JP2013015654A - 光源装置及びプロジェクター - Google Patents

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Abstract

【課題】発光管の冷却効率を向上できる光源装置及びプロジェクターを提供する。
【解決手段】光源装置は、発光部511と封止部512,513を有する発光管51と、封止部512側を保持して発光管51を固定し、光束を被照明領域側に向けて反射させるリフレクター(主反射鏡55)と、発光管51を冷却する冷却風Arを流動させる空間領域Sを主反射鏡55と共に形成し、主反射鏡55を固定する固定枠(ハウジング57)と、を備え、ハウジング57(第1固定枠体6A)は、冷却風Arを主反射鏡55に向けて空間領域S内に吐出する第1、第2、第3の吐出口を有し、第1、第2の吐出口661,662は、空間領域Sを形成する第1固定枠体6Aの内面において、発光管51より上方で、略最大に離間した部位にそれぞれ設置され、第3の吐出口663は、内面において、発光管51より上方で、照明光軸Aを通る垂直面(YZ平面)上の部位に設置されている。
【選択図】図6

Description

本発明は、光源装置及びプロジェクターに関する。
従来、光源装置と、この光源装置から射出された光束を変調して画像情報に応じた画像光を形成する光変調装置と、この画像光をスクリーン等に拡大投写する投写レンズとを備えたプロジェクターが知られている。このうち、光源装置には、超高圧水銀ランプ等の放電型の発光管が採用される場合が多く、発光管は発光時に高温状態となる。
なお、発光管は上部が高温となり易く、高温状態が続くと白化が生じ、また、発光部の下部が低温になり過ぎた場合には、黒化が生じる。いずれの場合にも、失透の原因となるため、発光管の上部を冷却すると共に下部も低温になり過ぎないように冷却することが必要となる。
特許文献1では、リフレクター及び電源バルブ(発光管)を有する放電ランプと、放電ランプが取り付けられるランプホルダーとを備える。ランプホルダーは、吸気口が形成された底面支持部を有し、底面支持部には、風向変更板が回転自在に支持されることが開示されている。そして、特許文献1では、風向変更板によって冷却空気の風向が規制され、冷却空気が吸気口を介して、電源バルブのバルブ中心部の上側の高温となる部位に送風され、当該部位を冷却する。なお、特許文献1では、例えば、机等の設置面に載置される正置き姿勢、及び正置き姿勢とは上下が逆となるように天井等に固定される天吊り姿勢のいずれの姿勢であっても、風向変更板が回動することで、発光部の上部に冷却空気を送風する構成となっている。
特開2002−189247号公報
発光管の発光効率が向上し、発光管の温度を更に低下させる必要が生じた場合、特許文献1では、冷却空気を送風するファンの静圧能力を向上させることが考えられる。ファンの静圧能力を向上させるには、一般的に、ファンを大型化することや、ファンの回転速度を上げることが考えられる。しかしながら、前者の場合には、プロジェクターの小型化が阻害されるという課題がある。後者の場合には、ファンの駆動音及び風切音等の騒音が大きくなるという課題がある。
従って、ファンの静圧能力に依存せずに、発光管の冷却効率を向上できる光源装置及びプロジェクターが要望されていた。
本発明は、上述した課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る光源装置は、光束を射出する発光部と発光部の両側に伸びる一対の封止部とを有する発光管と、一方の封止部側を保持して発光管を固定し、光束を被照明領域側に向けて反射させるリフレクターと、発光管を冷却する冷却風を流動させる空間領域をリフレクターと共に形成し、リフレクターを収容する固定枠と、を備え、固定枠は、空間領域内に吐出する第1、第2、第3の吐出口を有し、第1、第2の吐出口は、空間領域を形成する固定枠の内面において、発光管より上方で、略最大に離間した部位にそれぞれ設置され、第3の吐出口は、内面において、発光管より上方で、光軸を通る垂直面上の部位に設置されていることを特徴とする。
このような光源装置によれば、発光管より上方で、空間領域を形成する固定枠の内面の略最大に離間した部位に設置される2つの吐出口から、冷却風を空間領域内に吐出することに加えて、発光管より上方で、光軸を通る垂直面上で、内面の部位に設置される1つの(第3の)吐出口からも冷却風を空間領域内に吐出する。これにより、第3の吐出口から吐出された冷却風を、両側の2つの吐出口から吐出された冷却風が両側から挟むように流動することにより、発光管を効率的に冷却することができる。
[適用例2]上記適用例に係る光源装置において、第1、第2の吐出口は、光軸を通る垂直面に対して略対称に設置されていることが好ましい。
このような光源装置によれば、第1、第2の吐出口が、光軸を通る垂直面に対して略対称に設置されることにより、2つの吐出口から吐出する冷却風の空間領域での流れ方も垂直面に対して略対称になるため、発光管の冷却が偏らずに安定して行える。
[適用例3]上記適用例に係る光源装置において、第1、第2、第3の吐出口は、冷却風をリフレクターに向けて吐出することが好ましい。
このような光源装置によれば、3つの吐出口から吐出された冷却風が、リフレクターの壁面(反射面)に当たって乱流となった冷却風により、発光管を効率的に冷却することができる。
[適用例4]上記適用例に係る光源装置において、固定枠は、第1、第2、第3の吐出口に対して光軸を通る水平面に略対称となるように設置される別の3つの吐出口を有していることが好ましい。
このような光源装置によれば、机等の設置面に載置される正置き姿勢と、正置き姿勢とは上下が逆になるように天井等に固定される天吊り姿勢とのいずれの姿勢であっても、発光管より上方となる3つの吐出口を使用して発光管を冷却することができる。従って、光源装置の姿勢差(正置き姿勢及び天吊り姿勢)によらずに、発光管を効率的に冷却することができる。
[適用例5]上記適用例に係る光源装置において、固定枠は、発光管を冷却した冷却風を空間領域から外部に排気する排気口を備え、排気口は、光軸を通る水平面上で、内面の部位に設置されていることが好ましい。
このような光源装置によれば、排気口が、光軸を通る水平面上で、固定枠の内面の部位に設置されることにより、光源装置の姿勢差による排気効率を一定とさせることができ、安定した排気が行えることで、安定した冷却を行なうことができる。
[適用例6]上記適用例に係る光源装置において、吐出口に冷却風を導くダクトを備え、ダクトは、冷却風を重力方向に対して逆側となる方向に切り替えて流動させる流動切替部を備えていることが好ましい。
このような光源装置によれば、ダクトに流動切替部を備えることにより、光源装置の姿勢差によらず、冷却風を常に重力に対して逆側となる方向に切り替えて流動させることができる。従って、光源装置の姿勢差(正置き姿勢及び天吊り姿勢)に対応させて、発光管より上方となる3つの吐出口に冷却風を流動させることができる。
[適用例7]本適用例に係るプロジェクターは、上述したいずれかの光源装置と、光源装置から射出された光束を画像情報に応じて変調して画像光を形成する光変調装置と、を備えることを特徴とする。
このようなプロジェクターによれば、発光管の冷却効率を向上できる光源装置を備えることにより、発光管の発光効率が向上した場合には、プロジェクターの大型化を抑制でき、騒音も抑制できる。また、発光管の発光効率が従来と同様の場合には、プロジェクターの小型化が図れ、低騒音化も図ることができる。また、この効果は、プロジェクターの姿勢差(正置き姿勢及び天吊り姿勢)に関係なく奏することができる。
本実施形態に係るプロジェクターの概略構成を模式的に示す図。 光源装置の光源ランプを示す縦断面図。 光源装置を示す斜視図。 光源装置の概分解図。 第1固定枠体を示す斜視図。 第1固定枠体を示す平面図。 第1固定枠体を示す平面図。 光源装置における上方向から見た場合の冷却風の流動を示す図。 光源装置における横方向から見た場合の冷却風の流動を示す図。
〔実施形態〕
以下、実施形態を図面に基づいて説明する。
〔プロジェクターの構成〕
図1は、本実施形態に係るプロジェクター1の概略構成を模式的に示す図である。
本実施形態に係るプロジェクター1は、内部に設けられた光源から射出された光束を変調して、画像情報に応じた画像光を形成し、画像光をスクリーン等の投写面上に拡大投写するものである。
プロジェクター1は、図1に示すように、外装を構成する外装筺体2と、外装筺体2内に収容配置される装置本体3とを備える。外装筺体2は、天面(図示省略)、正面2B、背面2C、左側面2D、右側面2E及び底面(図示省略)を有する平面視略矩形状に形成され、底面には、複数の脚部(図示省略)が設けられている。そして、プロジェクター1は、これら脚部が設置面に接するように配置されることで正置き姿勢となり、また、正置き姿勢とは上下を逆にして底面を天井等に向けた状態で取り付けられることで天吊り姿勢となる。
装置本体3は、光学ユニット4及び冷却装置CUを備える。また、装置本体3は、図示省略するが、プロジェクター1の各構成部に電力を供給する電源装置、及びプロジェクター1の各構成部の動作を制御する制御装置等を備える。
冷却装置CUは、複数のファンF1〜F4及びダクト(図示省略)により構成され、外装筺体2の外部から外気を導入し、光学ユニット4、電源装置、及び制御装置等に外気を冷却風として送風(流動)し、これら各装置を冷却する。これらファンF1〜F4及びダクトのうち、後述する投写光学装置45を挟むように配置された一対のファンF1,F2及びダクトは、外装筺体2に形成された吸気口(図示省略)から外気を導入し、後述する電気光学装置44に送風する。
また、後述する光源装置5近傍に配置されたファンF3,F4及びダクトのうち、プロジェクター1の背面2C側に位置するファンF3及びダクトは、外装筺体2内の空気を吸気して光源装置5に送風する。プロジェクター1の正面2B側に位置するファンF4及びダクトは、光源装置5を冷却した空気を吸気して、プロジェクター1の正面2Bに向かって流動させ、正面2Bの排気口2B1を介して外装筺体2外に排気する。なお、ファンF1〜F4は遠心ファン(シロッコファン)や軸流ファンを適宜使用できる。また、排気口2B1は、外装筺体2のどの面に形成されていてもよい。
〔光学ユニットの構成〕
光学ユニット4は、前述の制御装置による制御に基づき、画像情報に応じた画像光を形成して投写する。光学ユニット4は、光源装置5、照明光学装置41、色分離光学装置42、リレー光学装置43、電気光学装置44、及び投写光学装置45と、これら各装置5,41〜44を内部に設定された照明光軸A上の所定位置に収容配置するほか、投写光学装置45を支持する光学部品用筺体46とを備える。
光源装置5は、光束を射出する。この光源装置5の構成については後に詳述する。照明光学装置41は、一対のレンズアレイ411,412、偏光変換素子413、及び重畳レンズ414を備える。色分離光学装置42は、ダイクロイックミラー421,422、及び反射ミラー423を備える。リレー光学装置43は、入射側レンズ431、リレーレンズ433、及び反射ミラー432,434を備える。
電気光学装置44は、フィールドレンズ441と、透過型の光変調装置としての3つの液晶パネル442(赤色光用、緑色光用、及び青色光用の液晶パネルを、それぞれ442R,442G,442Bとする)と、それぞれ3つの入射側偏光板443、視野角補償板444、及び射出側偏光板445と、色合成光学装置としてのクロスダイクロイックプリズム446とを備える。投写光学装置45は、電気光学装置44で変調された光束を拡大投写する。投写光学装置45は、図示省略するが、筒状の鏡筒内に複数のレンズが収容された組レンズとして構成されている。
このような光学ユニット4では、照明光学装置41により、光源装置5から射出された光束の照明領域内の照度が略均一化され、光束は、色分離光学装置42により、赤色光(R光),緑色光(G光),青色光(B光)の3つの色光に分離される。分離された各色光は、各液晶パネル442にて画像情報に応じてそれぞれ変調される。そして、各色光は、クロスダイクロイックプリズム446で合成され、投写光学装置45により投写面上に拡大投写される。
〔光源装置の構成〕
図2は、光源装置5の光源ランプ50を示す縦断面図である。
なお、本実施形態を説明する以降の図面は、説明の便宜上、XYZ直交座標系を用いて示す。詳細には、プロジェクター1を正置き姿勢とした場合に、光源装置5から水平方向に沿って射出される光束の進行方向をY方向(+Y方向)とする。また、Y方向に直交して、水平方向に沿い、かつ、+Y方向側から見て左方向をX方向(+X方向)とし、更に、Y方向及びX方向に直交する上方向(重力方向に対して逆方向)をZ方向(+Z方向)とする。なお、+Y方向を前方向(−Y方向を後方向)、+X方向を左方向(−X方向を右方向)、+Z方向を上方向(−Z方向を下方向)として、適宜使用する。
光源装置5は、図1、図2に示すように、光束を射出して照明光学装置41に向けて反射する光源ランプ50と、凹レンズ56と、これらを収容配置するハウジング57(図1、図3)とを備える。凹レンズ56は、主反射鏡55により収束される光束を照明光軸Aに対して平行化する。
光源ランプ50は、図2に示すように、石英ガラス等により形成された発光管51と、発光管51に取り付けられる副反射鏡52とを備える。なお、このような発光管51としては、高輝度発光する種々の放電型の光源ランプを採用することができ、例えば、メタルハライドランプ、高圧水銀ランプ、及び超高圧水銀ランプ等を採用することができる。
〔発光管の構成〕
発光管51は、電圧印加によって発光する光源であり、略球状に膨出する発光部511と、発光部511の両端から互いに離間する方向に延出する一対の封止部512,513(−Y方向側及び+Y方向側の封止部を、それぞれ512,513とする)とを備える。発光部511の内部には、一対の電極E(−Y方向側及び+Y方向側の電極を、それぞれE1,E2とする)が配置され、一対の電極E間には、水銀、希ガス、及び少量のハロゲンを含む発光物質が封入されている。
封止部512,513の内部には、電極E1,E2にそれぞれ電気的に接続されるモリブデン製の金属箔5121,5131が挿入され、封止部512,513における発光部511とは反対側の端部は、ガラス材料等で封止されている。各金属箔5121,5131には、更にリード線514,515がそれぞれ接続され、リード線514,515は、発光管51の外部まで延出している。そして、これらリード線514,515に電圧が印加されると、金属箔5121,5131を介して電極E1,E2間に電位差が生じて放電が発生し、アーク像Dが形成されて発光部511内部が発光する。
〔主反射鏡の構成〕
光源ランプ50は、図2に示すように、主反射鏡55を備える。主反射鏡55は、本発明のリフレクターに相当し、入射した光束を反射させて、照明光軸A上の第2焦点に収束させるガラス製の一体成形品である。主反射鏡55は、封止部512にセメント等の接着剤Bにより固定されている。主反射鏡55には、封止部512に沿って延出する略円筒状の首状部551と、首状部551から拡がる凹曲面状の反射部552とが形成されている。反射部552において、発光部511に対向する回転曲線形状の面には、金属薄膜が蒸着された反射面5521が形成されている。
首状部551は、封止部512が挿通される略円形状の挿通孔5511を有する。この挿通孔5511内に封止部512が挿通された状態で、挿通孔5511の端縁と封止部512との間に接着剤Bが注入され、封止部512と主反射鏡55とが固定される。この際、発光管51と主反射鏡55との位置は、電極Eの先端間での放電によって生じるアーク像Dの中心位置Cが、反射面5521の第1焦点近傍となるように設定される。
なお、本実施形態では、主反射鏡55は、回転楕円面を有する楕円面リフレクターで構成されているが、回転放物面を有する放物面リフレクターで構成してもよい。この場合には、凹レンズ56を省略した構成とする。更に、主反射鏡55は、自由曲面リフレクターで構成してもよい。
〔副反射鏡の構成〕
光源ランプ50は、図2に示すように、副反射鏡52を備える。副反射鏡52は、発光部511における封止部513側を所定の隙間を空けて覆うように、封止部513に装着されるガラス製の成形品である。副反射鏡52は、封止部513に沿って延出する略円筒状の首状部521と、首状部521における封止部513側の端部から拡がる反射部522とを備える。首状部521は、封止部513が挿通される開口5211を有する。反射部522は、発光部511に沿う略椀状に形成されている。反射部522における発光部511と対向する側には、可視光を反射し、かつ、赤外線及び紫外線を透過する略凹曲面状の反射面5221が形成されている。
反射面5221により、発光部511から射出された光のうち、電極E2側に射出された光(+Y方向に射出された光)は、反射されて主反射鏡55の反射面5521に入射する。そして、発光部511から反射面5521に直接入射する光束と同様に、反射面5521で反射されて第2焦点に集束する。これにより、光源装置5の光路後段に位置するレンズアレイ411に入射されない光の発生を抑制できる。
〔ハウジングの構成〕
図3は、光源装置5を示す斜視図である。
ハウジング57は、本発明の固定枠に相当し、前述したように、光源ランプ50を内部に収容して固定するほか、凹レンズ56を支持する。ハウジング57は、図3に示すように、大略、固定枠体6と、前述のファンF3及びダクト(図示省略)と接続するダクト7とを備える。
固定枠体6は、第1固定枠体6Aと第2固定枠体6Bとを備える。第1固定枠体6Aは、ダクト7を固定することで冷却風の流路を構成する。また、第1固定枠体6Aは、凹レンズ56を支持固定する。第2固定枠体6Bは、主反射鏡55の背面側を覆うことで、封止部512から延出するリード線514を使用者が直接触れないように保護する。なお、第2固定枠体6Bは、第1固定枠体6Aにネジ固定されて一体となる。
〔ダクトの構成〕
図4は、光源装置5の概分解図であり、図4(a)は、光源装置5を前方(+Y方向)の斜め上方から見た分解図であり、図4(b)は、光源装置5を後方(−Y方向)の斜め下方から見た分解図である。なお、図4は、第2固定枠体6Bと、光源ランプ50を第1固定枠体6Aに挿嵌して固定するランプ固定枠とを省略している。
ダクト7は、図3、図4に示すように、固定枠体6(詳しくは、後述する第1固定枠体6Aの天面部61、底面部62、及び右側面部63)に取り付けられる。ダクト7は、第1固定枠体6Aの内部に、ファンF3及びダクト(図示省略)から吐出された冷却風を流動させるものである。
ダクト7は、ダクト本体71と、ダクト本体71の外形に沿って形成される板体72とを備え、ダクト本体71に板体72を合わせてネジ固定することにより一体となる。なお、ダクト7には、開口部711が形成され、ファンF3及びダクト(図示省略)から吐出された冷却風が流入する。なお、詳細は後述するが、本実施形態のダクト7は、第1固定枠体6Aと組み合わせられることによりダクトとして機能する。
ダクト7は、照明光軸Aを通るXY平面に対して略対称に、概U字状に構成されている。ダクト7は、図4に示すように、内部が開放された中空の状態に構成され、第1固定枠体6Aに固定されることにより、流路を構成する。
なお、概U字状に構成されるダクト7において、上方で、X方向に延びる部分を第1ダクト部73と称し、下方で、X方向に延びる部分を第2ダクト部74と称し、開口部711が形成され、第1ダクト部73と第2ダクト部74とを接続させてZ方向に延びる部分を第3ダクト部75と称して、以降、適宜使用する。
開口部711に臨むダクト7内部には、回動自在に支持される板状の流動切替部76が設置されている。流動切替部76は、一対の支軸761を中心に回動自在であり、自身の自重により重力方向に回動して傾斜(本実施形態ではY方向に対して約45度傾斜)した状態となる。流動切替部76が回動することにより、下方向の流路を塞ぐ状態となる。従って、開口部711から流入した冷却風は、流動切替部76に当り、重力方向に対して逆側となる方向(上方向)に流動する。
流動切替部76が自重によって回動して傾斜し、下方向への流路を塞ぐことにより、プロジェクター1が正置き姿勢及び天吊り姿勢のいずれの姿勢であっても、開口部711から流入した冷却風は、流動切替部76に当り、重力方向に対して逆側となる方向(上方向)に流動する。
また、ダクト7内部には、流動切替部76を挟んで、上下方向(Z方向)に一対のメッシュ状の金網77が設置されている。この金網77は、後述する第1固定枠体6A内に収容された発光管51が破損する等した場合に、発光管51の破片がハウジング57外に飛散することを防止する。また、金網77は、第1ダクト部73及び第2ダクト部74内を流動する冷却風の流動方向に直交する面内の圧力を均一化する機能も有する。
ダクト7は、図4(a)に示すように、第1固定枠体6Aの右側面部63の方向(−X方向)から左側面部64の方向(+X方向)にスライドさせ、ネジ固定することで、一体となる。詳細には、後述する第1固定枠体6Aの天面部61の開口部61Aに、ダクト7の第1ダクト部73を沿わせ、第1固定枠体6Aの底面部62の開口部62A(図7参照)に、ダクト7の第2ダクト部74を沿わせ、−X方向から+X方向にスライドさせる。
この組み立てにより、図3に示すように、第1固定枠体6Aの天面部61と底面部62と右側面部63(図4参照)とがダクト7により覆われる。詳細には、第1固定枠体6Aの天面部61が第1ダクト部73により覆われ、第1固定枠体6Aの底面部62が第2ダクト部74により覆われ、第1固定枠体6Aの右側面部63が第3ダクト部75により覆われる。
更に詳細には、天面部61と第1ダクト部73により流路が構成され、底面部62と第2ダクト部74により流路が構成され、右側面部63と第3ダクト部75により流路が構成される。これにより、開口部711から流入する冷却風は流路内を流動可能となる。
〔第1固定枠体の構成〕
第1固定枠体6Aは、光源ランプ50及び凹レンズ56を保持固定する。第1固定枠体6Aは、図3、図4に示すように、+Z方向及び−Z方向に位置する天面部61及び底面部62と、−X方向及び+X方向に位置する右側面部63及び左側面部64とを有する。そして、+Y方向及び−Y方向に位置する前面部65及び後面部66を有する。第1固定枠体6Aは、概4角柱状の箱型形状を有して構成される。また、第1固定枠体6Aは、後面部66に主反射鏡55を保持することにより、発光管51を冷却する冷却風を流動させる空間領域Sを形成する。
前面部65は、第1固定枠体6A内に収容された光源ランプ50から射出された光束を+Y方向に透過させる円形状の開口部651(図4参照)が形成される。開口部651の前方外面には概6角形状の内面形状を有する案内部652(図4参照)が形成される。この案内部652に凹レンズ56が設置される。詳細には、案内部652の内面に、凹レンズ案内枠561(図9参照)が嵌合され、この凹レンズ案内枠561内に凹レンズ56が前方(+Y方向)から挿入される。
そして、概矩形状の板状で弾性を有して形成され、中心部に開口部5621(図3参照)を有し、図3、図7、図8に示すように、上下方向の縁部に引っ掛け孔5622を有する凹レンズ固定枠562を、凹レンズ56の前方から押し当て、引っ掛け孔5622を、第1固定枠体6Aの前面部65の上下方向(天面部61、底面部62)に形成される突起611,621(図7参照)に引っ掛ける。これにより、第1固定枠体6Aは、凹レンズ56を前面部65に支持固定する。なお、開口部5621は、凹レンズ56により平行化された光束を+Y方向に透過させる。
図5は、第1固定枠体6Aを示す斜視図であり、図5(a)は、第1固定枠体6Aを前方(+Y方向)の斜め上方から見た斜視図であり、図5(b)は、第1固定枠体6Aを後方(−Y方向)の斜め下方から見た斜視図である。なお、図5(a)では、光源ランプ50を設置した斜視図としている。
図6は、第1固定枠体6Aを示す平面図であり、図6(a)は、第1固定枠体6Aを天面から見た平面図であり、図6(b)は、第1固定枠体6Aを後面から見た平面図である。図7は、第1固定枠体6Aを示す平面図である。詳細には、図7は、第1固定枠体6Aを底面から見た平面図である。なお、図6(a)、図7では、光源ランプ50を設置した平面図としている。
第1固定枠体6Aの天面部61には、−X方向及び+Z方向に開放される開口部61Aが形成される。開口部61Aは、前述のダクト7(第1ダクト部73)により閉塞される。従って、ダクト7の開口部711を介して、ダクト7(第3ダクト部75と第1ダクト部73)内を流動した冷却風が、第1固定枠体6A内に導入される。
開口部61A内には、照明光軸Aより上方に形成される、後述する第3吐出口663が露出する。また、開口部61Aを介して、後述する第1吐出口661と第2吐出口662が露出する。
図7に示すように、第1固定枠体6Aの底面部62にも、開口部61Aと略同様の、−X方向及び−Z方向に開放される開口部62Aが形成される。開口部62Aは、前述のダクト7(第2ダクト部74)により閉塞される。従って、プロジェクター1が天吊り状態において、ダクト7の開口部711を介して、ダクト7(第3ダクト部75と第2ダクト部74)内を流動した冷却風が、第1固定枠体6A内に導入される。また、開口部62Aを介して、後述する第4吐出口664と第5吐出口665、及び第4吐出口664と第5吐出口665との間に設置される第6吐出口666が露出する。
図5(b)、図6(b)に示すように、第1固定枠体6Aの後面部66には、−Y方向に開放される矩形状の開口部66Aが形成される。矩形状の開口部66A内部には、一段窪んで内面側に形成される保持部667を有している。保持部667は、四隅のコーナー、及びコーナーを接続する均一な面で形成される。この保持部667に主反射鏡55の先端コーナー部を含めた先端部5522を当接させて光源ランプ50を保持する。
なお、四隅のコーナーに主反射鏡55の先端コーナー部を位置させ、保持部667に先端部5522を当接させ後、図示省略する概リング状のランプ固定枠を主反射鏡55の後方から開口部66Aの内面側に挿嵌することで、主反射鏡55を開口部66A内面に固定できる。換言すると、光源ランプ50を第1固定枠体6Aに固定できる。
図5(b)、図6(b)に示すように、開口部66Aの上方向(発光管51より上方)となる保持部667のコーナー部に隣接して、概三角形状の、第1吐出口661と第2吐出口662とが形成される。また、同様に、図5(b)、図6(b)に示すように、開口部66Aの下方向(発光管51の下側)となる保持部667のコーナー部に隣接して、概三角形状の、第4吐出口664と第5吐出口665とが形成される。
なお、第1吐出口661と第2吐出口662とは、換言すると、第1固定枠体6Aの開口部66A内面の略最大に離間した部位に設置される。また、同様に、第4吐出口664と第5吐出口665とは、換言すると、第1固定枠体6Aの開口部66A内面の略最大に離間した部位に設置される。また、第3吐出口663は、発光管51より上方で、照明光軸Aを通る垂直面(YZ平面)上に設置される。また、同様に、第6吐出口666は、換言すると、発光管51の下側で、照明光軸Aを通る垂直面(YZ平面)上に設置される。
また、第1吐出口661と第2吐出口662とは、照明光軸Aを通る垂直面(YZ平面)に対して、略対称に設置されている。同様に、第4吐出口664と第5吐出口665とは、照明光軸Aを通る垂直面(YZ平面)に対して、略対称に設置されている。また、第1吐出口661と第2吐出口662と第3吐出口663と、第4吐出口664と第5吐出口665と第6吐出口666とは、照明光軸Aを通る水平面(XY平面)に対して、略対称に設置されている。
また、第1吐出口661〜第6吐出口666は、光束が透過する開口部651の外側に形成されている。換言すると、第1吐出口661〜第6吐出口666は、主反射鏡55で反射された光束が透過する領域の外側に形成されている。また、光源ランプ50の冷却に使用する吐出口は、プロジェクター1が正置き状態では、第1吐出口661、第2吐出口662、第3吐出口663の3つの吐出口を使用し、プロジェクター1が天吊り状態では、第4吐出口664、第5吐出口665、第6吐出口666の3つの吐出口を使用する。
図5(b)に示すように、第1固定枠体6Aの右側面部63の壁の略中央部には、矩形状の開口部631が形成される。開口部631は、ダクト7(第3ダクト部75)を流動する冷却風を第1固定枠体6A内部(空間領域S)に吐出し、吐出した冷却風を、発光管51のリード線515と金属箔5131との溶接部(図2参照)に主に吹き付けて冷却するための開口である。
図4、図5に示すように、第1固定枠体6Aの左側面部64の壁の略中央部には、矩形状の排気口641が形成される。排気口641は、換言すると、照明光軸Aを通る水平面(XY平面)上の左側面部64の壁に形成される。排気口641は、空間領域Sを流動し、温まった冷却風を第1固定枠体6A(ハウジング57)から外部に排気するための開口である。
第1固定枠体6Aの後面部66には、−Y方向から開口部66Aの内面に沿って、遮光部材90(図9参照)が挿嵌される。遮光部材90は、第1固定枠体6A(後面部66)の開口部66Aの内面形状と略相似形状に形成されている。
図6(a)に示すように、第1吐出口661、第2吐出口662の天面部61側の出口部分6611,6621は、照明光軸Aを通るYZ平面に対して、YZ平面から離れるに従って−Y方向に傾いて形成されている。詳細には、X方向に対して傾斜角αで傾斜して形成されている。また、図7に示すように、第4吐出口664、第5吐出口665の底面部62側の出口部分6641,6651も、同様に、X方向に対して傾斜角αで傾斜して形成されている。
これは、第1吐出口661、第2吐出口662から吐出された冷却風を、主反射鏡55の所定の部位に衝突させるためである。同様に、第4吐出口664、第5吐出口665から吐出された冷却風を、主反射鏡55の所定の部位に衝突させるためである。なお、所定の部位は、主反射鏡55に衝突した冷却風が、跳ね返り、発光部511の上方外周に主に流動する部位として設定される。
〔冷却風の流動〕
図8は、光源装置5における上方向から見た場合の冷却風の流動を示す図である。図9は、光源装置5における横方向から見た場合の冷却風の流動を示す図である。なお、図8では、第1固定枠体6A、光源ランプ50、ダクト7を上方向から見た図で示し、第1固定枠体6Aは平面図で示し、光源ランプ50は概断面図で示し、ダクト7は外形を二点鎖線で示している。また、図9では、光源装置5を上下方向(照明光軸Aを通るYZ平面)で切断した断面図で示している。なお、図8、図9では、冷却風の流動を矢印で模式的に示している。
以降では、プロジェクター1が正置き姿勢で設置されている場合での光源装置5を冷却する冷却風の流動について説明する。
ファンF3ダクト(図示省略)から吐出された冷却風(冷却風Arとする)は、図8に示すように、ダクト7の開口部711を介してダクト7内に流入する。そして、冷却風Arは、自重によって回動する流動切替部76(図4参照)によって上方(+Z方向)に向かって第3ダクト部75内を流動し、接続する第1ダクト部73内に流入する。なお、開口部711から流入した冷却風Arの一部は、開口部631を介して空間領域S内に吐出される。
詳細には、第1ダクト部73内に流入した冷却風Arは、図8に示すように、第1吐出口661、第2吐出口662、第3吐出口663にそれぞれ分岐されて吐出する。ここで、出口部分6611から流入し、第1吐出口661から吐出された冷却風を冷却風Ar1とする。また、出口部分6621から流入し、第2吐出口662から吐出された冷却風を冷却風Ar2とする。また、第3吐出口663から吐出された冷却風を冷却風Ar3とする。
冷却風Ar1,Ar2,Ar3は、それぞれ、第1吐出口661、第2吐出口662、第3吐出口663から空間領域S内部に吐出される。詳細には、冷却風Ar1,Ar2,Ar3は、第1吐出口661、第2吐出口662、第3吐出口663から主反射鏡55に向けて吐出される。
なお、第1吐出口661と第2吐出口662との開口形状は概三角形状を有しているが、それぞれの開口形状は実際には異ならせている。これにより、冷却風Arの流動に対する第1吐出口661と第2吐出口662との位置の違いによる冷却風Ar1と冷却風Ar2との風速及び風量の違いを補正している。従って、冷却風Ar1と冷却風Ar2とは、風速及び風量が略同等となる。また、冷却風Ar1と冷却風Ar2の光源ランプ50への流入方向(空間領域Sへの流入方向)が照明光軸Aを通る垂直平面(YZ平面)に略対称となるように流入する。
第1吐出口661、第2吐出口662から空間領域S内部に吐出された冷却風Ar1,Ar2は、層流成分が多い冷却風となっている。また、第3吐出口663から空間領域S内部に吐出された冷却風Ar3は、乱流成分が多い冷却風となっている。また、冷却風Ar1,Ar2は、冷却風Ar3を両側から挟むように流動して、冷却風Ar3の方向を規制する。
また、冷却風Ar1,Ar2は、図8に示すように、照明光軸Aを通るYZ平面に対して近づくように流動する。また、冷却風Ar1,Ar2,Ar3は、図9に示すように、下方向に流動する。そして、冷却風Ar1,Ar2,Ar3は、図9に示すように、発光管51より上方で、主反射鏡55の反射面5521のそれぞれの所定の位置で衝突する。また、衝突することにより、冷却風Ar1,Ar2,Ar3は互いに衝突する。
これにより、冷却風Ar1,Ar2,Ar3は、拡散する乱流及び旋回流を含む噴流が発生する。この噴流が、発光部511の上部を流動することにより、発光部511の上部が冷却される。また、噴流は、発光部511と副反射鏡52との隙間や、副反射鏡52の外面にも流動することにより、副反射鏡52や、副反射鏡52と封止部513との接続部等も冷却される。
なお、噴流は、一部が、発光部511の下部側にも流動して発光部511の下部も冷却する。これにより、発光部511の上部及び下部がバランス良く冷却される。なお、噴流により、空間領域S内部全体も冷却される。なお、各部を冷却して温まった噴流は、排気口641(図5参照)からハウジング57外部に排気される。
なお、上記では、プロジェクター1が正置き姿勢で設置されている場合での光源装置5を冷却する冷却風の流動について説明したが、プロジェクター1が天吊り姿勢で、天井等に設置されている場合での光源装置5を冷却する冷却風の流動についても、同様の流動となる。異なるのは、光源装置5が上下逆転することにより、冷却風Arが、流動切替部76により、第3ダクト部75内を流動して、第4吐出口664、第5吐出口665、第6吐出口666にそれぞれ分岐されて吐出されることである。
なお、第4吐出口664、第5吐出口665、第6吐出口666は、上述した通り、照明光軸Aを通る水平面(XY平面)に対して、第1吐出口661、第2吐出口662、第3吐出口663と略対称に形成されているため、空間領域S内部での冷却風Arの流動も同様となり、冷却関係も略同様となる。従って、詳細な説明は省略する。
上述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
本実施形態の光源装置5は、発光管51より上方で、空間領域Sを形成する第1固定枠体6Aの内面の略最大に離間した部位に設置される第1吐出口661、第2吐出口662から、冷却風Ar1,Ar2を本実施形態では、主反射鏡55に向けて空間領域S内に吐出する。更に、発光管51より上方で、照明光軸Aを通る垂直面(YZ平面)上で、内面の部位に設置される1つの(3つ目の)第3吐出口663からも冷却風Ar3を本実施形態では、主反射鏡55に向けて空間領域内Sに吐出する。このように、異なる3方向から空間領域内Sに冷却風Ar1,Ar2,Ar3が吐出される。そして、吐出された冷却風Ar1,Ar2,Ar3は、主反射鏡55の壁面(反射面5521)に当たって乱流性の噴流となり、この噴流(冷却風Ar)が発光管51を冷却する。詳細には、発光部511の上部、副反射鏡52と封止部513の接続部分、副反射鏡52等を冷却する。これにより、発光管51は効率的に冷却される。
本実施形態の光源装置5は、第1吐出口661と第2吐出口662が、照明光軸Aを通る垂直面(YZ平面)に対して略対称に設置されることにより、第1吐出口661と第2吐出口662から吐出される冷却風Ar1,Ar2の空間領域Sでの流れ方も垂直面(YZ平面)に対して略対称になるため、発光管51の冷却が偏らずに安定して行える。
本実施形態の光源装置5は、3つの吐出口(第1吐出口661、第2吐出口662、第3吐出口663)は、照明光軸Aを通る水平面(XY平面)に略対称で、第1固定枠体6A内面の部位に設置されている。詳細には、第1吐出口661に対して第4吐出口664が設置され、第2吐出口662に対して第5吐出口665が設置され、第3吐出口663に対して第6吐出口666が設置されている。これにより、正置き姿勢と天吊り姿勢とのいずれの姿勢であっても、発光管51より上方となる3つの吐出口を使用して発光管51を冷却することができる。従って、光源装置5の姿勢差(正置き姿勢及び天吊り姿勢)によらずに、発光管51を効率的に冷却することができる。
本実施形態の光源装置5は、排気口641が、照明光軸Aを通る水平面(XY平面)上で、第1固定枠体6A内面の部位に設置されることにより、光源装置5の姿勢差による排気効率を一定とさせることができ、安定した排気が行える。
本実施形態の光源装置5は、ダクト7に流動切替部76を備えることにより、光源装置5の姿勢差に対応して回動させ、冷却風Arを常に重力に対して逆側となる方向に切り替えて流動させることができる。
本実施形態のプロジェクター1は、発光管51の冷却効率を向上できる光源装置5を備えることにより、発光管51の発光効率が向上した光源ランプ50を使用する場合には、プロジェクター1の大型化を抑制でき、騒音も抑制できる。また、発光管51の発光効率が従来と同様の光源ランプ50を使用する場合には、プロジェクター1の小型化が図れ、低騒音化も図ることができる。また、この効果は、プロジェクター1の姿勢差(正置き姿勢及び天吊り姿勢)に関係なく奏することができる。
なお、上述した実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変更や改良等を加えて実施することが可能である。変形例を以下に述べる。
前記実施形態の光源装置5では、副反射鏡52を設置した発光管51を採用している。しかし、これに限られず、副反射鏡52を使用しない発光管51を採用してもよく、同様の効果を奏することができる。
前記実施形態の光源装置5では、第1吐出口661、第2吐出口662、第3吐出口663から空間領域Sに吐出された冷却風Ar1,Ar2,Ar3は、発光管51より上方で、主反射鏡55の反射面5521のそれぞれの所定位置に衝突する。しかし、所定位置は、生じた噴流が適切に発光部511に吹き付けられる位置が所定位置となり、その位置は光源装置5及びプロジェクター1の設計段階で設定されることでよい。
前記実施形態の光源装置5では、第1吐出口661、第2吐出口662から空間領域Sに吐出された冷却風Ar1,Ar2は、風量、風向が同様となるように設定されている。しかし、これに限られず、冷却風Ar1,Ar2の風量、風向は異なっていてもよい。
前記実施形態の光源装置5では、第1吐出口661、第2吐出口662、第3吐出口663と、第4吐出口664、第5吐出口665、第6吐出口666とは、照明光軸Aを通る水平面(XY平面)に対して略対称となるように設置されている。しかし、必ずしも対称に設置されなくてもよい。正置き姿勢と天吊り姿勢における光源装置5の諸条件を考慮して適切に設置されることでよい。
前記実施形態の光源装置5では、第1吐出口661、第2吐出口662は、照明光軸Aを通る垂直面(YZ平面)に対して略対称となるように設置されている。しかし、必ずしも対称に設置されなくてもよい。第1固定枠体6A、ダクト7、ファンF3等による冷却風Arの流動の仕方等を考慮して適切に設置されることでよい。
前記実施形態の光源装置5では、対称とは、位置と形状を合わせて対称としているが、位置と形状のいずれか1つが対称であってもよい。
前記実施形態のプロジェクター1において、光学ユニット4は、R光、G光、B光に対応する3つの光変調装置(液晶パネル442R,442G,442B)を用いる、いわゆる3板方式を採用している。しかし、これに限られず、単板方式の光変調装置を採用してもよい。また、コントラストを向上させるための光変調装置を追加して採用してもよい。
前記実施形態のプロジェクター1において、光学ユニット4は、透過型の光変調装置(透過型の液晶パネル)を採用している。しかし、これに限られず、反射型の光変調装置を採用してもよい。
前記実施形態のプロジェクター1において、光学ユニット4は、光変調装置として液晶パネル442R,442G,442Bを採用している。しかし、これに限られず、一般に、入射光束を画像情報に応じて変調するものであればよく、例えば、マイクロミラー型の光変調装置等、他の方式の光変調装置を採用することができる。なお、マイクロミラー型の光変調装置としては、例えば、DMD(Digital Micromirror Device)を採用することができる。
前記実施形態のプロジェクター1において、光学ユニット4は、光源装置5から射出された光束の照度を均一化する照明光学装置41として、レンズアレイ411,412からなるレンズインテグレーター光学系を採用している。しかし、これに限定されるものではなく、導光ロッドからなるロッドインテグレーター光学系も採用することができる。
1…プロジェクター、5…光源装置、6…固定枠体、6A…第1固定枠体、7…ダクト、50…光源ランプ、51…発光管、52…副反射鏡、55…主反射鏡、57…ハウジング、76…流動切替部、511…発光部、661…第1吐出口、662…第2吐出口、663…第3吐出口、Ar…冷却風、A…照明光軸、S…空間領域。

Claims (7)

  1. 光束を射出する発光部と当該発光部の両側に伸びる一対の封止部とを有する発光管と、
    一方の前記封止部側を保持して前記発光管を固定し、前記光束を被照明領域側に向けて反射させるリフレクターと、
    前記発光管を冷却する冷却風を流動させる空間領域を前記リフレクターと共に形成し、前記リフレクターを収容する固定枠と、を備え、
    前記固定枠は、前記空間領域内に吐出する第1、第2、第3の吐出口を有し、
    前記第1および第2の吐出口は、前記空間領域を形成する前記固定枠の内面において、前記発光管より上方で、略最大に離間した部位にそれぞれ設置され、
    前記第3の吐出口は、前記内面において、前記発光管より上方で、光軸を通る垂直面上の部位に設置されていることを特徴とする光源装置。
  2. 請求項1に記載の光源装置であって、
    前記第1および第2の吐出口は、前記光軸を通る前記垂直面に対して略対称に設置されていることを特徴とする光源装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の光源装置であって、
    前記第1、第2、第3の吐出口は、前記冷却風を前記リフレクターに向けて吐出することを特徴とする光源装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の光源装置であって、
    前記固定枠は、前記第1、第2、第3の吐出口に対して前記光軸を通る水平面に略対称となるように設置される別の3つの吐出口を有していることを特徴とする光源装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の光源装置であって、
    前記固定枠は、前記発光管を冷却した前記冷却風を前記空間領域から外部に排気する排気口を備え、
    前記排気口は、前記光軸を通る水平面上で、前記内面の部位に設置されていることを特徴とする光源装置。
  6. 請求項4または請求項5に記載の光源装置であって、
    前記吐出口に前記冷却風を導くダクトを備え、
    前記ダクトは、前記冷却風を重力方向に対して逆側となる方向に切り替えて流動させる流動切替部を備えていることを特徴とする光源装置。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の光源装置と、
    前記光源装置から射出された光束を画像情報に応じて変調して画像光を形成する光変調装置と、を備えることを特徴とするプロジェクター。
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