JP2017152116A - 燃料電池 - Google Patents
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Abstract
【課題】燃料電池セルの積層方向に小型化する燃料電池を提供する。
【解決手段】複数の燃料電池セルが積層された燃料電池スタックと、燃料電池スタックの燃料電池セルの積層方向Xの両端に設けられた一対のエンドプレート4と、エンドプレート4間に設けられた一対のテンションプレート5と、エンドプレート4とテンションプレート5のうちの一方に設けられた凸部12と、エンドプレート4とテンションプレート5のうちの他方に設けられ該凸部12が係合する係合部13と、燃料電池セルの積層方向Xに対して燃料電池スタックと並列に設けられ、一対のエンドプレート4間の距離を調整するいもねじ21とを備える。
【選択図】図2
【解決手段】複数の燃料電池セルが積層された燃料電池スタックと、燃料電池スタックの燃料電池セルの積層方向Xの両端に設けられた一対のエンドプレート4と、エンドプレート4間に設けられた一対のテンションプレート5と、エンドプレート4とテンションプレート5のうちの一方に設けられた凸部12と、エンドプレート4とテンションプレート5のうちの他方に設けられ該凸部12が係合する係合部13と、燃料電池セルの積層方向Xに対して燃料電池スタックと並列に設けられ、一対のエンドプレート4間の距離を調整するいもねじ21とを備える。
【選択図】図2
Description
この発明は、燃料電池に関する。
一般的に、燃料電池は、複数の燃料電池セルが積層された燃料電池スタックを備えている。
従来から、積層された燃料電池セルを所定の圧力で締結する構成が開示されている。燃料電池の製造時に、積層された燃料電池セルを所定の圧力で締結できると、燃料電池の電気抵抗のばらつきによって燃料電池毎に出力電圧がばらつくことを防止できる。
特許文献1の燃料電池では、燃料電池セルの積層方向の両端側にエンドプレートを配置するとともに、一方のエンドプレートと積層された燃料電池セルの一端との間にシムを配置して燃料電池セルを締結する構造が提案されている。この燃料電池では、シムの厚みを調整することにより所定の圧力で締結が行われる。
特許文献1の燃料電池では、燃料電池セルの積層方向の両端側にエンドプレートを配置するとともに、一方のエンドプレートと積層された燃料電池セルの一端との間にシムを配置して燃料電池セルを締結する構造である。したがって、シムは、燃料電池セルの積層方向に対し燃料電池スタックと直列に配置される。そのため、燃料電池における燃料電池セルの積層方向の寸法が長くなる。つまり、燃料電池における燃料電池セルの積層方向の体格が大型化するという問題があった。
この発明は、このような問題を解決するためになされ、燃料電池セルの積層方向の体格を小型化する燃料電池を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、この発明に係る燃料電池は、複数の燃料電池セルが積層された燃料電池スタックと、燃料電池スタックの燃料電池セルの積層方向の両端に設けられた一対のエンドプレートと、該エンドプレート間に設けられた一対のテンションプレートと、エンドプレートとテンションプレートのうちの一方に設けられた凸部と、エンドプレートとテンションプレートのうちの他方に設けられ凸部が係合する係合部と、燃料電池セルの積層方向に対して燃料電池スタックと並列に設けられ、一対のエンドプレート間の距離を調整する調整部材とを備えている。
凸部は、エンドプレートに設けられ、係合部は、テンションプレートに設けられていてもよい。
テンションプレートには長孔が設けられ、テンションプレートは長孔を介し締結部材によりエンドプレートに締結されていてもよい。
この発明に係る燃料電池は、複数の燃料電池セルが積層された燃料電池スタックと、
燃料電池スタックの燃料電池セルの積層方向の両端に設けられた一対のエンドプレートと、エンドプレート間に設けられた一対のテンションプレートと、テンションプレートに形成されたテーパー面であって、該テーパー面に対向するエンドプレートに向かって広角になるテンションプレートテーパー面と、エンドプレートに形成されたテーパー面であって、テンションプレートテーパー面に対向して設けられたエンドプレートテーパー面とを備えている。
燃料電池スタックの燃料電池セルの積層方向の両端に設けられた一対のエンドプレートと、エンドプレート間に設けられた一対のテンションプレートと、テンションプレートに形成されたテーパー面であって、該テーパー面に対向するエンドプレートに向かって広角になるテンションプレートテーパー面と、エンドプレートに形成されたテーパー面であって、テンションプレートテーパー面に対向して設けられたエンドプレートテーパー面とを備えている。
この発明に係る燃料電池によれば、燃料電池セルの積層方向の体格を小型化することができる。
以下、この発明の実施の形態について添付図面に基づいて説明する。
実施の形態1.
燃料電池1は、図1(a)で示すように、燃料電池セル2が複数積層された燃料電池スタック3を備えている。燃料電池スタック3の燃料電池セル2は、水素イオン伝導性高分子電解質とこの水素イオン伝導性高分子電解質の両側に配置された一対の電極と、一対の電極の外側に設けられたセパレータを有している。
燃料電池1は、図1(a)で示すように、燃料電池セル2が複数積層された燃料電池スタック3を備えている。燃料電池スタック3の燃料電池セル2は、水素イオン伝導性高分子電解質とこの水素イオン伝導性高分子電解質の両側に配置された一対の電極と、一対の電極の外側に設けられたセパレータを有している。
燃料電池1は、燃料電池スタック3の燃料電池セル2の積層方向Xの両端に設けられた一対のエンドプレート4と、エンドプレート4間に設けられた一対のテンションプレート5を備えている。
このうち、エンドプレート4には、図1(b)、図1(c)及び図2で示すように、テンションプレート5を載置する切り欠き4aが設けられている。また、この切り欠き4aには、図2で示すようにテンションプレート5側に突出する凸部12が設けられている。この凸部12の断面は略矩形状である。また、切り欠き4aには、雌ねじが形成されたボルト穴33が設けられている。
テンションプレート5には、係合部13が設けられている。係合部13は、断面略矩形状の貫通孔から構成されている。また、図3で示すように、係合部13の積層方向Xの長さL1は、凸部12の積層方向Xの長さL2よりも長い、つまりL1>L2の関係を有している。
また、テンションプレート5には、図2で示すように、雌ねじが形成されたねじ穴22が設けられている。図1(b)で示すように、このねじ穴22は上下を一組として設けられている。また、ねじ穴22はその一端が係合部13に達するように設けられている。
テンションプレート5には、図2および図3で示すように長孔32が設けられている。この長孔32は、積層方向Xに沿って孔が長く形成されている。
なお、テンションプレート5には、図1(a)で示すように、その内面に、絶縁部6が設けられている。またテンションプレート5には、燃料電池1を載置するゴムマウント10が取り付けられる。
また、テンションプレート5には、図2で示すように、雌ねじが形成されたねじ穴22が設けられている。図1(b)で示すように、このねじ穴22は上下を一組として設けられている。また、ねじ穴22はその一端が係合部13に達するように設けられている。
テンションプレート5には、図2および図3で示すように長孔32が設けられている。この長孔32は、積層方向Xに沿って孔が長く形成されている。
なお、テンションプレート5には、図1(a)で示すように、その内面に、絶縁部6が設けられている。またテンションプレート5には、燃料電池1を載置するゴムマウント10が取り付けられる。
燃料電池1には、図2で示すように、外周に雄ねじが形成されているいもねじ21が設けられている。いもねじ21は、図1(a)で示すように、電池セルの積層方向Xに対して燃料電池スタック3と並列に設けられる。つまり、いもねじ21は、燃料電池セル2の積層方向Xと垂直な方向に燃料電池スタック3からずれて配置される。また、図1(b)で示すように、いもねじ21は上下を一組として設けられている。いもねじ21は、エンドプレート4の上方と下方に設けられる。
いもねじ21は、燃料電池セル2の積層方向Xに対して燃料電池スタック3と並列に設けられ、一対のエンドプレート4間の距離を調整する調整部材を構成している。
また、燃料電池1には、ボルト34が設けられている。
いもねじ21は、燃料電池セル2の積層方向Xに対して燃料電池スタック3と並列に設けられ、一対のエンドプレート4間の距離を調整する調整部材を構成している。
また、燃料電池1には、ボルト34が設けられている。
次にこの燃料電池1を組立てる手順について説明する。
まず、積層された燃料電池セル2のその積層方向Xの両側にエンドプレート4を配置し、燃料電池スタック3に積層方向Xに沿った方向から圧力を加える。
次に、図3で示すようにエンドプレート4の切り欠き4aにテンションプレート5を載置するとともに、凸部12を係合部13内に配置する。この配置により凸部12が係合部13に係合する。
次に、図2および図1(b)に示すように、いもねじ21をねじ穴22に螺合するとともにいもねじ21の先端を凸部12に当接させ、製造時の締結の圧力を所定の圧力にすべく、螺合を調節して、一対のエンドプレート4間の距離を調整する。すると、燃料電池スタック3では積層方向Xの圧縮荷重がかかった状態となり、これにより積層された燃料電池セル2は所定の圧力で締結される。
次に、図3で示すようにエンドプレート4の切り欠き4aにテンションプレート5を載置するとともに、凸部12を係合部13内に配置する。この配置により凸部12が係合部13に係合する。
次に、図2および図1(b)に示すように、いもねじ21をねじ穴22に螺合するとともにいもねじ21の先端を凸部12に当接させ、製造時の締結の圧力を所定の圧力にすべく、螺合を調節して、一対のエンドプレート4間の距離を調整する。すると、燃料電池スタック3では積層方向Xの圧縮荷重がかかった状態となり、これにより積層された燃料電池セル2は所定の圧力で締結される。
次に長孔32にボルト34を挿入するとともに、ボルト34をボルト穴33に螺合する。すると、テンションプレート5は、長孔32を介し、ボルト34によりエンドプレート4に締結され、これによりボルト34の頭部の座面の摩擦力によって積層方向Xに動きにくくなるので、いもねじ21がより緩みにくいものとなる。
なお、いもねじ21の螺合によりエンドプレート4間の距離が変化しても、長孔32によりテンションプレート5はエンドプレート4に固定される。
なお、いもねじ21の螺合によりエンドプレート4間の距離が変化しても、長孔32によりテンションプレート5はエンドプレート4に固定される。
この実施の形態1の燃料電池1では、燃料電池1の製造時に、積層された燃料電池セル2を所定の圧力で締結できるので、燃料電池の電気抵抗のばらつきにより燃料電池毎に出力電圧がばらつくことを防止できる。
また、実施の形態1の燃料電池1では、いもねじ21が、図1(a)で示すように燃料電池セル2の積層方向Xに対して燃料電池スタック3と並列に設けられ、一対のエンドプレート4間の距離を調整するため、シムが燃料電池セル2の積層方向Xに対し燃料電池スタック3と直列に配置されている従来の燃料電池に比べ、燃料電池における燃料電池セル2の積層方向Xの寸法が短くなる。つまり、燃料電池における燃料電池セル2の積層方向Xの体格を小型化することができる。
また、この燃料電池1では、圧縮荷重の反力をいもねじ21が受けるので、ボルト34にはせん断負荷はかからない。そのため、ボルト34が緩みにくい。
また、この実施の形態1の燃料電池1は、一対のエンドプレート4と、一対のテンションプレート5と、凸部12、係合部13、いもねじ21、ねじ穴22、ボルト34、長孔32、ボルト穴33という少ない部品点数で作ることができ、しかも簡易な構造でボルト34の緩みを防ぐ信頼性の高い締結構造となり、また所定の圧力で燃料電池セルを締結できる。
なお、この実施の形態1の燃料電池1では、図1(c)で示すように、燃料電池セル2の幅方向の両側に、凸部12と係合部13といもねじ21を設けることとしたが、これに限定されず、たとえば、燃料電池セル2の幅方向の一側に凸部12と係合部13といもねじ21とを設け、他側には凸部とそれに嵌合する嵌合部を設けるようにしてもよい。
また、上述した実施の形態1の燃料電池1では、係合部13を貫通孔から構成したが、これに限定されず、貫通孔に替えて、凸部12が係合する凹部を設けるようにしてもよい。その場合、凹部はその開口部が凸部12と対向するように形成されればよい。
実施の形態2.
実施の形態2の燃料電池41では、図4で示すように、テンションプレート5に凸部12を設け、エンドプレート4に、凸部12が係合する係合部13を設けている。この係合部13は、貫通孔であるが、凹部であってもよい。その場合、凹部はその開口部が凸部12と対向するように形成されればよい。
なお、図4では、いもねじ21、ボルト34、ボルト穴33、および長孔32の図示を省略している。
実施の形態2の燃料電池41では、図4で示すように、テンションプレート5に凸部12を設け、エンドプレート4に、凸部12が係合する係合部13を設けている。この係合部13は、貫通孔であるが、凹部であってもよい。その場合、凹部はその開口部が凸部12と対向するように形成されればよい。
なお、図4では、いもねじ21、ボルト34、ボルト穴33、および長孔32の図示を省略している。
実施の形態3.
実施の形態3の燃料電池51は、図5で示すように、いもねじ21に替えてシム61を備えている。
図6で示すように、凸部12と、係合部13のエンドプレート4側の壁面13aとの間にシム61を挿入する。シム61は1枚ないし複数枚用意しておき、所定の圧力になるように必要枚数のシム61を挿入する。
実施の形態3の燃料電池51は、図5で示すように、いもねじ21に替えてシム61を備えている。
図6で示すように、凸部12と、係合部13のエンドプレート4側の壁面13aとの間にシム61を挿入する。シム61は1枚ないし複数枚用意しておき、所定の圧力になるように必要枚数のシム61を挿入する。
シム61は、燃料電池セル2の積層方向Xに対して燃料電池スタック3と並列に設けられる。つまり、シム61は、燃料電池セル2の積層方向Xと垂直な方向に燃料電池スタック3からずれて配置されている。また、シム61は上下を一組として設けられている。また、シム61は、エンドプレート4の上方と下方に設けられる。
シム61は、燃料電池セル2の積層方向Xに対して燃料電池スタック3と並列に設けられ、一対のエンドプレート4間の距離を調整する調整部材を構成する。
シム61は、燃料電池セル2の積層方向Xに対して燃料電池スタック3と並列に設けられ、一対のエンドプレート4間の距離を調整する調整部材を構成する。
この実施の形態3の燃料電池51では、シム61が、燃料電池セル2の積層方向Xに対して燃料電池スタック3と並列に設けられ、一対のエンドプレート4間の距離を調整するため、シムが燃料電池セル2の積層方向Xに対し燃料電池スタック3と直列に配置されている従来の燃料電池に比べ、燃料電池における燃料電池セル2の積層方向Xの体格を小型化することができる。
以上より、この実施の形態1〜3に係る燃料電池1、41、51では、エンドプレート4とテンションプレート5のうちの一方に設けられた凸部12と、エンドプレート4とテンションプレート5のうちの他方に設けられ凸部12が係合する係合部13と、燃料電池セル2の積層方向Xに対して燃料電池スタック3と並列に設けられ、一対のエンドプレート4間の距離を調整する調整部材とを備えることとしたから、燃料電池セル2の積層方向の体格を小型化することができる。
実施の形態4.
実施の形態4の燃料電池71は、図7(a)で示すように実施の形態1〜3に記載した燃料スタック3と同一のスタックを備えている。
また、燃料電池71は、燃料電池セル2の積層方向Xの両端に設けられた一対のエンドプレート4と、エンドプレート4間に設けられた一対のテンションプレート5を備えている。このうち、テンションプレート5には、その内面に、絶縁部6が設けられている。
実施の形態4の燃料電池71は、図7(a)で示すように実施の形態1〜3に記載した燃料スタック3と同一のスタックを備えている。
また、燃料電池71は、燃料電池セル2の積層方向Xの両端に設けられた一対のエンドプレート4と、エンドプレート4間に設けられた一対のテンションプレート5を備えている。このうち、テンションプレート5には、その内面に、絶縁部6が設けられている。
図7(c)および図7(c)の燃料電池の分解斜視図であって領域Aのみを拡大して模式的に示した図7(d)で示すように、テンションプレート5には、テーパー面であって、このテーパー面に対向するエンドプレート4に向かって広角になるテンションプレートテーパー面72が形成されている。なお、このテンションプレートテーパー面72は、先端72aが広がった突起の側面である。
エンドプレート4には、テーパー面であって、テンションプレートテーパー面72に対向して設けられたエンドプレートテーパー面73が形成されている。なお、エンドプレートテーパー面73は、先端73aの溝幅が広っている溝の側面である。
エンドプレート4には、テーパー面であって、テンションプレートテーパー面72に対向して設けられたエンドプレートテーパー面73が形成されている。なお、エンドプレートテーパー面73は、先端73aの溝幅が広っている溝の側面である。
また、テンションプレート5には、テーパー面72間に、雌ねじが形成されたボルト穴74が設けられ、エンドプレート4には、雌ねじが形成されたボルト穴75が設けられている。また、燃料電池71は、図7(c)で示すようにボルト76を備えている。なお、図7(d)ではボルト76の図示を省略している。
この燃料電池71では、積層された燃料電池セル2のその積層方向のX両側にエンドプレート4を配置し、治具を用いて燃料電池スタック3に積層方向Xに沿った方向から圧力を加える。次にテンションプレート5を、そのテンションプレートテーパー面72とエンドプレートテーパー面73とが対向するようにエンドプレート4に対して配置する。その後、治具による押圧を解除する。すると、両端のエンドプレートが多少押し広げられ、テンションプレートテーパー面72とエンドプレートテーパー面73とが互いに接触する。次に、テンションプレート5のボルト穴74とボルト穴75とが位置決め合致されるので、ボルト穴74とボルト穴75とに、ボルト6を螺合させる。すると、エンドプレート4とテンションプレート5とが締結され、燃料電池スタック3では、積層方向Xの圧縮荷重が作用した状態が維持され、これにより積層された燃料電池セル2が、ある圧力で締結される。
この実施の形態4の燃料電池71は、一対のエンドプレート4間の距離を調整する調整部材を設けていない。したがって、シムが燃料電池セル2の積層方向Xに対し燃料電池スタック3と直列に配置されている従来の燃料電池に比べ、燃料電池における燃料電池セル2の積層方向Xの寸法が短くなる。つまり、燃料電池における燃料電池セル2の積層方向の体格を小型化することができる。
また、この実施の形態4の燃料電池71は、一対のエンドプレート4間の距離を調整する調整部材を設けていない。しかし、出力電圧が低い燃料電池、すなわち燃料電池セルの積層枚数が少ない燃料電池では、燃料電池スタックの積層方向Xの長さのばらつきは小さく、シムやいもねじ等の調整部材がなくても締結荷重を設計値内に収めることができる。したがって、この実施の形態4の燃料電池71は、調整部材を設ける必要がない、セル枚数の少ない燃料電池スタックに適用可能な構造となる。しかもこの燃料電池71は簡便な構造である。
この燃料電池71では、テンションプレートテーパー面72とエンドプレートテーパー面73が積層方向Xに拡がる方向の力を受けるため、ボルト76にせん断負荷がかかることを防ぐことができる。そのため、ボルト76が緩みにくい。
仮に燃料電池1に熱膨張が生じた場合も、積層方向Xに拡がる方向の荷重を、テンションプレートテーパー面72とエンドプレートテーパー接触面73が受けるため、ボルト76にせん断負荷がかかることを防ぐことができる。そのため、ボルト76が緩みにくい。
なお、ボルト76は中央に1つでもよいし、図7(b)および図7(c)で示すように複数個設けてもよい。
以上より、この実施の形態4に係る燃料電池71では、複数の燃料電池セル2が積層された燃料電池スタック3と、燃料電池スタック3の燃料電池セル2の積層方向Xの両端に設けられた一対のエンドプレート4と、エンドプレート4間に設けられた一対のテンションプレート5と、テンションプレート5に形成されたテーパー面であって、このテーパー面に対向するエンドプレートに向かって広角になるテンションプレートテーパー面72と、エンドプレート4に形成されたテーパー面であって、テンションプレートテーパー面72に対向して設けられたエンドプレートテーパー面73とを備えるから、燃料電池セル2の積層方向の体格を小型化することができる。
1、41、51、71 燃料電池、2 燃料電池セル、3 燃料電池スタック、4 エンドプレート、5 テンションプレート、12 凸部、13 係合部、21 いもねじ(調整部材)、61 シム(調整部材)、32 長孔、 34 ボルト(締結部材)、72 テンションプレートテーパー面、73 エンドプレートテーパー面、X 積層方向。
Claims (4)
- 複数の燃料電池セルが積層された燃料電池スタックと、
前記燃料電池スタックの前記燃料電池セルの積層方向の両端に設けられた一対のエンドプレートと、
該エンドプレート間に設けられた一対のテンションプレートと、
前記エンドプレートと前記テンションプレートのうちの一方に設けられた凸部と、
前記エンドプレートと前記テンションプレートのうちの他方に設けられ該凸部が係合する係合部と、
前記燃料電池セルの積層方向に対して前記燃料電池スタックと並列に設けられ、前記一対のエンドプレート間の距離を調整する調整部材と
を備える燃料電池。 - 前記凸部は、前記エンドプレートに設けられ、
前記係合部は、前記テンションプレートに設けられた請求項1に記載の燃料電池。 - 前記テンションプレートには長孔が設けられ、
前記テンションプレートは前記長孔を介し締結部材により前記エンドプレートに締結される請求項1又は2に記載の燃料電池。 - 複数の燃料電池セルが積層された燃料電池スタックと、
前記燃料電池スタックの前記燃料電池セルの積層方向の両端に設けられた一対のエンドプレートと、
前記エンドプレート間に設けられた一対のテンションプレートと、
前記テンションプレートに形成されたテーパー面であって、該テーパー面に対向するエンドプレートに向かって広角になるテンションプレートテーパー面と、
エンドプレートに形成されたテーパー面であって、前記テンションプレートテーパー面に対向して設けられたエンドプレートテーパー面と
を備える燃料電池。
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