JP2017147828A - 配線ラック支持部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】取付下地への取り付けを効率的に実施できるようにする。
【解決手段】電気配線されたシート部材2を、取付下地1に固定させる取付部材FAと、シート部材2に接続された電気配線を収容可能な配線ラックRを、取付下地1に支持させる支持部材FBと、が備えられ、支持部材FBは、取付部材FAを介して取付下地1に支持されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、取付下地上に取付部材で固定されたソーラーモジュール等のシート部材と、シート部材から延出する電気配線が内部空間に配設される配線ラックと、を備えた電気設備において、前記配線ラックを取付下地に支持させる配線ラック支持部材に関する。
従来、この種の配線ラック支持部材としては、配線ラックの外周部を囲むバンド状部分と、バンド状部分の両端に備えたネジ固定部とを備えたものがあり、バンド状部分で配線ラック支持部材の外周部を囲むと共に、ネジ固定部を取付下地にネジ固定することで、配線ラックを取付下地に支持させるように構成してあった(例えば、特許文献1参照)。
また、シート部材は、架台として形成された取付部材によって、配線ラックとは別に取付下地に固定されていた。
特開2002−81765号公報(図1〜3)
上述した従来の配線ラック支持部材によれば、シート部材を取付下地に固定する取付部材と、配管ラックを取付下地に支持させる支持部材とを、取付下地における個別の位置に、それぞれ取り付ける必要がある。
しかし、取付部材や支持部材を取付下地に取り付けるには、ネジ部材等を用いて実施することが多いが、その場合、取付下地の防水層をネジ部材が貫通すれば防水性が低下するから、その防止策として、取付箇所ごとに防水処置が必要となる。
即ち、従来の配線ラック支持部材によれば、取付部材と支持部材との設置作業のそれぞれに手間が掛かるから、全体として取付作業効率が低下し易い問題点がある。
このような問題点は、シート部材や配線ラックを、取付下地上に新設する場合に限らず、例えば、改修工事を行う場合にも発生する虞がある。
従って、本発明の目的は、上記問題点を解消し、取付下地への取り付けを効率的に実施できる配線ラック支持部材を提供するところにある。
本発明の特徴は、電気配線されたシート部材を、取付下地に固定させる取付部材と、前記シート部材に接続された電気配線を収容可能な配線ラックを、前記取付下地に支持させる支持部材と、が備えられ、前記支持部材は、前記取付部材を介して前記取付下地に支持されているところにある。
本発明によれば、支持部材は、取付部材を介して取付下地に支持されているから、支持部材を取付下地に直接に取り付ける必要が無くなる。
即ち、取付下地へは、取付部材のみを取り付ければ、その取付部材に、支持部材、及び、支持部材に支持される配線ラックが支持されることになり、取付下地への取付箇所数を減らすことができる。
その結果、取付下地への配線ラック支持部材の取り付け手間を軽減でき、効率的に取付作業を実施できるようになる。
また、取付下地への配線ラック支持部材の取り付けに、ネジ部材を使用する場合には、従来に比べて、ネジ部材の設置本数を減らせるから、取付下地の防水性の維持を図り易くなると共に、ネジ部材の設置に伴う振動や騒音等の発生も、短時間に納められるようになる。
その結果、配線ラック支持部材の設置対象となる建物への環境障害を抑えた状態で配線ラック支持部材の設置作業を進めることができるようになり、特に、改修工事の実施においては、建物内を通常通り使用しながら、取付下地上に配線ラック支持部材を設置することが可能となる。
本発明においては、前記取付部材は、前記シート部材の縁部を包み込む包み込み部が備えられ、前記支持部材は、前記包み込み部を挟持する状態で前記取付部材に支持されていると好適である。
本構成によれば、取付部材の包み込み部によって、シート部材の縁部を包み込んだ状態で、その外側から支持部材で包み込み部をしっかりと挟持できるから、包み込み部とシート部材との摩擦力を有効に利用して、シート部材に大きな負荷を掛けることなく、且つ、しっかりした状態でシート部材を支持して取付下地に取り付けることができる。
しかも、支持部材は、包み込み部を挟持する状態で取付部材に支持されるから、シート部材を包み込み部に支持させる挟持機能部材と、支持部材そのものを取付部材に取り付けて取付下地に支持させる取付機能部材との両方を兼用化することができ、部品点数の削減に伴ってコストダウンを図れる。
また、支持部材の取付作業は、シート部材縁部を支持する包み込み部に、支持部材を挟持させるだけの極めて簡単な操作で実施できるから、取付下地へのシート部材の固定を含めて、配線ラック支持部材全体の設置作業を、効率よく実施できるようになる。
更には、支持部材を取り外せば、シート部材の挟持も解除されるから、取付下地へのシート部材の取り付けのみならず、取り外しに関しても、迅速に且つ効率よく実施できる。
従って、取付下地上に設置したシート部材や、配線ラック支持部材等のメンテナンスや、改修の実施に際しても、効率的に作業を進めることができるようになる。
本発明においては、前記支持部材は、前記包み込み部を挟持可能な一対の挟持片部と、
前記一対の挟持片部を、挟持方向に沿って遠近離間可能な状態に連結する連結部と、を備えていると好適である。
本構成によれば、連結部によって一対の挟持片部を挟持方向に沿って遠近離間させることができ、それに伴って、挟持厚みの調整や、挟持強さの調整を簡単に実施できるようになる。
従って、厚みの異なるシート部材や取付部材に対してでも、支持部材をしっかりとした挟持状態に取り付けることができ、配線ラック支持部材全体とした汎用性を向上させられる。
ラック固定具の設置状況を示す一部切欠き斜視図である。 ラック固定具の設置状況を示す断面図である。 ラック固定具の設置状況を示す断面図である。 ラック固定具の設置状況を示す断面図である。 ラック固定具の設置状況を示す断面図である。 ラック固定具の設置状況を示す断面図である。 ラック固定具の設置状況を示す断面図である。 別実施形態のラック固定具の設置状況を示す断面図である。
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図2、図7は、本発明の配線ラック支持部材の一実施形態品(以後、単にラック固定具Fという)を使用して、取付下地1上にソーラーシート(シート部材の一例)2と、ソーラーシート2に繋がる電気配線(不図示)を収容する配線ラックRとが固定されている状況を示している。
取付下地1は、当該実施形態においては、鉄筋コンクリート製の屋上スラブ1Aと、屋上スラブ1Aの上面に沿って設置された合成樹脂製(例えば、塩化ビニル系等)の防水層1Bとを備えている。
取付下地1上には、ソーラーシート設置用エリアSが設定してあり、そのエリアSを覆う状態に複数のソーラーシート2が隙間Mをあけて敷設されている。
ソーラーシート2は、公知のソーラーシートで構成すればよく、例えば、柔軟性を有するベースシートの上に、アモルファスシリコンや微結晶シリコン等からなる太陽光発電セル、及び、表面保護層を積層したものが一例として挙げられる。
ソーラーシート2は、全体としてフィルム状を呈し、適度な柔軟性を備え、取付下地1の表面形状に追従可能なフレキシブルな構造となっている。
また、図には示さないが、出力端子や、バッテリーへの電気配線等が備えられており、それら電気配線の延出部分は、前記配線ラックRに配設される。
配線ラックRは、図に示すように、長尺のチャンネル部材で構成され、ソーラーシート2の縁部に沿って配置されている。即ち、配線ラックRは、隣接するソーラーシート2間の前記隙間Mの上(図1、図2参照)や、最も端部側に位置するソーラーシート2の外側縁部上(図7参照)に配置されている。また、図には示さないが、配線ラックRには蓋部材が取り付けられる。
尚、配線ラックRは、ここに挙げたものに限定されるものではなく、他の公知の配線ラックを使用することも可能である。
ラック固定具Fは、ソーラーシート2を、取付下地1に固定させる取付部材FAと、配線ラックRを、取付部材FAを介して取付下地1に支持させる支持部材FBと、を備えている。
取付部材FAは、図3、図4に示すように、ソーラーシート2の外周縁部を挟持する状態で取付下地1に固定できるように構成されている。
具体的な取付部材FAの構成は、次の二つの部材を備えている。
つまり、軟性を有する素材(例えば、軟質塩化ビニル等)で形成され、取付下地1に取付自在で、ソーラーシート2の外周縁部2aを包み込み自在な縁部材FAaと、金属素材(例えば、アルミニウム等)で形成されて、ソーラーシート2の外周縁部2aを包み込んでいる縁部材FAaに、ソーラーシート2の外周側から嵌め付けることができ、ソーラーシート2を縁部材FAaを介して表裏から挟持するクリップ部材FAbと、を備えている。
縁部材FAaは、ソーラーシート2の外周縁部2aに沿って細長い長尺部材として一体的に形成してある(図1参照)。
縁部材FAaは、ソーラーシート2の表裏面にそれぞれ対向する一対の対向片部3A,3Bと(図4参照)、それら一対の対向片部3A,3Bの基端部同士を連結する繋ぎ部3Cと、を備えた包み込み部3を設けると共に、包み込み部3を取付下地1に取り付ける固定部4を設けて構成されている。
包み込み部3における、一対の対向片部3A,3Bの間の空間には、一対の対向片部3A,3Bの先端側から基端側への差込方向(図3中の矢印参照)でソーラーシート2の外周縁部2aを差し込むことができる。
一対の対向片部3A,3Bは、前記差込方向に沿った長さ寸法を異ならせてある。
つまり、取付下地1から遠い方の第1対向片部3Aは、取付下地1に近い方の第2対向片部3Bより前記長さ寸法を小さく形成してある。この構造によって、ソーラーシート2を差し込む時の抵抗が小さくなって差し込み易くなると共に、差し込んだ状態での支持面積をより広くでき、安定した支持状態を維持できるようになっている。
第1対向片部3Aは、厚みが一定(又は、ほぼ一定)の平坦部3Aaと、その先端部側で第2対向片部3B側に向かって突出する突出部3Abとを備えてある。即ち、第1対向片部3Aは、突出部3Abが設けられている先端部側が、基端部側の平坦部3Aaより厚く形成してある。従って、包み込み部3の外周側にクリップ部材FAbを嵌め付けることで、突出部3Abが、ソーラーシート2の表面に押し当たって、第2対向片部3Bとの挟持作用を発揮してソーラーシート2の抜け出しを防止できる(図4参照)。
また、第1対向片部3Aと第2対向片部3Bとの対向部どうしの間隔は、突出部3Abが設けられている先端部側より、平坦部3Aaを備えた基端部側の方が大きく形成されており、平坦部3Aaの内周部が凹部となっている。
この凹部には、粘着材5(例えば、ブチルゴム等)を充填してある。
従って、一対の対向片部3A,3B間に差し込まれたソーラーシート2の外周縁部2aに、粘着材5が接触することで、より抜け出し難くすることができる。
また、第1対向片部3Aにおける平坦部3Aaの内周部で凹部が形成されているから、包み込み部3にクリップ部材FAbを嵌め付ける際に(図4中の矢印参照)、平坦部3Aaが凹部側に一時的に退避することができ、抵抗を少なくしてスムーズに嵌めることが可能となる。
第2対向片部3Bは、その先端部に、基端側へ折り返す状態に前記固定部4が一体に設けられている。従って、第2対向片部3Bは、固定部4の上に重なる状態に位置している。第2対向片部3Bと固定部4との間の隙間は、前記クリップ部材FAbの一対の挟持片部6A,6Bの内の取付下地1側の第2挟持片部6Bを差し込み自在な差し込み部7となっている。
固定部4は、防水層1Bの上面に接着によって固定できるように構成されている。
固定部4は、第2対向片部3Bの先端部に延伸する延伸部4Aと、その延伸部4Aから第2対向片部3Bの下方に折り重なる折返し部4Bとを備えている。
延伸部4Aは、その上面を、第2対向片部3Bから離れるほど取付下地1に近接する傾斜面として形成してある。この傾斜面によってソーラーシート2を支持できるから、ソーラーシート2が前記差し込み部7の近傍で急激に屈曲するのを防止できる。
折返し部4Bは、延伸部4Aとの境界部分に、縁部材FAaの長手方向に沿った凹溝4Baが形成してあり、後述するクリップ部材FAbの抜け止め突起8が嵌入できるように構成されている。
クリップ部材FAbは、包み込み部3に嵌着した状態で第1対向片部3Aの上面に当接する第1挟持片部6Aと、第2対向片部3Bの下面に当接する第2挟持片部6Bとを備えた断面『U』字形状の部材で構成してある。また、当該実施形態おいては、クリップ部材FAbは、縁部材FAaの長手方向(ソーラーシート2の外周縁部2aに沿った方向)での局部に設置する短尺部材として形成されている。短尺部材とすることで、縁部材FAaへの脱着の際の抵抗を低減でき、よりスムーズに脱着操作できるようになる。また、クリップ部材FAbは、図1に示すように、縁部材FAaの長手方向に間隔をあけた複数個所に設置される。
一対の挟持片部6A,6Bは、前記一対の対向片部3A,3Bと同様に、嵌着方向(図4参照)に沿った長さ寸法を異ならせてある。
つまり、取付下地1から遠い方の第1挟持片部6Aは、取付下地1に近い方の第2挟持片部6Bより前記長さ寸法を小さく形成してある。
また、何れの挟持片部6A,6Bとも、先端部に、嵌着方向と交差する下方向に突出した抜け止め突起8を備えている。
第1挟持片部6Aの抜け止め突起8Aは、第1対向片部3Aの先端面に当接して抜け止め効果を発揮する。
第2挟持片部6Bの抜け止め突起8Bは、折返し部4Bの凹溝4Baに嵌入することで抜け止め効果を発揮する。
支持部材FBは、図5〜7に示すように、金属素材(例えば、アルミニウム等)で形成されてクリップ部材FAbの外から取付部材FAの包み込み部3を挟持可能な一対の挟持部材(一対の挟持片部に相当)9と、それら一対の挟持部材9を挟持方向に沿って遠近離間可能な状態で連結するネジ部材(連結部に相当)Nと、を備えて構成されている。そして、支持部材FBは、一対の挟持部材9で包み込み部3を挟持する状態で取付部材FAに支持されている。
尚、ネジ部材Nは、拡径頭部NAaが下端側に位置する倒立状態に設置されるボルトNAと、ボルトNAの上端から軸部NAbに螺着自在なナットNBとで構成されている。
このネジ部材Nは、一対の挟持部材9どうしの挟持連結機能に加えて、配線ラックRと挟持部材9との連結機能をも備えている。
一対の挟持部材9は、配線ラックRの長手方向に沿った寸法を、前記クリップ部材FAbと同じ長さ寸法に形成してあり、クリップ部材FAbの上に当接配置されるトップ部材(挟持片部に相当)9Aと、縁部材FAaの差し込み部7に挿入配置されて前記トップ部材9Aとで取付部材FAを挟持するベース部材(挟持片部に相当)9Bと、で構成されている。
また、挟持部材9は、隣接するソーラーシート2間の隙間Mに設置されるもの(図2参照)と、最も端部側に位置するソーラーシート2の外側縁部に設置されるもの(図7参照)とは、挟持する取付部材FAの数が異なっていることから、それぞれの形状も異ならせてある。
トップ部材9Aは、配線ラックRを載置支持させる平板上の上面部9Aaと、上面部9Aaの端部から下方へ屈曲した縦面部9Abと、縦面部9Abの下端部から内側へ屈曲した折曲部9Acと、折曲部9Acの内側端部から下方へ屈曲した内縦面部9Adとを備えている。
尚、隣接するソーラーシート2間の隙間Mに設置される挟持部材9に関しては、トップ部材9Aは、図5に示すように、上面部9Aaの幅方向の中央部を挟んで左右対称形の断面形状に形成され、上面部9Aaの幅方向の中央部を挟んだ両側方に、縦面部9Ab、折曲部9Ac、内縦面部9Adを、それぞれ備えている。
また、最も端部側に位置するソーラーシート2の外側縁部に配置される挟持部材9に関しては、トップ部材9Aは、図7に示すように、上面部9Aaの幅方向の中央部を挟んだ一方側にのみ、縦面部9Ab、折曲部9Ac、内縦面部9Adを備え、他方側は、縦面部9Abが下端まで延長されている。
上面部9Aaには、図2、図7に示すように、ボルトNAの軸部NAbを挿通自在なボルト穴H1が形成してあり、そのボルト穴H1と、上面部9Aa上に載置した配線ラックRのボルト穴H2とにわたってネジ部材Nを挿通させて一体化を図ることができる。
折曲部9Acは、前記クリップ部材FAbの第1挟持片部6Aと同じ幅寸法に形成してあり、挟持部材9の挟持操作に伴って、第1挟持片部6Aの上面に折曲部9Acの下面が当接して押圧力を伝えることができる。
内縦面部9Adは、縦寸法を、クリップ部材FAbの縦寸法より若干小さく設定してあり、内縦面部9Adの下端部と前記ベース部材9Bの上面との間に、ネジ部材Nの締め付けによる締め付け代となる隙間Kを確保してある(図6、図7参照)。この構成によって、ネジ部材Nの締め付けすぎを防止できる。
尚、最も端部側に位置するソーラーシート2の外側縁部に配置される挟持部材9に関しては、下方に延長された一方の縦面部9Abの下端部は、他方の内縦面部9Adの下端部より前記隙間Kに相当する寸法分、長く形成されている(図7参照)。
ベース部材9Bは、左右中間部に、ボルトNAの拡径頭部NAaが納まる凹入屈曲部9Baが形成され、凹入屈曲部9Baの両側方に延出する延出部9Bbが形成されている。
凹入屈曲部9Baには、倒立させたボルトNAの軸部NAbを挿通自在なボルト穴H3が形成してある。
延出部9Bbは、差し込み部7においてクリップ部材FAbの第2挟持片部6Bの下側に重なる状態に設置される。
尚、本実施形態においては、ボルトNAの拡径頭部NAaは、六角形に形成してあり、前記凹入屈曲部9Ba内の対向側壁部に拡径頭部NAaの外周面が当接することで回り止めを図ることができる。
次に、取付下地1上への、ソーラーシート2、配線ラックRの設置手順について説明する。
[1] 取付下地1の所定位置に縁部材FAaを接合して、包み込み部3の第1対向片部3Aと第2対向片部3Bとの間に、ソーラーシート2の外周縁部2aを差し込み、包み込み部3にクリップ部材FAbを嵌め付けてソーラーシート2を挟持する(図3、図4参照)。
[2] 縁部材FAaの差し込み部7の中に、ベース部材9Bを配置する(図5参照)。
この時、ボルトNAは、凹入屈曲部9Baに拡径頭部NAaが位置し、ボルト穴H3に軸部NAbが貫通する倒立状態に設けておく。
[3] ベース部材9Bの上方からトップ部材9Aを配置して、取付部材FAを上下方向から挟む(図5、図6参照)。
この時、ボルトNAの上端部が、トップ部材9Aのボルト穴H1を貫通するようにトップ部材9Aを位置合わせする。
[4] トップ部材9Aの上面部9Aaに沿わせて配線ラックRを配置する。
この時、ボルトNAの上端部が、配線ラックRのボルト穴H2を貫通するように配線ラックRを位置合わせする。
[5] ボルトNAの上端部に、ナットNBを取り付けて締め込む(図2、図7参照)。
この時、ナットNBは、ソーラーシート2や取付部材FAを適切な挟持力で挟持できるように、締め込み強さを調整することができる。
以上の手順によって、配線ラックRを取付下地1に支持させることができる。
当該実施形態のラック固定具Fによれば、支持部材FBは、取付部材FAを介して取付下地1に支持されるから、支持部材FBを取付下地1に直接に取り付ける必要が無くなり、取付下地1への支持部材FBや、配線ラックRの取り付け手間を軽減でき、効率的に取付作業を実施できるようになる。
また、取付下地1への取り付けのみならず、取り外しに関しても迅速に且つ効率よく実施できるから、ソーラーシート2や配線ラックR等の改修作業にも十分な作用効果を期待できる。
また、支持部材FBは、包み込み部3を挟持する状態で取付部材FAに支持されるから、ソーラーシート2を包み込み部3に支持させる挟持機能部材と、支持部材FBそのものを取付部材FAに取り付けて取付下地1に支持させる取付機能部材との両方を兼用化でき、部品点数の削減に伴ってコストダウンを図れる。
更には、隣接させるソーラーシート2間の隙間Mを有効に利用して配線ラックRを設置しているから、スペースの有効活用が図られていると共に、一本の配線ラックRで隣接する両ソーラーシート2の電気配線を一括して収容できるから、より省スペース化を図ることができる。
また、前記隙間Mの上に設置されている支持部材FBは、ネジ部材Nを挟んだ両側方で取付下地1に支持されているから、安定した姿勢に設置でき、しかも、浮き上がり等に対する抗力も期待できる。
〔別実施形態〕
以下に他の実施の形態を説明する。
〈1〉 取付下地1は、先の実施形態で説明した屋上のスラブに限るものではなく、例えば、バルコニーや壁等であってもよく、それらを含めて、取付下地という。
また、取付下地1は、鉄筋コンクリート構造に替えて、例えば、折板やデッキプレートや瓦棒等の金属下地で構成したり、他の公知の構造を採用することも可能である。更には、それら取付下地1に断熱材等を併用した断熱取付下地としてもよい。
〈2〉 固定対象のシート部材2は、先の実施形態で説明したソーラーシートに限るものではなく、例えば、LEDや液晶等を用いた情報表示部を備えたシート部材であったり、その他の電気配線を備えた公知のシート部材であってもよい。それらを含めてシート部材2と総称する。
また、シート部材2に接続された電気配線には、シート部材2に設けられているシート内配線の延長配線部や、シート内配線に接続される別の延長配線等が含まれる。
〈3〉 取付部材FAは、先の実施形態で説明した素材や形状に限るものではない。
素材に関しては、軟質塩化ビニルに替えて、他の軟性を有する素材(例えば、ゴム素材等)で構成してあってもよい。
形状に関しては、適宜変更が可能である。
また、取付下地1への取付部材FAの取り付けは、先の実施形態で説明した接着に限るものではなく、溶着や融着による方法や、ボルトやビス等を使用した固着方法であってもよい。
また、取付部材FAは、包み込み部3を備えた縁部材FAaと、その外側に設けられるクリップ部材FAbとを備えた構成に限らず、例えば、図8に示すように、クリップ部材FAbを設けずに、支持部材FBによって包み込み部3を直接に挟持するものであってもよい。
また、クリップ部材FAbを設ける場合であっても、包み込み部3の長手方向においてクリップ部材FAbが嵌め付けられている区間以外の箇所に、支持部材FBを挟持状態に設置することも可能である。
〈4〉 支持部材FBは、先の実施形態で説明した素材や形状に限るものではない。
素材に関しては、金属に替えて、合成樹脂等で構成してあってもよい。
形状に関しては、適宜変更が可能である。
また、包み込み部3を挟持する状態で取付部材FAに支持される構造に限らず、例えば、取付部材FAに支持部材FBをネジ固定する形態であってもよい。
また、支持部材FBに備えた連結部Nは、先の実施形態で説明した六角形の拡径頭部NAaを備えたネジ部材に限るものではなく、例えば、四角形や、他の多角形の拡径頭部NAaを備えたネジ部材や、凹入屈曲部9Baに当接して回り止め機能を発揮できる周面を備えたネジ部材等であってもよい。
また、連結部Nは、ネジ部材に限るものではなく、他の締結具で構成したり、一対の挟持片部相互に備えた係合連結部であってもよい。
〈5〉 クリップ部材FAbは、先の実施形態で説明したように、縁部材FAaの長手方向に間隔をあけて設置される使用形態の他、間隔をあけずに隣接状態に設置することも可能である。
また、クリップ部材FAbそのものを、縁部材FAaの長手方向に沿った長尺部材として構成してあってもよい。
尚、上述のように、図面との対照を便利にするために符号を記したが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
当該配線ラック支持部材は、ソーラーシートに替えて他のシート部材を固定するのにも利用することができる。
1 取付下地
2 ソーラーシート(シート部材の一例)
2a 外周縁部
3 包み込み部
9 一対の挟持部材(一対の挟持片部に相当)
FA 取付部材
FB 支持部材
N ネジ部材(連結部に相当)
R 配線ラック

Claims (3)

  1. 電気配線されたシート部材を、取付下地に固定させる取付部材と、
    前記シート部材に接続された電気配線を収容可能な配線ラックを、前記取付下地に支持させる支持部材と、が備えられ、
    前記支持部材は、前記取付部材を介して前記取付下地に支持されている配線ラック支持部材。
  2. 前記取付部材は、前記シート部材の縁部を包み込む包み込み部が備えられ、
    前記支持部材は、前記包み込み部を挟持する状態で前記取付部材に支持されている請求項1に記載の配線ラック支持部材。
  3. 前記支持部材は、前記包み込み部を挟持可能な一対の挟持片部と、
    前記一対の挟持片部を、挟持方向に沿って遠近離間可能な状態に連結する連結部と、を備えている請求項2に記載の配線ラック支持部材。
JP2016027266A 2016-02-16 2016-02-16 配線ラック支持部材 Active JP6628629B2 (ja)

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