JP2017146909A - 試着シミュレーションシステムおよびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】3次元コンピュータグラフィックスによる試着シミュレーションを行うにおいて実用に耐え得る試着シミュレーションシステムおよびプログラムを提供する。【解決手段】衣類等の試着対象商品をユーザ分身CGに試着させる場合のユーザ分身CGを作成するにおいて、ストゥラクチャーセンサによりユーザの頭部をキャプチャして頭部CGを作成し、背丈や体重等に応じた複数種類の胴体手足部画像からユーザにマッチする胴体手足部画像を選択して頭部CGと接合してユーザ分身CGを作成する。【選択図】図12

Description

本発明は、試着を希望するユーザに対し試着対象物を映像上で試着させるシミュレーションを行う試着シミュレーションシステムおよびプログラムに関する。
試着シミュレーションを行うものとして、例えば、特許文献1のような試着シミュレーション方法があった。この試着シミュレーション方法では、顧客の人物画像に合わせてマネキン画像を変形させ、人物画像の顔部分をマネキン画像に合成して接合部をスムージング処理し、顧客が希望する衣服をマネキン画像に対応するように変形させた上でマネキン画像に合成している。
特開平9−106419号
しかし、この特許文献1に記載の試着シミュレーション方法の場合、顧客が希望する衣服をマネキン画像に対応するように変形させる処理が困難である。特に3次元コンピュータグラフィックスによる試着シミュレーションを行うとなると、計算量が膨大となり実用に耐えないという欠点があった。
本発明は、係る実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、3次元コンピュータグラフィックスによる試着シミュレーションを行うにおいて実用に耐え得る試着シミュレーションシステムおよびプログラムを提供することである。
以下には、課題を解決するための各手段に対応する実施形態の具体的内容を括弧書き挿入して示す。
本発明は、試着を希望するユーザに対し試着対象物(例えば、スーツ、ジャケット、シャツ、靴等)を3次元コンピュータグラフィックスにより試着させるシミュレーションを行う試着シミュレーションシステムであって、
頭部よりも下の胴体手足部分の画像を複数種類記憶しておく胴体手足部分画像記憶手段(例えば、胴体手足部データベース14)と、
前記胴体手足部分画像記憶手段に記憶されている胴体手足部分画像の中からユーザに合うものを選択する画像選択手段(例えば、図5(b)のS75)と、
前記画像選択手段により選択された胴体手足部分画像とユーザの頭部の撮影画像とを接合してユーザの分身画像を生成する生成手段(例えば、図5(b)のS76〜S80)と、
前記生成手段により生成された前記分身画像を記憶しておく分身画像記憶手段(例えば、会員データベース16、図4のS58、S60、S65)と、
前記分身画像記憶手段に記憶されている分身画像の中からユーザの分身画像を特定する特定手段(例えば、図6のS85、S86、S100、S101、S110、S111)と、
予め記憶されている複数種類の試着対象物画像の中から試着を希望するものを選択する試着選択手段(例えば、図7のS120〜S124、S128、S137、S139、S150〜S153、図8のS160〜S163a、S175〜S178、S182、S183、図9(a)のS190〜S192)と、
前記試着選択手段により選択された試着対象物画像を用いて、前記特定手段により特定された分身画像に対し映像上で試着させるシミュレーションを行う映像上試着手段(例えば、図7のS130、図8のS165、図9(a)のS194)と、を備えた。
また、前記分身画像記憶手段に記憶されている分身画像にマッチすると思われる試着対象物画像を用いて当該分身画像に映像上で試着させたシミュレーション画像を、当該分身画像に相当するユーザに対し送信してレコメンドするレコメンド手段(例えば、図10のフローチャートまたは図19および図20のフローチャートと機械学習用エージェントエンジン43)をさらに備えてもよい。
また、前記レコメンド手段は、試着シミュレーションを利用したユーザの消費環境に適応した知識を獲得する機械学習を行うための機械学習手段(例えば、機械学習用エージェントエンジン43)を含み、
前記機械学習手段は、試着シミュレーションを利用したユーザの行動を特定可能なデータを前記消費環境(図21(b)のS)に対する状態(図21(b)のs)として入力すると共に(例えば、図20(b)のS330)、前記ユーザの行動に影響する制御を前記消費環境に対する行為(図21(b)のa)として出力し(例えば、図20のS334)、前記入力と出力とを繰り返すことによりユーザの消費行動を促進させるための強化学習を行う強化学習手段(例えば、図19のS307でレコメンド要求を受信する毎にS308〜S312の行為aを反映したレコメンドを行ってその結果に基づいた状態データs(ユーザの購入額/レコメンド回数)を反映した行為データaに更新する(S334)制御を繰り返して機械学習する)を含んでもよい。
また、前記映像上試着手段は、前記選択手段により選択された第1種類の試着対象物画像(例えば、購入済み商品画像)と第2種類の試着対象物画像(例えば、選択されたカテゴリーの商品画像)とを共に分身画像に試着させるシミュレーションを行うことが可能に構成してもよい(例えば、購入済み商品の試着画像を試着履歴として記憶した上で(S168)その試着履歴を表示し(S194)、商品カテゴリーからの選択で(S195)選択された商品画像を重ねて試着表示する(S130))。
また、ユーザが過去に購入した購入済み商品を特定可能な情報を記憶しておく購入済み商品記憶手段(例えば、会員データベース16、図11のフローチャート)をさらに備え、
前記選択手段は、前記購入済み商品記憶手段の記憶情報により特定されるユーザの購入済み商品の画像の中から選択可能であり(例えば、購入済み商品の試着画像を試着履歴として記憶した上で(S168)その試着履歴を選択し(S192))、
前記映像上試着手段は、前記選択手段により選択されたユーザの購入済み商品を前記第1種類の試着対象物画像とすると共に、前記選択手段により選択されたユーザの未購入商品を前記第2種類の試着対象物画像として、購入済み商品と未購入商品とを共に分身画像に試着させるシミュレーションを行うことが可能に構成してもよい(例えば、購入済み商品の試着画像を試着履歴として記憶した上で(S168)その試着履歴を表示し(S194)、商品カテゴリーからの選択で(S195)選択された商品画像を重ねて試着表示する(S130))。
また、前記選択手段は、ユーザが所持するユーザ端末(例えば、スマートフォン2)の操作により選択可能であり(例えば、図17(a)(b)、図18(a)(b))、
前記映像上試着手段は、前記ユーザ端末の表示画面上で試着シミュレーションが表示されるようにしてもよい(例えば、図17(a)(b)、図18(a)(b))。
本発明の他の局面は、試着を希望するユーザに対し試着対象物(例えば、スーツ、ジャケット、シャツ、靴等)を3次元コンピュータグラフィックスにより試着させるシミュレーションを行うためにコンピュータにより実行されるプログラムであって、
頭部よりも下の胴体手足部分の画像を複数種類記憶しておく胴体手足部分画像記憶手段(例えば、胴体手足部データベース14)に記憶されている胴体手足部分画像の中からユーザに合うものを選択する画像選択ステップ(例えば、図5(b)のS75)と、
前記画像選択ステップにより選択された胴体手足部分画像とユーザの頭部の撮影画像とを接合してユーザの分身画像を生成する生成ステップ(例えば、5(b)のS76〜S80)と、
前記生成ステップにより生成された前記分身画像の中からユーザの分身画像を特定する特定ステップ(例えば、図6のS85、S86)と、
予め記憶されている複数種類の試着対象物画像の中から試着を希望するものを選択する試着選択ステップ(例えば、図7のS120〜S124、S128、S137、S139、図8のS160〜S163a、図9(a)のS190〜S192)と、
前記試着選択ステップにより選択された試着対象物画像を用いて、前記特定ステップにより特定された分身画像に対し映像上で試着させるシミュレーションを行う映像上試着ステップ(例えば、図7のS130、図8のS165、図9(a)のS194)とを、
前記コンピュータに実行させる。
本発明によれば次のような効果が奏される。試着シミュレーションされる箇所はユーザ分身画像のうちの主に頭部よりも下の胴体手足部分であり、その胴体手足部分は予め複数種類用意された胴体手足画像の中から選択されたものであるため、試着対象物の画像を複数種類用意された胴体手足画像に合わせて準備しておくことができ、試着シミュレーションを容易に実行することができる。
試着シミュレーションシステムの全体構成図である。 (a)はタブレット端末およびスマートフォンの制御回路を示すブロック図であり、(b)は店舗サーバおよび管理サーバの制御回路を示すブロック図である。 (a)はタブラット端末と店舗サーバと管理サーバとのメインルーチンを示すフローチャートであり、(b)は新規ユーザ登録端末処理と新規ユーザ登録店舗処理と新規ユーザ登録管理処理との各サブルーチンプログラムを示すフローチャートである。 ユーザ分身CG作成処理とユーザ分身CG送信処理とユーザ分身CG登録処理との各サブルーチンプログラムを示すフローチャートである。 (a)は頸部延長処理のサブルーチンプログラムを示すフローチャートであり、(b)は接続処理のサブルーチンプログラムを示すフローチャートである。 試着シミュレーション端末処理と試着シミュレーション店舗処理と試着シミュレーション管理処理との各サブルーチンプログラムを示すフローチャートである。 商品カテゴリーからの試着処理と商品カテゴリー試着対応処理との各サブルーチンプログラムを示すフローチャートである。 購入履歴からの試着処理と購入履歴試着対応処理と購入履歴試着管理処理との各サブルーチンプログラムを示すフローチャートである。 (a)は試着履歴からの試着処理のサブルーチンプログラムを示すフローチャートであり、(b)はユーザ分身操作処理のサブルーチンプログラムを示すフローチャートである。 レコメンド端末処理とレコメンド店舗処理とレコメンド管理処理との各サブルーチンプログラムを示すフローチャートである。 (a)は購入端末処理と購入店舗処理と購入管理処理との各サブルーチンプログラムを示すフローチャートであり、(b)は購入端末処理と購入店舗処理と購入管理処理との各サブルーチンプログラムおよびEC管理サーバの制御動作を示すフローチャートである。 (a)および(b)はタブレット端末の表示画面を示す図である。 (a)は首位置特定ロジックを示す図であり、(b)はタブレット端末の表示画面を示す図である。 (a)および(b)はタブレット端末の表示画面を示す図である。 (a)および(b)はタブレット端末の表示画面を示す図である。 タブレット端末の表示画面を示す図である。 (a)および(b)はスマートフォンの表示画面を示す図である。 (a)および(b)はスマートフォンの表示画面を示す図である。 別実施の形態におけるレコメンド端末処理とレコメンド店舗処理とレコメンド管理処理との各サブルーチンプログラムを示すフローチャートである。 (a)は複雑ネットワーク理論に基づいたレコメンデーション処理のサブルーチンプログラムを示すフローチャートであり、(b)は強化学習処理のサブルーチンプログラムを示すフローチャートである。 (a)はユーザベースネットワークの原理を示す図であり、(b)は消費環境下での強化学習を説明する図である。
本実施の形態における試着シミュレーションシステムの全体構成を図1に基づいて説明する。ユーザのスマートフォン2、衣服等の小売店である店舗(チェーン店)3・・・、オーダーメイドの衣服等を受注して仕立てあげる受注業者4、店舗(チェーン店)3・・・のグループ運営会社のデータセンタ5が、それぞれインターネット1により情報通信可能に接続されている。さらに、エレクトロニックコマース("electronic commerce)を行うECサイト80のEC管理サーバ81がインターネット1に接続されている。
各店舗3・・・内には、店舗サーバ6と無線LANルータ7とが設置されており、店員11が所持しているタブレット端末8が無線LANルータ7を介して店舗サーバ6と通信可能に構成されている。この店舗サーバ6は前述のインターネット1を経由してデータセンタ5の管理サーバ13と通信可能に接続されている。本実施の形態における店舗3は、例えば、スーツ、ジャケット、シャツ、ネクタイ、靴等のユーザが身に付ける商品を販売する店である。それらの商品をオーダーメイドするにあたって、三次元コンピュータグラフィックス(以下「CG」という)を用いて客(ユーザともいう)12が商品を試着した状態をタブレット端末8に画像表示する。試着対象となる商品画像データは商品データベース9に記憶されている。客12の頭部をストラクチャーセンサ99により3Dスキャンしてユーザ分身CGを作成し、そのユーザ分身CGに対し商品データベース9に記憶されている商品画像をタブレット端末8上で試着させる。
データセンタ5には、管理サーバ13が設置されている。管理サーバ13は、胴体手足部データベース14、会員データベース16および商品データベース15にアクセス可能に構成されている。胴体手足部データベース14には、ユーザ(客)の体型に合った胴体手足部CGを当該ユーザが選択できるように複数種類(例えば5種類)の胴体手足部CGが格納されている。この胴体手足部データベース14に記憶されている胴体手足部CGは、インターネット1、店舗サーバ6を経由して各タブレット8にダウンロードされて記憶されている。ストラクチャーセンサ99(図2(a)参照)によりキャプチャーされたユーザ12の頭部CGと胴体手足部CGとがタブレット端末8で接合されてユーザ分身CGが作成される。そのユーザ分身CGが管理サーバ13に送信されて会員データベース16に登録される。なお、店舗サーバ6でもユーザ分身CGを登録しておいてもよい。
会員データベース16には、各店舗3に割り振られている店舗番号、会員登録されたユーザの会員番号、当該ユーザの生年月日、全身のユーザ分身CG、当該ユーザが商品を購入した購入履歴データ、当該ユーザのスマートフォン2のメールアドレスが対応づけられて登録されている。また商品データベース15には、各グループ店舗3の商品データベース9に登録されている試着対象の商品画像のすべてが登録されている。なお、会員データベース16に記憶されているデータのうち自店舗3の店舗番号に対応する会員番号、生年月日、ユーザ分身CG、購入履歴、スマートフォンメールアドレス等を、当該店舗3の店舗サーバ6においても記憶するようにしてもよい。
また、後に詳しく説明するが、各店舗3では、店員11が客12のスマートフォン2に対して、ユーザ分身CG上にレコメンド対象の商品画像を試着させてコーディネートした画像をプッシュ配信し、商品のレコメンドを行う場合がある。そのようなレコメンドされた商品履歴がレコメンド履歴データベース10に登録されている。
タブレット端末8とスマートフォン2とのハードウェア回路はほぼ同じであるために、そのハードウェア回路を図2(a)に基づいて説明する。制御中枢としてのCPU(Central Processing Unit)20、制御プログラムや制御データを記憶しているROM(Read Only Memory)22、CPU20のワークエリアとして機能するRAM(Random Access Memory)21、データを書き換え可能に記憶するEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)23が、バス25により接続されている。そのバス25は、インタフェース部24を介して各種デバイスに接続されている。各種デバイスとしては、表示部(タッチパネル)26、音声出力部27、音声入力部28、無線通信処理部29、前述したストラクチャーセンサ99等である。なお、ストラクチャーセンサ99はタブレット端末8にのみ設けられており、スマートフォン2には設けられていない。無線通信処理部29により、タブレット端末8は無線LANルータ7を介して店舗サーバ6と通信可能であるとともに、インターネット1経由で各種ウェブサイトやデータセンタ5とデータ通信可能となる。またスマートフォン2は、無線通信処理部29によりインターネット1経由で各種ウェブサイトやデータセンタ5と通信可能となる。
店舗サーバ6と管理サーバ13とEC管理サーバ81とは、そのハードウェア構成がほぼ同じであるためにそのハードウェア構成を図2(b)に基づいて説明する。
制御中枢としてのCPU30、制御プログラムおよび制御データを記憶しているROM32、CPU30のワークエリアとして機能するRAM31が、バス34により接続されている。バス34は、インタフェース部33を介して通信部35、表示部36、入力操作部37に接続されている。通信部35により、店舗サーバ6はインターネット1を経由してデータセンタ5の管理サーバ13とデータ通信可能となり、管理サーバ13はインターネット1を経由して各店舗3の店舗サーバ6とデータ通信可能となる。
次に、試着シミュレーションを行うためのタブレット端末8と店舗サーバ6と管理サーバ13との制御動作を説明する。まずそれら制御動作のメインプログラムのフローチャートを図3(a)に基づいて説明する。タブレット端末8のCPU20は、ステップ(以下単に「S」という)1により、新規ユーザ登録端末処理を行う。店舗3に来店した客12の承諾のもと、店員11が当該客(ユーザ)12の会員登録手続きをタブレット端末8を操作して行えば、その登録手続きデータが店舗サーバ6に送信されてS10により新規ユーザ登録店舗処理が行われ、さらに店舗サーバ6のCPU30が当該登録手続きデータをデータセンタ5の管理サーバ13に送信することにより、S20により管理サーバ13のCPU30において新規ユーザ登録管理処理が行われる。
次に、登録手続きが完了したユーザ12の前述したユーザ分身CGの作成処理がS2により行われる。その作戦されたユーザ分身CGデータがタブレット端末8から無線LANルータ7を経由して店舗サーバ6へ送信されれば、S11によりユーザ分身CG送信処理が行われ、そのユーザ分身CGデータが管理サーバ13へ送信される。すると、管理サーバ13では、S21によりそのユーザ分身CGを会員データベース16に登録する処理が行われる。
店員11がタブレット端末8を操作して来店客12に対し試着シミュレーション操作を行えばS3により試着シミュレーション端末処理が実行される。すると、S12により試着シミュレーション店舗処理が行われて試着シミュレーションに必要なデータのやりとりが店舗サーバ6とタブレット端末8との間で行われる。また店舗サーバ6と管理サーバ13との間で試着シミュレーションに必要となるデータのやりとりを行うべくS22により試着シミュレーション管理処理が実行される。店員11がタブレット端末8を操作して前述した商品のレコメンデーションの操作を行えばS4によりレコメンド端末処理が実行され、そのレコメンドに必要なデータのやり取りを行うべく店舗サーバ6によるS13のレコメンド店舗処理が実行される。また店舗サーバ6と管理サーバ13との間でレコメンドに必要なデータのやり取りを行うべくS23によるレコメンド管理処理が実行される。
試着シミュレーションが行われた結果顧客12がその試着対象となった商品を購入する場合にはタブレット端末8によりS5の購入端末処理が実行される。その購入処理に必要なデータのやり取りをタブレット端末8と店舗サーバ6との間で行うべくS14による購入店舗処理が実行される。また購入処理に必要なデータのやり取りを店舗サーバ6と管理サーバ13との間で行うべく購入管理処理24が実行される。
次に、前述したS1による新規ユーザ登録端末処理、S10による新規ユーザ登録店舗処理、S20による新規ユーザ登録管理処理のサブルーチンプログラムのフローチャートを図3(b)に基づいて説明する。まずタブレット端末8のCPU20によりS30の試着シミュレーションへのアクセスがあったか否か判定され、ない場合にはこの新規ユーザ登録端末処理がリターンしてS2のユーザ分身CG作成処理に移行する。一方、店員11がタブレット端末8を操作して試着シミュレーションへのアクセス操作を行えばS30によりYESの判断がなされてS31へ進み、タブレット端末8に表示されたユーザ情報入力設定画面(図12(a)のユーザ検索/サインアップ画面とユーザ情報設定画面)において、会員登録してもらいたい登録店舗と生年月日とスマートフォンのメールアドレスとを入力しその入力データを店舗サーバ6へ送信する。ユーザ12は、今来店している店舗3ばかりでなく、例えば通勤途中で立ち寄る店舗3、勤務先の近くの店舗3、あるいは出張先の近くの店舗3等を登録したい場合がある。そのような場合に、会員登録してもらいたい店舗を全て選んで登録することができる。
店舗サーバ6では、その送信データをS35により受信してS36によりその受信データを管理サーバ13へ送信する。管理サーバ13ではその送信データをS45により受信し、S46により、新たな会員番号を生成して店舗サーバ6へ返信する。店舗サーバ6は、その返信データをS37により受信し、S38によりその受信した会員番号と当該ユーザの生年月日とを登録する。一方、管理サーバ13では、S47により、送信されてきた登録店舗の店舗番号と会員番号と生年月日とスマートフォンのメールアドレスとを会員データベース16へ登録する。会員データベース16では、図1に示すように、S45により受信したデータに基づいて、店舗番号、会員番号、生年月日、スマートフォンのメールアドレスが対応づけられて記憶される。
次に、S2のユーザ分身CG作成処理とS11のユーザ分身CG送信処理とS21のユーザ分身CG登録処理とのサブルーチンプログラムのフローチャートを図4に基づいて説明する。S50によりカメラアイコン53(図12(a)参照)のタップがあったか否かの判断がなされ、ない場合にはこのユーザ分身CG作成処理がリターンする。一方、タブレット端末8のカメラアイコン53を店員11がタップすればS50によりYESの判断がなされて制御がS51へ進み、ストラクチャーセンサ99により客(ユーザ)12の頭部キャプチャーが開始される。そしてユーザ12の頭部のCGが生成されてS52によりタブレット端末8の表示部26により表示される(図12(a)のユーザ分身頭部作成画面参照)。次にユーザ12がタブレット端末8の表示部(タッチパネル)26を操作して首部分でのカット断面の位置を設定する(S53)。その状態が購入する図12(a)のユーザ分身頭部確認画面に示されている。そして設定されたカット断面に従って頭部CGがカットされる。次にS54に進み、あごラインの直下でカットされたか否か判定される。あごラインの直下でカットされた場合には首部分が存在しなくなるために制御がS55に進み頚部延長処理がなされる。あごのラインではなく首部分でカットされた場合にはS54によりNOの判定がなされてS55の処理を行うことなくS56へ進む。S56では、頭部CGと胴体手足部分CGとを接合させる処理が行われる。
次に制御がS57へ進み、接続をされた後のユーザ分身CGを調整する処理がなされる(図12(b)のユーザ分身調整画面参照)。この処理は、頭部の大きさや頭部の位置を調整する処理である。次に制御がS58へ進み、当該ユーザ12の会員番号と生年月日とユーザ分身CGとを店舗サーバ6へ送信する処理がなされる。店舗サーバ6では、その送信データをS60により受信し、S61によりその受信データを管理サーバ13へ送信する。管理サーバ13では、S65により、その受信データに基づいて会員番号と生年月日に対応づけてユーザ分身CGを会員データベース16へ登録する。次に、S55の頚部延長処理およびS56の接合処理を図5および図13に基づいて説明する。まず頚部延長処理を図5(a)に基づいて説明する。S70により、カットされた首断面を切り抜き処理してその切り抜いたエリアを囲むポリゴンを特定する。次にS71により、そのポリゴンを生成して切り抜いた平面に対して垂直方向でポリゴンとテクスチャーとを延長する。
次に接続処理を図5(b)および図13に基づいて説明する。S75により、複数種類(例えば5種類)の胴体手足部CGのうちからユーザにマッチするものを選択する。この胴体手足部CGは、前述した胴体手足部データベース14に登録されているが、その胴体手足部CGを管理サーバ13、インターネット1を経由して店舗サーバ6が受信して、店舗サーバ6から各タブレット端末8に配信されてタブレット端末8において胴体手足部CGが記憶されている。タブレット端末8の表示部(タッチパネル)26にその複数種類の胴体手足部CGが表示され、ユーザ12の身長や体重にマッチする胴体手足部CGが選択される。
次にS76により、頭部CGにおける頭部の重心を求めてその重心を首断面に投影した点C1を求め、そのC1に対して対称となる4点B1,B2,B3,B4を取得する処理が行われる。この状態が図13に示されている。重心を首断面に投影した点C1が求められ、その点C1に対して対称となる首断面周辺エッジ部分の4点B1,B2,B3,B4が取得される。
次にS77へ進み、その4点B1,B2,B3,B4の座標から頭部CGの拡大縮小率が特定される。次にS78へ進み、選択された胴体手足部分に事前に設定されているHead Anchorオブジェクトをもとに接合する頭部の重心を特定する処理がなされる。
次にS79により、その特定された拡大縮小率に従って頭部CGの大きさを調整し、特定された重心に従って頭部CGの位置を調整して頭部CGと胴体手足部CGとを接合する処理がなされる。次にS80により、胴体手足部分の肌色をカラーチップにて調整する処理がなされてこの接続処理がリターンする。
次に、S3の試着シミュレーション端末処理、S12の試着シミュレーション店舗処理、S22の試着シミュレーション管理処理のサブルーチンプログラムのフローチャートを図6に基づいて説明する。タブレット端末8により会員番号と生年月日を入力してユーザ検索操作があったか否か判定される(S85)。ユーザ検索操作がなかった場合にはこの試着シミュレーション端末処理がリターンされる。一方、店員12がタブレット端末8の表示部(タッチパネル)26上でユーザ検索/サインアップ画面を開き(図13(b)参照)、会員番号と生年月日とを入力してSearchボタン54をタップすればS85によりYESの判断がなされ制御がS86へ進み、その入力された会員番号と生年月日とユーザ検索要求とが店舗サーバ6へ送信される。店舗サーバ6では、S100によりその送信データを受信し、S101によりその受信データを管理サーバ13へ送信する。管理サーバ13は、その送信データをS110により受信し、S111により、受信した会員番号と生年月日とでユーザ認証を行い、その会員番号と生年月日とに対応づけられて記憶されている当該ユーザの分身CGを会員データベース16から特定する。次にS112へ進み、その特定されたユーザ分身CGを店舗サーバ6へ返信する。
店舗サーバ6では、その返信データをS102により受信し、S103によりその受信データをタブレット端末8へ送信する。タブレット端末8では、その送信データをS87により受信し、S89によりその受信したユーザ分身CGを初期表示(TOP画面)として表示する(図13(b)参照)。なお、ユーザ分身CGを店舗サーバ6が記憶しておれば管理サーバ13と通信することなく店舗サーバ6から直接ユーザ分身CGをタブレット端末8に送信すればよく、また、ユーザ分身CGをタブレット端末8が記憶しておれば、店舗サーバ6にも通信することなくタブレット端末8で直接ユーザ分身CGを表示できる。
試着処理には、商品カテゴリーから選んで試着されるものとユーザの過去の購入履歴から選んで試着されるものと試着履歴から選んで試着されるものとの3種類があり、S90、S91およびS92によりそれぞれの試着処理が実行される。商品カテゴリーからの試着処理は、例えばスーツ、ジャケット、シャツ、ネクタイ等の複数の商品カテゴリーからユーザが試着したい商品カテゴリーを選択してそのカテゴリー内の商品を選んで試着するものであり、店舗サーバ6におけるS104の商品カテゴリー試着対応処理と連携して実行される。購入履歴からの試着処理は、当該ユーザが過去に購入した商品から試着したい商品を選んで試着するものであり、店舗サーバ6におけるS105の購入履歴試着対応処理および管理サーバ13のS113における購入履歴試着管理処理と連携して実行される。試着履歴からの試着処理は、タブレット端末8における表示部(タッチパネル)26上で試着シミュレーションを行った商品からもう一度試着したいものを選んで試着を行うのである。
次にS93により、ユーザ情報修正操作があったか否かの判断がなされ、ない場合には制御がS94に進むがあった場合には制御がS50へ移行する。タブレット端末8の表示部(タッチパネル)26上に表示されたTOP画面におけるユーザ情報ボタン71がタップされるとユーザ情報画面に遷移して現時点で登録されているユーザ情報が表示され(図15(b)参照)、そのユーザ情報表示画面におけるユーザ情報修正ボタン72をタップすることによりS93によりYESの判断がなされて制御がS50へ移行する。そしてS50以降のユーザ分身CG作成処理が実行されることとなる。
次に、S90に示した商品カテゴリーからの試着処理およびS104に示した商品カテゴリー試着対応処理のサブルーチンプログラムを図7に基づいて説明する。S120により商品カテゴリーからの選択があったか否か判定され、ない場合にはこの商品カテゴリーからの試着処理がリターンする。タブレット端末8の表示部(タッチパネル)26のTOP画面に表示されている商品カテゴリーアイコン55a,55b,55c,55d,55e,55f,55g(図14(a)参照)がタップされれば、S120によりYESの判断がなされて制御がS121へ進む。商品カテゴリーアイコンは、例えば、スーツのカテゴリーを選択するアイコン55a、ジャケットのカテゴリーを選択するアイコン55b、ジレのカテゴリーを選択するアイコン55c、シャツのカテゴリーを選択するアイコン55d、パンツ(ズボン)のカテゴリーを選択するアイコン55e、ネクタイのカテゴリーを選択するアイコン55f、靴のカテゴリーを選択するアイコン55gが用意されている。これらのカテゴリーの中から客12が希望するカテゴリーのアイコンがタップされればその選択された商品カテゴリーがS121により店舗サーバ6へ送信される。店舗サーバ6は、その送信されてきたデータをS150により受信し、S151によりその送信されてきた商品カテゴリーに属する商品一覧のデータをタブレット端末8へ返信する。タブレット端末8では、その返信されてきた商品一覧データをS122により受信し、S123によりその商品一覧を表示部(タッチパネル)26により表示する(図14(a)のTOP画面参照)。
なお、商品カテゴリーに属する商品一覧データを店舗サーバ6が記憶しておれば管理サーバ13と通信することなく店舗サーバ6から直接その商品一覧データをタブレット端末8に送信すればよく、また、その商品一覧データをタブレット端末8が記憶しておれば、店舗サーバ6にも通信することなくタブレット端末8で直接その商品一覧データを表示できる。
次にS124によりその一覧表示された商品の中から試着したい商品が選択されたか否か判定され、選択されていない場合にはS125により商品選択が終了したか否か判定され、終了していない場合にはS137により検索操作があった否か判定され、ない場合には、制御がS124へ戻る。
このS124→S125→S137→S124のループの巡回途中で、S123により一覧表示された商品の中から試着したい商品が選択された場合には、S124によりYESの判断がなされて制御がS128へ進み、その選択された商品番号を店舗サーバ8へ送信する処理がなされる。店舗サーバ8では、その送信データをS150により受信し、S153によりその受信した商品番号に対応する商品画像をタブレット端末8へ返信する。タブレット端末8では、その返信データをS129により受信し、S130によりその受信した商品画像をユーザ分身CGに試着表示する。なお、商品画像データを店舗サーバ6が記憶しておれば管理サーバ13と通信することなく店舗サーバ6から直接商品画像データをタブレット端末8に送信すればよく、また、商品画像データをタブレット端末8が記憶しておれば、店舗サーバ6にも通信することなくタブレット端末8で直接商品画像データを表示できる。
次にS131によりユーザ分身操作処理がなされる。このユーザ分身操作処理は、試着状態のユーザ分身CGを回転させたり拡大させたり縮小させたり、あるいは試着状態の商品の一部を修正したりする処理で、図9(b)に基づいて後述する。
次に、履歴登録操作があったか否かS132によりにより判定される。ない場合はS134に進むが試着履歴ボタン60(図14(b)参照)がタップされれば、S132よりYESの判断がなされて制御がS133へ進み、現時点の試着表示状態をクリップボードに記憶する処理がなされる。
次にS134により試着している商品をユーザが購入するか否か判定され、購入しない場合は制御がS136へ進むが、購入する場合にはS135により購入登録がなされる。この購入登録は、試着状態の商品画像を購入商品として登録し、その登録商品をオーダーメイドとして受注業者4へ発注するための処理である。次にS136によりリセット操作があったか否か判定され、ない場合には制御がS126へ移行する。リセットアイコン58(図14(a)参照)がタップされれば、S136によりYESの判断がなされて制御がS89へ移行する。
一方、S123により商品一覧表示が行われた後、検索アイコン59(図14(a)参照)がタップされれば、S137によりYESの判断がなされて制御がS138へ進み、一覧表示された商品の中から検索条件にマッチする商品が選択される。そしてS139により、その選択された商品の詳細が表示される(図14(a)の検索条件表示画面参照)。そして制御がS128へ移行する。
商品選択が終了した場合には、S125によりYESの判断がなされて制御がS126へ進み、商品カテゴリーからの試着が終了したか否か判定され、まだ終了していない場合にはS127により商品カテゴリーの選択(既に選択されているカテゴリーとは異なるカテゴリーの選択を含む)があったか否か判定される。そしてない場合には制御がS126へ戻る。このS126→S127→S126のループの巡回途中で、いずれかの商品カテゴリーアイコン55a〜55gがタップされれば、S127によりYESの判断がなされ制御がS121へ移行する。一方、商品カテゴリーからの試着の終了操作が行われた場合にはS126によりYESの判断がなされて、この商品カテゴリーからの試着処理がリターンする。
次に、S91の購入履歴からの試着処理とS105の購入履歴試着対応処理とS113の購入履歴試着管理処理とのサブルーチンプログラムのフローチャートを図8に基づいて説明する。S160により購入履歴表示操作があったか否か判定され、ない場合には購入履歴からの試着処理がリターンする。タブレット端末8の表示部(タッチパネル)26に表示された購入履歴ボタン63(図15(a)参照)がタップされれば、S160によりYESの判断がなされて制御がS161へ進み、購入履歴要求が店舗サーバ6へ送信される。店舗サーバ6では、S175によりその送信データを受信し、S176によりその受信データを管理サーバ13へ送信する。管理サーバ13では、S182よりその送信されてきたデータを受信し、S183により、当該ユーザの購入履歴の一覧と購入商品の画像データとを会員データベース16から検索して店舗サーバ6へ返信する。ユーザが複数の登録店舗で商品を購入した場合にはそれら全ての店舗での購入履歴データが会員データベース16に記憶されており、それら全ての購入履歴の一覧と購入商品の画像データとが店舗サーバ6へ返信される。
店舗サーバでは、その返信されてきたデータをS177により受信し、S178によりその受信データをタブレット端末8へ返信する。タブレット端末8では、S162によりその返信データを受信し、S163によりその受信した購入履歴一覧を購入履歴一覧画面として表示する(図15(a)参照)。なお、購入履歴の一覧と購入商品の画像データとを店舗サーバ6が記憶している場合には管理サーバ13と通信することなく店舗サーバ6から直接それらデータをタブレット端末8に送信すればよく、また、それらデータをタブレット端末8が記憶しておれば、店舗サーバ6にも通信することなくタブレット端末8で直接それらデータを表示できる。
次にS163により一覧表示された商品の中から試着したい商品が選択されたか否か判定され、選択されていない場合にはS164により購入履歴からの試着が終了操作されたか否か判定され、終了操作されていない場合には制御がS163へ戻る。
S163→S163a→S164→S163のループの巡回途中で、ユーザ12が購入履歴一覧に表示された購入商品のうちから試着したい購入商品を選んでそれに対応するユーザ分身表示ボタン61をタップすれば、S163aによりYESの判断がなされて制御がS165へ進み、その選択された商品画像をユーザ分身CGに試着して表示する制御がなされる(図15(a)のTOP画面参照)。次にS166によりユーザ分身操作処理がなされ、次にS167により履歴登録操作があったか否か判定される。この履歴登録操作は、現在試着している商品を試着履歴として登録する操作であり、履歴登録操作がない場合にはS169へ進む。一方、クリップアイコン56がタップされればS167によりYESの判断がなされて制御がS168へ進み、現時点の試着表示状態をクリップボードに記憶する処理がなされる。そしてS169によりリセット操作があったか否かが判定され、ない場合には制御がS163aへ移行するが、あった場合には制御がS89へ移行する。また、購入履歴からの試着を終了させる操作が行われれば、S164によりYESの判断がなされ、この購入履歴からの試着処理がリターンする。
次に、S92に示した試着履歴からの試着処理のサブルーチンプログラムのフローチャートを図9(a)に基づいて説明する。S190により試着履歴表示操作があったか否かが判定され、ない場合にはこの試着履歴からの試着処理がリターンする。タブレット端末8の表示部(タッチパネル)26のTOP画面に表示された試着履歴ボタン60(図14(b)参照)がタップされれば、S190によりYESの判断がなされて制御がS191へ進み、試着履歴一覧の画面が表示される(図14(b)参照)。次にS192により試着履歴選択操作があったか否かが判定され、ない場合にはS193により試着履歴からの試着を終了させる操作が行われた否か判定され、行われていない場合には制御がS191へ戻る。このS191→S192→S193→S191のループの巡回途中で、試着履歴一覧画面に表示されている複数の試着履歴商品の中から表示させたい商品をユーザ12が選んでそれに対応するユーザ分身表示ボタン61がタップされれば、S192によりYESの判断がなされてS194へ進み、その選択された試着履歴を表示部(タッチパネル)26に表示させる制御が行われる。(図14(b)参照)。これにより、タブレット端末8により既に試着されてクリップボードに記憶されている試着済みの商品試着画像と、ユーザ12が購入して会員データベース16に購入履歴データとして登録されている購入済み商品であって前述のS168によりクリップボードに記憶された試着状態商品画像とが、表示部(タッチパネル)26により表示されることとなる。
次にS195により、商品カテゴリーの選択操作があったか否か判定される。客12は、購入済みの商品画像または試着済みの商品画像に対して新たな商品画像を重ねて試着したい場合がある。例えば、購入済みのスーツあるいは試着済みのスーツに対して新たにネクタイを重ねて試着して、そのネクタイがそれらスーツにマッチするか否か判断したい場合がある。そのような場合には、商品カテゴリーアイコン55a〜55gの中から重ねて試着表示させたいカテゴリーのアイコンがタップされる。そのような商品カテゴリーアイコンがタップされれば、S195によりYESの判断がなされて制御がS121へ移行し、商品カテゴリーからの試着処理が行われて重ね合わせ試着が可能となる。一方、商品カテゴリーからの選択操作がない場合には制御がS196へ進み、ユーザ分身操作処理が行われ、S197により履歴登録操作があったか否か判定され、ない場合にはS199へ進むが、あった場合にはS198により現時点の試着表示状態をクリップボードに記憶する処理がなされる。
次にS199により表示されている試着商品を購入するか否か判定する、購入する場合にはS200により購入登録がなされた後、制御がS201へ進む。S201では、リセット操作があったか否かが判定され、ない場合には制御がS192へ移行するが、あった場合には制御がS89へ移行する。一方、試着履歴からの試着を終了させる操作が行われればS193によりYESの判断がなされてこの試着履歴からの試着処理がリターンする。
次に、S131、S166およびS196に示したユーザ分身操作処理のサブルーチンプログラムのフローチャートを図9(b)に基づいて説明する。S210によりスワップ操作があったか否か判定する、ない場合にはS212によりピッチイン操作があったか否かを判定する、ない場合にはS214によりピッチアウト操作があったか否か判定する、ない場合にはS216により商品着脱操作があったか否か判定する、ない場合にはS218により商品の一部修正操作があったか否か判定する、ない場合にはこのユーザ分身操作処理がリターンする。
試着状態画像(例えば図14(a)参照)に対してスワップ操作が行われれば、制御がS211へ進み、その表示されているユーザ分身を回転表示する制御が行われる。試着状態画像に対してピッチイン操作が行われれば、制御がS213に進み、表示されているユーザ分身を縮小表示する制御が行われる。試着表示状態画像に対してピッチアウト操作が行われれば制御がS215へ進み、ユーザ分身CGを拡大表示する制御が行われる。
商品着脱アイコン57がタップされた場合には、制御がS217へ進み、試着表示されている商品の着脱表示が行われる。試着状態のときに商品着脱アイコン57がタップされれば、商品が消去された表示状態となり、その消去された状態時に再度商品着脱アイコン57がタップされれば、消去された商品が再び試着された表示状態となる。
商品の一部修正操作が行われた場合には制御がS219へ進み、表示されている試着商品の一部を修正する表示制御が行われる。この商品の一部修正表示制御は、例えば、三つボタンのスーツを二つボタンのスーツに修正したり、ボタンを閉めているスーツ画像のボタンを外してその下に着ているジレを見えるようにした画像に修正したり、ツータックのズボンをワンタックのズボンに修正したり、する等である。この商品の一部修正表示制御により、商品データベース9に登録されている既存の商品画像ばかりでなくユーザの好みや希望を反映させて一部修正して当該ユーザ用にカスタマイズされた商品画像に基づいたオーダーメイドが可能となる。
次に、S4のレコメンド端末処理とS13のレコメンド店舗処理とS23のレコメンド管理処理とのサブルーチンプログラムのフローチャートを図10に基づいて説明する。タブレット端末8によりレコメンド操作があったか否かが判定され(S225)、ない場合にはレコメンド端末処理がリターンする。一方、店員11が対応したユーザ12に対し、おすすめ商品によるコーディネートをした試着シミュレーション画像を作成し、それをユーザに紹介してレコメンド(推薦)する場合がある。そのような場合には、店員11が、レコメンドしたい会員の会員番号と生年月日等をユーザ検索/サインアップ画面のCoordinate欄に入力してSearchボタン54をタップする(図16参照)。すると、S225によりYESの判断がなされるとともにS226によりYESの判断がなされ、制御がS227へ進む。S227では、その入力された会員番号と生年月日とレコメンド履歴要求とが店舗サーバ6へ送信される。店舗サーバ6では、その送信データをS240により受信し、S241により当該ユーザを割り出してレコメンド履歴データベース15からレコメンド履歴一覧データを検索し、S242によりその検索されたレコメンド履歴一覧データをタブレット端末8に返信する。
タブレット端末8では、S228によりその返信データを受信し、S229によりレコメンド履歴一覧を表示する(図16参照)。店員11は、その過去にレコメンドした商品一覧を参考にし、今回新たにレコメンドする商品を、S230の試着シミュレーション端末処理、S243の試着シミュレーション店舗処理およびS255の試着シミュレーション管理処理を利用して選ぶ。この試着シミュレーション端末処理S230は、S3の試着シミュレーション端末処理と同じ制御であり、S243の試着シミュレーション店舗処理は、S12の試着シミュレーション店舗処理と同じ制御であり、S255の試着シミュレーション管理処理はS22の試着シミュレーション管理処理と同じ制御である。なお、レコメンド履歴をタブレット端末8が記憶しておれば、店舗サーバ6にも通信することなくタブレット端末8でレコメンド履歴一覧を表示できる。また、全てのチェーン店3において行ったレコメンド履歴を会員データベース16に記憶しておき、或るユーザ12に対しチェーン店3全てが行ったレコメンドの総履歴一覧を管理サーバ13から店舗サーバ6経由でタブレット端末8に送信して、その総レコメンド履歴一覧を表示できるようにしてもよい。
これら処理により店員11はレコメンドしたい商品についてクリップアイコン56をタップしてレコメンド登録しておく(図16参照)。次にS231によりレコメンドしたい試着履歴があったか否か判定され、ない場合にはリターンするがレコメンド登録されている商品がある場合にはS231によりYESの判断がなされて制御がS232へ進み、ユーザのメールアドレス要求を店舗サーバ6へ送信する制御がなされる。これは、レコメンド登録画面における送信ボタン64(図16参照)をタップすることにより行われる。
店舗サーバ6では、ユーザのメールアドレス要求をS244により受信し、S245によりその受信データを管理サーバ13へ送信する。管理サーバ13では、その送信データをS256により受信し、S257によりユーザのメールアドレスを会員データベース16から検索して店舗サーバ6へ返信する。店舗サーバ6では、その返信データをS246により受信し、S247によりその受信データをタブレット端末8へ返信する。タブレット端末8では、その返信されてきたデータをS233により受信し、S234により、その受信したメールアドレス宛にレコメンド用試着CGを送信する制御を行う。これにより、レコメンド用試着CGが当該ユーザのスマートフォン2にプッシュ配信される。そしてS235によりその新たなレコメンド履歴データが店舗サーバ6へ送信され、店舗サーバ6では、その送信データをS248により受信し、S249によりその受信したレコメンド履歴をレコメンド履歴データベース10に追加登録する。なお、ユーザのメールアドレスを店舗サーバ6が記憶しておれば管理サーバ13と通信することなく当該メールアドレ宛にプッシュ配信できる。
次に、S5の購入端末処理とS14の購入店舗処理とS24の購入管理処理とのサブルーチンプログラムのフローチャートを図11に基づいて説明する。先ず、図11(a)を参照し、タブレット端末8は、S260により購入登録があるか否か判定する。購入登録がない場合にはこの購入端末処理がリターンする。一方、S135、S200により購入登録がなされている場合にはS260によりYESの判断がなされてS261に進み、その登録されている試着時商品画像を発注データとして店舗サーバ6へ送信する。店舗サーバ6は、S265によりその送信データを受信し、S266によりその受信データの商品画像を受注業者4に送信して発注処理を行う。次にS267によりその発注データを管理サーバ13へ送信する。
管理サーバ13では、その送信データをS270により受信し、S271により当該ユーザの購入履歴として購入商品の画像データを会員データベース16へ登録する処理を行う。
図11(a)は店舗3が受注業者4に発注する場合を示したが、図11(b)は、ECサイト80が決済を行って受注業者4に発注する場合を示している。ここでは図11(a)との相違点を主に説明する。店舗サーバ6は、タブレット端末8からのデータをS265により受信した後、EC管理サーバ81にアクセスする(S345)。そのアクセスを受付けた(S355)管理サーバ81は、S356により決済用のページを返信する。それをS346により受信した店舗サーバ6は、その受信データをS347によりタブレット端末8へ送信する。それをS340により受信したタブレット端末8は、表示部(タッチパネル)26に決済ページを表示する(S341)。それを見たユーザ(顧客)12が、決済に必要な事項を入力すればその入力データと発注データの商品画像とが店舗サーバ6へ送信される(S342)。店舗サーバ6は、それを受信し(S348)その受信データをEC管理サーバ81へ送信する(S349)。EC管理サーバ81はそれを受信し(S357)、決済処理を行う(S358)。その後、EC管理サーバ81は、S357で受信した商品画像を受注業者4に送信して発注処理を行う(S359)。
図11(b)に示したECサイト80での決済および発注を行う場合は、後述のスマートフォン2を用いた試着シミュレーションを行う場合に有用である。スマートフォン2を用いた試着シミュレーションの場合、ユーザ12が店舗3に出向くことなく試着シミュレーションを行うため、店舗3での決済及び発注を行うことができず、その場合にECサイト80での決済および発注を行う。
次に、以上説明したフローチャートの制御に伴ってタブレット端末8の表示部(タッチパネル)26に表示される表示画面を説明する。まず図12(a)を参照し、ユーザ(客)12の会員登録画面および当該ユーザのユーザ分身CGの登録手順を説明する。
タブレット端末8の表示部(タッチパネル)26を店員11が操作して試着シミュレーションへのアクセスを行えば、ユーザ検索/サインアップ画面が表示される。これから会員登録をしようとしているユーザの場合には、「User Search」の欄に当該ユーザの生年月日を入力した上で、Sign upボタン50をタップすることにより、ユーザ情報設定画面へ遷移する。そして、ユーザが複数の店舗に登録してもらいたい場合にはユーザ情報設定画面における「登録店舗」のプルダウンメニューからエリアを選択することにより、その選択したエリアの店舗に絞り込むことができる。登録店舗を指定した状態で入力情報を店舗サーバ6へ送信する(図3(b)参照)。
なお、図中51はBackボタンであり、これをクリックすることにより1つ前に表示されていたユーザ検索/サインアップ画面に遷移する。また、図中52はNextボタンであり、これをクリックすることにより次のページに遷移する。ユーザ分身CGを作成する場合には、ユーザ情報設定画面においてNextボタン52をクリックしてユーザ分身頭部作成画面を表示した状態で、カメラアイコン53をタップする。そしてタブレット端末8に設けられているストラクチャーセンサ99によりユーザ12の頭部をキャプチャーして頭部CGを作成する(S50〜S52参照)。そして表示された頭部CGにおける頭部をカットするためにユーザ分身頭部確認画面でカット断面を操作してカット箇所をユーザが設定する(S53参照)。そしてNextボタン52をタップすることにより、図12(b)のユーザ分身調整画面に遷移する。
このアバター調整画面は、図4のS56に示した接続処理により頭部CGと胴体手足部分CGとが接続された後のS57によるユーザ分身調整処理の具体的画面である。このユーザ分身調整画面では、後に試着するためにスーツは白色で表示されている。この画面をピッチイン・ピッチアウトすることにより頭部の大きさを調整し、2点タッチ移動にて頭部の位置を調整する。胴体部の肌色はカラーチップにて調整する。このカラーチップは基本の肌色、黒め、白め、の3パターンから選択する。ユーザ分身の調整が終わった段階でNextボタン52をタップすることによりユーザ情報登録画面に遷移し、登録情報を確認した上でユーザ分身CGが店舗サーバ6に送信される(S58参照)。
図13(a)は首位置特定ロジックを示し、前述の図5のS76の処理を図解したものである。図13(a)のC1が、S76に示した「頭部の重心を求めてその重心を首断面に投影した点CG」である。そしてこの点C1に対して対称となる4点が図13(a)のB1,B2,B3,B4である。
図13(b)は、ユーザが試着シミュレーションを行う場合に当該ユーザを特定してユーザ分身CGを検索するために必要となるユーザ検索/サインアップ画面が示されている。この画面のUser Searchの欄における会員番号と生年月日等を入力して、Searchボタン54をタップすることにより、その入力したデータが店舗サーバ6へ送信される(図6のS86参照)。
すると、入力した会員番号および生年月日に対応して会員データベース16に登録されているユーザ分身CGのデータがタブレット端末8に返信されてくる(図6のS87参照)。そしてその受信したユーザ分身CGがTOP画面として初期表示される(図6のS89参照)。
このTOP画面に表示されているユーザ分身CGに試着させる方法として、前述したように、商品カテゴリーからの試着(検索による試着を含む)、購入履歴からの試着、試着履歴からの試着がある。図14(a)に示すように、TOP画面の下方部分に、商品カテゴリーアイコン55a,55b,55c,55d,55e,55f,55gが表示されている。商品カテゴリーから試着する場合には、この商品カテゴリーアイコン55a〜55gのうちから試着したいカテゴリーのアイコンをタップする。図14(a)ではスーツの商品カテゴリーアイコンである55aがタップされた状態が示されている。商品カテゴリーアイコンとしては、このスーツのアイコン以外に、ジャケットのカテゴリーアイコン55b、ジレのカテゴリーアイコン55c、シャツのカテゴリーアイコン55d、パンツ(ズボン)のカテゴリーアイコン55e、ネクタイのカテゴリーアイコン55f、靴のカテゴリーアイコン55gが用意されている。
これらの商品カテゴリーアイコンの中から試着してみたいカテゴリーのアイコンを選択してタップすることにより、そのカテゴリーに属する商品の画像一覧がTOP画面の右側に表示される(S120〜S123参照)。この一覧表示された商品画像の中からユーザが試着してみたい商品画像をタップすることによりユーザ分身CGに当該商品画像が試着された状態が表示される(S124〜S130参照)。
カテゴリーを指定することによって一覧表示された商品画像の中から検索により試着したいものを見つけ出すには、TOP画面における検索アイコン59をタップする。すると検索条件表示画面に遷移し、検索条件を入力指定することによりその条件に合致する商品の詳細情報および画像が表示される(S137〜S139参照)。その商品の詳細表示および画像をタップすることによりその商品がユーザ分身CGに試着される。
試着状態のユーザ分身CGをスワップ操作することにより回転表示させることができ(S210、S211参照)、ピッチイン操作することにより縮小表示し(S212、S213参照)、ピッチアウト操作をすることによりユーザ分身CGを拡大表示する(S214、S215参照)。また商品着脱アイコン57をタップすることにより試着している商品の着脱表示が可能となる。クリップアイコン56をタップすることにより、現在表示しているユーザ分身CGの試着状態画像がクリップボードに記憶される(S132、S133参照)。
次に、図14(b)に基づいて試着履歴からの試着を説明する。トップ画面における試着履歴ボタン60をタップすることにより、クリップボードに記録されている試着履歴一覧が表示される(S190、S191参照)。この試着履歴一覧をユーザが見て試着したい試着履歴のユーザ分身表示ボタン61をタップすることにより、その試着履歴画像がトップ画面に表示される(S192、S194参照)。一方、試着履歴一覧画面における削除ボタン62をタップすることにより当該試着履歴データが消去される。
次に購入履歴からの試着を図15(a)に基づいて説明する。トップ画面に表示されている購入履歴ボタン63をタップすることにより購入履歴一覧画面に遷移する(S160〜S163参照)。この購入履歴一覧に表示されている購入履歴の中からユーザが試着してみたい購入履歴のユーザ分身表示ボタン61をタップすることにより、当該購入履歴の商品画像を試着した状態が表示される(S163a、S165参照)。
例えば、ユーザが過去に購入したスーツに似合うネクタイを試着するような場合には、前述の購入履歴一覧から当該スーツを選択して試着し、その状態でクリップアイコン56をタップして試着履歴としてクリップボードに記憶させる。そして試着履歴ボタン60をタップしてその過去に購入したスーツの試着画像を一覧表示させ、その試着画像をタップすることにより当該試着画像が表示される。その状態で商品カテゴリーアイコンにおけるネクタイのカテゴリーアイコン55fをタップすることによりネクタイの画像一覧表示が行われる。その中から当該スーツに似合うネクタイをタップして当該スーツに重ねてネクタイを試着させる。これにより、過去に購入したスーツに似合うネクタイを試着させて着せ替えることにより選ぶことができる。なお、購入履歴からの試着表示画像を一旦履歴画像としてクリップボードに記憶させることなく、その購入履歴画像の試着画面の状態で商品カテゴリーアイコン55fをタップすることにより、ネクタイの画像が一覧表示され、その中からネクタイをタップすることにより過去購入したスーツの上にネクタイを重ねて試着させることができるように制御してもよい。
次に、図15(b)に示すトップ画面において、ユーザ情報ボタンをタップすることにより、ユーザ情報画面に遷移し、現時点におけるユーザの情報が表示される。そのユーザ情報画面におけるユーザ情報修正ボタン72をタップすることにより、図12(a)のユーザ分身頭部作成画面に遷移してユーザ情報を修正することが可能となる(S93、S50参照)。次に、図10に基づいて説明したレコメンドを行う場合の表示画面を図16に基づいて説明する。レコメンドしたいユーザのユーザ分身CGを検索するためにユーザ検索/サインアップ画面におけるCoordinate欄の会員番号と生年月日の欄に当該ユーザの会員番号と生年月日を入力して、Searchボタン54をタップする。すると、当該ユーザのユーザ分身CGが検索されてトップ画面に表示される。この状態でハンバーガーアイコン65をタップすることにより当該ユーザのレコメンド履歴一覧画面に遷移する(S229参照)。店員11はこの過去のレコメンド履歴一覧を見て重複しないように今回のレコメンド試着画像をコーディネートする。そのコーディネートは、前述した商品カテゴリーからの試着、購入履歴からの試着等の試着を駆使して当該ユーザにマッチする試着画像をコーディネートする。そしてクリップアイコン56をタップすることにより、そのコーディネートされた試着画像がレコメンド登録されるこれによりそのレコメンド登録された試着画像がユーザのスマートフォン2にプッシュ配信される(S234参照)。
図17および図18はユーザのスマートフォンにおける表示部(タッチパネル)26の表示画面を示したものである。このスマートフォン2における表示部(タッチパネル)26においても、タブレット端末8と同様にユーザ分身CGに対する試着シミュレーションが表示される。その制御は前述の図13〜図11に示した制御において「タブレット端末」を「スマートフォン」に書き換え且つ店舗サーバの制御を省いたものと同じ内容となる。ゆえに、スマートフォンによる試着シミュレーションの制御フローチャートは説明の繰り返しを省略する。ユーザ12がスマートフォン2を操作して会員番号と生年月日を入力して管理サーバ13に送信すれば(S86参照)、管理サーバ13においてユーザ認証した上でその特定されたユーザ分身CGがスマートフォン2に返信される(S111、S112参照)。それを受信したスマートフォン2は、その受信したユーザ分身CGを図17(a)に示すように表示部(タッチパネル)26に表示する。この状態で表示画面における下部に表示された商品カテゴリーアイコン55a,55b,55c、55d,55eにおける試着したいカテゴリーのアイコンをタップすることにより、その選択されたカテゴリーの商品一覧画像表示が表示画面の下方部分に表示される(S121〜S123参照)。この商品一覧表示を見たユーザが試着したい商品画像をタップすることにより当該商品を当該ユーザのユーザ分身CGに試着した画像が表示される(S124、S128〜S130参照)。
商品画像の一覧が表示されている状態で検索条件を入力指定すると一覧表示商品の中から検索条件に合致する商品画像およびその詳細情報が表示される(S137〜S139参照)。また、ユーザ情報表示アイコン68をタップすることによりユーザ情報が画面表示される。
図17(b)を参照し、商品スペックアイコン66をタップすることにより商品スペック画面に遷移する。この商品スペック画面では、商品の画像とブランド名やカテゴリーや着用サイズ等が表示される。また価格も表示される。なお、スマートフォンの画面が小さいことを考慮して商品画像は表示させないように制御してもよい。
この試着画像を前述と同様にスワップ、ピッチイン.ピッチアウト等の操作をすることにより回転、拡大縮小を行うことが可能となる(S210〜S215)。また、前述と同様に、試着している商品画像の一部を修正することも可能である(S218、S219参照)。また商品着脱アイコン57をタップすることにより試着している商品を着脱することが可能となる(S216、S217参照)。クリップアイコン56をタップすることにより現時点で表示されている試着画像がクリップボードに記憶される(S132、S133参照)。またリセットアイコン58をタップすることによりユーザ分身CGを画面表示時の初期状態に戻す(S136、S89参照)。商品スペックアイコン66をタップすることにより図17(b)に示す商品スペック画面に遷移する。試着履歴一覧アイコン67をタップすることにより図18(a)に示す試着履歴一覧画面に遷移する。
図18(a)を参照し、試着履歴アイコン67をタップすることにより試着履歴一覧画面に遷移する。この試着履歴一覧画面では、会員データベース16に記憶されている購入履歴商品画像が一覧表示される。この一覧表示された画像の中から試着したい画像をタップすることによりその試着画像が拡大表示される(S163a、S165参照)。前述したように、店員11がコーディネートしたレコメンド用試着CGがプッシュ配信されれば(S234参照)、ユーザのスマートフォン2における試着履歴一覧においてオススメアイコン69によって表示される。その状態が図18(b)に示されている。このオススメアイコンが付されたレコメンド用試着CGをタップすることにより、そのレコメンド用試着CGが画面中央に拡大表示される。そのレコメンド用試着CGの下方のメッセージ欄70に店員11からのメッセージが表示される。
次に、別実施の形態を図19〜図21に基づいて説明する。前述の実施の形態では、店員11がユーザ12にマッチするレコメンド用試着CGを作成してプッシュ配信していたが、この別実施の形態においては、複雑ネットワーク理論に基づいたレコメンデーション処理および人工知能による強化学習を行ってその学習結果に基づいたレコメンデーションを行うものである。
まず図19を参照して、前述の図10の変形例の制御を説明する。管理サーバ13においては、S305により複雑ネットワーク理論に基づいたレコメンデーション処理を行い、次にS306により強化学習処理を行う。この複雑ネットワーク理論に基づいたレコメンデーション処理を図20(a)に基づいて説明する。
S320により仮想コミュニティ更新時期になったか否か判定される。未だ更新時期になっていない場合には、この複雑ネットワーク理論に基づいたレコメンデーション処理がリターンする。仮想コミュニティ更新時期が到来した段階でS320によりYESの判断がなされて制御がS321へ進む。この仮想コミュニティとは、ユーザ集合のうち消費形態の関連性が高いユーザ同士をグルーピングして分割した各分割コミュニティのことであり、その詳細は後述する。会員ユーザの増加、ユーザに対するレコメンド回数の増加、およびレコメンドした結果のユーザの反応(レコメンド用試着CGの閲覧やそれに基づいた商品の購入)等により、定期的に仮想コミュニティを更新する必要がある。その予め定められた更新時期が来たか否かをこのS320により判定している。
S321では、購入履歴データに基づいたユーザベースのネットワークKを作成する処理がなされる。このユーザベースネットワークKの原理を図21(a)に基づいて説明する。この図21(a)では、分かりやすさを優先するために、ユーザ数をA、B、C、D、Eの5人に絞り、商品数を1、2、3、4の4品に絞ってシンプル化している。ユーザ集合40の各ユーザが商品集合のうちのどの商品を購入したかを矢印で示している。例えばユーザAは商品1と2と3を購入している。ユーザBは商品1と2とを購入している。そして、同じ商品を購入したユーザ同士をリンク(またはエッジともいう)でつないだネットワークがユーザベースネットワーク42である。S321は、購入履歴データに基づいたユーザベースネットワークKを作成する。ゆえに、このユーザベースネットワークKは同じ商品を購入したユーザ同士をリンクでつないだネットワークである。
次にS322により、試着履歴データに基づいたユーザベースネットワークSを作成する処理がなされる。その結果、このユーザベースネットワークSは、同じ商品を試着したユーザ同士をリンクでつないだネットワークとなる。次にS323により、店員が入力したユーザ属性データに基づいたユーザネットワークZを作成する処理が行われる。この店員が入力したユーザ属性データとは、例えば、商品カテゴリーごとの好みのブランドや好みの色等のユーザの嗜好情報や、ユーザの年齢などである。店員11は来店客12を応対することにより来店客12の各種嗜好情報や大まかな年代等を察知してタブレット8からそれらユーザ属性データを入力して管理サーバ13へ送信して会員データベースの会員番号や生年月日に対応づけて登録しておく。よってこのユーザベースネットワークZは、各種嗜好情報や年齢等の各属性が同じユーザ同士をリンクでつないだネットワークとなる。
なお、上記仮想コミュニティ分割K,S,Zに加えて、購入履歴,試着履歴,ユーザ属性の3データに基づいたユーザベースネットワークを作成してもよい。このユーザベースネットワークSは、図21(a)に示した商品集合として、購入履歴商品集合と試着履歴商品集合とユーザの属性集合とのすべての集合に基づいて作成されたユーザベースのネットワークである。
次に、S345により、ユーザベースネットワークK,S,Zの各々に基づいて仮想コミュニティ分割K(k1,k2,k3…),S(s1,s2,s3…),Z(z1,z2,z3…)を作成する処理がなされる。この仮想コミュニティ分割について以下に簡単に説明する。図21(a)のユーザベースネットワーク42において、各ユーザA,B,C,D,Eをノードとしてそれぞれのユーザをつないでいる線をリンクとして、両者の関係を次数分布という視点で見るとべき乗則に従っている。このべき乗則に従っているという現象は、複雑ネットワーク理論におけるスケールフリー性と呼ばれるものであり、多種多様な消費活動において何らかの自己相似的な行動パターンが存在することを示すものである。
このような性質を有するユーザベースネットワーク42において、辺の媒介中心性を算出する。これは、ネットワークにおいてどのぐらい中心的な指標であるかをリンクに適用したものである。例えば、あるユーザと他のユーザとのつながり(リンク)を除外すると、コミュニティ間のつながりがなくなったり、あるいは、遠くなったりするようなつながり(リンク)ほどスコア(指標)が高くなる。この各リンクについて算出された媒介中心性の値が最大となるリンクを取り除いてネットワークを分割するという処理を繰り返すことにより、コミュニティを分割していく。このコミュニティの分割回数(ステップ数)についてどのステップ数まで行うかは、モジュラリティQの指標を用いる。このモジュラリティQは、分割されたコミュニティ内のつながり具合とコミュニティ間のつながり具合とを比較した指標である。このモジュラリティQが最大となる分割ステップ数まで分割処理を行う。
このようにして、ユーザベースネットワークK,S,Zの各々について仮想コミュニティ分割を行う。S325のK(k1,k2,k3…)は、ユーザベースネットワークKについて仮想コミュニティ分割を行い、k1,k2,k3…の各仮想コミュニティ分割がなされたことを示している。S(s1,s2,s3…)とZ(z1,z2,z3…)も同様の意味を示している。
そしてS326により、上記3つの仮想コミュニティ分割K,S,Zの各分割コミュニティ内で商品ベースネットワークを作成する処理がなされる。この商品ベースネットワークとは、同じユーザが購入した(または試着した)商品同士をリンクでつないだネットワークのことである。ただし、前述したユーザ属性についてのネットワークは作成しない。
次にS327により、その各分割コミュニティごとの商品ベースネットワークにおいてリンク数の多い商品順に優先順位をつけて記憶する処理がなされる。各ユーザベースネットワークの分割コミュニティは、商品購入に関する関連性の高いユーザ同士の分割コミュニティ、試着商品についての関連性の高いユーザ同士のコミュニティ、ユーザ属性について関連性の高いユーザ同士のコミュニティというように、消費形態の関連性の高いユーザ同士のコミュニティ内において、関連性の高い商品同士がリンクでつながっているのであり、そのリンク数の多い商品とは各コミュニティ内において関連性の高い商品ということになる。よって、レコメンデーションする際においてそれら関連性の高い商品から順にレコメンドするのが効率的となる。例えば、ユーザAは、各仮想コミュニティ分割のうちのk1とs2とz3とのコミュニティ分割に属している場合に、k1内でのリンクの多い優先順位の高い商品から順にレコメンドし、s2内でのリンク数の多い優先順位の高い商品からレコメンドし、z3内でのリンク数の多い優先順位の高い商品からレコメンドするのが効率的である。
次にS306に示した強化学習処理を、図20(b)および図21(b)に基づいて説明する。まず図21(b)を参照して、管理サーバ13には、強化学習用エージェントエンジン43がインストールされており、消費環境Sと情報のやりとりを行う。消費環境Sは、離散的な状態の集合S={s|s∈S}でモデル化できる。そのような環境Sに対して強化学習用エージェントエンジン43が行為aを行うと、それに対する報酬rが得られる。機会学習用エージェントエンジン43は、消費環境Sの状態sのデータを取得し、その状態sに基づいて行為aを決定し、消費環境Sに対してその行為aを実行する。
管理サーバ13は学習データベース44と情報のやりとりを行うことができる。学習データベース44には、前述した各仮想コミュニティ分割k1,k2,…,s1,s2,…,z1,z2,…ごとに、状態データs(購入額/レコメンド回数)と行為データa(重み付け)とが対応づけられて記憶されている。状態データsは、各仮想コミュニティ分割に属するユーザに対して商品のレコメンドを行った結果、当該ユーザが商品を購入した場合の購入額をレコメンド回数で割った商である。例えば仮想コミュニティ分割k1のユーザに対し、10回レコメンドを行った結果13300円のスーツを当該ユーザが購入した場合には、13300/10=1330となる。
行為データaは、前述のS327で算出された各分割コミュニティごとの優先順位に対し、各分割コミュニティごとの重み付けの値である。例えば、分割コミュニティk1についての優先順位に対しては、重み付けが7であり、当該優先順位をその重み付け7で割った商を最終的な優先順位として使用する。また例えば仮想コミュニティs2の場合には重み付けが5となっており、当該仮想コミュニティ分割S2の優先順位に対して5で割った商を最終的な優先順位として用いる。
よって、例えば仮想コミュニティ分割k1では最終的な優先順位が1/7,2/7,3/7…となる一方、仮想コミュニティs2の優先順位は1/5,2/5,3/5…となる。そして、例えばユーザが仮想コミュニティ分割k1とs2との両者に属している人物であった場合には、当該ユーザにレコメンドする優先順位として、優先順位の値の小さい商品から順にレコメンド商品一覧を作成してタブレット8へ送信する。上記の例では優先順位として、1/7,1/5,2/7,2/5,3/7,3/5…となる。
S306の強化学習処理のサブルーチンプログラムのフローチャートについて図20(b)を参照して説明する。まずS330により状態データsを受信したか否か判定する。受信していない場合にはこの強化学習処理がリターンするが、受信すれば制御がS331へ進み、その受信した状態データsに基づいて現在の状態データsを更新する処理がなされる。例えば、受信した状態データs(購入額/レコメンド回数)のユーザが仮想コミュニティ分割k1に属している場合には、その新たに送られてきた状態データsをも含めた状態データsの平均を算出して更新する。例えば、仮想コミュニティ分割k1に属するユーザ数が100人とすると、更新する前の状態データsが1330であるために、(1330×99+新たに受信した状態データs)/100で平均が算出される。その算出された平均に状態データsを更新する。
次にS332により報酬rを算出する。S330による状態データsの受信は、前回の行為データaを消費環境Sへフィードバックしたその結果として消費環境Sから送信されてくるデータであり、この結果データである状態データsに基づいて報酬rが算出される。例えば、状態データsを受信する直前の学習データベース44に記憶されている状態データsの値に比べて今回送信されてきた新たな状態データsが高い値になっておれば、高い報酬rを算出し、逆に低い値になっておれば低い報酬rを算出する。
次にS333に進み、Q(a)としてQ値が一番高い行為aを算出する処理がなされる。行為aの価値をQ(a)と定義し、学習過程によって正しいQ(a)の値(以下Q値という)が得られれば、Q値を最大とする行為が学習の結果となる。最初は、行為aを行ってどれだけの報酬が得られるか分からないために、すべての行為aについてQ(a)の値を0に初期化しておく。次に、可能なaを順番に行って、そのときの報酬rを取得する。そして、各aについてQ(a)=rとして、Q値が一番高いaを求める。学習データベース44に記憶されている行動データaを、S333により算出された新たな行為データaに更新して(S334)、その行為データを消費環境S(更新対象となった仮想コミュニティ分割に対する重み付け)にフィードバックする。
図19に戻り、タブレット8においては、レコメンデーション操作があったか否か判定される(S285)。操作がない場合にはこのレコメンデーション端末処理がリターンする。店員11がレコメンデーション操作を行えば制御がS286へ進み、ユーザの会員番号と生年月日とレコメンド要求とが店舗サーバ6へ送信される。店舗サーバ6はその送信データをS295により受信し、S296によりその受信データを管理サーバ13へ送信する。管理サーバ13はその送信データをS307により受信し、制御がS308へ進み、受信データに基づいてユーザ認証し、当該ユーザの属する各仮想コミュニティ分割ごとの商品優先順位を検索する処理が行われる。この優先順位はS327により記憶されている優先順位である。次にS309により、検索された各商品優先順位に対し現時点での行為データa(各仮想コミュニティ分割ごとの重み付け)で割った商を算出する。次にS310により、その商が小さい商品順にレコメンド一覧を作成し、S311により、当該ユーザのレコメンド履歴を参照して既にレコメンドした商品をレコメンド一覧から削除する処理が行われる。次にS312により、そのレコメンド商品一覧とメールアドレスとを店舗サーバ6へ返信する。
店舗サーバ6では、その返信データをS297により受信し、S298によりその受信データをタブレット8へ返信する。タブレット8では、その送信データをS287により受信し、S288によりその受信したレコメンド商品一覧を表示する。その一覧を見た店員11が、その一覧の中からレコメンドしたい商品を選択する(S289)。次にS290により、その選択されたレコメンド商品を当該ユーザ分身に試着させたレコメンド用試着CGをユーザ12のスマートフォン2へ送信する。そしてS291により、その送信した新たなレコメンド履歴を店舗サーバ6を経由して管理サーバ13へ送信する(S299、S300、S313)。管理サーバ13では、その受信したレコメンド履歴を追加登録する(S314)。
次に、以上説明した実施の形態の変形例を以下に列挙する。
(1) 試着対象としては、衣類等に限らず、例えば、指輪、ネックレス、時計等、身に着けるものであれば全て対象となる。
(2) 試着シミュレーションを行うに際して、ユーザ(客)12が希望する場所の画像を背景画像として表示できるようにしてもよい。例えば、日本および世界の都市や観光地の画像を収録しておいて、ユーザ(客)12が希望する背景を選んで表示できるようにする。
(3) 仮想分割コミュニティの更新に際し、機械学習により更新された行為データaを用いてレコメンドしたユーザの消費行動(商品の試着や購入)の重み付けを大きく(例えば2倍の重み付けに)し、より強化学習結果が反映された仮想分割コミュニティに更新されるように制御してもよい。具体的には、図21aを参照し、ユーザDとEに対し強化学習結果を反映したレコメンデーションを行った結果両ユーザが共に商品4を購入した場合に、ユーザベースネットワークKにおけるDとEのリンクを2本線にする。
(4) 上記実施の形態には以下の発明が開示されている。
特許文献1(特開平9−106419号)に記載の試着シミュレーション方法の場合、客が試着シミュレーション上で商品を着せ替えて商品を選ぶだけであり、試着シミュレーションの用途が限られていた。
そこで、客への商品のレコメンデーションに試着シミュレーションを活用することが考えられる。例えば、店側において客にマッチすると思われる商品を選んで当該客のマネキン画像等に試着させてコーディネートし、その試着画像を客に送ってレコメンドする。
しかし、レコメンデーションの最重要部分であるレコメンド対象商品の選択を、例えば店員の経験と勘に頼って行うため、データに基づいた科学的な選択が行われないという欠点がある。
この発明は、係る実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、客への商品のレコメンデーションに試着シミュレーションを活用する際に、データに基づいた科学的なレコメンド対象商品の選択を可能にすることである。このような課題を解決する手段として、本発明は以下の手段を採用した。
試着を希望するユーザに対し試着対象物(例えば、スーツ、ジャケット、シャツ、靴等)をコンピュータグラフィックスにより試着させるシミュレーションを行う試着シミュレーションシステムであって、
ユーザにマッチすると思われる試着対象物を試着させたシミュレーション画像をユーザに提示してレコメンドするレコメンド手段(例えば、図10のフローチャートまたは図19および図20のフローチャートと機械学習用エージェントエンジン43)を備え、
前記レコメンド手段は、試着シミュレーションを利用したユーザの消費環境に適応した知識を獲得する機械学習を行うための機械学習手段(例えば、機械学習用エージェントエンジン43)を含み、
前記機械学習手段は、試着シミュレーションを利用したユーザの行動を特定可能なデータを前記消費環境(図21(b)のS)に対する状態(図21(b)のs)として入力すると共に(例えば、図20(b)のS330)、前記ユーザの行動に影響する制御を前記消費環境に対する行為(図21(b)のa)として出力し(例えば、図20のS334)、前記入力と出力とを繰り返すことによりユーザの消費行動を促進させるための強化学習を行う強化学習手段(例えば、図19のS307でレコメンド要求を受信する毎にS308〜S312の行為aに基づいたレコメンドを行ってその結果に基づいた状態データs(ユーザの購入額/レコメンド回数)を反映した行為データaに更新する(S334)制御を繰り返して機械学習する)を含む。
このような構成を備えた本発明によれば、客への商品のレコメンデーションに試着シミュレーションを活用する際に、データに基づいた科学的なレコメンド対象商品の選択が可能となる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
2 スマートフォン
3 店舗
5 データセンタ
6 店舗サーバ
8 タブレット端末
9 商品データベース
10 レコメンド履歴データベース
13 管理サーバ
14 胴体手足部データベース
16 会員データベース

Claims (7)

  1. 試着を希望するユーザに対し試着対象物を3次元コンピュータグラフィックスにより試着させるシミュレーションを行う試着シミュレーションシステムであって、
    頭部よりも下の胴体手足部分の画像を複数種類記憶しておく胴体手足部分画像記憶手段と、
    前記胴体手足部分画像記憶手段に記憶されている胴体手足部分画像の中からユーザに合うものを選択する画像選択手段と、
    前記画像選択手段により選択された胴体手足部分画像とユーザの頭部の撮影画像とを接合してユーザの分身画像を生成する生成手段と、
    前記生成手段により生成された前記分身画像を記憶しておく分身画像記憶手段と、
    前記分身画像記憶手段に記憶されている分身画像の中からユーザの分身画像を特定する特定手段と、
    予め記憶されている複数種類の試着対象物画像の中から試着を希望するものを選択する試着選択手段と、
    前記試着選択手段により選択された試着対象物画像を用いて、前記特定手段により特定された分身画像に対し映像上で試着させるシミュレーションを行う映像上試着手段と、を備えた、試着シミュレーションシステム。
  2. 前記分身画像記憶手段に記憶されている分身画像にマッチすると思われる試着対象物画像を用いて当該分身画像に映像上で試着させたシミュレーション画像を、当該分身画像に相当するユーザに対し送信してレコメンドするレコメンド手段をさらに備えた、請求項1に記載の試着シミュレーションシステム。
  3. 前記レコメンド手段は、試着シミュレーションを利用したユーザの消費環境に適応した知識を獲得する機械学習を行うための機械学習手段を含み、
    前記機械学習手段は、試着シミュレーションを利用したユーザの行動を特定可能なデータを前記消費環境に対する状態として入力すると共に、前記ユーザの行動に影響する制御を前記消費環境に対する行為として出力し、前記入力と出力とを繰り返すことによりユーザの消費行動を促進させるための強化学習を行う強化学習手段を含む、請求項2に記載の試着シミュレーションシステム。
  4. 前記映像上試着手段は、前記選択手段により選択された第1種類の試着対象物画像と第2種類の試着対象物画像とを共に分身画像に試着させるシミュレーションを行うことが可能である、請求項1〜3の何れかに記載の試着シミュレーションシステム。
  5. ユーザが過去に購入した購入済み商品を特定可能な情報を記憶しておく購入済み商品記憶手段をさらに備え、
    前記選択手段は、前記購入済み商品記憶手段の記憶情報により特定されるユーザの購入済み商品の画像の中から選択可能であり、
    前記映像上試着手段は、前記選択手段により選択されたユーザの購入済み商品を前記第1種類の試着対象物画像とすると共に、前記選択手段により選択されたユーザの未購入商品を前記第2種類の試着対象物画像として、購入済み商品と未購入商品とを共に分身画像に試着させるシミュレーションを行うことが可能である、請求項4に記載の試着シミュレーションシステム。
  6. 前記選択手段は、ユーザが所持するユーザ端末の操作により選択可能であり、
    前記映像上試着手段は、前記ユーザ端末の表示画面上で試着シミュレーションが表示される、請求項1〜5の何れかに記載の試着シミュレーションシステム。
  7. 試着を希望するユーザに対し試着対象物を3次元コンピュータグラフィックスにより試着させるシミュレーションを行うためにコンピュータにより実行されるプログラムであって、
    頭部よりも下の胴体手足部分の画像を複数種類記憶しておく胴体手足部分画像記憶手段に記憶されている胴体手足部分画像の中からユーザに合うものを選択する画像選択ステップと、
    前記画像選択ステップにより選択された胴体手足部分画像とユーザの頭部の撮影画像とを接合してユーザの分身画像を生成する生成ステップと、
    前記生成ステップにより生成された前記分身画像の中からユーザの分身画像を特定する特定ステップと、
    予め記憶されている複数種類の試着対象物画像の中から試着を希望するものを選択する試着選択ステップと、
    前記試着選択ステップにより選択された試着対象物画像を用いて、前記特定ステップにより特定された分身画像に対し映像上で試着させるシミュレーションを行う映像上試着ステップとを、
    前記コンピュータに実行させる、プログラム。
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