JP2017147439A - 接続構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】優れた耐水性を有する接続構造体を提供する。また、優れた耐折り曲げ性を有する接続構造体を提供する。【解決手段】第1の端子列を備える第1の電子部品と、第1の端子列に対向する第2の端子列を備える第2の電子部品と、第1の端子列の周縁部に延在してなり、第1の端子列と第2の端子列とを接続させる異方性導電膜とを備え、異方性導電膜が、第1の端子列の周縁部表面の接触角80°〜40°に対し、100℃〜150℃のガラス転移温度を有する膜形成樹脂を含む。【選択図】図1

Description

本発明は、電子部品同士が電気的に接続された接続構造体に関し、特に小型化、薄型化された接続構造体に関する。
近年、スマートホン、タブレット端末などのモバイル機器は、小型化、薄型化が進展している。また、人体に装着される所謂ウェアラブル端末の開発も活発化されており、ウェアラブル端末は、益々小型化、薄型化、高機能化が求められている。また、ウェアラブル端末に限らず、これらの小型端末は、部品を密に詰め込んで組立てされることが強く求められており、その場合は柔軟性の高い電子部品(FPCなど)を屈曲させることも求められている。
ウェアラブル端末は、どこでも身につけていける利便性がある一方、品質面では耐候性が求められている。特に、小型化、薄型化すると組立工程で不可逆的になり易い異方性導電接続部において、優れた耐候性が求められている。
特許文献1、2には、異方性導電接続部に封止樹脂を塗布することで、水分の浸入を防ぐことが記載されている。しかしながら、ウェアラブル端末においては、小型の製品が多く、異方性導電接続部も大変小さいことから、封止樹脂を塗布できない場合が多い。また、封止樹脂を塗布できたとしても、技術的に難易度が高く、コストが上がるため望ましくない。
また、異方性導電接続部で接続されたフレキシブル基板を折り曲げて使用した場合、フレキシブル基板が剥離してしまうことがあった。
特開2012−203628号公報 特開2003−151762号公報
本発明は、前述した課題を解決するものであり、優れた耐水性を有する接続構造体を提供する。また、優れた耐折り曲げ性を有する接続構造体を提供する。
本発明者は、鋭意検討を行った結果、端子列の周縁部表面の接触角に対し、異方性導電膜に含まれる膜形成樹脂のガラス転移温度を所定範囲とすることにより、優れた耐水性が得られることを見出した。また、優れた耐折り曲げ性が得られることを見出した。
すなわち、本発明に係る接続構造体は、第1の端子列を備える第1の電子部品と、前記第1の端子列に対向する第2の端子列を備える第2の電子部品と、前記第1の端子列の周縁部に延在してなり、前記第1の端子列と前記第2の端子列とを接続させる異方性導電膜とを備え、前記異方性導電膜が、前記第1の端子列の周縁部表面の接触角80°〜40°に対し、100℃〜150℃のガラス転移温度を有する膜形成樹脂を含むことを特徴とする。
また、本発明に係る接続構造体は、第1の端子列を備える第1の電子部品と、前記第1の端子列に対向する第2の端子列を備える第2の電子部品と、前記第1の端子列の周縁部に延在してなり、前記第1の端子列と前記第2の端子列とを接続させる異方性導電膜とを備え、前記異方性導電膜が、前記第1の端子列の周縁部表面の接触角80°〜40°に対し、100℃〜150℃のガラス転移温度を有する膜形成樹脂を含み、前記第2の電子部品が、フレキシブル基板であり、前記フレキシブル基板の一端が、前記第1の電子部品と接続され、前記フレキシブル基板が、前記第1の電子部品の接続面の反対の面が重なるように折り返され、前記フレキシブル基板の他端が、第3の電子部品と接続されてなることを特徴とする。
また、本発明に係るタッチパネル及びウェアラブル端末は、前述した接続構造体を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る接続構造体の製造方法は、第1の端子列を備える第1の電子部品と、前記第1の端子列に対向する第2の端子列を備える第2の電子部品とを、前記第1の端子列の周縁部表面の接触角80°〜40°に対し、100℃〜150℃のガラス転移温度を有する膜形成樹脂を含む異方性導電接着剤を介して圧着し、前記第1の端子列と前記第2の端子列とを接続させ、前記第1の端子列の周縁部に延在してなる異方性導電膜を形成することを特徴とする。
本発明によれば、端子列の周縁部表面の接触角に対し、異方性導電膜に含まれる膜形成樹脂のガラス転移温度を所定範囲とすることにより、優れた耐水性を得ることができる。
図1は、接続構造体の一例を模式的に示す断面図である。 図2は、変形例に係る接続構造体の構成例を模式的に示す断面図である。 図3は、接続構造体の耐折り曲げ性の評価方法を模式的に示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、下記順序にて詳細に説明する。
1.接続構造体
2.異方性導電接着剤
3.接続構造体の製造方法
4.変形例
5.実施例
<1.接続構造体>
本実施の形態に係る接続構造体は、第1の端子列を備える第1の電子部品と、第1の端子列に対向する第2の端子列を備える第2の電子部品と、第1の端子列の周縁部に延在してなり、第1の端子列と第2の端子列とを接続させる異方性導電膜とを備え、異方性導電膜が、第1の端子列の周縁部表面の接触角80°〜40°に対し、100℃〜150℃のガラス転移温度を有する膜形成樹脂を含むものである。これにより、優れた耐水性、特に耐塩水性を得ることができる。このため、本実施の形態に係る接続構造体をユーザが身につけるウェアラブル端末に適用することにより、優れた耐候性を得ることができる。
また、膜形成樹脂のガラス転移温度は、第2の端子列の周縁部表面の接触角80°〜40°に対し、100℃〜150℃であることが好ましい。これにより、第1の電子部品と異方性導電膜との界面、及び第2の電子部品と異方性導電膜との界面における耐水性を向上させ、優れた耐候性を得ることができる。
なお、膜形成樹脂のTgは、異方性導電膜をガスクロマトグラフィー(GC:Gas Chromatography)やゲル浸透クロマトグラフィー(GPC:Gel Permeation Chromatography)にて測定し、膜形成樹脂を同定することにより、推定することができる。また、第1の端子列の周縁部表面及び第2の端子列の周縁部表面の接触角は、界面活性剤の塗布、表面の粗面化処理などにより制御することができる。
第1の電子部品及び第2の電子部品は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。第1の電子部品としては、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)パネル、有機EL(OLED)などのフラットパネルディスプレイ(FPD)用途、タッチパネル用途などの透明基板、プリント配線板(PWB)などが挙げられる。プリント配線板の材質は、特に限定されず、例えば、熱可塑性樹脂などのプラスチック、セラミックなどを用いることができる。また、透明基板は、透明性の高いものであれば特に限定はなく、ガラス基板、プラスチック基板などが挙げられる。また、第2の電子部品としては、例えば、フレキシブル基板(FPC:Flexible Printed Circuits)、テープキャリアパッケージ(TCP)基板、IC(Integrated Circuit)、ICをFPCに実装したCOF(Chip On Film)などが挙げられる。
また、第2の電子部品は、例えば、カメラ、無線、認証などのモジュールが組み込まれたFPCであってもよく、また、FPCは、折り曲げられていてもよい。
以下、第1の電子部品としてガラス基板、及び第2の電子部品としてフレキシブル基板を用いたFOG(Film On Glass)を例に挙げて説明する。このような接続構造体の具体例として、タッチパネルセンサーと、フレキシブル基板とを備えるタッチパネル装置、ディスプレイパネルと、フレキシブル基板とを備える表示装置などが挙げられる。
図1は、接続構造体の一例を模式的に示す断面図である。図1に示すように、接続構造体は、第1の端子列11を備えるガラス基板10と、第1の端子列11に対向する第2の端子列21を備えるフレキシブル基板20と、第1の端子列11と第2の端子列12とを接続させる異方性導電膜30とを備える。
ガラス基板10は、例えば無アルカリガラスなどのガラス基材上にITO(Indium Tin Oxide)からなる第1の端子列11が形成されている。第1の端子列11は、例えば矩形からなるガラス基板の一辺に沿って設けられている。
第1の端子列11の周縁部表面の接触角は、40°〜80°であることが好ましい。接触角が80°より大きくなると、濡れ性が低下するため、異方性導電膜30との接着力が低下する傾向にあり、接触角が40°より小さくなると、濡れ性が向上するため、異方性導電膜30との界面に水が浸入し、耐水性が低下する傾向にある。第1の端子列11の周縁部表面の接触角は、JIS R 3257(基板ガラス表面のぬれ性試験方法)に準拠して測定することができる。
フレキシブル基板20は、例えばポリイミドなどのプラスチック基材上にCuからなる第2の端子列21が形成されている。第2の端子列21は、例えば矩形からなるフレキシブル基板の一辺に沿って設けられている。
第2の端子列21の周縁部表面の接触角は、第1の端子列11の周縁部表面と同様に、40°〜80°であることが好ましい。第2の端子列21の周縁部表面の接触角は、第1の端子列11の周縁部表面と同様に、JIS R 3257に準拠して測定することができる。
異方性導電膜30は、後述する異方性導電接着剤が硬化したものであり、導電性粒子31により第1の端子列11と第2の端子列21とを電気的に接続させ、ガラス基板10の一辺とフレキシブル基板20の一辺とを重畳させて固着させる。また、異方性導電膜30は、第1の端子列11の周縁部に延在してなり、第1の端子列11及び第2の端子列21を封止したフィレットを形成し、水分の浸入を防止する。
異方性導電膜30は、第1の端子列11の周縁部表面の接触角80°〜40°に対し、100℃〜150℃のガラス転移温度を有する膜形成樹脂を含む。これにより、温度変化に対する応力を緩和することができ、ガラス基板10と異方性導電膜30との界面における水分の浸入を防ぐことができる。
また、異方性導電膜30は、第1の端子列11の周縁部表面の接触角80°〜40°に対し、130℃〜150℃のガラス転移温度を有する膜形成樹脂を含むことが好ましい。これにより、優れた耐水性とともに優れた接着強度を得ることができる。
また、フィレットは、第1の端子列11と第2の端子列21とからなる圧着部に比べ、硬化率が低い場合があるが、異方性導電膜30が第1の端子列11の周縁部表面の接触角80°〜40°に対し、100℃〜150℃のガラス転移温度を有する膜形成樹脂を含むことにより、塩水試験においてもフィレットとガラス基板10との界面における水分の浸入を防ぐことができる。よって、水分の浸入による実装部の浮きの発生を抑制し、導通不良の発生を抑制することができる。
また、フィレットの延在量aは、フレキシブル基板20の端部から0.5〜1.0mmであることが好ましい。フィレットの延在量aが小さすぎると第1の端子列11及び第2の端子列21を封止する機能が低下し、水分の浸入を防ぐのが困難となり、フィレットの延在量aが大きすぎると接続構造体の小型化の妨げになってしまう。
このような接続構造体は、ユーザが身につけるウェアラブル端末に適用されることが好ましい。また、ウェアラブル端末に適用される接続構造体が、ディスプレイパネル、タッチパネルセンサーなどの表示領域を有する場合、表示領域のサイズは、例えば画面そのものの認識性の観点から、0.8インチ以上であることが好ましく、装着時の負担を大きくさせないために、3インチ以下であることが好ましい。透明基板のサイズとしては、表示領域に額縁など非表示領域の大きさが加わることを加味し、一例として表示領域の130%以下のサイズが好ましく、120%以下のサイズがより好ましい。また、透明基板と表示領域が実質的に同じであってもよい。
<2.異方性導電接着剤>
本実施の形態に係る異方性導電接着剤は、100℃〜150℃のガラス転移温度、より好ましくは130℃〜150℃のガラス転移温度を有する膜形成樹脂を含むものである。これにより、温度変化に対する応力を緩和することができ、被着体との界面における水分の浸入を防ぐことができる。
膜形成樹脂としては、ビスフェノールS型フェノキシ樹脂、フルオレン骨格を有するフェノキシ樹脂、ポリスチレン、ポリアクリロニトリル、ポリフェニレンスルフィド、ポリテトラフルオロエチレン、ポリカーボネートなどが挙げられ、これらは単独又は2種以上を組み合わせて用いることができる。これらの中でも、膜形成状態、接続信頼性等の観点からビスフェノールS型フェノキシ樹脂を好適に用いられる。フェノキシ樹脂は、ビスフェノール類とエピクロルヒドリンより合成されるポリヒドロキシポリエーテルである。
膜形成樹脂の配合量は、5〜50wt%であることが好ましく、10〜40wt%であることがより好ましく、15〜30wt%であることがさらに好ましい。膜形成樹脂の配合量が少なすぎると耐水性の効果が低下する傾向にあり、膜形成樹脂の配合量が多すぎると接着強度が低下する傾向にある。
異方性導電接着剤は、フィルム状の異方性導電フィルム(ACF:Anisotropic Conductive Film)、又はペースト状の異方性導電ペースト(ACP:Anisotropic conductive paste)のいずれであってもよい。取り扱いのし易さからは異方性導電フィルムが好ましく、コストの面からは異方性導電ペーストが好ましい。また、異方性導電接着剤の硬化型は、熱硬化型、又は光硬化型のいずれであってもよく、熱硬化型と光硬化型を併用してもよい。また、異方性導電接着剤の重合型は、カチオン重合型、アニオン重合型、又はラジカル重合型のいずれであってもよく、また、特に支障を来たさなければ、併用してもよい。重合型の併用例としては、カチオン重合型とラジカル重合型の併用などが挙げられる。
以下では、具体例として、前述した膜形成樹脂と、エポキシ樹脂と、潜在性硬化剤と、アクリルゴムと、導電性粒子とを含有する熱アニオン重合型の異方性導電フィルムを挙げて説明する。
エポキシ樹脂としては、速硬化の観点から、2官能エポキシ樹脂を用いることが好ましい。2官能エポキシ樹脂としては、例えば、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹脂等のビスフェノール型エポキシ樹脂;1,4−ジヒドロキシナフタレンのジグリシジルエーテル、1,5−ジヒドロキシナフタレンのジグリシジルエーテル、1,6−ジヒドロキシナフタレンのジグリシジルエーテル、2,6−ジヒドロキシナフタレンのジグリシジルエーテル、2,7−ジヒドロキシナフタレンのジグリシジルエーテル、1,1−ビ−2−ナフトールのジグリシジルエーテル等のナフタレン骨格を有する2官能エポキシ樹脂;4,4’−ビフェノールのジグリシジルエーテル、3,3’,5,5’−テトラメチル−4、4’−ビフェノールのジグリシジルエーテル等のビフェノール型エポキシ樹脂;カテコール、レゾルシン、ハイドロキノンなどの単環2官能フェノールのジグリシジルエーテル;ビスフェノールフルオレンのジグリシジルエーテル、ビスフェノールアセトフェノンのジグリシジルエーテル、ジヒドロキシビフェニルエーテル、ジヒドロキシビフェニルチオエーテルのジグリシジルエーテル等のエポキシ樹脂;シクロヘキサンジメタノール、1,6−ヘキサン、ネオペンチルグリコール等の2官能アルコールのジグリシジルエーテル等のエポキシ樹脂;フタル酸、イソフタル酸、テトラハイドロフタル酸、ヘキサハイドロフタル酸等の2価カルボン酸のジグリシジルエステル等のエポキシ樹脂が挙げられる。これらの2官能エポキシ樹脂は、アルキル基、アリール基、エーテル基、エステル基など悪影響のない置換基で置換されていてもよく、これらは、単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。これらの中でも、本実施の形態では、ビスフェノールF型エポキシ樹脂が好適に用いられる。
潜在性硬化剤としては、例えば、イミダゾール系、ヒドラジド系、アミンイミド、ジシアンジアミド、若しくは、アンチモン系、リン系、フッ素系などの酸発生剤などが挙げられる。これらは、単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。これらの中でも、イミダゾール化合物粒子の表面をポリウレタン系、ポリエステル系などの高分子硬化物で被覆したマイクロカプセル型のものが好適に用いられる。また、マイクロカプセル型硬化剤を液状エポキシ樹脂中に分散してなるマスターバッチ型硬化剤を用いてもよい。
潜在性硬化剤の配合量は、エポキシ樹脂100部に対して、10〜200部であることが好ましく、80〜120部であることがより好ましい。これにより、硬化反応において十分な反応率を得ることができる。
エラストマーとしては、例えば、アクリルゴム、シリコーンゴム、ブタジエンゴムなどが挙げられ、これらは、単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。これらの中でも、良好な接着強度が得られるアクリルゴムが好適に用いられる。アクリルゴムの具体例としては、ナガセケムテックス社製の「テイサンレジンSG−80H」などが挙げられる。
また、エラストマーの重量平均分子量Mwは、10万〜120万が好適である。重量平均分子量Mwが小さいと、接着剤の凝集力が低下し、高い接着力を得るのが困難となる。また、重量平均分子量Mwが大きすぎると、他の成分との相溶性が低下してしまう。なお、重量平均分子量Mwは、GPC法によるスチレン換算値として求めることができる。
導電性粒子としては、異方性導電フィルムにおいて使用されている公知の導電性粒子を用いることができる。例えば、ニッケル、鉄、銅、アルミニウム、錫、鉛、クロム、コバルト、銀、金等の各種金属や金属合金の粒子、金属酸化物、カーボン、グラファイト、ガラス、セラミック、プラスチック等の粒子の表面に金属をコートしたもの、これらの粒子の表面に更に絶縁薄膜をコートしたもの等が挙げられ、これらの中から2種以上を混在させてもよい。樹脂粒子の表面に金属をコートしたものである場合、樹脂粒子としては、例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、アクリル樹脂、アクリロニトリル・スチレン(AS)樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、ジビニルベンゼン系樹脂、スチレン系樹脂等の粒子を用いることができる。
導電性粒子の平均粒径としては、通常1〜30μm、好ましくは2〜20μm、より好ましくは2.5〜15μmである。また、バインダー樹脂中の導電性粒子の平均粒子密度は、接続信頼性及び絶縁信頼性の観点から、好ましくは100〜100000個/mm、より好ましくは500〜80000個/mmである。
また、導電性粒子は、絶縁性樹脂中に分散されていてもよく、フィルム平面視において個々に独立していてもよく、また任意に配置されて存在していてもよい。導電性粒子が配置される場合、異方性接続される電極のサイズやレイアウトに応じて、個数密度や導電粒子間距離などを設定することができる。このため、捕捉向上、ショート抑制などに効果があり、歩留まりの向上などコスト削減効果も見込まれる。
また、異方性導電フィルムは、無機材料との界面における接着性を向上させるために、シランカップリング剤を含有することが好ましい。シランカップリング剤としては、エポキシ系、メタクリロキシ系、アミノ系、ビニル系、メルカプト・スルフィド系、ウレイド系などが挙げられ、これらは単独で用いてもよいし、2種類以上を込み合わせて用いてもよい。これらの中でも、本実施の形態では、エポキシ系シランカップリング剤が好ましく用いられる。また、異方性導電フィルムは、流動性の調整のため、シリカなどの無機フィラーを含有してもよい。
このような構成からなる異方性導電フィルムは、高いガラス転移温度を有する膜形成樹脂を含むため、温度変化に対する応力を緩和することができ、被着体との界面における水分の浸入を防ぐことができる。
<3.接続構造体の製造方法>
本実施の形態における接続構造体の製造方法は、第1の端子列を備える第1の電子部品と、第1の端子列に対向する第2の端子列を備える第2の電子部品とを、第1の端子列の周縁部表面の接触角80°〜40°に対し、100℃〜150℃のガラス転移温度を有する膜形成樹脂を含む異方性導電接着剤を介して圧着し、第1の端子列と第2の端子列とを接続させ、第1の端子列の周縁部に延在してなる異方性導電膜を形成するものである。これにより、優れた耐水性、特に耐塩水性を有する接続構造体を得ることができる。
なお、第1の電子部品及び第2の電子部品は、前述した接続構造体における第1の電子部品及び第2の電子部品と同様であるため、ここでは説明を省略する。また、異方性導電接着剤も、前述した異方性導電接着剤と同様であるため、ここでは説明を省略する。
先ず、異方性導電接着剤として所定の長さにカットされた異方性導電フィルムを介して、第1の電子部品の第1の端子列と第2の電子部品の第2の端子列とが仮貼りされる。このとき、加熱押圧ヘッドによって、所定の圧力で所定時間、熱加圧されるため、異方性導電フィルムの流動性及び粘着性が向上する。仮貼り時の温度は、常温よりも高く硬化温度よりも低い所定温度であることが好ましく、具体的には、40℃以上80℃以下であることが好ましい。また、仮貼り後の異方性導電フィルムは、長時間粘着性を持続するため、加熱押圧ヘッドを取り去った後、本圧着時までに発生する位置ズレを防止することができる。
次に、仮貼り後の接続構造体を加熱押圧ヘッドによって、所定の圧力で所定時間、本圧着する。本圧着時の温度は、異方性導電フィルムのバインダー成分によるが、通常160℃〜210℃である。これにより、バインダーが、第1の電子部品と第2の電子部品の両電極間から流出すると共に、両電極間に導電性粒子が挟持され、この状態でバインダーが硬化する。これにより、導電性粒子を介して第1の電子部品の端子と第2の電子部品の端子とが接続された接続構造体を得ることができる。
<4.変形例>
変形例に係る接続構造体は、前述の接続構造体と同様、第1の端子列を備える第1の電子部品と、第1の端子列に対向する第2の端子列を備える第2の電子部品と、第1の端子列の周縁部に延在してなり、第1の端子列と第2の端子列とを接続させる異方性導電膜とを備え、異方性導電膜が、第1の端子列の周縁部表面の接触角80°〜40°に対し、100℃〜150℃のガラス転移温度を有する膜形成樹脂を含み、第2の電子部品が、フレキシブル基板であり、フレキシブル基板の一端が、第1の電子部品と接続され、フレキシブル基板が、第1の電子部品の接続面の反対の面が重なるように折り返され、フレキシブル基板の他端が、第3の電子部品と接続される。このように第3の電子部品を組み込むことにより、機器を小型化することができる。また、異方性導電膜は、優れた耐折り曲げ性を有するため、フレキシブル基板の剥離を抑制することができる。
また、膜形成樹脂のガラス転移温度は、第2の端子列の周縁部表面の接触角80°〜40°に対し、100℃〜150℃であることが好ましい。これにより、フレキシブル基板の折り曲げに対する異方性導電膜の耐折り曲げ性を向上させることができる。
また、フレキシブル基板は、一端の接続面と他端の接続面とを同一面に有することが好ましい。すなわち、後述する図2に示す接続構造体の構成例において、フレキシブル基板42は、異方性導電膜43と接する面と同じ面に、一端の端子列と他端の端子列とを有する。これにより、フレキシブル基板の一方の面に端子列を形成すればよいため、フレキシブル基板のコストを削減することができる。なお、フレキシブル基板の一方の面と他方の面に端子列を形成して接続すれば、フレキシブル基板を折り曲げる必要がないが、フレキシブル基板のコストが増加してしまうため好ましくない。そのため、上記のようにフレキシブル基板を折り曲げる態様が求められることになる。フレキシブル基板の収容容積が小さいものを低コストで得るには、このような態様がより求められる。
また、第3の電子部品としては、タッチパネルセンサー、近接センサー、温度センサーなどの各種センサーが挙げられる。
また、異方性導電膜は、第1の端子列の周縁部表面の接触角80°〜40°に対し、130℃〜150℃のガラス転移温度を有する膜形成樹脂を含むことが好ましい。これにより、異方性導電膜の接着強度を向上させることができる。
また、異方性導電膜中の膜形成樹脂の配合量は、15wt%以上であることが好ましい。これにより、異方性導電膜の耐折り曲げ性を向上させることができる。
図2は、変形例に係る接続構造体の構成例を模式的に示す断面図である。図2に示すように、接続構造体は、第1の端子列を備えるガラス基板41と、第1の端子列に対向する第2の端子列を備えるフレキシブル基板42と、第1の端子列と第2の端子列とを接続させる異方性導電膜43とを備え、フレキシブル基板42が、ガラス基板41の接続面の反対の面が重なるように折り返されている。変形例において、ガラス基板41及び異方性導電膜43は、それぞれ前述したガラス基板10及び異方性導電膜30と同様であるため、ここでは説明を省略する。
フレキシブル基板42は、ポリエチレンテレフタラートやポリエチレンナフタラートなどのポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂などを含む基材を備え、例えば矩形からなる基材の一端に第2の端子列が形成され、他端に第3の端子列が形成され、第2の端子列と第3の端子列とが同一面に形成されている。
フレキシブル基板42の厚みは、例えば10μm〜300μmの範囲内であることが好ましく、より好ましくは10μm〜200μmの範囲内である。また、フレキシブル基板42の弾性率は、例えば1〜10GPaの範囲内であることが好ましく、より好ましくは1〜8GPaの範囲内である。フレキシブル基板42の屈曲半径Rは、1mm以下であることが好ましく、より好ましくは0.8mm以下、さらに好ましくは0.5mm以下である。これにより、機器を小型化することができる。
<4.実施例>
[第1の実施例]
以下、本発明の実施例について説明する。第1の実施例では、接触角の異なるガラス基板と、FPC(Flexible Printed Circuits)とをACF(Anisotropic Conductive Film)で接続して接続構造体を作製し、塩水試験及び接着強度について評価した。なお、本発明は、これらの実施例に限定されるものではない。
[接続構造体の作製]
ガラス基板として、配線高さが200nm、配線間隔が200μmPのものを準備した。また、2.5インチの表示領域を有するものを準備した。ガラス基板の端子列の周縁部表面の接触角は、JIS R 3257(基板ガラス表面のぬれ性試験方法)に準拠して測定した。
FPCとして、基材がポリイミド、厚みが25μm、配線高さが18μm、配線間隔が200μmP(L/S=1)のものを準備した。
表1に示すように、ACFとして、フェノキシ樹脂と、ゴム成分と、潜在性硬化剤と、シランカップリング剤と、フィラーと、導電性粒子とを含有する配合物A〜Gを準備した。フェノキシ樹脂は、新日鐵住金化学(株)の「フェノトート」シリーズを使用した。フェノキシ樹脂のガラス転移温度は、フェノキシ樹脂をMEK(Methyl Ethyl Ketone)で溶解させた後、フィルム状に乾燥させ、示差走査熱量計(DSC: Differential scanning calorimetry)を用いて測定した。潜在性硬化剤は、イミダゾール変性体を核とし、その表面をポリウレタンで被覆してなる平均粒径5μmのマイクロカプセル型硬化剤を液状ビスフェノールF型エポキシ樹脂中に分散してなるマスターバッチ型硬化剤を用いた。導電性粒子は、粒径10μmのアクリル樹脂粒子にNi/Auメッキが施されたものを用いた。
Figure 2017147439
ACFを用いてガラス基板上にFPCを実装した。熱圧着条件は、温度190℃、圧力3MPa、10secとした。また、熱圧着時に、緩衝材として厚み200μmのシリコンラバーをFPC上に配置した。なお、実装後、FPCを引き剥がし、ACFの存在した箇所に隣接した箇所のガラス基板の接触角を測定したところ、実装前の値とほぼ同じであった。
[塩水試験の評価]
5wt%に調整したNaCl溶液に接続構造体を、35℃、240時間の条件で浸漬させた後、乾燥させ、異方性導電接続の浮きの有無を確認した。ガラス基板とFPCとの配線間に浮きが発生していない場合を「A」と評価し、ガラス基板とFPCとの配線間に1つでも浮きが発生した場合を「B」と評価した。
[接着強度の評価]
接続構造体のFPCを引っ張り速度50mm/secで90°方向に引き剥がし、その引き剥がしに要したピール強度の最大値を接着強度とした。初期の接続構造体、及び環境試験後の接続構造体について測定した。環境試験の条件は、温度60℃、湿度95%、時間240hrとした。
[総合判定]
塩水試験の評価が「A」、且つ環境試験後の接着強度が6.0N/cm以上の場合を「A」と評価した。また、塩水試験の評価が「A」、且つ環境試験後の接着強度が6.0N/cm未満の場合を「B」と評価した。また、環境試験後の接着強度の値に関わらず、塩水試験の評価が「B」の場合を「C」とした。
[実施例1]
表2に示すように、配合物BのACFを用いて接触角が40°であるガラス基板上にFPCを実装した。
[実施例2]
表2に示すように、配合物BのACFを用いて接触角が80°であるガラス基板上にFPCを実装した。
[実施例3]
表2に示すように、配合物CのACFを用いて接触角が40°であるガラス基板上にFPCを実装した。
[実施例4]
表2に示すように、配合物CのACFを用いて接触角が80°であるガラス基板上にFPCを実装した。
[実施例5]
表2に示すように、配合物AのACFを用いて接触角が40°であるガラス基板上にFPCを実装した。
[比較例1]
表2に示すように、配合物DのACFを用いて接触角が80°であるガラス基板上にFPCを実装した。
[比較例2]
表2に示すように、配合物EのACFを用いて接触角が40°であるガラス基板上にFPCを実装した。
[実施例6]
表2に示すように、配合物EのACFを用いて接触角が80°であるガラス基板上にFPCを実装した。
[比較例3]
表2に示すように、配合物FのACFを用いて接触角が80°であるガラス基板上にFPCを実装した。
[実施例7]
表2に示すように、配合物GのACFを用いて接触角が40°であるガラス基板上にFPCを実装した。
[実施例8]
表2に示すように、配合物GのACFを用いて接触角が80°であるガラス基板上にFPCを実装した。
Figure 2017147439
比較例1〜3のように、基板の接触角80°に対し、150℃のガラス転移温度を有するフェノキシ樹脂を含む異方性導電膜、基板の接触角40°に対し、100℃のガラス転移温度を有するフェノキシ樹脂を含む異方性導電膜、及び基板の接触角80°に対し、75℃のガラス転移温度を有するフェノキシ樹脂を含む異方性導電膜は、塩水試験においてガラス基板とFPCとの配線間に浮きが発生した。
一方、実施例1〜8のように、基板の接触角80°〜40°に対し、100℃〜150℃のガラス転移温度を有するフェノキシ樹脂を含む異方性導電膜は、塩水試験においてガラス基板とFPCとの配線間に浮きが発生しなかった。
また、実施例1〜4、7、8のように、基板の接触角80°〜40°に対し、130℃〜150℃のガラス転移温度を有するフェノキシ樹脂を含む異方性導電膜は、優れた接着強度が得られた。なお、全ての実施例で得られた接着強度に関しては、初期も環境試験後も実用上問題のないものであった。
[第2の実施例]
第2の実施例では、第1の実施例と同様に、接触角の異なるガラス基板と、FPCとをACFで接続して接続構造体を作製した。そして、接続構造体の接着強度、及びACF実装部の耐折り曲げ性について評価した。接着強度の評価は、第1の実施例と同様に行った。
[接続構造体の作製]
ACFは、第1の実施例と同様に表1に示す配合物A〜Gを使用した。また、表3に示す配合物Hを使用した。それ以外は、第1の実施例と同様に接続構造体を作製した。
Figure 2017147439
[耐折り曲げ性の評価]
図3は、接続構造体の耐折り曲げ性の評価方法を模式的に示す断面図である。図3に示すように、ガラス基板51と異方性接続する異方性導電膜53側の面とは反対の面が重なるようにFPC52を180°折り返し、FPC52の端に25gfの荷重を掛けながら、温度60℃、湿度95%のオーブンに投入し、FPC52の落下時間を測定した。FPCが20min未満の間に落下した場合を「NG」と評価し、FPCが20min以上落下しなかった場合を「OK」と評価した。
[総合判定]
耐折り曲げ性の評価が「OK」、且つ環境試験後の接着強度が6.0N/cm以上の場合を「A」と評価した。また、耐折り曲げ性の評価が「OK」、且つ環境試験後の接着強度が6.0N/cm未満の場合を「B」と評価した。また、環境試験後の接着強度の値に関わらず、耐折り曲げ性の評価が「NG」の場合を「C」とした。
[実施例11]
表4に示すように、配合物HのACFを用いて接触角が40°であるガラス基板上にFPCを実装した。
[実施例12]
表4に示すように、配合物HのACFを用いて接触角が80°であるガラス基板上にFPCを実装した。
[実施例13]
表4に示すように、配合物AのACFを用いて接触角が40°であるガラス基板上にFPCを実装した。すなわち、前記実施例5と同様に接続構造体を作製した。
[実施例14]
表4に示すように、配合物AのACFを用いて接触角が80°であるガラス基板上にFPCを実装した。
[実施例15]
表4に示すように、配合物BのACFを用いて接触角が40°であるガラス基板上にFPCを実装した。すなわち、前記実施例1と同様に接続構造体を作製した。
[実施例16]
表4に示すように、配合物BのACFを用いて接触角が80°であるガラス基板上にFPCを実装した。すなわち、前記実施例2と同様に接続構造体を作製した。
[実施例17]
表4に示すように、配合物CのACFを用いて接触角が40°であるガラス基板上にFPCを実装した。すなわち、前記実施例3と同様に接続構造体を作製した。
[実施例18]
表4に示すように、配合物CのACFを用いて接触角が80°であるガラス基板上にFPCを実装した。すなわち、前記実施例4と同様に接続構造体を作製した。
[比較例11]
表4に示すように、配合物DのACFを用いて接触角が40°であるガラス基板上にFPCを実装した。
[比較例12]
表4に示すように、配合物DのACFを用いて接触角が80°であるガラス基板上にFPCを実装した。すなわち、前記比較例1と同様に接続構造体を作製した。
[比較例13]
表4に示すように、配合物FのACFを用いて接触角が40°であるガラス基板上にFPCを実装した。
[比較例14]
表4に示すように、配合物FのACFを用いて接触角が80°であるガラス基板上にFPCを実装した。すなわち、前記比較例3と同様に接続構造体を作製した。
[比較例15]
表4に示すように、配合物EのACFを用いて接触角が40°であるガラス基板上にFPCを実装した。すなわち、前記比較例2と同様に接続構造体を作製した。
[実施例19]
表4に示すように、配合物EのACFを用いて接触角が80°であるガラス基板上にFPCを実装した。すなわち、前記実施例6と同様に接続構造体を作製した。
[実施例20]
表4に示すように、配合物GのACFを用いて接触角が40°であるガラス基板上にFPCを実装した。すなわち、前記実施例7と同様に接続構造体を作製した。
[実施例21]
表4に示すように、配合物GのACFを用いて接触角が80°であるガラス基板上にFPCを実装した。すなわち、前記実施例8と同様に接続構造体を作製した。

Figure 2017147439
実施例11〜18及び比較例11〜12から分かるように、150℃のガラス転移温度を有するフェノキシ樹脂を用いた場合、その配合量を15wt%とすることにより、良好な耐折り曲げ性を得ることができた。また、配合量が15〜30wt%である実施例15〜18は、優れた接着強度が得られた。
また、実施例15、16、19〜21、及び比較例13〜15から分かるように、フェノキシ樹脂を27wt%配合した場合、そのガラス転移温度を基板の接触角80°に対して100〜150℃とし、基板の接触角40°に対して130〜150℃とすることにより、良好な耐折り曲げ性を得ることができた。また、ガラス転移温度が130〜150℃である実施例15、16、20、21は、優れた接着強度が得られた。なお、全ての実施例で得られた接着強度に関しては、初期も環境試験後も実用上問題のないものであった。
10 ガラス基板、11 第1の端子列、 20 フレキシブル基板、21 第2の端子列、 30 異方性導電膜、31 導電性粒子、41 ガラス基板、42 フレキシブル基板、43 異方性導電膜、51 ガラス基板、52 FPC、53 異方性導電膜

Claims (16)

  1. 第1の端子列を備える第1の電子部品と、
    前記第1の端子列に対向する第2の端子列を備える第2の電子部品と、
    前記第1の端子列の周縁部に延在してなり、前記第1の端子列と前記第2の端子列とを接続させる異方性導電膜とを備え、
    前記異方性導電膜が、前記第1の端子列の周縁部表面の接触角80°〜40°に対し、100℃〜150℃のガラス転移温度を有する膜形成樹脂を含む接続構造体。
  2. 前記異方性導電膜が、前記第1の端子列の周縁部表面の接触角80°〜40°に対し、130℃〜150℃のガラス転移温度を有する膜形成樹脂を含む請求項1記載の接続構造体。
  3. 前記異方性導電膜中の前記膜形成樹脂の配合量が、15〜30wt%である請求項1又は2記載の接続構造体。
  4. 前記膜形成樹脂が、フェノキシ樹脂である請求項1乃至3のいずれか1項に記載の接続構造体。
  5. 前記第1の電子部品が、ガラス基材からなり、
    前記第2の電子部品が、プラスチック基材からなる請求項1乃至4のいずれか1項に記載の接続構造体。
  6. 前記膜形成樹脂のガラス転移温度が、前記第2の端子列の周縁部表面の接触角80°〜40°に対し、100℃〜150℃である請求項1乃至5のいずれか1項に記載の接続構造体。
  7. 第1の端子列を備える第1の電子部品と、
    前記第1の端子列に対向する第2の端子列を備える第2の電子部品と、
    前記第1の端子列の周縁部に延在してなり、前記第1の端子列と前記第2の端子列とを接続させる異方性導電膜とを備え、
    前記異方性導電膜が、前記第1の端子列の周縁部表面の接触角80°〜40°に対し、100℃〜150℃のガラス転移温度を有する膜形成樹脂を含み、
    前記第2の電子部品が、フレキシブル基板であり、
    前記フレキシブル基板の一端が、前記第1の電子部品と接続され、前記フレキシブル基板が、前記第1の電子部品の接続面の反対の面が重なるように折り返され、前記フレキシブル基板の他端が、第3の電子部品と接続されてなる接続構造体。
  8. 前記フレキシブル基板が、前記一端の接続面と前記他端の接続面とを同一面に有する請求項7記載の接続構造体。
  9. 前記異方性導電膜が、前記第1の端子列の周縁部表面の接触角80°〜40°に対し、130℃〜150℃のガラス転移温度を有する膜形成樹脂を含む請求項7又は8記載の接続構造体。
  10. 前記異方性導電膜中の前記膜形成樹脂の配合量が、15wt%以上である請求項7乃至9のいずれか1項に記載の接続構造体。
  11. 前記膜形成樹脂が、フェノキシ樹脂である請求項7乃至10のいずれか1項に記載の接続構造体。
  12. 前記第1の電子部品が、ガラス基材からなる請求項7乃至11のいずれか1項に記載の接続構造体。
  13. 前記膜形成樹脂のガラス転移温度が、前記第2の端子列の周縁部表面の接触角80°〜40°に対し、100℃〜150℃である請求項7乃至12のいずれか1項に記載の接続構造体。
  14. 前記請求項1乃至13のいずれか1項に記載の接続構造体を備えるタッチパネル。
  15. 前記請求項1乃至13のいずれか1項に記載の接続構造体を備えるウェアラブル端末。
  16. 第1の端子列を備える第1の電子部品と、前記第1の端子列に対向する第2の端子列を備える第2の電子部品とを、前記第1の端子列の周縁部表面の接触角80°〜40°に対し、100℃〜150℃のガラス転移温度を有する膜形成樹脂を含む異方性導電接着剤を介して圧着し、前記第1の端子列と前記第2の端子列とを接続させ、前記第1の端子列の周縁部に延在してなる異方性導電膜を形成する接続構造体の製造方法。

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