JP2017158291A - 電源装置および照明装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡素な構成で安全性の高い電源装置および照明装置を提供する。【解決手段】実施形態に係る電源装置は、交流電圧を入力して直流電圧を出力する電力変換部と、前記電力変換部の入力を監視する制御部と、前記制御部を動作させる電力を供給する第1出力および前記電力変換部の動作を制御する制御回路を動作させる電力を供給する第2出力を同一のトランスによって生成して出力する補助電源部と、を備える。【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、電源装置および照明装置に関する。
照明ユニットを点灯させる電源装置の場合には、照明ユニットに供給するための電力変換のほか、照明ユニットの光量を設定するための調光信号を入力して処理する制御回路が搭載される場合がある。
電源装置の出力容量が大きい場合には、PFC回路等、複数の電源回路が混載され、各部の動作のための電源供給は複雑化する。そのため、電源装置の安全対策を充実させる必要性も高くなる一方で、回路構成が複雑化する。
実施形態は、簡素な構成で安全性の高い電源装置および照明装置を提供する。
実施形態に係る電源装置は、交流電圧を入力して直流電圧を出力する電力変換部と、前記電力変換部の入力を監視する制御部と、前記制御部を動作させる電力を供給する第1出力および前記電力変換部の動作を制御する制御回路を動作させる電力を供給する第2出力を同一のトランスによって生成して出力する補助電源部と、を備える。
本実施形態では、電力変換部の入力を監視する制御部のための電源を、電力変換部の動作を制御する制御回路を動作させる電力を供給する電源とは、別々に供給する一方で、これらを同一のトランスによって生成するので、簡素な構成で安全性の高い電源装置を実現することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。
なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
なお、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して詳細な説明を適宜省略する。
なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
なお、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して詳細な説明を適宜省略する。
図1は、本実施形態に係る電源装置を例示するブロック図である。
図2は、本実施形態の電源装置の一部である突入電流防止回路を例示するブロック図である。
図3は、本実施形態の電源装置の一部である補助電源部を例示するブロック図である。
図1に示すように、本実施形態の電源装置10は、AC−DC変換部20と、DC−DC変換部30と、制御部40と、突入電流防止回路50と、補助電源部60と、を備える。
図2は、本実施形態の電源装置の一部である突入電流防止回路を例示するブロック図である。
図3は、本実施形態の電源装置の一部である補助電源部を例示するブロック図である。
図1に示すように、本実施形態の電源装置10は、AC−DC変換部20と、DC−DC変換部30と、制御部40と、突入電流防止回路50と、補助電源部60と、を備える。
電源装置10は、交流入力端子11a,11bと、直流出力端子11c,11dと、調光信号入力端子11eと、含む。電源装置10は、交流入力端子11a,11bを介して交流電源1に接続される。交流電源1は、たとえば商用電源である。交流電源1は、実効値が100Vまたは200Vの交流電圧を50Hzまたは60Hzで電源装置10に供給する。
電源装置10は、直流出力端子11c,11dを介して照明ユニット70に接続される。照明ユニット70は、たとえば発光素子72を含む。発光素子72は、たとえば半導体発光素子(Light Emitting Diode)や、有機発光素子(Organic Light Emitting Diode)等である。
電源装置10は、調光信号入力端子11eを介して、調光装置2に接続される。電源装置10は、調光信号入力端子11eを介して、調光装置2から出力される調光信号Sdを受信する。
調光信号Sdは、電源装置10によって点灯される照明ユニット70の光量を示す調光度Dを設定する信号である。たとえば、調光信号Sdが最小の調光度Dminを示す場合には、照明ユニット70の光量は最小となる。このときには、照明ユニット70に流れる出力電流は最小値に設定され、照明ユニット70は消灯状態となる。調光信号Sdが最大の調光度Dmaxを示す場合には、照明ユニット70の光量は最大となる。このときには、照明ユニット70に流れる出力電流は最大値に設定され、照明ユニット70は全点灯状態となる。
調光装置2は、入力された調光度Dの設定値等にしたがって、調光信号Sdを生成し、出力する。生成される調光信号Sdは、アナログ値であってもよく、ディジタル値であってもよい。調光信号Sdは、たとえば照明ユニット70の光量に応じて増大する電圧値を有するアナログ信号であり、あるいはDALI(Digital Addressable Lighting Interface)等にもとづくデータを含む信号等である。
電源装置10は、交流電源1から交流電力の供給を受けて、交流電力を直流電力に変換して出力する。出力される直流電力は、照明ユニット70に供給される。照明ユニット70の光量は、調光装置2からの調光信号Sdにもとづいて設定される。
他の実施形態では、照明装置100は、電源装置10と、照明ユニット70と、を備え、電源装置10および照明ユニット70は、一体または電気的に接続されている。
電源装置10の各部の構成について説明する。
AC−DC変換部20は、交流入力端子11a,11bを介して交流電源1に接続される。AC−DC変換部20は、整流回路21と、力率改善回路22と、を含む。整流回路21および力率改善回路22は、この順で縦続に接続されている。
AC−DC変換部20は、交流入力端子11a,11bを介して交流電源1に接続される。AC−DC変換部20は、整流回路21と、力率改善回路22と、を含む。整流回路21および力率改善回路22は、この順で縦続に接続されている。
整流回路21は、交流電圧を整流して脈流を出力する。力率改善回路(Power Factor Correction、以下、PFC回路ともいう。)22は、脈流を入力して、昇圧された直流電圧に変換して出力する。PFC回路22は、スイッチング素子23と、ダイオード24と、コイル25と、平滑コンデンサ26と、制御回路27と、を含む。スイッチング素子23は、制御端子(たとえばMOSFETのゲート端子)を介して制御回路27によって駆動される。スイッチング素子23は、制御回路27によって設定されるオン時間またはオフ時間でスイッチングする。
PFC回路22は、入力される脈流の電圧が低いときには、スイッチング素子23がオンする期間が長く、脈流の電圧が高いときにはスイッチング素子23がオンする期間が短くなるように動作する。そのため、平滑コンデンサ26に入力される電流波形の歪が低減され、高調波が抑制される。
制御回路27は、スイッチング素子23を駆動するための駆動回路を含んでいる。駆動回路のために、制御回路27は、たとえば5Vより高い電源電圧を供給されて動作する。制御回路27の電源電圧は、平滑コンデンサ26の低電位側の端子を基準にして、たとえば15Vである。
PFC回路22は、昇圧電源回路に限らず、昇降圧電源回路や降圧電源回路であってもよい。また、PFC回路22は、AC−DC変換部20の出力電力容量が大きい場合、たとえば25Wを超える場合に用いられる。AC−DC変換部20の出力電力容量が、たとえば25W以下の場合には、PFC回路22を用いずに、整流回路21の出力をそのまま平滑コンデンサ26に接続するようにしてもよい。
DC−DC変換部30は、AC−DC変換部20の出力に接続されている。つまり、AC−DC変換部20およびDC−DC変換部30は、縦続に接続されている。
この例では、DC−DC変換部30は、降圧電源回路である。DC−DC変換部30は、スイッチング素子31と、ダイオード32と、コイル33と、出力コンデンサ34と、制御回路35と、を含む。直列に接続されたスイッチング素子31およびダイオード32がAC−DC変換部20の出力に並列に接続されている。スイッチング素子31およびダイオード32の接続ノードは、コイル33の一方の端子に接続されている。コイル33の他方の端子は、出力コンデンサ34の高電位側の端子を介して、高電位側の直流出力端子11cに接続されている。出力コンデンサ34の低電位側の端子は、低電位側の直流出力端子11dに接続されている。
スイッチング素子31は、nチャネルMOSFETである。制御回路35は、nチャネルMOSFETのゲートソース間を駆動する電圧を印加する。そのため、制御回路35が動作するための電源は、スイッチング素子31およびダイオード32の接続ノード、つまりnチャネルMOSFETのソース端子の電位を基準に供給される。この電源Vcc3は、上述のPFC回路22の制御回路27の動作のために供給される電源から絶縁されたフローティング電源である。
制御回路35は、スイッチング素子31およびダイオード32の接続ノードを基準電位にして動作するので、nチャネルMOSFET(スイッチング素子31)のゲートソース間にVcc3程度の駆動電圧を印加することができる。Vcc3の大きさは、たとえば15V程度である。
なお、図示しないが、DC−DC変換部30の出力電流や出力電圧の検出回路は、低電位側の直流出力端子11dを基準電位として動作する。そのため、制御回路35との制御信号Vd等の伝達については、フォトカプラやトランス等の信号伝達デバイスを用いて行われる。
制御部40は、たとえば外部から供給される調光信号Sdを受信して、調光信号Sdに含まれる調光度に応じた電圧値Vdに変換して出力する。変換された電圧は、DC−DC変換部30に供給されて、DC−DC変換部30は、調光度に応じた出力電流を設定する。
制御部40は、入力電圧Vinの値を検出できるように接続されている。入力電圧Vinは、整流回路21の直流出力端子間の電圧である。制御部40は、突入電流防止回路50に接続されている。制御部40は、電源装置10の入力電圧Vinを監視して、入力電圧Vinが所定の電圧以下の場合には、突入電流防止回路50を動作させて、平滑コンデンサ26への充電電流を制限する。制御部40は、入力電圧Vinが所定の電圧値に到達したときに、突入電流防止回路50の動作を停止する。
制御部40は、入力電圧Vinを監視して、入力電圧Vinに異常があるときには、電源装置10の動作を停止する。具体的には、PFC回路22の電源は、保護スイッチ回路41を介して供給され、保護スイッチ回路41は、入力電圧Vinに異常があるときには、PFC用電源Vcc2を遮断する。PFC回路22の制御回路27には、PFC用電源Vcc2が供給されないので、AC−DC変換部20は、動作を停止する。AC−DC変換部20が昇圧動作を行わないため、DC−DC変換部30は、動作を開始することができず、結局電源装置10は動作を停止する。
制御部40は、他の保護機能等を含むようにしてもよい。たとえば、電源装置10の出力電圧や出力電流の異常を監視し、異常時には、AC−DC変換部20やDC−DC変換部30の動作を停止させるようにしてもよい。
制御部40は、上述したPFC用電源Vcc2やフローティング電源Vcc3よりも低い電圧の制御用電源Vcc1で動作する。制御用電源Vcc1の電圧値は、たとえば5Vや、3.3V等である。
制御部40は、たとえばマイクロコンピュータと、メモリと、を含む(図示せず)。制御部40は、メモリに格納されたプログラムにしたがって、電源装置10の入力電圧を監視し、保護動作を実行する。制御部40は、プログラムにしたがって、調光信号を調光度を表す制御電圧に変換する。
突入電流防止回路50は、交流入力端子11aと整流回路21との間に直列に接続されている。突入電流防止回路50は、交流入力端子11bと整流回路21との間に直列に接続されていてもよい。図2に示すように、突入電流防止回路50は、PTC(Positive Temperature Coefficient)サーミスタ51と、リレー52と、を含む。PTCサーミスタ51およびリレー52は、並列に接続されている。
リレー52は、保護スイッチ回路41によって動作をし、動作を停止する。保護スイッチ回路41は、アクティブな駆動信号D0が入力されたときに、リレー52の接点を閉じる。保護スイッチ回路41は、非アクティブな駆動信号D0が入力されたときに、リレー52の接点を開放する。
たとえば、保護スイッチ回路41は、PFC用電源Vcc2とリレー52との間に接続されたスイッチSを含む。このスイッチSは、制御部40から出力される駆動信号D0によってオンまたはオフする。駆動信号D0がアクティブな場合に、スイッチSはオンし、リレー52にPFC用電源Vcc2を供給する。そのためリレー52は、接点を閉じるように動作する。駆動信号D0が非アクティブな場合には、スイッチSはオフし、リレー52の接点は開放される。
補助電源部60は、AC−DC変換部20の出力を入力する。補助電源部60は、AC−DC変換部20から出力される直流電圧から電源Vcc1,Vcc2,Vcc3を生成して、各部に供給する。入力コンデンサCINは、補助電源部60の入力側の電圧をある程度安定化させるために設けられている。AC−DC変換部20の平滑コンデンサ26と兼用するようにして省略してもよい。
図3に示すように、補助電源部60は、たとえばフライバック形式の電源回路と、電圧レギュレータと、を含む。補助電源部60は、スイッチング素子61と、制御回路62と、トランス63と、を含む。補助電源部60は、スイッチング素子61によってトランス63の一次巻線を駆動し、2つの二次巻線から複数の電源を生成する。制御用電源Vcc1およびPFC用電源Vcc2は、1つの二次巻線から生成される。PFC用電源Vcc2は、トランス63の二次巻線に接続されたダイオード64、出力コンデンサ65によって生成される。PFC用電源Vcc2は、フィードバック回路66を介して制御回路62に接続され、安定化される。
制御用電源Vcc1は、PFC用電源Vcc2を入力する電圧レギュレータ67によって生成される。
フローティング電源Vcc3は、トランス63の他方の二次巻線によって生成される。他方の二次巻線には、ダイオード68および出力コンデンサ69が接続されている。この巻線からは、低電位側の電位Vcc3−から高電位側の電位Vcc3+に向かって正の電圧(フローティング電源Vcc3)が出力される。フローティング電源Vcc3は、フィードバックによる安定化は行われないが、フライバック形式の電源のクロスレギュレーションにより、ある程度の安定化が図られる。
これらの電源は、1つの補助電源部60のトランスに巻回された複数の二次巻線によって生成されるので、ほぼ同一の立上り速度で起動する。上述したとおり、PFC用電源Vcc2およびフローティング電源Vcc3は、制御用電源Vcc1よりも高い電圧値を有する。そのため、制御用電源Vcc1は、他の電源よりも先に起動するので、制御部40の動作が確定する。そのため、制御部40は、他の部分の監視等を行うことができる。
本実施形態の電源装置10の動作について説明する。
図4(a)および図4(b)は、電源装置の動作を説明するための各部の動作波形例である。
図4(a)では、電源装置10が正常に起動する場合を表しており、図4(b)では、電源装置10等に異常がある場合を表している。
図4(a)および図4(b)は、電源装置の動作を説明するための各部の動作波形例である。
図4(a)では、電源装置10が正常に起動する場合を表しており、図4(b)では、電源装置10等に異常がある場合を表している。
まず、電源装置10が正常に起動する場合について説明する。
図4(a)および図4(b)の最上段の波形は、整流回路21から出力される脈流のピーク値の時間変化を表している。
図4(a)および図4(b)の2段目の波形は、制御用電源Vcc1の時間変化を表している。
図4(a)および図4(b)の3段目の波形は、PFC用電源Vcc2およびフローティング電源Vcc3の時間変化を表している。
図4(a)および図4(b)の4段目の波形は、制御部40が保護スイッチ回路41に供給する駆動信号の出力を表しており、ハイレベルでアクティブ、ローレベルで非アクティブであることを示す。
図4(a)および図4(b)の5段目の波形は、PFC回路22の制御回路27に印加される電源Vcc2の波形(スイッチSの出力の波形)を表している。
図4(a)および図4(b)の最下段の波形は、リレー52の動作波形を表しており、OFF状態でリレー52が開放され、ON状態でリレー52が閉じていることを示す。
図4(a)および図4(b)の最上段の波形は、整流回路21から出力される脈流のピーク値の時間変化を表している。
図4(a)および図4(b)の2段目の波形は、制御用電源Vcc1の時間変化を表している。
図4(a)および図4(b)の3段目の波形は、PFC用電源Vcc2およびフローティング電源Vcc3の時間変化を表している。
図4(a)および図4(b)の4段目の波形は、制御部40が保護スイッチ回路41に供給する駆動信号の出力を表しており、ハイレベルでアクティブ、ローレベルで非アクティブであることを示す。
図4(a)および図4(b)の5段目の波形は、PFC回路22の制御回路27に印加される電源Vcc2の波形(スイッチSの出力の波形)を表している。
図4(a)および図4(b)の最下段の波形は、リレー52の動作波形を表しており、OFF状態でリレー52が開放され、ON状態でリレー52が閉じていることを示す。
図4の最上段の動作波形に示すように、時刻t0において、交流電源1が電源装置10に投入される。
図4(a)の2段目、3段目の動作波形に示すように、時刻t1において、補助電源部60の入力電圧が起動電圧に達して、補助電源部60が起動し、各出力が立上る。
その後、交流電源1から供給される交流電圧が次第に上昇し、時刻t3において、整流回路21の出力電圧が所定のしきい値Vtに到達したときに、制御部40は、アクティブな駆動信号D0を出力する(図4の4段目の動作波形)。
時刻t0〜t3の期間では、制御部40は、アクティブな駆動信号D0を出力していないので、リレー52は開放されている。そのため、交流電源1から供給される電流は、PTCサーミスタ51を介して平滑コンデンサ26に流入する。PTCサーミスタ51は、正の温度係数の抵抗を有しており、通電によって急速に温度が上昇し、抵抗値が上昇する。そのため、平滑コンデンサ26に流入する電流のピーク値が抑制される。
保護スイッチ回路41は、制御部40からのアクティブな駆動信号D0を受けて、PFC回路22の制御回路27にPFC用電源Vcc2を供給する。
図4の最下段の動作波形に示すように、保護スイッチ回路41は、リレー52を閉じる。そのため、交流電源1から供給される電流は、リレー52を介して平滑コンデンサ26に流入する。ほぼ同時にPFC回路22の制御回路27が動作を開始するので、AC−DC変換部20は、PFC動作を正常に開始する。
次に、交流電源1を投入後、電源装置10に何らかの異常が生じた場合について説明する。
補助電源部60に異常がない場合には、時刻t0〜t2の期間については、正常起動の場合と同様に動作し、各電源Vcc1,Vcc2,Vcc3は正常に起動する。
補助電源部60に異常がない場合には、時刻t0〜t2の期間については、正常起動の場合と同様に動作し、各電源Vcc1,Vcc2,Vcc3は正常に起動する。
図4(b)の最上段の動作波形に示すように、整流回路21から出力される電圧が所定のしきい値Vtに到達しない場合には、制御部40は、アクティブな駆動信号D0を出力しない(図4(b)の4段目の動作波形)。
そのため、図4(b)の5段目の動作波形に示すように、PFC回路22の制御回路27には、電源が供給されず、PFC回路22は昇圧動作を行わない。
また、図4(b)の最下段の動作波形に示すように、リレー52にもPFC用電源Vcc2が供給されないので、リレー52は開放状態が維持される。電源装置10の交流入力には、PTCサーミスタ51が直列に接続されているので、電源装置10への流入電流は、PTCサーミスタ51を介して流入する。つまり、電源装置10への流入電流は、PTCサーミスタ51によって流入が制限される。
たとえば、PFC回路22や平滑コンデンサ26等に短絡事故等が生じたことによって、入力電圧の上昇が抑制されるような場合には、PTCサーミスタ51により流入電流が抑制されるので、過度な発熱等を生じることなく、安全に電源装置10を停止させることができる。
上述では、起動時に入力電圧Vinが上昇しない場合の動作について説明したが、電源装置10が動作中に、入力電圧Vinが低下した場合であっても同様に電源装置10の動作を停止させることができる。
本実施形態の電源装置10の作用および効果について説明する。
一般的には、AC−DC変換部やDC−DC変換部等の複数の電源部、あるいは制御部等の動作のための電源供給は、それぞれ構成された電源回路によって行われる。たとえば、PFC回路を含むAC−DC変換部の場合には、昇圧用のコイルに結合させた補助巻線を用いて制御回路用の電源とする場合が多い。そのため、補助巻線による電源が動作するには、PFC回路が起動する必要があり、起動不良等を生じる場合がある。
一般的には、AC−DC変換部やDC−DC変換部等の複数の電源部、あるいは制御部等の動作のための電源供給は、それぞれ構成された電源回路によって行われる。たとえば、PFC回路を含むAC−DC変換部の場合には、昇圧用のコイルに結合させた補助巻線を用いて制御回路用の電源とする場合が多い。そのため、補助巻線による電源が動作するには、PFC回路が起動する必要があり、起動不良等を生じる場合がある。
nチャネルMOSFETをハイサイドスイッチに用いたDC−DC変換部の場合には、フローティング電源を用意する必要があるため、ブートストラップ回路等を用いる。ブートストラップ回路用の電源は、PFC回路の補助巻線を用いて生成される。そのため、PFC回路に起動不良や動作不良等の問題を生じた場合に、DC−DC変換部まで問題が波及するおそれがある。
制御部が動作するための電源もPFC回路の補助巻線を用いた電源から供給すると、PFC回路等に問題が生じると、制御部は何ら異常監視することができなくなり、安全上問題となることがある。
さらに、突入電流防止回路にサイリスタを用いる回路を採用した場合にも、PFC回路の補助電源を用いて点弧する必要があり、PFC回路の問題が波及し得る。
突入電流防止回路にNTC(Negative Temperature Coefficient)サーミスタを用いた場合には、電源投入時に電流を抑制することができるが、再起動時に突入電流防止効果が減少する。
本実施形態の電源装置10では、単一の補助電源部60が、AC−DC変換部20、DC−DC変換部30および制御部40に必要な電源をそれぞれ供給するので、各部の動作を確実に行うことができる。
nチャネルMOSFETをハイサイドスイッチに用いたDC−DC変換部30であっても、制御回路35の電源が補助電源部60によってフローティングで供給されるので、他のブロックの動作にかかわらず、動作を行わせることができる。
制御部40の電源を最初に確保することができるので、制御部40は、各部の監視を行うことができ、より高い安全性を実現することができる。
突入電流防止回路50に、リレー52を用い、リレー52の動作をPFC用電源Vcc2によって行うので、PFC回路22に問題があるとき等には、リレー52を開放することができる。そのため、電源装置10の動作をフェイルセーフ動作とすることができる。
突入電流防止回路50は、PTCサーミスタ51およびリレー52の並列回路を含むので、リレー52が開放状態のときに、PTCサーミスタ51を介して電流を流入させることができる。そのため、PTCサーミスタ51は、通電により高温となり、流入電流を抑制することができるので、電源装置10の過度な発熱や過度な発熱にともなう発火等の事故を防止することができる。
以上説明した実施形態によれば、複簡素な構成で安全性の高い電源装置および照明装置を実現することができる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他のさまざまな形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明およびその等価物の範囲に含まれる。また、前述の各実施形態は、相互に組み合わせて実施することができる。
1 交流電源、2 調光装置、10 電源装置、20 AC−DC変換部、21 整流回路、22 PFC回路、23 スイッチング素子、24 ダイオード、25 コイル、26 平滑コンデンサ、27 制御回路、30 DC−DC変換部、31 スイッチング素子、32 ダイオード、33 コイル、34 出力コンデンサ、35 制御回路、40 制御部、41 保護スイッチ回路、50 突入電流防止回路、51 PTCサーミスタ、52 リレー、60 補助電源部、61 スイッチング素子、62 制御回路、63 トランス、64 ダイオード、65 出力コンデンサ、66 フィードバック回路、67 電圧レギュレータ、68 ダイオード、69 出力コンデンサ、70 照明ユニット、72 発光素子、100 照明装置
Claims (7)
- 交流電圧を入力して直流電圧を出力する電力変換部と、
前記電力変換部の入力を監視する制御部と、
前記制御部を動作させる電力を供給する第1出力および前記電力変換部の動作を制御する制御回路を動作させる電力を供給する第2出力を同一のトランスによって生成して出力する補助電源部と、
を備えた電源装置。 - 前記電力変換部は、
前記交流電圧を入力して前記直流電圧とは異なる電圧値の第1直流電圧を出力する第1電力変換部と、
前記第1電力変換部から前記第1直流電圧を供給されて前記直流電圧を出力する第2電力変換部と、
を含み、
前記補助電源部は、前記第1直流電圧を供給されて前記第1出力および前記第2出力を生成する請求項1記載の電源装置。 - 前記第1出力は、前記第2出力よりも早く起動する請求項2記載の電源装置。
- 前記第1電力変換部への突入電流を防止する突入電流防止回路をさらに備え、
前記突入電流防止回路は、前記第2出力が起動することによって動作する請求項2または3に記載の電源装置。 - 前記突入電流防止回路は、
前記交流電源と前記第1電力変換部との間に挿入されたサーミスタと、
前記第2出力が起動することによって前記サーミスタの両端を短絡するスイッチを含むリレーと、
を含む請求項4記載の電源装置。 - 前記サーミスタは、PTCサーミスタである請求項5記載の電源装置。
- 請求項1〜6のいずれか1つに記載された電源装置と、
前記電源装置から供給される直流電力によって点灯する照明負荷と、
を備えた照明装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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