JP2017145923A - 電動弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】電動弁において、ネジ送り機構に対する流体の圧力差の影響を防止して、弁開点及び流量特性の変動を防止する。
【解決手段】ステッピングモータ6のマグネットロータ62にロータ軸4を固定する。ロータ軸4で弁体5を保持する。弁ハウジング1側の支持部材3でロータ軸4を支持する。支持部材3の雌ネジ部32aと、ロータ軸4の雄ネジ部42aとでネジ送り機構を構成する。マグネットロータ62の回転により弁体5を軸線L方向に移動して弁ポート21を開閉する。マグネットロータ62の上部にコイルばね7を配設する。コイルばね7によって、雄ネジ部42aと雌ネジ部32aに対して常時当接させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、空気調和機や冷凍機などの冷凍サイクルの膨張弁など冷媒等の流体の流量を制御する電動弁に関する。
従来、空気調和機や冷凍機などの冷凍サイクルに用いられる電動弁として、例えば、特開2001−271956号公報(特許文献1)及び特開2006−322535号公報(特許文献2)に開示された電動弁(流量制御弁)がある。これらの電動弁は、ステッピングモータ(電動モータ)のケース内にマグネットロータを配設し、マグネットロータに取り付けた雄ネジ軸の下部にニードル部を有している。また、雄ネジ軸は弁本体側の支持部材の雌ネジとともにネジ送り機構を構成し、マグネットロータを回転させてネジ送り機構によりニードル部で弁ポートを開閉するように構成されている。
特開2001−271956号公報 特開2006−322535号公報
近年、空気調和機や冷凍機には省エネ性の向上が盛んに検討されており、その冷凍サイクルに使用される電動弁にも同様の性能が求められている。電動弁に求められる性能としては、例えば微小流量域の制御性の向上や、流量ばらつきの低減化などが挙げられる。
特に大型の空気調和機(PAC、ビルマルチ等)では、電動弁を閉じなければならない用途がある。この場合、電動弁は弁閉状態からステッピングモータに対する所定のパルス(弁開点)で弁開しなければならない。
図6は、前記従来の電動弁と同様にネジ送り機構を備えた電動弁の一例を示す図、図7は従来の電動弁の問題点を説明する図であり、同図に基づいて電動弁のネジ送り機構における問題点について説明する。この電動弁は、弁ハウジング100の側面に弁室100Aに連通する一次側継手管101が取り付けられ、弁ハウジング100の下端部に二次側継手管102と弁座部材103が取り付けられ、この弁座部材103には軸線Pを中心とする弁ポート103aが形成されている。また、弁ハウジング100の上部には支持部材104が取り付けられ、支持部材104には雌ネジ部104aが形成されている。また、雌ネジ部104a内には、図示しないステッピングモータのマグネットロータに連結されたロータ軸105が、雄ネジ部105aを螺合させて配設されている。さらに、ロータ軸105には弁体106が取り付けられている。そして、弁体106は、ロータ軸105の回転による雌ネジ部104aと雄ネジ部105aのネジ送り機構により、ロータ軸105と共に軸線P方向に移動し、弁体106のニードル部106aが弁ポート103aを開閉する。
一方、この種の電動弁は、冷凍サイクルの冷房モードと暖房モードの切り換えに対応して冷媒の流路方向が双方向となるように使用される。すなわち、冷媒の流れは、一次側継手101から二次側継手102に流れる正方向(実線の矢印)と、二次側継手102から一次側継手101に流れる逆方向(破線の矢印)とに切り換えられる。このとき、冷媒の流れの正方向と逆方向とで冷媒の圧力差による負荷が、弁体106を介してロータ軸105に対して互いに逆方向に作用する。また、上記ネジ送り機構は、その構造上、雌ネジ部104aと雄ネジ部105aとの間に僅かなクリアランスを持たせている。このため、冷媒の流れが正方向のときは、図7(A)に示すように、ロータ軸105に対して正方向負荷が加わる。また、冷媒の流れが逆方向のときは、図7(B)に示すように、ロータ軸105に対して逆方向負荷が加わる。このため、正方向と逆方向とで、雄ネジ部105aの雌ネジ部104aに対する軸線P方向の位置が変位する。この変位量はクリアランスによるねじガタに対応する。
図8は上記電動弁の流量特性図であり、横軸はステッピングモータのパルス数に対応する弁開度、縦軸は弁ポート103aを流れる流体の流量を示す。弁が開き始める弁開点は流量0の場合であり、ステッピングモータの所定のパルス数の点として決められる。しかし、図7(A)に示すような正方向の場合に対して、逆方向の場合は、図7(B)のようにロータ軸105(弁体106)がねじガタの分だけ浮き上がる。このため、図8に示すように、逆方向の場合には弁開度が小さくなる方向に特性がシフトしてしまう。したがって、正方向と逆方向とでは、同じ弁開度でも流量に差(流量正逆差)が生じる。このように、ネジ送り機構のクリアランスにより流体の正方向と逆方向とで圧力差の影響が流量特性に影響する。なお、特許文献1及び2には、ばねによりネジ送り機構のバックラッシュを除去することについて記載されているが、流体の圧力について考慮されておらず、この点で改良の余地がある。
本発明は、電動弁において、ネジ送り機構に対する流体の圧力差の影響を防止して、弁開点及び流量特性の変動を防止することを課題とする。
請求項1の電動弁は、電動モータを構成するマグネットロータの回転運動をネジ送り機構により弁体の直線運動に変換し、該弁体を弁ポートに対して進退させて該弁ポートを通る流体の流量を制御する電動弁において、前記マグネットロータのロータ軸として構成されて前記弁体を保持する弁体保持部と、該弁体保持部を前記軸線上に支持する支持部材と、を備え、前記弁体保持部と前記支持部材との一方に雄ネジ部が、他方に雌ネジ部が形成され、該雄ネジ部と該雌ネジ部とにより前記ネジ送り機構が構成され、前記弁ポートに対する流体の流入側の圧力と該弁ポートに対する流体の流出側の圧力との最高の圧力差である予め設定された最高作動圧力差によって前記弁体に作用する力より大きい荷重で、前記軸線方向に可動な前記弁体保持部または前記マグネットロータを該軸線方向に付勢する付勢手段を備えたことを特徴とする。
請求項2の電動弁は、請求項1に記載の電動弁であって、前記弁体が弁ばねを介して前記弁体保持部に保持され、前記弁対が前記弁ばねにより、前記弁体保持部に対して、前記最高作動圧力差によって前記弁体に作用する力より大きい荷重で前記弁ポート側に付勢されていることを特徴とする。
請求項3の電動弁は、請求項1または2に記載の電動弁であって、前記付勢手段は、前記軸線上で前記弁体保持部に対して前記支持部材とは反対側に配置され、前記弁体保持部を前記支持部材の方向に付勢することを特徴とする。
請求項4の電動弁は、請求項1または2に記載の電動弁であって、前記付勢手段は、前記軸線上で前記マグネットロータと前記支持部材との間に配置され、前記マグネットロータを前記弁ポートから離間する方向に付勢することを特徴とする。
請求項1の電動弁によれば、ネジ送り機構し、軸線方向に可動な弁体保持部またはマグネットロータは、付勢手段により最高作動圧力差によって弁体に作用する力より大きい荷重で軸線方向に付勢されているので、ネジ送り機構において、雄ネジ部と雌ネジ部は常時当接されている。最高作動圧力差による力は、流体がネジ送り機構に作用する力の最大の力であるので、流体の流れの正方向、逆方向のいずれの方向においても、雄ネジ部と雌ネジ部とが当接されている状態は常時変化しない。したがって、流体の圧力が最高作動圧力差を生じるような圧力となっても、マグネットロータの回転位置に対応する弁開度と弁ポートを流れる流体の流量との特性(流量特性)が変化しない。
請求項2の電動弁によれば、請求項1の効果に加えて、弁ばねの緩衝作用により、ニードル部が弁ポートに食い込んでしまうのを防止しながら、弁体が弁ポートを全閉としているときでも、前記最高作動圧力差により弁体が浮き上がることもない。
請求項3の電動弁によれば、請求項1または2の効果に加えて、付勢手段は、軸線上で弁体保持部に対して支持部材とは反対側に配置され、弁体保持部を支持部材の方向に付勢するので、弁体を弁開とするような最高作動圧力差に対して効果的である。
請求項4の電動弁によれば、請求項1または2の効果に加えて、付勢手段は、軸線上でマグネットロータと支持部材との間に配置され、マグネットロータを弁ポートから離間する方向に付勢するので、弁体を弁閉とするような最高作動圧力差に対して効果的である。
本発明の第1実施形態に係る電動弁の縦断面図である。 第1実施形態におけるコイルばねの作用を説明する図である。 第1実施形態及び第2実施形態における電動弁の流量特性図である。 本発明の第2実施形態に係る電動弁の縦断面図である。 第2実施形態におけるコイルばねの作用を説明する図である。 従来のネジ送り機構を備えた電動弁の一例を示す図である。 従来の電動弁の問題点を説明する図である。 従来の電動弁の流量特性図である。
次に、本発明の電動弁の実施形態を図面を参照して説明する。図1は第1実施形態に係る電動弁の縦断面図である。なお、以下の説明における「上下」の概念は図1の図面における上下に対応する。
この実施形態の電動弁は、略円筒形状の弁ハウジング1を有しており、弁ハウジング1の内側は弁室1Aとなっている。弁ハウジング1には、側面側から弁室1Aに連通する一次側継手管11が取り付けられるとともに、弁室1Aの下端部に二次側継手管12が取り付けられている。さらに、弁ハウジング1には、二次側継手管12の弁室1A側に弁座部材2が配設されている。弁座部材2は円柱形状でステンレスあるいは真鍮等により形成され、この弁座部材2には軸線Lを中心とする断面形状が円形の弁ポート21が形成されている。
弁ハウジング1の弁室1A内とその上部には支持部材3が取り付けられている。支持部材3は、弁ハウジング1の内径と同径の基部31と、基部31の上部に形成されたホルダ部32と、基部31の下部に形成された連結部33とを有している。支持部材3は、連結部33の端部を弁座部材2に結合するようにして、基部31が弁ハウジング1に嵌合されている。そして、弁ハウジング1の上部開口に嵌め込まれた取付金具3aにより基部31の周囲が押さえ付けられ、支持部材3は弁ハウジング1に固定されている。
支持部材3の基部31には、後述の弁体5が挿通される挿通孔31aが形成されている。また、ホルダ部32の中心には、弁ポート21の軸線Lと同軸の雌ネジ部32aとそのネジ孔が形成されるとともに、雌ネジ部32aのネジ孔の外周よりも径の大きな円筒状のガイド孔32bが形成されている。さらに、連結部33には、弁室1Aと弁ポート21とに連通する通路33aが形成されている。そして、ホルダ部32の雌ネジ部32aのネジ孔とガイド孔32bの中には、「弁体保持部」としてのロータ軸4が配設されている。
ロータ軸4は、支持部材3のガイド孔32bに整合する大径部41と、大径部41より径の小さな小径部42と、後述のマグネットロータ62に当接するフランジ部43と、マグネットロータ62に嵌合するボス部44とを有している。また、ボス部44の端部に固定金具45を有している。ロータ軸4は、フランジ部43をマグネットロータ62に当接させた状態でボス部44がマグネットロータ62の嵌合孔62aに嵌合され、固定金具45がボス部44に固着されている。そして、フランジ部43と固定金具45のフランジ部45aとでマグネットロータ62を挟み込んでいる。これにより、ロータ軸4が、マグネットロータ62に固定されている。
ロータ軸4の小径部42の外周には雄ネジ部42aが形成されており、この雄ネジ部42aは支持部材3の雌ネジ部32aに螺合されている。また、ロータ軸4の大径部41には円筒状のばね収容部41aが形成され、さらに、小径部42の中央にはスライド孔42bが形成されている。そして、ばね収容部41aからスライド孔42bにかけて弁体5が嵌挿されている。
弁体5は、ステンレスあるいは真鍮等により形成され、下端のニードル部51と、円柱棒状のロッド部52と、ロッド部52より径の大きなヘッド部53とを有している。ヘッド部53はロータ軸4のばね収容部41a内に嵌め込まれるとともに、ロッド部52はスライド孔42bに挿通されている。また、ロッド部52は支持部材3の挿通孔31aから通路33aを通して弁座部材2まで延設されている。そして、ロータ軸4のばね収容部41a内には弁ばね46が配設され、ボス部44に固定金具45が固着されることにより、弁ばね46は固定金具45と弁体5のヘッド部53との間で圧縮された状態で配設されている。これにより、弁体5は、弁座部材2の方向に付勢した状態でロータ軸4に保持されている。
弁ハウジング1と取付金具3aとの上端には、ステッピングモータ6のケース61が溶接等によって気密に固定されている。ケース61内には外周部を多極に着磁されたマグネットロータ62が回転可能に設けられている。また、ケース61の外周には、ステータコイル63が配設されており、ステッピングモータ6は、ステータコイル63にパルス信号が与えられることにより、そのパルス数に応じてマグネットロータ62を回転させる。
ケース61内でマグネットロータ62の上部には、「付勢手段」としてのコイルばね7が配設されている。コイルばね7は一端をケース61の天井部に当接させ、他端を固定金具45のフランジ部45aに当接させ、このケース61と固定金具45(ロータ軸4の一部)との間で圧縮された状態で配設されている。これにより、コイルばね7は、軸線L上で弁体保持部としてのロータ軸4に対して支持部材3とは反対側に配置されている。そして、コイルばね7は、ロータ軸4及びロータ軸62を支持部材3の方向に常時付勢した状態となっている。
以上の構成により、マグネットロータ62の回転によってロータ軸4が回転し、ロータ軸4の雄ネジ部42aと支持部材3の雌ネジ部32aのネジ送り作用により、ロータ軸4が軸L方向(上下)に直線運動して変位し、弁体5のニードル部51が弁座部材2の弁ポート21に対して進退する。これにより、弁ポート21の開度を変化させ、例えば一次側継手管11から二次側継手管12へ流れる冷媒の流量が制御される。また、ニードル部51が弁座部材2の弁ポート21の開口縁に当接し、弁ポート21が閉状態となる。なお、弁ばね46はニードル部51が弁座部材2に当接するときに収縮して緩衝作用をし、ニードル部51が弁ポート21に食い込んでしまうのを防止できる。なお、図示は省略するが、支持部材3側に固定下端ストッパと固定上端ストッパが設けられ、マグネットロータ62側に可動下端ストッパと可動上端ストッパが設けられている。これにより、マグネットロータ62の回動範囲(弁体5のリフト範囲)が規制される。
ここで、電動弁10は、冷凍サイクルの冷房モードと暖房モードの切り換えに対応して、図1に実線の矢印で示すように、一次側継手11から流体(冷媒)が流入して二次側継手12から流体が流出する正方向と、図1に破線の矢印で示すように、二次側継手12から流体が流入して一次側継手11から流体が流出する逆方向とがある。このいずれの方向でも、流体の圧力は流入側が高く流出側が低くなり、この圧力差による力が弁体5に作用する。
一方、電動弁10は冷凍サイクルにおいて絞り装置として機能するので、上記の流体の流入側は凝縮器側であり、流体の流出側は蒸発器側となる。さらに、凝縮器側の流体の圧力は圧縮機の吐出側の圧力であり、蒸発器側の流体の圧力は圧縮機の吸入側の圧力である。また、空気調和機の使用環境等に応じて、冷凍サイクルにおける圧縮機の運転条件は予め設定されているため、上記電動弁10に対する流入側の圧力(高圧)と流出側の圧力(低圧)の最大の圧力差は予め決まっており、この最大の圧力差が「最高作動圧力差ΔPmax」である。
この「最高作動圧力差ΔPmax」によって弁体5に作用する負荷の最大値fmaxは、弁ポート21の弁口径面積をAとすると、
fma=A×ΔPmax
である。そして、コイルばね7の荷重F1(ばね力)は、
F1>fmax
となるように設定されている。また、弁ばね46の荷重ff(ばね力)も
ff>fmax
となるように設定されている。
図2はコイルばね7の作用を説明する図である。なお、図示の例では、最高作動圧力差ΔPmaxによる負荷の最大値fmaxはロータ軸4(小径部42)に対して下から作用する場合を示している。ロータ軸4の雄ネジ部42aと支持部材3の雌ネジ部32aとの間には図2に示すように、ねじガタがあるが、コイルばね7の荷重F1により、ロータ軸4の雄ネジ部42aは支持部材3の雌ネジ部32aに対して、常時当接されている。コイルばね7の荷重F1は最高作動圧力差による負荷fmaxより大きいので、この雄ネジ部42aが雌ネジ部32aに当接されている状態は、流体の流れた正方向のときも逆方向のときも常時変化しない。したがって、図3に示すように、弁開度(マグネットロータ62の回転位置)と弁ポート21を流れる流体の流量との流量特性は、正方向でも逆方向でも同じであり、弁開点にも差が無くなる。なお、弁ばね46の荷重ffも(ばね力)も負荷fmaxより大きいので、弁閉状態において弁体5が浮き上がることはない。
図4は第2実施形態の電動弁の縦断面図である。第2実施形態において、第1実施形態と同じ要素及び対応する要素には同符号を付記する。これらの同符号を付記した要素は、同様な構造で同様な作用効果を奏するものであり、重複する説明は適宜省略する。この第2実施形態では、第1実施形態のコイルばね7に代えて、「付勢手段」としてのコイルばね8を備えている。コイルばね8は円錐台状の形状であり、軸線L上でマグネットロータ62と支持部材3との間に配置されている。そして、コイルばね8は、マグネットロータ62を弁ポート21から離間する方向に付勢している。この第2実施形態でも、コイルばね8の荷重F2(ばね力)は、
F2>fmax
となるように設定されている。
図5はコイルばね8の作用を説明する図である。なお、図示の例では、最高作動圧力差ΔPmaxによる負荷の最大値fmaxはロータ軸4(小径部42)に対して上から作用する場合を示している。この第2実施形態でも、コイルばね8の荷重F2により、ロータ軸4の雄ネジ部42aは支持部材3の雌ネジ部32aに対して、常時当接されている。コイルばね8の荷重F2は最高作動圧力差による負荷fmaxより大きいので、雄ネジ部42aが雌ネジ部32aに当接されている状態は、流体の流れた正方向のときも逆方向のときも常時変化しない。したがって、図3に示す第1実施形態と同様に、弁開度(マグネットロータ62の回転位置)と弁ポート21を流れる流体の流量との流量特性は、正方向でも逆方向でも同じであり、弁開点にも差が無くなる。なお、コイルばね8と支持部材3との間、または、コイルばね8とマグネットロータ62との間、あるいはコイルばね8と支持部材3及びマグネットロータ62の両方との間に、潤滑性のよいスラストワッシャ等を挟んでもよい。
以上の実施形態では、マグネットロータ側のロータ軸(弁体保持部)に雄ネジ部が形成され、弁ハウジング側の支持部材側に雌ネジ部が形成されている場合について説明したが、この雄ネジ部と雌ネジ部を逆にしたネジ送り機構にも適用できる。例えば弁ハウジング側に外周に雄ネジ部を有する支持部材を設け、この雄ネジ部に螺合する雌ネジ部を有するロータ軸をマグネットロータ側に設ける。また、弁体は、この雄ネジ部を有する支持部材を貫通して弁ポートまで延設するとともに、この弁体の弁ポートとは反対側の端部を、雌ネジ部を有するロータ軸にて保持するようにする。そして、軸線方向に可動なロータ軸(弁体保持部)またはマグネットロータを付勢手段で付勢するようにしてもよい。
以上、本発明の実施の形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
1 弁ハウジング
1A 弁室
11 一次側継手管
12 二次側継手管
2 弁座部材
21 弁ポート
3 支持部材
32 ホルダ部
32a 雌ネジ部
4 ロータ軸(弁体保持部)
41 大径部
42 小径部
42a 雄ネジ部
42b スライド孔
43 フランジ部
44 ボス部
45 固定金具
45a フランジ部
5 弁体
51 ニードル部
52 ロッド部
53 ヘッド部
6 ステッピングモータ
62 マグネットロータ
7 コイルばね(付勢手段)
8 コイルばね(付勢手段)
L 軸線
請求項2の電動弁は、請求項1に記載の電動弁であって、前記弁体が弁ばねを介して前記弁体保持部に保持され、前記弁が前記弁ばねにより、前記弁体保持部に対して、前記最高作動圧力差によって前記弁体に作用する力より大きい荷重で前記弁ポート側に付勢されていることを特徴とする。
ケース61内でマグネットロータ62の上部には、「付勢手段」としてのコイルばね7が配設されている。コイルばね7は一端をケース61の天井部に当接させ、他端を固定金具45のフランジ部45aに当接させ、このケース61と固定金具45(ロータ軸4の一部)との間で圧縮された状態で配設されている。これにより、コイルばね7は、軸線L上で弁体保持部としてのロータ軸4に対して支持部材3とは反対側に配置されている。そして、コイルばね7は、ロータ軸4及びマグネットロータ62を支持部材3の方向に常時付勢した状態となっている。

Claims (4)

  1. 電動モータを構成するマグネットロータの回転運動をネジ送り機構により弁体の直線運動に変換し、該弁体を弁ポートに対して進退させて該弁ポートを通る流体の流量を制御する電動弁において、
    前記マグネットロータのロータ軸として構成されて前記弁体を保持する弁体保持部と、該弁体保持部を前記軸線上に支持する支持部材と、を備え、
    前記弁体保持部と前記支持部材との一方に雄ネジ部が、他方に雌ネジ部が形成され、該雄ネジ部と該雌ネジ部とにより前記ネジ送り機構が構成され、
    前記弁ポートに対する流体の流入側の圧力と該弁ポートに対する流体の流出側の圧力との最高の圧力差である予め設定された最高作動圧力差によって前記弁体に作用する力より大きい荷重で、前記軸線方向に可動な前記弁体保持部または前記マグネットロータを該軸線方向に付勢する付勢手段を
    備えたことを特徴とする電動弁。
  2. 前記弁体が弁ばねを介して前記弁体保持部に保持され、前記弁対が前記弁ばねにより、前記弁体保持部に対して、前記最高作動圧力差によって前記弁体に作用する力より大きい荷重で前記弁ポート側に付勢されていることを特徴とする請求項1に記載の電動弁。
  3. 前記付勢手段は、前記軸線上で前記弁体保持部に対して前記支持部材とは反対側に配置され、前記弁体保持部を前記支持部材の方向に付勢することを特徴とする請求項1または2に記載の電動弁。
  4. 前記付勢手段は、前記軸線上で前記マグネットロータと前記支持部材との間に配置され、前記マグネットロータを前記弁ポートから離間する方向に付勢することを特徴とする請求項1または2に記載の電動弁。
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