JP4927502B2 - ケーブル拘束装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数のケーブルを固定するためのケーブル拘束装置に関し、特に、高い拘束力が得られると共に、小型化が可能なケーブル拘束装置に関するものである。
一般に、管路などに布設されたケーブルは負荷変動及び季節に伴う温度変化を受けて熱伸縮を起こしている。更に、ケーブルを収容した管路が道路下に埋設されている場合には、温度変化の他に、路上の交通の状態もケーブルに影響を与える。即ち、路上を走る車によりケーブルに同一方向の繰り返し振動が加えられ、ケーブルが管路外へ伸び出す、又は管路内に引き込まれるという移動現象が生じる。もし、このようなケーブル移動を放置した場合には、伸び出し側ではケーブルが異常に曲がってしまうためケーブルの許容曲げ半径を割り込む恐れがあり、また、引き込まれる側では接続部に過大な引っ張り力が働くため、電気的性能に悪影響を及ぼす等の問題が生ずる。このような現象に対して移動防止対策が取れない場合には、ケーブルの引き戻しや、接続部位置の変更等の多大な費用がかかる改修工事が必要になる。また、ケーブルヘの送電を停止してからの作業となるため、各方面への影響が大きい。
ケーブルの移動防止対策としては、(1)管路内で拘束する方法と、(2)管路の外側(マンホール内)で拘束する方法との2つに大別される。
(1)の管路内で拘束する方法には、管路内に接着剤を塗布し、ケーブルと管路を接着する方法(例えば、特許文献1参照)や、管路内に内圧を与えたゴム袋を挿入し、ケーブルとゴム袋、及びゴム袋と管路内壁との摩擦にてケーブルを把持する方法(例えば、特許文献2参照)等がある。
しかしながら、これらの管路内で拘束する方法では、把持力を発揮するまでゴムや接着剤の弾性変形が生ずるため、ケーブルの移動が必然的に生じてしまう。また、管路内に挿入する加圧ゴム袋の場合、長期に亘る圧力維持が求められるが、加圧状態のゴムを長期間使用した場合、クリープ現象によってゴムの弾性が失われ、それに伴い、把持力低下が懸念される。更に、接着剤を使用した方法では、比較的高温かつ多湿な状況で長期間接着力を保つのは困難であり、この方法でも長期的な安定性に欠けるものと考えられる。
一方、(2)の管路の外側で拘束する方法には、スプリングの反発力を利用して、移動を防止する方法(例えば、特許文献3参照)等が提案されている。
特許文献3に示すケーブル拘束装置としての滑落防止装置は、ケーブルの外周面に取り付けたケーブル把持部材と管路に固定された外側金具との間に軸方向に伸縮するスプリングを配設して、ケーブルの移動をスプリングで吸収できるようにしている。
図5は、従来のケーブル拘束装置を示し、同図中、(a)は側面図、(b)は正面図である。このケーブル拘束装置100は、スプリングによりケーブルの移動を吸収する方式に属するものである。拘束対象のケーブル53は3本からなり、管路51に管路口防水装置52を介して挿通されている。
ケーブル拘束装置100は、管路51の管路口にボルト62を介して取り付けられた角板状のベースプレート61と、ベースプレート61に取り付けられた3本の長ボルト63と、3本の長ボルト63の中間部に配設されたスプリング止め金具64と、3本の長ボルト63の先端部に固定用ナット65により取り付けられた四角枠型の振止金具66と、3本のケーブル53に外嵌された円筒状のゴムスペーサ67と、ベースプレート61とスプリング止め金具64の間の3本の長ボルト63に外嵌されると共に締付用ナット68により位置決めされた拘束用スプリング69と、3本のケーブル53の下側を覆う下側把持金物70と、下側把持金物70の上側に取付用ボルト72により固定された上側把持金物71と、これら5個の把持金物の全体を連結する把持金物連結板73と、を備えて構成されている。
次に、ケーブル拘束装置100のケーブル53への組み付け方法を説明する。ここでは、管路51に布設済みのケーブル53にケーブル拘束装置100を組み付けるものとする。
先ず、管路51の管路口にボルト62を用いてベースプレート61を取り付ける。次いで、3本のケーブル53の外周面にゴムスペーサ67を装着した後、その上下面を覆うようにして下側把持金物70、把持金物連結板73及び上側把持金物71を順次取り付け、取り付け用ボルト72を用いて、これら5個の把持金物を固定する。
次に、ベースプレート61に3本の長ボルト63を取り付け、それぞれに締付用ナット68を取り付けると共に拘束用スプリング69を嵌入する。次いで、3本の長ボルト63にスプリング止め金具64及び振止金具66を取り付け、固定用ナット65により固定する。最後に、締付用ナット68を締め付け、拘束用スプリング69を所定の長さに縮ませれば、ケーブル拘束装置100の組み付けが完了する。
特開2005−80322号公報 特開2005−253241号公報 特開2001−157348号公報
しかしながら、3本のケーブル53を一括して束ねる方法である図5に示す従来のケーブル拘束装置では、下側把持金物70及び上側把持金物71からなる把持金物の使用数は5個程度が限度であり、1つの把持金物の把持力は約100kgfであるため、最大把持力は500kgf程度である。このため、3本のケーブル53に500kgf以上の移動力が生じた場合には、ケーブル拘束が不可能になる。なお、把持金物の使用数を増やしても、5つ以上では拘束力の増加が把持金物個数に比例しなくなるため、最大把持力は期待できない。
更に、5つの把持金物によるケーブル拘束装置の全長は、約740mmにもなり、小さなマンホールでは、取り付けが難しい。
従って、本発明の目的は、従来技術の問題点を解決し、高い拘束力が得られると共に、小型化が可能なケーブル拘束装置を提供することにある。
[1]本発明の一態様によれば、管路に布設された3本のケーブルを管路口の近傍にそれぞれ独立して拘束するケーブル拘束装置であって、上面に設けた半円状の凹部14fと、前記凹部14fの反対側の下面に並列に設けた2つの半円状の凹部14g,14hと、前記凹部14fの両側上面に設けたねじが形成された所定の個数のボルト穴14dと、前記凹部14g,14hの両側下面の左右に設けたねじが形成された前記所定の個数の2倍の個数のボルト穴と、前記凹部14f,14g及び14hの両側一端において直交突出させて設けた片状部14bと、前記片状部14bに設けた貫通孔14eと、を備えた第1の把持金物と、前記第1の把持金物の半円状の凹部14fと対向配置する下面に設けた半円状の凹部15dと、前記凹部15dの反対側の上面でその両側に2以上の整数個数並行に連接され、中空の開口部15cを有する所定の個数の筒状部15bと、を備えた前記第1の把持金物に固定する第2の把持金物と、前記第1の把持金物の半円状の凹部14g,14hと対向配置する上面に並列に設けた2つの半円状の凹部16e,16fと、前記凹部16e,16fの両側上面に設けた前記所定の個数の2倍の個数のボルト穴16dと、前記凹部16e,16fの反対側の下面でその両側に並行に、かつ前後に設けられ中空の開口部16cを有する前記第所定の個数の2倍の個数の筒状部16bと、を備えた前記第1の把持金物に固定する第3の把持金物と、前記第1の把持金物の前記貫通孔14eに挿入される長ボルト25と、前記長ボルト25に取り付けられる拘束用スプリング17と、前記拘束用スプリング17を締め付ける締付用ダブルナット26と、前記長ボルト25の片端が固定支持されるベースプレート21と、から構成されており、前記第1の把持金物のボルト穴14dには前記第2の把持金物の開口部15cにスプリングを介して取付用ボルト23がねじ込まれ、前記第1の把持金物のボルト穴には第3の把持金物の開口部16cにスプリングを介して取付用ボルト24がねじ込まれ、前記第1の把持金物に前記第2の把持金物及び前記第3の把持金物が固定されていることを特徴とするケーブル拘束装置を提供する。
[2]前記第1の把持金物は、長手方向に複数の片状部14bが設けられていることを特徴とする請求項1に記載のケーブル拘束装置を特徴とする上記[1]に記載のケーブル拘束装置であっても良い。
[3]前記第2の把持金物及び前記第3の把持金物の複数を並設して構成されていることを特徴とする上記[1]又は[2]に記載のケーブル拘束装置であってもよい。
本発明によれば、高い拘束力が得られると共に、小型化が可能なケーブル拘束装置を得ることができる。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るケーブル拘束装置を示し、同図中、(a)は側面図、(b)は正面図である。
(ケーブル拘束装置の構成)
図1に示すように、ケーブル拘束装置20は、ボルト22によって管路11の管路口に取り付けられた円形状のベースプレート21に支持されている。管路11には、管路口防水装置13を介してケーブル12A,12B,12Cが挿入されている。ベースプレート21の中央には、3本のケーブル12A,12B,12Cを挿通する図示しない挿通孔が設けられ、中央より外側に図示しないボルト22の挿入孔が形成されている。
ケーブル拘束装置20は、ケーブル12Aとケーブル12B,12Cの間に挿入され、それらを2分する第1の把持金物14と、ケーブル12Aの上面を覆うようにしてケーブル12Aを装着する第2の把持金物15A,15Bと、ケーブル12B,12Cの下面を覆うようにしてケーブル12B,12Cを装着する第3の把持金物16A,16Bと、を備えて構成されている。
第1の把持金物14は、ケーブル長手方向に移動可能なように管路口に取り付けられたベースプレート21に2本の長ボルト25で取り付けられ、第1の把持金物14の2つの片状部14bとベースプレート21の間の各長ボルト25には、第1の把持金物14の管路口への移動を規制する力を付与する締付用ダブルナット26でバネ力を調整できる拘束用スプリング17が挿入されている。長ボルト25には、その全長または一部にねじが設けられている。
(把持金物の構成)
図2は、図1のケーブル拘束装置の主要部の分解斜視図である。なお、図2においては、ケーブル拘束装置20を、図1とは左右を逆にして示している。図2を参照して、把持金物14〜16を詳細に説明する。
(第1の把持金物の構成)
第1の把持金物14は、ケーブル12Aの下面に嵌合する半円状の凹部14fを備え、この凹部14fの一端(ベースプレート21と反対側の端部)には、直交させて2つの片状部14bが設けられる共に、ケーブル12B,12Cの上面に嵌合する半円状の凹部14g、14hが凹部14fの反対側に並列するように設けられている。更に、凹部14fの両側上面には、第2の把持金物15A,15Bを取り付けるために、前後2ヶ所にねじが形成されたボルト穴14dが設けられ、また、図示していないが第3の把持金物16A,16Bを取り付けるために、その両側下面の左右に計8個のねじが形成されたボルト穴を設けてある。また、2つの片状部14bの両側には貫通孔14eが設けられている。
(第2の把持金物の構成)
第2の把持金物15A,15Bは、同一構成であり、ケーブル12Aの上面に嵌合する半円状の凹部15dを有すると共に、この凹部15dの両側に並行に設けられた中空の開口部15cを有する各2つの筒状部15bを備えて構成されている。この筒状部15bの内部には、図示していないスプリングを装着し、このスプリング力を用いてケーブル12Aを把持する構造である。また、図示していないスプリングを介して図1の取付用ボルト23がスプリングを貫通し、第1の把持金物14に設けられたボルト穴14dにねじ込まれ、スプリングの反発力でケーブル12Aを把持する。第2の把持金物15A,15Bは、ケーブル12Aを長手方向に装着するように並設に配置される。
(第3の把持金物の構成)
第3の把持金物16A,16Bは、同一構成であり、ケーブル12B,12Cの下面に嵌合する半円状の凹部16e,16fを有すると共に、この凹部16e,16fの両側に並行で、かつ前後に設けられた中空の開口部16cを有する各2つの筒状部16bを備えて構成されている。この筒状部16bの内部には、図示していないスプリングを装着し、このスプリング力を用いてケーブル12B,12Cを把持する構造である。更に、筒状部16bのそれぞれの中心部には、ボルト穴16dが設けられている。このボルト穴16dは、図示していないスプリングを介して図1の取付用ボルト24がスプリングを貫通し、第1の把持金物14に設けられた図示していないボルト穴にねじ込まれ、スプリングの反発力でケーブル12B,12Cを把持する。第3の把持金物16A,16Bは、ケーブル12B,12Cを長手方向に装着するように並設に配置される。
上記の構成により、第1把持金物14には、第2の把持金物15A,15B及び第3の把持金物16A,16Bが固定される。なお、第1の把持金物14、第2の把持金物15A,15B及び第3の把持金物16A,16Bのケーブル12A〜12Cに接触する上面、下面には、図示しないゴムスペーサが貼着されている。
(ケーブル拘束装置の組み立て)
次に、図1及び図2を参照して、ケーブル拘束装置20の組み立て手順を説明する。ここでは、布設済みのケーブルにケーブル拘束装置20を装着する場合について説明する。
まず、管路11に管路口防水装置13を装着する。次いで、ボルト22によりベースプレート21を管路11の管路口に装着する。
次に、ケーブル12Aとケーブル12B,12Cとの間に第1の把持金物14を挿入する。このとき、ケーブル12Aの下面を凹部14fに嵌合させると共に、凹部14g,14hにケーブル12B,12Cを嵌合させる。これにより、ケーブル12Aからなる第1のケーブル群と、ケーブル12B,12Cからなる第2のケーブル群とに2分される。
次に、ケーブル12Aを挟んで、第2の把持金物15A,15Bを第1の把持金物14に上方から対向配置する。次いで、第2の把持金物15A,15Bの各2つの中空からなる開口部15cに図示しないスプリングを介して取付用ボルト23を挿入し、第1の把持金物14のねじを設けたボルト穴14dにねじ込み固定する。
次に、ケーブル12B,12Cを挟んで、第3の把持金物16A,16Bを第1の把持金物14に下方から対向配置する。次いで、第3の把持金物16A,16Bの各4つの中空からなる開口部16cに図示しないスプリングを介して取付用ボルト24を挿入し、第1の把持金物14のねじを設けた図示しないボルト穴にねじ込み固定する。
上記の組み立てにより、第1把持金物14には、第2の把持金物15A,15B及び第3の把持金物16A,16Bが固定される。
ケーブルを把持するために使用したスプリングの仕様は、15A,15B、16A,16Bとも全て同一のものである。ケーブルを把持するために用いられるスプリング力は、ケーブル把持部の面積によって決定される。
本装置のケーブル把持部は、第2の把持金物15A,15Bがケーブル1本を把持する構造であり、第3の把持金物16A,16Bは、ケーブル2本を把持する構造である。ここで、ケーブル把持部の面積は、第3の把持金物16A,16Bは、第2の把持金物15A、15Bの2倍になる。よって、第3の把持金物16A,16Bにおいて、第2の把持金物15A,15Bと同様に、スプリング2本でケーブル2本を把持する場合には、バネ定数が倍のものを用いる必要がある。
しかし、スプリングの仕様を変えた場合、スプリングの入手が困難になるとともに、特殊仕様のためコストがかかる、また、組み立て時に間違える可能性がある、等の懸念があるため、第3の把持金物16A,16Bに於いても、第2の把持金物15A,15Bに用いたスプリングを適用した。この場合、ケーブルを把持するスプリング力が不足するため、スプリングの使用本数を倍にした。
次に、2本の長ボルト25を第1の把持金物14の図2の右側の貫通孔14eに挿入し、貫通後の長ボルト25のそれぞれに拘束用スプリング17を挿入し、更に締付用ダブルナット26を取り付ける。次いで、2本の長ボルト25の端部をベースプレート21の図示しない穴にねじ込み固定する。ついで、締付用ダブルナット26を締め付け、拘束用スプリング17を所定の長さに縮ませて調節することにより、ケーブル拘束装置20の組み立てが完了する。
(第1の実施の形態の効果)
第1の実施の形態によれば、下記の効果を奏する。
(1)把持金物14,15,16は、3本のケーブル12A〜12Cのそれぞれを独立した状態に取り付けることができるため、単心ケーブルにクリート部を取り付けたのと等価の構造になり、ケーブル12A〜12Cに対する拘束力を上げることができる。
(2)上記(1)により拘束力を上げることができるため、同じ拘束力に対しては、把持金物の使用個数を従来構成よりも減らすことができる。例えば、従来の5個から2個にすることができる。
(3)ケーブル拘束装置20のサイズを小さく(コンパクト化)できるため、小さな(狭隘)マンホールの場合でもケーブル12A〜12Cへの取り付けが可能になる。
(4)ケーブル拘束装置20の構造を、3つの把持金物14,15,16からなる三層構造とし、しかも中央の把持金物14によりケーブル12A,12B,12Cをそれぞれケーブル12Aとケーブル12B,12Cとに2分し、分断する構成及びその把持金物14に貫通孔14eを有する片状部14bを設けたことから、把持されるケーブル12A,12B,12Cを常に別個独立した状態で把持することにより、従来の拘束装置より少ない把持金物の構成により拘束力を高めることができる。
(5)また、ケーブル拘束装置20の構造自体を、1連から5連までの複数構造に変更可能であり、各布設線路で要求される設計拘束力に的確に対応することができ、取付作業性が向上する。
[第2の実施の形態]
図3は、本発明の第2の実施の形態に係るケーブル拘束装置を示し、同図中、(a)は側面図、(b)は正面図である。
本実施の形態は、第1の実施の形態において、第2及び第3の把持金物を2連から3連、すなわち、第2の把持金物15A,15Bに把持金物15Cを追加し、第3の把持金物16A,16Bに把持金物16Cを追加したものである。そして、第1の把持金物14は、第2及び第3の把持金物の個数に対応した形状と構造になる。その他の構成は第1の実施の形態と同様である。
第2及び第3の把持金物を2連から3連に増設したことにより、第1の実施の形態よりも拘束力を高めることができる。
[第3の実施の形態]
図4は、本発明の第3の実施の形態に係るケーブル拘束装置を示し、同図中、(a)は側面図、(b)は正面図である。
本実施の形態は、第1の実施の形態において、第2及び第3の把持金物を2連から5連、すなわち、第2の把持金物15A,15Bに把持金物15C,15D,15Eを追加し、第3の把持金物16A,16Bに把持金物16C,16D,16Eを追加したものである。そして、第1の把持金物14は、第2及び第3の把持金物の個数に対応した形状と構造になる。その他の構成は第1の実施の形態と同様である。
第2及び第3の把持金物を2連から5連に増設することにより、第2の実施の形態に比べ、更に拘束力を高めることができる。
次に、本発明の実施例について説明する。
[実施例1]
実施例1として図1に示す構成のケーブル拘束装置20について、長さZが320mm、高さYが306mm、幅Xが278mmのサイズのものを製作した。また、比較例として図5に示す構成のケーブル拘束装置100について、長さZ’が740mm、高さY’が306mm、幅X’が278mmのサイズのものを製作した。把持金物1個の把持力は100kgfであることから、実施例1に係るケーブル拘束装置の設計拘束力は600kgfとなり、比較例に係るケーブル拘束装置の設計拘束力は500kgfである。よって、実施例1に係るケーブル拘束装置は、比較例に係るケーブル拘束装置の1/2以下の長さ寸法でありながら、比較例に係るケーブル拘束装置よりも大きな把持力(拘束力)が得られた。
[実施例2]
実施例2として把持金物15,16が3連の図3に示す構成のケーブル拘束装置20について、長さZが430mm、高さYが306mm、幅Xが278mmのサイズのものを製作した。実施例2に係るケーブル拘束装置は、把持金物15,16を3連にしたことにより、設計拘束力が900kgfという大きな値が得られた。
[実施例3]
実施例3として把持金物15,16が5連の図4に示す構成のケーブル拘束装置20について、長さZが650mm、高さYが306mm、幅Xが278mmのサイズのものを製作した。実施例3に係るケーブル拘束装置は、把持金物15,16を5連にしたことにより、設計拘束力が1500kgfという、比較例に係るケーブル拘束装置の3倍の把持力が得られた。
以上から明らかなように、上記各実施例に係るケーブル拘束装置によれば、いずれも高い拘束力を得ることができる。なお、把持金物は、5個以上にすることも可能であるが、5個以上になると、拘束力の増加が把持金物の使用個数に比例しなくなると共に、長さが大きくなり、実用性に乏しくなる。
[他の実施の形態]
なお、本発明は、上記各実施の形態に限定されず、本発明の技術思想を逸脱あるいは変更しない範囲内で種々な変形が可能である。例えば、把持金物14〜16の形状は、図1〜図4の形状に限定されるものではなく、必要とする把持力が得られるならば、どのような形状であってもよい。特に、第1の把持金物は、その片状部を長手方向に適宜複数個設けた構造でもよいし、一体成型でなく分割成型された構造でもよい。また、把持金物は、非磁性体からなる金属材料または機械的強度があれば樹脂材料を用いてもよい。
また、上記各実施の形態においては、ケーブル数を3としたが、3本以上でも良いし、2本であってもよい。この場合、ケーブル数に応じて把持金物14〜16の形状、特に、把持金物の数や位置を変更する必要がある。
本発明の第1の実施の形態に係るケーブル拘束装置を示し、同図中、(a)は側面図、(b)は正面図である。 図1のケーブル拘束装置の主要部の分解斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係るケーブル拘束装置を示し、同図中、(a)は側面図、(b)は正面図である。 本発明の第3の実施の形態に係るケーブル拘束装置を示し、同図中、(a)は側面図、(b)は正面図である。 従来のケーブル拘束装置を示し、同図中、(a)は側面図、(b)は正面図である。
符号の説明
11 管路
12A〜12C ケーブル
13 管路口防水装置
14 第1の把持金物
14b 片状部
14d ボルト穴
14e 貫通孔
14f,14g,14h 凹部
15 第2の把持金物
15A,15B,15C,15D,15E 第2の把持金物
15b 筒状部
15c 開口部
15d 凹部
16 第3の把持金物
16A,16B,16C,16D,16E 第3の把持金物
16b 筒状部
16c 開口部
16d ボルト穴
16e,15f,16g,16h 凹部
17 拘束用スプリング
20 ケーブル拘束装置
21 ベースプレート
22 ボルト
23,24 取付用ボルト
25 長ボルト
26 締付用ダブルナット
51 管路
52 管路口防水装置
53 ケーブル
61 ベースプレート
62 ボルト
63 長ボルト
64 スプリング止め金具
65 固定用ナット
66 振止金具
67 ゴムスペーサ
68 締付用ナット
69 拘束用スプリング
70 下側把持金物
71 上側把持金物
72 取付用ボルト
73 把持金物連結板
100 ケーブル拘束装置

Claims (3)

  1. 管路に布設された3本のケーブルを管路口の近傍にそれぞれ独立して拘束するケーブル拘束装置であって、
    上面に設けた半円状の凹部14fと、前記凹部14fの反対側の下面に並列に設けた2つの半円状の凹部14g,14hと、前記凹部14fの両側上面に設けたねじが形成された所定の個数のボルト穴14dと、前記凹部14g,14hの両側下面の左右に設けたねじが形成された前記所定の個数の2倍の個数のボルト穴と、前記凹部14f,14g及び14hの両側一端において直交突出させて設けた片状部14bと、前記片状部14bに設けた貫通孔14eと、を備えた第1の把持金物と、
    前記第1の把持金物の半円状の凹部14fと対向配置する下面に設けた半円状の凹部15dと、前記凹部15dの反対側の上面でその両側に2以上の整数個数並行に連接され、中空の開口部15cを有する前記所定の個数の筒状部15bと、を備えた前記第1の把持金物に固定する第2の把持金物と、
    前記第1の把持金物の半円状の凹部14g,14hと対向配置する上面に並列に設けた2つの半円状の凹部16e,16fと、前記凹部16e,16fの両側上面に設けた前記所定の個数の2倍の個数のボルト穴16dと、前記凹部16e,16fの反対側の下面でその両側に並行に、かつ前後に設けられ中空の開口部16cを有する前記所定の個数の2倍の個数の筒状部16bと、を備えた前記第1の把持金物に固定する第3の把持金物と、
    前記第1の把持金物の前記貫通孔14eに挿入される長ボルト25と、前記長ボルト25に取り付けられる拘束用スプリング17と、前記拘束用スプリング17を締め付ける締付用ダブルナット26と、前記長ボルト25の片端が固定支持されるベースプレート21と、から構成されており、
    前記第1の把持金物のボルト穴14dには前記第2の把持金物の開口部15cにスプリングを介して取付用ボルト23がねじ込まれ、前記第1の把持金物のボルト穴には第3の把持金物の開口部16cにスプリングを介して取付用ボルト24がねじ込まれ、前記第1の把持金物に前記第2の把持金物及び前記第3の把持金物が固定されていることを特徴とするケーブル拘束装置。
  2. 前記第1の把持金物は、長手方向に複数の片状部14bが設けられていることを特徴とする請求項1に記載のケーブル拘束装置。
  3. 前記第2の把持金物及び前記第3の把持金物の複数を並設して構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のケーブル拘束装置。
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