JP2017149466A - 仕切材および仕切体 - Google Patents

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Abstract

【課題】仕切材から組み立てられる仕切体の梱包作業性を向上させる。
【解決手段】一枚のシート材からなる仕切材110には、一対の重合シート片10と、一対の連結シート片20と、かえし形状の凸片50と、組立状態において凸片50が嵌め込まれる凹孔60とが設けられる。一対の重合シート片10は、山折線LR1を挟んで設けられ、互いに重合する。一対の連結シート片20は、一対の重合シート片10と一対の谷折線LV1,LV2のそれぞれを介して連設され、組立状態において一対の谷折線LV1,LV2どうしが突き合わされて同一面上に連結状態で配置される。凸片50は、第一谷折線LV1に隣接する第一重合シート片11が切り取られ、第一谷折線LV1に隣接する第一連結シート片21から凸設される。凹孔60は、第二谷折線LV2に隣接する第二連結シート片22が凸片50と対応する形状に切り欠かれてこの第二連結シート片22に形成される。
【選択図】図2

Description

本発明は、梱包物が収められる箱の内部空間を区画する仕切体およびこの仕切体に組み立てられる仕切材に関する。
梱包用資材の一つとして、箱の内部空間を区画する仕切体が知られている。箱の内部に配置された仕切体によって区画された空間に梱包物を収めることで、梱包物の保護性や収容性の向上が図られる。仕切体としては、段ボールや厚紙などのシート材を互いに交差させて組み合わせたものや、所定の形状に切り取られた一枚のシート材に折線が設けられた仕切材を折り曲げたものなどが挙げられる。
ところが、複数のシート材を用いた仕切体は、シート材を混同するおそれがあり、また、シート材どうしの交差角度が固定されず、組立形状が安定しないおそれがある。一方、一枚のシート材からなる仕切体は、シート材を混同するおそれはないものの、折り曲げられたシート材の復元力によって、組立形状が崩れるおそれがある。
そこで、仕切体の組立形状を保持する技術が開発されている。たとえば、一枚のシート材から組み立てられる仕切体で重なり合うシート片のそれぞれにロック片を設け、これらのロック片どうしを重ねて折り曲げることが提案されている。このように重ねて折り曲げられたロック片により、折り曲げられたシート材の復元力に抗することで、仕切体の組立形状を保持することができるとされる(特許文献1参照)。
特開2004-10100号公報
しかしながら、上述したようにロック片を重ねて折り曲げる構造では、ロック片の折り曲げが復元しうるため、仕切体の組立形状を確実に保持することは困難である。そのため、箱に内装される仕切体の組立形状を修正しなければならず、梱包作業性の低下を招くおそれがある。
本件の仕切材および仕切体は、上記のような課題に鑑みて創案されたものであり、梱包作業性の向上を目的の一つとする。なお、この目的に限らず、後述する「発明を実施するための形態」に示す各構成から導き出される作用および効果であって、従来の技術では得られない作用および効果を奏することも、本件の他の目的として位置付けることができる。
(1)ここで開示する仕切材は、一枚のシート材からなり、一対の重合シート片と、一対の連結シート片と、かえし形状の凸片と、組立状態において前記凸片が嵌め込まれる凹孔とが設けられる。
前記一対の重合シート片は、山折線を挟んで設けられ、組立状態において互いに重合する。前記一対の連結シート片は、前記一対の重合シート片と一対の谷折線のそれぞれを介して連設され、組立状態において前記一対の谷折線どうしが突き合わされて同一面上に連結状態で配置される。
前記凸片は、前記一対の重合シート片のうち、前記一対の谷折線のうち一方の第一谷折線に隣接する第一重合シート片が切り取られ、前記一対の連結シート片のうち、前記第一谷折線に隣接する第一連結シート片から凸設される。
前記凹孔は、前記一対の連結シート片のうち、前記一対の谷折線のうち他方の第二谷折線に隣接する第二連結シート片が前記凸片と対応する形状に切り欠かれて当該第二連結シート片に形成される。
(2)前記凸片は、基端側よりも幅広な先端側の部位を有することが好ましい。
(3)前記凸片および前記凹孔の輪郭は、滑らかに連続する形状に設けられることが好ましい。
(4)前記山折線と前記一対の谷折線とは互いに平行であることが好ましい。この場合には、前記一対の重合シート片および前記一対の連結シート片は、前記山折線および前記一対の谷折線と直交する直線を挟んで一側および他側に一組が設けられることが好ましい。さらに、一組の前記重合シート片の間の前記直線上にはスリットが形成され、一組の前記連結シート片の間の前記直線上には第二山折線が形成されることが好ましい。
(5)そのうえ、前記凸片および前記凹孔は、組立状態において互いに重ならない位置に配置されることが好ましい。
(6)前記一対の連結シート片は複数が設けられ、複数の前記一対の連結シート片の相互間のそれぞれに、前記一対の重合シート片が連設されることが好ましい。
(7)組立状態において底部に配置される底部シート片が設けられることが好ましい。前記底部シート片は、前記一対の谷折線と交差する第三谷折線を介して前記重合シート片または前記連結シート片に連設されることが好ましい。
(8)前記底部シート片は、前記第二山折線を挟んで一側および他側のそれぞれに、組立状態において互いに端縁部が突き合わされて第二の同一面上に位置するように対をなして配置されることが好ましい。この場合には、かえし形状の第二凸片と、組立状態において前記第二凸片が嵌め込まれる第二凹孔とが設けられることが好ましい。
さらに、前記第二凸片は、前記底部シート片のうち一方の第一底部シート片の前記端縁部から凸設されることが好ましい。また、第二凹孔は、前記底部シート片のうち他方の第二底部シート片の前記端縁部から前記第二凸片に対応する形状に切り欠かれることが好ましい。
(9)ここで開示する仕切体は、上記の仕切材から組み立てられることが好ましい。
すなわち、本仕切体は、一枚のシート材からなり、一対の重合シート片と、一対の連結シート片と、かえし形状の凸片と、凸片が嵌め込まれる凹孔とが設けられる。
前記一対の重合シート片は、山折線を挟んで互いに重合する。前記一対の連結シート片は、前記一対の重合シート片と一対の谷折線のそれぞれを介して連設され、前記一対の谷折線どうしが突き合わされて同一面上に連結状態で配置される。
前記凸片は、前記一対の重合シート片のうち、前記一対の谷折線のうち一方の第一谷折線に隣接する第一重合シート片が切り取られ、前記一対の連結シート片のうち、前記第一谷折線に隣接する第一連結シート片から凸設される。
前記凹孔は、前記一対の連結シート片のうち、前記一対の谷折線のうち他方の第二谷折線に隣接する第二連結シート片が前記凸片と対応する形状に切り欠かれて当該第二連結シート片に形成される。
(10)前記凸片は、基端側よりも幅広な先端側の部位を有することが好ましい。
(11)前記凸片および前記凹孔は、滑らかに連続する形状に設けられることが好ましい。
(12)前記山折線と前記一対の谷折線とは互いに平行であることが好ましい。この場合には、前記一対の重合シート片および前記一対の連結シート片は、前記山折線および前記一対の谷折線と直交する直線を挟んで一側および他側に一組が設けられることが好ましい。さらに、一組の前記重合シート片の間の前記直線上に形成されたスリットを挟んで一組の前記重合シート片が重合し、一組の前記連結シート片の間の前記直線上に形成された第二山折線を挟んで一組の前記連結シート片が重合することが好ましい。
(13)そのうえ、前記凸片および前記凹孔は、重ならない位置に配置されることが好ましい。
(14)前記一対の連結シート片は複数が設けられ、複数の前記一対の連結シート片の相互間のそれぞれに、前記一対の重合シート片が連設されることが好ましい。
(15)底部に配置された底部シート片が設けられることが好ましい。前記底部シート片は、前記一対の谷折線と交差する第三谷折線を介して前記重合シート片または前記連結シート片に連設されることが好ましい。
(16)前記底部シート片は、前記第二山折線を挟んで一側および他側のそれぞれに、互いに端縁部が突き合わされて第二の同一面上に位置するように対をなして配置されることが好ましい。この場合には、かえし形状の第二凸片と、前記第二凸片が嵌め込まれた第二凹孔とが設けられることが好ましい。
さらに、前記第二凸片は、前記底部シート片のうち一方の第一底部シート片の前記端縁部から凸設されることが好ましい。また、前記第二凹孔は、前記底部シート片のうち他方の第二底部シート片の前記端縁部から前記第二凸片に対応する形状に切り欠かれることが好ましい。
本件の仕切材によれば、凸片が折り曲げられることなく、かえし形状の凸片がこれに対応する形状の凹孔に嵌め込まれることで、折り曲げの復元力による連結シート片どうしの離隔に抗して、仕切体の組立形状を確実に保持することができる。よって、梱包作業性を向上させることができる。
同様に、本件の仕切体によれば、組立形状を確実に保持することができ、梱包作業性を向上させることができる。
第一実施形態に関する仕切体,この仕切体によって内部の空間が区画される箱,区画された空間に収容される梱包物を示す分解斜視図である。 第一実施形態に関する仕切材の平面図(仕切体の展開図)である。 第一実施形態に関する仕切材の要部を拡大して示す平面図である。 第一実施形態の変形例に関する仕切体,この仕切体によって内部の空間が区画される箱,区画された空間に収容される梱包物を示す分解斜視図である。 第一実施形態の変形例に関する仕切材の平面図である。 第二実施形態に関する仕切材の平面図である。 第二実施形態に関する仕切体の斜視図である。 第三実施形態に関する仕切材の平面図である。 第三実施形態に関する仕切体の斜視図である。 その他の変形例に関する仕切材および仕切体を示す図であり、(A)に仕切材の平面図を示し、(B)に仕切体の斜視図を示す。 その他の変形例に関する凸片および凹孔を示す平面図であり、(A)に第一変形例を示し、(B)に第二変形例を示し、(C)に第三変形例を示す。 その他の変形例に関する仕切材の平面図である。
図面を参照して、実施形態としての仕切材および仕切体について説明する。なお、以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることができる。
本実施形態の仕切材は、所定の形状に切り取られた一枚のシート材に折線が設けられた平面状の梱包用資材である。また、本件の仕切体は、仕切材から組み立てられた立体状の梱包用資材である。すなわち、仕切材を組み立てた状態のものが仕切体であり、逆に、仕切体を展開した状態のものが仕切材である。仕切材を組み立てた仕切体が箱の内部に配置されることで、箱内の空間が区画される(仕切られる)。
以下、三つの実施形態を例示して、仕切材および仕切体を説明する。
[I.第一実施形態]
[1.仕切体および仕切材]
[1−1.仕切体]
まず、図1を参照して、箱90を区画する仕切体100を説明する。
箱90は、直方体状の内部空間91を有する。この箱90には、底部92の各縁部から立設された四つの壁部93が設けられている。底部92および各壁部93は、何れも矩形の平板状に形成されている。以下、底部92が水平方向に沿って配置され、壁部93が鉛直方向に沿って配置されたものとして説明する。
仕切体100は、箱90の内部空間91を二つに区画する。区画された内部空間91のそれぞれには、梱包物80が収められる。ここでは、横置きに配置される二本の瓶を梱包物80として例示する。
この仕切体100には、仕切壁として壁部93と平行に鉛直面に沿って配置された一対の重合シート片10と、底部で梱包物80への衝撃を緩和するパッド(底パッド)として底部92の内面(同一面)に沿って配置された一対の連結シート片20とが設けられる。
一対の重合シート片10では、第一重合シート片11と第二重合シート片12とが仕切壁の上端で水平に延びる山折線LR1を挟んで折り曲げられて互いに重合している。これらの重合シート片11,12の各下端には、互いに突き合わされる一対の谷折線LV1,LV2を介して、一対の連結シート片20が連設されている。
一対の連結シート片20では、第一連結シート片21と第二連結シート片22とが後述する凸片50および凹孔60によって互いに連結されている。第一連結シート片21は、連設された第一重合シート片11に対して第一谷折線LV1で折り曲げられ、同様に、第二連結シート片22は、連設された第二重合シート片12に対して第二谷折線LV2で折り曲げられている。
すなわち、仕切体100は、逆T字状の横断面を有し、このT字の縦辺には互いに重合シート片11,12が設けられ、T字の横辺には互いに連結される連結シート片21,22が設けられる。
[1−2.仕切材]
つぎに、図2を参照して、仕切材110を説明する。
仕切材110は、連続する一枚のシート材から構成されている。このシート材には、衝撃を緩和する緩衝性や形状を保持する保形性を確保するために、段ボールや厚紙などの所定の厚みを有するものが用いられる。そのため、シート材は、緩衝性や保形性に乏しい薄紙に比較して、厚みが大きく形成されている。
ここでは、矩形状の仕切材110を例に挙げて説明する。
以下の説明では、仕切材110のなす矩形の端辺が延びる方向に合わせて、X方向およびY方向を定める。具体的には、端辺のうち長辺が延びる方向をX方向とし、端辺のうち短辺が延びる方向をY方向とする。さらに、X方向のうち一方をX1方向(図2の左方)とするとともに他方をX2方向(図2の右方)とし、Y方向のうち一方をY1方向(図2の下方)とするとともに他方をY2方向(図2の上方)とする。
この仕切材110には、X1方向からX2方向に向けて三つの折線LV1,LR1,LV2(何れも鎖線で示す)が並んで設けられる。具体的には、第一谷折線LV1および第二谷折線LV2(何れも一点鎖線で示す)の間に山折線LR1(二点鎖線で示す)が配置される。そのため、仕切材110は、三つの折線LV1,LR1,LV2によって四つのシート片11,12,21,22に大別される。具体的には、山折線LR1をX方向に挟んで一対の重合シート片11,12が設けられ、一対の谷折線LV1,LV2をX方向に挟んで一対の連結シート片21,22が設けられている。
言い換えれば、X1方向からX2方向に向けて、第一連結シート片21と第一重合シート片11とが第一谷折線LV1を挟んで隣接しており、第一重合シート片11と第二重合シート片12とが山折線LR1を挟んで隣接しており、第二重合シート片12と第二連結シート片22とが第二谷折線LV2を挟んで隣接している。
シート片11,12,21,22のそれぞれの長辺および短辺の寸法は、梱包物80や箱90の大きさに応じて設定される。ここでは、収容された状態の梱包物80の高さ寸法に応じて、重合シート片11,12の短辺の寸法が設計される。また、収容された状態の梱包物80の水平方向に延在する寸法(縦置き状態での瓶の高さ寸法)に応じて重合シート片11,12および連結シート片21,22それぞれの長辺の寸法が設計される。さらに、収容された状態の梱包物80の水平方向の幅寸法に応じて、連結シート片21,22の短辺の寸法が設計される。なお、シート片11,12,21,22は、X方向に短辺が延びるとともにY方向に長辺が延びる矩形状に設けられている。
また、折線LV1,LR1,LV2は、断続的に切断線が形成されたミシン目,厚み方向に押圧された罫線,厚み方向の一部(段ボールであれば表ライナまたは裏ライナのみ)が切断された半切線といった公知手法で設けられる。これらの公知手法を組み合わせて折線LV1,LR1,LV2を形成してもよい。
ここでは、仕切材110のY方向全域に亘って山折線LR1および第二谷折線LV2が形成される。一方、第一谷折線LV1は、次に説明する凸片50を挟んで、仕切材110のY1方向およびY2方向のそれぞれに形成される。
〈凸片および凹孔〉
つづいて、一対の連結シート片21,22どうしを連結するための凸片50および凹孔60を説明する。凸片50は、組立状態で凹孔60に嵌め込まれる。そのため、凸片50と凹孔60とは平面視で対応した形状に設けられる。これらの凸片50および凹孔60は、展開状態でX−Y平面上に配置されるのはもちろんのこと、組立状態で水平面上に配置される。
凸片50は、第一重合シート片11が切り取られて第一連結シート片21から凸設される。
図2および図3に示すように、凸片50は、X1方向側(基端側)の端部(以下、「基端部」という)51が第一谷折線LV1を仮想的に延長した線上に位置し、X2方向側(先端側)の端部(以下、「先端部」という)52が第一谷折線LV1と山折線LR1との間に位置する。凸片50の基端部51には第一谷折線LV1をはじめとする何れの折線も形成されていないことから、第一連結シート片21および凸片50は、折線の無い一つのシート片として形成される。
この凸片50は、図3に示すように、平面視で滑らかに連続する形状の輪郭を有する。
ここでは、開放側をX1方向側に向けたC字形状の輪郭をなす凸片50を例示する。この凸片50には、互いに離隔しながら基端部51から先端部52へ向かう直線状の両側縁部S1,S2と、第一谷折線LV1と平行な直線状の先端縁部S3と、両側縁部S1,S2と先端縁部S3とを接続する曲線状(円弧状)の接続縁部C1,C2とが設けられる。側縁部S1,S2のそれぞれは、基端部51の第一谷折線LV1に沿う線に対してオーバーハング状に逆傾斜している。
これらの側縁部S1,S2によって、凸片50においてX1方向への抜けや外れに抗するかえし形状が形成される。
そのため、かえし形状は、X方向において、凸片50と第一谷折線LV1との間に第一重合シート片11が配置される形状とも言える。
ここでは、凸片50のY1方向側の側縁部S1およびY2方向側の側縁部S2それぞれと第一谷折線LV1との間の何れにも第一重合シート片11が配置され、側縁部S1,S2によって二つのかえし形状が設けられている。また、凸片50におけるY方向の寸法は、基端部51よりも先端部52のほうが大きく形成されている。言い換えれば、基端部51よりも幅広の先端部52が設けられる。
図2に示すように、凹孔60は、凸片50と対応する形状に第二連結シート片22がX1方向側から切り欠かれ、この第二連結シート片22に形成される。すなわち、第二連結シート片22の一部が切除されて凹孔60が設けられる(図2では、第二連結シート片22の切除領域〈すなわち凹孔60〉に斜線を付す)。
この凹孔60の輪郭は、凸片50の輪郭をなす縁部S1,S2,S3,C1,C2(図3参照)のそれぞれに対応する縁部S1′,S2′,S3′,C1′,C2′に加えて、第二谷折線LV2の一部と重複する基端縁部S4 ′で構成されている。
凹孔60に嵌め込まれた凸片50がX1方向へ引っ張られると、凸片50においてオーバーハング状に形成された側縁部S1,S2とこれらに対応する凹孔60の側縁部S1′,S2′とで厚み方向の面どうしが係合する。そのため、凸片50が凹孔60に嵌め込まれた状態が保持される。
[2.組立手順]
つぎに、仕切体100への仕切材110の組立手順を説明する。
仕切体100の組立手順では、下記の工程A1,A2,A3の三工程が実施される。
工程A1:山折線LR1で折り曲げる
工程A2:谷折線LV1,LV2のそれぞれで折り曲げる
工程A3:凸片50を凹孔60に嵌め込む
工程A1では、仕切材110が山折線LR1で折り曲げられることで、少なくとも第一重合シート片11と第二重合シート片12とが互いに重合する。
工程A2では、仕切材110が第一谷折線LV1で折り曲げられることで、凸片50を突出させた状態の第一連結シート片21が第一重合シート片11に対して折り曲げられる。このとき、第一重合シート片11には、凸片50が切り取られた切取孔11a(図1参照)が現れる。また、第二連結シート片22が第二重合シート片12に対して折り曲げられる。この工程A2では、重合シート片11,12に対して連結シート片21,22が直角に折り曲げられる。
工程A3では、第一連結シート片21から突出する凸片50が第二連結シート片22の凹孔60に嵌め込まれることで、連結シート片21,22どうしを離隔させるように働く山折線LR1での折り曲げによる復元力に抗して、連結シート片21,22どうしが凸片50および凹孔60によって連結される。このとき、凹孔60に嵌め込まれた凸片50は、第二連結シート片22の延在する同一平面に配置される。
工程A3は、必ず工程A1およびA2の後に実施される(工程A1およびA2よりも先に実施されることがない)。なお、工程A1およびA2は、何れの工程が先に実施されてもよい。
そのため、工程A1,A2,A3の順や工程A2,A1,A3の順に各工程が実施されて仕切体100が組み立てられる。
[3.作用および効果]
本実施形態の仕切材110から組み立てられる仕切体100は、上述のように構成されるため、以下のような作用および効果を得ることができる。
(1)本実施形態の仕切体100において、凸片50および凹孔60が設けられる連結シート片21,22は、山折線LR1で180°折り曲げられる重合シート片11,12に対して谷折線LV1,LV2で90°折り曲げられて、同一平面上に配置される。そのため、凸片50および凹孔60は、折り曲げられることなく同一平面上に配置される。このとき、谷折線LV1,LV2での折り曲げによる復元力よりも大きい山折線LR1での折り曲げによる復元力(以下「山折復元力」という)が働く。
第一連結シート片21から凸設されたかえし形状の凸片50が第二連結シート片22の凹孔60に嵌め込まれことで、山折復元力による連結シート片21,22どうしの離隔に抗することができる。したがって、仕切体100の組立形状を確実に保持することができる。そのため、仕切体100の組立形状を修正することなく箱90に内装することができ、梱包作業性を向上させることができる。
さらに、第一連結シート片21から折り曲げられることなく突出する凸片50には復元力が働かないため、凹孔60に凸片50が嵌め込まれた状態が確実に保持される。よって、仕切体100の組立形状をより確実に保持することができる。
ここで、仕切体で重なり合うシート片のそれぞれに設けられたロック片どうしを重ねて折り曲げることで仕切体の組立形状を保持する従来技術と、本実施形態の仕切体100とを比較して説明する。
従来技術において重ねて折り曲げられたロック片は復元しうる。すなわち、ロック片は、折り曲げ方向とは反対側に変位するおそれがある。そのため、仕切体の組立形状を確実に保持できないおそれがある。さらに、梱包物が収容される内部空間にロック片が侵入することで、梱包物の収容性や梱包作業性が損なわれるおそれがある。
これに対して、本実施形態の仕切体100によれば、第一連結シート片21から折り曲げられることなく凸設された凸片50が第二連結シート片22の凹孔60に嵌め込まれる。そのため、折り曲げの復元力によって凸片50が変位することなく、仕切体100の組立形状を確実に保持することができる。さらに、凹孔60に嵌め込まれた凸片50は、第二連結シート片22と同一平面に配置される。そのため、梱包物80が収容される内部空間91に凸片50が侵入することなく、梱包物80の収容性や梱包作業性を確保することができる。
(2)基端部51よりも幅広の先端部52によってかえし形状が凸片50に設けられるため、山折復元力により連結シート片21,22どうしをX方向に離隔させる力に抗して、凸片50における幅広の先端部52が凹孔60の対応箇所に係合する。具体的には、凸片50におけるオーバーハング状の側縁部S1,S2とこれに対応する形状の凹孔60における側縁部S1′,S2′とが、厚み方向の面を突き合わせるように係合する。よって、仕切体100の組立形状をより確実に保持することができる。
(3)凸片50および凹孔60の輪郭が滑らかに連続する形状に設けられるため、角張った形状の凸片および凹孔に比べて、潰れや変形を抑えつつ凹孔60に凸片50を円滑に嵌め込むことができる。そのため、仕切体100の組立作業性の向上に寄与する。
なお、仕切体100に組み立てられる仕切材110によっても、本実施形態の(1)〜(3)と同様の作用および効果を得ることができる。
[I′.第一実施形態の変形例]
ここで、図4および図5を参照して、第一実施形態の変形例を説明する。
この変形例では、梱包物800として縦置きに配置される二本の瓶を例示し、これらの瓶が収められる箱900の内部を区画する仕切体101について述べる。
図4に示すように、仕切体101は、上述した仕切体100と同様に、山折線LR1′を挟んで一対の重合シート片10′が設けられ、谷折線LV1′,LV2′を挟んで一対の連結シート片20′が設けられる。
ただし、一対の重合シート片10′は、縦置きされる梱包物800の高さ寸法および幅寸法に合わせて形成され、一対の連結シート片20′は、縦置きされる梱包物800の底部寸法に合わせて形成される。ここでは、第一重合シート片11′および第二重合シート片12′が鉛直面に沿う縦長形状に設けられ、第一連結シート片21′および第二連結シート片22′が水平面に沿う略正方形状に設けられる。
図5に示すように、仕切材111には、第一重合シート片11′と第二重合シート片12′とが山折線LR1′を挟んで長手方向に延びて配置され、第一重合シート片11′の外側(図5の上側)に第一谷折線LV1′を挟んで第一連結シート片21′が連設され、第二重合シート片12′の外側(図5の下側)に第二谷折線LV2′を挟んで第二連結シート片22′が連設されている。
そして、図4および図5に示すように、第一重合シート片11′が切り取られて第一連結シート片21′から凸設された凸片50′が形成され、凸片50′と対応する形状に第二連結シート片22が切り欠かれた凹孔60′が形成されている。
このように、仕切体101または仕切材111におけるシート片11′,12′,21′,22′の形状を設計することで、梱包物800の収容姿勢に応じて箱900の内部空間を区画することができる。もちろん、本変形例の仕切体101および仕切材111は、上述した第一実施形態の作用および効果も得ることができる。
[II.第二実施形態]
つぎに、図6および図7を参照して、第二実施形態の仕切体102および仕切材112を説明する。
[1.仕切体および仕切材]
本実施形態の仕切体102および仕切材112は、第一実施形態の仕切体100,101および仕切材110,111が箱90,900の内部空間を二つに区画するのに対して、四つに区画する点が異なる。そのうえ、連結シート片20どうしを連結する凸片50および凹孔60に加えて、一対の底部シート片30どうしを連結する第二凸片55および第二凹孔65が設けられる点が異なる。
なお、本実施形態では、連結シート片20どうしを連結する凸片50および凹孔60が組立状態において鉛直平面(同一面)に沿って配置され、底部シート片30どうしを連結する第二凸片55および第二凹孔65が組立状態において水平面(第二の同一面)に沿って配置される。
ここでは、仕切材112,仕切体102の順に説明する。
図6に示すように、仕切材112では、第一実施形態の仕切材110がY1方向側(一側)に配置されるとともにこの仕切材110をX方向に反転させた仕切材110′がY2方向側(他側)に配置されている。これら一組の仕切材110,110′は、上述した折線LV1,LR1,LV2に直交してX方向に沿う直線LSを挟んで連設されている。そのため、重合シート片10および連結シート片20は、直線LSを挟んでY1方向側およびY2方向側に一組が設けられる。
さらに、Y1方向側の凸片50および凹孔60とY2方向側の凸片50および凹孔60とは、千鳥状に配置されている。ここでいう千鳥状の配置とは、Y1方向側で凸片50が凸設される第一連結シート片21に対してY2方向側に隣接する第二連結シート22に凹孔60が切り欠かれ、同様に、Y1方向側で凹孔60が切り欠かれる第二連結シート片22に対してY2方向側に隣接する第一連結シート21に凸片50が凸設されることを意味する。
直線LS上には、第二山折線LR2に挟まれたスリットLCが設けられる。
第二山折線LR2は、Y1方向側の連結シート片20とY2方向側の連結シート片20との間に形成される。具体的には、Y1方向側の第一連結シート片21とY2方向側の第二連結シート片22との間と、Y1方向側の第二連結シート片22とY2方向側のY2方向側の第一連結シート片21との間とのそれぞれに、第二山折線LR2が設けられる。
また、スリットLCは、Y1方向側の重合シート片10とY2方向側の重合シート片10との間に形成される。ここでいうスリットLCは、シート材を厚み方向に貫通する切断線を意味する。
さらに、Y1方向側の第一連結シート片21には、第三谷折線LV3を挟んでY1方向側に第一底部シート片31が連設され、Y2方向側の第二連結シート片22には、第三谷折線LV3を挟んでY2方向側に第二底部シート片32が連設される。同様に、Y1方向側の第二連結シート片22には、第三谷折線LV3を挟んでY1方向側に第二底部シート片32が連設され、Y2方向側の第一連結シート片21には、第三谷折線LV3を挟んでY2方向側に第一底部シート片31が連設される。このように第二山折線LR2を挟む一対の底部シート片30が、X1方向側とX方向側とのそれぞれに設けられる。
一対の底部シート片30は、次に説明する第二凸片55および第二凹孔65によって互いに連結される。
第二凸片55は、組立状態で第二凹孔65に嵌め込まれる。そのため、凸片50および凹孔60と同様に、第二凸片55と第二凹孔65とが平面視で対応した形状に設けられる。
1方向側およびY2方向側それぞれの第二凸片55および第二凹孔65は、配設箇所や配向を除いて同様に構成されている。そこで、Y1方向側の第二凸片55およびY2方向側の第二凹孔65に着目して説明する。
第二凸片55は、Y1方向側(基端側)の端部(以下、「第二基端部」という)56が第三谷折線LV3を仮想的に延長した線上に位置し、Y2方向側(先端側)の端部(以下、「第二先端部」という)57が第三谷折線LV3と第二山折線LR2との間に位置する。第二凸片55の第二基端部56には第三谷折線LV3をはじめとする何れの折線も形成されていないことから、第一底部シート片31および第二凸片55は、折線の無い一つのシート片として形成される。
また、第二凸片55には、第一実施形態の凸片50と同様に、X1方向への抜けや外れに抗するかえし形状が形成される。このかえし形状は、Y方向において、第二凸片55と第三谷折線LV3との間に第一連結シート片21が配置される形状と言える。
そのほか、第二凸片55および第二凹孔65は、上述した凸片50および凹孔60と同様の形状に設けられている。
なお、仕切材112は、山折線LR1と直線LSとの交点Pを基準とした点対称に設けられている。
[2.組立手順]
つぎに、仕切体102への仕切材112の組立手順を説明する。
仕切体102の組立手順では、上記の工程A1,A2,A3に加えて、下記の工程A4,A5,A6が実施される。
工程A4:第二山折線LR2で折り曲げる
工程A5:第三谷折線LV3で折り曲げる
工程A6:第二凸片55を第二凹孔65に嵌め込む
工程A4では、仕切材112が第二山折線LR2で折り曲げられることで、少なくともY1方向側の連結シート片20とY2方向側の連結シート片20とが互いに重合する。
工程A5では、仕切材112が第三谷折線LV3で折り曲げられることで、第二凸片55を突出させた状態の第一底部シート片31が第一連結シート21に対して折り曲げられる。また、第二底部シート片32が第二連結シート片32に対して折り曲げられる。この工程A5では、連結シート片21,22に対して底部シート片31,32が直角に折り曲げられる。
工程A6では、第一底部シート片31から突出する第二凸片55が第二底部シート片32の第二凹孔に嵌め込まれることで、底部シート片31,32どうしを離隔させるように働く第二山折線LR2での折り曲げによる復元力(以下「第二山折復元力」という)に抗して、底部シート片31,32どうしが第二凸片55および第二凹孔65によって連結される。このとき、第二凹孔65に嵌め込まれた第二凸片55は、第二底部シート片32の延在する同一平面に配置される。
工程A6は、必ず工程A4およびA5の後に実施される(工程A4およびA5よりも先に実施されることがない)。なお、工程A4およびA5は何れの工程が先に実施されてもよい。
そのため、工程A1,A2,A3,A4,A5,A6の順、工程A2,A1,A3,A4,A5,A6の順、工程A2,A1,A3,A5,A4,A6の順、工程A4,A5,A6,A1,A2,A3の順、工程A5,A4,A6,A1,A2,A3の順、あるいは、工程A5,A4,A6,A2,A1,A3の順に各工程が実施されて仕切体102が組み立てられる。
上記のように組み立てられた仕切体102では、図7に示すように、スリットLCと第二山折線LR2とが上面視で十字状に交差する。このスリットLCの先端側のそれぞれには、山折線LR1が上下に延びている。
この仕切体102では、スリットLCを挟んで、展開状態でY1方向側の重合シート片10どうしが重合するとともに、展開状態でY2方向側の重合シート片10どうしが重合する。また、第二山折線LR2を挟んで、展開状態でY1方向側の第一連結シート片21と展開状態でY2方向側の第二連結シート片22とが重合するとともに、展開状態でY1方向側の第二連結シート片22と展開状態でY2方向側の第一連結シート片21とが重合する。
このとき、第一谷折線LV1と第二谷折線LV2とが突き合わされて、第一連結シート片21と第二連結シート片22とが凸片50および凹孔60によって連結された状態で鉛直平面(同一面)上に配置される。
さらに、展開状態でY1方向側の第三谷折線LV3と展開状態でY2方向側の第三谷折線LV3とが組立状態で互いに突き合わされ、第一底部シート片31と第二底部シート片32とが第二凸片55および第二凹孔65によって連結された状態で水平面(第二の同一面)に沿って底部に配置される。すなわち、第一底部シート片31におけるY1方向側の端縁部31aと第二底部シート片32におけるY2方向側の端縁部32aとが突き合わされる。
そのうえ、展開状態でY1方向側の凸片50と展開状態でY2方向側の凹孔60とは、千鳥状に配置されることから、組立状態で互いに重ならない位置に配置される。ここでいう重ならない位置とは、連結シート片20が延在する方向に対面して水平から視たときに、凸片50および凹孔60が重複しないことを意味する。
[3.作用および効果]
本実施形態の仕切材112から組み立てられる仕切体102は、上述のように構成されるため、第一実施形態の仕切材110,111および仕切体100,101と同様の作用および効果に加えて、以下のような作用および効果を得ることができる。
(1)本実施形態の仕切体102では、上面視で十字状に交差するスリットLCおよび第二山折線LR2を挟んで配置される重合シート片10,10および連結シート片20,20のそれぞれが四つの仕切壁として機能する。そのため、第一実施形態で上述した二つに区画する仕切体100,101に比べて多数に区画することができる。
(2)凸片50および凹孔60が組立状態で重ならない位置に配置される。そのため、展開状態でY2方向側の第一連結シート片21の裏面は、展開状態でY1方向側の凸片50をY1方向側の凹孔60に嵌め込むときのガイド面として機能する。同様に、展開状態でY1方向側の第一連結シート片21の裏面は、展開状態でY2方向側の凸片50をY2方向側の凹孔60に嵌め込むときのガイド面として機能する。よって、凹孔60に凸片50を円滑に嵌め込むことができ、仕切材112の組立作業性の向上に寄与する。
(3)第三谷折線LV3を介して連結シート片20に連設された底部シート片30が底部に配置されることで、梱包物の底部に対する保護性を向上させることができる。
(4)第一底部シート片31から凸設する第二凸片55が第二底部シート片32の第二凹孔65に嵌め込まれるため、第二山折線LR2での折り曲げによる第二山折復元力によって底部シート片31,32どうしを離隔させるのに抗して、仕切体102の組立形状を確実に保持することができる。
つまり、山折線LR2での折り曲げによる山折復元力によって連結シート片21,22どうしが離隔するのを抑えることができるのに加えて、第二山折線LR2での折り曲げによる第二山折復元力によって底部シート片31,32どうしが離隔するのを抑えることができる。よって、仕切体102の組立形状をより確実に保持することができる。
なお、仕切体102に組み立てられる仕切材112によっても、本実施形態の(1)〜(4)と同様の作用および効果を得ることができる。
[III.第三実施形態]
つぎに、図8および図9を参照して、第三実施形態の仕切体103および仕切材113を説明する。
[1.仕切体および仕切材]
本実施形態の仕切体103および仕切材113は、第二実施形態の仕切体102および仕切体112が四つに区画するのに対して、八つに区画する点が異なる。
以下、仕切材113,仕切体103の順に説明する。
図8に示すように、仕切材113には、第二実施形態の仕切材112のX方向側に、第一連結シート片21および第二連結シート片22ならびに底部シート片31,32を仕切材112のX1方向側から取り除いた仕切材112′が連設される。さらに、仕切材113には、仕切材112′と同様の仕切材112″が仕切材112′のX方向側に連設されている。言い換えれば、複数対の連結シート片20が設けられ、複数対の連結シート片20のそれぞれの相互間には一対の重合シート片10が連設されている。
具体的に言えば、仕切材113において直線LSを挟んでY1方向側には、X1方向からX2方向へ向けて、第一連結シート片21,第一重合シート片11,第二重合シート片12,第二連結シート片22(第一連結シート片21),第一重合シート片11,第二重合シート片12,第二連結シート片22(第一連結シート片21),第一重合シート片11,第二重合シート片12,第二連結シート片22の順にシート片が連設される。
ここで、直線LSを挟んでY1方向側におけるX1方向側から四番目の第二連結シート片22には、上述した凹孔60が切り欠かれるだけでなく、X2方向側に隣接する第一重合シート片11が切り取られて凸設する凸片50が連設される。そのため、この第二連結シート片22は、第一連結シート片21としても機能する。
同様に、直線LSを挟んでY1方向側におけるX1方向側から七番目の第二連結シート片22には、凹孔60が切り欠かれるだけでなく、凸片50が連設される。そのため、この第二連結シート片22は、第一連結シート片21としても機能する。
なお、仕切材113において直線LSを挟んでY2方向側は、Y1方向側を左右反転させて構成される。また、仕切材113では、底部シート片31,32どうしを連結する第二凸片および第二凹孔を省略している。
[2.組立手順]
つぎに、仕切体103への仕切材113の組立手順を説明する。
仕切体103の組立手順では、上述した工程A1,A2,A3,A4,A5,A6が実施される。
ただし、本実施形態の仕切材113には、複数の山折線LR1や複数対の谷折線LV1,谷折線LV2が設けられるため、たとえば、工程A1で複数の工程(複数の山折線LR1を折り曲げること)が実施され、あるいは、工程A2が複数の工程(複数の谷折線LV1,谷折線LV2を折り曲げること)が実施される。この場合には、工程の一部(工程A1であれば一部の山折線LR1を折り曲げること)を実施したのちに、他の工程を実施してから、再び工程の残り(工程A1であれば残りの山折線LR1を折り曲げること)を実施してもよい。
上記のように組み立てられた仕切体103は、図9に示すように、第二山折線LR2に対して三本のスリットLCが間隔をおいて直交する。したがって、仕切体103によって、箱の内部空間が八つに区画される。
[3.作用および効果]
本実施形態の仕切材113から組み立てられる仕切体103は、上述のように構成されるため、第二実施形態の仕切材112および仕切体102と同様の作用および効果に加えて、以下のような作用および効果を得ることができる。
仕切体103において、複数対の連結シート片20のそれぞれの相互間には一対の重合シート片10が連設されているため、箱内の空間を多数の区画に仕切ることができる。さらに、相互間に重合シート片10が連設された一対の連結シート片20の数を調節することで、区画数を調節することもできる。
なお、仕切体103に組み立てられる仕切材113によっても、同様の作用および効果を得ることができる。
[IV.その他]
最後に、本実施形態のその他の変形例について述べる。
たとえば、一対の連結シート片20の間に、二つの重合シート片11,12が配置されるものに限られず、図10(A)に示す仕切材114のように、一対の連結シート片20の間に四つの重合シート片11,12,13,14が設けられていてもよい。
この仕切材114では、山折線LRAを介して連設された第一重合シート片11および第二重合シート片12が一対の重合シート片10を構成し、さらに、もう一本の山折線LRBを介して連設された第三重合シート片13および第四重合シート片14がもう一対の重合シート片15を構成する。この場合には、第二重合シート片12と第三重合シート片13とが谷折線LVAを介して連設される。
また、Y1方向側の重合シート片10とY2方向側の重合シート片15との間にはスリットLCAが設けられ、同様に、Y1方向側の重合シート片15とY2方向側の重合シート片10との間にはスリットLCBが設けられている。
さらに、仕切材114には、連結シート片20に連設される底部シート片31′,32′のほかに、ここでは第三重合シート片13あるいは第四重合シート片14に連設された底部シート片33′が設けられている。
この仕切材114が組み立てられた仕切体104では、図10(B)に示すように、二本のスリットLCA,LCBが第二山折線R2上で交差する。したがって、仕切体104によって箱の内部空間が六つに区画される。
区画された六つの空間の底部には、底部シート片31′,31′,32′,32′,33′,33′のそれぞれが配置される。もちろん、第一連結シート片21と第二連結シート片22とは凸片50および凹孔60によって連結される。
このような仕切材114および仕切体104によれば、箱の内部空間をさまざまな形状に区画することができる。更に言えば、一対の重合シート片の数を調節することで、区画数を調節することもできる。
また、凸片および凹孔は、滑らかに連続する形状に限らず、種々の形状を採ることができ、図11(A)および(B)に示すように、角張った直線状の凸片50′,50″および凹孔60′,60″を用いてもよい。
具体的には、図11(A)に示すように、先端へ向けて線形に幅広となる形状の凸片50′とこれに対応する形状の凹孔60′を用いてもよい。この凸片50′は、台形の底辺のうち長いほうが先端側に配置された形状に設けられる。また、図11(B)に示すように、先端へ向けて段階的に幅広となる形状の凸片50″とこれに対応する形状の凹孔60″を用いてもよい。この凸片50″は、T字の横辺が先端側に配置された形状に設けられる。なお、図11(A)および(B)において、上下に分割された一方(一点鎖線の上側または下側)のみを凸片および凹孔に用いてもよい。
さらに、図11(C)に示すように、先端が基端側を向くように曲げ返された形状の凸片59とこれに対応する形状の凹孔69を用いてもよい。
上述した図11(A)〜(C)に示す形状の凸片50′,50″,59および凹孔60′,60″,69を第二凸片および第二凹孔に用いてもよい。
また、図12に示すように、一つの第一連結シート片21に対して複数の凸片50が凸設され、これに対応して、一つの第二連結シート片22に対して複数の凹孔60が切り欠かれてもよい。同様に、複数の第二凸片および複数の第二凹孔が設けられてもよい。
そのうえ、重合シート片10から第三谷折線LV3″を挟んで底部シート片30″が連設されていてもよい。具体的には、第一重合シート片11に第三谷折線LV3″を介して第一底部シート片31″が連設され、第二重合シート片12に第三谷折線LV3″を介して第二底部シート片32″が連設されてもよい。この場合には、組立状態で互いに突き合わせられる底部シート片31″,32″の端縁部31a″,32a″に第二凸片55″および第二凹孔65″が設けられる。
そのほか、仕切体は、内装される箱内の空間形状や区画態様に応じて配置される。そのため、重合シート片10,10′や連結シート片20,20′を水平面や鉛直面に限らず傾斜した面に沿って配置してもよく、曲面に沿って配置してもよい。
10,10′ 重合シート片
11,11′ 第一重合シート片
11a 切取孔
12,12′ 第二重合シート片
20,20′ 連結シート片
21,21′ 第一連結シート片
22,22′ 第二連結シート片
30,30″ 底部シート片
31,31′,31″ 第一底部シート片
31a,31a″ 端縁部
32,32′,32″ 第二底部シート片
32a,32a″ 端縁部
50,50′,50″,59 凸片
51,51′ 基端部
52,52′ 先端部
55,55″ 第二凸片
60,60′,60″,69 凹孔
65,65″ 第二凹孔
80,800 梱包物
90,900 箱
91 内部空間
92 底部
93 壁部
100,101,102,103,104 仕切体
110,111,112,113,114 仕切材
1,C1′,C2,C2′ 接続縁部
S 直線
R1 山折線
R2 第二山折線
V1 谷折線
V2 第二谷折線
V3,LV3″ 第三谷折線
C,LCA,LCB スリット
P 山折線LR1と直線LSとの交点
1,S1′,S2,S2′ 側縁部
3,S3′ 先端縁部
4 ′ 基端縁部

Claims (9)

  1. 一枚のシート材からなる仕切材であって、
    山折線を挟んで設けられ、組立状態において互いに重合する一対の重合シート片と、
    前記一対の重合シート片と一対の谷折線のそれぞれを介して連設され、組立状態において前記一対の谷折線どうしが突き合わされて同一面上に連結状態で配置される一対の連結シート片と、
    前記一対の重合シート片のうち、前記一対の谷折線のうち一方の第一谷折線に隣接する第一重合シート片が切り取られ、前記一対の連結シート片のうち、前記第一谷折線に隣接する第一連結シート片から凸設されたかえし形状の凸片と、
    前記一対の連結シート片のうち、前記一対の谷折線のうち他方の第二谷折線に隣接する第二連結シート片が前記凸片と対応する形状に切り欠かれて当該第二連結シート片に形成された組立状態において前記凸片が嵌め込まれる凹孔と
    を備えたことを特徴とする仕切材。
  2. 前記凸片は、基端側よりも幅広な先端側の部位を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載された仕切材。
  3. 前記凸片および前記凹孔の輪郭は、滑らかに連続する形状に設けられた
    ことを特徴とする請求項1または2に記載された仕切材。
  4. 前記山折線と前記一対の谷折線とは互いに平行であって、前記一対の重合シート片および前記一対の連結シート片は、前記山折線および前記一対の谷折線と直交する直線を挟んで一側および他側に一組が設けられ、一組の前記重合シート片の間の前記直線上にはスリットが形成され、一組の前記連結シート片の間の前記直線上には第二山折線が形成された
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載された仕切材。
  5. 前記凸片および前記凹孔は、組立状態において互いに重ならない位置に配置された
    ことを特徴とする請求項4に記載された仕切材。
  6. 前記一対の連結シート片は複数が設けられ、
    複数の前記一対の連結シート片の相互間のそれぞれに、前記一対の重合シート片が連設された
    ことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載された仕切材。
  7. 前記一対の谷折線と交差する第三谷折線を介して前記重合シート片または前記連結シート片に連設され、組立状態において底部に配置される底部シート片を備えた
    ことを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載された仕切材。
  8. 前記底部シート片は、前記第二山折線を挟んで一側および他側のそれぞれに、組立状態において互いに端縁部が突き合わされて第二の同一面上に位置するように対をなして配置され、
    前記底部シート片のうち一方の第一底部シート片の前記端縁部から凸設され、かえし形状の第二凸片と、
    前記底部シート片のうち他方の第二底部シート片の前記端縁部から前記第二凸片に対応する形状に切り欠かれ、組立状態において前記第二凸片が嵌め込まれる第二凹孔と
    を備えたことを特徴とする請求項4に従属する請求項7に記載された仕切材。
  9. 請求項1〜8の何れか1項に記載された仕切材から組み立てられたことを特徴とする仕切体。
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