JP2012089356A - 光源装置及びプロジェクター - Google Patents
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Abstract
【課題】副鏡が設置される封止部の、金属箔とリード線との接続領域の過熱を抑制する光源装置およびこれを用いたプロジェクターを提供する。
【解決手段】光源装置3は、照明光軸Lに沿って配置された発光部33、第1封止部31、第2封止部32を有する発光管30と、発光管30の第1封止部31側に設置され、発光管30から射出された光束を被照明領域側に向けて反射する反射膜43を有するリフレクター40と、第2封止部32側に設置され、発光管30から射出された光束の一部を発光部33に向けて反射する反射膜53を有する副鏡本体51と、第2封止部32に固定されて副鏡本体51を支持する取付部52とを有すると共に、第2封止部32に内蔵される第2リード線322と第2金属箔321との接続領域Tに相対する部位に、切欠部525を有する副鏡50と、を備える。
【選択図】図2
【解決手段】光源装置3は、照明光軸Lに沿って配置された発光部33、第1封止部31、第2封止部32を有する発光管30と、発光管30の第1封止部31側に設置され、発光管30から射出された光束を被照明領域側に向けて反射する反射膜43を有するリフレクター40と、第2封止部32側に設置され、発光管30から射出された光束の一部を発光部33に向けて反射する反射膜53を有する副鏡本体51と、第2封止部32に固定されて副鏡本体51を支持する取付部52とを有すると共に、第2封止部32に内蔵される第2リード線322と第2金属箔321との接続領域Tに相対する部位に、切欠部525を有する副鏡50と、を備える。
【選択図】図2
Description
本発明は、光源装置及びプロジェクターに関する。
従来、発光管に副鏡を有する光源装置が知られている。このような光源装置では、発光管での発熱や、それに伴う副鏡の発熱が問題となる。この問題に対して下記のような、熱対策構造がとられている。
特許文献1では、副反射鏡(副鏡)が、筒型のボトム部を発光管の一方の封止部に外嵌して装着され、そのボトム部側に、副反射鏡の正面側から背面側へ通ずる空隙を形成することにより、副反射鏡と、発光管の発光部との間の隙間に、その隙間から高温の熱気を逃散させる気流を流通させる構造が開示されている。この構造により、副反射鏡と対向する発光部の外表面の局部的な過熱による発光部の膨れや破裂を防止している。
特許文献2では、反射鏡付き高圧放電ランプの発光管の封止部に装着された、発光管と同じ材質からなる副反射鏡のボトム部側に、副反射鏡と封止部とを溶着することが開示されている。この構造により、従来の固着材である無機質セメントを使用しないことで、熱膨張率の違いによるランプ点消灯時のクラックの発生を防止している。
しかしながら、発光管は、副反射鏡と対向する発光部の外表面が局部的に過熱されるのみでなく、副鏡が固定される側の発光管の封止部において、この封止部に封入されている金属箔と、電極を形成するリード線との接続領域が過熱されていることが課題となる。上記特許文献1、2の場合、このことには触れられていない。
従って、副鏡が設置される封止部において、金属箔とリード線との接続領域の過熱を抑制する光源装置およびこれを用いたプロジェクターが要望されていた。
従って、副鏡が設置される封止部において、金属箔とリード線との接続領域の過熱を抑制する光源装置およびこれを用いたプロジェクターが要望されていた。
本発明は、上述した課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
(適用例1)本適用例に係る光源装置は、(a)照明光軸に沿って配置された一対の電極を内蔵する発光部と、照明光軸に沿って発光部の両側に設けられ、電極の一方から延出する第1リード線と第1リード線と接続する第1金属箔を内蔵する第1封止部、および電極の他方から延出する第2リード線と第2リード線と接続する第2金属箔を内蔵する第2封止部とを有する発光管と、(b)発光管の第1封止部側に設置され、発光管から射出された光束を被照明領域側に向けて反射する主反射面を有するリフレクターと、(c)第2封止部側に設置され、発光管から射出された光束の一部を発光部に向けて反射する副反射面を有する本体部と、第2封止部に固定されて本体部を支持する取付部とを有すると共に、第2リード線と第2金属箔との接続領域に相対する部位に、外面から内面に貫通する切欠部を有する副鏡と、を備えることを特徴とする。
このような光源装置によれば、第2リード線と第2金属箔との接続領域に対応する第2封止部の領域が、副鏡の取付部等で完全に覆われることなく、切欠部を介して露出させることで、接続領域の過熱を抑制することができる。
(適用例2)上記適用例に係る光源装置において、副鏡は、切欠部から発光部に空気を通す通気部を有していることが好ましい。
このような光源装置によれば、接続領域の過熱を抑制すると共に、通気部を介して発光部の冷却も行うことができる。
(適用例3)上記適用例に係る光源装置において、切欠部は、取付部において、本体部とは逆側となる端部を開口していることが好ましい。
このような光源装置によれば、第2リード線と第2金属箔との接続領域に加えて、第2金属箔の領域に対応する第2封止部の領域を露出させることができるため、第2金属箔の過熱を抑制することができる。これにより、接続領域の冷却効果を更に向上することができる。
(適用例4)上記適用例に係る光源装置において、切欠部は、本体部から離れるに従って切り欠き幅が狭まる形状を有していることが好ましい。
このような光源装置によれば、取付部を第2封止部に固定する面積を拡大することができるため、副鏡の第2封止部への固定力を向上させることができる。
(適用例5)上記適用例に係る光源装置において、切欠部は、水平方向に切欠かれて形成されていることが好ましい。
このような光源装置によれば、切欠部が水平方向に切欠かれて形成されることにより、接続領域を冷却するための空気を水平方向に流動したときに最も冷却効率が高くなる。よって冷却空気を水平方向から導入させることができるため、光源装置が上下反転した場合においても、冷却する空気の導入方向を切り換える必要がない。従って、接続領域の冷却を効率的に行える構造とすることができる。なお、光源装置が上下反転した場合とは、光源装置を備えるプロジェクター等が、机上設置されている状態から、プロジェクターを反転して天吊り設置された状態になった場合等をさす。
(適用例6)上記適用例に係る光源装置において、切欠部は、水平方向の2箇所に形成されていることが好ましい。
このような光源装置によれば、接続領域の冷却効果を更に向上することができる。
(適用例7)本適用例に係るプロジェクターは、上記適用例に記載のいずれかの光源装置を備え、光源装置から射出される光束を画像情報に基づいて変調して投写することを特徴とする。
このようなプロジェクターによれば、上記のような光源装置を備えることにより、光源装置の副鏡において接続領域の的確な冷却がなされ、良好な状態の光束が射出されるため、良好な画像の投写が可能となる。
(適用例8)上記適用例に係るプロジェクターにおいて、水平方向に照明光軸に対して対称となるように形成され、副鏡に向けて冷却空気が送風される一対の送風口を備えていることが好ましい。
このようなプロジェクターによれば、水平方向に照明光軸に対して対称となる位置に形成され、副鏡に向けて送風する一対の送風口を備えることにより、発光部や接続領域に冷却用空気を的確に送風することができる。また、対向する2方向から送風されるため、発光部や接続領域の両側を冷却して接続領域内の温度差を小さくし、接続領域にかかる応力を下げ、リード線と金属箔の接続を維持することができる。さらにプロジェクターを上下反転させて使用する場合においても、送風の方向を切り換える必要がないため、冷却機構の簡易化と冷却効率の向上を図ることができる。
以下、実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係るプロジェクター1の光学系を示す概平面図である。図1を参照して、プロジェクター1の光学系(光学ユニット2)の構成および動作を説明する。なお、本実施形態では、プロジェクター1を机上面に載置する状態を基本姿勢として説明する。
なお、本実施形態を説明する図面(図1および以降で説明する図)は、XYZ直交座標系を用いて示す。詳細には、光源装置3から被照明領域側(照明光学装置22側)に向けて射出される光束の照明光軸Lの方向をX軸方向とする。また、X軸方向に直交して図1における紙面に平行な方向をY軸方向(本実施形態では、重力方向を基準とした場合の水平方向)、X軸方向に直交して図1における紙面に垂直な方向をZ軸方向(本実施形態では、重力方向に平行な平面方向)、とする。なお、光束の進む方向を+X方向、+X方向から見て右方向を+Y方向、+X方向から見て上方向(重力方向とは逆方向)を+Z方向とする。
プロジェクター1は、光学ユニット2を備え、光源装置3から射出された光束を光変調装置(液晶パネル252)で画像情報に基づいて変調し、投写レンズ装置26で画像光を形成し、スクリーンSCに拡大投写する装置である。
本実施形態の光学ユニット2は、光源装置3、照明光学装置22、色分離光学装置23、リレー光学装置24、光学装置25、投写レンズ装置26、及び光学部品用筐体(図示省略)を備えている。
光源装置3は、発光管30と、リフレクター40と、副鏡50とを有する。光源装置3は、発光管30の発光による光束をリフレクター40で反射させて、照明光学装置22に射出する。また、光源装置3は、コリメート用の凹レンズ60を有し、リフレクター40で反射した収束光を照明光軸Lに対して略平行光として照明光学装置22に射出する。なお、光源装置3の詳細な説明は図2以降で行う。
照明光学装置22は、光源装置3から射出された光束に対し、照明光軸Lに直交する面内での照度を均一化するためのものである。照明光学装置22は、レンズアレイ221,222、偏光変換素子223、及び重畳レンズ224を有している。偏光変換素子223は、光束の偏光方向を偏光方向の揃った略1種類の直線偏光として射出する。また、照明光学装置22は、3つのフィールドレンズ225を有している。フィールドレンズ225は、光学装置25の3つの光変調装置の前段に配置され、レンズアレイ222から射出された各部分光束をその中心軸に対して平行な光束に変換する。
色分離光学装置23は、照明光学装置22からの照明光束を赤色(R)光、緑色(G)光、及び青色(B)光の3つの色光に分離して、対応する3つの光変調装置に導光するものである。色分離光学装置23は、ダイクロイックミラー231,232、及び反射ミラー233を有している。リレー光学装置24は、色分離光学装置23で分離された色光(本実施形態ではB光)に対し、光路の長さが他の色光の光路の長さよりも長くなるため、光の発散等による光の利用効率の低下を防止し、光変調装置(本実施形態ではB光用光変調装置)まで導くものである。リレー光学装置24は、入射側レンズ241、リレーレンズ243、及び反射ミラー242,244を有している。
光学装置25は、各光変調装置に入射した各色光を画像信号に基づいて変調し、色合成光学装置で合成するものである。光学装置25は、光変調装置を構成する3つの液晶パネル252、3つの入射側偏光板251、3つの射出側偏光板254、及び色合成光学装置としてのクロスダイクロイックプリズム255を有している。また、3つの液晶パネル252は、R光用光変調装置としてのR光用液晶パネル252R、G光用光変調装置としてのG光用液晶パネル252G、及びB光用光変調装置としてのB光用液晶パネル252Bで構成されている。なお、本実施形態の光変調装置を構成する3つの液晶パネル252は透過型を採用している。
投写レンズ装置26は、投写レンズ261を有し、光学装置25(色合成光学装置)で合成された画像光をスクリーンSCに拡大投写する。なお、投写レンズ装置26は、入射する画像光をズーム調整及びフォーカス調整する機能を有する。投写レンズ261は、1つ又は複数のレンズを1つのレンズ群として、複数のレンズ群を備えている。
光学部品用筐体は、内部に所定の照明光軸Lが設定され、上述した各光学装置3,22〜26を照明光軸Lに対する所定位置に収容する。なお、上述した各光学装置3,22〜26に関しては、種々の一般的なプロジェクターの光学系として利用されているため、詳細な説明を省略する。
図2は、光源装置3の発光管30および副鏡50を示す図であり、図2(a)は、発光管30および副鏡50の概斜視図であり、図2(b)は、発光管30および副鏡50の概側面図である。なお、図2(b)は、透視図でも示している。図3は、光源装置3を示す図であり、図3(a)は、光源装置3の概平断面図であり、図3(b)は、発光管30および副鏡50を照明光学装置22側から見た概正面図である。なお、図3は、光源装置3の冷却構造も示している。図2、図3を参照して、光源装置3の構成、および、冷却構造と動作に関して説明する。
最初に、光源装置3の構成を説明する。
光源装置3は、図2、図3に示すように、放電発光型の発光管30と、楕円面型の主反射鏡であるリフレクター40と、球面型の副反射鏡である副鏡50と、コリメート用の凹レンズ60と、収納用のハウジング70とを有して構成されている。
光源装置3は、図2、図3に示すように、放電発光型の発光管30と、楕円面型の主反射鏡であるリフレクター40と、球面型の副反射鏡である副鏡50と、コリメート用の凹レンズ60と、収納用のハウジング70とを有して構成されている。
発光管30は、放電発光型のランプである。本実施形態では、放電発光型ランプとして高圧水銀ランプを用いている。発光管30は、中央が球面形状に膨出した透光性の石英ガラス管から構成されている。そして、発光管30は、球面形状内部に放電空間331を有し、放電により発光して光束を射出する発光部33と、照明光軸Lに沿って発光部33の両端側に延びる円柱形状の第1封止部31および第2封止部32とを備えている。なお、発光管30は、放電発光型ランプとして高輝度発光する種々の発光管を採用でき、例えば、メタルハライドランプ等を採用できる。
発光管30は、第1封止部31、第2封止部32内にそれぞれ封止された第1金属箔311、第2金属箔321を有している。第1金属箔311、第2金属箔321の発光部33側の端部には、それぞれ電気的に一端部が接続され、発光部33に向けて延出する第1リード線312、第2リード線322を有している。第1リード線312、第2リード線322の他端部には、それぞれ電極312a,322aが形成されている。電極312a,322aは、発光部33の放電空間331内に露出しており、照明光軸Lに沿って近接対向して配置されている。また、第1金属箔311、第2金属箔321の発光部33とは逆側となる端部には、それぞれ電気的に接続する第3リード線313、第4リード線323を有している。
発光部33の放電空間331には、水銀、希ガス、少量の金属ハロゲン化物等を含むガスが封入されている。電極312a,322aおよび第1リード線312、第2リード線322は、例えばタングステンから構成されている。第1金属箔311、第2金属箔321は、例えばモリブデン箔から構成されている。また、第3リード線313、第4リード線323は、例えばモリブデンまたはタングステンから構成されている。
このように構成される発光管30に対して、第3リード線313、第4リード線323に適切な電圧を印加することにより、電極312a,322a間でアーク放電が生じ、放電空間331内が高輝度で発光する。これにより、光束が発光部33から放射状に射出される。
リフレクター40は、発光管30から射出された光束を照明光学装置22に向けて反射する主反射鏡として動作する。リフレクター40は、楕円曲面状に形成され、後述する主反射面としての反射膜43を含め、その回転中心軸(図示省略)が照明光軸Lと略一致する形状となっている。リフレクター40は、楕円曲面状に形成されるリフレクター本体41と、発光管30の第1封止部31の端部を固定するための筒部42とを備えて一体に形成されている。なお、反射膜43は、リフレクター本体41の内面側の凹面となる楕円曲面の表面上に誘電体多層膜として構成されている。また、リフレクター40は、石英ガラス等から構成されている。
筒部42は、リフレクター本体41の回転中心軸を中心としてリフレクター本体41の反射膜43の反対側の面(リフレクター本体41の背面)に延設された筒状体である。筒部42の内側には、第1封止部31の端部を挿通して固定するための開口部421が、回転中心軸を中心として貫通して形成されている。
なお、発光管30は、第1封止部31の端部を開口部421に挿通し、アライメントした後、開口部421と第1封止部31との隙間にセメント等の無機系接着剤Cを充填することにより、リフレクター40の筒部42に固定される。
副鏡50は、発光管30から射出された光束の一部(前方に射出された光束)を発光部33に向けて反射する副反射鏡として動作する。副鏡50は、発光部33の略半分を覆い、リフレクター40の反射膜43と対向して配置される。副鏡50は、発光部33の第2封止部32側の略半分を覆い球面状に形成される本体部としての副鏡本体51と、副鏡本体51の外面側に形成されて発光管30の第2封止部32に固定して副鏡本体51を支持する取付部52とを備えて一体に形成されている。
また、副鏡50は、後述する反射膜53を含め、その回転中心軸(図示省略)が照明光軸Lと略一致する形状となっている。副鏡50は、石英ガラス等から構成されている。副鏡本体51は、内面側の凹面となる球面の表面上に誘電体多層膜で構成される反射膜53が形成されている。
反射膜53は、副反射面として動作し、発光管30から射出された光束を発光部33に向けて反射する。反射膜53で反射された光束は、発光管30を透過してリフレクター本体41の反射膜43に入射する。なお、反射膜43に入射した光束は、照明光学装置22に向けて反射される。この副鏡50の動作により、発光管30から射出された光束の利用効率を高めている。
取付部52は、副鏡本体51の回転中心軸を中心として副鏡本体51の外面(副鏡本体51の背面)に延設された管状体である。取付部52の内側には、第2封止部32に挿通して固定するための開口部521が、回転中心軸を中心として貫通して形成されている。副鏡50は、第2封止部32を開口部521に挿通し、アライメントした後、開口部521と第2封止部32との隙間にセメント等の無機系接着剤Cを充填することにより、取付部52が第2封止部32に固定される。
なお、取付部52は、第2封止部32に固定した場合、図2、図3に示すように、第2封止部32に内蔵する第2リード線322と第2金属箔321との接続領域Tに相対する部位を切り欠いた切欠部525が形成されている。切欠部525は、取付部52の外面から内面(開口部521)に貫通する。切欠部525は、本実施形態では、取付部52の水平方向となるY軸方向に形成されている。詳細には、切欠部525は、照明光軸Lを中心に水平方向2箇所(−Y方向、+Y方向)に、第1切欠部525aと第2切欠部525bとが形成されている。また、それぞれの切欠部525は、副鏡本体51とは逆側となる取付部52の端部522(図2参照)を開口して形成されている。
取付部52を第2封止部32に固定する場合、上述したように、第2封止部32を開口部521に挿通し、アライメントした後、2つの切欠部525を形成して残った取付部52(開口部521)の端部522側の領域と、この取付部52の端部522側の領域に相対する第2封止部32の領域との隙間に無機系接着剤Cを充填する。この固定により、2つの切欠部525を介して、第2リード線322と第2金属箔321との接続領域Tに対応する第2封止部32の領域が、取付部52および無機系接着剤Cで完全に覆われることなく、露出する状態(図2(b)参照)となる。
また、取付部52の無機系接着剤Cによる第2封止部32への固定により、副鏡50は、図2(a)に示すように、切欠部525から副鏡本体51と発光部33との隙間に通じて空気を通す通気部528が形成される。詳細には、通気部528は、切欠部525の副鏡本体51側の取付部52と第2封止部32との隙間から、副鏡本体51と発光部33との隙間に通じている。
ハウジング70は、図3(a)に示すように、樹脂等によって形成され、リフレクター40と凹レンズ60とをアライメントした状態で固定する。ハウジング70は、リフレクター40と凹レンズ60との間に形成される内部空間を周囲から遮蔽しており、発光管30からの不要な光束が迷光として外部に漏れ出すことを防止している。
次に、光源装置3の冷却構造と動作に関して説明する。
ハウジング70には、図3(a)に示すように、ハウジング70の側面のうち水平方向(−Y方向、+Y方向)の壁面には、照明光軸Lに対して対称となる位置に一対の第1送風口71、第2送風口72が形成されている。また、図示省略するが、垂直方向(−Z方向、+Z方向)の壁面には、排気口が1つずつ形成されている。第1送風口71、第2送風口72は、冷却用空気Aを外部から取り込むためのもので、排気口は、冷却後の空気を外部に排出するためのものである。
ハウジング70には、図3(a)に示すように、ハウジング70の側面のうち水平方向(−Y方向、+Y方向)の壁面には、照明光軸Lに対して対称となる位置に一対の第1送風口71、第2送風口72が形成されている。また、図示省略するが、垂直方向(−Z方向、+Z方向)の壁面には、排気口が1つずつ形成されている。第1送風口71、第2送風口72は、冷却用空気Aを外部から取り込むためのもので、排気口は、冷却後の空気を外部に排出するためのものである。
なお、プロジェクター1には、図3(a)に示すように、冷却機構80が構成されており、第1送風口71、第2送風口72、および排気口も冷却機構を構成する構成部となる。なお、冷却機構80は、第1送風口71、第2送風口72、排気口の他、プロジェクター1の本体内部に取り込んだ外気を第1送風口71、第2送風口72に流動するための、第1冷却ファン81、第2冷却ファン82と、第1冷却ファン81、第2冷却ファン82と第1送風口71、第2送風口72とを結ぶ第1ダクト83、第2ダクト84とを備えている。
第1送風口71、第2送風口72は、副鏡50の位置よりも前方向(+X方向)に開口されている。そして、第1冷却ファン81、第2冷却ファン82、および第1ダクト83、第2ダクト84は、第1送風口71、第2送風口72からハウジング70の内部空間に流入した冷却用空気Aが、副鏡50(詳細には、それぞれ対応する切欠部525)に向けて流動するように配設されている。
詳細には、図3に矢印で示すように、第1冷却ファン81、第1ダクト83を流動した冷却用空気Aは、第1送風口71からハウジング70の内部空間に流入し、−Y側の第1切欠部525aに吹き付ける。また、第2冷却ファン82、第2ダクト84を流動した冷却用空気Aは、第2送風口72からハウジング70の内部空間に流入し、+Y側の第2切欠部525bに吹き付ける。なお、冷却用空気Aは、図3(b)に示すように、水平方向からそれぞれ対応する切欠部525に吹き付ける。
切欠部525に吹き付けた冷却用空気Aは、切欠部525により露出する第2封止部32に吹き付けることにより、切欠部525に相対する接続領域Tで発生する熱を奪う。接続領域Tでの熱を奪い温められた冷却用空気Aは、各排気口から光源装置3外部に排気される。この冷却用空気Aの動作により、第2リード線322と第2金属箔321との接続領域Tの過熱を抑制して冷却することができる。
また、冷却用空気Aは、切欠部525に吹き付けると共に、図2(a)に矢印で示すように、通気部528を介して、副鏡本体51と発光部33との隙間に流動する。この流動により、冷却用空気Aは、接続領域Tを冷却すると共に、発光部33も冷却する。
上述した第1実施形態によれば、以下の効果が得られる。
本実施形態の光源装置3によれば、副鏡50の取付部52に、第2リード線322と第2金属箔321との接続領域Tに対応する第2封止部32の領域を露出させる切欠部525を有している。これにより、接続領域Tを冷却することができ、接続領域Tの過熱を抑制することができる。
本実施形態の光源装置3によれば、副鏡50の取付部52に、第2リード線322と第2金属箔321との接続領域Tに対応する第2封止部32の領域を露出させる切欠部525を有している。これにより、接続領域Tを冷却することができ、接続領域Tの過熱を抑制することができる。
本実施形態の光源装置3によれば、副鏡50は、通気部528を有していることにより、通気部528を介して、切欠部525に吹き付けた冷却用空気Aの一部を副鏡本体51と発光部33との隙間に流動することができる。また、通気部528を有することにより切欠部525に流れる空気の量も増加させることができる。これにより、接続領域Tを冷却すると共に、発光部33も冷却することができる。
本実施形態の光源装置3によれば、副鏡50の取付部52に有する切欠部525は、取付部52の端部522を開口している。これにより、第2リード線322と第2金属箔321との接続領域Tに加えて、第2金属箔321の領域に対応する第2封止部32の領域を露出することができるため、第2金属箔321の過熱を抑制することができる。これにより、接続領域Tの冷却効果を更に向上することができる。
本実施形態の光源装置3によれば、副鏡50の取付部52に有する切欠部525は、水平方向に形成されている。この構成により、接続領域Tを冷却するための冷却用空気Aを水平方向から導入させることができるため、光源装置3が上下反転した場合においても、冷却用空気Aの導入方向を切り換える必要がない。従って、接続領域Tの冷却を効率的に行える構造とすることができる。また、切欠部525は、水平方向の2箇所に形成されていることにより、接続領域Tの冷却効果を更に向上することができる。
本実施形態のプロジェクター1によれば、上述の光源装置3を備えることにより、光源装置3の副鏡50において接続領域Tの的確な冷却がなされ、良好な状態の光束が射出されるため、良好な画像の投写が可能となる。
本実施形態のプロジェクター1によれば、冷却機構80を備え、水平方向から副鏡50に向けて送風する一対の第1送風口71、第2送風口72により、接続領域Tおよび発光部33に冷却用空気Aを的確に送風することができる。また、対向する2方向から送風されるため、発光部33や接続領域Tの両側を冷却して接続領域T内の温度差を小さくし、接続領域Tにかかる応力を下げ、第2リード線322と第2金属箔321の接続を維持することができる。さらにプロジェクター1を上下反転させて使用する場合においても、送風の方向を切り換える必要がないため、冷却機構80の簡易化と冷却効率の向上を図ることができる。
(第2実施形態)
(第2実施形態)
図4は、第2実施形態に係る光源装置3の発光管30および副鏡55を示す図であり、図4(a)は、発光管30および副鏡55の概斜視図であり、図4(b)は、発光管30および副鏡55の概側面図である。図4を参照して、副鏡55に有する切欠部526の構造を説明する。
本実施形態の副鏡55は、第1実施形態の副鏡50と比較して、切欠部526の形状が、第1実施形態の切欠部525の形状と異なる。それ以外の構成部に関しては、第1実施形態と同様となっている。なお、第1実施形態と同様の構成には同様の符号を付記している。
図4に示すように、本実施形態の切欠部526は、切り欠き形状が、副鏡本体51から離れるに従って(取付部52の端部522側に行くに従って)切り欠き幅が狭まる形状を有している。詳細には、副鏡本体51側の切り欠き幅をW1、取付部52の端部522での切り欠き幅をW2とした場合、W1に比較してW2が小さく(狭く)形成されている。なお、本実施形態の切欠部526は、第1実施形態と同様に、水平方向に、第1切欠部526aと第2切欠部(図示省略)の2つの切欠部526が形成されている。
上述した第2実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果が得られる他、以下の効果を得ることができる。
本実施形態の光源装置3によれば、副鏡55の取付部52に、切り欠き幅を異ならせた切欠部526(第1切欠部526a、第2切欠部)が形成される。そして、切欠部526は、副鏡本体51から離れるに従って(取付部52の端部522側に行くに従って)切り欠き幅が狭まる形状を有している。これにより、接続領域Tに相対する部位の切欠面積を確保して接続領域Tの過熱を抑制できると共に、接続領域Tから離れた端部522側の取付部52と第2封止部32との接着面積を拡大することができることで、副鏡55の第2封止部32への固定力を向上させることができる。
なお、上述した実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変更や改良等を加えて実施することが可能である。変形例を以下に述べる。
前記第1実施形態の光源装置3において、副鏡50に有する切欠部525は、取付部52に形成されている。しかし、切欠部は、副鏡本体51にかけて形成されていてもよい。これは、第2実施形態においても同様である。
前記第1実施形態の光源装置3において、副鏡50に有する切欠部525は、取付部52の端部522を開口して形成されている。しかし、切欠部は、端部522に至らずに形成されていてもよい。これは、第2実施形態においても同様である。
前記第1実施形態の光源装置3において、副鏡50に有する切欠部525は、水平方向の2箇所に形成されている。しかし、水平方向に1箇所形成されていてもよい。これは、第2実施形態においても同様である。
前記第1実施形態の光源装置3において、副鏡50に有する切欠部525は、水平方向に形成されている。しかし、水平方向とは異なる方向に形成されていてもよい。これは、第2実施形態においても同様である。
前記第1実施形態の光源装置3において、副鏡50には、通気部528が形成されている。しかし、通気部528は形成せずに、切欠部525の外周に無機系接着剤Cなどを充填して副鏡50を第2封止部32に固定する構造としてもよい。この場合、副鏡50の第2封止部32への固定力を向上させることができ、取付部52の第2封止部32に沿った長さを短くすることができる。これは、第2実施形態においても同様である。
前記第1実施形態の光源装置3において、冷却機構80は、第1冷却ファン81と第2冷却ファン82の2つの冷却ファンを用いている。しかし、冷却ファンは1つ用いることでもよい。この場合、1つの冷却ファンから送風される冷却用空気Aを流通させるダクトを2つに分岐して、それぞれ、第1送風口71、第2送風口72に接続することでもよい。これは、第2実施形態においても同様である。
前記第1、第2実施形態の光源装置3において、リフレクター40は、楕円面型を用いている。しかし、放物面型を用いてもよい。この場合、凹レンズ60は用いなくてもよい。そして、光源装置として、凹レンズ60の代わりに、リフレクターで反射した光束を透過する透光性のガラス部材等を用いることでよい。
前記第1、第2実施形態のプロジェクター1において、光学ユニット2は、R光、G光、B光に対応する3つの光変調装置を用いる、いわゆる3板方式を採用している。しかし、これに限られず、単板方式の光変調装置を採用してもよい。また、コントラストを向上させるための光変調装置を追加して採用してもよい。
前記第1、第2実施形態のプロジェクター1において、光学ユニット2は、透過型の光変調装置(透過型の液晶パネル252)を採用している。しかし、これに限られず、反射型の光変調装置を採用してもよい。
前記第1、第2実施形態のプロジェクター1において、光学ユニット2は、光変調装置として液晶パネル252を採用している。しかし、これに限られず、一般に、入射光束を画像情報に基づいて変調するものであればよく、例えば、マイクロミラー型の光変調装置等、他の方式の光変調装置を採用することができる。なお、マイクロミラー型の光変調装置としては、例えば、DMD(Digital Micromirror Device)を採用することができる。
前記第1、第2実施形態のプロジェクター1において、光学ユニット2は、光源装置3から射出された光束の照度を均一化する照明光学装置22として、レンズアレイ221,222からなるレンズインテグレーター光学系を採用している。しかし、これに限定されるものではなく、導光ロッドからなるロッドインテグレーター光学系も採用することができる。
1…プロジェクター、3…光源装置、30…発光管、31…第1封止部、32…第2封止部、33…発光部、40…リフレクター、41…リフレクター本体、43…反射膜、50…副鏡、51…副鏡本体、52…取付部、53…反射膜、55…副鏡、71…第1送風口、72…第2送風口、80…冷却機構、321…第2金属箔、322…第2リード線、522…端部、525…切欠部、525a…第1切欠部、525b…第2切欠部、526…切欠部、526a…第1切欠部、528…通気部、A…冷却用空気、L…照明光軸、T…接続領域。
Claims (8)
- 照明光軸に沿って配置された一対の電極を内蔵する発光部と、前記照明光軸に沿って前記発光部の両側に設けられ、前記電極の一方から延出する第1リード線と当該第1リード線と接続する第1金属箔を内蔵する第1封止部、および前記電極の他方から延出する第2リード線と当該第2リード線と接続する第2金属箔を内蔵する第2封止部とを有する発光管と、
前記発光管の前記第1封止部側に設置され、前記発光管から射出された光束を被照明領域側に向けて反射する主反射面を有するリフレクターと、
前記第2封止部側に設置され、前記発光管から射出された光束の一部を前記発光部に向けて反射する副反射面を有する本体部と、前記第2封止部に固定されて前記本体部を支持する取付部とを有すると共に、前記第2リード線と前記第2金属箔との接続領域に相対する部位に、外面から内面に貫通する切欠部を有する副鏡と、
を備えることを特徴とする光源装置。 - 請求項1に記載の光源装置であって、
前記副鏡は、前記切欠部から前記発光部に空気を通す通気部を有していることを特徴とする光源装置。 - 請求項1または請求項2に記載の光源装置であって、
前記切欠部は、前記取付部において、前記本体部とは逆側となる端部を開口していることを特徴とする光源装置。 - 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の光源装置であって、
前記切欠部は、前記本体部から離れるに従って切り欠き幅が狭まる形状を有していることを特徴とする光源装置。 - 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の光源装置であって、
前記切欠部は、水平方向に切欠かれて形成されていることを特徴とする光源装置。 - 請求項5に記載の光源装置であって、
前記切欠部は、前記水平方向の2箇所に形成されていることを特徴とする光源装置。 - 請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の光源装置を備え、当該光源装置から射出される光束を画像情報に基づいて変調して投写することを特徴とするプロジェクター。
- 請求項7に記載のプロジェクターであって、
前記水平方向に前記照明光軸に対して対称となる位置に形成され、前記副鏡に向けて冷却空気が送風される一対の送風口を備えていることを特徴とするプロジェクター。
Priority Applications (1)
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JP2010235193A JP2012089356A (ja) | 2010-10-20 | 2010-10-20 | 光源装置及びプロジェクター |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015082031A (ja) * | 2013-10-23 | 2015-04-27 | 株式会社リコー | 光投射装置 |
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2010
- 2010-10-20 JP JP2010235193A patent/JP2012089356A/ja not_active Withdrawn
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