JP2017150509A - 変速機及び変速機を備えた駆動装置 - Google Patents

変速機及び変速機を備えた駆動装置 Download PDF

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Abstract

【課題】Oリングのシール性に対する異物の影響を低減する。【解決手段】変速機100は、変速機構20と、変速機構20を収容する回転ハウジング10と、回転ハウジング10の開口端10aを閉塞する開口端カバー30と、開口端カバー30の外周に形成されたOリング溝30bに嵌装され、回転ハウジング10と開口端カバー30との間を封止するOリング50と、を備え、Oリング溝30bは、Oリング50と当接してシール部51、52を形成する複数の当接面30c、30dを有し、変速機100の最外部側に設けられた当接面30dと最内部側に設けられた当接面30cとのうち少なくとも一方は、Oリング溝30bの開口側に向けて拡がって形成される。【選択図】図3

Description

本発明は、変速機及び変速機を備えた駆動装置に関する。
特許文献1には、油圧ショベル等の無限軌道車両の走行モータに用いられる変速機が開示されている。
上記の変速機は、クローラベルトに噛み合うスプロケットが連結される円筒状の回転ハウジングと、回転ハウジングの開口端を閉塞する円盤状の開口端カバーと、を備える。開口端カバーは、回転ハウジングの内周に形成された内周溝と開口端カバーの外周に形成された外周溝との間に形成される円筒状の空間に配設されたワイヤを介して回転ハウジングに係止される。
回転ハウジング及び開口端カバーの内部には、油圧モータの出力回転を減速して回転ハウジングに伝達する変速機構が収容されるとともに、変速機構を潤滑する潤滑油が充填される。このため、回転ハウジングの内周と開口端カバーの外周との間には、潤滑油が回転ハウジングの外部に漏れることを防止するシール部材としてOリングが設けられる。
特開2014−190444号公報
回転ハウジングの内周と開口端カバーの外周との間には隙間があるので、土砂等の異物が侵入することがある。上述したように、回転ハウジングの内周と開口端カバーの外周との間にはOリングが設けられるので、異物がそれ以上変速機の内部に入ることは防止できる。
ここで、上記の変速機では、開口端カバーを回転ハウジングに係止するためのワイヤの外径が、回転ハウジングの内周溝と開口端カバーの外周溝との間の円筒状の空間に対してクリアランスを持つように設定される。このため、回転ハウジングと開口端カバーとは、当該クリアランスの分だけ軸方向に相対変位可能となっている。
このように、回転ハウジングと開口端カバーとが軸方向に相対変位可能な構造においては、振動等で回転ハウジングと開口端カバーとが軸方向に相対変位すると、Oリングも軸方向に動くことになる。
このため、回転ハウジングの内周と開口端カバーの外周との間に多量の異物が侵入してOリング近傍に堆積してしまうと、Oリングが軸方向に動いた際にOリングのシール部に異物が入り込み、Oリングのシール性に影響を及ぼすことが考えられる。
本発明は、このような技術的課題に鑑みてなされたもので、Oリングのシール性に対する異物の影響を低減することを目的とする。
第1の発明は、変速機であって、駆動源の出力回転を変速する変速機構と、変速機構を収容し、変速された出力回転が伝達されて回転する円筒状の回転ハウジングと、回転ハウジングの開口端の内周に嵌装され、開口端を閉塞する開口端カバーと、開口端カバーの外周に形成されたOリング溝に嵌装され、回転ハウジングと開口端カバーとの間を封止するOリングと、を備え、Oリング溝は、Oリングと当接してシール部を形成する複数の当接面を有し、変速機の最外部側に設けられた当接面と最内部側に設けられた当接面とのうち少なくとも一方は、Oリング溝の開口側に向けて拡がって形成されることを特徴とする。
第1の発明では、変速機の最外部側に設けられた当接面と最内部側に設けられた当接面とのうち少なくとも一方がOリング溝の開口側に向けて拡がって形成されるので、回転ハウジング10と開口端カバー30とが軸方向に相対変位したときの開口端カバーに対するOリングの移動が抑制され、Oリングと開口端カバーとの間のシール部に異物が入り込み難くなる。また、変速機の外部側のシール部で異物が堰き止められるので、内部側のシール部近傍への異物の侵入を抑制できる。
第2の発明は、変速機の最外部側に設けられた当接面と最内部側に設けられた当接面とは、Oリング溝の開口側に向けて拡がって形成されることを特徴とする。
第3の発明は、変速機の最外部側に設けられた当接面と最内部側に設けられた当接面とは、Oリング溝の側面にそれぞれ連なることを特徴とする。
第2及び第3の発明では、開口端カバーが回転ハウジングに対して外部側に変位したときと内部側に変位したときとで、Oリングの変形度合が均等又は均等に近くなる。これによれば、Oリングの耐久性を向上できる。
第4の発明は、駆動装置であって、第1から第3のいずれかの発明に係る変速機と、駆動源と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、Oリングのシール性に対する異物の影響を低減できる。
本発明の実施形態に係る変速機の側面図である。 図1のII−II線に沿う断面図である。 本発明の実施形態に係る変速機の要部の拡大図である。 Oリング溝の変形例を示す図である。 Oリング溝の別の変形例を示す図である。
以下、図1〜図3を参照しながら本発明の実施形態に係る変速機100について説明する。
変速機100は、例えば、油圧ショベル等のクローラ式車両の車軸部に設けられてクローラベルトを駆動する走行モータに用いられる。駆動装置としての走行モータは、駆動源としての油圧モータ1と、油圧モータ1のシャフト21の出力回転を減速する変速機100と、を備える。
変速機100は、固定ハウジング(図示せず)に対して回転作動する円筒状の回転ハウジング10を備える。回転ハウジング10の外周面にはスプロケット(図示せず)が連結される。回転ハウジング10とスプロケットとが共に回転することで、スプロケットに噛み合うクローラベルト(図示せず)が循環して車両が走行する。
固定ハウジング及び回転ハウジング10は、クローラベルトが循環する経路の内側に配置される。回転ハウジング10は、車両のフレームに連結される固定ハウジングに対してベアリング(図示せず)を介して回転自在に支持され、回転軸Oを中心として回転作動する。
固定ハウジングの内部には、油圧モータ1が設けられる。油圧モータ1は、例えば、斜板式ピストンモータである。なお、駆動源は油圧モータ以外であってもよく、例えば、電動モータ等を用いてもよい。
図2に示すように、回転ハウジング10の内部には、変速機構20が収容される。変速機構20は、油圧モータ1のシャフト21に設けられるサンギヤ22、回転ハウジング10の内壁に設けられるリングギヤであるインナーギヤ23、サンギヤ22とインナーギヤ23との双方に噛み合う複数のプラネタリギヤ24、及び各プラネタリギヤ24を支持するプラネタリキャリア25等によって構成される。
変速機構20は、油圧モータ1のシャフト21の出力回転を減速して回転ハウジング10に伝達する。これにより、回転ハウジング10と共にスプロケットが回転作動する。
回転ハウジング10の開口端10aの内周には、開口端10aを閉塞する円盤状の開口端カバー30が嵌装される。
開口端カバー30は、図2、図3に示すように、回転ハウジング10の内周に形成された内周溝10bと開口端カバー30の外周に形成された外周溝30aとの間に形成される円筒状の空間に配設されたワイヤ40を介して回転ハウジング10に係止される。
回転ハウジング10の内周溝10bの位置と開口端カバー30の外周溝30aの位置とは、開口端カバー30を回転ハウジング10の内周に嵌装してインナーギヤ23の端面に当接させた状態で、内周溝10bと外周溝30aとが対向して円筒状の空間を形成するように設定される。
ワイヤ40の外径は、内周溝10bと外周溝30aとによって形成される円筒状の空間の内径より小さく形成される。ワイヤ40は、1本の金属製線材からなるものを使用してもよいし、複数の細い金属製線材をまとめた撚線を使用してもよい。
ワイヤ40は、回転ハウジング10の内周に開口端カバー30を嵌装した状態で、内周溝10bと外周溝30aとで形成された空間に貫通孔10cから挿入される。このようにして、ワイヤ40は、開口端カバー30の周囲を略一周して内周溝10bと外周溝30aとの間の空間に配設される。
これにより、開口端カバー30がワイヤ40を介して回転ハウジング10に係止され、変速機構20を収容するギヤ室110が回転ハウジング10の内部に画成される。
なお、貫通孔10cは、ワイヤ40挿入後にプラグ(図示せず)で封止される。開口端カバー30を回転ハウジング10から取り外す場合は、貫通孔10cからワイヤ40を抜き取ればよい。
ギヤ室110には、変速機構20を潤滑する潤滑油が充填される。このため、回転ハウジング10と開口端カバー30との間には、潤滑油がギヤ室110から外部に漏れることを防止するシール部材としてOリング50が設けられる。
具体的には、Oリング50は、開口端カバー30の外周溝30aよりも開口端10a側に形成されたOリング溝30bに嵌装される。
Oリング溝30bは、図3に示すように、Oリング50と当接してシール部51、52を形成する当接面30c、30dを有する。当接面30c、30dは、Oリング溝30bの開口側に向けて拡がって形成され、変速機100の径方向に形成されたOリング溝30bの側面30kにそれぞれ連なっている。Oリング溝30bについては後で詳しく述べる。
開口端カバー30及びOリング50を回転ハウジング10に組み付けると、Oリング50が、Oリング溝30bの当接面30c、30dと回転ハウジング10の内周面との間で圧縮される。
これにより、Oリング50と当接面30c、30dとの間にシール部51、52が形成されるとともに、Oリング50と回転ハウジング10の内周面との間にシール部53が形成され、ギヤ室110が封止される。
また、図1に示すように、開口端カバー30には、3つのポート31〜33が設けられる。
ポート31〜33の内周にはねじ部が形成され、ボルト型のプラグ34が螺合してそれぞれ取り付けられる。
ポート31は検油ポートであって、開口端カバー30の中央に配置される。ポート31からプラグ34を外すことによって、ギヤ室110内に充填された潤滑油量をポート31を通じて確認することができる。
ポート32は図1における開口端カバー30の下部に配置される。ポート32からプラグ34を外すことによって、ギヤ室110内の潤滑油をポート32を通じて外部に排出することができる。
ポート33は図1における開口端カバー30の右上部に配置される。ポート33からプラグ34を外すことによって、潤滑油をポート33を通じてギヤ室110内に充填することができる。
続いて、変速機100を上記のように構成することの作用効果について説明する。
変速機100は、油圧ショベル等の走行モータに用いられるので、土砂等の異物がかかりやすい環境下で使用されることが多い。このため、回転ハウジング10と開口端カバー30との間の隙間120には、土砂等の異物が侵入することがある。
上述したように、回転ハウジング10と開口端カバー30との間にはOリング50が設けられるので、異物がそれ以上変速機100の内部に入ることは防止できる。
ここで、本実施形態では、開口端カバー30を回転ハウジング10に係止するためのワイヤ40の外径が、回転ハウジング10の内周溝10bと開口端カバー30の外周溝30aとの間の円筒状の空間に対してクリアランスを持つように設定されている。このため、回転ハウジング10と開口端カバー30とは、当該クリアランスの分だけ軸方向に相対変位可能となっている。
このように、回転ハウジング10と開口端カバー30とが軸方向に相対変位可能な構造においては、Oリング50が嵌装されるOリング溝の形状を一般的な角溝等にしてしまうと、振動等で回転ハウジング10と開口端カバー30とが軸方向に相対変位した際に、Oリング50も軸方向に動くことになる。
この場合は、隙間120から多量の異物が侵入してOリング50近傍に堆積してしまうと、Oリング50が軸方向に動いた際に堆積した異物に乗り上げたりしてシール部に異物が入り込み、Oリング50のシール性に影響を及ぼすことが考えられる。
これに対して、本実施形態では、上述したように、Oリング溝30bが、Oリング溝30bの開口側に向けて拡がって形成された当接面30c、30dを有している。
これによれば、回転ハウジング10と開口端カバー30とが軸方向に相対変位したときの開口端カバー30に対するOリング50の移動が、軸方向に対して傾斜して設けられた当接面30c、30dにより抑制される。よって、Oリング50と開口端カバー30との間のシール部51、52に異物が入り込み難くなる。また、変速機100の外部側のシール部52で異物が堰き止められるので、内部側のシール部51近傍への異物の侵入を抑制できる。
また、Oリング溝の形状を一般的な角溝等にしてしまうと、回転ハウジング10と開口端カバー30とが軸方向に相対変位したときに、Oリング50が転動する場合がある。この場合は、Oリング50近傍に堆積した異物にOリング50が乗り上げ易くなる。
これに対して、本実施形態によれば、開口端カバー30に対するOリング50の移動が抑制されることで、回転ハウジング10に対しては、Oリング50を転動させずに摺動させることができる。
このため、Oリング50が回転ハウジング10に対して軸方向に動いても、近傍に堆積した異物にOリング50が乗り上げず、また、堆積した異物をOリング50によって削ぎ落とすことができる。よって、シール部53に異物が入り込み難くなる。
また、Oリング50及び開口端カバー30を回転ハウジング10に組み付けると、Oリング50が径方向に圧縮される。このため、Oリング50の軸方向側に圧縮されたOリング50が変形するための空間がないと、Oリング50及び開口端カバー30を回転ハウジング10に組み付ける際に、Oリング50が回転ハウジング10と開口端カバー30との間に噛み込んでしまう可能性がある。
これに対して、本実施形態では、Oリング溝30bの当接面30c、30dがOリング溝30bの開口側に向けて拡がって形成されるので、Oリング50が変形するための空間を、Oリング50の軸方向側に確保できる。よって、Oリング50及び開口端カバー30を回転ハウジング10に組み付ける際の組付け性を確保できる。
このように、本実施形態によれば、Oリング50のシール性に対する異物の影響を低減できる。また、Oリング50及び開口端カバー30を回転ハウジング10に組み付ける際の組付け性を確保できる。
なお、図4、図5に示すように、Oリング50との間にシール部を形成する2つの当接面のいずれか一方のみが開口側に向けて拡がるように、Oリング溝を形成してもよい。
図4に示すOリング溝30eは、Oリング50と当接してシール部54、55を形成する当接面30f、30gを有する。変速機100の内部側の当接面30fは、Oリング溝30bの開口側に向けて拡がって形成され、外部側の当接面30gは、変速機100の径方向に形成される。
この場合も、Oリング溝30bの場合と同様の効果を得ることができる。また、当接面30gが変速機100の径方向に形成されるので、回転ハウジング10と開口端カバー30とが軸方向に相対変位しても、Oリング50が当接面30gと平行な方向に移動することがない。このため、開口端カバー30側においては、近傍に堆積した異物へのOリング50の乗り上げが発生せず、Oリング50と開口端カバー30との間のシール部55に異物が入り込み難くなる。
図5に示すOリング溝30hは、Oリング50と当接してシール部56、57を形成する当接面30i、30jを有する。変速機100の内部側の当接面30iは、変速機100の径方向に形成され、外部側の当接面30jは、Oリング溝30bの開口側に向けて拡がって形成される。
この場合も、Oリング溝30bの場合と同様の効果を得ることができる。また、当接面30jが、開口端カバー30の外周面に到達するまで延伸しているので、Oリング50の外部側に、隙間120に侵入した異物が溜まる空間を確保できる。これによれば、シール部57に異物が入り込み難くなり、シール部56近傍への異物の侵入を遅らせることができる。
一方、本実施形態では、Oリング溝30bの当接面30c、30dが、Oリング溝30bの開口側に向けて等しく拡がって形成される。このため、例えば、振動により回転ハウジング10と開口端カバー30とが相対変位した場合には、開口端カバー30が回転ハウジング10に対して外部側に変位したときのOリング50の変形度合と、内部側に変位したときのOリング50の変形度合とが均等になる。これによれば、Oリング50の耐久性を向上できる。
なお、当接面30c、30dの傾斜角が等しくなくても、傾斜角が近ければ、開口端カバー30が回転ハウジング10に対して外部側に変位したときのOリング50の変形度合と、内部側に変位したときのOリング50の変形度合とが均等に近くなり、Oリング50の耐久性を向上できる。
以下、本発明の実施形態の構成、作用、及び効果をまとめて説明する。
変速機100は、油圧モータ1の出力回転を変速する変速機構20と、変速機構20を収容し、変速された前記出力回転が伝達されて回転する円筒状の回転ハウジング10と、回転ハウジング10の開口端10aの内周に嵌装され、開口端10aを閉塞する開口端カバー30と、開口端カバー30の外周に形成されたOリング溝30bに嵌装され、回転ハウジング10と開口端カバー30との間を封止するOリング50と、を備え、Oリング溝30bは、Oリング50と当接してシール部51、52を形成する複数の当接面30c、30dを有し、変速機100の最外部側に設けられた当接面30dと最内部側に設けられた当接面30cとのうち少なくとも一方は、Oリング溝30bの開口側に向けて拡がって形成されることを特徴とする。
この構成では、変速機100の最外部側に設けられた当接面30dと最内部側に設けられた当接面30cとのうち少なくとも一方が、Oリング溝30bの開口側に向けて拡がって形成されるので、回転ハウジング10と開口端カバー30とが軸方向に相対変位したときの開口端カバー30に対するOリング50の移動が抑制され、Oリング50と開口端カバー30との間のシール部51、52に異物が入り込み難くなる。また、変速機100の外部側のシール部52で異物が堰き止められるので、内部側のシール部51近傍への異物の侵入を抑制できる。よって、Oリング50のシール性に対する異物の影響を低減できる。
また、変速機100の最外部側に設けられた当接面30dと最内部側に設けられた当接面30cとは、Oリング溝30bの開口側に向けて拡がって形成されることを特徴とする。
また、変速機100の最外部側に設けられた当接面30dと最内部側に設けられた当接面30cとは、Oリング溝30bの側面にそれぞれ連なることを特徴とする。
これらの構成では、開口端カバー30が回転ハウジング10に対して外部側に変位したときと内部側に変位したときとで、Oリング50の変形度合が均等又は均等に近くなる。これによれば、Oリング50の耐久性を向上できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したものに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体例に限定する趣旨ではない。
例えば、上記実施形態では、油圧モータ1の出力回転を減速して回転ハウジング10に伝達しているが、出力回転を増速して回転ハウジング10に伝達するものであってもよい。
また、上記実施形態では、Oリング溝30bが、2つの当接面30c、30dを有しているが、Oリング50との間にシール部を形成する当接面を3つ以上有するように、Oリング溝を設けてもよい。
この場合は、変速機100の最外部側に設けられた当接面と最内部側に設けられた当接面とのうち少なくとも一方を、Oリング溝30bの開口側に向けて拡がるように形成すればよい。
また、上記実施形態では、駆動装置として、走行モータを例に説明したが、旋回モータやウィンチなどを駆動するモータなどにも適用できる。
なお、当接面がOリング溝の開口側に向けて拡がって形成されているものには、当接面が最後まで拡がっていないもの(図3参照)や、2つの当接面の間に軸方向に形成された底面が設けられたものも含まれる。また、2つの当接面の傾斜は非対称でもよい。
100・・・変速機、1・・・油圧モータ(駆動源)、10・・・回転ハウジング、10a・・・開口端、20・・・変速機構、30・・・開口端カバー、30b・・・Oリング溝、30c・・・当接面、30d・・・当接面、30e・・・Oリング溝、30f・・・当接面、30g・・・当接面、30h・・・Oリング溝、30i・・・当接面、30j・・・当接面、30k・・・側面、50・・・Oリング、51・・・シール部、52・・・シール部、54・・・シール部、55・・・シール部、56・・・シール部、57・・・シール部

Claims (4)

  1. 駆動源の出力回転を変速する変速機構と、
    前記変速機構を収容し、変速された前記出力回転が伝達されて回転する円筒状の回転ハウジングと、
    前記回転ハウジングの開口端の内周に嵌装され、前記開口端を閉塞する開口端カバーと、
    前記開口端カバーの外周に形成されたOリング溝に嵌装され、前記回転ハウジングと前記開口端カバーとの間を封止するOリングと、
    を備え、
    前記Oリング溝は、前記Oリングと当接してシール部を形成する複数の当接面を有し、
    前記変速機の最外部側に設けられた前記当接面と最内部側に設けられた前記当接面とのうち少なくとも一方は、前記Oリング溝の開口側に向けて拡がって形成される、
    ことを特徴とする変速機。
  2. 請求項1に記載の変速機であって、
    前記変速機の最外部側に設けられた前記当接面と最内部側に設けられた前記当接面とは、前記Oリング溝の開口側に向けて拡がって形成される、
    ことを特徴とする変速機。
  3. 請求項2に記載の変速機であって、
    前記変速機の最外部側に設けられた前記当接面と最内部側に設けられた前記当接面とは、前記Oリング溝の側面にそれぞれ連なる、
    ことを特徴とする変速機。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の変速機と、前記駆動源と、を備える駆動装置。
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