うので、運転席に座った位置や姿勢が少し変わると2つのペダル位置を誤認し易い。これらの事情を踏まえて、アクセル操作をブレーキ操作と異なる方法で行う構成とすることにより、踏み間違いを防止する技術が公開されている。
現在、実用化している技術としては、ブレーキペダルとアクセルペダルを一体化したワンペダル方式のものがある。この方法では、ブレーキ操作は右足を前方に踏み出すが、アクセルは踵側を支点として爪先側を右側に捻って操作する。
前述のワンペダル方式のペダルにおいて、爪先を右側に捻って行うアクセル操作は人間工学的に難があり、運転時間に比例して疲労が蓄積する。このため、運転時間が長くなるほど操作ミスを起こす可能性が大きくなる。
特許文献1には、右足でアクセル操作を、左足でブレーキ操作を為すことにより、両者の踏み間違いを予防するアクセルペダルとブレーキペダルの設置方法が提案されているが、両足を使用しての運転は、急ブレーキ時、同時にアクセルも踏んでしまうことが考えられるうえに、左足が浮いている状態は、特にカーブ中に、体が安定しないといった問題がある。
特許文献2には、アクセルバーに振動装置を設置し、ペダルを踏むとスイッチが入りペダルの振動が足に伝わり、ブレーキペダルでないことを運転者に知らせる装置の発明が開示されている。しかしながら、ペダルの踏み間違いは瞬時に起きるのがほとんどであって、事故直前に振動を感じて行動を修正する余裕はないのが通常である。
特許文献3には、踵操作によって加減速を行うアクセルペダルが提案されている。アクセルペダルの操作方法をブレーキペダルと違えることにより、混同を避ける意図は本願の技術的思想と同じであり、評価できる。しかし、同文献には、踵の踏力によってアクセル操作を行う発想と、これに伴うアクセルペダルの構造のみが開示されていて、踏力がどのような構造を介して伝導しスロットルの開閉がなされるのかについての具体的な開示がされておらず、同考案の実施は不可能であるといわざるを得ない。
特許文献4には、ブレーキペダルとアクセルペダルを前後方向に高さを変えて縦列配置し、ブレーキは右有の足指部分で、また、アクセルは同じく右足の踵部分で操作する構成の踏み間違い防止装置の発明が開示されている。踵の踏力は複数のロッドとジョイントのリンク機構により、本来配備されているアクセルペダルへと伝達される構造となっている。該発明は特許文献3に記載のアクセルペダル同様、アクセル操作を踵で行い、ブレーキ操作のそれと違える構成とすることにより、両ペダルの踏み間違いを防止する狙いであるが、アクセル・ブレーキの両操作を右足のみで行うことには無理がある。すなわち、足指をブレーキペダルに、踵をアクセルペダルに置いた状態で、足首を支点として、つま先と踵でブレーキとアクセルの操作をバランスよく行えるようになるには、相当の練習を要するうえに、運転中はほとんど足を浮かせた状態を保持することになり、足の疲労を速めることが予想される。また、咄嗟の場合につま先だけで急ブレーキをかけることは難しく、誤って踵で踏ん張り、アクセル操作をしてしまう危険性もある。
上述の問題と事情を踏まえ、本考案においては、自動車の構造を大きく変えることなく、アクセルとブレーキとの踏み間違い防止を可能とするアクセル操作装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本考案に係る自動車用アクセル操作装置は、踵の踏力によって変位するアクセルペダルと、足を載置するフットレストと、前記アクセルペダルの前記変位をアクセルアームに伝達し前記アクセルアームを変位させるリンク機構と、を有し、前記踵の踏力によって前記アクセルアームを変位させアクセル操作を行うことを特徴とする。
前記アクセル操作装置の前記リンク機構は、固定軸により枢設されたL字形棒状の伝達アームと、前記アクセルペダルと前記伝達アームとを互いに回動可能に連接する第1のジョイントと、前記伝達アームと前記アクセルアームとを回動可能に連接する第2のジョイントより成り、前記踵の踏力によって生じた前記アクセルペダルの変位が前記第1のジョイントを介して前記伝達アームを変位させ、前記伝達アームの前記変位が前記第2のジョイントを介して前記アクセルアームを変位させることによりアクセル操作が為される。
本考案に係るアクセル操作装置の設置により、アクセル操作をブレーキ操作と異なる方法で行う構成となり、踏み間違い事故を防止することができる。
簡単なリンク機構の採用により、既存のシステムに対して大きな変更を加えることなく、上述の構成を実現させることが可能となる。
アクセルペダルの前方にフットレストを設置し、ブレーキペダルは従来通りの方法と位置を保持することにより、足に負担をかけることなく踵によるアクセル操作が可能となる。
以下、本実施形態に係るアクセル操作装置(以降、「本装置」という。)について図を用いて説明する。
まず、本装置の構成について説明する。図1乃び4に示すように、本装置は、アクセルペダル1、フットレスト6及びリンク機構により構成され、リンク機構は、さらに、伝達アーム2、第1のジョイント4及び第2のジョイント5により構成される。
図2及び3に示すように、アクセルペダル1は固定軸aによりフットレスト支持台7に枢設され、アクセルペダル1と伝達アーム2は第1のジョイント4で互いに回動可能に連結されている。また、伝達アーム2は固定軸bにより同じくフットレスト支持台7に枢設され、伝達アーム2とアクセルアーム3は第2のジョイント5で互いに回動可能に連結されている。第1のジョイント4及び第2のジョイント5は、接続軸が略長方形の軸受内を前後に摺動する形で、前者の変位を後者に伝達する構造になっている。
次に、図2及び3を見ながら、アクセル操作の過程について順を追って説明する。図2はアクセルペダル1を操作しないときの本装置の状態を、図3はアクセルペダル1を操作するときの本装置の状態を示す。
まず、踵の踏込によりアクセルペダル1が固定軸aを支点として変位し、第1のジョイント4が上方にシフトする。第1のジョイント4の上方へのシフトによりL字型の伝達アーム2は固定軸bを支点として傾斜し、これに伴い、アクセルアーム3との連結部である第2のジョイント5が前方に変位し、固定軸cを支点としてアクセルアーム3を変位させ、アクセル踏込みの状態を醸成する。
各固定軸又は各ジョイントにはバネが内蔵されており、踵をフットレスト5上に戻すと、装置各部の位置は図2の状態に戻る。すなわち、第2のジョイント5の後方への変位に伴い、アクセル操作が中止される。
1 アクセルペダル
2 伝達アーム
3 アクセルアーム
4 第1のジョイント
5 第2のジョイント
6 フットレスト
7 フットレスト支持台
8 ブレーキペダル
固定軸a,固定軸b,固定軸c
2 伝達アーム
3 アクセルアーム
4 第1のジョイント
5 第2のジョイント
6 フットレスト
7 フットレスト支持台
8 ブレーキペダル
固定軸a,固定軸b,固定軸c
Claims (2)
- アクセルとブレーキとの踏み間違い防止を目的とする自動車用アクセル操作装置であって、
踵の踏力によって変位するアクセルペダルと、
足を載置するフットレストと、
前記アクセルペダルの前記変位をアクセルアームに伝達し前記アクセルアームを変位させるリンク機構と、
を有し、前記踵の踏力によって前記アクセルアームを変位させアクセル操作を行うことを特徴とする自動車用アクセル操作装置。 - 前記リンク機構は、
固定軸により枢設されたL字形棒状の伝達アームと、
前記アクセルペダルと前記伝達アームとを互いに回動可能に連接する第1のジョイントと、
前記伝達アームと前記アクセルアームとを回動可能に連接する第2のジョイントと、
から成り、前記踵の踏力によって生じた前記アクセルペダルの変位が前記第1のジョイントを介して前記伝達アームを変位させ、前記伝達アームの前記変位が前記第2のジョイントを介して前記アクセルアームを変位させることによりアクセル操作が為されることを特徴とする請求項1に記載の自動車用アクセル操作装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017001153U JP3210668U (ja) | 2017-03-16 | 2017-03-16 | アクセル操作装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017001153U JP3210668U (ja) | 2017-03-16 | 2017-03-16 | アクセル操作装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3210668U true JP3210668U (ja) | 2017-06-01 |
Family
ID=58794693
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017001153U Expired - Fee Related JP3210668U (ja) | 2017-03-16 | 2017-03-16 | アクセル操作装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3210668U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110525210A (zh) * | 2019-09-03 | 2019-12-03 | 安徽贝朗科技有限公司 | 一种汽车油门踏板的辅助控制装置及其辅助控制方法 |
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2017
- 2017-03-16 JP JP2017001153U patent/JP3210668U/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN110525210A (zh) * | 2019-09-03 | 2019-12-03 | 安徽贝朗科技有限公司 | 一种汽车油门踏板的辅助控制装置及其辅助控制方法 |
CN110525210B (zh) * | 2019-09-03 | 2020-09-25 | 安徽贝朗科技有限公司 | 一种汽车油门踏板的辅助控制装置及其辅助控制方法 |
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