JP2012113073A - 光源ユニットおよびこれを備えた投射型表示装置 - Google Patents

光源ユニットおよびこれを備えた投射型表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】放電ランプにおいて最も高温となるランプバルブの上部を効率良く冷却する。
【解決手段】ランプと、一端に設けたネック部でランプを保持するとともにランプが発する光を他端に設けた第1の開口部から前方に反射するリフレクタと、リフレクタの内部空間と外部空間とを空気が連通するようにネック部に設けられた通風路と、第2の開口部を備えたカップ型のランプホルダと、第2の開口部よりも前方に位置する前記カップ型のランプホルダの底面部に設けた透光板と、ランプホルダの第2の開口部と前記底面部との間を構成する側面部に設けた吸気口とを有し、ランプホルダの吸気口に対向する側面部の内面を、第2の開口部近傍から前方に離隔するにしたがって吸気口側に近接する第1の傾斜面にすることを特徴とする光源ユニット。

【選択図】図5

Description

本発明は、投射型表示装置用光源ユニットおよびこれを備えた投写型表示装置に関し、特に光源ユニットの冷却構造に関する。
従来から投射型表示装置は、透過型液晶方式、反射型液晶方式、DLP(Digital Light Processing(登録商標))方式等、変調方式にかかわらず、明るく、かつ鮮明な投射映像を表示するために、光源ランプには大きな光出力が要求されることが一般的である。特に近年では会議室等で使用する場合は、部屋の照明を落とさずにそのまま投射しても鮮明な画像が投影されることが望まれている。一方投射型表示装置はいっそうの小型化が望まれているため、光出力を大きくすることによる光源ランプの発熱の増大を、コンパクトな構造で効率良く冷却する必要がある。
また、放電ランプのランプバルブは所定の温度よりも低音に冷却すると発光性能を十分に引き出せなかったり、ランプ自体の劣化や寿命の短縮を招くため、ある程度高温を維持しながら冷却を行う必要がある。そのため多くのランプ冷却は空冷方式を採用している。旧来はランプとその周囲に設けたリフレクタ全体に単に冷却風を吹き付けていたが、近年の特に高出力ランプに対しては、ランプの複数の部位に対して、ランプが理想的に性能を発揮するための各々異なる温度範囲を設定し、当該複数の部位を設定された異なる温度範囲内に維持するように送風を行う工夫がなされてきた。
ランプユニットの基本構造は、反射面である内面を回転放物線形状あるいは回転楕円形状の曲面に形成したリフレクタのネック部に、セメント等でランプを固定した構成が大半を占めており、該ネック部においては、リフレクタの内部空間と外部空間とに通風路が設けられたものと、前記両空間が遮蔽され通風路が設けられていないものとがある。これにより冷却風の流路も大きく3とおりに分類することができ、例えば特許文献1の記載では図9(a)で示すように、リフレクタの前方開口部近傍の対向する両側面に2箇所の通風口を設けて、一方の通風口から冷却風をリフレクタ内部空間に取り入れて他方の通風口から排出する冷却形態(特許文献1の図5)が第1の形態として挙げられる。
また、図9(b)で示すように、リフレクタの前方開口部近傍の一側面に1箇所の通風口を設け、この通風口から冷却風をリフレクタ内部空間に取り入れて、前述したリフレクタのネック部に設けられた通風路から外部に排出する冷却形態(特許文献1の図15)が第2の形態として挙げられる。さらに特許文献1の記載にはないが、図9(c)で示すように、リフレクタの前方開口部近傍の対向する両側面に2箇所の通風口を設けて、一方の通風口から冷却風をリフレクタ内部空間に取り入れて他方の通風口から排出するのに加えて、リフレクタのネック部に設けられた通風路にも空気を流通させる冷却形態が第3の形態として挙げられる。この第3の形態の場合、発明者の実験によると、ネック部に設けられた通風路を流通する空気流は、前記一方の通風口から他方の通風口へ向かう冷却風に引きつけられ、ランプユニットの外部からリフレクタ内部に向かって発生した。
図9において、符号51はランプ、52は前面が開口し内面を反射曲面としたリフレクタ、52Aはランプ51を保持するリフレクタのネック部、53,57はランプ51とリフレクタ52とが一体となったランプユニット、54がランプユニット53,57の前面に設けられた前面ガラス、55がケース、56が光源ユニットである。そして太線の矢印で示すのが冷却風の流路である。ここで、図9(a)で示すランプユニット53は、ネック部52Aにおいて通風路は存在せず、リフレクタ52の前方側面には通風口が2箇所存在する。また図9(b)で示すランプユニット57は、ネック部に通風路が存在し、リフレクタの前方側面には通風口は1箇所のみである。さらに図9(c)で示すランプユニット57はネック部に通風路が存在し、リフレクタ前方側面には通風口が2箇所存在する。
さらに、高輝度のランプを空冷する場合において、最も冷却を必要とするランプバルブへ効率良く冷却風を送風する工夫が特許文献2に記載されている。図10は特許文献2に記載された技術を示すものであり、図10(a)は光軸に沿って水平に切断した断面図、図10(b)は前面ガラス54の図示を省略した前面図である。図10(a)において、符号51はランプ、51Aは発光部であるランプバルブ、61は吸気口、62は排気口、63は風向変更板である。この構成から風向変更板を取り除いた状態は図9(a)の構成と同等であり、冷却風はランプ51の前方端近傍を主に冷却し、ランプバルブ51Aへ向かう強い冷却風は発生しない。そこで風向変更板63を設けることにより、ランプバルブ51Aの方向に多くの冷却風を導こうというものである。
さらに、ランプバルブ51Aは通常重力方向における上部が下部と比較して高温になるため、下部よりも上部に冷却力を強く働かせる必要がある。そこで特許文献2の記載では、図10(b)で示すように、吸気口61を覆うように設けたメッシュ64の板状のフレームを傾斜させて成形し、吸気口からの空気流を上向きに流れるようにすることで、ランプバルブ51Aの上部を重点的に冷却するというものである。また同様に特許文献3においても吸気口に設けた複数の流路形成用開口により、ランプの異なる複数の部位に向けて個別に空気流を発生させる技術が開示されている。
加えて、投射型表示装置の投射時の姿勢に応じた冷却を可能とする技術も従来から工夫されており、例えば特許文献4にその記載がある。特許文献4が開示した技術は、図9(a)や図9(c)で示した光源ユニットの構成において、リフレクタ前方両側面に設けた開口部の両方に送風ダクトを接続し、該送風ダクトの合流部に備えた方向切替え弁を可動させることで送風の方向を反転し、前記開口部を吸気口と排気口とのいずれにも変更可能とするものである。そして、床置き状態で投射するときと天吊り状態で投射するときで、前記方向切替え弁が切替わるようにすることで、ランプバルブの上部が下部よりも集中的に冷却されるようにするものである。
特開2002−216536号公報(第6、8頁、図5、15) 特開2005−234523号公報(第6−7頁、図3、4) 特開2010−129350号公報(第13頁、図3 特開2005−249930号公報(第5−6頁、図6)
従来の技術である特許文献1に開示された冷却風の流路において、図9(a)および図9(c)のようにリフレクタの前方両側面に通風口を設け、その一方を吸気口とし他方を排気口とした場合は、吸気口から導入されてランプの前方側の先端近傍を冷却して排気口から排出される冷却風の量が大半を占め、最も発熱が大きく冷却が必要なランプバルブには多量の冷却風を導くことが困難であった。また、図9(b)に示すような流路で冷却風を導いた場合は、リフレクタのネック部に設けた通風路の断面積を大きくすることができないため、全体の風量が制限されてランプバルブを多量の冷却風で冷却することができなかった。
また、特許文献2や特許文献3が開示しているように、リフレクタの前方側面の吸気口に風向調整手段を設けた場合は、図10で示すようにランプバルブの方向に冷却風の一部を導くことは可能である。しかしながらあくまでも冷却風の一部であり、また、一度ランプの周辺を通過した冷却風はそのまま排気されてしまうため、近年の出力の大きな(発熱量の大きな)ランプを冷却するためには冷却ファンから全体として多量の冷却風を得る必要がある。こうした場合、装置の小型化の妨げとなるので大型のファンは採用できず、ファンの回転数を上げれば騒音が大きくなるという問題に直面する。加えて、特許文献4のように方向切替え機能を有した送風ダクトを設ける技術においては、装置の大型化や構造の複雑化を招く。
そこで本発明は、冷却風を効率よく利用してランプの冷却を行うことにより、冷却ファンの送風量の増大を回避しつつ高出力ランプの冷却を可能とする。したがって、冷却ファンの騒音を増大させることなく、または冷却ファンを大型化することなく高出力のランプを所定の温度に冷却可能とする光源ユニットおよびこれを備えた投射型表示装置を提供することができる。
本発明は第1の態様として、放電することで光を発するランプと、一端に設けたネック部で前記ランプを保持するとともに前記ランプが発する光を他端に設けた第1の開口部から前方に反射するリフレクタと、傘状の前記リフレクタの内部空間と、このリフレクタの後方の外部空間とを空気が連通するように前記ネック部に設けられた通風路と、第2の開口部を備えて前記第1の開口部にこの第2の開口部を対向して当接させるように固定したカップ型のランプホルダと、前記第2の開口部よりも前方に位置する前記カップ型のランプホルダの底面部に設け、前記リフレクタが前方に反射する光を透過するようにした透光板と、前記ランプホルダの前記第2の開口部と前記底面部との間を構成する側面部に設けた吸気口とを有し、前記ランプホルダの前記吸気口と対向する側面部の内面を、前記第2の開口部近傍から前方に離隔するにしたがって前記吸気口側に近接する第1の傾斜面にすることを特徴とする光源ユニットを提供する。
これにより、吸気口から導入された冷却風が、対向する側面部にある第1の傾斜面に誘導されてリフレクタの内部空間に吹き込み、光軸を含む水平面に対して略平行方向の回転空気流が得られる。そしてこの回転空気流がランプのなかでも最も高温となるランプバルブを効率良く冷却する。
また本発明の第2の態様として、前記ランプホルダの底面部の前記透光板を含む領域の内面を、前記吸気口に近接するにしたがって前記第2の開口部側に近接する第2の傾斜面にすることを特徴とする第1の態様として記載の光源ユニットを提供する。
これにより、傘状のリフレクタ内を回転した前記回転空気流が前方のランプホルダの底面部に当たったとき、この底面部の第2の傾斜面が空気流を前記第1の傾斜面へと導くので、さらに回転空気流が安定して発生しやすくなる。
また本発明は第3の態様として、少なくとも前記第1の傾斜面を含む前記側面部の内面に、前記光源ユニットの光軸を含む水平面と略平行方向に稜線を有する尾根状の突起を形成することを特徴とする第1又は第2のいずれかの態様として記載の光源ユニットを提供する。
これにより、光軸を含む水平面に略平行な回転空気流が上下に分割され、集中的にランプバルブの上下を冷却することができる。
また本発明の第4の態様として、前記光軸を含む水平面よりも重力方向の上方側に前記稜線が位置するように前記突起を形成することを特徴とする第3の態様として記載の光源ユニットを提供する。
これにより、前記突起が光軸を含む水平面よりも上側に設けられることで、上側の回転空気流の流路が絞られて流速が増し、ランプバルブの下側よりも発熱量の多い上側に対する冷却作用が高くなる。
また本発明の第5の態様として、前記突起部は、前記側面部の内面に対して、前記光軸を含む水平面と略直角の方向に移動可能に設けられることを特徴とする第3の態様として記載の光源ユニットを提供する。
一般にランプバルブの上下の発熱分布は、ランプの種類や出力設定によって変化するので、前記突起の位置は実験で各部の温度計測を行い最終的に決定する。したがって、例えば耐熱樹脂を射出成形してランプホルダを作成する場合には、突起部を移動可能に設ければ、射出成形の金型製造の段階で突起部の位置を確定する必要がなくなる。また、ランプの種類の変更や出力設定の変更にも容易に対応できる。
また本発明の第6の態様として、前記側面部の外側に支点を設け、この支点に回動自在に支持される支持部材を設け、この支持部材の一端で前記突起を支持するとともに他端で錘部材を支持することで、前記光源ユニットの姿勢が重力方向おいて上下逆転するのに伴って、前記突起が前記側面部の内面に対して、前記光軸を含む水平面と略直角の方向に移動し、前記突起が前記光軸を含む水平面よりも重力方向において上側に位置することを特徴とする第5の態様として記載の光源ユニットを提供する。
これにより、この光源ユニットを実装した投射型表示装置の設置姿勢が、床置き状態であっても天吊り状態であっても、ランプバルブの重力方向において上側の部分が下側の部分より高い冷却力で冷却される。
さらに本発明は第7の態様として、第1乃至第6のいずれかの態様として記載の光源ユニットと、前記光源ユニットの吸気口へ冷却風を送風する冷却ファンと、前記光源ユニットからの出射光を画像信号に基づいて画像光に変調する画像形成ユニットと、この画像形成ユニットが出射する画像光をスクリーン上に投射する投射レンズとを備えることを特徴とする投射型表示装置を提供する。
これにより、本発明の第1乃至第6のいずれかの態様として記載した光源ユニットを備えた投射型表示装置を得ることができる。
本発明によれば、リフレクタとランプホルダで構成した空間の内部に回転空気流を発生させることができる。また、回転空気流を光軸を含む水平面の上下に分割して、より効率的にランプバルブの上下を冷却することができる。さらに、ランプバルブの上下の冷却力の比率を変化させることも可能となる。したがってランプが高出力であっても、冷却ファンを大型にする必要もなく、回転数を上げて騒音が増大する心配もない。また、複雑な構成を採用せずに効率良くランプを冷却できるので、装置の小型化に寄与するとともに安価に生産することが可能となる。
本発明の実施形態に係る投射型表示装置を示す概略斜視図 本発明の実施形態に係る投射型表示装置の内部構成を示す断面図 本発明の実施形態に係る投射型表示装置の底面を示す斜視図 本発明の実施形態に係る光源ユニットの斜視図 本発明の実施形態に係る光源ユニットの要部断面図 本発明の実施形態に係る光源ユニットの要部断面図 本発明の実施形態に係る光源ユニットの要部断面図 本発明の実施形態に係る光源ユニットの要部側面図 従来の技術に係る光源ユニットの断面図 従来の技術に係る光源ユニットの要部断面図
次に、添付図面を参照して本発明に係る光源ユニットおよびこれを備えた投射型表示装置の実施形態を詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態である投射型表示装置の外観を示す斜視図である。投射型表示装置1は樹脂成型品からなる意匠ケース2を含み、その内部に略直方体状の空間が提供される。そして意匠ケース2の前面(矢印ア)には投射レンズ3を備え、同じく前面に排気口4を備える。この排気口4から排気される高温の空気流は、投射レンズ3の光路に浸入して揺らぎ現象を発生させないように、投射レンズ3から遠ざかる方向に斜めに排出される。また、意匠ケース2の左側面(矢印イ)には吸気口5が設けられ、意匠ケース2の背面(矢印ウ)にも吸気口(図示せず)が設けられている。
図2は図1で示した投射型表示装置1を上方から見た図であり、ケース2の上部を省略して内部の構成を示した図である。図2において、符号6は光源ユニット、7は光源ユニット6から出射した光を画像信号に基づいて画像光に変調し、投射レンズ3に導く画像形成ユニット、8は画像形成ユニット7を含み装置全体を制御する制御部、9は商用電源を入力し、光源ユニット6、制御部8、その他冷却ファン等装置全体に電力を供給する電源装置、10は図1では図示しなかった背面の吸気口である。
また、符号11は微細なチルト式ミラーをマトリクス状に有し、光源ユニット6からの光を反射する光変調手段、12は光変調手段11で発生する熱を放熱するためのヒートシンク、13は画像形成ユニットを冷却するための冷却風の流路を制限する第1の導風壁、14は電源装置9およびバラスト部15を冷却するための冷却風の流路を制限する第2の導風壁である。ここでバラスト部は、光源ユニット6に備えたランプを駆動するランプ駆動回路である。
外気は吸気口5から意匠ケース2内に取り込まれ、第1の導風壁13に誘導されつつヒートシンク12を含む画像形成ユニット7を冷却し排気口4から排出される。また外気は吸気口10からも意匠ケース2内に取り込まれ、制御部8を冷却するとともに、第2の導風壁14に誘導されつつ電源装置9およびバラスト部15を冷却し、更に光源ユニット6に備えたランプユニットのリフレクタ外面を冷却して排気口4から排出される。
ここで、吸気口5から取り込まれた外気は第1の軸流ファン16により送風され、吸気口10から取り込まれた外気は第2の軸流ファン17により送風され更に第3の軸流ファン18により送風される。さらに詳細には後述するが、吸気口10から取り入れられた外気は、遠心ファン19により光源ユニット6に備えたランプユニットのリフレクタの内側、つまりランプバルブを含んだ領域を冷却し、その排気風はリフレクタのネック部から排出され前記第3の軸流ファン18による送風に流されて排気口4から排出される。図2に太線の矢印で示すのは各部の空気流の方向である。
電源装置9から電力を得たバラスト部15は光源ユニットに備えたランプを駆動し発光させる。この光は図2の一点鎖線の矢印で示すように光源ユニット6から出射され、カラーホイール20を透過することで時間的に色分割される。そしてロッドインテグレータ21を通過することで均一化された光は変調手段11によって変調され画像光となり、投射レンズ3から外部の図示しないスクリーンに投射される。ここで、スクリーンとは、投射型表示装置用に用意された専用スクリーンに限らず、壁面やホワイトボード等投射面として利用可能なものを全て含む。
図3は投射型表示装置1を上下反転させて、装置の底面を見た斜視図である。光源ユニット6は、この底面に設けた凹所に対して矢印エの方向に挿抜することで、容易に交換できるようになっている。そして図4は光源ユニット6の斜視図であり、符号23はランプユニット22の一部であるリフレクタ、符号24はリフレクタ23の前方を覆うように設けられたカップ型のランプホルダ、25はランプホルダ24の底面に設けられた透光板、26はランプホルダ24の吸気口24Aに設けられたメッシュ、27はランプホルダ24に固定されたランプベース、28はランプユニット22の一対の電極22Aから図示しない導電ワイヤで接続されたコネクタである。図4で示した光源ユニット6は、図3で示すようにランプベース27を上にして投射型表示装置1の底面に挿入することで実装される。このとき光源ユニット6のコネクタ28は、投射型表示装置1の内部に設けられたコネクタ(図示省略)と嵌合することで、バラスト部15から供給される駆動電流を受け取ることができる。
次に本発明に係る光源ユニット6の要部であるランプユニット22およびランプホルダ24について説明する。図5は光源ユニット6をランプユニット22の光軸を含む水平面で切断した断面を上方から見たもので、要部のみを描いてある。本書ではリフレクタから出射される光の光軸は水平方向を向いているものと仮定する。また図5(a)は各部の構成を、図5(b)は各部の形状と冷却風の流れの関係を示している。ここでランプユニット22の主要部は、リフレクタ23、ランプ29およびキャップ30で構成されている。リフレクタ23は内面を反射鏡とした傘状の本体の一端をネック部23Aとし、多端を傘状の本体が開いた第1の開口部23Bとした形状となっている。キャップ30はリフレクタ23のネック部23Aに固定されるとともにランプ29の一端を支持し、リフレクタ23とランプ29とを一体に保持している。また略円筒形のキャップ30の側面から中心にかけて複数の通風口30Aが設けられ、傘状のリフレクタ23の内部空間と、このリフレクタ23の後方の外部空間とで空気が連通するようになっている。
ランプホルダ24は、第2の開口部24Aをリフレクタ23の第1の開口部23Aに対向して当接させたカップ型の部品であり、耐熱樹脂を射出成形して形成したものである。また、このランプホルダ24のカップ型の底面部には、ランプユニット22が出射する光を透過する透光板25が、この底面部に嵌め込むように設けられている。さらに、ランプホルダ24の第2の開口部24Aと底面部との間を構成する側面部には吸気口24Bが設けられ、図2で示した遠心ファン19が、この吸気口24Bからランプホルダ24内部に向けて冷却風を送風する。この吸気口24Bにはメッシュ26が設けられ、ランプ29が破裂した場合の破片が光源ユニット6の外へ飛散しないようにしている。
次に図5(b)に基づいて冷却風の流れを説明する。吸気口24Bからランプホルダ24の内部に向けて送風された冷却風は、まずカップ型のランプホルダ24の吸気口24Bと対向する側面に向けて吹き付けられる。ここで本実施形態ではこの側面の内面を符号24Cで示すように第1の傾斜面としている。そしてこの傾斜の方向は、第2の開口部24A近傍から前方に離隔するにしたがって吸気口24B側に近接するようになっているので、この第1の傾斜面24Cによって方向を規制された冷却風は、リフレクタ23の内面を回転するようにランプバルブ29Aの周囲を通過して流れる。
そしてランプバルブ29Aの周囲を通過した冷却風は、回転するようにリフレクタ23の内面に沿って前方に向けて流れ、カップ型のランプホルダ24の底面部に吹き付ける。すると、さらにここで透光板25を含んだ底面部の内面を、吸気口24Bに近接するにしたがって第2の開口部24Aに近接する方向の第2の傾斜面24Dとしているので、この傾斜面に方向を規制された冷却風は再び前記第1の傾斜面24Cに向けて流れる。したがって、再びリフレクタ23の内面に沿って回転する空気流となり、ランプバルブ29Aの周囲を通過する冷却風の回転空気流が継続して発生する。このようにして吸気口24Bから取り込まれた冷却風により、リフレクタ23とランプホルダ24で形成された空間の内部の気圧が高まり、ランプ29の熱を吸収した冷却風は、リフレクタ23のネック部23Aに設けられた通風路30Aから外部に排気される。図5(b)に太線の矢印で空気流を示す。
次に、他の実施形態を図6に基づいて説明する。図6(a)は光源ユニット6の要部における図5と同様の断面を同様の方向から見た図である。ここで示すランプホルダ74は、図5に基づいて説明したランプホルダ24の形状とほぼ同様であるが、第1の傾斜面74Cを含む側面部の内面に突起74Eが設けられているところが唯一の相違点である。この突起は尾根状の突起であり、光軸を含む水平面と略平行な稜線74Fを有している。この突起74Eについて図6(b)に基づいてさらに説明する。図6(a)が光軸を含む水平面で光源ユニット6の要部を切断したのに対し、図6(b)は光軸を含む垂直面で光源ユニット6を切断し、側方から見たものである。
図6(b)において、突起74Eの稜線74Fは光軸を含む水平面に略平行に形成され、この稜線74Fを挟んだ上下の傾斜面(突起74Eの傾斜した側面)がランプホルダ74に設けられた第1の傾斜面74Cと交わる線を符号74Gで示してある。この突起74Eは、例えば光軸を含む水平面上、つまりランプユニット22を上下に二等分する位置に形成することができる。こうした場合、図6(b)に太線の矢印で示すように図5(b)に基づいて説明した回転空気流が突起74Eにより上下に分割され、突起74Eが存在しない場合よりもランプバルブ29Aの上下を効率良く冷却する。
さらにこの突起74Eを、図6(b)に描いたように、光軸を含む水平面よりも重力方向の上方側に位置させた場合、稜線74Fも上方に位置して上方側の回転空気流が下方よりも絞り込まれることで、ランプバルブ29Aの上部が下部よりも効率良く冷却される。発明者はランプの駆動条件と冷却ファンの送風量を一定にし、同一のランプバルブ29Aの上部と下部の温度を測定した。まず、突起74Eをその稜線74Fが光軸を含む水平面上に一致するように設けた場合、突起74Eを設けない場合と比べて、ランプバルブ29Aの上部の温度が10℃低下して923℃となり、下部は11℃低下して781℃となった。
また、稜線74Fを光軸を含む水平面よりも上方に3mmずらして温度を測定したところ、稜線74Fが光軸を含む水平面上にある場合よりも、ランプバルブ29Aの上部はさらに12℃低下して911℃、下部は5度上昇して786℃となった。したがって、突起74Eを光軸を含む水平面に対して略直角方向に移動させることで、ランプバルブ29Aに対する冷却効率の上下のバランスを調整することが可能であることが確認できた。また、冷却ファンの出力を増大させることなく、ランプバルブ29Aに対する冷却力を大幅に増大させることが可能となった。
次に、図7に基づいてさらに他の実施形態を説明する。図7に示すランプホルダ84は、基本的な形状は図6で示したランプホルダ74と同等であるが、ランプホルダ84本体と突起84Eが別体で構成されており。突起84Eはランプホルダ84に設けたスリット84Hを介してランプホルダ84の外面に設けた止め具85で固定される。止め具85の貫通穴およびスリット84Hを通して突起84Eをビスで固定することにより。図7(b)で示すように、突起84Eの固定位置は光軸を含む水平面と直角方向に微調整することが可能になる。また、スリット84Hを光軸を含む水平面を中心として上下方向に長く設けることで、この光源ユニットを実装する投射型表示装置の設置状態(床置き又は天吊り)に応じて冷却効率を上下反転することができる。したがって、光源ユニットを投射型表示装置から取り出して前記止め具85をスリット84Hに沿って移動させるだけで、突起84Eの位置を設置状態に応じた位置に容易に変更できる。
次に、図8に基づいてさらに他の実施形態を説明する。図8はランプホルダ94の吸気口と対向する側面を外側から見た側面図である。図8に示すランプホルダ94は、基本的な形状は図7で示したランプホルダ84と同等であり、ランプホルダ94本体と突起94Eが別体で構成されている。図8において、ランプホルダ94の内面に設けられた突起94Eが破線で描いてある。この突起94Eからは図を見て手前方向に円柱状の突起94Jが形成されており、ランプホルダ94の側面に形成されたスリット94Hを貫通して外側に突出するようになっている。
また、この側面の外面には支点94Kが突出して設けてあり、この支点94Kに支持部材95が回動自在に支持されている。そしてこの支持部材95の一端は前記突起94Jを支持し、他端は錘部材95Aを支持している。この錘部材95Aの質量は突起94Eよりも十分に大きく設定されているので、突起94Eはスリット94Hに沿って、常に重力方向の上方に位置するようになっている。ここで、スリット94Hは光軸を含む水平面を中心に上下方向に設けられているので、この光源ユニットを実装した投射型表示装置の姿勢が上下反転することでこの光学ユニットの姿勢が上下反転した場合に、突起94Eは錘部材95Aの移動とは反対の方向に移動し、常に光軸を含む水平面よりも重力方向の上方に位置する。したがって前記姿勢の反転があっても、常にランプバルブ29Aの上部が下部よりも強い冷却力で冷却される。
1 投射型表示装置
2 意匠ケース
3 投射レンズ
4 排気口
5、10 吸気口
6 光源ランプ
7 画像形成ユニット
8 制御部
9 電源装置
11 光変調手段
12 ヒートシンク
13、14 導風壁
15 バラスト部
16 第1の軸流ファン
17 第2の軸流ファン
18 第3の軸流ファン
19 遠心ファン
20 カラーホイール
21 ロッドインテグレータ
22 ランプユニット
23 リフレクタ
24,74,84,94 ランプホルダ
25 透光板
26 メッシュ
27 ランプベース
28 コネクタ
29 ランプ
30 キャップ

Claims (7)

  1. 放電することで光を発するランプと、
    一端に設けたネック部で前記ランプを保持するとともに前記ランプが発する光を他端に設けた第1の開口部から前方に反射するリフレクタと、
    傘状の前記リフレクタの内部空間と、このリフレクタの後方の外部空間とを空気が連通するように前記ネック部に設けられた通風路と、
    第2の開口部を備えて前記第1の開口部にこの第2の開口部を対向して当接させるように固定したカップ型のランプホルダと、
    前記第2の開口部よりも前方に位置する前記カップ型のランプホルダの底面部に設け、前記リフレクタが前方に反射する光を透過するようにした透光板と、
    前記ランプホルダの前記第2の開口部と前記底面部との間を構成する側面部に設けた吸気口とを有し、
    前記ランプホルダの前記吸気口と対向する側面部の内面を、前記第2の開口部近傍から前方に離隔するにしたがって前記吸気口側に近接する第1の傾斜面にすることを特徴とする光源ユニット。
  2. 前記ランプホルダの底面部の前記透光板を含む領域の内面を、前記吸気口に近接するにしたがって前記第2の開口部側に近接する第2の傾斜面にすることを特徴とする請求項1に記載の光源ユニット。
  3. 少なくとも前記第1の傾斜面を含む前記側面部の内面に、前記光源ユニットの光軸を含む水平面と略平行方向に稜線を有する尾根状の突起を形成することを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の光源ユニット。
  4. 前記光軸を含む水平面よりも重力方向の上方側に前記稜線が位置するように前記突起を形成することを特徴とする請求項3に記載の光源ユニット。
  5. 前記突起部は、前記側面部の内面に対して、前記光軸を含む水平面と略直角の方向に移動可能に設けられることを特徴とする請求項3に記載の光源ユニット。
  6. 前記側面部の外側に支点を設け、この支点に回動自在に支持される支持部材を設け、この支持部材の一端で前記突起を支持するとともに他端で錘部材を支持することで、前記光源ユニットの姿勢が重力方向おいて上下逆転するのに伴って、前記突起が前記側面部の内面に対して、前記光軸を含む水平面と略直角の方向に移動し、前記突起が前記光軸を含む水平面よりも重力方向において上側に位置することを特徴とする請求項5に記載の光源ユニット。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載の光源ユニットと、
    前記光源ユニットの吸気口へ冷却風を送風する冷却ファンと、
    前記光源ユニットからの出射光を画像信号に基づいて画像光に変調する画像形成ユニットと、
    この画像形成ユニットが出射する画像光をスクリーン上に投射する投射レンズとを備えることを特徴とする投射型表示装置。
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