JP2015225275A - 冷却構造、光源装置、投写型表示装置及び冷却方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】送風装置の稼働中に設置姿勢が変えられたときに導風板を自重で回動し易くする冷却構造を提供する。【解決手段】冷却構造は、冷却風を流す送風装置18と、送風装置18からの冷却風が流れる少なくとも2つの流路と、導風板と、設置姿勢を検知するセンサ94と、制御部92と、を有する。導風板は、自重により回動可能に構成され、設置姿勢に応じて少なくとも2つの流路に流れる冷却風の風量を調節する。制御部92は、送風装置18の稼動中に設置姿勢が変えられたことをセンサ94が検知すると、送風装置18の風量を一時的に低下又は停止させるように送風装置18を制御する。【選択図】図1
Description
本発明は、自重により回動可能に構成された導風板を備えた冷却構造、光源装置及び投写型表示装置、並びに当該導風板を用いた冷却方法に関する。
プロジェクタのような投写型表示装置は、光を発する発光部を有する光源装置を備えている。発光部は、使用時に鉛直方向(重力方向)の下側の部分よりも鉛直方向の上側の部分の方がより高温となることがある。発光部の温度が適切な範囲内に維持されていないと、発光部の寿命が低下したり、発光異常が生じたりすることがある。よって、発光部の鉛直上方の部分と鉛直下方の部分との温度差を小さくすることが望ましい。
投写型表示装置は、通常、使用時に床やテーブル等の上に置かれ、斜め上方に向けて画像光を投写する姿勢をとる。このような姿勢を、以下では「床置き設置姿勢」という。また、投写型表示装置は、天井に吊るされて斜め下方に向けて画像光を投写する姿勢をとることもある。このような姿勢を、以下では「天吊り設置姿勢」という。床置き設置姿勢の場合と天吊り設置姿勢の場合とでは、光源装置の姿勢は真逆となり、発光部で高温となる部分も異なるものとなる。近年では、投写型表示装置は、床置き設置姿勢や天吊り設置姿勢だけでなく、床やテーブル等の設置面から90度傾いた壁面に設置されることがある。この場合、発光部で高温となる部分は、床置き設置姿勢及び天吊り設置姿勢のいずれとも異なるものとなる。
特許文献1及び2は、床置き設置姿勢と天吊り設置姿勢の両方において発光部の鉛直上方の部分と発光部の鉛直下方の部分との温度差を小さくすることができる光源装置の冷却技術を開示している。
特許文献1に記載された装置は、発光部の一部分に向かう冷却風が流れる第1の流路と、発光部の別の一部分に向かう冷却風が流れる第2の流路と、を有する。また、第1の流路と第2の流路に流入する冷却風の風量を調節する切換板(導風板)が設けられている。切換板は、回転軸まわりに自重により回転可能に構成されている。
特許文献2は、バルブを冷却する送風流路を変更する風向調整板(導風板)を備えたランプユニットを開示している。風向調整板は、自重で回転可能に構成されており、床置き設置姿勢及び天吊り設置姿勢に応じて送風方向を切り替えることができる。
特許文献1及び2に記載された発明では、光源装置の使用時に、導風板に風圧がかかった状態にある。そのため、送風装置の稼働中に光源装置の設置姿勢が変えられたとき、風圧の影響で導風板が自重により回転し難くなるという問題がある。導風板が回転しなかった場合、発光部の上部と下部の温度を適正に冷却することができない。
本発明の目的は、送風装置の稼働中に設置姿勢が変えられたとしても、導風板を自重で回動し易くすることができる冷却構造、光源装置、投写型表示装置及び冷却方法を提供することにある。
一実施形態に係る冷却構造は、冷却風を流す送風装置と、送風装置からの冷却風が流れる少なくとも2つの流路と、導風板と、設置姿勢を検知するセンサと、制御部と、を有する。導風板は、自重により回動可能に構成され、設置姿勢に応じて少なくとも2つの流路に流れる冷却風の風量を調節する。制御部は、送風装置の稼動中に設置姿勢が変えられたことをセンサが検知すると、送風装置の風量を一時的に低下又は停止させるように送風装置を制御する。
一実施形態に係る光源装置は、上記の冷却構造と、光を発する発光部と、を有する。少なくとも2つの流路のうちの各々の流路は、発光部の互いに異なる部分に向けて冷却風を流出するように形成されている。
一実施形態に係る投写型表示装置は、上記の光源装置と、光源装置から出射した光から画像光を形成する光学エンジンと、光学エンジンで形成された画像光を投写する投写レンズと、を有する。
一実施形態に係る冷却方法は、冷却風を流す送風装置と、送風装置からの冷却風が流れる少なくとも2つの流路と、自重により回動可能に構成され、設置姿勢に応じて少なくとも2つの流路に流れる冷却風の風量を調節する導風板と、を有する冷却構造を用いた冷却方法に関する。この冷却方法は、冷却構造の設置姿勢を検知するステップと、送風装置の稼動中に設置姿勢が変えられたことが検知されると、送風装置の風量を一時的に低下又は停止させるステップと、を有する。
本発明によれば、送風装置の稼働中に設置姿勢が変えられたとき、導風板を自重で回動し易くすることができる。
次に、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態おける光源装置を備えた投写型表示装置のブロック図である。図2は、一実施形態おける光源装置を備えた投写型表示装置の外観斜視図である。図3は、投写型表示装置の内部に設置された主要構成部品を示す斜視図である。
投写型表示装置10は、各構成部品を収容する筐体12と、光源装置20と、光学エンジン16と、投写レンズ14と、中央処理部90と、を備えている。光源装置20は白色光を出射するものであってよい。光源装置20から出射した光は、光学エンジン16内の光学部品によって光学処理される。具体的には、光学エンジン16は、光源装置20から出射した光を所定の画像を表示するための画像光に変換する画像形成素子を有する。投写レンズ14は、光学エンジン16で形成された画像光を外部のスクリーン等に投写する。
光源装置20から出射した光は、光学エンジン16で約90度曲げられた後に、投写レンズ14に入射する。すなわち、投写レンズ14の光軸は、光源装置20から出射した光の進行方向から90°の角度を成している。これにより、投写レンズ14は、光源装置20から出射した光の進行方向から90°の角度を成す方向へ画像光を投写する。
中央処理部90は、ランプユニット40や光学エンジン16などの制御を行う。また、中央処理部90は、制御部92を介して送風装置18の回転数の制御を行うことができる。また、中央処理部90は、外部から入力された画像データを処理して光学エンジン16の画像形成素子を制御してもよい。さらに、中央処理部90は、筐体12に形成されたランプ(不図示)の点滅を制御する機能も有していてもよい。
光源装置20は、ランプユニット40、ランプホルダ42、ダクト構造体30、送風装置18、制御部92及び姿勢検知センサ94を有している。姿勢検知センサ94は、光源装置20の設置姿勢、すなわち投写型表示装置10の設置姿勢を検知する。姿勢検知センサ94は、例えば加速度センサを含んでいてよい。送風装置18は、ランプユニット40を冷却する冷却風を発生させる。送風装置18の稼動及び風量は、制御部92により制御される。
図4及び図5は、互いに異なる方向から見たランプユニット、ランプホルダ及びダクト構造体の斜視図である。図6は、図4の6A−6A線に沿った断面図である。ランプホルダ42は、ランプユニット40を保持している。ランプホルダ40は、その中央に光が通過する窓を有しており、ランプユニット40から出射された光はこの窓を通って進む。ランプホルダ42の窓には、透明のカバー80が設けられていてよい。透明のカバー80は、ガラスから形成されていてよい。
ダクト構造体30は、冷却風が流れる流路60,64を有し、ランプユニット40及びランプホルダ42に隣接している。各流路60,64の入口は、互いに隣接しており、送風装置18の送風口に機械的に連結されていることが好ましい。送風装置18から発せられた冷却風は、ダクト構造体30に形成された流路60,64を通ってランプユニット40に達する。
ランプユニット40は、発光管48及びリフレクタ50を有する。発光管48は、リフレクタベース52を介してリフレクタ50に保持される。発光管48は、耐熱性の接着剤によりリフレクタベース52に接着されていることが好ましい。耐熱性の接着剤としては、例えば無機材料を主成分とした接着剤がある。発光管48は、一例として、超高圧水銀ランプであってよい。本実施形態における発光管48は、放電により発光する略球状の発光部(バルブ)44と、発光部44から両側に延びた円筒状の気密封止部45と、を有する。発光部44は、放電により光を発する一対の電極を収容している。気密封止部45は、発光部44内の一対の電極に電力を供給する導電部材を気密に封止している。気密封止部45内の導電部材は、箔状の金属から形成されていてよい。なお、発光部44に収容されている一対の電極は、後述するいずれの設置姿勢においても、水平方向に垂直な面を挟んで互いに対向して配置されていることが好ましい。
リフレクタ50は、凹面形状の反射面を有しており、発光管48を収容する空間を形成する。当該空間は一方向で開放されている。リフレクタ50は、発光管48からの光を反射し、リフレクタ50の開放された一面から外部に向けて一方向へ光を出射する。発光部44は、リフレクタ50の底部近傍に配置されていることが好ましい。一方の気密封止部45は、発光部44から、リフレクタ50によって形成された空間の開放された一面に向かう方へ延びていることが好ましい。他方の気密封止部(不図示)は、発光部44から、リフレクタ50の底部を貫通してリフレクタ50の後方へ延びていて良い。この場合、発光管48は、光源装置20から出射した光の進行方向に沿った方向に延在する。
上記構成の発光管48では、一対の電極からの放電により形成された電弧(アーク)が重力と逆方向に凸状の弧を描く。また、発光部44内の高温気体は浮力により上昇する。そのため、特に、発光部44の鉛直上側の部分の温度が発光部44の鉛直下側の部分の温度より高くなる。発光部44の温度が所定の範囲より高くなると、白濁が発生し、発光管48の寿命が短くなる。発光部44の温度が所定の範囲より低くなると、黒化が生じて発光管48の寿命が短くなったり、輝度低下やフリッカなどの発光異常が生じたりする。したがって、発光部44の鉛直上方の部分と発光部44の鉛直下方の部分との温度差をなるべく小さくすることが必要である。そのために、発光部44の鉛直上方の部分を発光部44の鉛直下方の部分よりも効率的に冷却することが必要となる。
図7は投写型表示装置の設置姿勢を説明する図である。図7(a)は、床置き設置姿勢における投写型表示装置10を示している。図7(b)は、天吊り設置姿勢における投写型表示装置10を示している。なお、図7における矢印Gは、重力の方向を示している。水平方向に沿った軸(図6中の紙面に直交する軸)は、発光管48の延在方向に延びた軸であることが好ましい。この場合、いずれの設置姿勢においても、ランプユニット40の発光管48は、水平方向に沿った軸に沿って延びている。また、いずれの設置姿勢においても、光源装置20は、水平方向に沿って光を出射することになる。また、図7(a)に示す床置き設置姿勢では、投写レンズ14は、略水平方向へ画像光Lを投写する。図7(b)に示す天吊り設置姿勢では、投写レンズ14は、略水平方向へ画像光Lを投写する。なお、投写型表示装置10は、床置き設置姿勢や天吊り設置姿勢だけでなく、床やテーブル等の設置面から90度傾いた壁面に設置されてもよい。
次に、発光部を冷却する冷却構造の詳細な一例について説明する。冷却構造は、上記の送風装置18とダクト構造体30とを有する。まず、図4〜図6及び図8,9を参照し、ダクト構造体30の一例について詳細に説明する。ここで、図8及び図9は、それぞれ床置き設置姿勢及び天吊り設置姿勢における、ランプユニット及びダクト構造体を示している。なお、冷却風の流れを示すため、図8及び図9では、ダクト構造体の一部を破断して示している。
ダクト構造体30は、冷却風が流れる第1の流路60と、冷却風が流れる第2の流路64と、冷却風が流れる第3の流路と、導風板37と、を有する。第1の流路60の入口61と第2の流路64の入口65とは互いに隣接して配置されている。第3の流路の入口69は、第1の流路60の入口61および第2の流路の入口65と隣接している。これらの流路の入口61,65,69は送風装置18の方へ向いている。第1の流路60の出口62、第2の流路64の出口66及び第3の流路の出口70は、リフレクタ50の内部側に向けられている。なお、第3の流路は、図8及び図9では、第1の流路60及び第2の流路64の裏側に配置されており、それゆえ図示されていない。
第1の流路60は、冷却風の入口61の位置から一方向に延びている。第2の流路64は、入口65の位置から別の方向に延びている。第1の流路60は、第2の流路64に対して実質的に90°の角度を成す方向に延びていることが好ましい。第1の流路60の出口62は、発光部44の一部分である第1の半球部に向けられている。これにより、第1の流路60の出口62から吹き出された冷却風は、リフレクタ50の反射面に沿って、直接発光部44の第1の半球部に向かって流れる。第2の流路64の出口66は、発光部44の別の一部分、すなわち第1の半球部とは反対側の半球部である第2の半球部に向けられていることが好ましい。これにより、第2の流路64の出口66から吹き出された冷却風は、リフレクタ50の反射面に沿って、直接発光部44の第2の半球部に向かって流れる。第3の流路の出口70は、発光管48の先端部、すなわち気密封止部45に向いている。
ダクト構造体30は、第1の流路60の入口61と第2の流路64の入口65との境界部分に、導風板37を有している。導風板37は、回動軸38を有しており、回動軸38まわりに自重により回動可能に構成されている。具体的には、導風板37は、回転軸38を挟んで一方の側に展開した形状を有する。これにより、ダクト構造体30の向き、すなわち装置の設置姿勢に応じて、導風板37は自重により回動することができる。
導風板37の回転軸38は、送風装置18からの冷却風が流れる方向に直交する方向に沿って延びていてよい。また、導風板37の、冷却風の流れ方向の下流側に、導風板37の回動範囲を規制するストッパ39が設けられていてよい。ストッパ39は、第1の流路60及び第2の流路64の入口61,65を形成する壁部の一部から形成されていてよい。
次に、各設置姿勢における導風板37のポジションおよび冷却風の流れについて説明する。床置き設置姿勢では、第1の流路60の出口62は、発光部44よりも鉛直方向Gの上方に位置している(図8参照)。天吊り設置姿勢では、第2の流路64の出口66は、発光部44よりも鉛直方向Gの上方に位置する(図9参照)。
導風板37は、各々の設置姿勢で鉛直方向Gに対して斜めに傾いた回動軸38のまわりに自重により回動可能に構成されている。これにより、導風板37は、床置き設置姿勢で、第1の流路60の入口61を開放し、第2の流路64の入口65を遮断することができる。また、導風板37は、天吊り設置姿勢で、第2の流路64の入口66を開放し、第1の流路60の入口62を遮断することができる。導風板37は、各設置姿勢において第1の流路60と第2の流路64のいずれか一方を完全に塞いでいてもよく、第1の流路60と第2の流路64のいずれか一方を部分的に塞いでいてもよい。
導風板37が第1の流路の入口61と第2の流路の入口62の一方を塞いだ状態で送風装置18から冷却風が導入されると、冷却風は、開放された流路の入口へ流れる。このように、導風板37は、第1の流路60と第2の流路64に流れる冷却風の流量を調節することができる。冷却風による風圧が導風板37に印加されても、ストッパ39により導風板37の回動が規制されているため、導風板37は第1の流路の入口61と第2の流路の入口62の一方を塞いだ状態を維持することができる。
導風板37が第1の流路の入口61と第2の流路の入口62の一方を塞いだ状態で送風装置18から冷却風が導入されると、冷却風は、開放された流路の入口へ流れる。このように、導風板37は、第1の流路60と第2の流路64に流れる冷却風の流量を調節することができる。冷却風による風圧が導風板37に印加されても、ストッパ39により導風板37の回動が規制されているため、導風板37は第1の流路の入口61と第2の流路の入口62の一方を塞いだ状態を維持することができる。
床置き設置姿勢では、送風装置18から発せられた冷却風は、第1の流路60及び第3の流路に流入する。第1の流路60に流入した冷却風W1は、第1の流路60の出口62からリフレクタ50内の空間に流入し、主にリフレクタ50に沿って発光部44に向かう。このように、第1の流路60から流出した冷却風W1は、鉛直方向Gの上方から下方に向けて斜めに流れる。
天吊り設置姿勢では、送風装置18から発せられた冷却風は、第2の流路64及び第3の流路に流入する。第2の流路64に流入した冷却風W2は、第2の流路64の出口66からリフレクタ50内の空間に流入し、主にリフレクタ50に沿って発光部44に向かう。このように、第2の流路64から流出した冷却風W2は、鉛直方向Gの上方から下方に向けて斜めに流れる。
また、図示は省略するが、床やテーブル等の設置面から90度傾いた壁面に設置された場合であっても、送風装置18から発せられた冷却風は、第1の流路60と第2の流路64のうちの鉛直方向上方に位置する流路に流入し、鉛直方向Gの上方から下方に向けて斜めに流出する。
上記のように、いずれの設置姿勢においても、リフレクタ50内の空間で、冷却風W1,W2は鉛直方向Gの上方から下方に向けて流れる。よって、発光管44の鉛直方向Gの上側の部分をより効率的に冷却することができる。これにより、発光管44の鉛直方向Gの上側の部分と発光管44の鉛直方向Gの下側の部分との温度差を低減することができる。その結果、発光管の寿命低下や発光異常を抑制することができる。
いずれの設置姿勢の場合でも、第3の流路に流入した冷却風W3は、第3の流路の出口70からリフレクタ50内の空間に流入する。この出口70から流出した冷却風W3は、主に発光管48の先端部、つまり気密封止部45付近に吹き付けられる。これにより、いずれの設置姿勢においても、一定の風量の冷却風W3が発光管48の先端部を冷却する。その結果、発光管48の発光異常や気密封止部45の破損を防ぐことができる。
上述したように、導風板37は、設置姿勢に応じて回動し、第1の流路60及び第2の流路64に流れる冷却風の風量を調節する。具体的には、導風板37は、重力Gに従って図示の下側に倒れることによって、第1の流路60と第2の流路64のうちの一方を開き、他方を閉じる。しかしながら、送風装置18の稼動中では、導風板37に風圧がかかった状態にあるため、導風板37が正常に回動しないことがある。そのため、本発明の光源装置20は、姿勢検知センサ94と、送風装置18の制御を行う制御部92と、を有する。
制御部92は、送風装置18の稼動中に設置姿勢が変えられたときに送風装置18の風量を一時的に低下又は停止させるように送風装置18を制御する。これにより、送風装置18の稼動中に光源装置20の設置姿勢が変えられたときに、導風板37に係る風圧を一時的に低減することができる。その結果、導風板37は自重により回動し易くなる。
また、制御部92は、送風装置18の風量を一時的に低下又は停止させた後に送風装置18の風量を元に戻すように送風装置18を制御することが好ましい。これにより、導風板37が設置姿勢に応じて自重により回動した後に、所望の風量に戻すことができる。
上記構成では、送風装置18の風量を低下させることによって導風板37の回動を促すことができる。したがって、導風板37を強制的に回動させるための専用の複雑な機構を採用する必要がない。その結果、冷却構造の複雑化を防止し、コストアップ及び重量増加を回避することができる。
以下では、図10に示すフローチャートを参照し、冷却方法の一例について説明する。本冷却方法は、上記の投写型表示装置に適用することができる。投写型表示装置の電源スイッチが押されると、送風装置18を始動させる(ステップS1)。送風装置18が始動しなかった場合、エラー処理を実行する(ステップS2)。送風装置18が始動すると、筐体12に形成されたランプを点灯させる(ステップS3)。ランプが点灯しなかった場合、エラー処理を実行する(ステップS2)。ランプの点灯により、ユーザは、送風装置18が稼動中であるかどうかを判断することができる。
本冷却方法は、送風装置18の稼動中に設置姿勢を検知するステップを有する(ステップS4)。設置姿勢の検知は、少なくとも送風装置18の稼動中には常時行われることが好ましい。また、本冷却方法は、送風装置18の稼動中に設置姿勢が変えられたときに送風装置18の風量を一時的に低下又は停止させるステップを有する(ステップS5)。これにより、導風板37に係る風圧を一時的に低減することができる。その結果、導風板37は設置姿勢に応じて自重により回動し易くなる。本冷却方法は、送風装置18の風量を一時的に低下又は停止させた後に送風装置18の風量を元に戻すステップをさらに有することが好ましい(ステップS6)。
また、ユーザが、リモコンや筐体12に形成されたボタンなどにより、設置姿勢の変更を行った旨の入力操作を行ってもよい(ステップS7)。この入力操作が行われた場合にも、送風装置18の風量を一時的に低下又は停止させるステップを実行する(ステップS5)。これにより、導風板37が設置姿勢に応じて自重により適切に回動しなかった場合であっても、ユーザの入力指示に基づいて、導風板37にかかる風圧を低減することができる。これにより、自重による導風板37の回動を促すことができる。
投写型表示装置の電源ボタンがOFFにすると、ランプが消灯し、送風装置18を停止する(ステップS8〜S11)。なお、上記ステップは、中央処理部90及び制御部92が共同して投写型表示装置に実行させることができる。また、中央処理部90及び制御部92は、互いに別個のものである必要はなく、1つの制御部を構成していてもよい。
なお、上記フローチャートは、便宜上、冷却方法に関するフローのみを示したものである。中央処理部90及び制御部92は、上記フローチャートに記載されていない処理を実行してもよい。例えば、中央処理部90は、温度検出部98からの信号を処理しながら、送風装置18の制御部92を制御してもよい。
以上、本発明の望ましい実施形態について提示し、詳細に説明したが、添付の特許請求の範囲の趣旨または範囲から逸脱しない限り、さまざまな変更及び修正が可能であることを理解されたい。
例えば、上記実施形態に係るダクト構造体30の構成は上記のものに限定されない。上記実施形態では、導風板37は、2つの流路60,64に流れる冷却風の風量を調節するものであった。これに限らず、ダクト構造体は少なくとも2つの流路を有し、かつ導風板は少なくとも2つの流路に流れる冷却風の風量を調節するものであってもよい。
また、本発明は、自重により回動可能に構成された導風板を備えた任意のダクト構造体に適用できる。さらに、上記実施形態では、投写型表示装置を例に挙げて本発明を詳細に説明した。しかしながら、本発明は、投写型表示装置だけでなく、光源装置自体または光源装置を含む任意の装置を含む。
10 投写型表示装置
12 筐体
14 投写レンズ
16 光学エンジン
18 送風装置
20 光源装置
30 ダクト構造体
37 導風板
38 回動軸
40 ランプユニット
44 発光部
60 第1の流路
64 第2の流路
90 中央処理部
92 制御部
94 姿勢検知センサ
12 筐体
14 投写レンズ
16 光学エンジン
18 送風装置
20 光源装置
30 ダクト構造体
37 導風板
38 回動軸
40 ランプユニット
44 発光部
60 第1の流路
64 第2の流路
90 中央処理部
92 制御部
94 姿勢検知センサ
Claims (8)
- 冷却風を流す送風装置と、
前記送風装置からの冷却風が流れる少なくとも2つの流路と、
自重により回動可能に構成され、設置姿勢に応じて前記少なくとも2つの流路に流れる前記冷却風の風量を調節する導風板と、
設置姿勢を検知するセンサと、
前記送風装置の稼動中に設置姿勢が変えられたことを前記センサが検知すると、前記送風装置の風量を一時的に低下又は停止させるように前記送風装置を制御する制御部と、を有する、冷却構造。 - 請求項1に記載の冷却構造であって、
前記制御部は、前記送風装置の風量を一時的に低下又は停止させた後に前記送風装置の風量を元に戻すように前記送風装置を制御する、冷却構造。 - 請求項1又は2に記載の冷却構造であって、
前記導風板は、前記送風装置からの冷却風が流れる方向に直交する方向に沿った回転軸まわりに回転可能に構成されており、
前記導風板の、冷却風の流れ方向の下流側に、前記導風板の回動範囲を抑止するストッパが設けられている、冷却構造。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載の冷却構造と、
光を発する発光部と、を有し、
前記少なくとも2つの流路のうちの各々の流路は、前記発光部の互いに異なる部分に向けて冷却風を流出するように形成されている、光源装置。 - 請求項4に記載の光源装置と、
前記光源装置から出射した光から画像光を形成する光学エンジンと、
前記光学エンジンで形成された画像光を投写する投写レンズと、を有する、投写型表示装置。 - 冷却風を流す送風装置と、
前記送風装置からの冷却風が流れる少なくとも2つの流路と、
自重により回動可能に構成され、設置姿勢に応じて前記少なくとも2つの流路に流れる前記冷却風の風量を調節する導風板と、を有する冷却構造を用いた冷却方法であって、
冷却構造の設置姿勢を検知するステップと、
前記送風装置の稼動中に前記設置姿勢が変えられたことが検知されると、前記送風装置の風量を一時的に低下又は停止させるステップと、を有する、冷却方法。 - 請求項6に記載の冷却方法であって、
前記送風装置の風量を一時的に低下又は停止させた後に前記送風装置の風量を元に戻すステップをさらに有する、冷却方法。 - 請求項6又は7に記載の冷却方法であって、
前記導風板は、前記送風装置からの冷却風が流れる方向に直交する方向に沿った回転軸まわりに回転可能に構成されており、
前記導風板の、冷却風の流れ方向の下流側に、前記導風板の回動範囲を抑止するストッパが設けられている、冷却方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014110927A JP2015225275A (ja) | 2014-05-29 | 2014-05-29 | 冷却構造、光源装置、投写型表示装置及び冷却方法 |
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JP2014110927A JP2015225275A (ja) | 2014-05-29 | 2014-05-29 | 冷却構造、光源装置、投写型表示装置及び冷却方法 |
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JP2014110927A Pending JP2015225275A (ja) | 2014-05-29 | 2014-05-29 | 冷却構造、光源装置、投写型表示装置及び冷却方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN110297380A (zh) * | 2018-03-21 | 2019-10-01 | 深圳光峰科技股份有限公司 | 一种投影设备的智能调节结构及投影设备 |
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2014
- 2014-05-29 JP JP2014110927A patent/JP2015225275A/ja active Pending
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CN110297380A (zh) * | 2018-03-21 | 2019-10-01 | 深圳光峰科技股份有限公司 | 一种投影设备的智能调节结构及投影设备 |
CN110297380B (zh) * | 2018-03-21 | 2021-05-25 | 深圳光峰科技股份有限公司 | 一种投影设备的智能调节结构及投影设备 |
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