JP2017161704A - ランプ冷却装置およびこれを備えた投写型表示装置 - Google Patents

ランプ冷却装置およびこれを備えた投写型表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 発光管が重力方向と平行になる姿勢を含む4つの姿勢でバルブ部全体の温度差をなくすことと、塵埃などのある劣悪な環境や冷却風の風圧が高い場合であっても可動構造が正常に動作することを、同時に、小型かつ低コストで解決する。【解決手段】 重力方向と発光管の中心軸が垂直のときと平行のときとで、第1の風向切換球の移動により風向切換板が回動して冷却風の風向きを切替え、第2の風向切換球は発光管の中心軸に対して略垂直方向に移動し、該移動方向が重力方向と一致するときには冷却風の重力方向側の流路を遮断し、重力方向が移動方向と垂直のときには冷却風の中央の流路を遮断して、バルブ部の重力方向の上部側に冷却風を集中させる。【選択図】 図8

Description

本発明は、ランプを備えた投写型表示装置のランプ冷却に関するものである。
投写型表示装置の光源には、高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、キセノンランプなどの放電ランプを用いるものがある。これらの放電ランプは、発光管内で発生するアーク放電によって光を放出する。発光管は、略球状の発光部(バルブ)と、一対の棒状の封止部と、対向する一対の電極とを有している。また、電極の後端は封止部によって保持され、先端はバルブ内に配置されている。さらに、封止部内には、電極の後端に接続された箔状の導電部材が封入されている。
ここで、一対の電極の間においてアーク放電が発生すると、アーク(電弧)は、そのときの重力方向と逆方向に延びる。このため、バルブの重力方向上部の温度がバルブの重力方向下部の温度よりも高くなる。したがって、バルブの上部および下部を均等に冷却しても、バルブ全体の温度を均一に保つことはできない。しかし、適切な発光状態を維持するためには、バルブ全体の温度をなるべく均一に保つことが重要である。なぜなら、バルブの温度が所定温度よりも高くなると白濁が発生し、放電ランプの寿命が短くなる。一方、バルブの温度が所定温度よりも低くなると、輝度低下やフリッカが発生したり、黒化が発生したりする。また、黒化が発生した場合にも放電ランプの寿命が短くなる。さらに、封止部と導電部材との接触部の温度が適温よりも高くなると、導電部材の酸化が促進され、発光管の破裂や点灯不良が発生することもある。
近年、投写型表示装置の設置姿勢について、机上に置くような床置き設置、床置き設置の状態とは上下が反転した状態で天井から吊り下げる天吊設置のほかに、天井に向けて投写するような天井向き投写設置が要求されている。また、投写型表示装置の縦置き設置(縦長表示)も強く要求されている。
上記のように、投写型表示装置はさまざまな設置姿勢で使用されるが、放電ランプを用いている投射型表示装置の場合には設置姿勢の変化に伴い、放電ランプの重力方向に対する姿勢も変化するため、放電ランプの冷却には投射型表示装置の設置姿勢の変化に応じた適切な冷却を行うことが求められている。
特許文献1(特開2011‐253156号公報)には、発光管が重力方向に垂直となる、床置き設置、天吊設置、天井向き投写設置の3姿勢において、バルブの重力方向上部側に冷却風を集中させて放電ランプの温度差を無くす構造が開示されている。
特許文献2(特開2008‐310132号公報)には、角度センサが検出した設置角度情報に連動して送風方向を切り替える構成が開示されている。
特開2011‐253156号公報 特開2008‐310132号公報
特許文献1に開示される構成では、発光管の中心軸が重力方向に対して垂直となる、床置き設置、天吊設置、天井向き投写設置の3姿勢において、バルブの重力方向上部を重点的に冷却することはできるが、発光管が重力方向に対して平行になる場合にはバルブの重力方向上部を重点的に冷却できない。
特許文献2に開示される構成では、角度センサの検出結果により流路を切り換えるため、角度センサや流路を切り替えるためのアクチュエータや駆動装置が必要になり、装置が大型化し、コストが高くなる。
一方、投写型表示装置は低価格化の進行により粉塵濃度が高い劣悪な環境で使用されるケースが増加しており、繊維ゴミやタバコのヤニなどが冷却を構成する部品に付着する結果、適切な冷却が行われずランプ寿命が短くなるという問題が生じている。また、自重により動作する板状構造物を含む冷却構成を採用した場合には、送風装置が動作して冷却風が流れている状態で設置姿勢を変える場合、板状構造物が高い風圧に押され、正常に動作しないという問題も生じている。
本発明は、発光管が重力方向と平行になる姿勢を含む4つのランプ姿勢でバルブ部全体の温度差をなくすことと、塵埃などのある劣悪な環境や冷却風の風圧が高い場合であっても可動構造が正常に動作することを、同時に、小型かつ低コストで解決するものである。
本発明のランプ冷却装置は、バルブ部を含み、中心軸を有する発光管を光源として映像を投写表示するプロジェクタ装置のランプ冷却装置において、
冷却風を発生する送風装置と、
前記冷却風を前記放電ランプへ導く発光管冷却ダクトと、を有し、
前記発光管冷却ダクトは、
前記送風装置から送られた冷却風を前記放電ランプに向けて噴出するバルブ部冷却用開口と、
端辺が前記ランプの出射光の光軸と直交する軸により回動可能に軸支され、前記バルブ部冷却用開口からの前記冷却風の噴出方向を調節する風向切換板と、
前記風向切換板を挟んで設けられた自重により移動する第1の風向切換球および第2の風向切換球と、
前記バルブ部冷却用開口の近傍に設けられ、前記冷却風の端部での流れを抑止するとともに前記風向切換板の前記バルブ部冷却用開口側への回動を抑止する第1の風向切換板停止構造および第2の風向切換板停止構造と、を有し、
重力方向と前記発光管の中心軸が垂直のときと平行のときとで、前記第1の風向切換球の移動により前記風向切換板が回動して前記冷却風の風向きを切替え、前記第2の風向切換球は前記発光管の中心軸に対して略垂直方向に移動し、該移動方向が重力方向と一致するときには前記冷却風の重力方向側の流路を遮断し、重力方向が移動方向と垂直のときには前記冷却風の中央の流路を遮断して、前記バルブ部の重力方向の上部側に冷却風を集中させることを特徴とする。
本発明の投写型表示装置は、上記のランプ冷却装置を備えている。
上記の構成を備える本発明は、発光管が重力方向と平行になる姿勢を含む4つのランプ姿勢でバルブ部全体の温度差をなくすことと、塵埃などのある劣悪な環境や冷却風の風圧が高い場合であっても可動構造が正常に動作することを、同時に、小型かつ低コストで解決する。
本発明による投写型表示装置の一実施形態である投写型表示装置100の外観を示す斜視図である。 投写型表示装置100の内部に設けられ、光学処理を行う光学部品および光学部品周囲の主要部品の構成図である。 投写型表示装置の投写姿勢を示す斜視図であり、(a),(b)には、スクリーンなどの投写面に横長の映像を投写する床置き設置と天吊設置が示されている。 投写型表示装置の投写姿勢を示す斜視図であり、(a)には、投写型表示装置の上側に位置する天井のような投写面に映像を投写する天井向き投写設置が示され、(b)には、スクリーンなどの投写面に縦長の映像を投写する縦置き設置が示されている。 ランプユニット204の詳細を示す斜視図である。 (a)から(c)のそれぞれは、設置姿勢において、バルブ部503の高温となる箇所を示す図である。 図2に示した光源冷却装置205の具体的な構成を示す図であり、(a)〜(c)のそれぞれは要部構成を示す斜視図である。 図2に示した光源冷却装置205の具体的な構成を示す図であり、(a)〜(c)のそれぞれは、図7(a)中の発光管冷却ダクト702の構成を示す斜視図である。 図2に示した光源冷却装置205の具体的な構成を示す図であり、(a)〜(c)のそれぞれは、床置き設置、天吊り設置、天井向き投写設置のときの状態を送風装置203側から見た図であり、(d)は縦置き設置時の状態をランプユニット204側から見た図である。 床置き設置時の冷却構成と冷却風の流れを示す図であり、(a)〜(c)は、発光管冷却ダクト702の状態を示す上面断面図、正面図、側面断面図である。 床置き設置時の冷却構成と冷却風の流れを示す図であり、a),(b)は、ランプユニット204への送風方向を示す側面断面図および正面図である。 天井向き投写設置時の冷却構成と冷却風の流れを示す図であり、(a)〜(c)は、発光管冷却ダクト702の状態を示す上面断面図、正面図、側面断面図である。 天井向き投写設置時の冷却構成と冷却風の流れを示す図であり、(a),(b)は、ランプユニット204への送風方向を示す側面断面図および正面図である。 縦置き設置時の冷却構成と冷却風の流れを示す図であり、(a)〜(c)は、発光管冷却ダクト702の状態を示す上面断面図、正面図、側面断面図である。 縦置き設置時の冷却構成と冷却風の流れを示す図であり、(a),(b)は、ランプユニット204への送風方向を示す側面断面図および正面図である。
図1は本発明による投写型表示装置の一実施形態である投写型表示装置100の外観を示す斜視図である。
図2は投写型表示装置100の内部に設けられ、光学処理を行う光学部品および光学部品周囲の主要部品の構成図である。
ランプ冷却装置に保持されたランプユニット204から出射した光は、光学エンジン202の内部に設けられた光学部品を経由し、光学処理された後、投写レンズ201によってランプユニット204から出射した方向と90°曲がった方向に投写される。ランプユニット204は光源冷却装置205に設けられた送風装置203から噴出す風によって冷却される。
図3と図4は投写型表示装置の投写姿勢を示す斜視図である。図3(a),(b)には、スクリーンなどの投写面に横長の映像を投写する床置き設置と天吊設置が示されている。図4(a)には、投写型表示装置の上側に位置する天井のような投写面に映像を投写する天井向き投写設置が示され、図4(b)には、スクリーンなどの投写面に縦長の映像を投写する縦置き設置が示されている。
図5はランプユニット204の詳細を示す斜視図である。本実施形態で使用されるランプは超高圧水銀ランプであり、リフレクタベース501を介してリフレクタ502に保持される発光管505は、放電により発光する略球状のバルブ部503と、その両端に電極を構成する円筒状の気密封止部504から構成されている。リフレクタベース501による発光管505の保持は、無機材料を主成分とした接着剤の固着により行われている。気密封止部504の内部は、バルブ部503に備えられた電極に電力を供給する箔状の導電部材(不図示)を備えている。ガラス管である発光管505と金属である導電部材は気密封止されている。バルブ部503の放電による発光基点は重力と反対側に弧を描くことと、バルブ部503内の高温気体が浮力により上側に移動することにより、バルブ部503の温度は下部よりも上部の方が高くなる。バルブ部503の温度が所定温度範囲より高くなると、白濁が生じるため寿命が短くなる。逆に所定温度範囲より低くなると、輝度低下やフリッカが生じたり、黒化を原因として寿命が短縮したりする。
図5に示すように発光管505は中心軸を有する細長い形状である。図3(a)に示される床置き設置時のランプ姿勢は、発光管505の中心軸が重力方向と直交するランプ姿勢になる。図3(b)に示される天吊設置時のランプ姿勢は、床置き設置時のランプ姿勢に対し、発光管505の中心軸を中心に180°回転したランプ姿勢になる。図4(a)に示される天井向き投写設置時のランプ姿勢は、床置き設置時のランプ姿勢に対し、発光管505の中心軸を中心に90°回転したランプ姿勢になる。図4(b)に示される縦置き設置時のランプ姿勢は、発光管505の中心軸が重力方向と平行になり、ランプユニット204から光が出射されるリフレクタ502の開口が上側となるランプ姿勢になる。
図6は、各設置姿勢において、バルブ部503の高温となる箇所を示す図である。床置き設置、天吊設置、天井向き投写設置の場合は、図6(a),(b)の正面図および側断面図に示されるように、発光管505が重力と垂直方向になり、各ランプ姿勢において上側となるバルブ部503の箇所601〜603が高温になる。縦置き設置時は、図6(c)の側断面図に示されるように、発光管505が重力と平行方向になるランプ姿勢において上側、つまり、リフレクタ502の開口側の気密封止部504の円筒と球状のバルブ部503の付け根付近の箇所604が高温になる。
図7、図8、図9は図2に示した光源冷却装置205の具体的な構成を示す図であり、図7(a)〜(c)のそれぞれは要部構成を示す斜視図、図8(a)〜(c)のそれぞれは、図7(a)中の発光管冷却ダクト702の構成を示す斜視図であり、図8(a),(c)は床置き設置の状態を示し、図8(b)は縦置き設置の状態を示している。図9は、図面下側を重力方向下側としたときの発光管冷却ダクト702の状態を示す図であり、(a)〜(c)のそれぞれは、床置き設置、天吊り設置、天井向き投写設置のときの状態を送風装置203側から見た図であり、(d)は縦置き設置時の状態をランプユニット204側から見た図である。
図7(a)に示されるように、ランプユニット204はランプホルダ701により保持される。ランプホルダ801には、送風装置203から送風される風の流路を形成し、バルブ部冷却用開口708から発光管505に向けて冷却風を吹き付ける発光管冷却ダクト702が隣接して設けられている。発光管冷却ダクト702には、図7(b)に示すように、発光管冷却ダクト702に保持され、図8(a)に示される床置き設置時に、重力方向と平行な方向の回転軸となる風向切換板回転軸801を中心として回転する風向切換板705と、一面が開放された3つの斜面を有する箱状構造物706と、箱状構造物706と風向切換板705とで保持される第1の風向切換球703と、発光管冷却ダクト702に形成されたレール707に保持される第2の風向切換球704とを備える。
第1の風向切換球703を保持する箱状構造物706は、図8(c)に示すように、第1の斜面807、第2の斜面804、第3の斜面806を含み、端部となる端面に向けて面積が縮小する四角錐台形状に形成されている。
本実施形態では、箱状構造物706は平面からなる四角錐台形状を備えるものとしているが、円錐状の面で構成しても構わない。床置き設置、天吊設置、縦置き設置の3姿勢で使用する場合、第3の斜面806は斜面である必要はない。
床置き設置時には、第1の風向切換球703は第1の斜面207に沿って重力方向下側に移動し、風向切換板705を押し出し、風向切換板705が第1の風向切換板停止構造802および第2の風向切換板停止構造803に突き当たることで位置決めされる。冷却風の流れに対して、第1の風向切換板停止構造802および第2の風向切換板停止構造803を風向切換板705の可動部の上流側近くとなるバルブ部冷却用開口708の近傍の位置に設けることにより、冷却風は風向切換板705の可動部を避ける流れとなり、風向切換板705の可動部に塵埃などが付着することを防止することができる。第1の風向切換球703の重量を、風向切換板705を押し出すことが可能な適当な重量とすることで、冷却風の風圧に押し負けることのない、確実に動作するものとすることができる。
天吊設置時には、第1の風向切換球703は第2の斜面804に沿って重力方向下側に移動し、風向切換板705を押し出し、風向切換板705が第1の風向切換板停止構造802および第2の風向切換板停止構造803に突き当たることで位置決めされる。
天井向き投写設置時には、第1の風向切換球703は第3の斜面806に沿って重力方向下側に移動し、風向切換板705を押し出し、風向切換板705が第1の風向切換板停止構造802および第2の風向切換板停止構造803に突き当たることで位置決めされる。
縦置き設置時には、第1の風向切換球703は第1の斜面807、第2の斜面804、第3の斜面806を含む面で構成される空間において、風向切換板705から遠ざかる方向に移動し、風向切換板795は自重で第1の風向切換球703側に回動し、第1の風向切換球703または他の構造物に突き当たることで位置決めされる。
第2の風向切換球704を保持するレール707は、発光管505の中心軸から見た場合と、発光管505の中心軸から重力方向を中心軸に90°回転した方向から見た場合のそれぞれでV字型を形成している。第2の風向切換球704は重力で移動し、床置き設置と天吊設置では発光管冷却ダクト702の片側に寄り、天井向き投写設置と縦置き設置では発光管冷却ダクト702の中央に位置決めされる。
図10と図11は床置き設置時の冷却構成と冷却風の流れを示す図である。図10(a)〜(c)は、発光管冷却ダクト702の状態を示す上面断面図、正面図、側面断面図である。図11(a),(b)は、ランプユニット204への送風方向を示す側面断面図および正面図である。
重力により移動する第2の風向切換球704によって、図10(b),(c)に示されるように、発光管冷却ダクト702の上側は開放され、下側は閉塞される。重力により可動する第1の風向切換球703が第1の斜面807に沿って移動することによって、風向切換板703は第1の風向切換板停止構造802および風向切換板停止構造2に突き当たる位置に位置決めされる。送風装置203から送られる冷却風1001は、図11(a),(b)に示されるように、発光管冷却ダクト702の上側を通過し、風向切換板703に沿って流れ、バルブ部冷却用開口708から噴出し、主に床置き設置時のバルブ部503の上部を冷却する。第1の風向切換板停止構造802および第2の風向切換板停止構造803は、風向切換板703とほぼ同一平面であるため、冷却風1001の流れに影響を与えない。
天吊り設置時の冷却構成と冷却風の流れは、バルブ中心を通る水平面において、床置き設置時と対称であるため、省略する。
図12と図13は天井向き投写設置時の冷却構成と冷却風の流れを示す図である。図12(a)〜(c)は、発光管冷却ダクト702の状態を示す上面断面図、正面図、側面断面図である。図13(a),(b)は、ランプユニット204への送風方向を示す側面断面図および正面図である。
重力により移動する第2の風向切換球704によって、図12(b)に示すように発光管冷却ダクト702の両端は開放され、中央は閉塞される。図12(c)に示すように重力により移動する第1の風向切換球703が第3の斜面806に沿って移動することによって、風向切換板705は第1の風向切換板停止構造802および第2の風向切換板停止構造803に突き当たる位置に位置決めされる。図13(a),(b)に示されるように、送風装置203から送られる冷却風1201は、発光管冷却ダクト702の両端を通過し、風向切換板703に沿って流れ、バルブ部冷却風開口708から噴出し、リフレクタ502の内面に沿って流れ、主に天井向き投写設置時のバルブ部503の上部を冷却する。
図14と図15は縦置き設置時の冷却構成と冷却風の流れを示す図である。図14(a)〜(c)は、発光管冷却ダクト702の状態を示す上面断面図、正面図、側面断面図である。図15(a),(b)は、ランプユニット204への送風方向を示す側面断面図および正面図である。
重力により移動する第2の風向切換球704によって、発光管冷却ダクト702の両端は開放され、中央は閉塞される。重力により移動する第1の風向切換球703は、保持される空間において風向切換板705とは逆側に移動し、風向切換板705は自重により第1の風向切換球703側に倒れ、第1の風向切換球703または他の構造物に突き当たり、位置決めされる。送風装置203から送られる冷却風1401は、発光管冷却ダクト702の両端を通過し、風向切換板705に沿って流れ、第1の風向切換板停止構造802および第2の風向切換板停止構造803によって中央に集約され、図15(a),(b)に示されるように、バルブ部冷却風開口708から噴出し、縦置き設置時のバルブ部503の主に上部を冷却する。
本実施形態のように第1の風向切換球703と風向切換板705を組み合わせることにより、自重では位置の決まらない姿勢での風向切換板705の位置を制御でき、床置き設置時の重力方向から見た場合にバルブ部冷却用開口708から噴出す冷却風の角度を制御できる。これにより、バルブ部503の中心を通り、発光管505の中心軸に垂直な平面上のバルブ部503が高温になる、発光管505が重力方向と垂直な床置き設置、天吊設置、天井向き投写設置と、上記平面をリフレクタ502の開口側におよそバルブ半径分平行移動させた面上のバルブ部503が高温になる、発光管505が重力方向と平行でリフレクタ502の開口側が上を向く縦置き設置とで、床置き設置時に重力方向と平行な回転軸を有する風向切換板705を所定の位置に位置決めでき、縦置き設置において高温となるバルブ部を重点的に冷却できる。
風向切換板705の上流側に第1の風向切換球703を設けることで、4つの設置状態のそれぞれにおいて高温になるバルブ部503の上部を重点的に冷却できる。第1の風向切換球703は、球に限らず、床置き設置と天吊設置時に流路の下側を閉塞し、天井向き投写設置と縦置き設置時に流路の中央を閉塞する構造であれば構わない。
風向切換板705の可動部の上流側近くに第1の風向切換板停止構造802および第2の風向切換板停止構造803を備えることにより、風向切換板705の可動部を避けるような冷却風の流れが生成され、風向切換板705の可動部へのヤニや塵埃などの付着を防止し、風向切換板705の動作不良が起きない。
風向切換板705が第1の風向切換板停止構造802および第2の風向切換板停止構造803に突き当たる設置姿勢においては、重量のある第1の風向切換球703により押し出すため、風圧による動作不良が起きない。
本発明はセンサや駆動装置を使わず、自重で可動する球と板状構造物の組合せで構成されるため、小型で、低コストである。
以上説明した各実施形態において、図示した構成は単なる一例であって、本発明はその構成に限定されるものではない。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下のようにも記載されうるが、以下の構成には限られない。
(付記1)
バルブ部を含み、中心軸を有する発光管を光源として映像を投写表示するプロジェクタ装置のランプ冷却装置において、
冷却風を発生する送風装置と、
前記冷却風を前記放電ランプへ導く発光管冷却ダクトと、を有し、
前記発光管冷却ダクトは、
前記送風装置から送られた冷却風を前記放電ランプに向けて噴出するバルブ部冷却用開口と、
端辺が前記ランプの出射光の光軸と直交する軸により回動可能に軸支され、前記バルブ部冷却用開口からの前記冷却風の噴出方向を調節する風向切換板と、
前記風向切換板を挟んで設けられた自重により移動する第1の風向切換球および第2の風向切換球と、
前記バルブ部冷却用開口の近傍に設けられ、前記冷却風の端部での流れを抑止するとともに前記風向切換板の前記バルブ部冷却用開口側への回動を抑止する第1の風向切換板停止構造および第2の風向切換板停止構造と、を有し、
重力方向と前記発光管の中心軸が垂直のときと平行のときとで、前記第1の風向切換球の移動により前記風向切換板が回動して前記冷却風の風向きを切替え、前記第2の風向切換球は前記発光管の中心軸に対して略垂直方向に移動し、該移動方向が重力方向と一致するときには前記冷却風の重力方向側の流路を遮断し、重力方向が移動方向と垂直のときには前記冷却風の中央の流路を遮断して、前記バルブ部の重力方向の上部側に冷却風を集中させることを特徴とするランプ冷却装置。
(付記2) 付記1記載のランプ冷却装置において、
前記第2の風向切換球の移動を案内するレールを備えることを特徴とするランプ冷却装置。
(付記3) 付記1または付記2に記載のランプ冷却装置において、
前記発光管の中心軸が重力方向と垂直方向の場合に、前記風向切換板は前記第1の風向切換板停止構造および第2の風向切換板停止構造に接する第1の位置に位置し、発光管の中心軸が重力方向と平行の場合には、前記風向切換板は前記第1の風向切換板停止構造および第2の風向切換板停止構造から離間する第2の位置に位置することを特徴とするランプ冷却装置。
(付記4) 付記3に記載のランプ冷却装置において、
前記第1の位置に位置する前記風向切換板と前記発光管の中心軸との成す角は、前記第2の位置に位置する前記風向切換板と前記発光管の中心軸との成す角より鋭角であることを特徴とするランプ冷却装置。
(付記5) 付記1ないし付記4のいずれかに記載のランプ冷却装置を備えた投写型表示装置。
100 投射型表示装置
201 投写レンズ
202 光学エンジン
203 送風装置
204 ランプユニット
205 光源冷却装置

Claims (5)

  1. バルブ部を含み、中心軸を有する発光管を光源として映像を投写表示するプロジェクタ装置のランプ冷却装置において、
    冷却風を発生する送風装置と、
    前記冷却風を前記放電ランプへ導く発光管冷却ダクトと、を有し、
    前記発光管冷却ダクトは、
    前記送風装置から送られた冷却風を前記放電ランプに向けて噴出するバルブ部冷却用開口と、
    端辺が前記ランプの出射光の光軸と直交する軸により回動可能に軸支され、前記バルブ部冷却用開口からの前記冷却風の噴出方向を調節する風向切換板と、
    前記風向切換板を挟んで設けられた自重により移動する第1の風向切換球および第2の風向切換球と、
    前記バルブ部冷却用開口の近傍に設けられ、前記冷却風の端部での流れを抑止するとともに前記風向切換板の前記バルブ部冷却用開口側への回動を抑止する第1の風向切換板停止構造および第2の風向切換板停止構造と、を有し、
    重力方向と前記発光管の中心軸が垂直のときと平行のときとで、前記第1の風向切換球の移動により前記風向切換板が回動して前記冷却風の風向きを切替え、前記第2の風向切換球は前記発光管の中心軸に対して略垂直方向に移動し、該移動方向が重力方向と一致するときには前記冷却風の重力方向側の流路を遮断し、重力方向が移動方向と垂直のときには前記冷却風の中央の流路を遮断して、前記バルブ部の重力方向の上部側に冷却風を集中させることを特徴とするランプ冷却装置。
  2. 請求項1記載のランプ冷却装置において、
    前記第2の風向切換球の移動を案内するレールを備えることを特徴とするランプ冷却装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のランプ冷却装置において、
    前記発光管の中心軸が重力方向と垂直方向の場合に、前記風向切換板は前記第1の風向切換板停止構造および第2の風向切換板停止構造に接する第1の位置に位置し、発光管の中心軸が重力方向と平行の場合には、前記風向切換板は前記第1の風向切換板停止構造および第2の風向切換板停止構造から離間する第2の位置に位置することを特徴とするランプ冷却装置。
  4. 請求項3に記載のランプ冷却装置において、
    前記第1の位置に位置する前記風向切換板と前記発光管の中心軸との成す角は、前記第2の位置に位置する前記風向切換板と前記発光管の中心軸との成す角より鋭角であることを特徴とするランプ冷却装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のランプ冷却装置を備えた投写型表示装置。
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