JP2017151215A - 粉体検知装置、顕色剤残量検知装置及び画像形成装置 - Google Patents

粉体検知装置、顕色剤残量検知装置及び画像形成装置 Download PDF

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Shuntaro Tamaki
俊太郎 田巻
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Abstract

【課題】容器内にある流動性を有する粉体の残量を高精度に検知する新規な装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る粉体検知装置2000は、流動性を有する粉体の容器200内における残量を検知する粉体検知装置であって、容器内に、その一端側210Aが固定されて配置され、容器内の粉体の影響を受けて振動する振動部210と、振動部の振動状態を検知する振動検知部10と、振動部の他端側210Bに接触して振動部を振動させる振動付与部205を備え、振動部210及び振動検知部205は、容器の筐体200Aを介して互いに対向配置され、振動部と振動付与部の干渉量を、振動部と筐体の隙間よりも大きくした。
【選択図】図35

Description

本発明は、粉体検知装置、顕色剤残量検知装置及び画像形成装置に関する。
顕色剤の1つであり、流動性を有する粉体の現像剤を用いて、像担持体に形成された静電潜像を現像し、形成された画像を記録媒体に転写することによって画像形成出力を行う電子写真方式の画像形成装置が知られている。電子写真方式の画像形成装置においては、像担持体上に形成された静電潜像を現像する現像剤を収容された現像装置に対して、現像剤の供給元となる容器から現像剤を供給する。このように供給される現像剤の残量を検知するための方法として、例えば、現像剤を撹拌するための部材によって被加圧シートを変形させ、この被加圧シートの変形に伴う被検知部材の変化を参照する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
被加圧シートの変形から現像剤の残量を検知する場合、容器内の現像剤の量が被加圧シートの変形に対して一様に反映されるとは限らず、被加圧シートの経時変化や、被加圧シートへの現像剤の付着など検知精度に課題がある。
本発明は、容器内にある流動性を有する粉体の残量を高精度に検知する新規な装置を提供することを、その目的とする。
本発明に係る粉体検知装置は、流動性を有する粉体の容器内における残量を検知する粉体検知装置であって、容器内に、その一端側が固定されて配置され、容器内の粉体の影響を受けて振動する振動部と、振動部の振動状態を検知する振動検知部と、振動部の他端側に接触して振動部を振動させる振動付与部を備え、振動部及び振動検知部は、容器の筐体を介して互いに対向配置され、振動部と振動付与部の干渉量を、振動部と筐体の隙間よりも大きくしたことを特徴としている。
本発明によれば、容器内にある流動性を有する粉体の残量を高精度に検知する新規な装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る粉体検知装置が搭載される画像形成装置の機械的構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る粉体である顕色剤の供給構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る容器の一形態であるサブホッパーの概観を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るサブホッパーの概観を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る粉体検知装置の振動検知部の回路構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る振動検知部の出力信号のカウント態様を示す図である。 本発明の実施形態に係る振動検知部の概観を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る振動検知部の信号を取得するコントローラの構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る振動検知部と振動板との配置関係を示す図である。 本発明の実施形態に係る振動部を磁束が通る際の作用を示す図である。 本発明の実施形態に係る振動部と振動検知部との距離に応じた振動検知部の発振周波数を示す図である。 本発明の実施形態に係る振動部の配置状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る振動部と振動付与部との配置関係を示す側面図である。 本発明の実施形態に係る振動部と振動付与部との配置関係を示す側面図である。 本発明の実施形態に係る振動部と振動付与部との配置関係を示す上面図である。 本発明の実施形態に係る振動部と振動付与部との配置関係を示す側面図である。 本発明の実施形態に係る振動部の振動状態を示す上面図である。 本発明の実施形態に係る振動部の振動状態と顕色剤との関係を示す側面図である。 本発明の実施形態に係る振動部の振動の減衰に応じて変化する振動検知部の発振周波数に応じたカウント値の経時変化を示す図である。 本発明の実施形態に係る粉体である顕色剤の残量検知動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係るカウント値の解析態様を示す図である。 本発明の実施形態に係るカウント値のサンプリング周期及び振動板の振動周期の関係を示す図である。 本発明の実施形態に係る振動検知部と振動部との間隔を示す図である。 本発明の実施形態に係る振動検知部及び振動部の配置高さの例を示す図である。 本発明の実施形態に係る振動検知部及び振動部の配置高さの例を示す図である。 本発明の実施形態に係る振動検知部及び振動部を現像器に採用する場合の例を示す図である。 本発明の実施形態に係るコイルの他の例を示す側面図である。 本発明の実施形態に係るコイルの他の例を示す正面図である。 本発明の実施形態に係る振動検知部と振動部の配置態様を示す図である。 本発明の実施形態に係る振動検知部と振動部の配置態様を示す図である。 本発明の実施形態に係る振動検知部と振動部の配置態様を示す図である。 (a)は振動体と保持部と突出部とを備えた振動構成体の分解図、(b)は振動構成体の構成を示す図。 (a)は振動構成体を振動付与部側から見た斜視図、(b)は振動構成体を筐体の内壁側から見た斜視図。 (a)は筐体に設けられた凹部の一形態を示す図、(b)は振動構成体が凹部に固定された状態を示す図。 本発明の実施形態に係る振動部と振動付与部の干渉量と、振動部と筐体の隙間の関係を保説明する拡大図。 振動付与部の特性を説明する模式図。 曲げ形状部を有する振動体を備えた振動構成体の構成を説明する斜視図。 (a)、(b)は図37の振動構成体の凹部に対する着脱状態を示す図。 (a)は凹部の隙間を説明する図、(b)は振動構造体の振動板と保持部の厚さを説明する図。 圧入量を変化させたときの引き抜き力と落下試験の試験結果を示す図。 圧入量と引き抜き力との関係を示す線図。 (a)は振動構成体が凹部に圧入されたときに振動板が変形していない状態を示す図、(b)は振動構成体が凹部に圧入されたときに振動板が変形した状態を示す図。 抑制部を備えた実施形態を説明する図。 (a)抑制部を備えた振動構成体の一端側の構成を説明する拡大断面図、(b)は抑制部の構成を説明する拡大断面図。 (a)、(b)は抑制部の変形例を説明する図。 振動板を屈曲させた振動構造体の構成と、凹部に圧入された状態を説明する図。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。本実施形態においては、電子写真方式の画像形成装置において、像担持体である感光体の表面に形成された静電潜像を現像する現像器と、現像剤であり顕色剤である粉体のトナーの供給元である容器との間でトナーを保持するサブホッパーにおけるトナーの残量検知を例として説明する。なお、数字の符号に付与するY、M、C、Kは、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの色に対応する構成部材に付与する添え字であり、適宜省略する。
図1は、本実施形態に係る画像形成装置100に含まれる画像形成出力のための構成を示す側面図である。図1に示すように、本実施形態に係る画像形成装置100は、無端状移動手段である搬送ベルト105に沿って各色の画像形成部106Y〜106Kが並べられた構成を備えるものであり、所謂タンデムタイプといわれるものである。すなわち、画像形成装置100は、給紙トレイ101から給紙ローラ102により分離給紙される用紙(記録媒体の一例)104に転写するための中間転写画像が形成される中間転写ベルトである搬送ベルト105に沿って、この搬送ベルト105の搬送方向の上流側から順に、複数の画像形成部(電子写真プロセス部)106Y、106M、106C、106K(以降、総じて画像形成部106とする)が配列されている。
また、給紙トレイ101から給紙された用紙104は、レジストローラ103によって一旦停止され、画像形成部106における画像形成のタイミングに応じて搬送ベルト105からの画像の転写位置F2に送り出される。
複数の画像形成部106Y、106M、106C、106Kは、形成するトナー画像の色が異なるだけで内部構成は共通である。画像形成部106Kはブラックの画像を、画像形成部106Mはマゼンタの画像を、画像形成部106Cはシアンの画像を、画像形成部106Yはイエローの画像をそれぞれ形成する。尚、以下の説明においては、画像形成部106Yについて具体的に説明するが、他の画像形成部106M、106C、106Kは画像形成部106Yと同様であるので、その画像形成部106M、106C、106Kの各構成要素については、画像形成部106Yの各構成要素に付したYに替えて、M、C、Kによって区別した符号を図に表示するにとどめ、説明を省略する。
搬送ベルト105は、回転駆動される駆動ローラ107と従動ローラ108とに架け渡されたエンドレスのベルト、即ち無端状ベルトである。この駆動ローラ107は、駆動モータにより回転駆動される。この駆動モータと、駆動ローラ107と、従動ローラ108とが、無端状移動手段である搬送ベルト105を移動させる駆動手段として機能する。
画像形成に際しては、回転駆動される搬送ベルト105に対して、最初の画像形成部106Yが、イエローのトナー画像を転写する。画像形成部106Yは、感光体としての感光体ドラム109Y、この感光体ドラム109Yの周囲に配置された帯電器110Y、光書き込み装置111、現像器112Y、感光体クリーナ113Y、周知の除電器等から構成されている。光書き込み装置111は、画像形成部がそれぞれ有する感光体ドラム109Y、109M、109C、109K(以降、総じて「感光体ドラム109」という)に対して光を照射するように構成されている。
画像形成に際し、感光体ドラム109Yの外周面は、暗中にて帯電器110Yにより一様に帯電された後、光書き込み装置111からのイエロー画像に対応した光源からの光により書き込みが行われ、静電潜像が形成される。現像器112Yは、この静電潜像をイエロートナーにより可視像化し、このことにより感光体ドラム109Y上にイエローのトナー画像が形成される。
トナー画像は、感光体ドラム109Yと搬送ベルト105とが当接若しくは最も接近する位置(転写位置F1)で、転写器115Yの働きにより搬送ベルト105上に転写される。この転写により、搬送ベルト105上にイエローのトナーによる画像が形成される。
トナー画像の転写が終了した感光体ドラム109Yは、外周面に残留した不要なトナーを感光体クリーナ113Yにより払拭された後、除電器により除電され、次の画像形成のために待機する。
以上のようにして、画像形成部106Yにより搬送ベルト105上に転写されたイエローのトナー画像は、搬送ベルト105のローラ駆動により次の画像形成部106Mに搬送される。画像形成部106Mでは、画像形成部106Yでの画像形成プロセスと同様のプロセスにより感光体ドラム109M上にマゼンタのトナー画像が形成され、そのトナー画像が既に形成されたイエローの画像に重畳されて転写される。
搬送ベルト105上に転写されたイエロー、マゼンタのトナー画像は、さらに次の画像形成部106C、106Kに搬送され、同様の動作により、感光体ドラム109C上に形成されたシアンのトナー画像と、感光体ドラム109K上に形成されたブラックのトナー画像とが、既に転写されている画像上に重畳されて転写される。こうして、搬送ベルト105上にフルカラーの中間転写画像が形成される。
給紙トレイ101に収納された用紙104は最も上のものから順に送り出され、その搬送経路が搬送ベルト105と接触する位置若しくは最も接近する転写位置F2において、搬送ベルト105上に形成された中間転写画像がその紙面上に転写される。これにより、用紙104の紙面上に画像が形成される。紙面上に画像が形成された用紙104は更に搬送され、定着器116にて画像を定着された後、画像形成装置の外部に排紙される。
搬送ベルト105との対向部位には、ベルトクリーナ118が設けられている。ベルトクリーナ118は、図1に示すように、搬送ベルト105から用紙104への画像の転写位置F2の下流側であって、感光体ドラム109よりも上流側において搬送ベルト105に押し当てられたクリーニングブレードであり、搬送ベルト105の表面に付着したトナーを掻きとる顕色剤除去部である。
次に、現像器112に対して流動性を有する粉体であり顕色剤であるトナーを供給するための構成について図2を参照して説明する。C、M、Y、Kの各色においてトナーの供給構成は概ね共通しており、図2においては1つの現像器112に対する供給構成を示す。トナーは、粉体収容容器であり顕色剤収容容器であるトナーボトル117に収容されており、図2に示すように、トナーボトル117からトナーボトル供給路120を介して容器としてのサブホッパー200にトナーが供給される。
サブホッパー200は、トナーボトル117から供給されるトナーを一時的に保持し、現像器112内部のトナー残量に応じて現像器112にトナーを供給する。具体的には、サブホッパー200は、サブホッパー供給路119を介して現像器112にトナーを供給するよう構成される。トナーボトル117内部のトナーが無くなってサブホッパー200にトナーが供給されなくなると、サブホッパー200内部のトナー残量が低下し、最終的には画像濃度が低下し、画像品質に悪影響が生じてしまう。そのため、本実施形態では粉体検知装置2000を用いて、サブホッパー200内部のトナー量が少なくなった状態を検知し、トナーボトル117からのトナー供給を制御して、サブホッパー200内部に所定のトナー残量があるように維持している。
図3は、サブホッパー200の概観を示す斜視図である。サブホッパー200を構成する筐体200Aの外壁200Aaには、振動検知部としての磁束センサ10が取り付けられている。サブホッパー200の上部は開口となっており、この開口に対してトナーボトル供給路120(図2参照)の形成されたカバーが取り付けられる。サブホッパー200内部に保持されているトナーは、図3に示すサブホッパー供給路119からサブホッパー200の外部へ送り出される。
図4は、サブホッパー200の内部を示す斜視図である。図4に示すように、サブホッパー200内部に位置する筐体200Aの内壁200Abには、振動板201が設けられている。振動板201が設けられた内壁200Abは、図3において磁束センサ10が取り付けられている外壁200Aaの裏側である。従って、振動板201は磁束センサ10に対向するように配置されている。
振動板201は、長方形で金属製の板状の部品であり、長手方向の一端201Aがサブホッパー200の筐体200Aの内壁200Abに固定された片持ち状態で配置されている。また、振動板201の長手方向において固定されていない側の端部(他端)201Bには重り202が配置されている。重り202は、振動板201が振動した場合の振動数を調整する機能や、振動板201を振動させるための機能を担っている。
サブホッパー200内部においては、内部のトナーを撹拌するための構成として、回転軸204及び撹拌部材205が設けられている。回転軸204は、サブホッパー200内部で回転する軸である。撹拌部材205は、この回転軸204に、その一側端205Aが固定されている。撹拌部材205は、回転軸204の回転に伴って回転することで、サブホッパー200内部のトナーを撹拌する。振動板201の長手方向は、回転軸204の軸方向と略平行に配置されている。
撹拌部材205は、トナーの撹拌に加えて、回転により振動板201に設けられた重り202を、その他側端205B側で弾く機能を担う。これにより、撹拌部材205が1周回転する毎に重り202が弾かれて振動板201が振動する。すなわち、振動板201が振動部として機能すると共に、撹拌部材205が振動付与部として機能する。この振動板201の振動を、磁束センサ10で検知することにより、サブホッパー200内部におけるトナーの残量を粉体検知装置2000で検知する。
つまり、本実施形態に係る粉体検知装置2000は、流動性を有する粉体であるトナーの容器200(サブホッパー)内における残量を検知するものであって、次の構成要素を備えている。容器200内部に、その一端201Aが固定されて配置され、容器内のトナーの影響を受けて振動する振動部としての振動板201と、振動板201の振動状態を検知する振動検知部としての磁束センサ10と、振動板の他端201B側に設けられた重り202に接触して振動板201を振動させる振動付与部としての撹拌部材205を備えている。この粉体検知装置2000は、振動板201及び磁束センサ10が、サブホッパー200の筐体200Aを介して互いに対向配置されている。
次に、本実施形態に係る粉体検知装置2000に用いられる磁束センサ10の内部構成について、図5を参照して説明する。
図5に示すように、本実施形態に係る磁束センサ10は、コルピッツ型のLC発振回路を基本とする発振回路であり、平面パターンコイル11、パターン抵抗12、第一コンデンサ13、第二コンデンサ14、フィードバック抵抗15、アンバッファIC16、17及び出力端子18を備えている。
平面パターンコイル11は、磁束センサ10を構成する基板上に平面状にパターニングされた信号線によって構成される平面状のコイルである。平面パターンコイル11は、コイルによって得られるインダクタンスLを有する。平面パターンコイル11は、コイルが形成された平面に対向する空間を通る磁束によってインダクタンスLの値が変化する。その結果、本実施形態に係る磁束センサ10は、平面パターンコイル11のコイル面が対向する空間を通る磁束に応じた周波数の信号を発振する発振部として用いられる。また、磁束センサ10は、信号線の長さによって抵抗値が定まる回路抵抗Rを有する。本実施形態の磁束センサ10では、ほとんどの信号線が平面パターンコイル11を形成するのに用いられている。したがって、回路抵抗Rは、平面パターンコイル11の信号線による抵抗値とほぼ一致する。
パターン抵抗12は、平面パターンコイル11と同様に基板上に平面状にパターニングされた信号線によって構成される抵抗である。本実施形態に係るパターン抵抗12は、つづら折り状に形成されたパターンであり、これによって直線状のパターンよりも電流の流れにくい状態を作り出している。つづら折り状とは、換言すると、所定の方向に対して複数回往復させるように折り曲げた形状である。パターン抵抗12は、抵抗値Rを有する。平面パターンコイル11とパターン抵抗12とは直列に接続されている。
第一コンデンサ13及び第二コンデンサ14は、平面パターンコイル11と共にコルピッツ型LC発振回路を構成する容量である。従って、第一コンデンサ13及び第二コンデンサ14は、平面パターンコイル11及びパターン抵抗12と直列に接続されている。平面パターンコイル11、パターン抵抗12、第一コンデンサ13及び第二コンデンサ14によって構成されるループによって共振電流ループが構成される。
フィードバック抵抗15は、バイアス電圧を安定化させるために挿入される。アンバッファIC16及びアンバッファIC17の機能により、共振電流ループの一部の電位の変動が、共振周波数に応じた矩形波として出力端子18から出力される。
このような構成により、本実施形態に係る磁束センサ10は、インダクタンスL、抵抗値R、第一コンデンサ13及び第二コンデンサ14の静電容量Cに応じた周波数fで発振する。周波数fは、以下の式(1)によって表すことが出来る。
Figure 2017151215
そして、インダクタンスLは、平面パターンコイル11の近傍における磁性体の存在やその濃度によっても変化する。従って、磁束センサ10の発振周波数により、平面パターンコイル11近傍の空間における透磁率を判断することが可能となる。
また、上述したように、本実施形態に係る容器としてのサブホッパー200における磁束センサ10は、筐体200Aを介して振動板201と対向して配置されている。従って、平面パターンコイル11によって発生する磁束は、振動板201を通ることとなる。即ち、振動板201が平面パターンコイル11によって生成される磁束に影響し、インダクタンスLに影響を与える。結果的に、振動板201の存在が磁束センサ10の発振信号の周波数に影響することとなる。
図6は、本実施形態に係る磁束センサ10の出力信号のカウント値の態様を示す図である。磁束センサ10に含まれる平面パターンコイル11によって発生する磁束に変化がなければ、原則として磁束センサ10は同一の周波数で発振を続ける。その結果、時間経過に応じてカウンタのカウント値は一様に増加し、図6に示すように、t、t、t、t、t夫々のタイミングにおいて、aaaah、bbbbh、cccch、ddddh、AAAAhといったカウント値が取得される。
夫々のタイミングにおけるカウント値を、図6に示すT、T、T、T夫々の期間に基づいて計算することにより、夫々の期間における周波数が算出される。例えば、2(msec)に相当する基準クロックをカウントすると割込み信号を出力して周波数を計算する場合、夫々の期間におけるカウント値を2(msec)で割ることにより、図6に示すT、T、T、T夫々の期間における磁束センサ10の発振周波数f(Hz)を算出する。
また、図6に示すように、カウンタのカウント値の上限がFFFFhである場合、期間Tにおける周波数の算出に際して、FFFFhからddddhを引いた値と、AAAAhとの値の合計値を2(msec)で割ることにより発振周波数f(Hz)を算出することができる。
このように、本実施形態に係る画像形成装置100においては、磁束センサ10が発振する信号の周波数を取得し、その取得結果に基づいて磁束センサ10の発振周波数に対応する事象を判断することができる。そして、本実施形態に係る磁束センサ10においては、平面パターンコイル11に対向して配置されている振動板201の状態に応じてインダクタンスLが変化し、結果として出力端子18から出力される信号の周波数が変化する。
その結果、信号を取得するコントローラにおいては、平面パターンコイル11に対向して配置された振動板201の状態を確認することが可能となる。このようにして確認された振動板201の状態に基づいてサブホッパー200内部の粉体であり顕色剤であるトナーの状態を判断することができる。
なお、上述したように、発振信号のカウント値を期間で割ることにより周波数が求められるが、カウント値を取得する期間が固定であれば、周波数を示すためのパラメータとして、取得されたカウント値をそのまま用いることも可能である。
図7は、本実施形態に係る粉体検知装置2000に用いられる磁束センサ10の概観を示す斜視図である。図7においては、図5において説明した平面パターンコイル11及びパターン抵抗12が形成されている面、即ち、透磁率を検知するべき空間に対向させる検知面が上面に向けられている。
図7に示すように、平面パターンコイル11が形成された検知面においては、平面パターンコイル11と直列に接続されるパターン抵抗12がパターニングされている。図5において説明したように、平面パターンコイル11は平面上に螺旋状に形成された信号線のパターンである。また、パターン抵抗12は、平面上につづら折状に形成された信号のパターンであり、これらのパターンによって上述したような磁束センサ10の機能が実現される。
この平面パターンコイル11及びパターン抵抗12によって形成される部分が、本実施形態に係る磁束センサ10における透磁率の検知部である。磁束センサ10をサブホッパー200に取り付ける際には、この検知部が振動板201に対向するように取り付けられる。詳しく述べると、磁束センサ10は、この検知部以外の箇所に切り欠形状を有しており、外壁200Aaに設けた突起と切り欠形状とを位置合わせすることで、検知部が振動板201に対向するように取り付けられる。取り付けに際しては、外壁200Aaに対して検知部側を接着したり、両面テープで貼り付けたり、検知部以外の箇所でネジ止めしたり、種々の取り付け方法を用いることができる。
次に、本実施形態に係る画像形成装置100において磁束センサ10の出力値を取得する構成について、図8を参照して説明する。図8は、磁束センサ10の出力値を取得するコントローラ20及び磁束センサ10の構成を示す図である。図8に示すように、本実施形態に係るコントローラ20は、CPU(Central・Processing・Unit)21、ASIC(Application・Specific・Integrated・Circuit)22、タイマ23、水晶発振回路24及び入出力制御ASIC30を備えている。
CPU21は演算手段であり、ROM(Read・Only・Memory)等の記憶媒体に記憶されたプログラムに従って演算を行うことにより、コントローラ20全体の動作を制御する。ASIC22は、CPU21やRAM(Random・Access・Memory)等が接続されたシステムバスと他の機器との接続インタフェースとして機能する。
タイマ23は、水晶発振回路24から入力される基準クロックのカウント値が所定の値になる度に割込み信号を生成してCPU21に対して出力する。CPU21は、タイマ23から入力される割込み信号に応じて、磁束センサ10の出力値を取得するためのリード信号を出力する。水晶発振回路24は、コントローラ20内部の各デバイスを動作させるための基準クロックを発振する。
入出力制御ASIC30は、磁束センサ10が出力する検知信号を取得して、コントローラ20内部において処理可能な情報に変換する。図8に示すように入出力制御ASIC30は、透磁率カウンタ31、リード信号取得部32及びカウント値出力部33を含む。上述したように、本実施形態に係る粉体検知装置2000に用いられる磁束センサ10は、検知対象の空間における透磁率に応じた周波数の矩形波を出力する発振回路である。
透磁率カウンタ31は、そのような磁束センサ10が出力する矩形波に応じて値をインクリメントするカウンタである。即ち、透磁率カウンタ31が、周波数を算出する対象の信号の信号数をカウントする対象信号カウンタとして機能する。尚、本実施形態に係る磁束センサ10はY,M,C,K各色の現像器112に接続される夫々のサブホッパー200毎に設けられており、それに伴って透磁率カウンタ31も複数設けられている。
リード信号取得部32は、CPU21からの透磁率カウンタ31のカウント値の取得命令であるリード信号を、ASIC22を介して取得する。リード信号取得部32は、CPU21からのリード信号を取得すると、カウント値出力部33にカウント値を出力させるための信号を入力する。カウント値出力部33は、リード信号取得部32からの信号に応じて、透磁率カウンタ31のカウント値を出力する。
なお、入出力制御ASIC30へのCPU21からのアクセスは、例えばレジスタを介して行われる。そのため、上述したリード信号は、入出力制御ASIC30に含まれる所定のレジスタにCPU21によって値が書き込まれることによって行われる。また、カウント値出力部33によるカウント値の出力は、入出力制御ASIC30に含まれる所定のレジスタにカウント値が格納され、その値をCPU21が取得することによって行われる。図8に示すコントローラ20は、磁束センサ10とは別個に設けられても良いし、CPU21を含む回路として磁束センサ10の基板上に実装されても良い。
このような構成において、CPU21がカウント値出力部33から取得したカウント値に基づいて振動板201の振動状態を検知し、その検知結果に基づいて容器としてのサブホッパー200内部のトナー残量を検知する。即ち、所定のプログラムに従ってCPU21が演算を行うことにより、検知処理部が構成される。また、カウント値出力部33から取得されるカウント値が、振動板201の振動に応じて変化する磁束センサ10の周波数を示す周波数関連情報として用いられる。
次に、本実施形態に係る粉体検知装置2000に用いられる磁束センサ10の発振周波数に対する振動板201による影響について説明する。図9に示すように、磁束センサ10において平面パターンコイル11が形成されている面と振動板201とは、サブホッパー200の筐体200A(図3、図4参照)を介して対向して配置されている。そして、図9に示すように、平面パターンコイル11の中央を中心とした磁束が発生し、その磁束が振動板201を貫くこととなる。
振動板201は、例えばSUS板によって構成されており、図10に示すように磁束Gが振動板201を貫くことによって振動板201内に渦電流が発生する。この渦電流が磁束Gを発生させ、平面パターンコイル11による磁束Gを打ち消すように作用する。このように磁束Gが打ち消されることにより、磁束センサ10におけるインダクタンスLが減少する。上記式(1)において示すように、インダクタンスLが減少すると発振周波数fは増大する。
平面パターンコイル11による磁束を受けて振動板201内部において発生する渦電流の強さは、磁束の強さの他、平面パターンコイル11と振動板201との間隔によっても変化する。図11は、平面パターンコイル11と振動板201との間隔に応じた磁束センサ10の発振周波数を示す図である。
振動板201内部に発生する渦電流の強さは、平面パターンコイル11と振動板201との間隔に反比例する。従って、図11に示すように、平面パターンコイル11と振動板201との間隔が狭くなるほど、磁束センサ10の発振周波数は高くなり、所定の間隔よりも狭くなると、インダクタンスLが低くなり過ぎて発振しなくなる。
本実施形態に係るサブホッパー200においては、図11に示すような特性を利用することにより、磁束センサ10の発振周波数に基づいて振動板201の振動を検知する。つまり、本実施形態に係る粉体検知装置2000は、検知した振動板201の振動に基づいてサブホッパー200内部のトナー残量を検知するものであり、図9に示す振動板201及び磁束センサ10、並びに磁束センサ10の出力信号を処理する構成を備えている。この粉体検知装置2000は、トナー残量の検知に用いられれば顕色剤残量検知装置となる。
撹拌部材205によって弾かれた振動板201の振動は、振動板201の剛性や重り202の重量によって定まる固有振動数と、その振動エネルギーを吸収する外的な要因によって定まる減衰率によって表される。振動エネルギーを吸収する外的な要因としては、振動板201を片持ち状態で固定する固定部の固定強度、空気抵抗等の定要因に加えて、サブホッパー200内部において振動板201に接触するトナーの存在がある。
サブホッパー200内部において、振動板201に接触するトナーは、サブホッパー200内部のトナー残量によって変動する。従って、振動板201の振動を検知することにより、サブホッパー200内部のトナー残量を検知することが可能となる。そのため、本実施形態に係るサブホッパー200内部においては、内部のトナーを撹拌するための撹拌部材205が振動板201を弾き、回転に応じて定期的に振動板201を振動させる。
次に、サブホッパー200内部における振動板201周辺の部品の配置や、撹拌部材205が振動板201を弾くための構成について説明する。図12は、振動板201の周辺の配置関係を示す斜視図である。図12に示すように、振動板201は保持部206を介してサブホッパー200の筐体200Aの内壁200Abに固定されている。
図13は、回転軸204の回転状態として、撹拌部材205が振動板201に取り付けられた重り202に接触する前の状態を示す側面図である。図13において、回転軸204は、撹拌部材205が時計回りに回転するように回転する。
図13に示すように、重り202は、振動板201の振動部表面としての板面である側面201Cから突出した突出部であると共に、振動板201の板面に対して傾斜した形状となっている。この重り202の傾斜面202aは、撹拌部材205の回転方向に沿って斜面が回転軸204に近づくように傾斜している。この重り202の傾斜面202aは、撹拌部材205の他側端205Bが振動板201を振動させる際に、撹拌部材205の他側端205Bによって押され、弾かれる部分である。図14は、図13に示す状態から撹拌部材205が更に時計回り方向に回転した状態を示す側面図である。
撹拌部材205の他側端205Bが重り202に接触した状態で更に回転することにより、重り202に設けられた傾斜面202aに伴って振動板201が筐体200Aの内壁200Abに向かって押し込まれて変形することとなる。図14においては、外力が加わっていない状態(以降、「定常状態」とする)の振動板201及び重り202の位置を破線で示している。図14に示すように、振動板201及び重り202が撹拌部材205によって内壁200Abに向かって押し込まれる。
図15は、図14に示す状態を示す上面図である。振動板201は、保持部206を介してサブホッパー200の筐体200Aの内壁200Abに一端201Aが固定されているため、保持部206(一端201A)側の位置は変化しない。これに対して、重り202が設けられて自由端となっている反対側の他端201Bは、撹拌部材205によって内壁200Abに押し込まれることにより回転軸204が設けられた側とは反対側に移動する。結果的に、振動板201は保持部206を基点として図15に示すように撓む。このように撓んだ状態において、振動板201を振動させるためのエネルギーが蓄えられる。
なお、図15に示すように、本実施形態に係る撹拌部材205は、重り202に接触する部分とそれ以外の部分との間に切り込み205dが設けられている。これにより、撹拌部材205が重り202を押し込む際に無理な力が加わって撹拌部材205が破損してしまうことを防ぐことが出来る。
また、切り込み205dの始点には丸型部205eが設けられている。これにより、切り込み205dを境に撹拌部材205の撓み量が異なった場合に切り込み205dの始点に加わる応力を分散し、撹拌部材205の破損を防ぐことが出来る。
図16は、図14に示す状態から更に撹拌部材205が時計回り方向に回転した状態を示す側面図である。図16においては、定常状態における振動板201の位置を破線で、図14に示す振動板201の位置を一転鎖線で示している。そして、撹拌部材205によって内壁200Ab側に押し込まれて蓄えられた振動エネルギーが解放されることにより反対側に撓んだ振動板201の位置を実線で示している。
図17は、図16に示す状態を示す上面図である。図16に示すように、撹拌部材205による重り202の押圧が解除されると、振動板201に蓄えられた撓みのエネルギーにより、自由端である重り202が設けられた側の端部が反対側に撓むように移動する。
図16、図17に示す状態において、振動板201は、サブホッパー200の筐体200Aを介して対向している磁束センサ10から遠ざかった状態となる。以降、振動板201は振動することにより、磁束センサ10に対して定常状態よりも近づいた状態と、定常状態よりも遠ざかった状態とを繰り返しながら、振動の減衰によって定常状態に戻ることとなる。
図18は、サブホッパー200内部に保持されているトナーの状態を模式的にドットで示した図である。図18に示すようにサブホッパー200内部にトナーが存在すると、振動板201や重り202が振動しながらトナーに接触する。そのため、サブホッパー200内部にトナーが存在しない場合に比べて早く振動板201の振動が減衰する。この振動の減衰の変化に基づいてサブホッパー200内部のトナー残量を検知することが出来る。
図19は、撹拌部材205によって重り202が弾かれた後、振動板201の振動が減衰して振動が止まるまでの、所定期間毎の磁束センサ10の発振信号のカウント値の変化を示す図である。磁束センサ10の発振信号のカウント値は、発振周波数が高い程多くなる。従って、図19の縦軸は、カウント値ではなく発振周波数に置き換えることもできる。
図19に示すように、タイミングtにおいて撹拌部材205が重り202に接触して重り202を押し込むことにより、振動板201が磁束センサ10に近づいていく。これにより、磁束センサ10の発振周波数が上昇して所定期間毎のカウント値が上昇する。
そして、タイミングtにおいて撹拌部材205による重り202の押圧が解除され、以降、振動板201は蓄えられた振動エネルギーによって振動する。振動板201が振動することにより、振動板201と磁束センサ10との間隔が定常状態を中心として、それよりも広い状態と狭い状態とが繰り返される。その結果、磁束センサ10の発振信号の周波数が振動板201の振動に伴って振動することとなり、所定期間毎のカウント値も同様に振動する。
振動板201の振動の振幅は、振動エネルギーの消費に伴って狭くなっていく。即ち、振動板201の振動は時間と共に減衰する。そのため、振動板201と磁束センサ10との間隔の変化も時間経過と共に小さくなっていき、図19に示すように、カウント値の時
間変化も同様に変化する。
ここで、上述したように、振動板201の振動は、サブホッパー200内部のトナー残量が多い程早く減衰する。従って、図19に示すような磁束センサ10の発振信号の振動の減衰の態様を解析することにより振動板201の振動がどのように減衰したかを認識し、それによってサブホッパー200内部のトナー残量を知ることが出来る。
そのため、図19に示すように、カウント値の振動のピークを夫々P、P、P、P、・・・とすると、例えば、以下の式(2)により、振動板201の振動の減衰率ζを求めることが出来る。式(2)に示すようにタイミングの異なるピーク値の割合を参照することにより、環境変動による誤差をキャンセルして正確な減衰率を求めることが出来る。換言すると、本実施形態に係るCPU21は、異なるタイミングにおいて取得されたカウント値の比率に基づいて減衰率ζを求める。
Figure 2017151215
尚、上記式(2)においては、図19に示すピークのうちP、P及びP、Pを用いたが、これは一例であり、他のピークを用いても良い。但し、振動板201が撹拌部材205によって押し込まれて磁束センサ10に最も近付いた状態であるタイミングtにおけるピーク値は、撹拌部材205と重り202との摩擦による摺動ノイズが重畳した誤差等を含むため、計算対象とはしないことが好ましい。
仮に、図18に示すようにサブホッパー200内部のトナーの存在によって振動の減衰が早められる場合であっても、振動板201の振動数は大きくは変わらない。そのため、上記式(2)に示すように特定のピークの振幅の割合を計算することにより、所定期間における振幅の減衰を計算することが出来る。
次に、本実施形態に係るサブホッパー200におけるトナー残量検知の動作について図20のフローチャートを参照して説明する。図20に示すフローチャートの動作は、図8に示すCPU21の動作である。図20に示すように、CPU21は、まず撹拌部材205によって図14に示すように重り202が押し込まれ、振動が発生することを検知する(S2001)。
上述したように、CPU21は所定期間毎にカウント値出力部33から磁束センサ10の出力信号のカウント値を取得している。このカウント値は、定常状態であれば図19に示すようにCである。これに対して、図14に示すように重り202が押し込まれると、振動板201が磁束センサ10に近づくにつれてカウント値は上昇することとなる。従って、CPU21は、カウント値出力部33から取得したカウント値が所定の閾値を上回った場合に、S2001において振動が発生したことを検知する。
S2001の前後に関わらず、CPU21は通常の処理として所定期間毎のカウント値の取得処理は継続して行う。そして、S2001の後、CPU21は、図19に示すような振動板201の振動に応じたカウント値の振動のピーク値を取得する(S2002)。S2002においてCPU21は、継続して所定期間毎に取得されるカウント値を解析することにより、ピーク値を特定する。
図21は、カウント値の解析態様を示す図であり、所定期間毎に取得されるカウント値について、夫々のカウント値の“番号n”、“カウント値S”に加えて、直前のカウント値との差分の符号“Sn−1−S”が、取得順に示されている。図21に示すような結果において、“Sn−1−S”の符号が反転した1つ前の値がピーク値である。図21の場合、5番及び10番がピーク値として採用される。
即ち、CPU21は、S2001以降、順番に取得されたカウント値について、図21に示す“Sn−1−S”を計算する。そして、計算結果として得られる符号が反転したタイミングにおける“カウント値S”を図19に示すP、P、P・・・といったピーク値として採用する。
なお、上述したように、タイミングtにおける値は避けることが好ましい。タイミングtの値は、S2001の後の最初のピークである。そのため、CPU21は、図21に示すような解析を行って抽出したピーク値のうち、最初の値は破棄する。
また、実際に得られるカウント値は、高周波成分のノイズを含んでいる可能性があり、振動板201の振動によるピークではない位置において“Sn−1−S”の符号が反転するタイミングが生じる場合がある。そのような場合の誤検知を回避するため、CPU21は、カウント値出力部33から取得した値を平滑化処理した上で図21に示す解析を行うことが好ましい。平滑化処理においては移動平均法などの一般的な処理を採用することができる。
このようにしてピーク値を取得すると、CPU21は上記式(2)の計算により減衰率ζを計算する(S2003)。このため、S2002においては、減衰率の計算に用いるピーク値が得られるまで、図21に示す態様によりカウント値の解析を行う。上記式(2)を用いる場合、CPU21は、Pに相当するピーク値が得られるまでカウント値の解析を行う。
このようにして減衰率ζを算出すると、CPU21は、算出した減衰率ζが所定の閾値以下であるか否かを判断する(S2004)。即ち、CPU21は、異なるタイミングにおいて取得されたカウント値の比率と所定の閾値との大小関係に基づいて、サブホッパー200内部のトナーが所定の量を下回ったことを判断する。図18において説明したように、サブホッパー200内部に十分なトナーが残っている場合、振動板201の振動は早く減衰する。従って、減衰率ζは小さくなる。
他方、サブホッパー200内部のトナーが減少すると、それに応じて振動板201の振動の減衰が遅くなり、減衰率ζは大きくなる。従って、検知するべきトナー残量に応じた減衰率ζを閾値とすることにより、算出された減衰率ζに基づいて、サブホッパー200内部のトナー残量が検知するべき残量(以降、「規定量」とする)にまで減少したことを判断することが可能である。
尚、サブホッパー200内部のトナー残量が、振動板201の振動の減衰態様に直接影響するのではなく、トナー残量に応じて振動板201に対するトナーの接触状態が変化し、それによって振動板201の振動の減衰態様が定まる。従って、サブホッパー200内部のトナー残量が同量であっても、振動板201に対するトナーの接触態様が異なれば、振動板201の減衰態様は異なってしまう。
これに対して、本実施形態に係るサブホッパー200内部のトナー残量の検知に際しては、常に撹拌部材205によってサブホッパー200内部のトナーは撹拌されている。従って、振動板201に対するトナーの接触状態を、ある程度はトナー残量に応じて定まるようにすることが出来る。これにより、トナー残量が同量であっても振動板201に対するトナーの接触態様が異なることにより、検知結果が異なってしまうという弊害を回避することが出来る。
S2004の判断の結果、算出した減衰率ζが閾値未満であれば(S2004/NO)、CPU21は、サブホッパー200内部には十分な量のトナーが保持されていると判断し、そのまま処理を終了する。他方、算出した減衰率ζが閾値以上であれば(S2004/YES)、CPU21は、サブホッパー200内部のトナー量が規定量を下回っていると判断し、トナー切れ検知を行って処理を終了する(S2005)。
S2005の処理によりトナー切れ検知を行ったCPU21は、画像形成装置100を制御するより上位のコントローラに対して、トナー残量が規定量を下回ったことを示す信号を出力する。これにより、画像形成装置100のコントローラは、特定の色についてのトナー切れを認識し、トナーボトル117からトナーの供給を行うことが可能となる。
次に、本実施形態に係る磁束センサ10の発振信号の周波数、CPU21によるカウント値の取得周期(以降、「サンプリング周期」とする)、振動板201の固有振動数の関係について説明する。図22は、振動板201の1周期分における振動について、サンプリングされたカウント値を示す図である。図22において、振動板201の振動の周期はTplateであり、サンプリング周期はTsampleである。
図19〜図21において説明した態様により、振動板201の減衰率ζを高精度に算出すためには、振動板201の振動のピーク値を高精度に取得する必要がある。そのためには、Tplateに対して十分なカウント値のサンプル数が必要であり、そのためにTsampleはTplateに対して十分小さい必要がある。
図22の例においては、Tplateの1周期に対してカウント値のサンプル数は10個である。即ち、TsampleはTplateの1/10である。図22の態様によれば、図中のTpeakの期間内に必ずサンプリングを行うこととなり、ピーク値を高精度に取得することが可能である。
従って、仮にCPU21のサンプリング周期Tsampleを1(msec)とすると、振動板201の振動周期Tplateは10(msec)以上とすることが好ましい。換言すると、CPU21のサンプリング周波数1000Hzに対して、振動板201の固有振動数は100Hz程度であることが好ましく、より好適にはそれ以下であることが好ましい。このような振動板201の固有振動数は、振動板201の材質、振動板201の厚みをはじめとした寸法及び重り202の重量を調整することによって実現される。
他方、サンプリング周期毎にサンプリングされるカウント値の値が小さすぎると、振動板201の振動に応じたサンプルごとのカウント値の変化が小さくなり、減衰率ζを精度よく算出することが出来なくなる。ここで、サンプリングされるカウント値の値は磁束センサ10の発振周波数に準じた値となる。
一般的に磁束センサ10の発振周波数は数MHzのオーダーであり、1000Hzのサンプリング周波数でサンプリングを行う場合、サンプリングタイミング毎に1000以上のカウント値を得ることが出来る。従って、上述したようなTplate、Tsampleのオーダーにより、減衰率ζを高精度に算出することが可能である。
但し、振動板201の振動による磁束センサ10と振動板201との間隔の変化に対して、磁束センサ10の発振周波数の変化量が十分になければ、図19に示すような時間に対するカウント値の振動の振幅が小さくなってしまう。その結果、減衰率ζの変化も小さくなってしまい、振動板201の振動によるトナー残量検知の精度も低下してしまう。
磁束センサ10と振動板201との間隔の変化に対する磁束センサ10の発振周波数の変化量を大きくするためには、図11に示すような特性に基づいて、磁束センサ10と振動板201との配置間隔を決定する必要がある。例えば、図中の矢印の区間に示すように、磁束センサ10と振動板201との間隔の変化に対する発振周波数の変化が急峻な範囲に含まれる間隔を、磁束センサ10と振動板201との配置間隔として決定することが好
ましい。
図23は、磁束センサ10と振動板201との配置間隔の調整態様を示す図である。図23に示すように、磁束センサ10と振動板201との配置間隔gの調整は、磁束センサ10及び振動板201が取り付けられるサブホッパー200の筐体200Aの厚みや、振動板201が固定される保持部206の厚みによって調整することが可能である。
このように、本実施形態に係るトナーの残量検知の方法によれば、振動板201の振動というデリケートな事象に対するトナーの影響を検知する。また、トナーの圧力等を直接検知する態様とは異なり、振動板201の振動を介して検知するため、精度の向上が困難な圧力センサなどを用いることがなく、容器内のトナーの残量を高精度に検知することが可能となる。
また、本実施形態においてセンサとして用いられる磁束センサ10によるセンシングの対象となる振動板201は、振動していることが前提である。そのため、仮に振動板201にトナーが付着したとしても、振動によって付着したトナーが振り落されることとなり、トナーの付着による検知精度の低下を避けることが可能である。
また、本実施形態においてセンサとして用いられる磁束センサ10とセンシングの対象である振動板201との間には物理的な接触が不要である。そのため、磁束センサ10をトナーの容器の外側に設けたとしても、容器の筐体に穴をあけて物理的なアクセスを確保する必要がない。そのため、容易に取り付け可能であり生産性を向上することが可能である。
また、本実施形態に係る態様によれば、トナー残量の検知は、図20のS2001のように振動板201が撹拌部材205によって筐体200Aの内壁200Abに向かって押し付けられて変位したことをトリガとし、その後のピーク値を取得した上で実行される。従って、振動板201が撹拌部材205によって図14に示すように押し込まれている状態ではトナー残量の検知結果は得られない。
これに対して、圧力センサ等によりトナー残量に応じた圧力を検知する態様の場合、容器内においてトナーを撹拌する撹拌部材によって押し付けられた圧力と、トナー残量に応じて発生する圧力との区別が困難であり、検知精度の向上が困難である。本実施形態に係る態様によれば、このような課題を解決することができる。
尚、上記実施形態においては、磁束センサ10によるセンシングの対象として、金属素材の板状部材である振動板201を用いる場合を例として説明した。しかしながらこれは一例である。振動板201に求められる条件は、図22において説明したような所定の振動数による振動を生じること、磁束センサ10との間隔の変化に応じて磁束に影響を与え、磁束センサ10の発振信号の周波数に影響を与えることである。
上記実施形態においては、磁束センサ10に近づくほど磁束を打ち消してインダクタンスLを減少させる金属材料を用いているが、逆に磁束センサ10に近づくほど磁束を増大させてインダクタンスLを増大させる強磁性体の材料でも良い。
上記実施形態においては、磁束センサ10の平面パターンコイル11によって生じる磁束に影響を与える観点や固有振動数の観点から板状の部材である振動板201を磁束センサ10のセンシング対象としている。しかしながらこれは一例であり、振動すること及び磁束に影響することという条件を満たす限り、板状に限らず棒状の部品であっても良い。
また、上記実施形態においては、磁束に影響を与える素材を用いて振動板201を形成し、磁束センサ10によって振動板201の振動の減衰を検知する態様を例として説明した。しかしながらこれは一例であり、板状の部材の振動の減衰というデリケートな事象に対するトナーの影響により容器内のトナーの残量を検知する態様であれば良い。
また、サブホッパー200における振動板201及び磁束センサ10の配置により上述した規定量を調整することが可能である。図24、図25は、サブホッパー200における振動板201及び磁束センサ10の配置と規定量との関係を示す図である。図24の場合、サブホッパー200内部に保持されているトナーの高さが、図中に示す破線Aの高さよりも低くなるとトナーが振動板201に接触しなくなる。従って、図中の破線Aの高さ近辺において、トナー残量が規定量を下回ったことが検知される。
他方、図25の場合、振動板201及び磁束センサ10の配置高さは、図24よりも低くなっている。そして、サブホッパー200内部に保持されているトナーの高さが、図中に示す破線Bの高さよりも低くなるとトナーが振動板201に接触しなくなる。従って、図中の破線Bの高さ近辺において、トナー残量が規定量を下回ったことが検知される。
このように、振動板201及び磁束センサ10の配置により規定量を調整する態様は、例えばCMYK各色のトナーの供給状態を調整するために用いることが可能である。例えばCMYKのうち使用頻度の高い色については、図24に示すように振動板201及び磁束センサ10を比較的高めに配置する。他方、使用頻度の低い色については、図25に示すように振動板201及び磁束センサ10を比較的低めに配置する。このような調整により、使用頻度に応じて効率的にトナーを供給することが可能となる。
また、上記実施形態においては、図2に示すサブホッパー200内部のトナー残量を検知するための機構として磁束センサ10及び振動板201よりなる構成を用いることを例として説明した。しかしながら、上記構成は粉体であるトナー量を検知するための構成として幅広く用いることが可能であり、例えば現像器112内部のトナー残量を検知するための構成として用いることも可能である。
図26は、現像器112に採用した場合の断面図である。現像器112内部においては、主走査方向の全体にわたってトナーを搬送するためのスクリューである供給室搬送部材112b及び回収室搬送部材112cが回転してトナーを搬送している。
磁束センサ10及び振動板201よりなる構成を現像器112に採用する場合、図26に示すように、磁束センサ10は、平面パターンコイル11が形成された面を現像器112におけるセンサ取り付け位置112aに対向させて取り付けられる。これにより、図26に示すように、回収室搬送部材112cによる搬送経路と供給室搬送部材112bによる搬送経路とが連結されている現像剤移動空間に対向するように平面パターンコイル11が配置される。
現像器112内部においては、この現像剤移動空間に振動板201が配置されている。現像器112内部に配置された振動板201は、サブホッパー200に設けられる場合と同様に、回転する回収室搬送部材112cによって弾かれて振動する。これにより、上記と同様に、磁束センサ10によって振動板201の振動を検知することが可能となる。
現像剤移動空間においては、回収室搬送部材112cによる搬送経路と供給室搬送部材112bによる搬送経路との間でトナーが移動するため、夫々の搬送経路に比べて比較的トナーの滞留時間が長く、トナーの密度が高くなる。従って、図26に示すように現像剤移動空間に振動板201を配置することにより、トナーによる振動板201の振動に対する影響を大きくし、現像器112内部のトナー残量を高精度に検知することが可能となる。
また、上記実施形態においては残量を検知する対象の粉体として、電子写真方式の画像形成装置において用いられる顕色剤であるトナーを例として説明した。しかしながらこれは一例であり、流動性を有することによって残量に応じて振動板201の振動に影響を与える粉体であれば同様に適用可能であり、例えば予めトナーと現像剤が混合されたプリミックス剤などに適用可能である。また、粉体に限らず、流動性を有することにより残量に応じて振動板201の振動に影響を与える物質であれば同様に残量の検知対象とすることが可能であり、対象として液体を採用することも可能である。
また、上記実施形態においては、上記式(2)により減衰率ζを算出する場合を例として説明した。しかしながらこれは一例であり、例えば以下の式(3)のように、複数のピーク間の減衰率の平均値を用いても良い。
Figure 2017151215
また、以下の式(4)に示すように、単純にピーク値の割合としても良い。
Figure 2017151215
また、上記実施形態においては、基板上にパターンニングされて形成された平面パターンコイルを用いる場合を例として説明した。コイルを平面上に形成することにより、センシングの対象である振動板201に対向する方向の厚みを薄くすることが可能であり、装置の小型化を好適に達成することが可能である。
しかしながら、コイルを平面パターンによって形成しなくとも、振動板201に対向する方向に対して平行に磁束が発生するようにコイルを形成することにより、同様の効果を得ることが可能である。コイルの形成態様の他の例を図27、図28に示す。図27は、磁束センサ10を構成する基板の板面に平行な方向から見た図であり、図28は、磁束センサ10を構成する基板の板面に垂直な方向から見た図である。
図27、図28の例においては、磁束センサ10を構成する基板上に、表面が絶縁された配線を巻いて配置することによりコイル11´が形成されている。図27、図28の例においても、配線の種類を適宜選択することによってコイル11´の厚みを十分に薄くすることが可能であり、装置の小型化を図ることが可能である。
次に、本実施形態に係る振動板201、保持部206、重り202(以降、総じて「振動構造体210」とする)及び磁束センサ10の好適な取り付け態様について説明する。図29(a)〜(d)は、本実施形態に係る振動構造体210及び磁束センサ10の取り付けの一態様を示す図である。
図29(a)は、振動構造体210及び磁束センサ10を取り付ける前のサブホッパー200を示す斜視図である。図29(b)は、振動構造体210及び磁束センサ10が取り付けられたサブホッパー200を示す斜視図である。図29(c)は、振動構造体210及び磁束センサ10が取り付けられたサブホッパー200を示す上面図である。図29(d)は、図29(c)の切断線AA´における断面図である。
図29(a)、(b)に示すように、本実施形態に係るサブホッパー200においては、サブホッパー200の筐体200Aにおける内壁200Abに振動構造体210が取り付けられ、外壁200Aaに磁束センサ10が取り付けられる。そして、図29(c)、(d)に示すように、振動構造体210と磁束センサ10とが筐体200Aの壁を挟んで互いに対向して配置される。
図29(a)〜(d)に示すような振動構造体210及び磁束センサ10の取り付けに際しては、接着層を介した接着による取り付けが行われる。これにより、ネジ等の締結部材を用いて取り付ける場合のように筐体200Aの壁面に貫通孔を設ける必要が無くなる。そのため、貫通孔から内部のトナーが漏れ出し、サブホッパー外部に飛散することを防ぐことが出来る。換言すると、振動構造体210が配置された空間と磁束センサ10が配置された空間とは、両者が対向する方向において遮断されている。そのため、トナーの漏れ出しを防ぐことが出来る。
また、図29(a)〜(d)に示す取り付け態様によれば、ネジなどの締結部材が不要になるため、部品点数の削減によるコストの削減や、締結作業の削減による組み付け作業の容易化による生産性の向上を図ることが出来る。また、貫通孔を設ける場合には、上述したトナーの飛散を防ぐためのシール部材等も必要となるが、本実施形態に係る取り付け態様ではそれも不要であるため、更にコストの削減や組み付け作業の容易化を図ることが
出来る。
尚、図29(a)〜(d)においては、振動構造体210として、振動板201、保持部206及び重り202が一体となった状態を基準として示している。このように一体なった構成で図29(a)に示すようにサブホッパー200に組み付けても良いし、保持部206、振動板201、重り202の順に組み付けても良い。また、保持部206及び重り202の振動板201への取り付けに際しては、溶接、溶着、カシメ、接着等様々な方法を用いることが出来る。
図30(a)〜(d)は、本実施形態に係る振動構造体210及び磁束センサ10の他の取り付け態様を示す図である。図30(a)は、振動構造体210及び磁束センサ10を取り付ける前のサブホッパー200を示す斜視図である。図30(b)は、振動構造体210及び磁束センサ10が取り付けられたサブホッパー200を示す斜視図である。図30(c)は、振動構造体210及び磁束センサ10が取り付けられたサブホッパー200を示す上面図である。図30(d)は、図30(c)の切断線AA´における断面図である。
図30(a)〜(d)に示す態様は、凹部であるリブ215へのはめ込みによる取り付け態様である。そのため、図30(a)に示すように、サブホッパー200の筐体200Aにおける内壁200Abには、リブ215が設けられており、外壁200Aaにはリブ216が設けられている。
そして、図30(a)に示すように、リブ215に振動構造体210がはめ込まれることにより、振動構造体210がサブホッパー200の筐体200Aの内側に固定される。また、図30(d)に示すように、リブ216に磁束センサ10がはめ込まれることにより、磁束センサ10がサブホッパー200の筐体200Aの外側に固定される。
図30(a)〜(d)に示す態様においても、サブホッパー200の筐体200Aに貫通孔を設けないことによりトナーの飛散を防ぐことが可能である。また、ネジの締結などの作業が不要であり、組み付け作業が容易になる点も同様である。更に、締結部材、シール部材などの部品点数の削減により、コスト削減が可能である点も同様である。
ここで、図30(a)〜(d)の例においては、図30(a)や図30(d)に示すように、振動構造体210のうち振動板201を保持する保持部206の上端がカギ型に形成された平坦部210aが設けられている。換言すると、平坦部210aは、振動構造体210がリブ215にはめ込まれた状態において、はめ込みの方向に対して略垂直になるような面を形成するための構造部である。
これにより、振動構造体210のリブ215への取り付けに際して、平坦部210aは、作業者によって押圧されるための被押圧部となる。従って、作業者は平坦部210aを押して振動構造体210をリブ216に押し込むことが可能となり、取り付け作業を容易化することが出来る。
尚、図30(d)においては図示されていないが、振動構造体210の平坦部210aに相当する構成を磁束センサ10に対して設けても良い。これにより、磁束センサ10をリブ200bに押し込む際の作業を容易化することが出来る。図30(a)〜(d)の態様によれば、図29(a)〜(d)の態様に比べて接着層を削減することが可能となるため、更にコストの削減及び作業の容易化を図ることが出来る。
また、図29(a)〜(d)に示す接着による態様と図30(a)〜(d)に示すはめ込みによる態様とを組み合わせても良い。例えば、振動構造体210を接着、磁束センサ10をはめ込みにより取り付ける態様や、振動構造体210をはめ込み、磁束センサ10を接着により取り付ける態様が考えられる。
また、図29(a)〜(d)、図30(a)〜(d)に示す態様においては、振動板201に保持部206を取り付けることにより、サブホッパー200の筐体200の内壁200Abと振動板201との間隔を確保している。しかしながら、これは一例であり、サブホッパー200の筐体200Aの内側の形状により保持部206に相当する構造を設け、その構造に振動板201を取り付けるようにしても良い。
上述したように、金属材質の板状の振動板201は、いわば板バネであって、一端201A側が筐体200Aの内壁200Abに保持部206を介して固定され、他端201B側に設けた重り202が撹拌部材205によって内壁200Abに向かって押し込まれて撓み、撹拌部材205が重り202を通過することで、復元して振動する。すなわち、振動板201は、筐体200Aの内壁200Abに対して近接離間する方向に弾性変形して振動する。この近接離間する方向とは、振幅方向Cである。このため、振動板201の他端201B側が充分に振動しないと磁束センサ10による振動検知、すなわち、顕色剤であり現像剤である流動性を有する粉体のトナーの残量の検知性が低下することになり兼ねない。
そこで、次に説明する本実施形態に係る粉体検知装置2000では、振動付与部としての撹拌部材の長さと振動部としての振動板に設けた重りの高さと、容器であるサブホッパー200の筐体200Aの内壁200Abと振動板とのクリアランス(隙間)を規定して振動板の検知に必要な振幅を確保するようにした。
図31(a)〜(d)に示す実施形態では、凹部と振動板の構成が、図30(a)〜(d)に示す態様と異なっている。これ以外の構成は、図30に示したサブホッパー200と同一構成である。図31(a)は、振動構造体2210及び磁束センサ10を取り付ける前のサブホッパー200を示す斜視図である。磁束センサ10は、振動部としての振動板2201の振動状態を検知する振動検知部として機能する。図31(b)は、振動構造体2210及び磁束センサ10が取り付けられたサブホッパー200を示す斜視図である。図31(c)は、振動構造体2210及び磁束センサ10が取り付けられたサブホッパー200を示す上面図である。図31(d)は、振動構造体2210を凹部2150に挿入する状態を説明する断面図である。
図31(a)〜(d)において、凹部2150は、仕切部材2151と、サブホッパー200の筐体200Aの内壁200Abと、内壁200Abと対向する壁部2153によって周囲を囲まれていて、内部に空間部が形成されている。凹部2150内には、振動構造体2210の一端2210Aが、図31(b)に示すように挿入されることで、振動構造体2210が筐体200Aに装着される。仕切部材2151は、凹部2150に振動構造体2210の一端2210Aが装着された状態で、振動構造体2210の他端2210Bが凹部2150から突出する方向に対して横切るように配置されていて、図中上下方向に延びる溝部2152が形成されている。振動構造体2210は、この溝部2152に上方から圧入されることで筐体200Aに固定される。言い換えれば、振動構造体2210の一端2210Aの外部形状と、凹部2150の内部形状とが、圧入の嵌め合い関係となるように、それぞれ形成してある。尚、図中上下方向は、振動構造体2210の着脱方向Zである。図中矢印Cは、振動構造体2210が備える振動板2201の振幅方向を示す。この振幅方向Cは、筐体200Aの内壁200Abに対して振動板2201の他端2201B側が近接離間する方向でもある。
また、図31(a)〜(d)に示すように、サブホッパー200の筐体200Aの外壁200Aaに対して磁束センサ10を外側から弾性的に押圧するカバー250を設けている。カバー250は絶縁性の合成樹脂材で成型され、磁束センサ10を外側から覆うように配置してある。
本実施形態において、振動構造体2210は、振動板2201と、重り2202と、保持部2206を備えている。振動板2201は、図32(a)、(b)、図33(a)、(b)に示すように、一端2201A側に樹脂製で四角形の保持部2206がカシメにより固定され、他端2201Bに重り2202が固定されて振動構造体2210を構成している。保持部2206と一端2201A側の固定方法は、カシメによる固定ではなく、圧着や接着等であっても良い。断面L字状のカギ型に形成された保持部2206の上部には、平坦部2206Aが形成されている。
さらに詳細に説明すると、保持部2206には、その内側の接合面2206Bに、振動板2201の平坦となる平板状の一端2201A側における振動板2201の背面2201Dが、密着されてカシメられることで固定されている。図32(b)に示すように、平坦部2206Aは、平面視において保持部2206の接合面2206B側から、振動板2201の側面2201Cよりも突出して設けられている。このため、振動構造体2210を凹部2150に着脱する際に、作業者が手で持ちやすく作業性が良い。
図32(b)に示すように、振動構造体2210の一端2210Aの振幅方向Cへの厚さL6は、図34(a)に示す凹部2150の溝部2152の内面2152a、2152bの間隔Xと同等の厚さとされていて、振動構造体2210の一端2210Aを溝部2152に圧入となるように嵌め合わせることが可能な厚さに設定してある。尚、振動構造体2210の一端2210Aの厚さL6とは、振動板2201の一端側の厚さL7と保持部2206の一端側の厚さL8との和である。ここでいう圧入とは、振幅方向Cと直交し、図面において上下方向である着脱方向Zには取り外すことはできるが、振幅方向Cには位置決めされる状態を指す。間隔Xは、溝部2152における圧入される部分(圧入部をなす部分)の振幅方向Cへの幅である。
振動板2201の一端2201Aとは、図34(b)に示すように、凹部2150に装着されて固定される保持部2206が設けられている側の端部であり、他端2201Bとは、一端2201Aと反対側に位置し重り2202が固定される側の自由端となる端部である。側面2201Cとは、撹拌部材205側に位置する振動板2201の表面であり、背面2201Dとは表面(側面2201C)と反対側に位置し、内壁200Abと対向する筐体側に位置する表面であり、便宜的に背面と称する。
振動板2201の他端2201Bには、樹脂製の重り2202が固定されている。重り2202は、検知に必要な固有振動数を発生させ、マイラで構成された撹拌部材205が振動板201に振幅を発生させる際に押される役割を備えている。重り2202は、振動板2201の他端2201B側に設けられ、振動付与部である撹拌部材205が回転に伴い干渉するように振動部表面となる振動板2201の側面2201Cから突出させた突出部である。重り2202には、図32(a)に示すように、振動板2201の他端2201Bに形成された孔2201Eに挿入される突起2203が形成されている。重り2202は、この突起2203が側面2201C側から孔2201Eに挿入され、背面2201D側から熱が加えられて溶かされることで、他端2201B側の側面2201Cに溶着されて密着される。このため、内壁200Abと対向する背面2201Dには、図32(b)、図33(b)に示すように、熱で溶けた溶着部2203Aが突出している。
すなわち、重り2202を振動板2201の他端2201Bに溶着固定するには、振動板2201の裏面2201D側に飛び出した突起2203を加熱或いは超音波振動等で溶かし、振動板2201の他端2201b側の側面2201Cに固定する。加熱或いは超音波振動等で溶かして固定したときの残り形状である溶着部2203Aは、背面2201Dから突出する。このため、図34(b)に示すように、振動構造体2210を凹部2150に圧入した際に、振動板2201と筐体200Aの内壁200Abとのクリアランス(隙間L2)が溶着部2203Aの突出分(L5)だけ低減する。また、クリアランス(隙間L2)が充分にある場合でも、撹拌部材205による振動構造体2210の内壁200Ab側への押し込み量(移動量)が少ない場合には、振動板2201の振幅が不十分になることもある。このため、振動板2201の振幅が減少する要因となり、振幅量によっては撹拌部材205で振動板2201が弾かれたことを検出する透磁率センサである磁束センサ10においては検出し難くなってしまう。
そこで、本実施形態では、図32(b)、図34(b)に示すように、重り2202を振動板2201の他端2201Bに溶着固定した後の残り形状(突出形状)である、溶着部2203Aの突出量である高さL5を0.4mm以下に規定して、0.4mm以下となるように溶着部2203Aを形成した。高さL5とは、背面2201Dから溶着部2203Aの先端2203Aaまでの寸法である。高さL5を0.4mm以下にするには、溶着に用いる熱の温度やレーザの出力を調整しても良いし、一旦、突起2203を溶かし、その後の工程で溶着部2203Aを切削して0.4mm以下に仕上げるようにしても良い。要は、重り2202を振動板2201に固定した後に背面2201Dから突出量となる高さL5が、0.4mm以下を満たすのであれば、どのような方法を用いて溶着しても良い。溶着部2203Aの高さL5は、保持部2206の振幅方向Cへの厚さL8よりも小さい寸法である。
このように解けた溶着部2203Aの高さL5を0.4mm以下という寸法に規定することで、図34(b)に示すように、凹部2150に振動構造体2210を固定した際の、振動板2201の背面2201Dと内壁200Abとのクリアランス(隙間L2)を確保することができる。このため、振動板2201の振幅の減少要因が少なくなり、溶着による振動板2201の振幅量減少を最小限とすることができ、磁束センサ10の検知精度の低下を抑制して、より正確な検知を行うことができる。
本実施形態における重り2202は、内壁200Abから離間する方向に振動板2201の側面2201Cから突出した三角形状の突出部であって、図33(a)、(b)に示すように、その頂部2202Aから振動板2201の側面2201Cに向かって末広がりとなる傾斜面2202B、2202Cを有している。このような構成の振動構造体2210は、図34(b)に示すように、振動構造体2210の一端2210Aが凹部2150の溝部2152に圧入されることで、サブホッパー200の筐体200Aに装着されて固定される。
図31(a)〜(d)に示す態様においても、サブホッパー200の筐体200Aに貫通孔を設けないことによりトナーの飛散を防ぐことが可能である。また、ネジの締結などの作業が不要であり、組み付け作業が容易になる点も同様である。更に、締結部材、シール部材などの部品点数の削減により、コスト削減が可能である点も図30(a)〜(d)と同様である。
また、本実施形態では、振動板2201の振幅を十分確保するために、振幅に寄与する撹拌部材205の長さ、重り2202の突出量となる頂部2202Aから振動板2201の側面2201Cまでの高さ、振動板2201の背面2201Dから内壁200Abまでのクリアランス(隙間)の寸法の関係を規定している。
本実施形態では、図35に示すように、符号L1は、撹拌部材205の他側端205Bの端面205Cから重り2202の頂部2202Aまで高さを示す。符号L2は、筐体200Aの内壁201Abから重り202の溶着部2203Aまでの寸法、すなわち内壁201Abから振動板2201の背面2201Dまでの寸法を示す。符号L3は、重り2202の頂部2202Aから振動板2201までの寸法である重り2202の高さ(突出量)を示す。符号L3は、ここでは、重り2202の頂部2202Aから背面2201Dまでの寸法とし、重り2202の高さ+振動板2201の振幅方向Cへの厚さL7を含む寸法としている。符号L4は、寸法L3から溶着部2203Aの高さL5を引いた寸法、すなわち、内壁200Abから溶着部2203Aの先端2203Aaまでの寸法である。つまり、振動板2201と内壁200Abとのクリアランス(隙間)は、溶着部2203Aが無い部分においてはL2であり、溶着部2203Aがある部分においてはL4となる。
本実施形態において、符号L1は振動板2201と振動付与部の干渉量を指し、符号L4は振動板2201と筐体200A(内壁200Ab)の隙間を指す。そして、本実施形態では、干渉量L1とクリアランス(隙間)L4との関係を、L1>L4とした。このようにL1>L4とすると、振動構造体2210の振動板2201が撹拌部材205で内壁200Abに向かって押された場合でも、内壁200Abに振動構造体2210が接触するまで、十分に撹拌部材205によって押し込むことができるので、振動板2201の振幅を確保することができる。
本実施形態において、撹拌部材205はマイラ等の可撓性部材であり、振動構造体2210の振動板2201を内壁200Abに向かって押したときの反発力を考慮して、L1>L4を設定している。すなわち、本発明者らは、干渉量L1とクリアランス(隙間)L4の値を変化させて、撹拌部材205を回転させたときの振動板2201の振幅状態を実験したところ、干渉量L1は、クリアランス(隙間)L4の2倍以上であると誤検知することなく、トナー濃度を検知することを確認した。
また、本実施形態では、重り2202を樹脂製として振動板2201の他端2201B側に融着固定したので、残り形状である溶着部2203Aの高さL5を考慮したが、重り2202を振動板2201に接着固定にする場合においては溶着部2203Aはなくなる。この場合、振動板2201と筐体200Aのクリアランス(隙間)はL2となる。つまり、L1>L2とし、L1をL2の2倍以上とすればよい。
本実施形態では、振動板2201に荷重Pを生じさせることができるように撹拌部材205の材質と厚みを調整してある。具体的には、図36に示すように、撹拌部材205の撓みδは、撹拌部材205の厚みをh、撹拌部材205の幅をb、撹拌部材205の材料のヤング率をE、撹拌部材205の断面二次モーメントをI、荷重をPとしたとき、式(5)、式(6)で計算することができる。
Figure 2017151215
Figure 2017151215
この撓みδの影響を小さくするためには厚みを厚くすると良い。しかし、厚みを厚くすると、生じさせる荷重を一定としたい場合、支点からの長さも長くする必要がある。荷重が大き過ぎると、振動板や撹拌部材の耐久性の面で好ましくないためである。従って、装置の大きさや耐久性に配慮して、所望の荷重から撹拌部材205の材質と厚みとをバランスよく調整すると良い。
振動板2201の材質:SUS304−CSP−H
振動板2201の厚さ:0.07mm
撹拌部材205の厚さ:0.1mm
撹拌部材の回転速度:K,C,Y 420rpm(143msec周期)
M 490rpm(122msec周期)
実施例の構成で振動構造体2210を形成し、撹拌部材205を回転させてトナーの検知試験を実施したところ、良好な検知結果を得られた。これは、振動板2201の振幅量が安定したためであると推察される。
なお、振動板2201の振幅量は、撹拌部材205のコシや回転速度にも影響されるが、それ以上に振動板2201の剛性に寄与する厚さ(L7)による影響が大きいと推察される。振動板2201の厚さ(L7)を増やせば剛性が出るので、外力の影響を受け難くはなるが、撹拌部材205で押された際の撓みが少なくなり振幅が狭くなる傾向となる。反対に、振動板2201の厚さ(L7)を減らせば剛性は低下するので、撹拌部材205で押された際の撓みが大きく振幅が広くなる傾向となるが、外力の影響を受けやすくなる。
また、この場合のL1,L2,L3,L4としては、以下に示す程度が好ましい。
L1:3.8±1.597 mm
L2:1.42±0.19 mm
L3:2.47±0.207 mm
L4:1.42+0.19/−0.59 mm
振動構造体2210は、振動板2201と保持部2206とを一体化した一端2210A側を凹部2150に圧入するが、図37に示すように、一端2210A側(振動板2201の一端2201Aの下部)に、圧入方向(図面下方)と反対側(図面上方)に伸びる曲げ形状部2201Fを形成して、脱落防止を図る場合がある。
しかし、このような曲げ形状部2201Fを備えていると、図38(a)、(b)に示すように、振動構造体2210を圧入方向に押し込む際に、筐体200Aに形成された凹部2150が曲げ形状部2201Fとの干渉によって削れてしまい、削れ片が脱落して現像器内に流れて、異常画像を発生要因となり兼ねない。すなわち、曲げ形状部2201Fを形成した場合、その端部が、曲げ形状部2201F側に位置する凹部2150の壁部2153の内面2153aを摺動するため、傷つけて削ってしまう。また、リサイクルや修理で、振動構造体2210を凹部2150(サブホッパー200、筐体200A)から取り外すことが必要になった場合、曲げ形状部2201Fがあると、引っ掛かり、外し難く、リサイクル性が悪化し、取り外し時にも壁部2153が削れてしまう。このような削れは、経時における凹部2150の溝部2152の隙間Xの寸法変化につながる恐れがあり、結果として振動構造体2210の装着後のガタつきの要因となる恐れがある。
そこで、本実施形態では、振動構造体2210の一端2210A側と凹部2150の圧入量をX1としたとき、X1=0.05mm以上している。すなわち、図39(a)、(b)に示すように、振動構造体2210の一端2210Aの厚さL6、振幅方向Cへの圧入部の幅である溝部2152の隙間をXとしたとき、L6−X=0.05以上mm(X1)となるようにしている。振動構造体2210の一端2210Aの厚さL6とは、振動板2201の一端2201A側の厚さL7と、厚さL7と同方向における保持部2206の厚さL8を合計したものである。
また、本実施形態にかかる振動構造体2210は、振動板2201の一端2201A側の表面となる側面2201Cから凹部2150に向かって突出したばね部としての、曲げ形状部2201Fを備えていない構成としている。
このように、本実施形態においては、振動構造体2210(振動板2201)は曲げ形状部2201Fを備えていないので、凹部2150への圧入時に振動板2201がホッパ壁面たる凹部2150の壁部2153を摺接して削ることは無く、取り外す際も壁部2153を削ることなく取り外すことができる。
このため、削れ片が脱落による異常画像の発生を防止できるとともに、リサイクルや修理時のリサイクル性や取り外し時の作業性が向上する。また、壁部2153の削れを防止できることから、経時における凹部2150の溝部2152の隙間Xの寸法変化も抑制することができ振動構造体2210の装着後のガタつきの発生を低減することができ、磁束センサ10によるトナーの検知精度の安定化につながる。
本実施形態にかかる振動構造体2210は、上述のよう曲げ形状部2201Fを備えていない構成としている。そのため、振動構造体2210の圧入量X1が少ない場合、容易に外れてしまう懸念があることから、本発明者らは、サブホッパー200の落下試験にて脱落評価を実施し、X1=0.05mm以上という圧入量の範囲を見出した。圧入量X1と落下試験による振動板脱落の関係を図40に示し、圧入量X1と引き抜き力(振動構造体2210を取り外す荷重)の関係を図41に示す。
図40において、圧入量X1が0.01(mm)の場合の引き抜き力(N)は0.65(N)で、圧入量X1が0.02(mm)の場合の引き抜き力(N)は1.57(N)であり、圧入量X1が大きくなるほど引き抜き力は大きくなり、振動構造体2210が凹部2150から外れ難くなる。落下試験は、圧入量X1を順次増加させて、一定の高さから落下させた。試験結果によると、圧入量X1が0.02(mm)以下であると、振動構造体2210が凹部2150から離脱したが、圧入量X1が0.03(mm)以上の場合には、振動構造体2210が凹部2150から離脱することはなかった。
図41は、横軸に圧入量X1(mm)とし、縦軸に引き抜き力(N)とした。図41において、実線は計測値の平均値を示し、破線は±のバラつきを示す。計測結果によると、バラつきを考慮しても、バラつきの下限値である引き抜き力3.2(N)以上≒圧入量下限を0.05(mm)以上に設定すれば、振動構造体2210が凹部2150から脱落してしまうことを防止できる。
そこで、本実施形態に係る振動構造体2210は、図39(a)、(b)に示すように、振動構造体2210の一端2210Aの厚さL6を1.49mm±0.04mmとしたとき、振動構造体2210が圧入されるホッパ側の隙間となる溝部2152の隙間Xを1.35mm±0.05mmに設定した。そのとき、厚さL6と隙間Xの差である圧入量X1は、0.14mm+0.09mmが最大圧入量となり、0.14mm−0.09mmが最小圧入量となる。この範囲においては、サブホッパー200を落下させても、振動構造体2210が凹部2150(サブホッパー200、筐体200A)から脱落することはない。
ところで、振動構造体2210を凹部2150に圧入した場合、圧入量X1によっては、振動構造体2210の一端2210Aに作用する溝部2152の内面2152a、2152bからの応力によって、振動板2201が撓んでしまうことが想定される。すなわち、図42(a)に示すよう、振動板2201は、保持部2206の接合面2206Bに一端2201Aが固定されているため、他端2201B側は保持部2206から突出して延在している。また、振動板2201は、凹部2150に装着した際にも一端2201A側以外は凹部2150の外部に内壁200Abに沿うように突出する。このため、振動板2201は、保持部2206の角部2206Cや凹部2150(溝部2152の内面2152a)との接触部が支点となって振幅することになる。つまり、振動板2201は、一端2201A側を支点として振動可能である。
しかし、振動構造体2210を凹部2150の溝部2152内に圧入すると、振動板2201は、保持部2206と溝部2152の内面2152bとの間に側面2201C側と背面2201D側が挟まれるため、両者との接触部に応力が作用する。この応力のバランスが良ければ振動板2201は変形することはないが、側面2201C又は背面2201Dへの応力にバラつきがあると、振動板2201が撓んでしまうことがある。
撓み方向が、筐体200Aの内壁200Abから離間する方向であれば、振動板2201の振幅は確保されるが、図42(b)に示すように、撓み方向が、筐体200Aの内壁200Abに近接する方向であると、振動板2201の振幅が減少することになり、振幅量によって振動板2201が撹拌部材205で弾かれたことを検出する透磁率センサである磁束センサ10においては検出難くなってしまう。
そこで、本実施形態では、図43に示すように、容器内となる筐体200Aの内部に、筐体側となる内壁200Abへの振動板2201の変形を抑制する抑制部230を設けている。抑制部230は、図44(a)、(b)に示すように、振動付与部側に位置する面である振動板2201の側面2201Cと、振動板2201の筐体側に位置する面である背面2201Dとにそれぞれ接触する第一接触部と第二接触部を有している。壁部2153側に位置する溝部2152の内面2152bの角部2152cは円弧状に形成されていて、振動板2201の側面2201Cとの接触部が、接合面2206Bの角部2206Cと振動板2201の背面2201Dとの接触部に対して、振動板2201の長手方向においてずれている。角部2152cの円弧は、例えばR0.3mmとしている。
本実施形態において、第一接触部は、側面2201Cに当接する溝部2152の内面2152bの円弧状に形成された角部2152cの端点2152dであり、第二接触部は振動板2201を固定して背面2201Dと接触する保持部2206の接合面2206Bの角部2206Cである。すなわち、第一接触部である角部2152cの端点2152dは、振動板2201の振動時の第一支点を構成し、第二接触部である接合面2206Bの角部2206Cは振動板2201の振動時の第二支点を構成している。
このため、本実施形態では、図43に示すように、振動板2201の他端2201B側に位置する端部2201Baから第一支点である溝部2152の端点2152dまでの距離D1が、振動板2201の他端2201B側に位置する端部2201Baから第二支点である接合面2206Bの角部2206Cまでの距離D2よりも長く形成されて設定されている。
つまり、本実施形態では、溝部2152の角部2152cを円弧状に形成し、角部2152cのエッジを取り除くことで、振動板2201の端部2201Baから第一支点となる端点2152dまでの距離D1を、振動板2201の端部2201Baから第二支点である角部2206Cまでの距離D2よれも長く(D2+D)となるように形成している。
距離D1を距離D2よりも長くする形態としては、角部2152cを円弧状に形成するのではなく、図45(a)に示すように、保持部2206を凹部2150から振動板2201の他端2201Bに向かって突出させて距離D2を距離D1よりも短く形成ようにしても良い。あるいは、図45(b)に示すように、壁部2153側に位置する溝部2152を、第二支点となる接合面2206Bの角部2206Cよりも一端2201Aよりに形成し、溝部2152の厚さを薄くして距離D1を距離D2よりも長く形成してもよい。
このように振動構造体2210を凹部2150の溝部2152に圧入したときに、振動板2201の変形が発生したとする。この場合でも振動板2201の端部2201Baから第一支点となる端点2152dまでの距離D1が、振動板2201の端部2201Baから第二一支点となる角部2206Cまでの距離D2よれも長く形成しているので、振動板2201は、第一支点となる端点2152d(撹拌部材205)側に変形し、センサ側となる内壁200Ab側には変形しない。このため、背面2201Dと内壁200Abとのクリアランス(隙間L2)が確保され、振動板2201の振幅が減少することがなく、磁束センサ10の検知精度の低下を抑制してより正確な検知を行うことができる。
また、図43、図44、図45に示すように、振動板2201の一端2201Aは保持部2206の接合面2206Bと溝部2152の互いに対向して平行となる平面を成す内面2152a、2152bによって平面同士で挟まれて両側とも面接触の構成とされている。仮に一端2201A側の押さえが点接触の場合、押さえていない空間か変形可能な空間となるため振動板2201の位置が安定せず変形し易くなることが想定される。しかし、本実施形態では、振動板2201の一端2201Aは、側面2201Cと背面2201Dの両面が面接触によって支持されるので、変形し難く、変形量を最小限に抑えることができるため、磁束センサ10の検知感度が低下することを防止して正確な検知を行うことができる。
上記実施形態では、振動板2201を支持する支点の位置関係を規定することで、凹部2150(溝部2152)への圧入時の振動板2201の内壁200Ab側への変形を抑制したが、振動板2201の内壁200Ab側への変形抑制手法としては、このような形態に限定されるものではない。
例えば、図46に示すように、振動構造体2210を凹部2150(溝部2152)に圧入した際に、凹部2150から突出する振動板2201の部分を、筐体200Aの内壁200Abから離間する方向C1へ角度θだけ屈曲して形成してもよい。このように、初めから振動板2201の形状を内壁200Abから離間させておけば、凹部2150(溝部2152)への圧入時における側面2201Cと背面2201Dに作用する応力のバラつきを考慮することなく、振動板2201の振幅量を確保することができ、磁束センサ10の検知感度が低下することを防止して、正確な検知を行うことができる。
なお、図31から図46で説明した内容については、図1から図30に示した形態適用しても、同様の効果を得ることができる。
10 磁束センサ(振動検知部)
21 CPU(検知処理部)
100 画像形成装置
106K、106C、106M、106Y 画像形成部
200 サブホッパー(容器)
200A 筐体
201、2201 振動板(振動体)
201A、2201A 振動板の一端側
201B、2201B 振動板の他端側
201C、2201C 振動板の表面(振動付与部側に位置する面)
201D、2201D 振動板の背面(筐体側に位置する面)
202、2202 重り(突出部)
205 撹拌部材(振動付与部)
215、2150 凹部
206、2206 保持部
230 抑制部
2000 粉体検知装置、顕色剤残量検知装置
2152 溝部
2152d 第一接触部
2201Ba 振動板の他端側に位置する端部
2201E 曲げ形状部
2203A 溶着部
2206C 第二接触部
C 近接離間する方向
C1 離間する方向
D1 端部から第一接触部までの距離
D2 端部から第二接触部までの距離
L1 干渉量
L4 振動部と筐体の隙間
L5 溶着部高さ
L6 振動構造体の一端側の厚さ
L7 振動板の一端側の厚さ
L8 保持部の厚さ
X 凹部の幅(溝部の間隔)
X1 圧入量
特開2013−37280号公報

Claims (14)

  1. 流動性を有する粉体の容器内における残量を検知する粉体検知装置であって、
    前記容器内に、その一端側が固定されて配置され、前記容器内の粉体の影響を受けて振動する振動部と、
    前記振動部の振動状態を検知する振動検知部と、
    前記振動部の他端側に接触して前記振動部を振動させる振動付与部を備え、
    前記振動部及び前記振動検知部は、前記容器の筐体を介して互いに対向配置され、
    前記振動部と前記振動付与部の干渉量を、前記振動部と前記筐体の隙間よりも大きくした粉体検知装置。
  2. 前記振動部は、一端側を前記容器に固定された振動板と、
    前記振動板の他端側に設けられ、前記振動付与部側に向けて突出した突出部と、を有し、且つ、該突出部が前記振動付与部と接触し、当該接触を解除されることで前記振動板とともに振動するように構成されている請求項1に記載の粉体検知装置。
  3. 前記突出部は、前記振動板に対して固定部において固定され、
    前記固定部は、前記振動板から前記筐体側に向け突出する形状を有し、
    前記固定部の突出形状における前記振動板の前記筐体側の面よりも前記筐体側に突出した部分の高さは0.4mm以下である請求項2に記載の粉体検知装置。
  4. 前記筐体は、少なくとも前記振動部の一端側が圧入される凹部を有し、
    前記振動部の一端側と前記凹部との圧入量をX1としたとき、
    前記圧入量X1は、0.05mm以上である請求項2または3に記載の粉体検知装置。
  5. 前記振動部の一端側の厚さをL6とし、前記振動部の一端側の厚さと同方向への前記凹部の幅をXとしたとき、
    L6−X=0.05以上mmとなる請求項4に記載の粉体検知装置。
  6. 前記振動板の一端側を保持する保持部を有し、
    前記振動部の一端側の厚さL6は、前記振動板の一端側の厚さと、前記厚さと同方向における前記保持部の厚さとの和である請求項5に記載の粉体検知装置。
  7. 前記振動板の一端側は、前記筐体に沿って平坦となる平板状である請求項2乃至6の何れか1項に記載の粉体検知装置。
  8. 前記振動板は、前記一端側を支点として振動可能であり、前記筐体から離間する方向へ屈曲されている請求項2乃至7の何れか1項に記載の粉体検知装置。
  9. 前記振動板は、前記振動検知部に対して近接離間する方向に振動可能に支持されていて、
    前記容器内には、前記振動板の前記筐体側への変形を抑制する抑制部が設けられている請求項2乃至7の何れか1項に記載の粉体検知装置。
  10. 前記凹部は、前記振動板の一端における、前記振動付与部側に位置する面と、前記振動板の筐体側に位置する面とにそれぞれ接触する第一接触部と第二接触部を有し、
    前記抑制部は、前記振動板の他端側に位置する端部から、前記第一接触部までの距離を、前記第二接触部までの距離よりも長く設定し、前記振動板の前記筐体側への変形を抑制するように構成されている請求項9に記載の粉体検知装置。
  11. 前記筐体側に位置する面と、前記振動付与部側に位置する面とは、前記第一接触部と前記第二接触部と面接触する請求項10に記載の粉体検知装置。
  12. 前記振動検知部による検知結果に基づいて、前記容器内の粉体の残量を検知する検知処理部を備えた請求項1乃至11の何れか1項に記載の粉体検知装置。
  13. 画像形成装置で用いられる顕色剤の残量を検知する顕色剤残量検知装置であって、
    前記顕色剤の残量を、請求項1乃至12の何れか1項に記載の粉体検知装置によって検出する顕色剤残量検知装置。
  14. 流動性を備えた顕色剤で画像を形成する画像形成部と、
    前記顕色剤の残量を検知する顕色剤残量検知装置を備え、
    前記顕色剤残量検知装置として請求項13に記載の顕色剤残量検知装置を備えた画像形成装置。
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