JP2012008181A - プロジェクター - Google Patents
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Abstract
【課題】光源装置の発光管と光束射出側の端部とを簡易な構成で効果的に冷却できるプロジェクターを提供する。
【解決手段】プロジェクター1は、光束を射出する光源装置100と、光源装置100から射出された光束を変調する液晶装置520と、液晶装置520からの変調光を投写する投写光学装置600と、光源装置100と液晶装置520との間に配置された照明光学装置200と、光源装置100の側方に設けられ光源装置100の光束射出側から光源装置100に向けて冷却風を導入するダクト部40とを備え、ダクト部40は光源装置100の光束射出側に照明光軸OC側に向けて開口する開口部44を有している。光源装置100の光束射出側の端部30aには、照明光学装置200を収納する光学部品用筐体3を備え、光学部品用筐体3はダクト部40側に向けて開口する開口部3aを有している。
【選択図】図2
【解決手段】プロジェクター1は、光束を射出する光源装置100と、光源装置100から射出された光束を変調する液晶装置520と、液晶装置520からの変調光を投写する投写光学装置600と、光源装置100と液晶装置520との間に配置された照明光学装置200と、光源装置100の側方に設けられ光源装置100の光束射出側から光源装置100に向けて冷却風を導入するダクト部40とを備え、ダクト部40は光源装置100の光束射出側に照明光軸OC側に向けて開口する開口部44を有している。光源装置100の光束射出側の端部30aには、照明光学装置200を収納する光学部品用筐体3を備え、光学部品用筐体3はダクト部40側に向けて開口する開口部3aを有している。
【選択図】図2
Description
本発明は、プロジェクターに関する。
プロジェクターは、光源装置、電源装置、光学部品、液晶装置等が高温になるため、これらを冷却風により冷却する冷却構造を備えている。中でも、光源装置は最も温度が上昇し易く、近年では光源装置の高輝度化に伴い発熱量が増加している。そこで、光源装置を冷却するための冷却ファンを設け、ダクトを介して冷却風を光源装置内部に導入し、発熱源である発光管を冷却する構成が用いられている。
また、光源装置の周辺も高温になり易いが、光源装置に向けた冷却風の流路は形成されているものの、光源装置の周辺では冷却風の流れが形成され難く冷却が不十分となる部分がある。このような部分の一つとして、外装ケースの光源装置近傍の部分を光源装置とともに冷却するための冷却構造が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のプロジェクターでは、冷却風を光源装置に導入するダクトが光源装置に向けた開口部よりも下流側、すなわち光束射出方向の後方側に外装ケースに向けた開口部をさらに有している。このような構成によれば、冷却ファンからダクト内に導入される冷却風が、光源装置に向けて送られるだけでなく外装ケースの光源装置近傍の部分に向けても送られる。
ところで、光源装置は光束射出側も光束を吸収すること等により高温になり易く、光源装置の周辺にもダクトと光学部品用筐体との間の空間等、高温となった空気が滞留し易い部分がある。しかしながら、冷却ファンを増設したりダクトを延設したりすると、プロジェクターの大型化や騒音の増大を招いてしまう。そのため、簡易な構成で、光源装置の光束射出側の部分や光源装置の周辺も効果的に冷却できる構造が要望されている。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係るプロジェクターは、光束を射出する光源装置と、前記光源装置から射出された前記光束を変調する光変調装置と、前記光変調装置からの変調光を投写する投写光学装置と、前記光源装置の側方に設けられ、前記光源装置の光束射出側から前記光源装置に向けて冷却風を導入するダクト部と、を備え、前記ダクト部は、前記光源装置の光束射出側に、前記光束の光軸側に向けて開口する第1の開口部を有していることを特徴とする。
この構成によれば、プロジェクターは光源装置の側方にダクト部を備えており、ダクト部には光源装置の光束射出側に光束の光軸側に向けて開口する第1の開口部が設けられている。このダクト部に光束射出側から光源装置に向けて冷却風が導入されるので、光源装置が冷却される。また、ダクト部に導入される冷却風の一部が第1の開口部で分岐して、光源装置の光束射出側、かつ光束の光軸側に向けた空気の流れが形成される。この空気の流れにより、光源装置の光束射出側における高温となった部分が冷却されるとともに、高温となって滞留する空気が流動し易くなる。これにより、簡易な構成で、光源装置と光源装置の周辺とを効果的に冷却することができる。この結果、冷却ファンの追加やダクトの大型化が抑えられるので、小型で低騒音のプロジェクターを提供できる。
[適用例2]上記適用例に係るプロジェクターであって、前記光源装置と前記光変調装置との間の前記光束の光軸上に配置された照明光学装置と、前記光源装置の光束射出側の端部に接続され、前記照明光学装置を収納する光学部品用筐体と、をさらに備え、前記光学部品用筐体は、前記ダクト部側に向けて開口する第2の開口部を有していることが好ましい。
この構成によれば、光源装置の光束射出側の端部に照明光学装置を収納する光学部品用筐体が接続されているため、光源装置の光束射出側で高温となった空気が滞留し易くなる。ここで、光学部品用筐体にダクト部側に向けて開口する第2の開口部が設けられているため、ダクト部の第1の開口部からの冷却風が第2の開口部から光学部品用筐体内に導かれて空気の流れが形成されるので、光源装置の光束射出側の空気が流動する。これにより、光源装置の光束射出側端部を冷却することができる。
[適用例3]上記適用例に係るプロジェクターであって、前記第1の開口部と前記第2の開口部とは、互いに対向するように配置されていることが好ましい。
この構成によれば、第1の開口部と第2の開口部とが互いに対向するように配置されているので、ダクト部の第1の開口部から流出する冷却風が第2の開口部から光学部品用筐体内に導かれ易くなる。これにより、光源装置の光束射出側端部を効果的に冷却することができる。
[適用例4]上記適用例に係るプロジェクターであって、前記光学部品用筐体は、前記第2の開口部の他に少なくとも一つの開口部をさらに有していることが好ましい。
この構成によれば、光学部品用筐体に第2の開口部の他に開口部が設けられているので、第2の開口部から導かれた冷却風により照明光学装置内に滞留する空気が他の開口部から照明光学装置外へ流れるようになる。これにより、光源装置の光束射出側端部をより効果的に冷却することができる。
[適用例5]上記適用例に係るプロジェクターであって、前記少なくとも一つの開口部は、前記光学部品用筐体における前記第2の開口部とは反対側に設けられた第3の開口部を含むことが好ましい。
この構成によれば、光学部品用筐体における第2の開口部とは反対側に第3の開口部が設けられているので、ダクト部からの冷却風により空気の流れがより形成され易くなる。これにより、光源装置の光束射出側端部をより一層効果的に冷却することができる。
[適用例6]上記適用例に係るプロジェクターであって、前記第1の開口部、前記第2の開口部、および前記第3の開口部は、前記ダクト部側から前記光軸の方向と略直交する方向に見て、互いに重なるように配置されていることが好ましい。
この構成によれば、第1の開口部、第2の開口部、および第3の開口部が光軸と略直交する方向に互いに重なるように配置されているので、冷却風の流路を直線的にすることができる。これにより、ダクト部からの冷却風がより流れ易くなる。
以下に、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。なお、参照する各図面において、構成をわかりやすく示すため、各構成要素の寸法の比率、角度等は適宜異ならせてある。
<プロジェクター>
まず、本実施形態に係るプロジェクターについて、図1を参照して説明する。図1は、本実施形態に係るプロジェクターの概略構成を示す模式図である。本実施形態に係るプロジェクター1は、光源から射出される光束を画像情報に応じて変調してスクリーン等の投写面に拡大投写する電子機器である。
まず、本実施形態に係るプロジェクターについて、図1を参照して説明する。図1は、本実施形態に係るプロジェクターの概略構成を示す模式図である。本実施形態に係るプロジェクター1は、光源から射出される光束を画像情報に応じて変調してスクリーン等の投写面に拡大投写する電子機器である。
図1に示すように、プロジェクター1は、外装ケース2と、光学部品用筐体3と、光源装置100と、照明光学装置200と、色分離光学装置300と、リレー光学装置400と、電気光学装置500と、投写光学装置600と、冷却用の吸気ファン700および排気ファン710とを備えている。照明光学装置200、色分離光学装置300、リレー光学装置400、および電気光学装置500の各装置を構成する光学部品は光学部品用筐体3に収納され、光源装置100および投写光学装置600とともに外装ケース2内に固定されている。
また、図示を省略するが、プロジェクター1は、外装ケース2内における空間に、プロジェクター1内部の各構成部材に電力を供給する電源装置と、プロジェクター1内部の各構成部材を制御する制御装置とを、さらに備えている。
光源装置100は、光束を射出する発光管10と、リフレクター20と、平行化凹レンズ22と、保持部30とを備えている。光源装置100は、発光管10から射出された光束をリフレクター20で反射させて射出方向を揃え、平行化凹レンズ22により略平行光にして照明光学装置200に向けて射出する。照明光軸OCは、光源装置100から被照明領域側に射出される光束の中心軸である。
発光管10は、発光部とその両側に延出する一対の封止部とを有している。発光管10としては、高輝度発光する種々の発光管を採用でき、例えば、高圧水銀ランプ、超高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ等を採用できる。リフレクター20は、発光管10に対向する内面側に反射面を有しており、発光管10から射出された光を被照明領域側に向けて反射する。
保持部30は、リフレクター20の周囲を囲むように設けられており、リフレクター20を保持している。保持部30は、例えば、耐熱性の合成樹脂材料により略筒状に形成されている。保持部30の光束射出側の端部30aにおける中央部には開口部が設けられており、この開口部内に平行化凹レンズ22が保持されている。
光源装置100は、発光管10が発光することで発熱して高温となる。発光管10の冷却が不足すると、発光管10の破損や寿命劣化を招く。また、光束射出側の端部30aも、光束が照射されることにより高温となる。端部30aの冷却が不足すると、合成樹脂材料の劣化を招く。したがって、光源装置100を冷却する際は、発光管10だけでなく端部30a等も効果的に冷却することが望ましい。
光源装置100の側方には、ダクト部40が設けられている。ダクト部40は、保持部30(光源装置100)の端部30aよりも光束射出側に、光源装置100を冷却する空気(以下では冷却風という)を導入するための吸気口42を有している。なお、光源装置100を冷却する冷却風の流路については後述する。
照明光学装置200は、第1のレンズアレイ210と、第2のレンズアレイ220と、偏光変換素子230と、重畳レンズ240とを備えている。照明光学装置200は、光源装置100から射出された光束を複数の部分光束に分割し、各部分光束を略1種類の偏光光に揃えて、照明対象である3つの液晶装置520R,520G,520Bの光入射面上に重畳させる。
色分離光学装置300は、第1のダイクロイックミラー310と、第2のダイクロイックミラー320と、反射ミラー330とを備えている。色分離光学装置300は、照明光学装置200から射出された光束を、赤色(R)光、緑色(G)光、青色(B)光の3色の色光に分離する。
リレー光学装置400は、入射側レンズ410と、リレーレンズ420と、反射ミラー430,440とを備えている。リレー光学装置400は、色分離光学装置300で分離されたB光をB光用の液晶装置520Bまで導く。なお、本実施形態では、リレー光学装置400がB光を導く構成としているが、これに限定されず、例えば、R光を導く構成としてもよい。
電気光学装置500は、フィールドレンズ510R,510G,510Bと、入射側偏光板(図示省略)と、光変調装置としての液晶装置520R,520G,520Bと、射出側偏光板(図示省略)と、クロスダイクロイックプリズム530とを備えている。入射側偏光板および射出側偏光板は、液晶装置520R,520G,520B毎に設けられている。
液晶装置520R,520G,520Bは、色分離光学装置300で分離された各色光を画像情報に応じて変調する。クロスダイクロイックプリズム530は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視略正方形状をなし、直角プリズム同士を貼り合わせた界面には、2つの誘電体多層膜が形成されている。クロスダイクロイックプリズム530は、液晶装置520R,520G,520Bにて変調された各色光を合成し、投写光学装置600側に射出する。
投写光学装置600は、複数のレンズを組み合わせた組レンズで構成され、電気光学装置500で変調され合成された光束をスクリーン等の投写面上に拡大投写する。
光学部品用筐体3は、その端部4において、保持部30(光源装置100)の端部30aに接続され固定されている。これにより、光学部品用筐体3に収納された照明光学装置200等を構成する光学部品が、照明光軸OC上の所定の位置に固定される。光学部品用筐体3は、例えば、合成樹脂材料で構成されている。なお、光学部品用筐体3は一体で形成されていてもよいし、照明光学装置200、色分離光学装置300、リレー光学装置400を収納する部分の一部または各部が別体で構成されていてもよい。
吸気ファン700は、ダクト部40の光束射出側に、吸気口42に対向するように配置されている。吸気ファン700は、光源装置100を冷却するための冷却風を送風する。吸気ファン700は、例えば、シロッコファンで構成される。
排気ファン710は、光源装置100のダクト部40とは反対側に配置されている。排気ファン710は、光源装置100を冷却して温められた空気を外装ケース2外へ排出する。排気ファン710は、例えば、軸流ファンで構成される。
<光源装置の冷却風の流路>
次に、本実施形態に係る光源装置の冷却風の流路について、図2および図3を参照して説明する。以下の図および説明では、照明光軸OCに沿う光束の進行方向をX方向とし、X方向に直交する方向のうち水平方向に沿い、かつ、X方向先端側から見て右方向をY方向とする。さらに、X方向およびY方向に直交し、かつ、据置き姿勢での上方向をZ方向とする。すなわち、X,Y,Zで示される各方向は、それぞれ互いに直交する。また、X方向先端側が光束射出側である。
次に、本実施形態に係る光源装置の冷却風の流路について、図2および図3を参照して説明する。以下の図および説明では、照明光軸OCに沿う光束の進行方向をX方向とし、X方向に直交する方向のうち水平方向に沿い、かつ、X方向先端側から見て右方向をY方向とする。さらに、X方向およびY方向に直交し、かつ、据置き姿勢での上方向をZ方向とする。すなわち、X,Y,Zで示される各方向は、それぞれ互いに直交する。また、X方向先端側が光束射出側である。
図2は、本実施形態に係る光源装置周辺の概略構成を示す斜視図である。図3は、本実施形態に係る光源装置の冷却風の流路を説明する図である。詳しくは、図3(a)はZ方向先端側から見た平面図であり、図3(b)はY方向基端側から見た側面図である。
まず、図2および図3(a)を参照して、光源装置100の冷却構造を説明する。光源装置100の保持部30のY方向基端側、すなわちダクト部40側の側面には、光源装置100内に冷却風を導入する吸気口32が設けられている。保持部30のY方向先端側、すなわちダクト部40とは反対側の側面には、温められた冷却風を光源装置100外に排気する排気口34が設けられている。なお、図示を省略するが、吸気口32および排気口34には、防塵用に金属製のメッシュが配置されている。
ダクト部40は、光源装置100(保持部30)のY方向基端側に配置されている。ダクト部40は、上方(Z方向先端側)から見て、X方向に沿った部分とY方向に沿った部分とで構成された略L字形状を有している。吸気口42は、ダクト部40のX方向先端側に、吸気ファン700(図3(a)参照)の送風口に対向するように配置されている。
また、ダクト部40は、照明光軸OC側に向けて開口する第1の開口部としての開口部44と開口部46とを有している。開口部44は、ダクト部40のX方向に沿った部分における光源装置100よりもX方向先端側、すなわち保持部30の端部30aよりも光束射出側に設けられており、後述する光学部品用筐体3の開口部3aに対向するように配置されている。開口部46は、ダクト部40のY方向に沿った部分の先端側に設けられ、保持部30の吸気口32に対向配置されている。つまり、開口部44は、開口部46よりも冷却風の流れの上流側に位置している。
光学部品用筐体3は、光源装置100(保持部30)のX方向先端側に配置されている。光学部品用筐体3の端部4は、保持部30のX方向先端側の端部30aよりも一回り大きな枠状に形成されており、端部30aの外周に対応した開口部4aを有している(図3(a)参照)。この端部4の開口部4a内に保持部30の端部30aがX方向(照明光軸OC)に沿った方向に挿入されており、ネジ止め等により、光学部品用筐体3と光源装置100とが固定されている。このように端部30aの外周を枠状の端部4で囲むように保持することで、光学部品用筐体3と光源装置100との位置精度を高めている。
なお、具体的な図示は省略するが、光学部品用筐体3における照明光学装置200等の光学部品を収納する部分は、上面が開口した略箱型形状に形成されており、光学部品を上方からスライド式に嵌め込むための溝部等を有している。光学部品が収納される部分の上面には、蓋状の部材5が配置される。部材5には、照明光学装置200等の光学部品を押さえるための板バネ状の部分や、光学部品用筐体3内の空気を排出するための開口部等が設けられている。
光学部品用筐体3は、第2の開口部としての開口部3aと、第3の開口部としての開口部3bとを有している。開口部3aと開口部3bとは、端部4に隣接する略筒状の部分に設けられている。開口部3aは、Y方向基端側、すなわちダクト部40側に向けて開口しており、開口部44に対向するように配置されている。開口部3bは、Y方向先端側、すなわち開口部3aとは反対側に配置されている。
続いて、図3(a)を参照して、光源装置100の冷却風の流路を説明する。本実施形態の光源装置100を冷却する冷却風の流路は、矢印W1で示す発光管10を冷却する流路と、矢印W2で示す端部30aを冷却する流路とを有している。これらの流路は、吸気ファン700からX方向基端側に向けて送風される冷却風が分岐されて形成される。
発光管10を冷却するための冷却風は、矢印W1で示すように、吸気口42からダクト部40内に導入され、開口部46に向かって流れて吸気口32から保持部30内に導入される。保持部30内に導入された冷却風は、発光管10の発光部や封止部を通りリフレクター20の内部をY方向先端側に向かって流れる。この冷却風の流れにより、発光管10が冷却され、発光管10を冷却して温められた冷却風は排気口34から保持部30外に排気されて排気ファン710により外装ケース2外へ排出される(図1参照)。
端部30aを冷却するための冷却風は、矢印W2で示すように、吸気ファン700からの冷却風の一部が開口部44で分岐されたものである。開口部44で分岐されダクト部40外へ流出した冷却風は、Y方向先端側に向かい、開口部44に対向配置された開口部3aから光学部品用筐体3内に導入される。光学部品用筐体3内に導入された冷却風は、端部30aに沿うようにY方向先端側に向かって流れ、開口部3bから光学部品用筐体3外に排気され、排気ファン710により外装ケース2外へ排出される。
ここで、保持部30の端部30aは、光学部品用筐体3の開口部4a内に挿入され、外周を端部4に囲まれている。そのため、端部30aの周辺(開口部4a内)は空気が滞留し熱が籠り易くなっている。また、保持部30内における冷却風の流れは、最も温度上昇し易い発光管10の発光部や封止部に向けて形成されるため、この冷却風によって端部30aを並行して冷却することは難しい。したがって、光学部品用筐体3に開口部3a,3bが設けられていない場合、端部30aは保持部30の内側からも外側からも冷却され難い状態となる。
本実施形態では、矢印W2で示すように、吸気ファン700からの冷却風の流れの上流側において開口部44で分岐された冷却風が、開口部3aから光学部品用筐体3内を端部30aに沿うように流れて開口部3bから排気される流路が形成される。この冷却風の流れにより、開口部4a内に滞留する空気が光学部品用筐体3外に向けて流動するとともに、吸気ファン700から新たな冷却風が光学部品用筐体3内に導入されるので、保持部30の端部30aが冷却される。
また、ダクト部40と光学部品用筐体3との間の空間も空気が滞留し易く、光源装置100が発する熱が籠って高温になると光源装置100の冷却不足を招くこととなる。本実施形態では、矢印W3で示すように、ダクト部40と光学部品用筐体3との間の空間に滞留する空気が、矢印W2で示す冷却風の流れによって流動し易くなる。これにより、光源装置100の周辺にも空気の流れが形成される。このように、本実施形態の構成によれば、簡易な構成で、光源装置100と光源装置100の周辺とを効果的に冷却することができる。
なお、図3(b)に示すように、ダクト部40の開口部44と、光学部品用筐体3の開口部3aおよび開口部3bとは、Y方向基端側、すなわちダクト部40側から照明光軸OCと略直交する方向に見て、互いに重なるように配置されていることが好ましい。開口部44、開口部3a、および開口部3bが互いに重なるように配置されていることにより、冷却風の流路を直線的にすることができる。これにより、冷却風がより流れ易くなるので、端部30aをより効果的に冷却することができる。
また、開口部44、開口部3a、および開口部3bのそれぞれのZ方向における中央が照明光軸OCと略同一の高さに配置されていることが好ましい。開口部44、開口部3a、および開口部3bがこのように配置されていることにより、端部30aのうち最も高熱になり易い中心部付近を冷却風が流れるので、端部30aをより効果的に冷却することができる。また、プロジェクター1を上下反転させて据置き姿勢と天吊り姿勢との双方で使用する場合に、いずれの姿勢においても略同一条件で光源装置100を冷却することができる。
なお、光学部品用筐体3には、開口部3aおよび開口部3b以外に、さらに開口部が設けられていてもよい。
以上、本実施形態に係るプロジェクター1の構成によれば、以下の効果が得られる。
(1)光源装置100の側方に設けられたダクト部40を介して、保持部30内を通り発光管10を冷却する冷却風の流れが形成される。
また、ダクト部40には光源装置100の光束射出側に照明光軸OC側に向けて開口する開口部44が設けられており、光学部品用筐体3の光源装置100との接続側の端部4に隣接する略筒状の部分に開口部3aと開口部3bとが設けられている。このため、開口部44で分岐して光学部品用筐体3内を流れ保持部30の端部30aを冷却する冷却風の流れが形成されるとともに、光源装置100の周辺にも空気の流れが形成される。
これらにより、簡易な構成で、光源装置100と光源装置100の周辺とを効果的に冷却することができる。この結果、冷却ファンの追加やダクトの大型化が抑えられるので、小型で低騒音のプロジェクター1を提供できる。
また、ダクト部40には光源装置100の光束射出側に照明光軸OC側に向けて開口する開口部44が設けられており、光学部品用筐体3の光源装置100との接続側の端部4に隣接する略筒状の部分に開口部3aと開口部3bとが設けられている。このため、開口部44で分岐して光学部品用筐体3内を流れ保持部30の端部30aを冷却する冷却風の流れが形成されるとともに、光源装置100の周辺にも空気の流れが形成される。
これらにより、簡易な構成で、光源装置100と光源装置100の周辺とを効果的に冷却することができる。この結果、冷却ファンの追加やダクトの大型化が抑えられるので、小型で低騒音のプロジェクター1を提供できる。
(2)開口部44、開口部3a、および開口部3bがダクト部40側から照明光軸OCと略直交する方向に見て互いに重なるように配置することで、冷却風の流路を直線的にすることができる。これにより、冷却風が光学部品用筐体3内をより流れ易くなるので、端部30aをより効果的に冷却することができる。
(3)開口部44、開口部3a、および開口部3bのZ方向における中央を照明光軸OCと略同一の高さに配置することで、端部30aの中心部付近を冷却風が流れるので、端部30aをより効果的に冷却することができる。また、据置き姿勢と天吊り姿勢とのいずれの姿勢においても略同一条件で光源装置100を冷却することができる。
以上、本発明の光源装置およびプロジェクターを上記の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で様々な変形を加えることができる。変形例としては、例えば以下のようなものが考えられる。
(変形例1)
本発明のプロジェクターにおけるダクト部の構成は、上記実施形態に限定されない。ダクト部が開口部の脇に光学部品用筐体側に突出する突出部を有する構成であってもよい。図4は、変形例1に係るダクト部の概略構成を示す図である。詳しくは、図4はZ方向先端側から見た平面図である。なお、上記実施形態と共通する構成要素については、同一の符号を付しその説明を省略する。
本発明のプロジェクターにおけるダクト部の構成は、上記実施形態に限定されない。ダクト部が開口部の脇に光学部品用筐体側に突出する突出部を有する構成であってもよい。図4は、変形例1に係るダクト部の概略構成を示す図である。詳しくは、図4はZ方向先端側から見た平面図である。なお、上記実施形態と共通する構成要素については、同一の符号を付しその説明を省略する。
変形例1に係るダクト部40Aは、図4に示すように、吸気口42と、開口部44と、開口部46と、突出部48とを備えている。
突出部48は、開口部44のX方向基端側、すなわち吸気口42からの冷却風の流れの下流側に設けられている。突出部48は、ダクト部40AからY方向先端側、すなわち光学部品用筐体3側に突出するように形成されている。突出部48を設けることにより、矢印W2で示す開口部44で分岐された冷却風が光学部品用筐体3の開口部3aに向けて流れ易くなるので、端部30aをより効果的に冷却することができる。
(変形例2)
上記実施形態におけるプロジェクター1は、発光管10を冷却する冷却風が、保持部30の側面に設けられた吸気口32から保持部30内をY方向に沿って流れる構成であったが、本発明はこれに限定されない。保持部が、発光管の上方および下方に設けられ発光管に向けて冷却風を流通可能な一対の流路と、これら一対の流路のうち上方側の流路に選択的に冷却風を導入する切換機構とを備えた構成を有していてもよい。
上記実施形態におけるプロジェクター1は、発光管10を冷却する冷却風が、保持部30の側面に設けられた吸気口32から保持部30内をY方向に沿って流れる構成であったが、本発明はこれに限定されない。保持部が、発光管の上方および下方に設けられ発光管に向けて冷却風を流通可能な一対の流路と、これら一対の流路のうち上方側の流路に選択的に冷却風を導入する切換機構とを備えた構成を有していてもよい。
このような構成によれば、据置き姿勢と天吊り姿勢とのいずれの姿勢においても、上方側の流路から発光管に向けて冷却風の下降気流を形成することができる。これにより、熱対流等の影響により下部よりも上部の方が温度上昇し易い発光管を上部側から冷却して、上部と下部との温度差を抑えることができる。これにより、発光管の長寿命化を図ることができる。
(変形例3)
上記実施形態におけるプロジェクター1は、光変調装置として光を透過し光束入射面と光束射出面とが異なる透過型の液晶装置520を備えた透過型のプロジェクターであるが、本発明はこれに限定されるものではない。プロジェクターは、光を反射し光束入射面と光束射出面とが同一となる反射型の液晶装置を備えた反射型のプロジェクターであってもよい。反射型のプロジェクターに本発明を適用した場合にも、透過型のプロジェクターと同様の効果を得ることができる。
上記実施形態におけるプロジェクター1は、光変調装置として光を透過し光束入射面と光束射出面とが異なる透過型の液晶装置520を備えた透過型のプロジェクターであるが、本発明はこれに限定されるものではない。プロジェクターは、光を反射し光束入射面と光束射出面とが同一となる反射型の液晶装置を備えた反射型のプロジェクターであってもよい。反射型のプロジェクターに本発明を適用した場合にも、透過型のプロジェクターと同様の効果を得ることができる。
(変形例4)
上記実施形態におけるプロジェクター1は光変調装置として3つの液晶装置を用いたプロジェクターであるが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明は、例えば、1つ、2つまたは4つ以上の液晶装置を用いたプロジェクターにも適用することができる。
上記実施形態におけるプロジェクター1は光変調装置として3つの液晶装置を用いたプロジェクターであるが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明は、例えば、1つ、2つまたは4つ以上の液晶装置を用いたプロジェクターにも適用することができる。
(変形例5)
上記実施形態のプロジェクター1の構成では、光変調装置として液晶装置520を用いているが、本発明はこれに限定されるものではない。光変調装置としては、一般に、画像情報に応じて入射光を変調するものであればよく、マイクロミラー型光変調装置等を利用してもよい。マイクロミラー型光変調装置としては、例えば、DMD(デジタルマイクロミラーデバイス)(TI社の商標)を用いることができる。
上記実施形態のプロジェクター1の構成では、光変調装置として液晶装置520を用いているが、本発明はこれに限定されるものではない。光変調装置としては、一般に、画像情報に応じて入射光を変調するものであればよく、マイクロミラー型光変調装置等を利用してもよい。マイクロミラー型光変調装置としては、例えば、DMD(デジタルマイクロミラーデバイス)(TI社の商標)を用いることができる。
(変形例6)
本発明は、投写画像を観察する側から投写するフロント投写型プロジェクター、および、投写画像を観察する側とは反対の側から投写するリア投写型プロジェクターに適用することが可能である。
本発明は、投写画像を観察する側から投写するフロント投写型プロジェクター、および、投写画像を観察する側とは反対の側から投写するリア投写型プロジェクターに適用することが可能である。
(変形例7)
上記実施形態においては、本発明の光源装置をプロジェクターに適用した例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明の光源装置を、例えば、光ディスク装置等他の光学機器に適用することもできる。
上記実施形態においては、本発明の光源装置をプロジェクターに適用した例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明の光源装置を、例えば、光ディスク装置等他の光学機器に適用することもできる。
1…プロジェクター、3…光学部品用筐体、3a…第2の開口部としての開口部、3b…第3の開口部としての開口部、10…発光管、20…リフレクター、30…保持部、40…ダクト部、44…第1の開口部としての開口部、100…光源装置、200…照明光学装置、520R,520G,520B…光変調装置としての液晶装置、600…投写光学装置、OC…光束の光軸としての照明光軸。
Claims (6)
- 光束を射出する光源装置と、
前記光源装置から射出された前記光束を変調する光変調装置と、
前記光変調装置からの変調光を投写する投写光学装置と、
前記光源装置の側方に設けられ、前記光源装置の光束射出側から前記光源装置に向けて冷却風を導入するダクト部と、を備え、
前記ダクト部は、前記光源装置の光束射出側に、前記光束の光軸側に向けて開口する第1の開口部を有していることを特徴とするプロジェクター。 - 請求項1に記載のプロジェクターであって、
前記光源装置と前記光変調装置との間の前記光束の光軸上に配置された照明光学装置と、
前記光源装置の光束射出側の端部に接続され、前記照明光学装置を収納する光学部品用筐体と、をさらに備え、
前記光学部品用筐体は、前記ダクト部側に向けて開口する第2の開口部を有していることを特徴とするプロジェクター。 - 請求項2に記載のプロジェクターであって、
前記第1の開口部と前記第2の開口部とは、互いに対向するように配置されていることを特徴とするプロジェクター。 - 請求項3に記載のプロジェクターであって、
前記光学部品用筐体は、前記第2の開口部の他に少なくとも一つの開口部をさらに有していることを特徴とするプロジェクター。 - 請求項4に記載のプロジェクターであって、
前記少なくとも一つの開口部は、前記光学部品用筐体における前記第2の開口部とは反対側に設けられた第3の開口部を含むことを特徴とするプロジェクター。 - 請求項5に記載のプロジェクターであって、
前記第1の開口部、前記第2の開口部、および前記第3の開口部は、前記ダクト部側から前記光軸の方向と略直交する方向に見て、互いに重なるように配置されていることを特徴とするプロジェクター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010141391A JP2012008181A (ja) | 2010-06-22 | 2010-06-22 | プロジェクター |
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Publications (1)
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JP2012008181A true JP2012008181A (ja) | 2012-01-12 |
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ID=45538843
Family Applications (1)
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JP2010141391A Withdrawn JP2012008181A (ja) | 2010-06-22 | 2010-06-22 | プロジェクター |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014048354A (ja) * | 2012-08-30 | 2014-03-17 | Hitachi Consumer Electronics Co Ltd | プロジェクタ装置 |
-
2010
- 2010-06-22 JP JP2010141391A patent/JP2012008181A/ja not_active Withdrawn
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