JP2016129096A - 光源用ハウジング、光源装置、及び画像投射装置 - Google Patents

光源用ハウジング、光源装置、及び画像投射装置 Download PDF

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Yasunari Mikutsu
泰成 御沓
金井 秀雄
Hideo Kanai
秀雄 金井
藤岡 哲弥
Tetsuya Fujioka
哲弥 藤岡
聡 土屋
Satoshi Tsuchiya
聡 土屋
晃尚 三川
Akihisa Mikawa
晃尚 三川
淳 真下
Atsushi Mashita
淳 真下
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Abstract

【課題】装置を複雑化せずに、設置方向がどの姿勢においても、安定して光源ランプ内部バルブ上部を冷却する光源用ハウジングを提供する。
【解決手段】発光管32とリフレクタ31とを有する光源ランプ30が取り付けられる光源用ハウジング60であって、冷却風を導入する吸気口61と、吸気口から発光管へ冷却風が流通可能であり、吸気口から発光管の円周方向にある対向する2方向へ分岐する、一対の流路62a、62bと、分岐する位置に設けられる分岐板50及び分岐板と結合して分岐板を枢動可能にする回転支点軸55を備える。一対の流路のうち一方を開放し他方を閉塞する流路開閉機構56と、開放された一方の流路からリフレクタ内に導入された冷却風をリフレクタの外へ排気する排気口64と、を有している。光源用ハウジングは、光源ランプの光軸を中心に回転して配置可能であり、分岐板の回転支点軸は、光源ランプの光軸に対して傾斜している。
【選択図】図17

Description

本発明は、光源ランプを取り付ける光源用ハウジング、該光源ランプと該光源ハウジングとを備えた光源装置、及び該光源装置を備えた画像投射装置に関する。
画像を投射するプロジェクタなどの画像投射装置は、所望の被投射面(スクリーン等)に画像を投射すべく、水平方向に対して様々な角度に投射方向を向けることが求められている。投影方向として、通常の机上に配置してスクリーンへ投射する通常投射に加えて、天吊り、天井投影、床或いは机上投影等を含む設置方向などが想定されている。
ここで、画像投射装置の光源ランプ内部の発光管(バルブ)は上部が熱くなる為、ファンによる上部への送風が行われている。しかし、画像投射装置の設置方向を変更すると、熱くなる箇所がずれる為、設置方向に合わせて送風方向を制御する必要がある。
送風方向を制御する方法として、複数の冷却ファンを用い、光源ランプの円周方向に対して各々のファンからダクトを介して、光源ランプ内部のバルブへ送風する構成が開示されている(例えば特許文献1等)。ここで、画像投射装置の設置方向に応じて、回転する冷却ファンのオンオフを切り替えたり、冷却ファンの回転数を変更したりする。
また、送風方向を制御する送風板を、駆動源により駆動させることで、調整する構成も開示されている(特許文献2等)。
さらにまた、単一冷却ファンにて、光源ランプの円周方向に対して複数方向から送風可能なように分岐ダクトを配し、分岐ダクト内に送風方向を切り替える可動機構を備えた風向板で制御する方法がすでに知られている。ここでは、切替板(風向板、開閉機構)が自重により回転して画像投射装置の設置方向に合わせて光源ランプを冷却している技術等である。(例えば、特許文献3参照)。
しかし、複数の冷却ファンを光源ランプ周りに配置し、画像投射装置の設置方向に応じて、各冷却ファンを調整する場合、冷却ファンの設置容積が多く必要となり、装置の大型化や、複数ファン動作による騒音増大といった問題が発生する。また、送風方向を駆動源によって制御する場合、装置の大型化、複雑化につながる。
さらに、自重により駆動する方法において風向板が重力方向に落下した位置で止まる機構だと、画像投射装置の設置方向が平置きか平置きの180°反転させた逆さ置きのみ風向板の位置が決まる。従って、平置きかその反転以外の特定の範囲の設置角度においては、風向板の位置が定まらず、宙に浮いた状態となり、流路が安定せず、冷却性能が安定しないおそれがある。
そこで、本発明は上記事情に鑑み、装置を複雑化せずに、設置方向が、通常投影/天吊り投影だけでなく、360°どの姿勢においても、安定して光源ランプ内部バルブ上部を冷却できる冷却ハウジングの提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様において、発光管とリフレクタとを有する光源ランプが取り付けられる光源用ハウジングは、冷却風を導入する吸気口と、該吸気口から上記発光管へ前記冷却風が流通可能であり、前記吸気口から前記発光管の円周方向にある対向する2方向へ分岐する、一対の流路と、前記分岐する位置に設けられる分岐板及び該分岐板と結合して前記分岐板を枢動可能にする回転支点軸を備え、前記一対の流路のうち一方を開放し、他方を閉塞する、流路開閉機構と、前記開放された一方の前記流路から前記リフレクタ内に導入された前記冷却風を前記リフレクタの外へ排気する排気口と、を有しており、当該光源用ハウジングは前記光源ランプの光軸を中心に回転して配置可能であり、前記分岐板の前記回転支点軸は、前記光源ランプの前記光軸に対して傾斜していることを特徴とする。
装置を複雑化せずに、設置方向が、通常投影/天吊り投影だけでなく、360°どの姿勢においても、安定して光源ランプ内部バルブ上部を冷却することができる。
本発明の一実施形態のプロジェクタ装置の斜視図である。 (a)は図1の手前から見たプロジェクタ内部の斜視図であり、(b)は図1の奥側からみたプロジェクタ内部の斜視図である。 光学エンジンと光源装置の配置を説明するための図である。 光学エンジンの構成を説明するための図である。 照明光学系ユニットを説明するための図である。 画像表示素子ユニットを説明するための図である。 投射レンズと、照明光学系ユニットと、画像生成ユニットを説明するための図である。 投射光学系ユニットを説明するための斜視図である。 投射光学系ユニットを説明するための側面図である。 光源ランプの側面断面図である。 (a)は、それぞれプロジェクタ装置の通常投影姿勢、(b)は天井投影姿勢、(c)は天吊り投影姿勢、(d)は机上投影姿勢を説明するための図である。 本発明の実施形態における光源用ハウジングの通常投影時の外観斜視図である。 本発明の実施形態における、通常投影時での、上面図と、光源ランプ投射方向から見た図12の光源用ハウジングのA−A'断面図と、光源ランプ投射方向側面から見た図12の光源用ハウジングのB−B'断面図である。 比較例における光源用ハウジングの通常投影時での、上面図と、光源ランプ投射方向から見た図12の光源用ハウジングのA−A'断面図と、光源ランプ投射方向側面から見た図12の光源用ハウジングのB−B'断面図である。 比較例における光源用ハウジングの(a)は90°回転した天井投影姿勢での断面図、(b)は270°回転した机上投影姿勢での断面図である。 本発明の実施形態における、通常投影時の光源用ハウジングの透過斜視図である。 本発明の実施形態における、90°回転した天井投影姿勢での、上面図と、光源ランプ投射方向から見た図12の光源用ハウジングのA−A'断面図と、光源ランプ投射方向側面から見た図12の光源用ハウジングのB−B'断面図である。 図17(c)の天井投影姿勢での、リフレクタ保持部の壁部材と回転支点軸の拡大図と、回転支点軸の傾斜と力の作用の模式図とを示す。 本発明の実施形態における、180°回転した、天吊り投影姿勢での、上面図と、光源ランプ投射方向から見た図12の光源用ハウジングのA−A'断面図と、光源ランプ投射方向側面から見た図12の光源用ハウジングのB−B'断面図である。 本発明の実施形態における、270°回転した、机上投影姿勢での、上面図と、光源ランプ投射方向から見た図12の光源用ハウジングのA−A'断面図と、光源ランプ投射方向側面から見た図12の光源用ハウジングのB−B'断面図である。 図20(c)の机上投影姿勢での、リフレクタ保持部の壁部材と回転支点軸の拡大図と、回転支点軸の傾斜と力の作用の模式図とを示す。 本発明の複数の変形例における、回転支点軸の傾斜と力の作用の模式図である。
以下、本発明の実施形態を図1〜図13、図16〜図19に基づいて説明する。まず、画像投射装置の全体構成を説明した後に、光源用ハウジングを備える冷却装置の構成を説明する。
<プロジェクタ装置の構造>
図1には、一実施形態に係る電子機器としてのプロジェクタ装置(画像投射装置)1が斜視図にて示されている。本発明のプロジェクタ装置1はコンパクトな縦置き型の装置であり、内部構造が筐体10で囲まれている。
図1に示すプロジェクタ装置1の筐体10は、全体として縦長の略直方体形状の外形を有している。図1において、プロジェクタ装置1の幅方向(水平面内の一軸方向)をX軸方向、プロジェクタ装置1の奥行き方向(水平面内でX軸に直交する方向)をY軸方向、プロジェクタ装置1の高さ方向(鉛直方向)をZ軸方向として説明を行う。
プロジェクタ装置1の外部構成として、本体を覆う外装部(筐体)10によって本体が覆われており、筐体10の前壁10A(−Y側の壁、投射方向とは反対側)には、上から、受光センサ13、音声放出口14、及び窓部15に設置されたピント調整レバー15aが設けられている。
また、図1で示すように、筐体10の上面(+Z側の上壁)には、光投射口16及び操作部20が設けられている。光投射口16は、筐体10の上壁の投射側に近い側に形成された平面視多角形(例えば六角形)の開口部である。光投射口16は、透明又は半透明な蓋部材によって閉塞されている。投射光学系ユニット130(図4参照)からの光は、光投射口16を閉塞する上記蓋部材を介して筐体10の外の、例えばスクリーン2へ投射される。
操作部20は、筐体10の上面に設けられた複数(例えば6つ)の操作部材(操作ボタン)を有する。筐体10の上面において、光投射口16−X側の領域には、操作部として、電源ボタン21、インプットボタン22(入力切り替えボタン)、ミュートボタン23、エンターボタン24(決定ボタン)が、配列されている。
筐体10の下側には、複数の短寸の脚部材11が設けられている。さらに、筐体10の下側には、図1とは上下逆の状態で天吊り状態とするときに、壁掛け金具や天井金具などと係合する天吊り係合部が設けられている。
図1の+Z側の側面には、装置吸気口17が設置されている。装置吸気口17の下には、複数の接続端子を備えるコネクタ部19が形成されている。装置吸気口17は図2(b)に示す吸気ファン71とダクト等を介して接続されている。
また、プロジェクタ装置1の他方の側面(図1の左上の(−Z側))には装置排気口18が備えられている。装置排気口18の近傍には、排気ファン72が設けられている(図2(b))。
ここで、本発明の実施形態に係るプロジェクタ装置は、様々な角度で配置して投影することが可能である。上述の通常配置と天吊り姿勢の状態に加えて、前壁10Aを下にして配置することで天井投影が実現可能であり、背面10Bを下にして配置することで机上、床上投影が実現可能である。
後述で説明する光学装置の冷却の効果を良好に実現するため、様々な角度でプロジェクタ装置1を配置する場合であっても、Z軸方向の側面10C,10Dは、下にして配置しないことが好ましい。
ここで、プロジェクタ装置とは、パソコンやビデオカメラ等から入力される画像データを基に画像を生成し、その画像を例えばスクリーン等に投影して表示する装置である。近年、プロジェクタ装置の中でも特に液晶プロジェクタは液晶パネルの高解像化、光源ランプの高効率化に伴う明るさの改善、低価格化などが進んでいる。さらに、液晶プロジェクタの中には、DMD(Digital Micro−mirror Device)を利用した小型軽量なものが存在する。
このようなDMDを用いる本実施形態のプロジェクタ装置1の内部構成を下記、図2(a)〜図9を用いて説明する。図2(a)及び図2(b)は、プロジェクタ装置1から外装カバー(筐体)10を取り外した状態を図1の(a)及び(b)の方向から見た斜視図である。
内部構造として、プロジェクタ装置1は、筐体(外装カバー)10の内部に、光源装置6、光学エンジン100(図4参照)、制御装置81などを備えている。
制御装置81は、受光センサ13が変換した電気信号や、上記操作部20からの信号に対応する指令内容に従って、各種の制御動作を実行する。接続制御装置82は、コネクタ部19と接続し、端子からの入力情報を制御装置81又は画像表示素子ユニット120(図4参照)に伝達する。
図3はプロジェクタ装置1において光学系である、光源装置6及び光学エンジン100を抜き出した斜視図を示す。
図3において、一例として、光源装置6は発光部として、光源ランプ30を備える。光源ランプ30は発光管32、発光管32を囲み+X側(図3の左側)に開口する開口部が設けられたリフレクタ31などを含む(図10参照)。ここでは、発光管32として、例えば高圧水銀ランプが採用されている。リフレクタ31として、例えば内壁面が反射面であるお椀形のものが採用されている。
なお、光源装置6は、光源ランプ30の他に、光源ランプ30を取り付ける光源用ハウジング60と、光源用ハウジング60を上に取り付ける光源ベース部材40を含む。光源用ハウジング60は、光源ランプ30を保持し、空気を循環させることで冷却する部材であり、光源用ハウジング60には、ダクト等を介して、吸気ファン71と排気ファン72(図2(b)参照)が接続されている。吸気ファン71は装置吸気口17(図2(a)参照)から外部の空気を取り込み、排気ファン72は装置排気口18(図2(b)参照)から外部へ空気を送り出す。
発光管32からの光(白色光)のうち、リフレクタ31の開口部から直接射出される光及びリフレクタ31の内壁面(反射面)で反射され開口部から射出される光の合成光が、光源装置6の光源ランプ30から射出される光である。光源ランプ30から射出された光は、照明光学系ユニット110のカラーホイール111(図5参照)に入射する。
図4に光学エンジン100を抜き出した斜視図を示す。図4において、光学エンジン100は照明光学系ユニット110と、画像表示素子ユニット(画像形成ユニット)120と、投射光学系ユニット130とを有する。照明光学系ユニット110は光源ランプ30からの白色光をRGB(光の3原色)に分光し、画像表示素子ユニット120へ導く。画像表示素子ユニット120は照明光学系ユニット110からの光を外部機器からの画像信号に応じて変調して画像を生成する。投射光学系ユニット130は生成された画像を拡大投射する。
図5は照明光学系ユニット110の構造と光路を説明する図である。図5において、照明光学系ユニット110はカラーホイール111と、ライトトンネル112と、リレーレンズ113と、シリンダミラー114、凹面ミラー115と、OFF光板116(図7参照)を有する。
カラーホイール111は、光源ランプ30からの白色光を円盤状のカラーフィルタにより単位時間毎にRGBの各色が繰り返す光に変換して射出する。ライトトンネル112は、板ガラスを張り合わせて筒状に構成され、カラーホイール111からの光を導光する。リレーレンズ113は、2枚のレンズの組み合わせで構成され、ライトトンネル112からの光の軸上色収差を補正しつつ集光する。シリンダミラー114は、リレーレンズ113を介した光を反射する。
図6は画像表示素子ユニット120を説明する斜視図である。画像表示素子ユニット120は、DMD素子121と、DMDプリント基板122と、ヒートシンク123と、固定板124とを備えている。照明光学系ユニット110の凹面ミラー115は、シリンダミラー114で反射された光を画像表示素子ユニット120のDMD素子121に向けて反射する。
DMD素子121は複数のマイクロミラーを有し、照明光学系ユニット110の凹面ミラー115からの光を画像情報に基づく画像(画像光)が生成されるように各マイクロミラーを時分割駆動して反射する。DMD素子121は、画像の生成に使用される光は投射光学系ユニット130の投射レンズ131に向けて反射し、不要な光(捨てる光)はOFF光板116(図7)に向けて反射する。
DMDプリント基板122にはDMD素子121が実装される。ヒートシンク123は、熱体としてのDMD素子121とDMDプリント基板122を冷却する。固定板124はヒートシンク123をDMDプリント基板122に押し付ける。
図7は照明光学系ユニット110、画像表示素子ユニット120、及び投射光学系ユニット130の投射レンズ131を抜き出して示す。画像表示素子ユニット120のDMD素子121から反射された光のうち、画像形成に用いられる光は投射レンズ131に向けて反射され、捨てる光は照明光学系ユニット110のOFF光板116に向けて反射される。
図8に投射光学系ユニット130を説明する斜視図を示し、図9は投射光学系ユニット130を含む光学エンジン100がスクリーン2に投射している際の側面図を示す。投射光学系ユニット130は、投射レンズ131を保持する照明ハウジング132に加えて、折り返しミラー133と、自由曲面ミラー134とを含む。折り返しミラー133は投射レンズ131で拡大された画像光の光路を折り返す。自由曲面ミラー134は折り返しミラー133を介した画像光を拡大しつつ反射する。
このような構成をとるため、投射光学系ユニット130は、光軸路が垂直の方向であるため、設置面積が小さいコンパクトな縦置き型に設計することができ、さらに超短焦点の光学系であるため、光を投射する対象のスクリーン2に近接して配置できる。
<光源ランプ>
図10は光源装置6の光源ランプ30(発光部)の側面断面図である。図10において、31はリフレクタ、32は発光管(バルブ)、33はリフレクタホール側シール部を示している。光源ランプ30は、高寿命化の為に、点灯時の温度について所定の温度範囲の規格値が設けられている。
発光管32は、熱対流等の影響により、重力方向に対して上側の温度上昇が大きく、上側と下側とで温度差が生じやすい。発光管32上部において温度が上がり過ぎた場合、発光管32の基材が再結晶化することにより、白濁が起きる。また、発光管32下部において温度が下がり過ぎた場合、電極の基材のハロゲンサイクルが正常に行われず発光管の内壁に付着することにより黒化が起きる。白濁や黒化により、ランプ寿命が短くなると共に、発光管が温度上昇により破損や劣化を起こす事となる。
したがって、発光管32の上側と下側とで温度差が生じないように、下側よりも上側をより多く効率的に冷却することが必要となる。
ここで、発光管32の上側は、画像投射装置の設置姿勢によって移動する為、画像投射装置の設置姿勢に関わらず、光源ランプ30の高寿命を維持するためには、画像投射装置の設置姿勢に関わらず、発光管32の上部を冷却する必要がある。
プロジェクタ装置1は、一例として、図11(a)〜11(d)に示すような設置姿勢で投影できる。図11(a)は、通常投影姿勢、図11(b)は天井投影姿勢、図11(c)は天吊り投影姿勢、図11(d)は、机上(床上)投影姿勢の設置姿勢を示す。ここで、プロジェクタ装置1は、光源装置(光源ユニット)6の上下左右の位置が異なる4つ設置姿勢で用いられる例を示すが、図1におけるX軸回りに、+−Y方向に回転するのであれば、設置角度は限られない。
具体的には、図11(a)に示す通常投影姿勢は、鉛直面内で張設されたスクリーン2に斜め下方から画像を投影する姿勢であり、図1で示したように設置されている。
図11(b)に示す天井投影姿勢は、通常投影姿勢からY軸回りに一方向に90°回転され、天井に画像を投影する姿勢であり、図1に示したプロジェクタ装置1の前壁10Aを下にして配置されている。
図11(c)に示す天吊り投影姿勢は、通常投影姿勢からX軸回りのY方向に180°回転され、筐体10の底面の天吊り係合部が壁掛け金具や天井金具に結合して、プロジェクタ装置1が吊るされ、スクリーン2に斜め上方から画像を投影する姿勢である。
図11(d)に示す机上投影姿勢は、Y軸回りに一方向に270°回転され、机や床などに投影する姿勢であり、図1に示したプロジェクタ装置1の背面10B(投射方向側)を下にして配置されている。
図11(a)〜図11(d)から明らかなように、光源装置6では、装置の設置姿勢によって、発光管32の上側に位置する部位(上部)、すなわち発光管32の高温部となる部位が変化している。
そこで、発光管32の高寿命化を図るためには、プロジェクタ装置1の設置姿勢、すなわち光源装置6の設置姿勢に関わらず、発光管32の上部(高温部)を冷却する必要がある。従って、本発明の実施の形態では、プロジェクタ装置(画像投射装置)1の光源ランプ30の冷却に際して、以下の構造を有する。
<光源用ハウジング>
図12は本願における、光源用ハウジング60の通常投影時の斜視図を示している。光源用ハウジング60の側面に形成された開口部である吸気口61は、吸気ファン(冷却ファン)71(図2(b)参照)と接続され、他方の側面に形成された開口部である排気口64は、排気ファン72と接続されている。
図13(a)〜図13(c)は本発明の実施形態における、光源用ハウジング60の通常投影時、例えば、プロジェクタ装置1を机の上に設置して、壁面のスクリーン2に向けて投射するときの状態を示している。図13(a)は、光源用ハウジング60の上面図である。図13(b)は、光源ランプ30の投射方向側面から見た、光源用ハウジング60の断面図(図12のA−A'断面)である。図13(c)は、光源ランプ30の投射方向から見た、光源用ハウジング60の断面図(図12のB−B'断面)である。
本実施形態の光源用ハウジング60において、光源ランプ30の発光管32を冷却する為、光源用ハウジング60において、冷却ダクト(通路)を吸気口61から発光管32の円周方向にある対向する2方向へ分岐するよう流通させる流路62a,62bが形成されている。吸気口61からは、装置吸気口17を通って吸気ファン71(図3(b)参照)から送風された冷却風が導入される。吸気口61から導入された冷却風は、流路(冷却ダクト)62a,62bのいずれか一方を通り、該流路62a,62bに対応する流通口63a,63bのいずれか一方から光源ランプ30内へ導入される。
光源ランプ30内に導入された冷却風は、発光管32を冷却した後、排気口64より光源ランプ30外へと排気される。冷却に利用され、暖められた空気は、排気ファン72により、装置排気口18(図1参照)を通ってプロジェクタ装置1外部へ排気される。
ここで、一対の流路62a,62bは吸気口61から導入された冷却風を分岐するように配置されている。流路62aの下流側にリフレクタ31と所定の方向で連通する流通口63aと、該流通口63aと対向する位置で流路62bの下流側にリフレクタ31と連通する流通口63bとがそれぞれ形成されている。図13に示す通常投影姿勢では、流通口63aは、発光管32の上側に位置しており、流通口63bは発光管32の下側に位置している。
光源用ハウジング60は筐体として、リフレクタ保持部67とハウジングの外壁部である筐体外壁68を備えている。リフレクタ31の端部は、リフレクタ31の端部を箱状に取り囲み保持するリフレクタ保持部67と嵌合されている。
リフレクタ保持部67は、排気口64が形成された排気口壁67Cと、該排気口壁67Cに隣接し、流通口63a,63bが夫々形成された2つの流通口壁67A,67Bと、該流通口壁67A,67Bに隣接し、流通口63a,63b及び排気口64が形成されていない壁部材67Dと、から構成されている。図11(a)に示す通常投影姿勢では、流通口壁67Aが天井、流通口壁67Bが底面となっている。
図13(c)において、即ち光源用ハウジング60の図12手前側において、リフレクタ保持部67の壁部材67Dと、流通口壁67A、67Bの途中までは、さらに外側の筐体外壁68に囲われている。リフレクタ保持部67の壁部材67Dと流通口壁67A,67Bの外側と、筐体外壁68の壁の内側との間の空間が、流路62a,62bを形成する。
光源用ハウジング60は筐体である筐体外壁68とリフレクタ保持部67の他に、流路を選択的に開放、閉塞する流路開閉機構56を設けられている。流路開閉機構56は、自重により回転移動可能な板状部材である分岐板50と、分岐板50を枢動可能に接続(結合)する回転支点軸(回転軸)55とからなる流路開閉機構56を設けている。流路開閉機構56は、流路62aまたは流路62bのどちらか一方を選択的に閉塞し、他方を開放するように、位置が決められる。
このような構成において、分岐板50は、自重により重力方向へ回転することにより、流路62aまたは流路62bを選択的に塞ぐ事が可能である。よって、プロジェクタ装置1の姿勢に応じて一方の流路を塞ぐ事で、プロジェクタ装置1の設置の姿勢に関わらず、光源ランプ30の発光管32上部を含む周辺部を冷却することが可能となる。
一例として、図13のようにプロジェクタ装置1を通常投影時の状態にセットすると、分岐板50は自重により回転して、流路62bを塞ぐ。図13(c)において、矢印は風の流れを示している。
図13に示す通常投影姿勢では、吸気口61より光源用ハウジング60に導入された冷却風は、流路62aを通り、流通口63aより、光源ランプ30内に導入される。光源ランプ30内に導入された冷却風は、リフレクタ31の内壁に沿って下降し、発光管32の上側を冷却する。発光管32を冷却することにより暖められた冷却風は、排気口64より光源ランプ30の外へと排気される。
本実施形態においては、分岐板50の設置において、分岐板50のための回転支点軸55とX−Y平面上でのY軸との間に傾きφを設け、さらに回転支点軸55とY−Z平面上でのY軸との傾きθを設けている。
<比較例>
ここで、比較例として、分岐板50XをX−Y平面、Y−Z平面、に平行に配置した例を図14に示す。本比較例においても外観は図12と同様であるものとし、図14(a)は、光源用ハウジング60Xの上面図であり、図14(b)は、光源ランプ30Xの投射方向側面から見た、光源用ハウジング60Xの断面図である(図12のA−A'断面に対応)。図14(c)は、光源ランプ30Xの投射方向から見た、光源用ハウジング60Xの断面図(図12のB−B'断面に対応)である。
さらに、図15に比較例の光源用ハウジング60Xを90°,270°回転させた設置姿勢を示す。
このような比較例では、図15(a)に示すように、回転支点軸55Xが分岐板50の上方となる設置状態の場合、分岐板50Xが重力方向へ向くため、分岐板50Xの姿勢は不安定となる。あるいは図15(b)に示すように、回転支点軸55Xが分岐板50Xの下方となる設置状態の場合、分岐板50が重力方向へ直立する、あるいは、風が少しでも強い方向へ倒れるため、分岐板50の姿勢は不安定となる。
よって、図15(a)、図15(b)のように吸気口61から流路62a,62bへの風の選択的な分岐が不安定となり、一対の流通口63a,63bの両側から発光管(バルブ)32に対して、風が流れることになる。従って、気流の衝突、淀みにより発行管32の冷却が不安定となる。
このような比較例では、回転支点軸55Xが光軸(Y軸)に平行である、90°,270°程度回転した姿勢で配置する時には重力の影響で分岐板50Xは重力方向を向いてしまい、不安定となり、狙い位置には定まらない。
<回転支点軸の傾斜>
上記比較例に対して、本発明の実施形態では、図16に示すように、回転支点軸55とY−Z平面上でのY軸との傾きθを設け、回転支点軸55とX−Y平面上でのY軸との傾きφを設けるように構成されている。図16は本発明の実施形態における、通常投影時の光源用ハウジング60の透過斜視図である。
詳しくは、回転支点軸55は、壁部材67Dの表面において、2つの流通口壁67A,67Bから離れた中央部付近に、2つの流通口壁67A,67Bとの接面からの距離が変化するように傾斜して配置されている(図16においてD1<D2)。これにより、回転支点軸55は、Y−Z平面上でのY軸に対して傾きθが設けられている。
さらに、回転支点軸55は、壁部材67Dの表面に対して、回転支点軸55の一端が前記表面から突出し、他端が前記表面内部へ侵入するように傾斜して配置されている、これにより、回転支点軸55は、X−Y平面上でのY軸に対して傾きφが設けられている。
このように、回転支点軸55と、Y−Z平面上でのY軸との傾きθ、X−Y平面上でY軸との傾きφを設けることで、特に、90°,270°やその付近の角度、回転させて設置した時でも分岐板50と結合する回転支点軸55は重力方向と直角にならない。従って、重量により回転支点軸55が回転して分岐板50が重力を利用した一方向へ倒れるため、分岐板50の位置が定まる。各設置状態における、位置を下記説明する。
図17(a)〜(c)は、図11(b)の90°回転した天井投影姿勢での、上面図、A−A'側面断面図、及びB−B'側面断面図を示す。
本発明の実施形態において、プロジェクタ装置1を90°近辺の天井投影姿勢の状態にセットすると、回転支点軸55が重力方向と直角にならないことで、分岐板50の重量により回転支点軸55が回転して重力方向に分岐板50が倒れるため、分岐板50の位置が定まる。
ここで、回転支点軸55の傾斜と、分岐板50の動作の関係について説明する。図18(a)は、図17(c)に示した、リフレクタ保持部67の壁部材67Dと回転支点軸55の拡大図である。
上述のように、回転支点軸55は、壁部材67Dの表面Sにおいて、2つの流通口壁67A,67Bから離れた中央部付近に、2つの流通口壁67A,67Bとの接面からの距離が変化するように傾斜して配置されている(図18(a)においてD1<D2)。これにより、回転支点軸55は、Y−Z平面上でのY軸に対して傾きθが設けられている。
さらに、回転支点軸55は、壁部材67Dの表面Sに対して、回転支点軸55の一端(図18(a)手前側)が表面Sから突出し、他端(図18(a)奥側)が表面Sの内部へ侵入するように傾斜して配置されている。これにより、回転支点軸55は、X−Y平面上でのY軸に対して傾きφが設けられている。
図18(b)は、図18(a)の手前側の回転支点軸55の一端を基準点Rとしたときの、分岐板50と結合した回転支点軸55の力の作用の模式図である。図18(b)に示すように、回転支点軸55は、θ、φの2成分の傾きを合成した方向へ傾斜している。ここで、図18(a)のように±X方向、±Y方向を設定し、表面Sと垂直な上下方向を±Z方向と設定すると、この姿勢でのX方向の傾きを−φ、Z方向の傾きを+θと表すことができる。
ここで、回転支点軸55と分岐板50との質量の合計をm、重力をgとすると、
X方向:−mgcosφ
Y方向:mgsinφcosθ
Z方向:mgsinφsinθ
の力が回転支点軸55に対して作用することになる。
従って、このように回転支点軸に傾斜を設けることで、駆動源なしで回転支点軸55と分岐板50との重量が作用することにより、−X方向の力が働く、即ち、回転支点軸55が回転して分岐板50は図17(c)、図18(a)において、左側へ動く。
仮に、回転支点軸55がY軸に対して、X−Y平面又はY−Z平面のいずれか一方向のみ傾斜している場合、傾きθだけだと垂直方向のみ、傾きφだけだと水平方向のみに力を作用させてしまうため、分岐板50を一方向に傾けて倒すように作用することができない。従って、分岐板50は90°,270°回転した設置状態では、不安定となり、狙い位置には定まらない。
これに対して、本発明の実施形態では、Y軸に対して、2つの方向の傾きθ、φを設定して、傾斜の向きを合成することで、分岐板50に立体的に力を作用させ、分岐板50を一方向側へ動かすことが可能となる。
このように、吸気口61より光源用ハウジング60に導入された冷却風は、分岐板50により導かれて、図17(c)に示す流路62bを通り、流通口63bより、光源ランプ30内に横方向から導入される。横方向かから光源ランプ30内に導入された冷却風は、直進して発光管32へぶつかり、風の流れにより発光管32付近(上側)を冷却する。発光管32を冷却することにより暖められた冷却風は、排気口64より光源ランプ30の外へと排気される。
図19(a)〜(c)は、図11(c)の180°回転した天吊り投影姿勢での、上面図、A−A'側面断面図、及びB−B'側面断面図を示す。
プロジェクタ装置1を天吊り投影姿勢の状態にセットすると、図13の通常設置姿勢と同様に、分岐板50は自重により重力下方向(図中下方向)に下降し、流路62aを塞ぐ。
この状態において、吸気口61より光源用ハウジング60に導入された冷却風は、流路62bを通り、流通口63bより、光源ランプ30内に導入される。光源ランプ30内に導入された冷却風は、リフレクタ31の内壁に沿って下降し、発光管32の上側を冷却する。発光管32を冷却することにより暖められた冷却風は、排気口64より光源ランプ30の外へと排気される。
図20(a)〜(c)は、図11(d)の270°回転した、机上投影姿勢での、上面図、A−A'側面断面図、及びB−B'側面断面図を示す。
本発明の実施形態において、プロジェクタ装置1を270°近辺の机上投影姿勢の状態にセットすると、回転支点軸55が重力方向と直角にならないことで、分岐板50と回転支点軸55との重量により重力方向に分岐板50が倒れるため、分岐板50の位置が定まる。
ここで、回転支点軸55の傾斜と、分岐板50の動作の関係について説明する。図21(a)は、図20(c)に示した、リフレクタ保持部67の壁部材67と回転支点軸55の拡大図である。
上述のように、回転支点軸55は、壁部材67Dの表面Sにおいて、2つの流通口壁67A,67Bから離れた中央部付近に、2つの流通口壁67A,67Bとの接面からの距離が徐変するように傾斜して配置されている(図21(a)においてD1<D2)。これにより、回転支点軸55は、Y−Z平面上でのY軸に対して傾きθが設けられている。
さらに、回転支点軸55は、壁部材67Dの表面Sに対して、回転支点軸55の一端(図21(a)手前側)が表面Sから突出し、他端(図21(a)奥側)が表面Sの内部へ侵入するように傾斜して配置されている。これにより、回転支点軸55は、X−Y平面上でのY軸に対して傾きφが設けられている。
図20(b)は、図20(a)の手前側の回転支点軸55の一端を基準点Rとしたときの、分岐板50と結合する回転支点軸55の力の作用の模式図である。図18(b)と同様に、図21(b)に示すように、回転支点軸55は、θ、φの2成分の傾きを合成した方向へ傾斜している。ここで、図21(a)のように±X方向、±Y方向、を設定し、表面Sと垂直な上下方向を±Z方向と設定すると、この姿勢でのX方向の傾きを+φ、Z方向の傾きを−θと表すことができる。
ここで、回転支点軸55と分岐板50との質量の合計をm、重力をgとすると、
X方向:mgcosφ
Y方向:mgsinφcosθ
Z方向:−mgsinφsinθ
の力が回転支点軸55に対して作用することになる。
従って、このように回転支点軸55に2方向の傾斜を設けることで、駆動源なしで回転支点軸55と分岐板50との重量が作用することにより、+X方向の力が働く、即ち回転支点軸55が回転して分岐板50は図20(c)、図21(a)において右側へ動く(倒す)。
このように、吸気口61より光源用ハウジング60に導入された冷却風は、分岐板50により導かれて、流路62bを通り、流通口63bより、光源ランプ30内に横方向から導入される。光源ランプ30内に横方向から導入された冷却風は、直進して発光管32へぶつかり、風の流れにより発光管32付近(上側)を冷却する。発光管32を冷却することにより暖められた冷却風は、排気口64より光源ランプ30の外へと排気される。
ここで、90°回転した天井投影姿勢、270°回転した机上投影姿勢の両方で適切に力を作用させるために、下記構成であるとより好ましい。
回転支点軸55の中心部は、2つの流通壁67A,67Bとの接面AD、BDから等しい距離に位置し、回転支点軸55は、表面Sの中心点に対して表面S方向に点対称になるように傾斜して配置される。
中心点に対して表面S方向に点対称である上述の実施形態では、図18(a)の表面Sと図21(a)の表面Sとが、中心線Lに対して±X方向に線対称となるため、両方の設置状態では、反対方向に、同様の力を±X方向に対して作用させることが可能になる。
さらに、回転支点軸55の中心部は、壁部材67Dの表面と同一平面上に配置され、表面Sから突出する長さと壁部材67Dの内部へ侵入する長さとが等しくなるように、傾斜して配置される。即ち、回転支点軸55は、壁部材67Dの表面Sの中心点に対して、表面Sと垂直方向に点対称になるように傾斜して配置される。
中心点Lに対して表面Sと垂直方向に点対称である上述の実施形態では、図18(a)の表面Sと図21(a)の表面Sとが、中心線Lに対して±Z方向に線対称となるため、両方の設置状態では、重力を利用して、同様の力を±Z方向に対して作用させることが可能になる。
なお、回転支点軸55の傾斜の方向は、Y軸に対して2方向に傾斜していれば、上述の方向に限られない。ここで、傾斜の方向が異なる変形例を説明する。
上記実施形態の変形例1として、天井投影姿勢において、上述の図21(b)に示す向きに力が作用し、机上投影姿勢において、上述の図18(b)に示す向きに力が作用するように回転支点軸55の傾斜を設定してもよい。このように力が作用するように、本変形例の回転支点軸55は、上述の実施形態の構成と、壁部材67Dの表面Sの中心線Lに対して、±X方向と±Z方向とに線対称となる、即ち表面Sの中心点に対して点対称になるように傾斜して構成されている。
この変形例において、90°回転した天井投影時には、分岐板50は図17(c)において右側へ動き、270°回転した机上投影時には、分岐板50は図20(c)において左側へ倒れる。
さらに、図22に本発明の複数の変形例における、回転支点軸の傾斜と力の作用の模式図を示す。
変形例2として、天井投影姿勢において、上述の図22(a)に示す向きに力が作用し、机上投影姿勢において、図22(b)に示す向きに力が作用するように回転支点軸55の傾斜を設定してもよい。このように力が作用するように、本変形例の回転支点軸55は、上述の実施形態の構成と、壁部材67Dの表面Sの中心線Lに対して±X方向に線対称になるように傾斜して構成されている。この変形例において、90°回転した天井投影時には、分岐板50は図17(c)において右側へ動き、270°回転した机上投影時には、分岐板50は図20(c)において左側へ倒れる。
また、変形例3として、天井投影姿勢において、上述の図22(b)に示す向きに力が作用し、机上投影姿勢において、図22(a)に示す向きに力が作用するように回転支点軸55の傾斜を設定してもよい。このように力が作用するように、本変形例の回転支点軸55は、上述の実施形態の構成と、壁部材67Dの表面Sの中心線Lに対して±Z方向に線対称となるように傾斜して構成されている。この変形例において、90°回転した天井投影時には、分岐板50は図17(c)において左側へ動き、270°回転した机上投影時には、分岐板50は図20(c)において右側へ倒れる。
さらに、傾斜のθ、φの角度は適宜変更してもよい。なお、図13、図17、図19、図20の(a)〜(c)の図において、本実施形態の一例として、Y−Z平面上でのY軸との傾きθとX−Y平面上でY軸との傾きφとが等しい例(φ=θ)を示したが、傾きθとφは異なっていてもよい。
上述のように、本発明の実施形態における光源用ハウジング60において、通常投影姿勢、天吊り投影姿勢に加えて、机上投影姿勢及び天井投影姿勢においても、発光管32付近の冷却風を当てる事により、発光管32の上側を冷却する事が可能となる。
このように、回転支点軸が傾斜した分岐板が枢動することにより、画像投射装置がどのように回転した姿勢であっても、姿勢に応じて一方の流路を塞ぐ事で、プロジェクタ装置(画像投射装置)の設置の姿勢に関わらず、光源ランプの発光管上部を冷却することが可能となる。
以上、各実施形態に基づき本発明の説明を行ってきたが、上記実施形態に示した要件に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することができ、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
1 プロジェクタ装置(画像投射装置)
2 スクリーン(画像投影面)
6 光源装置
10 筐体
17 装置吸気口
18 装置排気口
30 光源ランプ
31 リフレクタ
32 発光管(バルブ)
40 光源用ベース
50 分岐板
55 回転支点軸
56 流路開閉機構
60 光源用ハウジング
61 吸気口
62a,62b 流路
63a,63b 連通路
64 排気口
67 リフレクタ保持部
67A,67B 流通口壁
67C 排気口壁
67D 壁部材
68 筐体外壁(外壁部)
70 開口端部
71 吸気ファン(冷却ファン)
72 排気ファン
100 光学エンジン
110 照明光学系ユニット
120 画像表示素子ユニット
130 投影光学系ユニット
S 表面
L 中心線
特開2008−262153号公報 特開2008−310132号公報 特開2011−203515号公報

Claims (7)

  1. 発光管とリフレクタとを有する光源ランプが取り付けられる光源用ハウジングであって、
    冷却風を導入する吸気口と、
    該吸気口から上記発光管へ前記冷却風が流通可能であり、前記吸気口から前記発光管の円周方向にある対向する2方向へ分岐する、一対の流路と、
    前記分岐する位置に設けられる分岐板及び該分岐板と結合して前記分岐板を枢動可能にする回転支点軸を備え、前記一対の流路のうち一方を開放し、他方を閉塞する、流路開閉機構と、
    前記開放された一方の前記流路から前記リフレクタ内に導入された前記冷却風を前記リフレクタの外へ排気する排気口と、を有しており、
    当該光源用ハウジングは前記光源ランプの光軸を中心に回転して配置可能であり、
    前記分岐板の前記回転支点軸は、前記光源ランプの前記光軸に対して傾斜していることを特徴とする、
    光源用ハウジング。
  2. 前記分岐板と結合する前記回転支点軸は、前記光源ランプの前記光軸に対して2方向へ傾斜していることを特徴とする、
    請求項1記載の光源用ハウジング。
  3. 前記一対の流路は、前記リフレクタを箱状に取り囲み保持するリフレクタ保持部と当該光源用ハウジングの外壁部との間に形成され、
    前記リフレクタ保持部は、
    前記排気口が形成された排気口壁と、
    前記排気口壁に隣接し、前記発光管の前記円周方向の対向する2方向へ開放する流通口が夫々形成され、互いに対向する2つの流通口壁と、
    前記2つの流通口壁に接面で接し、前記流通口及び前記排気口が形成されていない壁部材と、を有しており、
    前記回転支点軸が、前記壁部材の前記冷却風が通る表面に取り付けられ、
    前記回転支点軸は、前記壁部材の前記表面において、前記2つの流通口壁から離れた中央部付近に配置され、前記2つの流通口壁との接面から前記回転支点軸までの距離が徐変するように傾斜して配置されており、
    前記壁部材の表面に対して、前記回転支点軸の一端が前記表面から突出し、他端が前記表面から窪んで前記壁部材の内部へ侵入するように、傾斜して配置されていることを特徴とする、
    請求項2記載の光源用ハウジング。
  4. 前記回転支点軸の中心部は、前記2つの流通壁との前記接面から等しい距離に位置し、前記回転支点軸は、前記壁部材の前記表面に対して点対称になるように配置されることを特徴とする、
    請求項3記載の光源用ハウジング。
  5. 前記回転支点軸の中心部は、前記壁部材の前記表面と同一平面上に配置され、前記表面から突出する長さと前記壁部材の内部へ侵入する長さとが等しくなるように、傾斜して配置されることを特徴とする、
    請求項3又は4記載の光源用ハウジング。
  6. 発光管とリフレクタを有する光源ランプと、
    前記光源ランプが取り付けられる請求項1乃至5記載のいずれか1項記載の光源用ハウジングと、を備える、
    光源装置。
  7. 請求項6記載の光源装置と、
    前記光源用ハウジングに接続され、前記光源ランプに前記冷却風を送る冷却ファンと、を備える、
    画像投射装置。
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