JP2017157514A - 燃料電池システム及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】流量と圧力のハンチングを抑制する。【解決手段】燃料電池システムの制御部は、(i)燃料電池スタックの出力要求値に応じて決まるカソードガスの流量目標値とカソードガス流路の圧力目標値とから、コンプレッサのトルク目標値と、調圧弁の開度目標値とを算出し、(ii)カソードガスの流量の測定値と流量目標値との差分からコンプレッサのトルクフィードバック値を算出し、トルク目標値とトルクフィードバック値とを加算したトルク指令値を用いてコンプレッサを制御し、(iii)カソードガス流路の圧力の測定値と圧力目標値との差分から調圧弁の開度フィードバック値を算出し、開度フィードバック値を遅延した遅延開度フィードバック値と調圧弁の開度目標値とを加算した開度指令値を用いて調圧弁の開度を制御する。【選択図】図4

Description

本発明は、燃料電池システム及びその制御方法に関する。
特許文献1には、燃料電池スタックにカソードガスを供給するためのコンプレッサと、カソードガスの圧力を調整する調圧弁を備える燃料電池システムが記載されている。この燃料電池システムでは、コンプレッサのトルクと、調圧弁の開度とにより、燃料電池スタックへのカソードガス供給量を制御している。
国際公開第2014/148164号パンプレット
しかしながら、特許文献1に記載された燃料電池システムでは、コンプレッサのトルクのフィードバック制御と、調圧弁の開度のフィードバック制御とを同時に行うと、カソードガスの流量と圧力についてハンチング現象を起こすおそれがあった。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、燃料電池システムが提供される。この燃料電池システムは、燃料電池スタックと、カソードガス流路を介して前記燃料電池スタックにカソードガスを供給するコンプレッサと、前記カソードガス流路の圧力を調整する調圧弁と、前記燃料電池スタックに供給するカソードガスの流量を測定する流量計と、前記カソードガス流路の圧力を測定する圧力センサと、制御部と、を備える。前記制御部は、(i)前記燃料電池スタックの出力要求値に応じて決まる前記カソードガスの流量目標値と前記カソードガス流路の圧力目標値とから、前記コンプレッサのトルク目標値と、前記調圧弁の開度目標値とを算出し、(ii)前記カソードガスの流量の測定値と前記流量目標値との差分から前記コンプレッサのトルクフィードバック値を算出し、前記トルク目標値と前記トルクフィードバック値とを加算したトルク指令値を用いて前記コンプレッサを制御し、(iii)前記カソードガス流路の圧力の測定値と前記圧力目標値との差分から前記調圧弁の開度フィードバック値を算出し、前記開度フィードバック値を遅延した遅延開度フィードバック値と前記調圧弁の開度目標値とを加算した開度指令値を用いて前記調圧弁の開度を制御する。
この形態によれば、制御部は、カソードガス流路の圧力の測定値と圧力目標値との差分から調圧弁の開度フィードバック値を算出し、開度フィードバック値を遅延した遅延開度フィードバック値と開度目標値とを加算した開度指令値を用いて調圧弁の開度を制御するので、調圧弁の開度のフィードバックがコンプレッサのトルクのフィードバックよりも遅延する。その結果、カソードガスの流量と圧力のハンチングの発生を抑制できる。
(2)上記形態において、前記制御部は、前記開度フィードバック値を遅延させる遅延処理部として、一次遅れ又は二次遅れと、むだ時間遅れ、とのうちの少なくとも一方を実行する第1遅延処理部と、前記トルク目標値と前記開度目標値の少なくとも一方が変化した時点から予め定められた判定条件が成立するまでの期間、前記開度フィードバック値をゼロに置換する第2遅延処理部と、のうちの少なくとも一方を備えてもよい。
この形態によれば、第1遅延処理部と第2遅延処理部の少なくとも一方を備えるので、開度フィードバック値を適切に遅延できる。
(3)上記形態において、前記制御部は、前記第2遅延処理部を有し、前記判定条件は、前記トルクフィードバック値の絶対値が予め定められた閾値以下となる、ことであってもよい。
この形態によれば、調圧弁の開度のフィードバックは、コンプレッサのトルクのフィードバックよりも更に遅れて実行されるので、カソードガスの流量と圧力のハンチングの発生を更に抑制できる。
(4)上記形態において、前記制御部は、前記第2遅延処理部を有し、前記判定条件は、前記カソードガスの流量の測定値と前記流量目標値との差分の絶対値が予め定められた閾値以下となること、及び、前記カソードガスの流量の測定値の単位時間当たりの変化量の絶対値が予め定められた閾値以下となること、の少なくとも一方を含んでもよい。
この形態によれば、調圧弁の開度のフィードバックは、コンプレッサのトルクのフィードバックよりも更に遅れて実行されるので、カソードガスの流量と圧力のハンチングの発生を更に抑制できる。
(5)上記形態において、前記制御部は、前記第2遅延処理部を有し、
前記判定条件は、前記カソードガス流路の圧力の測定値と前記カソードガス流路の圧力目標値との差分の絶対値が予め定められた閾値以下となること、及び、前記カソードガス流路の圧力の測定値の単位時間当たりの変化量の絶対値が予め定められた閾値以下となること、の少なくとも一方を含んでもよい。
この形態によれば、調圧弁の開度のフィードバックは、コンプレッサのトルクのフィードバックよりも更に遅れて実行されるので、カソードガスの流量と圧力のハンチングの発生を更に抑制できる。
(6)本発明の一形態によれば、燃料電池スタックと、カソードガス流路を介して前記燃料電池スタックにカソードガスを供給するコンプレッサと、前記カソードガス流路の圧力を調整する調圧弁と、前記燃料電池スタックに供給するカソードガスの流量を測定する流量計と、前記カソードガス流路の圧力を測定する圧力センサと、を備える燃料電池システムの制御方法が提供される。この制御方法は、(i)前記燃料電池スタックの出力要求値に応じて決まる前記カソードガスの流量目標値と前記カソードガス流路の圧力目標値とから、前記コンプレッサのトルク目標値と、前記調圧弁の開度目標値とを算出する工程と、(ii)前記カソードガスの流量の測定値と前記流量目標値との差分から前記コンプレッサのトルクフィードバック値を算出し、前記トルク目標値と前記トルクフィードバック値とを加算したトルク指令値を用いて前記コンプレッサを制御する工程と、(iii)前記カソードガス流路の圧力の測定値と前記圧力目標値との差分から前記調圧弁の開度フィードバック値を算出し、前記開度フィードバック値を遅延した遅延開度フィードバック値と前記調圧弁の開度目標値とを加算した開度指令値を用いて前記調圧弁の開度を制御する工程と、を備える。
この形態によれば、カソードガス流路の圧力の測定値と圧力目標値との差分から調圧弁の開度フィードバック値が算出され、開度フィードバック値を遅延した遅延開度フィードバック値と開度目標値とを加算した開度指令値を用いて調圧弁の開度が制御されるので、調圧弁の開度のフィードバックがコンプレッサのトルクのフィードバックよりも遅延する。その結果、カソードガスの流量と圧力のハンチングの発生を抑制できる。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、燃料電池システムの他、燃料電池システムを搭載した移動体、燃料電池システムの制御方法等の形態で実現することができる。
燃料電池システムのカソードガス系を模式的に示す説明図。 回転数制御下におけるコンプレッサの圧力比と、カソードガスの流量との関係を示すグラフ。 トルク制御下におけるコンプレッサの圧力比と、カソードガスの流量との関係を示すグラフ。 第1の実施形態における制御部の構成を示す説明図。 第2の実施形態における制御部の構成を示す説明図。 第3の実施形態における制御部の構成を示す説明図。 第4の実施形態における制御部の構成を示す説明図。 第5の実施形態における制御部の構成を示す説明図。
・第1の実施形態:
図1は、燃料電池システム10のカソードガス系を模式的に示す説明図である。燃料電池システム10は、車両などの移動体に搭載される。燃料電池システム10は、燃料電池スタック100と、カソードガス流路110と、カソード排ガス流路120と、コンプレッサ115と、調圧弁125と、流量計130と、圧力センサ135と、燃料電池スタック100用の温度センサ140及び湿度センサ145と、外気温センサ150と、制御部200と、を備える。コンプレッサ115は、カソードガス流路110に設けられており、カソードガスとしての空気を、カソードガス流路110を介して燃料電池スタック100に供給する。本実施形態では、コンプレッサ115として、ターボ型のコンプレッサを用いている。調圧弁125は、カソード排ガス流路120に設けられており、燃料電池スタック100のカソードガス流路110の圧力を調整する。流量計130は、燃料電池スタック100に供給するカソードガスの流量Q1を測定する。圧力センサ135は、コンプレッサ115の出口側(燃料電池スタック100の入口側)におけるカソードガス流路110の圧力P1を測定する。温度センサ140は、燃料電池スタック100内のカソードガス流路の温度Ta1を測定する。湿度センサ145は、燃料電池スタック100内のカソードガス流路の湿度H1を測定する。外気温センサ150は、外気温Ta2を測定する。
制御部200は、移動体の速度と、アクセルペダルの踏込量と、ブレーキペダルの踏込量(これらのセンサについては図示せず)とに基づいて、燃料電池スタック100に要求する発電パワーの要求値(出力要求値)を算出する。そして、制御部200は、燃料電池スタック100の出力要求値に基づいて、コンプレッサ115と調圧弁125の動作を制御する。この制御については、後述する。
図2は、回転数制御下におけるコンプレッサ115の圧力比R(コンプレッサ115の出口の圧力/コンプレッサ115の入口の圧力)と、カソードガスの流量Qとの関係を示すグラフである。図3は、トルク制御下におけるコンプレッサ115の圧力比Rと、カソードガスの流量Qとの関係を示すグラフである。図2では、コンプレッサ115の回転数を一定にしたとき(回転数制御)の圧力比Rとカソードガスの流量Qとの関係をグラフにしているのに対し、図3では、コンプレッサ115のトルクを一定にしたとき(トルク制御)の圧力比Rとカソードガスの流量Qとの関係をグラフにしている。回転数制御におけるカソードガスの流量/圧力比の変化率(ΔQ1/ΔR1)とトルク制御におけるカソードガスの流量/圧力比の変化率(ΔQ2/ΔR2)とを比較すると、トルク制御の方が、回転数制御よりも、圧力比Rの変化量ΔRに対するカソードガスの流量Qの変化量ΔQが小さいことがわかる。したがって、カソードガス流路110の圧力P1を測定して、圧力P1に基づいてコンプレッサ115を制御する場合、回転数制御よりもトルク制御の方が、圧力比Rの変化量ΔRに対するカソードガスの流量Qの変化量ΔQが小さく、カソードガスの流量Qを精度良く制御できると言える。そこで、以下で説明する実施形態では、トルク制御を用いる。なお、図2、図3において、コンプレッサ115の入口の圧力を大気圧(約1気圧)とすれば、圧力比Rの値は、[気圧]の単位で表したとき、コンプレッサ115の出口側の圧力の値にほぼ等しい。
図4は、第1の実施形態における制御部200の構成を示す説明図である。制御部200は、カソードガス流量目標値算出部210と、カソードガス圧力目標値算出部220と、コンプレッサトルク目標値算出部230(「CPトルク目標値算出部230」とも呼ぶ。)と、コンプレッサトルクフィードバック値算出部240(「CPトルクFB値算出部240」とも呼ぶ。)と、第1加算部250と、調圧弁開度目標値算出部260と、調圧弁開度フィードバック値算出部270(「調圧弁開度FB値算出部270」とも呼ぶ。)と、第2加算部290と、第1遅延処理部300と、を備える。
カソードガス流量目標値算出部210は、燃料電池スタック100の出力要求値(「FC出力要求値」とも呼ぶ。)と、燃料電池スタック100内の温度Ta1及び湿度H1と、外気温Ta2に基づいて、燃料電池スタック100へ供給するカソードガスの流量目標値Qtを算出する。例えば、FC出力要求値が大きくなれば、カソードガスの流量目標値Qtは大きくなる。FC出力要求値と、燃料電池スタック100内の温度Ta1及び湿度H1と、外気温Ta2と、カソードガスの流量目標値Qtとの関係については、予め実験等により測定しておき、マップに格納するようにしても良い。あるいは、燃料電池スタック100内の温度Ta1及び湿度H1と、外気温Ta2とを用いずに、FC出力要求値に応じてカソードガスの流量目標値Qtを決めるようにしても良い。
カソードガス圧力目標値算出部220は、燃料電池スタック100のFC出力要求値と、燃料電池スタック100内の温度Ta1及び湿度H1と、外気温Ta2に基づいて、カソードガス流路110の圧力(燃料電池スタック100に供給するカソードガスの圧力)の目標値Ptを算出する。FC出力要求値と、燃料電池スタック100内の温度Ta1及び湿度H1と、外気温Ta2と、カソードガス流路110の圧力目標値Ptとの関係については、予め実験等により測定しておき、マップに格納するようにしても良い。あるいは、燃料電池スタック100内の温度Ta1及び湿度H1と、外気温Ta2とを用いずに、FC出力要求値に応じてカソードガス流路110の圧力目標値Ptを決めるようにしても良い。
CPトルク目標値算出部230は、カソードガスの流量目標値Qtとカソードガス流路110の圧力目標値Ptとを用いて、コンプレッサ115のコンプレッサトルク目標値Ttar(「CPトルク目標値Ttar」あるいは単に「トルク目標値Ttar」とも呼ぶ。)を算出する。CPトルク目標値Ttarは、カソードガスの流量目標値Qtとカソードガス流路110の圧力目標値Ptとから、図3の関係に従って算出される。なお、図3に示したカソードガスの流量Q及びコンプレッサ115の圧力比Rの組み合わせと、調圧弁125の開度及びコンプレッサ115のトルクの組み合わせとの関係は、マップや関数、ルックアップテーブル等の形式で、制御部200の不揮発メモリに予め格納されている。
CPトルクFB値算出部240は、カソードガスの流量目標値Qtと測定値Q1との差分ΔQ(=Qt−Q1、なお、「差分」は「偏差」とも呼ぶ。)からコンプレッサトルクフィードバック値Tfb(「CPトルクFB値Tfb」あるいは単に「トルクFB値Tfb」とも呼ぶ。)を算出する。カソードガスの流量の測定値Q1がカソードガスの流量目標値Qtよりも大きい場合には、CPトルクFB値Tfbはマイナスの値となり、カソードガスの流量の測定値Q1がカソードガスの流量目標値Qtよりも小さい場合には、CPトルクFB値Tfbはプラスの値となる。
CPトルクFB値Tfbの算出には、例えば、PID演算や、PI演算を利用可能である。例えば、PID演算の場合、以下の式(1)によりCPトルクFB値Tfbを算出可能である。
Figure 2017157514
ここで、Kp、Ki、Kdは係数であり、Kdはゼロでも良い(この場合PI演算となる)が、KpとKiはゼロで無いことが好ましい。上記式(1)では、右辺にCPトルク目標値Ttarを含んでおらず、流量の差分ΔQの項のみを含んでいる。従って、差分ΔQがゼロに近づくと、CPトルクFB値Tfbもゼロに近づく。
第1加算部250は、CPトルク目標値Ttarと、CPトルクFB値Tfbとを加算して、コンプレッサトルク指令値Tc(「CPトルク指令値Tc」とも呼ぶ。)を算出する。
調圧弁開度目標値算出部260は、カソードガスの流量目標値Qtとカソードガス流路110の圧力目標値Ptとを用いて、調圧弁125の開度目標値Vtarを算出する。開度目標値Vtarは、カソードガスの流量目標値Qtとカソードガス流路110の圧力目標値Ptとから、図3の関係に従って算出される。
調圧弁開度FB値算出部270は、カソードガス流路110の圧力目標値Ptと測定値P1との差分ΔP(=Pt−P1)から調圧弁125の開度フィードバック値Vfb(「開度FB値Vfb」とも呼ぶ。)を算出する。開度FB値Vfbの算出では、CPトルクFB値Tfbの算出と同様に、例えばPID演算や、PI演算を利用可能である。カソードガス流路110の圧力の測定値P1がカソードガス流路110の圧力目標値Ptよりも大きい場合には、開度FB値Vfbはプラスの値(カソードガス流路110の圧力を下げるために調圧弁開度を増大する)となり、カソードガス流路110の圧力の測定値P1がカソードガス流路110の圧力目標値Ptよりも小さい場合には、開度FB値Vfbはマイナスの値(カソードガス流路110の圧力を上げるために調圧弁開度を減少する)となる。
第1遅延処理部300は、開度FB値Vfbを、予め定められた遅延量だけ遅延させて、遅延開度フィードバック値Vfbd(「遅延開度FB値Vfbd」とも呼ぶ。)を生成し、第2加算部290に送る。第1遅延処理部300として、一次遅れ又は二次遅れと、むだ時間遅れ、とのうちの少なくとも一方を実行するものを利用可能である。一次遅れ処理は、開度FB値Vfbを一次微分することによって、遅延開度FB値Vfbdを生成する処理である。二次遅れ処理は、開度FB値Vfbを一次微分及び二次微分することによって、遅延開度FB値Vfbdを生成する処理である。むだ時間遅れ処理は、予め定められた時間だけ単純に遅延させる処理である。なお、むだ時間遅れ処理の遅延時間は、固定値の他、CPトルク指令値Tcの変化量が大きいほど大きくしても良い。また、一次遅れ処理、又は、二次遅れ処理を採用する場合、むだ時間遅れ処理と組み合わせても良い。第2加算部290は、開度目標値Vtarと、遅延開度FB値Vfbdとを加算して、調圧弁開度指令値Vcを算出する。
従来技術で説明したように、コンプレッサ115と調圧弁125とを有する燃料電池システム10において、コンプレッサ115のフィードバック制御と、調圧弁125のフィードバック制御とを同時に行うと、カソードガスの流量とカソードガス流路110の圧力とがハンチングを起こす可能性がある。そこで、第1の実施形態では、開度目標値Vtarと、遅延開度FB値Vfbdとを加算して調圧弁開度指令値Vcを算出する。その結果、調圧弁125の開度のフィードバックは、コンプレッサ115のトルクのフィードバックよりも遅延して実行される。その結果、カソードガスの流量と、カソードガス流路110の圧力のハンチングを発生させにくくできる。
・第2の実施形態:
図5は、第2の実施形態における制御部202の構成を示す説明図である。第1の実施形態の制御部200との違いは、制御部202が遅延処理部302を備える点である。遅延処理部302は、第1遅延処理部300と、第2遅延処理部320とを備える。第1遅延処理部300は、第1の実施形態の第1遅延処理部300と同じである。第2遅延処理部320は、トルクフィードバック絶対値算出部322(「トルクFB絶対値算出部322」とも呼ぶ。)と、トルク判定部324と、調圧弁開度フィードバック値選択部326(「調圧弁開度FB値選択部326」とも呼ぶ。)を備える。以下、第1の実施形態と異なる点について説明する。
トルクFB絶対値算出部322は、CPトルクFB値Tfbの絶対値|Tfb|を算出する。絶対値|Tfb|を用いるのは、CPトルクFB値Tfbはプラスの値にもマイナスの値にもなり得るので、フィードバックの大きさを示す値としては、その絶対値|Tfb|が適わしいからである。トルク判定部324は、CPトルクFB値の絶対値|Tfb|が、予め定められた閾値Tth以下となったか否かを判断し、選択フラグF1を出力する。調圧弁開度FB値選択部326は、選択フラグF1に基づいて、開度FB値Vfbかゼロかを選択して、第1遅延処理部300に出力する。具体的には、第2遅延処理部320は、|Tfb|≦Tthの場合には、開度FB値Vfbを第1遅延処理部300に出力し、|Tfb|>Tthの場合には、ゼロを第1遅延処理部300に出力する。なお、|Tfb|>Tthとなり得るのは、CPトルク目標値Ttarと開度目標値Vtarの少なくとも一方が変化した時点以降である。従って、第2遅延処理部320は、CPトルク目標値Ttarと開度目標値Vtarの少なくとも一方が変化した時点から、トルクフィードバック値Vfbの絶対値|Tfb|が予め定められた閾値Tth以下となるまでの期間において、開度FB値Vfbをゼロに置換する。この結果、CPトルクFB値の絶対値|Tfb|が、予め定められた閾値Tth以下となるまでは、調圧弁125の開度のフィードバック制御が開始されない。CPトルクFB値の絶対値|Tfb|が予め定められた閾値Tth以下になるまでには、ある程度の時間がかかるので、調圧弁125の開度のフィードバックは、第1実施形態のフィードバックよりも更に遅れて実行される。
以上、第2の実施形態によれば、CPトルク目標値Ttarと開度目標値Vtarの少なくとも一方が変化した時点から、CPトルクFB値の絶対値|Tfb|が予め定められた閾値Tth以下になるという判定条件が成立するまでの期間は、調圧弁125の開度のフィードバック制御が開始されない。その結果、カソードガスの流量と、カソードガス流路110の圧力のハンチングを更に発生させにくくできる。
・第3の実施形態:
図6は、第3の実施形態における制御部203の構成を示す説明図である。第3の実施形態の制御部203は、第2の実施形態の制御部202から第1遅延処理部300を省略した遅延処理部303を備える。CPトルクFB値Tfbの絶対値|Tfb|が十分に小さくなるには、ある程度の時間がかかるので、第1遅延処理部300が無くても、調圧弁125の開度のフィードバックについては、コンプレッサ115のトルクのフィードバックよりも遅れて実行される。その結果、カソードガスの流量と、カソードガス流路110の圧力のハンチングを発生させにくくできる。
・第4の実施形態:
図7は、第4の実施形態における制御部204の構成を示す説明図である。第1の実施形態の制御部200との違いは、制御部204は、遅延処理部304を備える点である。遅延処理部304は、第1遅延処理部300と、第2遅延処理部340とを備える。第1遅延処理部300は、第1の実施形態の第1遅延処理部300と同じである。第2遅延処理部340は、カソードガス流量安定判定部342と、調圧弁開度フィードバック値選択部344(「調圧弁開度FB値選択部344」とも呼ぶ。)を備える。以下、第1の実施形態と異なる点について説明する。
カソードガス流量安定判定部342は、カソードガスの流量が安定したか否かを判断して、選択フラグF2を出力する。カソードガスの流量が安定したか否かは、以下の(a1)〜(a3)のいずれかの判定条件が成立したか否かにより判断できる。
(a1)カソードガスの流量の測定値Q1と目標値Qtとの差分の絶対値が予め定められた閾値Qth以下となったこと、
(a2)カソードガスの流量の測定値Q1の単位時間当たりの変化量dQ1/dtの絶対値が予め定められた閾値dQth以下となったこと、
(a3)カソードガスの流量の測定値Q1と目標値Qtとの差分の絶対値が予め定められた閾値Qth以下となり、かつ、カソードガスの流量の測定値Q1の単位時間当たりの変化量dQ1/dtの絶対値が予め定められた閾値dQth以下となったこと、
なお、カソードガスの流量は、判定条件(a3)を満たしたとき最も安定するので、この判定条件(a3)で判断することが好ましい。
調圧弁開度FB値選択部344は、カソードガスの流量が安定したという判定条件が成立した場合、開度FB値Vfbを第1遅延処理部300に出力し、判定条件が成立していない場合には、ゼロを第1遅延処理部300に出力する。換言すれば、第2遅延処理部340は、CPトルク目標値Ttarと開度目標値Vtarの少なくとも一方が変化した時点から、上述した(a1)〜(a3)のうちから予め選択された判定条件が成立するまでの期間において、開度FB値Vfbをゼロに置換する。ここで、カソードガスの流量が安定するまでには、ある程度の時間がかかるので、調圧弁125の開度のフィードバックは、第1の実施形態よりも更に遅れて実行される。その結果、カソードガスの流量と、カソードガス流路110の圧力のハンチングを更に発生させにくくできる。
なお、上述した判定条件(a1)〜(a3)の代わりに、以下の判定条件(b1)〜(b3)のいずれかを用いることも可能である。
(b1)カソードガスの圧力の測定値P1と目標値Ptとの差分の絶対値が予め定められた閾値Pth以下になったこと
(b2)カソードガスの圧力の測定値P1の単位時間当たりの変化量ΔP1/dtの絶対値が予め定められた閾値dPth以下になったこと
(b3)カソードガスの圧力の測定値P1と目標値Ptとの差分の絶対値が予め定められた閾値Pth以下になり、かつ、カソードガスの圧力の測定値P1の単位時間当たりの変化量ΔP1/dtの絶対値が予め定められた閾値dPth以下になったこと
これらの判定条件(b1)〜(b3)は、カソードガスの圧力が安定したという判定条件に相当する。なお、これらの判定条件(b1)〜(b3)を用いる場合には、カソードガス流量安定判定部342の代わりに、カソードガス圧力安定判定部(図示省略)が使用される。
このような判定条件(b1)〜(b3)を用いた場合にも、上述の判定条件(a1)〜(a3)を用いた場合と同様に、調圧弁125の開度のフィードバックを遅延させることができるので、カソードガスの流量とカソ―ドガス流路110の圧力のハンチングを発生させにくくすることができる。
なお、カソードガス流量安定判定部342又はカソードガス圧力安定判定部は、上記判定条件が一旦成立した後に、その判定条件が再度成立しなくなった場合には、開度フィードバックVfbをゼロに置換する処理を再度実行するようにしてもよい。こうすれば、カソードガスの流量とカソ―ドガス流路110の圧力のハンチングをより確実に抑制できる。
・第5の実施形態:
図8は、第5の実施形態における制御部205の構成を示す説明図である。第5の実施形態の制御部205は、第4の実施形態の制御部204から第1遅延処理部300を省略した遅延処理部305を備える。カソードガスの流量が安定するまでには、ある程度の時間がかかるので、第1遅延処理部300が無くても、調圧弁125の開度のフィードバックについては、コンプレッサ115のトルクのフィードバックよりも遅れて実行される。その結果、カソードガスの流量と、カソードガス流路110の圧力のハンチングを発生させにくくできる。なお、カソードガス流量安定判定部342の代わりに、カソードガス圧力安定判定部を使用した場合も同様である。
・変形例
第2遅延処理部320,340(図5〜図7)の判定条件としては、上述した第2実施形態ないし第4実施形態で説明したもの以外の任意のものを採用可能である。すなわち、第2遅延処理部としては、コンプレッサ115のトルク目標値Ttarと調圧弁125の開度目標値Vtarの少なくとも一方が変化した時点から予め定められた判定条件が成立するまでの期間、開度フィードバックVfbをゼロに置換するものとすることが可能である。但し、この判定条件は、予め定められた一定時間経過したこと(むだ時間遅れと等価な条件)とは異なるものであることが好ましい。
以上、いくつかの実施例に基づいて本発明の実施の形態について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
10…燃料電池システム
100…燃料電池スタック
110…カソードガス流路
115…コンプレッサ
120…カソード排ガス流路
125…調圧弁
130…流量計
135…圧力センサ
140…温度センサ
145…湿度センサ
150…外気温センサ
200…制御部
202…制御部
203…制御部
204…制御部
205…制御部
210…カソードガス流量目標値算出部
220…カソードガス圧力目標値算出部
230…コンプレッサトルク目標値算出部(CPトルク目標値算出部)
240…コンプレッサトルクフィードバック値算出部(CPトルクFB値算出部)
250…第1加算部
260…調圧弁開度目標値算出部(調圧弁開度目標値算出部)
270…調圧弁開度フィードバック値算出部(調圧弁開度FB値算出部)
290…第2加算部
300…第1遅延処理部
302…遅延処理部
303…遅延処理部
304…遅延処理部
305…遅延処理部
320…第2遅延処理部
322…トルクフィードバック絶対値算出部(トルクFB絶対値算出部)
324…トルク判定部
326…調圧弁開度フィードバック値選択部(調圧弁開度FB値選択部)
340…第2遅延処理部
342…カソードガス流量安定判定部
344…調圧弁開度フィードバック値選択部(調圧弁開度FB値選択部)
F1…選択フラグ
F2…選択フラグ
P1…カソード流路の圧力の測定値
Pt…カソード流路の圧力目標値
Q…カソードガスの流量
Q1…カソードガスの流量の測定値
Qt…カソードガスの流量目標値
R…圧力比
H1…燃料電池スタックの湿度
Ta1…燃料電池スタックの温度
Ta2…外気温
Tc…コンプレッサトルク指令値(CPトルク指令値)
Tfb…コンプレッサトルクフィードバック値(CPトルクFB値)
Ttar…コンプレッサトルク目標値(CPトルク目標値)
Tth…閾値
Vc…調圧弁開度指令値
Vfb…開度フィードバック値(弁開度FB値)
Vfbd…遅延開度フィードバック値(遅延開度FB値)
Vtar…開度目標値
ΔR1、ΔR2…圧力比の変化量
ΔQ1、ΔQ2…流量の変化量

Claims (6)

  1. 燃料電池システムであって、
    燃料電池スタックと、
    カソードガス流路を介して前記燃料電池スタックにカソードガスを供給するコンプレッサと、
    前記カソードガス流路の圧力を調整する調圧弁と、
    前記燃料電池スタックに供給するカソードガスの流量を測定する流量計と、
    前記カソードガス流路の圧力を測定する圧力センサと、
    制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    (i)前記燃料電池スタックの出力要求値に応じて決まる前記カソードガスの流量目標値と前記カソードガス流路の圧力目標値とから、前記コンプレッサのトルク目標値と、前記調圧弁の開度目標値とを算出し、
    (ii)前記カソードガスの流量の測定値と前記流量目標値との差分から前記コンプレッサのトルクフィードバック値を算出し、前記トルク目標値と前記トルクフィードバック値とを加算したトルク指令値を用いて前記コンプレッサを制御し、
    (iii)前記カソードガス流路の圧力の測定値と前記圧力目標値との差分から前記調圧弁の開度フィードバック値を算出し、前記開度フィードバック値を遅延した遅延開度フィードバック値と前記調圧弁の開度目標値とを加算した開度指令値を用いて前記調圧弁の開度を制御する、
    燃料電池システム。
  2. 請求項1に記載の燃料電池システムであって、
    前記制御部は、前記開度フィードバック値を遅延させる遅延処理部として、
    一次遅れ又は二次遅れと、むだ時間遅れ、とのうちの少なくとも一方を実行する第1遅延処理部と、
    前記トルク目標値と前記開度目標値の少なくとも一方が変化した時点から予め定められた判定条件が成立するまでの期間、前記開度フィードバック値をゼロに置換する第2遅延処理部と、
    のうちの少なくとも一方を備える、燃料電池システム。
  3. 請求項2に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記制御部は、前記第2遅延処理部を有し、
    前記判定条件は、前記トルクフィードバック値の絶対値が予め定められた閾値以下となる、ことである、燃料電池システム。
  4. 請求項2に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記制御部は、前記第2遅延処理部を有し、
    前記判定条件は、前記カソードガスの流量の測定値と前記流量目標値との差分の絶対値が予め定められた閾値以下となること、及び、前記カソードガスの流量の測定値の単位時間当たりの変化量の絶対値が予め定められた閾値以下となること、の少なくとも一方を含む、燃料電池システム。
  5. 請求項2に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記制御部は、前記第2遅延処理部を有し、
    前記判定条件は、前記カソードガス流路の圧力の測定値と前記カソードガス流路の圧力目標値との差分の絶対値が予め定められた閾値以下となること、及び、前記カソードガス流路の圧力の測定値の単位時間当たりの変化量の絶対値が予め定められた閾値以下となること、の少なくとも一方を含む、燃料電池システム。
  6. 燃料電池スタックと、カソードガス流路を介して前記燃料電池スタックにカソードガスを供給するコンプレッサと、前記カソードガス流路の圧力を調整する調圧弁と、前記燃料電池スタックに供給するカソードガスの流量を測定する流量計と、前記カソードガス流路の圧力を測定する圧力センサと、を備える燃料電池システムの制御方法であって、
    (i)前記燃料電池スタックの出力要求値に応じて決まる前記カソードガスの流量目標値と前記カソードガス流路の圧力目標値とから、前記コンプレッサのトルク目標値と、前記調圧弁の開度目標値とを算出する工程と、
    (ii)前記カソードガスの流量の測定値と前記流量目標値との差分から前記コンプレッサのトルクフィードバック値を算出し、前記トルク目標値と前記トルクフィードバック値とを加算したトルク指令値を用いて前記コンプレッサを制御する工程と、
    (iii)前記カソードガス流路の圧力の測定値と前記圧力目標値との差分から前記調圧弁の開度フィードバック値を算出し、前記開度フィードバック値を遅延した遅延開度フィードバック値と前記調圧弁の開度目標値とを加算した開度指令値を用いて前記調圧弁の開度を制御する工程と、
    を備える、燃料電池システムの制御方法。
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