JPH0875003A - シールリングの溝構造 - Google Patents

シールリングの溝構造

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JPH0875003A
JPH0875003A JP23076894A JP23076894A JPH0875003A JP H0875003 A JPH0875003 A JP H0875003A JP 23076894 A JP23076894 A JP 23076894A JP 23076894 A JP23076894 A JP 23076894A JP H0875003 A JPH0875003 A JP H0875003A
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JP
Japan
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seal ring
pressure
chamfered portion
groove structure
groove
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JP23076894A
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English (en)
Inventor
Koji Koide
孝治 小出
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KOIDE KINZOKU KOGYO KK
Original Assignee
KOIDE KINZOKU KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シールリング8が超高圧液体の液圧を繰り返
し受けても、緩やかに変形するように溝7形状を工夫す
ることにより、シールリング8が破壊し難いシール構造
を実現する。 【構成】 一方側から繰り返し超高圧の液圧が加わる隙
間をシールリングによりシールするための溝構造であっ
て、シールリング8を嵌入する溝7における、シールリ
ング8を介して対向する側壁7a,7bのうち、低圧側
の側壁7bの少なくとも開口縁7dに、面取り部Xを形
成する。面取り部を、低圧側の側壁において開口縁から
底壁に至るまで形成する。面取り部を、断面略直線状と
する。面取り部を、断面略曲線状とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シールリングを嵌入す
る溝の構造に係り、特にシールリングの早期破壊を防止
するための対策に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図7に示すように、一方側(イ)
から液圧が加わる隙間(ロ)をシールリング(ハ)によ
りシールする場合、隙間(ロ)に臨む壁面に溝(ニ)を
設け、この溝(ニ)にシールリング(ハ)を圧縮状態で
嵌入し、このシールリング(ハ)を対向する壁面に圧接
させることにより、隙間(ロ)をシールすることが広く
行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
シール構造を、例えば超高圧ポンプの蓋構造などのよう
に、一方側(イ)から繰り返し超高圧の液圧が加わる隙
間(ロ)に適用した場合、ポンプが圧縮行程にあるとき
には、例えば2500気圧程度にまで至る超高圧の液圧
を受けて、シールリング(ハ)が、図中に破線で示すよ
うに、低圧側(ホ)の隙間(ロ)に押し込まれて大きく
変形し、またポンプが吸入行程にあるときには、シール
リング(ハ)の両側の液圧がほぼ均等になるからシール
リング(ハ)が実線で示すように原形に復帰し、これが
繰り返される。この繰り返しによりシールリング(ハ)
が疲労等により早期に破壊するから、ポンプを分解して
シールリング(ハ)を交換する作業を頻繁に行う必要が
生じて、ポンプ稼動時間の減少による生産性の低下及び
コストアップを招く。
【0004】本発明は、このような点に着目してなされ
たものであり、その目的とするところは、シールリング
が超高圧液体の液圧を繰り返し受けても、緩やかに変形
するように溝形状を工夫することにより、シールリング
が破壊し難いシール構造を実現することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1は、一方側から繰り返し超高圧の液圧が加
わる隙間をシールリングによりシールするための溝構造
を対象とし、シールリングを嵌入する溝における、シー
ルリングを介して対向する側壁のうち、低圧側の側壁の
少なくとも開口縁に、面取り部を形成する構成である。
【0006】請求項2は、請求項1の構成において、面
取り部を、低圧側の側壁において開口縁から底壁に至る
まで形成する構成である。
【0007】請求項3は、請求項1又は2の構成におい
て、面取り部が、断面略直線状である構成としている。
【0008】請求項4は、請求項1又は2の構成におい
て、面取り部が、断面略曲線状である構成としている。
【0009】
【作用】シールリングは超高圧液体の液圧を繰り返し受
け、超高圧の液圧を受けたときには低圧側の隙間に押し
込まれて変形する。その場合、シールリングは、低圧側
では面取り部に沿って緩やかに変形するから、超高圧の
液圧を繰り返し受けてもこれに作用する摩擦力、引っ張
り力、圧縮力が緩和され、疲労等が進行し難い。
【0010】
【実施例】以下、実施例を説明する。図1は、実施例の
シールリングの溝構造を備えたポンプを示す。このポン
プは、ウォータジェット切断機に、例えば2500気圧
程度の超高圧水を供給するものである。同図において、
1はシリンダ、2はシリンダ1に摺動自在に嵌挿された
ピストン、3はシリンダ1を密封すべく液密的に嵌合さ
れた蓋部材であって、この蓋部材3には、シリンダ1内
に通常圧の水道水を導入する吸入通路4と、シリンダ1
から超高圧水を導出する吐出通路5とを有し、これら吸
入通路4及び吐出通路5には、図1の矢印方向への水の
流通のみを許容する逆止弁がそれぞれ設けられている。
従って、ピストン2の吸入方向(図1では右方向)への
移動により吸入通路4から水道水を吸入し、ピストン2
の吐出方向(図1では左方向)への移動により吐出通路
4から水道水を吐出するようにしている。
【0011】そして、シリンダ1と蓋部材3との隙間9
のシール構造として、図2に示すように、蓋部材3の外
周壁3aに溝7を設け、この溝7にシールリング8を圧
縮状態で嵌入し、このシールリング8をシリンダ1の内
周壁1aに圧接させることにより、上記隙間9をシール
するようにしている。
【0012】さらに、図2に示すように、シールリング
8を介して対向する側壁7a,7bのうち低圧側の側壁
7bには、面取り部Xが形成されている。この面取り部
Xは断面略直線状であり、開口縁7dから底壁7cに至
るまで形成されている。この面取り部Xがピストン2の
外周壁2aと成す角度は、例えば45度である。
【0013】従って、上記実施例においては、ピストン
2の往復動に伴い、シールリング8は超高圧水の水圧を
繰り返し受け、超高圧の水圧を受けたときには図3に示
すように低圧側の隙間9aに押し込まれて変形する。そ
の場合、シールリング8は、低圧側の側壁7bでは面取
り部Xに沿って緩やかに変形し、大きくクビれたりする
ことがないから、水圧を繰り返し受けても、これに作用
する摩擦力、引っ張り力、圧縮力が緩和され、疲労等が
進行し難い。従って、シールリング8の寿命が長くなっ
て交換時期が延び、ポンプ稼動時間を増加できて、生産
性の向上及びコスト低減を図ることができる。
【0014】上記実施例に係るポンプで実験したとこ
ろ、以下の結果を得た。本発明品は、シリンダ1の内周
径(直径)が22.4mm、シリンダ1と蓋部材3との
間のクリアランスが0.01mm、溝7の深さが3m
m、溝底壁7cの幅が2mm、面取り部Xが蓋部材3の
外周壁3aと成す角度が45度、シールリング8はOリ
ングと呼ばれるもので、断面が直径3.5mmの円形の
もので、フッ化ゴム製である。比較例としては、上記発
明品に対して面取り部のない溝(幅2mm、深さ3m
m)を有するものとし、他の部分の寸法は変わりない。
条件としては、吸水圧が1〜2気圧、吐出圧が2500
気圧である。その結果、比較例ではピストンの往復回数
がほぼ1万回になったときにシールリングが破壊して吐
出圧力低下をきたした。これに対し、本発明品では、吐
出圧力が低下したのはピストンの往復回数がほぼ5万回
になったときであった。なお、ここでは外周径が22.
4mmの蓋部材3に対して、断面直径3.5mmと相対
的に小さな断面直径のOリング8を組み合わせて実験し
たが、ブッシュのように外周径が数ミリの部材と、これ
と大差ない断面直径数ミリのOリングの組み合わせで実
験すると、寿命の伸びは更に大きなものになることを確
認している。
【0015】なお、上記実施例では、面取り部Xを断面
略直線状として開口縁7dから底壁7cに至るまで形成
したが、図4に示すように、面取り部X’を開口縁7’
dにだけ形成するようにしてもよい。この場合も、面取
り部X’が蓋部材3’の外周壁と成す角度は、例えば4
5度である。また図5に示すように、面取り部X’’を
断面略曲線状として開口縁7’’dから底壁7’’cに
至るまで形成してもよいし、図6に示すように、面取り
部X’’’を断面略曲線状として開口縁7’’’dにだ
け形成してもよい。要するに、シールリングを介して対
向する側壁のうち低圧側の側壁の少なくとも開口縁に、
面取り部を形成すればよい。いずれの場合も、その作用
及び効果は、上記実施例と同様である。また、上記実施
例及び変形例では、蓋部材の外周壁に溝及びシールリン
グを設けた場合について説明したが、シリンダ内周壁に
溝及びシールリングを設けた場合についても本発明は適
用できるものであり、さらにポンプ以外であっても、一
方側から繰り返し超高圧の液圧が加わる隙間をシールリ
ングによりシールするための溝構造であれば本発明は適
用できる。その場合にもシールリングを介して対向する
側壁のうち低圧側の側壁の少なくとも開口縁に、面取り
部を形成すればよく、その作用及び効果は、上記実施例
と同様である。また、超高圧となる液体としては、水に
限らず、例えば油などでも対象となる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のシールリ
ングの溝構造は、シールリングを介して対向する側壁の
うち、低圧側の側壁の少なくとも開口縁に、面取り部を
形成したので、例えば超高圧液体を供給するポンプ等に
適用すれば、シールリングが超高圧液体の液圧を繰り返
し受けても、シールリングが低圧側では面取り部に沿っ
て緩やかに変形し、疲労等が進行し難くなり、従ってシ
ールリングの寿命が長くなって交換時期が延び、ポンプ
稼動時間を増加できて、生産性の向上及びコスト低減を
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のシールリングの溝構造を有したポンプ
の縦断側面図、
【図2】実施例のシールリングの溝構造を示す図1の要
部拡大図、
【図3】シールリングが超高圧液体の液圧を受けたとき
の図2相当図、
【図4】変形例を示す図2相当図、
【図5】第2の変形例を示す図2相当図、
【図6】第3の変形例を示す図2相当図、
【図7】従来例を示す図2相当図である。
【符号の説明】
1 シリンダ 3 蓋部材 7 溝 7a 高圧側の側壁 7b 低圧側の側壁 7c 底壁 7d 開口縁 8 シールリング X 面取り部 3’ 蓋部材 7’d 開口縁 X’ 面取り部 7’’c 底壁 7’’d 開口縁 X’’ 面取り部 7’’’d 開口縁 X’’’ 面取り部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一方側から繰り返し超高圧の液圧が加わる
    隙間をシールリングによりシールするための溝構造であ
    って、シールリングを嵌入する溝における、シールリン
    グを介して対向する側壁のうち、低圧側の側壁の少なく
    とも開口縁に、面取り部を形成したことを特徴とするシ
    ールリングの溝構造。
  2. 【請求項2】面取り部が、低圧側の側壁において開口縁
    から底壁に至るまで形成されている請求項1記載のシー
    ルリングの溝構造。
  3. 【請求項3】面取り部が、断面略直線状である請求項1
    又は2記載のシールリングの溝構造。
  4. 【請求項4】面取り部が、断面略曲線状である請求項1
    又は2記載のシールリングの溝構造。
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