JP2017148166A - 補高部材 - Google Patents
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Abstract
Description
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は、実施の形態1にかかる補高部材100の平面図である。本実施の形態1にかかる補高部材100は、例えば、歩行のリハビリに用いられる歩行補助ロボットが装着される足とは反対側の足に履く靴に取り付けられて、左右の足の高低差が無くなるように調整する。しかし、本実施形態1にかかる補高部材100は、リハビリ目的又は歩行補助ロボットとの併用に限定されるものではなく、両側の靴に取り付けられてもよい。
図1に示すように、補高部材100は、前方補高部としての前方ソール101、後方補高部としての後方ソール102を備える。なお、本明細書において、前、後、右、左、外側、内側は、図1に示すように、当該靴を履く足を基準に定められている。
前方ソール101は、靴の前後方向の中心より前側に取り付けられる。後方ソール102は、靴の前後方向中心より後側に取り付けられる。
そして、前方ソール101は、補高部材100によって高さが調整される靴のうち、最小サイズの靴の前足部に相当する形状及びサイズを有する。また、後方ソール102は、補高部材100によって高さが調整される靴のうち、最小サイズの靴の後足部に相当する形状及びサイズを有する。ここで、最小サイズとは、成人の足の一般的に最小と考慮されるサイズであり、例えば、22cmである。
また、前方ソール101の前側先端から幅が実質的に最大となる位置までの縁部(以下、「位置決めエッジ」と称する。図2において矢印で示す範囲に相当する縁部101A、101B)は、当該最小サイズの靴を履く足のつま先から小子球の位置までの靴の縁部に実質的に沿う形状を有している。
具体的には、前方ソール101の位置決めエッジ101A、101Bを、最小サイズの靴を履く足のつま先から小子球の位置までの靴の縁部に実質的に沿う形状とすると、前方ソール101の位置決めエッジ101A、101Bは、靴のサイズや形状に関わらず、歩行における蹴り出しに必要となる靴の前側先端から外側への縁部に略一致することを、本発明者は見出した。
次に、靴の前側先端から外側への縁部に当該位置決めエッジ101A、101Bを合わせると、靴のサイズや形状に関わらず、当該靴を履く足の母子球及び小子球の部分を支えることができることを、本発明者は見出した。
ここで、当該靴のサイズは、成人の足として一般的に考慮されるサイズであり、例えば、22cm以上26cm以下である。以下、図2を参照して詳細に説明する。
この場合、図2に示すように、右足の母子球の位置は、靴のサイズが大きくなるにつれて、前方ソール101の前方から後方に向かうとともに前方ソール101の左右中心側から右足の内側に向かって移動する。
また、右足の小子球の位置は、靴のサイズが大きくなるにつれて、前方ソール101の前方から後方に向かうともに右足の外側から前方ソール101の左右中心側に向かって移動する。
また、左足の母子球の位置は、靴のサイズが大きくなるにつれて、前方ソール101の前方から後方に向かうとともに前方ソール101の左右中心側から左足の内側に向かって移動する。
また、左足の小子球の位置は、靴のサイズが大きくなるにつれて、前方ソール101の前方から後方に向かうともに左足の外側から前方ソール101の左右中心側に向かって移動する。
具体的には、前方ソール101は、補高部材100によって高さが調整される靴のうち、最小サイズの靴の前足部に相当する形状及びサイズを有する。これにより、前方ソール101は、当該最小サイズの靴を履く足の母子球及び小子球の部分を支えることができる。これは、足の母子球は、足の親指の中足骨と、中足骨より前側の指節骨との間の関節付近に位置するためである。また、足の小子球は、足の小指の中足骨と指節骨との間の関節付近に位置するためである。
また、図2に示すように、本発明者は、前方ソール101の形状及びサイズを、当該最小サイズの靴の前足部に相当する形状及びサイズとするとともに、前方ソール101の位置決めエッジ101A、101Bを靴の前側先端から外側への縁部に合わせることにより、靴のサイズや形状に関わらず、当該靴を履く足の母子球及び小子球の部分を支えることができることを見出した。
また、前方ソール101の位置決めエッジ101Bを、左靴の前側先端から外側への縁部に合わせて、前方ソール101を左靴の底部に取り付ける。
また、後方ソール102の踵エッジ102Aの左右中央位置を、右靴の後側の縁部の左右中央位置に合わせて、後方ソール102を右靴の底部に取り付ける。同様にして、左靴の後方ソール102に取り付ける。
なお、前方ソール101及び後方ソール102を靴に取り付ける順序は、上述の順序に限定されないことは言うまでもない。また、前述のとおり、本実施の形態にかかる補高部材100は、歩行補助ロボットが装着される足と反対側の足に履く靴に取り付けられてもよいため、右靴及び左靴の一方のみに取り付けられてもよい。
次に、図4を参照して、本発明の実施の形態2にかかる補高部材200について説明する。図4は、実施の形態2にかかる補高部材200の平面図である。図2に示すように、実施の形態2にかかる補高部材200は、前方ソール201、後方ソール202を備える。前方ソール201は、靴の前後方向の中心より前側に取り付けられる。後方ソール202は、靴の前後方向中心より後側に取り付けられる。なお、補高部材200の用途及び靴への取り付け手段、製造方法、厚さは、実施の形態1にかかる補高部材100と同様であるため、その説明を省略する。なお、図4では、右靴用の補高部材200を例に挙げて示している。左靴用の補高部材200は、右靴要の補高部材200と左右対称に形成される。
第1のソール部201Aの位置決めエッジ201Dを、右靴又は左靴の前側先端から外側への縁部に合わせて、第1のソール部201Aを靴の底部に取り付ける。
また、第2のソール部201Bを、靴の母子球の位置付近に取り付ける。
また、第3のソール部201Cを、靴の小子球の位置付近に取り付ける。
また、後方ソール202の踵エッジ202Aの左右中央位置を、靴の後側の縁部の左右中央位置に合わせて、後方ソール202を靴の底部に取り付ける。
図5を参照して、本発明の実施の形態3にかかる補高部材300について説明する。図5は、実施の形態3にかかる補高部材300の平面図である。図5に示すように、実施の形態3にかかる補高部材300は、前方ソール301、後方ソール302を備える。前方ソール301は、靴の前後方向の中心より前側に取り付けられる。後方ソール302は、靴の前後方向中心より後側に取り付けられる。なお、補高部材300の用途及び靴への取り付け手段、製造方法、厚さは、実施の形態1にかかる補高部材100と同様であるため、その説明を省略する。また、後方ソール302は、実施の形態2にかかる後方ソール202と同様であるため、その説明を省略する。なお、図5では、右靴用の補高部材300を例に挙げて示している。左靴用の補高部材300は、右靴要の補高部材300と左右対称に形成される。
前方ソール301の位置決めエッジ301Aを、右靴又は左靴の前側先端から外側への縁部に合わせて、前方ソール301を靴の底部に取り付ける。
また、後方ソール302の踵エッジ302Aの左右中央位置を、靴の後側の縁部の左右中央位置に合わせて、後方ソール302を靴の底部に取り付ける。
101、201、301 前方ソール(前方補高部)
101A、101B、201D、301A 位置決めエッジ
201A 第1のソール部
201B 第2のソール部
201C 第3のソール部
102、202、302 後方ソール(後方補高部)
102A、202A、302A 踵エッジ
Claims (1)
- 靴の底部に取り付けられ、前記靴の高さを調整する補高部材であって、
前記靴の前後方向の中心より前側に取り付けられる前方補高部と、前記靴の前後方向中心より後側に取り付けられる後方補高部と、を備え、
前記靴を、前記靴を履く足の中足骨より前側に相当する前足部、前記中足骨及び楔状骨の部分に相当する中足部、前記楔状骨より後側に相当する後足部に分けた場合、
前記前方補高部は、前記補高部材によって高さが調整される前記靴のうち最小サイズの靴の前記前足部に相当する形状及びサイズを有し、
前記後方補高部は、前記最小サイズの靴の前記後足部に相当する形状及びサイズを有し、
前記前方補高部の前側先端から幅が最大となる位置までの縁部は、前記最小サイズの靴を履く足のつま先から小子球の位置までの前記靴の縁部に沿う形状を有し、
前記後方補高部の後側先端から幅が最大となる位置までの縁部は、前記最小サイズの靴の前記後足部の縁部に沿う形状を有する、補高部材。
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